『世界を知る力』、ますます深く!

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 寺島実郎さんの『世界を知る力』シリーズの対談編、今回は以前に何回もお会いしている薬師寺の大谷徹奘https://www.tetsujo.net/)執事長との対談でした。

* これまでの『世界を知る力』関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%80%8E%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%82%92%E7%9F%A5%E3%82%8B%E5%8A%9B%E3%80%8F

* これまでの『薬師寺』関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E8%96%AC%E5%B8%AB%E5%AF%BA

 心に染み入るお話の数々、また近々お会いできる機会があります、楽しみです!!

期待、新たな助成制度!

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 札幌市では今年の秋から新たな芸術・文化への助成制度を発足しました。現場の各芸術分野で活動されている方々が数年間議論して策定した新しい助成金制度、今後が楽しみですね。

~~~~~~~~~~~~~北海道新聞記事より
札幌拠点のアーティスト支援 市、民間団体と協力

 札幌市は、同市を拠点に文化芸術活動に取り組む民間団体が「中間支援団体」となって、アーティストを支援する新たな助成プログラムを今秋から始める。従来のように行政が助成内容や対象を決めるのではなく、現場をよく知る民間団体が間に入ることで、新型コロナウイルス禍で大きな影響を受けたアーティストにより効果的できめ細やかな支援を行う。

 市は、公演の中止や観客の減少など活動継続が困難になったアーティストをどうやって支援するか模索してきた。有識者と市の担当者による2021年度の「札幌文化芸術未来会議」の議論をもとに、全国の自治体でも珍しい「中間支援団体」が中心となる助成プログラムの実施を決めた。

 市は今年4~6月に「中間支援団体」を公募。43団体から応募があり、審査の結果、「HAUS(ハウス)」「AISプランニング」「PROJECTA(プロジェクタ)」「北海道演劇財団」の4団体を選定し、各団体に約500万円を交付した。

 それぞれが助成対象となる団体・個人を募集し選考。10月から来年2月ごろまで美術や舞台芸術などのノウハウを生かし、作品づくりの支援や創作の場の提供など活動を継続するための多彩なプロジェクトを展開する。

 市文化振興課は「民間と行政が力を合わせるこれまでにない手法で、文化芸術の発展を後押しし、まちを元気にしたい」としている。(渡部淳、中村公美)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

NHK 『戦争特集』 二題

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 NHK・BS1スペシャル『歩兵第11連隊の太平洋戦争』は、昨年12月の再放送ですが、8月の終戦特集番組の中で一つの部隊の顛末を追いかけた優れた報道でした。

* 歩兵第11連隊ーー> http://burari2161.fc2web.com/hohei11rentai.htm

 大変歴史のある部隊で、編成後の初陣は「萩の乱」、続いて西南の役にも出陣し、日清戦争では平壌(ピョンヤン)を攻略したようです。その後、北清事変、日露戦争、シベリア出兵にも参戦、さらに日中戦争を経て南太平洋の戦いに向かい、敗戦を迎えます。幾多の危機を乗り越えて捕虜になり辛くも生き残った方々の貴重な証言が胸を打ちます。

 もう一つは、NHKスペシャル『太平洋戦争 1942 大日本帝国の分岐点(前編・後編』、80年前の1942年、明から暗へと一変した「大日本帝国」の分岐点を見つめた番組、アーカイブス映像とITによる多くの日記の言葉分析が相まって引き付けられました

* https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/episode/te/83RG8YMQV8/

* https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/episode/te/W6XZ8LQ3ZY/

 言葉の時間的推移、報道により国民の熱狂の度合いもうかがうことができます。

 言葉の関連の強弱と言葉の頻度の大小をITで可視化しています。

 一方、アメリカは当初から情報の戦略的意義を十分理解していて、日本軍の電報解読に注力をして、ことごとく作戦を事前に察知して戦況を有利に進めていました、まさに勝つべくして勝った戦いと言えましょうか。

 それに対して日本陸海軍は、ミッドウェー海戦の大敗北以降は特に情報統制と欺瞞が激しく、負けるべくして負けた戦争といえます。

 アメリカは開戦当初から、日本本土爆撃による戦意喪失を狙っていたようで、開戦して間もなくすでに日本本土に接近した空母から発進したB25による爆撃を試みおり、その16機の飛行航路も今回可視化されていました。本土への爆撃は、本来、本土に暮らす多くの庶民に戦争の危うさを伝える重要な出来事にもかかわらず、大本営はその被害を意図的に過小評価したばかりでなく、残骸も見当たらない敵機撃墜報道を平気で垂れ流した事実、そんな状況もこの番組では赤裸々に伝えていました。

