神様の声が聞こえる !

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 「Noema Noesis(http://nn2014.wix.com/noemanoesis)教会コンサート」を聴きました、会場は満席で、素晴らしい歌声に魅了されました!

 指揮の堅田優衣さんは、フィンランドでも学び、これから一層活躍する若手のホープです。

 冒頭の高田三郎氏の「典礼聖歌」からの三曲は素晴らしかったです。当日配布の冊子には、丁寧に各曲の解説も記載されていて、手作り感満載のホットな公演でしたね。

 会場の巣鴨教会には、開場前から参加者の列ができていました。

 堅田さんはじめ、皆さまの今後のご活躍を期待しています。

姉妹都市・ポートランド 訪問 (1)

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 「遠友みらい塾(http://enyumirai.main.jp/」は昨年10月に立ち上がりましたが、年が明けて一つまた一つとプログラムがスタートしています。その中で、「ポートランド・プロジェクト」も動き始めて、私自身は30年ほど前の札幌市に提案した報告書を掘り出して、ポ市との関係性の再構築を図ろうと思い、活動開始です!

* 遠友みらい塾――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E9%81%A0%E5%8F%8B%E3%81%BF%E3%82%89%E3%81%84%E5%A1%BE

当時のバド・クラーク市長と共に:ポ市市役所市長室で

当時のバド・クラーク市長と共に:ポ市市役所市長室で

 帰国後、報告・提案を当時の板垣札幌市長に行いました。

我ながら若い姿に驚きます!:札幌市役所市長応接室で

我ながら若い姿に時の流れを感じます!:札幌市役所市長応接室で

 報告書の表紙です。

「さっぽろ 冬物語」 2016 ほか

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 (公財)北海道演劇財団の附属劇団「札幌座(https://www.facebook.com/sapporoza/?ref=ts&fref=ts」が公演した「冬物語」、今年の「第67回さっぽろ雪まつり(http://www.snowfes.com/」の雪像舞台の上で、何と31回も上演しました。

#

 大雪像は、1610年に書かれたシェイクスピア劇で、和解と再会をテーマとしたロマンス劇「冬物語」がテーマでした。制作は、さっぽろ雪まつり大雪像制作委員会が担当し、シェイクスピアが盛んに劇作をした当時、ロンドンに建設されたグローブ座で用いられた、円形劇場形式の青空天井の劇場を雪像で表現しています。大雪像をステージに見立て、「さっぽろ 冬物語」を15分間の演劇に仕上げました。シェークスピアさんもイギリスから駆けつけて(?)、舞台は毎回大いに盛り上がりました!!!

(公財)北海道演劇財団の附属劇団「札幌座」が公演した「冬物語」

大通西5丁目野外の雪ステージ、「札幌座」が公演した「冬物語」

ステージは次第に暮れていきます!

ステージは次第に暮れていきます!

3時間の芝居を15分で

3時間の芝居を15分で

昨年の第一回の試みはこちら――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=22405

 同時に、今年の「さっぽろ演劇シーズン冬(http://s-e-season.com/)」でも「亀、もしくは・・・。」を上演、とにかく忙しい雪まつり期間でしたね、HPにはお礼のご挨拶も:

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

【今年度の札幌座公演終了!】

 2月11日に『亀、もしくは・・・。』『さっぽろ 冬物語』の2演目が無事終了し、平成27年度の札幌座公演が無事に終了しました!ご来場くださった皆様本当にありがとうございました!

 平成28年度は札幌座の運営母体である「北海道演劇財団」が20周年を迎え、札幌座も20周年を記念した演目を準備しています! 次の情報公開をお楽しみに!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 斎藤歩さんほか札幌座、客演の皆さま、そしてこのような場を企画して頂いた札幌市、実行委員会の皆さま、本当にありがとうございました、心から感謝申し上げます!!!!

助成財団のチャレンジ、今、これから

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 3

 昨年11月で、(公財)助成財団センター(http://www.jfc.or.jp/は創立30周年を迎え、今年の「助成財団のつどい」は記念フォーラム企画で、私にとっては、2011年2月以来、2回目の登壇となりました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=7478)。

 今年のテーマは、『助成財団の新たなチャレンジ!! ~激変する環境への対応とその動向~』、です。

150名の参加で盛況

150名の参加で盛況

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

第I部:基調講演

「助成財団の30年とこれから 」
講師:山岡 義典 助成財団センター 理事長
第II部:活動事例報告・質疑応答
「助成財団を取り巻く環境変化に向けた新たなチャレンジ・新たな動向」
進行:片山 正夫 氏 (セゾン文化財団 常務理事)
Part1:4財団による活動事例報告
蓑 康久 氏 (住友財団 常務理事)        〔助成事業の多様化へチャレンジ〕
今井 渉 氏 (サントリー文化財団 専務理事)   〔広報活動の積極展開へチャレンジ〕
秋山 孝二 氏 (秋山記念生命科学振興財団 理事長)   〔地域をつなぐ助成へチャレンジ〕
深尾 昌峰 氏 (京都地域創造基金 理事長)    〔新たなコミュニティ財団へチャレンジ〕
Part2
基調講演・活動事例等に関する質疑応答
情報交換・懇親会

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

(公財)助成財団センター・山岡義典理事長のプレゼン

(公財)助成財団センター・山岡義典理事長のプレゼン

4つの事例紹介と質疑応答

4つの事例紹介と質疑応答

コーディネーターの片山さんとアドバイザーの山岡理事長

コーディネーターの片山さんとアドバイザーの山岡理事長

質疑応答も活発に

質疑応答も活発に

 事例報告では、私からはたくさんのお伝えしたいことがありましたが、限られた時間でもあり、急いだ場面等、少々残念な気もしました。ただ、他3つの財団のお話のなかでは気づくことも多く、また質疑応答で少し補完し、有意義なひと時でした。今年は、韓国からの参加者もあり、交流会ではたくさんの方々とお話ができました。

交流会では多くの方々と懇談!

