白老、ウヨロ川の秋

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 ラブアースクリーンアップイベントラブアースの森づくりin白老http://www.love-earth-hokkaido.jp/love-earth/news/index.php?page=article&storyid=72」に参加しました。

 白老町のラブアースの森で、午前中は除間伐(手のこを利用した伐採作業)、枝打ち(下枝や枯れ枝を切り落とし作業)作業、午後はウヨロ川フットパスウォーキングで、サケの遡上や川辺の自然を観察します。

 昼食は森でバーベキュー。白老牛、シカ肉やジンギスカンを堪能しました。「ウヨロ環境トラスト(http://www.shiraoi.org/trust/)」の皆さんに大変お世話になりました、ありがとうございます。

ウヨロ環境トラスト

ウヨロ環境トラスト「トラストの森」入口

浜田さんからのアドバイスほか

濱田満さんからのアドバイスほか

枝打ち、間伐の実技

枝打ち、間伐の実技

昼食は白老牛、シカ肉バーベキュー

昼食は白老牛、シカ肉バーベキュー

ウヨロ川フットパス、サケの遡上がものすごい!

ウヨロ川フットパス、サケの遡上がものすごい!

無数の死骸と臭い

無数の死骸と臭い

フットパス終点はファーム

フットパス終点はオーシャンファーム

 サケの遡上は、私はこれまで札幌・豊平川、道東・薫別川等で橋の上から見たことがありますが、今回は、面としてウヨロ川を下流域に歩いていくと、遡上するサケには変わらず感動しますが、それ以上に、無数の命尽きた死骸が河畔、川底に散乱して、その臭いも辺り一面漂っていました。卵を、そして時々はそのサケを食べるカモメの群れ、サケが死ぬことによって命を繋ぐ凄まじいまでの生存競争を目の当たりにしました。サケの回遊では、平成22年度に秋山財団賞(http://www.akiyama-foundation.org/history/history_01)を受賞された上田宏先生(北海道大学北方生物圏フィールド科学センター)の「サケの母川記銘・回帰機構に関する生理学的研究」でも研究が進んでいます。

 現場の迫力というのでしょうか、時間・空間が新鮮で、とても貴重なひと時となりました。

* オーシャンファーム(http://ihatov-oceanfarm.jp/access.html

秋の中山道、飛騨高山 2015 (3 最終)

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 飛騨高山、秋の「高山祭」、HPから詳細を知ることができます。

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 高山祭とは、春の「山王祭(さんのうまつり)」と秋の「八幡祭(はちまんまつり)」、二つの祭をさす総称で、16世紀後半から17世紀の発祥とされています。幾多の変遷を経ながらも、江戸時代の面影を残す伝統行事として、今日まで受け継がれてきました。
 このうち、高山を秋の彩りで染める「八幡祭」は、旧高山城下町北半分の氏神様である桜山八幡宮の例祭です。毎年10月9日・10日になると、安川通りの北側・下町に「八幡祭」だけの11台の屋台が登場。屋台が町を巡る曳き廻しや布袋台のからくり奉納などの伝統的な祭行事が楽しめます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~ コピーおわり

 前日、郡上八幡から高山に入り、夕方に屋台会館(http://www.hidahachimangu.jp/yataikaikan/welcome.html)で事前に「飛騨の匠」を予習しました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~ HPより

 古くから飛騨の国は、大和朝廷ヘ、税のかわりに匠(たくみ)を毎年送り出しました。選ばれて都ヘ出た匠たち(毎年100人~130人)は、奈良の都の宮殿や、お寺の建築に従事してその腕をふるいました。

 匠が都ヘ送られた期間はおよそ600年、延べにして7、8万人の飛騨人が一年間都で働いたことになります。この人たちを総じて「飛騨の匠」と呼んでいます。

 飛騨の国には、今もこの匠たちの長い伝統と、培われた技術が脈々とうけつがれていますが、中でも江戸時代後期に、大輪の牡丹のように花開いたのが高山祭の屋台(国指定重要有形文化財)です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ コピーおわり

桃山神社 秋の高山祭の主役です

桜山八幡宮は 秋の高山祭の主役です

高山本陣前の朝市

高山本陣と前の朝市

昔の町並みも

昔の町並みも

 祭り当日、参道に勢ぞろいした屋台(http://kankou.city.takayama.lg.jp/2000019/2000020/2000724/2000723.html)。

11台の屋台も勢ぞろい

11台の屋台も勢ぞろい

 からくり屋台のパフォーマンスは大変な人、人、人。3時間以上も前から場所を取っていた方もいらっしゃったり。大観衆の中、20分程に技術の粋を集中する時空は、歴史の凝縮を感じました、素晴らしい興奮でした!

からくり屋台も大群衆の中

からくり屋台も大群衆の中で

 動画でよく見るズームでのカラクリ人形よりも、私はそれを見に集まった群衆の熱気に興奮しました。警備員に喰って掛かる少し酔ったお客さん、何が始まるのか好奇心に満ちた様子の外国人観光客のカップル、スマホで写真を撮ろうと背伸びする人々等、何か妙な連帯感を感じてしまうから不思議ですね。これが「お祭り」の魅力なのでしょう。どっこい、地方は活きている!!!

 みたらし団子、しょうゆせんべいも美味しかったです!