 ここ数年、アーカイブ映像ばかりでなく、軍の日誌、個人の日記等の文字による記録をITで分析して可視化する試みが増えています。それらを基にした番組は、私たちに新たな歴史を教えてくれて貴重ですね。この時代に生まれた若者たち、兵士として徴用されて各地を死ぬまで転戦して消費された、時代に翻弄された人生を余儀なくされた、そんな表現は懸命に生きた兵士の方々を冒涜するものでしょうか。前線の多くの兵士たちに比べて、司令部他の陸海軍幹部たちの無責任さは、しっかり歴史に刻んで、多くの犠牲を出して負けるべくして負けた戦争責任をしっかり総括する必要があるでしょうね。

中村桂子先生 再会!

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 今から10年以上前に、寺島実郎監修の札幌医科大学公開市民講座でお会いした中村桂子先生ですが、その後、2012年の秋山財団贈呈式の特別講演の演者でお招きして以来、先日、美唄の『アルテピアッツァ(https://www.artepiazza.jp/)』30周年特別講演会で再会しました、記念講演 中村桂子 アルテで語る『生きものとしての人間のつながり』~生命誌からのメッセージ~」です。80歳を超えてもなおそのお姿は研究者としての求道を続ける雰囲気は変わらず、お話にも心から感動しました。

* 2009年 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=1690

* 2012年 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=11712

* 2012年 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=14449

 大雨の中、開会かなり前から大勢の聴衆の皆さんがお越しになり、急遽別室でのリモート参加を含めて200名を超える大盛況でした。

 生命誌の研究に基づくこれまでの研究例を挙げながら分かりやすくご説明になり、「私たち生き物の中の私」として考えることが大切であること、人間が人間として生きる上で「食」と「農」がとても重要と強調されていました。

 講演に先立ち、アルテピアッツァ美唄の磯田憲一理事長の冒頭ご挨拶。

 締めのご挨拶は坂東知文美唄市長でした。教育委員会とコラボして、小学校でカリキュラムの中に「農科」を組み込み、副読本の制作を語っていました。

 この講演会の開始前には磯田理事長ご自身プラス市民の皆さんが打った手打ち蕎麦とてんぷらをごちそうになり、おもてなしの心を受け止めました。また、外は大雨の音の中、会場の体育館は中村桂子先生の穏やかながらの熱弁に大いに盛り上がり、講演後の質疑応答タイムでも、興味深い質問が続き、それに真摯にお応えになる中村桂子先生の姿勢に更に感激したひと時でした。開始前に最前列に座らせて頂いていた私は、久しぶりに先生とお話もできてそのお元気な姿と目線の強さが印象的でした。美唄市の今後の幼児教育・初等教育の取り組みに注目ですね!

東京駅八重洲口で!

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 蒸し暑い東京駅八重洲南口、ふと柱にあるポスターに気が付き、胸が痛みました。

国連WFP協会(https://www.jawfp2.org/lp/general/?gclid=CjwKCAjwgaeYBhBAEiwAvMgp2q4dbnDDcx8GHypy6f_lWAseanxXoYzBZfG4Qqyw0ztbxBz-vJ2VVBoCKjQQAvD_BwE#』のポスター「最後の一粒まで、ちゃんと食べたのではありません。最初の一粒もない、子がいます」!

国連WFPとは、国連機関であるWFP国連世界食糧計画と、それを支援する認定NPO法人である国連WFPという二団体の総称です。

World Food Programme

 何の変哲もないお皿とスプーンの写真が、多くのメッセージを発信する、クリエーターの力を感じますね!

Nスぺ『戦火の放送局』

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 NHKスペシャル『戦火の放送局』は感動しました。

* https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/episode/te/XXRQVZQRKG/

 臨時拠点からの放送・配信を続けるウクライナの公共放送局が、ロシアからの攻撃を受けながらも、ジャーナリスト精神を発揮し続けて祖国を守るために現実の報道を続けている姿です。ロシア側が仕掛けるプロパガンダの実態や、ウクライナ政府からの戒厳令下の報道規制。

 防空警報の下、臨時拠点からの報道を続ける姿も。

 報道する側もウクライナの住民、家族を疎開させながらも取材し報道を続ける職員たちの苦悩に胸が痛みます。

 日本の公共放送、マスメディアにこのような「覚悟」があるのだろうか!と、自らを問うような番組制作者の意図を痛感しますが。

祝 優勝 仙台育英!