交流会では多くの方々と懇談!

 「民が担う新しい公共」の前進に向けて、集まった方々とともに、日本における新しい時代を創っていきたいものと、決意を新たにした日となりました、ありがとうございました。

不屈の男 アンブロークン

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 一昨年、アメリカで、「不屈の男 アンブロークン(http://unbroken-movie.com/」がベストセラーになり、2014年クリスマスに公開され大ヒットを記録していました。残念ながら日本では、「反日映画」との括りで過剰忖度され上映が見送られてきましたが、今年早々、東京で先行上映、3月上旬には全国の映画館で観ることができます。

 1936年のベルリンオリンピック5,000mで驚異的な記録を打ち立てたルイス・ザンペリーニ(ジャック・オコンネル)は、第二次世界大戦が始まると米軍パイロットとして召集されます。彼を乗せた戦闘機は海に墜落し、3名が残り、47日間の漂流の後ルイスは日本軍に見つかり捕虜として拘束されます。情報収集目的の日本国内の俘虜収容所に移送され、陸軍将校/渡辺睦裕(MIYAVI)に執拗な拷問を受けますが、ルイスは不屈の精神で耐え、解放のときを待っていました。次のオリンピックで東京に足を運ぶつもりが、俘虜収容所として東京の大森に収容される皮肉です。・・・・・

 メッセージは、「何としても生き抜け、それが抵抗だ!」、「罪を許すこと、それが人間の尊厳!」、でしょうか。

「不屈の男 アンブロークン」、実話です!
「不屈の男 アンブロークン」、実話です!

アカデミー賞撮影賞、録音賞、音響編集賞にノミネート
アカデミー賞撮影賞、録音賞、音響編集賞にノミネート

 今年はさすがにマス・メディアも取りあげていて、アンジェリーナ・ジョリー監督の電話インタビューも掲載されています。「つらい過去を乗り越えて素晴らしい今日があることを浮かび上がらせる映画です。生き抜くとはどういうことか。そういう観点で見てもらえれば」、監督の真摯な姿勢が伝わる内容です。「この映画は政治的ななメッセージを持った作品ではありません。生き抜くとはどういうことかを観てもらえれば嬉しいです」、とも。

 映画作家の想田和弘さんのコメントも読むことができます。「映画を観てもいない人々によって『反日映画』と不当なレッテルを貼られた本作は、ハリウッド映画なのにシネコンではかからず、独立系の配給会社と映画館によって配給・上映される。私たちは、その意味を深く深く考えなければならない。そのためにもこの映画を観るべきだ」。

 奈良橋陽子さんのコメントはこちら――> http://mainichi.jp/articles/20160123/dde/041/070/027000c

 洋上47日間の描写がかなり多く、日本軍の俘虜収容所の場面は前評判程にはウエイトが置かれていない気がしました。映画的誇張は多少あるとしても、それは個人の尊厳との闘いを演出するものであることは、誰の目にも明らかです。私は、7年前のアウシュビッツ訪問時、当時の体験を語ってくれたスモーレンさんのお話を想い出しました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=1457

 そして、もう一つの映画「インビクタス(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=3298」も、似たテーマでしたね。

映画「人生の約束」、ほか

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 映画「人生の約束(http://www.jinsei-no-yakusoku.jp/index.html」、監督の石橋冠さんは、東京都生まれで小学校の時に札幌に移り、私の高校の大先輩です。

 東京の封切初日の舞台あいさつで、両手いっぱいに白いバラの花束を抱えた石橋監督は、「なんか棺おけの中に入っているみたい」と照れながらも、うれしさを隠せない様子だったとか。「ずっとテレビをやってきて、どうしても映画を1本撮りたくなって、素晴らしい俳優やスタッフに支えられ一生懸命作った。客が3人しかいない夢も見たけれど、1年間関わってきた映画が映されるのは非常に幸せ。僕にとっての人生の約束だったのかな」と感慨深げに話していたと伝えられています。

西田敏行、柄本明の存在感!

西田敏行、柄本明の存在感!

 IT関連企業の創業経営者と富山県新湊の四十物(あいもの)町の曳山のコントラストが面白く、航平の娘・瞳を演ずる高橋ひかるとベテランの役者たちとの絡み合いも魅かれました。

 ストーリーも魅力的でしたが、出演の西田敏行さん、柄本明さんの存在感が素晴らしかったですね。何も語らなくても、その存在だけで十分表現している、そんな姿。これと似た体験は、4年前の米倉斉加年さんを間近に観た時にも感じました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=14812

 そう言えば、札幌の北海道演劇財団(http://www.h-paf.ne.jp/)は今年20周年を前に、事務所を同じマンション内で移動しました。玄関には柄本明さんからの見事なお祝いのお花が届いています。

柄本明さんほかから早速お祝いのお花も届きました!

北海道演劇財団の新しい事務所: 柄本明さんほかから早速お祝いのお花も!

「環境教育 新年交礼会」、賑やかに!

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 「環境教育新年交礼会」が初めて開かれました。「環境教育」のこれまでの経緯、今、そしてこれからを「つなぐ」目的での開催、120名を越える多彩な担い手たちが集まり、大いに盛り上がりました!

