しばらく間が空いてしまいましたが、NHK総合テレビの映像の世紀シリーズ『バタフライエフェクト』は、引き続き歴史の中の人物の連鎖に焦点を当てて、その関連性を見事にあぶりだしていますが、ここでは以前の番組と最近のをご紹介します。
一つは昨年放映された『大東亜共栄圏の3年8か月』。太平洋戦争において日本は、欧米の植民地支配からアジアを解放するというスローガン「大東亜共栄圏」を掲げて、東南アジアの人々は当初は日本軍を救世主と歓迎しました。その実情は、日本精神が強要され、日本に協力する指導者を育成するために現地の秀才たちは「南方特別留学生」として日本へ送り込まれました。そして戦後、再び経済進出して来た日本に、元留学生たちは向かい合うことに。大東亜共栄圏は今のアジアに何を残したのか、残さなかったのか、戦後を生きてきた私にとっても新たな気づきとなりました。
もう一つは最近放映の『塩の行進 ガンジーの志を継ぐ者たち』です。この番組に登場する人々は、私自身の人生とも同時代に並走していた方々、その原点にマハトマ・ガンジーの志があったことをあらためて知りました。
この回では、音楽も重要なメッセージでしたね。
* ボブ・ディラン 『Only a Pawn in Their Game(Bing 動画)』
* クリス・クリストファーソン 『They Killed Him(https://www.google.com/search?q=%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83)』
マーティン・ルーサー・キング・ジュニア(キング牧師)、ワシントン大行進での有名な演説『I have a dream』
若きボブ・ディランもそこで歌っていたのですね。
暗殺されたメンフィスのロレイン・モーテルの306号室前のバルコニー、かなり前でしたが私は訪問する機会がありました。
ガンジーの志はアジアのリーダーにも大きな影響を与えました。フィリピンのベニグノ・アキノ氏とその後継者のコラソン・アキノ氏。
ミャンマーのアウン・サン・スーチー氏。
バタフライエフェクトとして繋がりで見ると、一人ひとりの功績は必ず次の歴史の礎になっていると確信します。私自身の活動も、ほんの歴史の一コマを生きているに過ぎないとは思いますが、必ずやその足跡は次の世代が引き継いでくれると信じたいものです、素晴らしい番組でした。
3 月 26th, 2024 at 10:57 AM
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