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 今年の全国高校野球、私はそれほど注目していた訳ではありませんが、昨日の決勝戦は東北に初めて優勝旗が渡るかどうか気になっていました。そんな中、仙台育英が優勝したことを知り、私も嬉しかったですね。更に、勝ち負けだけでなく、須江航監督のインタビューの言葉にも、野球の監督以前に教育者としての眼差しを受け止めて感動しました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
仙台育英・須江航監督の優勝インタビュー:
 高校入学時から新型コロナウイルスの感染拡大という不測の事態に見舞われた3年生にかけたい言葉を聞かれて、こう答えた。 「入学どころか、多分おそらく中学校の卒業式もちゃんとできなくて。高校生活っていうのは何て言うか、あの…僕たち大人が過ごしてきた高校生活とは全く違うんですね。青春ってすごく密なので。でも、そういうことは全部駄目だ、駄目だと言われて、活動をしていてもどこかでストップがかかって…どこかでいつも止まってしまうような苦しいなかで、でも本当に諦めないでやってくれたこと。でも、それをさせてくれたのは僕たちだけじゃなくて、やっぱり全国の高校生のみんなが、本当によくやってくれて……」  須江監督の目には涙があふれ、頬を伝っていた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
 「育てる眼」、それは高校野球だけでなく、プロの世界でも大谷翔平に多くの批判的雰囲気の中、二刀流をさせ続けた栗山監督にも通じる「人を育てる眼差し」を感じます。
 いずれにせよ、仙台育英の皆さん、東北の皆さん、おめでとうございます!!!

完遂、札幌演劇シーズン夏 2022!!

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 『札幌演劇シーズン夏 2022(https://s-e-season.com/』、今年は10周年の節目の年、コロナ禍で感染者数が最高値を更新する中、稽古から始まり関係者の並々ならぬご努力ですべての公演を完遂しました、足を運んで頂いた多数の皆さまに心から御礼申し上げます。

* 今回の三作品ーー> https://s-e-season.com/sche/index.html

* これまでの参加者からのエールーー> https://s-e-season.com/10th/index.html

それぞれ芝居に真摯に向き合う姿勢が伝わってきて素晴らしかったですね、それぞれの劇評は以下の通りです。

* 『ゲキカン』https://s-e-season.com/gekikan/index.html

 私自身は三作品はもちろん全て足を運びました、特に『12人の怒れる男』は5回も観てしまいました。以前からさらに進化しての毎回の熱演、初日のアフタートークで、役者の久保隆徳さんが「久しぶりの大勢のお客さまの前での公演、演劇がお客さまとともに創っていくものだとあらためて感じました」との言葉が印象に残りました。公演完遂はもちろんですが、それまでの長い稽古中でのコロナ感染防止策の徹底他、厳しい環境でもなおかつ作品を提供していこうとする関係者の方々の努力が伝わった日々でした。

 公演後は、アフタートークも多彩で、それぞれの作品に臨む姿勢みたいなものも知り、更に作品の奥行きを感じることになりました。

 長く続くコロナ禍でも、決して演劇が「不要不急」なものではないとの信念で公演を続けたきた関係者の熱意に心から感謝しますし、頭の下がる思いです、「文化の力」こそ今の社会のインフラだと確信しています。これからも札幌の宝として関係者の一員として一緒に育てていきたい『札幌演劇シーズン』です。全ての関わった皆さま、おめでとうございます、そして、お疲れさま!!!!!!

Nスぺ『原爆が奪った未来』

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 8月のNHK総合テレビほかでは「戦争特集」として今年も番組が多く組まれています。その中からまずは、NHKスペシャル『原爆が奪った未来~中学生8千人・生と死の記録~』と題して、子供たちの犠牲に関してのドキュメンタリー番組です。

* NHKスペシャルーー> https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/episode/te/J66Q3Q1YZY/

『原爆が奪った未来~中学生8千人・生と死の記録~』https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/blog/bl/pneAjJR3gn/bp/p14MBylDng/

 番組詳細は上記のHPに記載されていますので省略しますが、原爆投下後にアメリカ側が調査研究した記録も紹介されていました。生き残った人々にも「喪失の深さ」が顕著だったと。

 これを研究したアメリカの現在も健在の研究者の証言も貴重でした。

 戦争被害等の多くの記録が、残念ながらアメリカ国立公文書館ほか海外の公文書館に保管されている事実は、主権国家として何とも情けない現状のような気がしています。昨今の日本では、国内の貴重な記録さえ改ざん・隠ぺい等がまかり通り、まさに没落する先進国を象徴している体たらく、日本の復権が急務ですね。