初めての試み「環境教育 新年交礼会」、開会ご挨拶は小林理事長

初めての試み「環境教育 新年交礼会」、開会ご挨拶は北海道環境財団・小林三樹理事長

120名を越える参加者

120名を越える参加者

これまでを振り返る鼎談

これまでを振り返る鼎談:能條歩さん(左)、丸山博子さん(中央)、高木晴光さん(右)

 鼎談の後の交流パーティは、八剣山エコケータリング(http://www.hakkenzan.jp/ecocatering/)のドイツ料理とワイン、ビールで大盛況。老いも若きも、男も女も、とにかく密度濃いやり取りの数々、素晴らしい懇親の場でした。

「熱海殺人事件」、さすが!

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 演劇の「熱海殺人事件(http://hpot.jp/stage/atami」は つかこうへいの代表作。1974年の岸田戯曲賞を受賞した作品ですが、その年の本作に出演していたのが風間杜夫と平田満、今回はこのオリジナルキャスト2人の共演が33年ぶりに札幌でも実現しました。

素晴らしいキャスト

素晴らしいキャスト

 また今回、演出は「劇団☆新感線」のいのうえひでのりで、「劇団☆新感線」が生まれた1980年は「つかブーム」の真っ盛りで、旗揚げ公演も「熱海殺人事件」だったそうで、彼らにとってもルーツとなっているのがつか作品です。

 さらに、女性警官役で出演するのは愛原実花、元宝塚歌劇団雪組トップ娘役で、つかこうへいの娘ということもあり、非常に注目が集まっている公演でした。

http://entre-news.jp/2015/12/26756.html

 最初からトップスピードでのやり取り、あれもこれも矢継ぎ早のセリフにアクション、観客を飽きさせません。今回、前方席だったので、愛原実花が語りながら目からボタボタと落ちる涙も見たりして、凄い芝居でした。「それじゃ事件は進化しないんだよ!」と繰り返し叫ぶ警視庁警部の言葉が意味シンでしたね。

 これまで多くの演劇関係者から「金字塔」の評判は聴いていましたが、とにかく迫力のある素晴らしい舞台に感動しました、演劇って本当に面白いですね!!

* http://uhb.jp/event/atami/

水素地域づくりプラットフォーム

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 「北海道水素地域づくりプラットホーム(http://www.hkd.mlit.go.jp/zigyoka/z_kankyo/suisotiikidukuri/」の第2回目会合が開催されました。

 昨年5月25日、北海道に豊富に賦存する再生可能エネルギーの活用を、水素を利用することにより促進させ、水素を活用した地域づくりを検討することを目的に、国、地方公共団体、有識者、民間企業等が参加する「北海道水素地域づくりプラットフォーム(以下「水素PF」)」が設立されました、事務局は国土交通省北海道開発局です。

 HPによると、「水素PFでは、今後も水素を活用した企業等の取組の情報提供をはじめ、水素を活用した地域づくりの方針に関する会員間の意見交換、情報交換や先進地域の視察、地域づくりに関する地方公共団体への支援などを柱に活動を行っていく予定です」と書かれています。随分、表現が固いなとは感じていましたが、実際に先日この会合に足を運び、傍聴席に座り、さらにこの会議の雰囲気を感じ取った次第です。

<内容>

パネルディスカッション「道北の水素地域づくりへの期待」
コーディネーター:北海道大学大学院 工学研究院教授            近久 武美 氏
パネリスト:(株)谷グリーンエネルギー研究所 代表取締役            谷   義勝 氏
(株)NTTファシリティーズ スマートビジネス本部 スマートコミュニティ部 担当課長           榎本 裕幸 氏
東京都環境局地球環境エネルギー部 計画担当課長      堀     哲 氏
稚内市 副市長                                        青山   滋 氏
苫前町長                                            森   利男 氏
国土交通省北海道局参事官                              鎌田 照章 氏

 第1回会合の資料及び議事概要は、国土交通省北海道開発局ホームページに掲載されています。
http://www.hkd.mlit.go.jp/zigyoka/z_kankyo/suisotiikidukuri/index.html

会場に女性はお二人だけ

会場に女性はお二人だけ

 実は私、冒頭30分程度で退席しました。資料の説明が続き、とても意見交換とは言えない進行、さらに200人近い会場には、気が付く限り女性はお二人位でした、異常な程の男社会。先月のトヨタ財団主催の非営利セクター・アジア交流会議とは対照的な会場の様子でした。ここで語られる「水素社会」の意見交換、期待できますでしょうか?

* 「ICAN」  http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=25526

六華新年会、初めて開催!

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comment: 1

 私が副会長をお引き受けしている「六華同窓会(http://www.rikka.net/」の初めての企画、「六華新年交流会」が先月末に開催されました。この数年の一連の同窓会改革の一環で、若い現役世代との交流ができる場として、新設の会員交流委員会のご尽力です。

若い世代もたくさん参加!

若い世代もたくさん参加!

 幹事当番期も、今年10月の総会・懇親会に向けてすでに始動しています。

今年度実行委員会

今年度実行委員会の挨拶、10月懇親会に向けての意気込みも

 ミニ講演として、副会長の林美香子さんのお話、新しい農業の取り組みと地域について、示唆に富んで素晴らしかったです。続いてはピアノ演奏。

副会長・林美香子さんのミニ講演!

副会長・林美香子さんのミニ講演!