公法協コラム8月 2022

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 ここ数年、財団経営、企業経営を取り巻く環境の中にいて、当事者として受け止める印象を書きました。今の世相とし
てはなかなか勇気がいるのですが、敢えて問題を提起したいとの意味合いもあります。(公財)公益法人協会コラム
https://kohokyo.or.jp/column/)、今年も8月に依頼があったので寄稿しました。
* 2021年 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=42200
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           公益法人協会メール通信 No.272(2022.08.15)        

 今月のコラム「ガバナンス偏重への疑問」

 ▼INFORMATION
  ○特定費用準備資金の目的外取崩しについて(内閣府)
  ○収支相償、特定費用準備資金について等(内閣府)
 ▼公法協NEWS
  ○『公益法人・一般法人の会計実務〔第2版〕』のご案内

◆◆――――――――――――――――――――――――――――――――――――◆◆

  ◎ガバナンス偏重への疑問

                  (公財)秋山記念生命科学振興財団 理事長
                                 秋山 孝二 

◆◆――――――――――――――――――――――――――――――――――――◆◆

 今年6月、以前経営に名を連ねた東証プライム市場上場会社の株主総会に
約20年ぶりで出席しました。
コロナ禍で会場の設営は様変わりでしたが、それ以上に事業報告を聞いていて、
私の時代に比べて監査委員会設置等をはじめガバナンスに関しての詳細説明に、
今を取り巻く企業へのこの種の強い社会的要請に驚きました。
と同時に、率直に言ってこのような仕組みの構築で本当に本来の企業のダイナミックな
活動が持続可能なのか大いに疑問でした。

 「コンプライアンス(法令遵守)強化のために、コーポレートガバナンス
(外部から企業を統治する仕組み)が必要」とは言うものの、時々刻々、
激しい環境変化と厳しい競争の中で企業は生き残りを掛けている時代、
専任の企業トップたちは24時間緊張状態の日々、非常勤の外部の監視・統治等は、
現実的に本当に可能で機能するのだろうか、
ただただ総務部門の報告資料作成業務の負担を増やすだけではないのか。

 総会後、今を預かる経営陣で私の尊敬する方がしみじみつぶやいていました、
「『金融資本主義』の蔓延で、株価の安い時に買い入れ、短期的に高くなると
すぐに売却して当面の利益を得る多数の株主の存在は、本来の資本主義の
あるべき姿なのだろうか。
企業経営陣と産業を長期的視点で育てる株主と共に歩もうとする『産業資本主義』は、
ただの理想になってしまったのか」と。
見てきた経営者としての喜びの姿とは程遠い表情に、現状の負担感が伝わって胸が痛みました。

 一方、医療で「インフォームド・コンセント」というフレーズが流行った時に、
私自身は闇雲に予め患者に伝えれば良いというものではないだろうと思っていました。
前提としての医師・患者の信頼関係が最も重要なので、高度のコミュニケーション能力が
問われるはずであり、形ばかりの「予めの説明と同意」では本来の目的はとても達せられないだろうと。

 先日、高校生の保護者から聞いた話、昨今、高校の進路指導では、「進学」、
「就職」に加えて、「起業」というカテゴリーが設けられているそうです。
前述したように大企業を取り巻く環境は大変窮屈な状況、それならば、若者は
自分のやりたいことを思い通りに貫徹する器としての「小企業」を一から立ち上げて、
そのオーナー経営者として地域社会・世界に貢献する道筋があってもよいのではないかと思うと、
この試みに私は拍手喝さいです。

 昨年のある財団法人向けのフォーラム、来賓としてご挨拶された政府の関連部署の方は、
何と「マネーロンダリングに関する注意喚起」でした。
多くの善良な財団関係者は場違いも甚だしい強い違和感を抱いたのではないでしょうか。
敢えてまとめは致しません、今の日本、ビジョンの欠如の前に、現状認識の誤り、
それに続く課題設定の誤りを私はこの間痛感しており、
基幹産業の埋没の中で新しい産業創生と地域創生の担い手として、
イノベーター的存在「公益法人」の果たす役割は大きいと確信している昨今です。

◆◆――――――――――――――――――――――――――――――――――――◆◆

新渡戸連続講座 第2回 2022

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 『新渡戸連続講座』、今年の 第2回目は、北星学園大学教授で第7代理事長だった酒井玲子先生のご講演で、テーマは、「ドイツの教育家F.フレーベルを、今考える」でした。

* 北星学園歴代宣教師・理事長ーー> https://houjin.hokusei.ac.jp/history/generations/

* http://nitobe-enyu.org/wp-content/uploads/2022/07/renzoku_2022_program_220701.pdf