ジャズピアノを特技とする同窓生

ジャズピアノを特技とする同窓生

 締めのご挨拶は、前会長の近藤龍夫さん、ご多忙の中を駆けつけてくださいました。

前会長・近藤龍夫さんも駆けつけてくれました

前会長・近藤龍夫さんも駆けつけてくれました

 「同窓会」というと、これまで比較的年配のお偉い方々が集まっていて、若い世代が少々敬遠する雰囲気がありました。この数年間で、役員のご理解と若い世代の同窓生の尽力により、以前に比べると随分幅広い世代の同窓生の参加が続いていて大変嬉しいです。

* これまでの六華同窓会の記載はこちら――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%85%AD%E8%8F%AF%E5%90%8C%E7%AA%93%E4%BC%9A

東京駅八重洲バスターミナル

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 私はいつもは札幌の家に暮らしていますが、もう一つ、千葉県館山市に小さな家があります。妻の出身地であり、両親が元気な時は、実家に家族を連れて毎年夏には海水浴をしながら館山に滞在していました。その実家から妻が通っていた県立安房(あわ)高校(http://cms2.chiba-c.ed.jp/awakou/)の近くに土地を求めて、15年位前に屋根に太陽光温熱パネルを貼った2階建ての家を新築し、私が東京出張の折、或は夏休みには家族が使っていました。その後、インターネット環境も順次整備して、今では札幌と同じ状況で仕事もできます。この欄にしばしば館山が登場するのはこの理由からです。

*これまでの館山関連のメッセージ――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%8D%83%E8%91%89%E7%9C%8C%E9%A4%A8%E5%B1%B1%E5%B8%82

 県立安房高等学校と言えば、昨今では「YOSHIKI(http://www.yoshiki.net/」の出身高でも有名になりました、昨年末の紅白歌合戦でも抜群の存在感でしたね。

 東京湾アクアライン(https://www.pref.chiba.lg.jp/doukei/aqualine/aqualinegaiyou/)が開通して、東京駅からは館山までバスで2時間弱、朝早くから夜遅くまで、羽田空港と館山も1時間半程度で繋がっています。さらに、昨今の外国人観光客の激増で、これまで使っていた都内のホテル予約が難しく、或は極端な値上がりで、このところ一層、この館山の家に泊まる場合が増えてきています。

 3年前の暮れに、東京駅八重洲バスターミナルが整備され、同時に歩道沿いビルは「風」をイメージした形状に変わり、一階にはガラス張りのカウンターラウンジも出来ています。何となくバスの待ち時間を、おつまみと各地の日本酒をチビチビ飲みながらボヤッとしているのは、つかの間のリラックスです。

* http://www.bushikaku.net/article/28/

バスターミナルを見ながらカウンターで

バスターミナルを見ながらカウンターで

 一日の日程を終えて、夜、バスの中で何となく外の灯りを見ていると、遠く19歳でアメリカ大陸をグレイハウンドの深夜バスに乗っていた時を思い出すこともあります、不思議な世界です。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=3979

「ICANS」 by トヨタ財団 に参加!

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comment: 1

 40年ぶりにアジア各国の非営利活動組織が日本に大集合。トヨタ財団(https://www.toyotafound.or.jp/)の企画による3日間のプログラム「ICAN」でした。海外の方は、4日目に東京江東区山谷ほかのフィールド視察も組み込まれています。

151222-e382a2e382b8e382a2e99d9ee596b6e588a9e382bbe382afe382bfe383bce59bbde99a9be4bc9ae8adb0e6a682e8a681

 目的は以下の通りです。

* アジアの非営利セクター(特に財団、NPO/NGO、社会的企業)を支援する組織や既存の域内ネットワークを再構築し、情報を共有するための場を設ける 。その際に、過去のネットワーク(APPC/CAFO 等)の成果に基づき、近年の新たな動きや、次世代の人材を巻き込む。

* 共同プロジェクトや調査等の、国を越えた協働の可能性について検討する 。

* アジ各国における社会的課題を解決していく上での非営利セクターの役割や現状について比較の上、各国で必要となる社会的インフラや環境整備について検討していく 。

「ICANS」、120人の参加者で熱気!

「ICANS」、120人の参加者で熱気!

 前日のウェルカムパーティです、ベトナム、南アフリカ、シンガポール、インドネシア、韓国、日本の方々と。

ウェルカム・パーティで

ウェルカム・パーティで

 初日は全体会からスタート。パネラ―の方々のプレゼンに続いてディスカッション。

アジア各国からの参加者で盛況

初日からアジア各国からの参加者で盛況

全体会1でのパネルディスカッション

全体会1でのパネルディスカッション

 午後は分科会に分かれての密度濃い意見交換も。

分科会1でのパネラーほか

分科会1でのパネラーほか

 食事前の待合場でも交流の輪は続きます。私も台湾からの参加者から直近の政権交代について、ホットのお話を聴くことができました。

一日目終了後の夕食前

一日目終了後の夕食前

 二日目は分科会から開始、インドネシア、韓国、日本の事例から、共通する地域再生についての意見交換が充実していました。

二日目の分科会

二日目の分科会

 草の根の国際交流では、山本正(http://www.jcie.or.jp/japan/tym.html)さんのお名前が随所に出ていました。アジアにおける日本のリーダーシップは、しかしながらこの20年間、ほぼ空白となっていて、国際社会におけるプレゼンスも大きく後退している現実を直視しなければなりません。