 永らく北星学園大学で幼児教育に携わられてのご経験から、初等教育のそもそもの成り立ちの歴史を分かりやすく語られました。私自身、千葉大学教育学部で学んだ経歴から、ペスタロッチ、ルソー、フレーベルの著書は懐かしく、特に幼児教育の「キンダー・ガルテン」の「ガルテン」たる所以、「さあ子どもたちに生きようではないか」というフレーベルの言葉等、大変興味深く拝聴していました。

* これまでの連続講座関係記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%96%B0%E6%B8%A1%E6%88%B8%E9%80%A3%E7%B6%9A%E8%AC%9B%E5%BA%A7

頑張ってね、颯平くん!

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 札幌の劇団『イレブンナイン(http://eleven9.jp/』で活躍する菊地颯平(そうへい)くんが今朝の地元新聞で大きく取り上げられていました。彼は昨年のTGRで大賞受賞した『ひかりごけ』にも出演し、見事「俳優賞」の栄に浴しました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=42960

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=43037

8月11日北海道新聞朝刊

8月11日北海道新聞朝刊

 この記事の中、「札幌市内の駐車場でアルバイト」とありますが、これは私が代表取締役会長をつとめている不動産会社のテナントビルの立体駐車場です。彼とか同じ劇団の梅原たくとくんのような若い世代が地元劇団で活躍し続けられる環境をこれからも応援していきたいですね。

劇団『イレブンナイン』HPより~~~~~~~~~

 札幌を拠点に活動する演技至上主義集団。 富良野塾の卒塾生を中心に2004年に「演劇ユニット イレブン☆ナイン」を結成。演劇でしか表現できないもの、ライブならではのエンターテインメント性を追求しつつ、質の高い作品を生み出している。2008年、札幌に拠点を移してからは活動の場をCM、ドラマ、映画、ラジオなどへも広げ、道内のTV局が製作する番組に企画から携わるなどの活動も行う。2013年より、企画・制作団体「ELEVEN NINES(イレブンナイン)」へと名称を変える。納谷真大オリジナル作品の他、海外戯曲や近代日本戯曲にも積極的に取り組み、「12人の怒れる男(レジナルド・ローズ)」「あっちこっち佐藤さん(レイ・クーニ−原作)」などは高い評価を受けている。札幌演劇シーズンにも多数参加。2018年には5,000人近くの集客を記録し、札幌演劇界を牽引する劇団のひとつと言われる。 2019年6月、代表の納谷真大が北海道演劇財団の理事に就任。以降、近年は北海道演劇財団や札幌座との共同制作公演も行なっている。

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 主宰の納谷真大さんには秋山財団の『愛生舘文庫』デジタルコンテンツ作成でもお世話になっています。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=42556

追悼 エズラ・F・ヴォ―ゲル先生

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 日米中の関係構築に大きな功績を残したハーバード大学のエズラ・F・ヴォーゲル名誉教授が2020年12月20日に90歳で亡くなられました。ヴォーゲル教授は1958年に社会学博士号をハーバード大学で取得後、2000年に退職されるまで、ハーバード大学において東アジア研究所所長、フェアバンクセンター所長、アジアセンター初代所長、日米関係プログラム所長などを歴任され、60年以上に亘り東アジア研究の第一人者として活躍されました。また国家情報会議(NIC)の東アジア・太平洋担当の国家情報官を務めるなど米国の対アジア政策でも重責を担われました。1958年から1960年には日本に滞在され、1979年に『ジャパン・アズ・ナンバーワン』を出版して日本でベストセラーになったのは私たちにとっても忘れ難い出来事でした。

 今年2月の追悼シンポジウム(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000093432.html)に続いて、先日、追悼レセプションが東京でリアルに100人を越える参加者で開催されました。

会場前のエントランスで

会場前のエントランスで

100人を越える方々!

100人を越える方々!

ご親族に皆さまも

ご親族の皆さまも

 林芳正外務大臣はじめ縁のある日本の方々のスピーチに続き、ビデオメッセージもアメリカから寄せられました。私がお世話になっているスーザン・ファー先生、日米関係研究所のクリスティーナ・デービス所長も。

* スーザン・ファー先生関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%E5%85%8

* 日米関係研究所関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%97%A5%E7%B1%B3%E9%96%A2%E4%BF%82%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80