 今後も継続的な会合になるかどうかは未定のようですが、「Asian Nonprofit sectors」の草の根交流は、こういった地道な活動の積み重ねの上に成り立っていくのでしょう。トヨタ財団さんに感謝すると同時に、コミュニティー財団として、私たちの活動も課題解決で繋がっていくヒントを見出した思いです、今回ご招待頂き誠にありがとうございました。

第104回 「北を語る会」

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 第104回「北を語る会」が開催されました。

 一部は講演会 「“学び”に定年はない!」 かわにしの丘 しずお農場(株) 代表取締役社長 今井 裕 さん

* http://www.shizuo-farm.com/

* http://www.kentsu.co.jp/mlmg/272/news/000000000003.html

あつし農場社長

しずお農場社長 今井裕さん

 第二部は演奏会、ボーカルの宮田圭子さんのジャズメドレーです。

* http://www.sapporoza.com/member/%E5%AE%AE%E7%94%B0%E3%80%80%E5%9C%AD%E5%AD%90/

ジャズメドレー

女優&演出家&歌手&司会ほかの宮田圭子さん

 今井裕社長の壮絶な人生のジェットコースター、想定外のすごいお話でした。

 昨年1月の「25周年・100回記念」の様子はこちら――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=22227

寺島文庫:北海道研究会で

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 東京・九段の寺島文庫(http://www.terashima-bunko.com/)では、「北海道研究会」が定期的に開催されています。先日も北海道に縁のある方々が30人程集まり、北海道の立ち位置、プロジェクト創造等で貴重な意見交換でした。

 寺島実郎さんにとっての北海道は、労働力の吸収源としての「炭鉱」、九州に次いでの北海道の役割であり、世界史的脈絡では極東ロシアと双生児、日本の近代史の始まりと言われている1853年ペリー浦賀来航以前に、1792年ラックスマン根室来航、ウラジオストク建設(1860年)へと続くロシアとの関係性を抜きには考えられないと。因みに「ウラジオストク」の都市名とは、「ウラジ(東へ)」+「ボストーク(攻めよ)」の意味で、当時のロシアの建設意図が明確である。

「北海道」は地名ではなく、「思想」であるはず!

 ロシアと北海道の関係に見られる気迫をもった思想性、緊張感を持つべきだろう。断片的知識ではなく、「繋がりを理解できる力」、別の言い方では「物語を創る」、「うねりを理解する」、それが「知性」である、と。

 クラーク博士、新渡戸稲造、内村鑑三は、明治の知的青年たちに大きな影響を与えた。懸命に生きた記憶であり、それらに比べて突き上げるメッセージが今の北海道に何があるのだろうか!

 「観光を産業に」の意味合い:今の北海道における観光は「産業」になっていない。サービス産業の高度化が必須であり、インダストリアル・ツーリズムはハイエンド対象であり、プラットホームの上に引き付けるプロジェクト・物語が必要である、移動と交流による歴史ツーリズムと同様に。

 次々と繰り出される厳しいメッセージの奥に、深い愛情に満ちた眼差しをひしひしと感じているのは私だけではなかったと思います。交流会冒頭にお時間を頂き、今、札幌で展開中の「札幌遠友夜学校記念館建設(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=19508」、「新渡戸稲造記念遠友みらい塾(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=25048」についての説明をさせて頂きました、ご配慮に心から感謝致します。

「人間復活へ」 by むのたけじ

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 8年前に出版され読み続けられている、むのたけじ著「戦争絶滅へ、人間復活へ~93歳・ジャーナリストの発言(https://www.iwanami.co.jp/hensyu/sin/sin_kkn/kkn0807/sin_k423.html」、鋭い指摘は今も健在です。

 むのたけじさんは今年で101歳、先月も少しご紹介しました――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=25156

 強く印象に残ったコメントを書き留めます。

* 成田空港建設に反対して三里塚の農民闘争が起こった時の取材から: ものを見るときに、いったいどちらの側に立つのか。大きいものと小さいものが対立していたら、私はまず小さいものの側へ行く。そして、強そうなものと弱そうなものがあったら、弱そうなものから見る。それは、自分の生活環境から身につけたことですね。

* 「すりかえる」権力、「すりぬける」民衆: 「すりかえる」手口というのはさまざまで、たとえば、戦争体制の準備を「有事」なんていう言葉でごまかす。こうしたことは一朝一夕にできたものではない。まるで呪いをかけて人間を金縛り状態にしてしまうような、そんな支配力が民衆のなかに作用している。

* 戦争をやめさせた反戦運動はない: 戦争は悲惨だ、兵士はかわいそうだ、あれは許せない罪悪だ、ということを百万回大声でしゃべったって、戦争をやろうとしている連中には、痛くもかゆくもない。戦争が始まってから反戦平和運動をやったところで、戦争の論理とエネルギーに引きずられてしまう。戦争をなくすには、戦争をする必要をなくして、戦争をやれない仕組みをつくらなければだめ。かつて、そこまで踏み込んだ平和運動は一つもなかった。

* 戦争の準備段階で計画をあばく: どんな戦争にも必ず準備段階がある。とくに現代の戦争では、何万、何十万という大きな兵力を動かすので、少なくとも5,6年というような準備期間がある。ただし、どんな国でも軍事は国家の最高機密として、法律で完全に守られている。したがって、ジャーナリズムが戦争をやめさせるには、この準備段階で法や制度と闘いながら戦争計画をあばき、告発するしかない。

* ジャーナリズムとは何か: 「ジャーナル」とは、日記とか航海日誌とか商人の当座帳とか、毎日起こることを書くということ。それをずっと続けていくのが新聞。それは何のためかというと、理由は簡単で、いいことは増やす、悪いことは二度と起きないようにする、ただそれだけのことなのだ。