 今回の実行委員会の奈良澤事務局長のご挨拶、私へのお声かけを頂き心から感謝申し上げます。

 最後はご親族を代表してスティーブン・ヴォ―ゲル先生の御礼のご挨拶でした。

カリフォルニア大学バークレー校教授

カリフォルニア大学バークレー校教授

 当日、出席者に配布された追悼冊子には各界の錚々たる方々が寄稿されていて、そこに私の一文も載せて頂いています。

 帰り際にクロークで坂東真理子さんと少しお話をしましたが、人間関係を大切にしてきたヴォ―ゲル先生を偲びながら、最近の日本の知識人・リーダーは義理人情に欠けるところが多いですね、と。「顔が悪くなった日本人」とどなたかがおっしゃっていましたね、肝に銘じたいものです。

『バタフライエフェクト』(13)

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 映像の世紀『バタフライエフェクト』シリーズ、今回は『難民、命を救う闘い』、これも素晴らしい内容でした。

 世界の難民・避難民はついに1億人を超えたようです。100年前、初の難民高等弁務官に就任したのは不屈の精神を評価された冒険家フリチョフ・ナンセン。しかし、それは難民救済に消極的な当時の国際連盟ほか、国際社会との闘いの始まりでした。スペイン内戦で難民を撮り続けたロバート・キャパ、ベトナム戦争の難民の実態を世界に知らしめた沢田教一、そして日本人初の難民高等弁務官となった緒方貞子、人類の終わりなき課題と格闘を続けた者たちの物語でした。

 難民に対する理解のない当時の国際社会に対して、カメラを持って映像で世界に訴えていきました。

 スペイン内戦で難民を撮り続けたロバート・キャパ。

 パントマイムで難民たちに笑顔を届け続けたマルセル・マルソー。

 ベトナム戦争の難民の実態を世界に知らしめた沢田教一。

当時写っていた少年の今!

当時写っていた少年の今!

 日本人初の難民高等弁務官となった緒方貞子。

 そんな彼女に影響を受けた人々が時代を繋いでいきます。

 初の難民高等弁務官に就任した冒険家フリチョフ・ナンセンの時代は、新渡戸稲造博士が国際連盟事務次長に就任していた時とほぼ同じ、今更ながら何か強い縁を感じます。

映画『教育と愛国』

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 映画『教育と愛国』の上映会とプロデューサーの澤田隆三さんのトーク、更にメディアアンビシャス主催で場所を変えて小規模懇談会が開催されました。

* https://www.youtube.com/watch?v=GkuFbWxHDrM

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 ギャラクシー賞テレビ部門大賞を受賞した「映像’17 教育と愛国~教科書でいま何が起きているのか」に追加取材した映像を加え、再構成したドキュメンタリー。2006年に改正された教育基本法や、太平洋戦争の記述内容に関する教科書問題、歴史教育に携わる関係者への抗議や中傷など、教育と政治の問題をインタビューを交えながら追う。監督を務めるのは毎日放送でドキュメンタリー番組に携わってきた斉加尚代。語りを俳優の井浦新が担当する。

作品情報:https://www.cinematoday.jp/movie/T002… 配給: きろくびと

公式サイト:https://www.mbs.jp/kyoiku-aikoku/ (C) 2022映画「教育と愛国」製作委員会

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 上映後のトークでは、取材、撮影時の苦労話も。

上映後のトーク!

上映後のトーク!

 引き続き、場所を移しての小規模懇談会、マスメディアの参加者からも視聴率重視の制作環境の悩みほか、現場の苦労を垣間見るお話の数々、大変貴重でした。

 元教師の方、テレビ局の現役、活字系マスメディアの元記者の方等、私自身も自分の公立中学校教員時代の経験と照らして、今の教育現場の窮屈感を受け止めたと発言しました。テレビのドキュメンタリー番組を基にして映画を制作して全国自主上映していく手法は、これからのドキュメンタリーの在り方の一つの手法かもしれません。

アメリカの衰退!

Posted by 秋山孝二
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 私も会員になっている『新外交イニシアティブ(https://www.nd-initiative.org/about/』の今回のオンラインシンポジウム(https://www.nd-initiative.org/event/10950/)は、世界の現状認識として大変興味深い内容でした。

今年2月に新著『アメリカ世界秩序の終焉:マルチプレックス世界のはじまり』を日本で出版したアミタフ・アチャリアさん(アメリカン大学教授)の基調講演と、それに先立って本書の日本語翻訳を務め、この度NDの評議員に就任した芦澤久仁子さん(アメリカン大学/ジョージワシントン大学講師)が、本書の解説を踏まえて日本の果たすべき役割について解説されました。

 『マルチプレックス』、概念的にはよくわかる新しい世界秩序です。

 新しい世界秩序をイメージ化すると以下のような景色かと。それぞれがそれぞれの文化と秩序で地球上に存在する新しい枠組み。『新冷戦』、『多極支配』とかの日本での議論自体、過去の枠組みの発想から抜け出していないと、質問への回答でアミタフ・アチャリア教授は語っていました。

 これまでの私も10年以上受講している『寺島実郎戦略経営塾』での寺島塾長と通底するメッセージに共感するところが多く、裏付けを取った気がします。

* 『戦略経営塾』ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%88%A6%E7%95%A5%E7%B5%8C%E5%96%B6%E5%A1%BE

『バタフライエフェクト』(12)

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 映像の世紀『バタフライエフェクトシリーズ』、今回は『太平洋戦争“言葉”で闘った男たち』も素晴らしい視点からの番組でした。

* https://www.nhk.jp/p/ts/9N81M92LXV/episode/te/PN49VJZYJW/

 太平洋戦争の勝敗に大きな影響を及ぼしたのが、米軍が急いで養成した『日本語情報士官』、暗号読解や捕虜の尋問に当たった彼らは、戦争で戦力となっただけでなく、戦後の日本復興にも大きな役割を果たしました。「言葉」によって日本と闘い、そして日本との懸け橋となった男たちの物語です。「戦争」を始めて持続する底力とでも言うのでしょうか、もちろん戦争それ自体は絶対に起こしてはならないのですが、日本と戦う体制づくりには当時の日本とは雲泥の差を感じます。「戦時体制」への思慮の深さとでもいうのでしょうか。ドナルド・キーンさんもこの情報士官の一員だったのですね。

戦時下のテニアン島で日本人のための小学校を作ったテルファー・ムック

昭和天皇の戦後巡幸を進言したオーテス・ケーリ

川端康成のノーベル文学賞受賞に貢献したサイデンステッカー

 コロラド大学ボルダー校に設置された海軍日本語学校を修了し、その後に日本語情報士官として活躍した人たちは『ボルダー・ボーイズ』と呼ばれていたそうです。

 こちらの西口光一さんのブログに詳細が書かれています、それぞれの人物が語る言葉は胸に響きます。

* https://note.com/koichinishi/n/n92d8aa4661ba

母子の70年ほど

Posted by 秋山孝二
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 写真っていうのは実に貴重ですね、母子のほぼ70年の歳月の記録です!!あらゆる説明は余計ですね、いろいろあっても幸せなほぼ70年の歳月!!

 99歳の母と72歳の息子。

授与式二題 @ 益子

Posted by 秋山孝二
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 先日は、栃木県益子町で「ワグナー・ナンドール記念財団(http://wagnernandor.jp/」関連の「授与式」が二日続けて執り行われました。

 一つは、財団の第7回「研究助成事業」の贈呈式です。この事業の趣旨は、 栃木県の芸術活動・文化活動の更なる普及啓蒙のため、芸術文化に携わる者に対してワグナー・ナ ンドール記念研究助成金を授与する事業です。当日は、益子のギャラリー内『祈りの間』で私から谷中さんにお渡し致しました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~HPより

7 回ワグナー・ナンドール記念研究助成事業採択の決定

令和4 5 16日に開催された「第回ワグナー・ナンドール記念研究助成事業 選考委員会」によって次の通り内定した。
【選考委員】 秋山孝二委員長、藤原郁三委員、下村洋子委員

(第
27 回理事会にて決定)
日本画家
谷中 美佳子 (やなか みかこ)様

テーマ『栃木県に伝わる民間伝承の新たな絵画化及び古典技法の研究』

活動と作品について
【過去の実績
等】
2008
女子美術大学 女子美奨励賞
2011
女子美術大学 卒業制作賞
女子美術大学芸術学部絵画学科日本画専攻卒業

15 回新生展 入選
65 回記念栃木県芸術祭美術展日本画部門 入選
6 回芸大アートプラザ大賞展 入選
2012
東京藝術大学 安宅賞
三菱商事アート・ゲート・プログラム
奨学生
1720 回チャリティーオークション 入選
2013
東京藝術大学大学院美術研究科文化財保存学専攻保存修復日本画修了
2015
第3回桜花賞展(郷さくら美術館) 館長賞
2021
個展(新生堂)’12、’14、’17 多数開催
Public Collection
郷さくら美術館(東京)

日光二荒山神社中宮祠(栃木) 神楽殿の天井画
3 枚奉納
宝勝寺(栃木) 庫裡、本堂の襖絵を制作

【活動計画】

10×15 の世界コンテスト展」 にて特別審査員及び特別展示として個展開催
会期:
2023 1 14 日~1 29
会場:小山市立車屋美術館

郷里に伝わる伝承を題材に大作を制作する

個展にあわせてワークショップを行うなど栃木県の文化・芸術に貢献できるように取り組む

「竜の夢」

今年春の五角堂特別展で

今年春の五角堂特別展で

 後日、下野新聞にも掲載、コンパクトにまとまった文章で嬉しいです!

後日の下野新聞記事にも!

後日の下野新聞記事にも!