* 一人、一つ、一個から始める: ともかく日本人全員が、人類の一人として戦争をやめさせることに結集していくこと。要するに、単なる組織の大きさや、人数や、それがもっている力量の大きさなどに頼る時代ではない。それ以上に大事なのは、個々の人間が自分自身に責任を持ち、何よりも自分に誇りをもつということ。それに裏付けられた組織というのは、これまでにつくられたことがほとんどない。歴史は一人から始まる、自分から始まる、ということをもう一度、みんなで見つめ直さなければいけないのではないか。

* 新しい歴史観をもって生きる: 人間が歴史をつくれなくなれば、歴史のほうで人間をつくるのではないか。歴史がそれを要求する、と言ってもよい。やはり、歴史は地球を滅ぼすわけにはいかないし、その意思を通そうとするではないか。人類が核戦争で地球を滅亡させようとしても、地球が一つの生命体のように、「おれは滅びないぞ。おれを滅ぼそうとするものを滅ぼす」という意思を貫くのではないか、と。そう思うと、これまでの歴史学などでは考えられなかった力が、働いていくような気がする。

* 最後に語り手としての思い: 私は平均より長く生きてきたので、「死」がそれだけ近くなっている。でも、悲しくも怖くもない。だって、地上の万物のどれをもごらん。終えた所から新しく始めているではないか。「死」は生の完結であって、新しい自由の獲得だ。だから私は、にこにこ笑いながら絶息したい。

 著書最後の「結び書き」にある「スットン罪」を含めて、以上、鋭い指摘、表現の的確さ、恐るべき101歳ですね!

SAS北海道、新年会

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 SAS北海道の新年会に参加しました。若手テーブルと年寄りテーブルが見事に別れましたが、楽しいひと時でした。今年は札幌で全国大会のようです。この会は、はるか40年程前に、私が東京から札幌に移ってきた時、ビジネス仲間から誘いを受けて入会した異業種交流会でした。産学官の若手が集まって、北海道について熱心に議論した思い出は今も大切にしています。

 昨年(2015)夏、久しぶりにSAS北海道のセミナーに参加したました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=24058

 会場の「SappoLodge(サッポロッジ)http://www.sappolodge.com/」は、「札幌のゲストハウス」と銘打っているだけあって、たくさんの外国からの宿泊客でいっぱいでした。若い皆さんが、安い価格でお客さまの札幌滞在を支えている、新しい取り組みは素晴らしいですね。

入口もロッジ風

入口もロッジ風

中は高い天井と木材仕様

中は高い天井と木材仕様

カウンターテーブルも一本の大木

カウンターテーブルも一本の大木

 帰り道、ふと横切る創成川は素晴らしいモノトーンの世界、「サッポロの冬」ですね。

南4条から上流を臨む

南4条から上流を臨む

愛生舘の「こころ」 (14)

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comment: 1

 このブログのシリーズ「愛生舘の『こころ』」は、第13回を終えてしばらくお休みしていましたが、本当に久しぶりに再開致します。というのも、今年4月から始まる年度は、秋山財団設立30周年の節目の年になり、基本財産の出捐者・秋山喜代の遺志でまだ私が実現していない「愛生舘文庫」の創設に向けて、新たなスタートを切りました。

 これまでのシリーズ「愛生舘の『こころ』」はこちら――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%84%9B%E7%94%9F%E8%88%98%E3%81%AE%E3%80%8C%E3%81%93%E3%81%93%E3%82%8D%E3%80%8D

  この4年間、私は、秋山喜代の最後の住まいで、今は秋山財団事務所になっている建物倉庫の整理と、「愛生舘」にまつわる資料の収集・整理を空いた時間を見つけては行ってきたつもりです。なかなか進展していなかったのですが、昨年、助っ人を得て、資料収集も最後の局面を迎えつつあります。

 先日は、これまでも「古文書講座」等でお世話になっている青山学院大学名誉教授・片桐一男先生とご一緒に、松本順先生のご親族・松本和彦先生を訪問して参りました。貴重な資料をお借りできたので、さらに資料整理と分析・解読を進めていきます。

* 古文書講座 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%8F%A4%E6%96%87%E6%9B%B8%E8%AC%9B%E5%BA%A7

松本和彦先生(左)、片桐一男先生(右)

松本和彦先生(左)、片桐一男先生(右)