~~~~~~~~~~~~~~~~~

 翌日は益子町による今年の『いちご一会とちぎ国体』への協力に対する感謝状贈呈です、当日は当財団の小菅理事が登壇して受け取りました。

 地元の益子町からこのような感謝状を頂くのは大変名誉であり嬉しいことです。

札幌演劇シーズン 2022-夏

Posted by 秋山孝二
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 『札幌演劇シーズン 2022-夏』がもうすぐ始まります、今年は10周年の節目の年、楽しみです。恒例の札幌チカホの広告スペース、カタログを手に取る通行人も多くいましたね。

* https://www.youtube.com/watch?v=SiTldALAbgc

 先日は、3年ぶりに『キックオフイベント』も!

 札幌演劇シーズン実行委員会の樋泉委員長の冒頭ご挨拶。

樋泉実行委員長のご挨拶

樋泉実行委員長のご挨拶

 続いては今年の演目の紹介をそれぞれのスタイルで! ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「札幌演劇シーズン2022-夏」

劇団 風蝕異人街「THE BEE」

https://fushokuijingai.wixsite.com/fushoku/%E8%A4%87%E8%A3%BD-%E6%AC%A1%E5%9B%9E%E5%85%AC%E6%BC%94-%E6%98%9F%E3%81%AE%E7%8E%8B%E5%AD%90%E3%81%95%E3%81%BE

2022年8月6日(土)~13日(土) 北海道 シアターZOO 共同脚本:野田秀樹&Colin Teevan 演出:こしばきこう 出演:三木美智代、川口巧海、関戸哲也、太田有香、伊達昌俊、ノザワリンカ、渡部萌

座・れら「アンネの日記」

https://doshin-playguide.jp/products/detail.php?product_id=2598

2022年7月30日(土)~8月7日(日) 北海道 札幌市こどもの劇場 やまびこ座 作:ハケット夫妻 翻訳:菅原卓 演出:小沼なつき、鈴木喜三夫 出演:鈴山あおい、齊藤雅彰、西村知津子、町田誠也、原子千穂子、谷川夢乃、佐藤みきと、信山E紘希、つくね、小沼なつき

ELEVEN NINES「12人の怒れる男」

http://eleven9.jp/12angrymen2022/

2022年8月13日(土)~20日(土) 北海道 かでるホール 作:レジナルド・ローズ 訳:額田やえ子 演出:納谷真大 出演:泉陽二、梅原たくと、河野真也、菊地颯平、菊池拓帆、久保隆徳、瀧原光(13~16日のみ)、戸澤亮、納谷真大、箕輪直人、明逸人、山田マサル、山野久治、横尾寛

 最後は勢ぞろいで記念撮影も。今年も楽しみですね。