 貴重な品いくつかも拝見しました、刻まれた文字に価値があります。

蘭畴は松本順先生

蘭畴は松本順先生

 松本順先生のご業績と愛生舘との繋がり、そして秋山財団がなぜ「愛生舘文庫」なのか、以前のブログから引用します。

~~~~~~~~~~~~

 片桐先生は冒頭、「世界の中で新しい国家建設が迫られている時期、必要とされていたのは『海軍力』で、それも緊急性を帯びていた。日本が独立国家として成り立っていく思想・技術、そしてそれを担う人材、すなわち『体力』をつける目的で長崎海軍伝習があった」、とおっしゃいました。そもそも蘭学が江戸時代に静かに研究されていたのは、北方ロシアの東方進攻・南下の脅威に対してその対抗的思想・哲学の必要性からと、先生から伺ったことがありました。

 以前にも書きましたが(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=1096)、その第二次海軍伝習(実質的な「医学伝習」)で松本順は中心的役割を担いました。ポンぺからのオランダ語を介した伝習を、集まった全国各藩の弟子たちに伝えることで、それ以降の近代医学・医療の基礎を築きました。

 松本順の功績のまとめとして 1) 持って生まれた資質を生涯を掛けて伸ばし続けた:ポンぺの伝習から総合的技術を取得、実践――野戦病院・衛生思想等

2) 人との出会い、ポイント3人:松本良甫(ポンぺからの伝習)、山県有朋(陸軍病院等の基準策定)、高松保郎(愛生舘事業)

3) 彼のしなかったこと:オランダに留学等で行かなかった、制度が出来るとバトンタッチ・チャンスの移譲

4) 彼の目指したこと:庶民への眼差し「愛生済民」――愛生舘三十六方、衛生思想の徹底、アジア・世界の体力向上

5) 彼の日常生活――身の回りをいつも「楽」にしておくこと

 最後のまとめで、片桐先生は、「松本順の活きた人間像が把握されていない、激動の歴史の中で埋もれていた原因は、激変する維新から明治時代では文字を通してのメッセージの伝達が難しかったのではないか、それは庶民の教育レベルが江戸時代よりもむしろ劣化していたことを意味している」、と看破されていました。

 牛乳の効用、海水浴の普及等、今では常識になっている健康増進・普及に関して最初の井戸を掘った人物、それが「初代陸軍軍医総監」等の評価以上の歴史的意味を、彼の人生から読み取ることが出来るのでしょう。

 翌日、私の手元に「松本順と北海道」という3部にわたる小論文を届けて頂いた札幌在住の医師・宮下舜一先生とお話をしました。講演会にもご出席頂き、先生の論文には、何と明治24年6月に、松本順が北海道(函館・小樽・札幌)に20日間程度来ている記録が、小樽では道内に在住していた弟子たちと一緒に撮影した記念写真まで掲載されていました。

 (株)秋山愛生舘が「愛生舘北海道支部」から独立したのが明治24年11月ですので、この時にどこかで初代秋山康之進と再会していた可能性は大変高いと思いました。引き続き調査・研究の必要がありますね、また一つ目の前に解き明かす課題が見つかりました。

 今回、私は片桐先生に敢えて「秋山愛生舘」ではなく、「愛生舘」についてお話をして頂きたいと事前にお願いを致しました。講演会に参加された道内の「シンパ」の方々には、「愛生舘事業をしっかり今の時代にも受け継いできたのは、唯一この北海道の地ではないか、どうしてもっとそれに言及しないのか!」と叱られそうですが、21世紀の今、広い意味で「愛生舘事業のこころざし:愛生済民」の原点回帰を、秋山財団的には記念すべき25周年を機に目指す、そう是非ご理解を頂きたいと思います。

 この講演会をキックオフとして、今後「愛生文庫」を軸とした資料室の創設も企画する予定です。ご関心のある方の率直なご意見もお待ちしています。 ~~~~~~~~~~~~~~ 引用おわり

 宣言をしてから4年以上経ってしまいましたが、今年・来年中には必ず創設しますので、乞うご期待!です。

渋沢栄一史料館を訪ねて

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 以前から訪ねてみたかった東京都北区飛鳥山にある「渋沢史料館(http://www.shibusawa.or.jp/museum/」に、時間を見つけてやっと行くことができました。昨年11月の公法協トップマネジメントセミナーで「渋沢栄一記念財団」の中村圭一総務部長とお会いしたので、先日も再会し、副館長・学芸員の桑原功一さんにご説明をして頂きました。生家の深谷市には市営の記念館が別にあるようです。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=24966

 渋沢史料館は、近代日本経済社会の基礎を築いた渋沢栄一[1840(天保11)~1931(昭和6)年、号は「青淵」(せいえん)]の思想と行動を顕彰する財団法人「渋沢青淵記念財団竜門社(現 公益財団法人 渋沢栄一記念財団)」の付属施設として、1982(昭和57)年、渋沢栄一の旧邸 「曖依村荘」跡(現在東京都北区飛鳥山公園の一部)に設立された登録博物館です。

 当初の渋沢史料館は、旧邸内に残る大正期の2つの建物「晩香廬」と「青淵文庫」(いずれも国指定重要文化財)を施設として開館しました。その後1998(平成10)年3月に本館を増設し、現在は3つの建物で運営しています。

正面玄関から

正面玄関から

史料館入口

史料館入口

旧渋沢邸の広大な庭、茶庵跡も

旧渋沢邸の広大な庭、茶庵跡、東屋も

戦災でも残った青淵文庫建物

戦災でも残った青淵文庫建物

戦災でも残った青淵(せいえん)文庫

青淵(せいえん)文庫図書館

壁上部のステンドグラス

壁上部のステンドグラス

 常設展示は興味深かったですね。後半生は比較的「事業家」として数多く紹介されていますが、以下のような彼の人生は、それぞれが後の活動の原動力になっていることを知りました。新渡戸稲造とも同時代を生きて、国際連盟への熱き応援にも感動します。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~
1.郷里にて: 生家の家業、幼時の学習、尊王攘夷運動への参加など、郷里・血洗島で活動した若き日の栄一の思想と行動

2.幕臣となる:
* 一橋家の家臣としての活躍 (歩兵募集、領内産業振興など)を挙げ、後の栄一の活動の基盤を探る

* 徳川昭武に随行して訪れたパリをはじめとしたヨーロッパ各地、パリ万博の様子、栄一が先進社会で何を感じてきたかを示す

* 徳川慶喜が蟄居した静岡において、株式会社のテスト版として創設した小さな金融商社「商法会所」の概要

3.維新政府の一員に: 明治維新政府における栄一の位置、「改正掛」の関係したプロジェクトを取り上げ、栄一の熱意と仕事の幅の広さ

4.実業界を築く: 第一国立銀行を創設・近代的企業を設立・経済団体を組織化
* 「銀行条例」の制定から、栄一の実業界における活躍の拠点となった第一国立銀行の創設など、銀行制度の進展等を振り返る

* 設立・育成等で深く関わった企業の資料を通じて、栄一の実業界における実績を顧み、併せて『論語と算盤』に表わされるような営利活動と道徳の両立を願う栄一の経営思想の根幹を観る

* 現在の銀行協会、証券取引所、商工会議所など経済団体を組織し、実業社会全体の成長・発展に尽くした栄一の活動を振り返る

5.民間外交を担う:
* 「国民外交」の先駆者として特に、日露戦争後に悪化した日米関係の修復に努めた栄一の活動を振り返る

* 「国際的に国をなして行くには他国を慮る道義が不可欠だ」と国際連盟精神を説く満88歳の栄一の力強い肉声

6.社会公共事業を推進: 福祉医療活動に尽力、教育を重視、東京の街づくり、労使協調を目指す
* 長く院長を務めた「東京養育院」の事業を中心に、社会福祉・医療における栄一の活動と考え方

* 実業教育や女子教育を中心に、教育支援における、栄一の実績

* 「東京会議所」との関わりにはじまる首都・東京の社会資本整備事業への栄一の関わり

* 「協調会」を中心に、栄一の労使関係への考え方

~~~~~~~~~~~~~~~~~

 とにかく幅広い活動で、徹頭徹尾「事業家」としての人生でした。企画を練ってプロジェクトを立ち上げ、実行に移す時には必ず集団を形成しており、決して一人で突っ込んでいくことはしていません。事業の何たるかをしっかりわきまえていて、所有に拘らず、次々と人を育てて移譲していき、得た資金等は次への事業の投資に役立てています。

 まさに、「論語」と「算盤(そろばん)」のバランスが最適です。

父のアルバムから・・・

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 何故、今、こんな写真なのでしょうか。もう少しすると、出版される方がいらっしゃいますが、そこに寄稿した時の挿入写真です。

昭和19年父母結婚式

昭和19年父母結婚式

アリューシャン洋上・旗艦「阿武隈」甲板で

アリューシャン洋上・旗艦「阿武隈」甲板で(左)

レイテ沖海戦、攻撃を受ける戦艦武蔵を重巡「利根」から

昭和19年10月レイテ沖海戦、攻撃を受ける戦艦「武蔵」を重巡「利根」から

 今年も引き続き「戦争」と向き合い、自分の近くの反戦の立ち位置から思索を深めたいと思っています。

今、企業経営のトレンドは?

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 昨年も「戦略経営塾」等でお話がありましたが、1990年代以降の日本の企業経営について、時間軸をやや長く取って傾向を分析すると下のチャートのようになります。

日本企業経営の変化

日本企業経営の変化(BS11寺島実郎さんの番組より)

 要するに、日本の伝統的企業経営の理念から大きく変遷して、人件費を抑え(流動化し)、設備投資を控え、配当を増やし、内部留保を大幅に増やして株主価値を上げてきているのです、刹那主義、グローバルマネーに翻弄される危険性を感じます。

 先日も、ある企業に務める方とお話をしていて、90年以降のリストラの嵐が今も続いており、そのしわ寄せの殆どが現場の従業員に向けられている様子を具に知りました。いったい本来の「リ・ストラクチャリング」の意味合いはどこへ行ってしまったのか、長年現場を支えてきた第一線の社員に対して、管理者・経営幹部は一体どんな応分の責任を果たすのか、さらには、やろうとする「リストラ」の目的は何か、コストダウンによって利益を出してそれが何なのか、話を聴いていて憤りすら感ずる昨今の経営者の劣化です。

 年末にも書きましたが、東芝、化血研等の経営トップの記者会見でも、まるで他人事の表情で語る姿は、覚悟を持って経営に当たっている姿ではありませんね。どうして、日本の大企業はこうも筋が悪くなったのでしょうか。

 私は時々出会う金融機関窓口でも同様ですね。昔に比べてかなり顧客対応が下がっていますし、窓口のコミュニケーションも全く内向きで紋切り型が横行しています。散々待たせておいて、急ぐならATMに行けと言い放つ女性の言葉に出会うと、今の金融機関の体質を目の当たりにします。低金利・高額手数料等、顧客不在の収益向上で一体誰が利益を貪るのか、書き始めたら留まるところを知りません。

 「経営組織論」を教える立場から、これまで何回も書き留めてきました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E7%B5%8C%E5%96%B6%E7%B5%84%E7%B

 私は、単なるノスタルジックな感情でモノを言っているのではありません。今日の日本社会を支えてきた柱となる企業の「人材育成」をないがしろにして何を上位の価値と置くのか、経営者のきっちりとした説明を聞きたいのです。自分が所属する経済団体での経営者の劣化も甚だしい、もっともっと平和に関してコミットしなければならないですし、芸術・文化に対してももっと造詣を深くしなければ、国際社会の中での日本の立ち位置も低下し漂流していくでしょう。

 ニュースを見ていても、直接経営者の話を聴いても、現場で働く能力の高い人々の声を聴いても、今の日本の企業経営者は危機的です。そんな状況の中で、地域に生きる若い経営者に期待したいですね、これからの時代は君たちが担うのです、と。