秋の中山道、飛騨高山 2015 (2)

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 二日目は馬籠(まごめ)宿と足を伸ばして郡上八幡、そして高山に泊りでした。

 中山道の宿場町・中津川馬籠宿、坂が急でかなりの難所だったのでしょうね。島崎藤村のふるさとで、「藤村記念館(http://toson.jp/」も充実していました。

外国の観光客もリュックを背負って

外国の観光客もリュックを背負って

ここでも水車が活躍中

ここでも水車が活躍中

 山内一豊と妻千代でも有名な郡上八幡は城下町、郡上踊り、吉田川、宗祇水等、水を中心に街も風情がありました。現地ガイドさんは、郡上踊りの唄い手で、踊りの指導ほか唄も披露してくれました。

山の上の郡上八幡城

山の上の郡上八幡城

特産のニッキのお店

特産のニッキのお店

日本の名水第一号

日本名水百選第一号「宗祇水」

街の中小路の疎水

街の中小路の疎水

 一方、郡上八幡は「食品サンプル」でも圧倒的なシェアだそうですね、HPにも書かれています。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ HPより

郡上踊りで有名な郡上八幡。清流と名水の城下町としてその美しい町並みは国の重要伝統的建造物保存地区にも指定されています。

そんな郡上八幡のイメージとは程遠い・・・といっては失礼かもしれませんが、実は食品サンプルの生産量日本一の郡上八幡。食品サンプルのパイオニア、岩崎瀧三氏が郡上八幡の出身であり、そのことがきっかけで今では郡上の重要な地場産業となりました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 引用おわり

* http://guide.travel.co.jp/article/9449/

岩崎龍三の生家前にもサンプルが

岩崎瀧三の生家前にもサンプルが

 橋から吉田川に飛び込む風景も、記憶のどこかに残っていました、とにかく水の流れる音とマチの空気が心地よかったです。

秋の中山道、飛騨高山 2015 (1)

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 今年7月の利尻島・礼文島の旅に続いて、道新観光(http://www.doshinkanko.com/)のツアー「高山市内に泊まる秋の高山祭と馬籠宿・妻籠宿 3日間」に参加しました、しばし別空間にいるようで、北海道にはない「時代」を満喫できました。現地ガイドの皆さんの個性あふれるご説明、ツアー添乗員・大西さんの自然体が心地よかったです、ありがとうございます!

* <利尻島・礼文島ツアー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%88%A9%E5%B0%BB%E5%B3%B6%E3%83%BB%E7%A4%BC%E6%96%87%E5%B3%B6

 今回のキーワードは、「水」でしょうかね!妻籠(つまご)宿に向かう途中にまず目に入ってきたのは南木曽(なぎそ)町の「読書(よみかき)水力発電所」、木曽川の読書ダムから取水し、大正12年に大同電力・福沢桃介社長により竣工。現在、この施設(発電所本館、柿ぞれ水路橋、桃介橋)は関西電力管轄で、稼働中の発電所としては唯一の国の重要文化財になっています。完成当時の出力は4万700キロワット、現在は最大11万7,100キロワットの発電です

読書(よみかき)発電所

読書(よみかき)発電所

 そこから中山道・妻籠宿。夕暮れが迫る古の町並みは一層風情がありましたね。

妻籠宿の町並み

妻籠宿の町並み

夕暮れ時

夕暮れ時

 「脇本陣 奥谷]の囲炉裏は当時の厳格な家父長制の象徴のような場でした。島崎藤村の初恋の人「おゆふ」さんの嫁ぎ先です。

ガイドさんの説明を受けて

「脇本陣 奥谷」、ガイドさんの説明を受けて囲炉裏端

坂の中ほどになる水車小屋

坂の中ほどになる水車小屋

再生エネ国際シンポ・WS(4 最終)

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 今回の報告を、早速、北海道再生可能エネルギー振興機構の田原沙弥香さんがまとめて掲載してくれました。資料等も読めます。

* http://www.reoh.org/news/20151004SympoBroshure_presentation

 また、参加者の一人で「エネルギーチェンジ100ネットワーク(http://enechan100.blogspot.jp/)」代表・宮本尚さんは、FBで下記のように述べています。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 宮本尚さんのメッセージより

・・・・・その間、たくさんの専門家の方のお話、インドネシア、タイ、中国、韓国、ベトナム、アジア各国の方から、再エネの取組みを聞きました。それとともに、私も、無いアタマでものすごく考えた。特に、今の私たちに決定的に足りないこと、どうしたらいいのかずっと考えてた。

 カンタンに言うと、この国には、プロフェッショナルが持つ知見、その財産を市民のレベルアップにつなげていくシステムが足りない。市民の日常につながらない。さらに、エネルギーということで言うと、3.11の「失敗」を知見に変えて蓄積し、それをもって国際社会に貢献するということができていないということ。そんなことないよ、と言う人もいると思う。専門家レベル、業界レベルでは共有できているのかも知れないけど、市民には伝わってこない。市民側も、日常の中で受けとるためのベースとなるものが養われていない…。

 例えば、大停電のとき、インフラが全滅したとき、命を守るためのリスクマネージメント、エネルギーのバックアップはどうあるべきか、自治体、個人、いろんなレベルでどう取組むか。エネチェンは最初からそこを目的のひとつにしてきた。そもそも私自身がなーんにも知らなかったので、いっしょにみんなで勉強しようよ、という感じではじめた。

 しかし、あれから4年、具体的な、効果的な方法はまだ見つけられていない。もちろん、3.11以前とは飛躍的に変わってきているのだけど、まだまだ学びたいときにいつでも学べるようなシステムにはなっていない。暮らし自体は、技術の進歩や設備機器の価格がダウンすることで、テレビやスマホのように、飛躍的に変わる、飛躍的に導入が進み、あるのがあたりまえというような変化が起きることはあるけど、今求められてるのは、そういう変化じゃない。市民は、学び考える習慣が伴わなければダメだと気づいてる。どうやってつなげるのか、どんなシステムが「普通」に、常にそこにあるようになればいいのか。がんばっているNPOやがんばってる人はあちこちに居るのだけど、そこにたどりつくのには相当の意志やめぐりあわせがまだまだ必要だよね。

 本来は学校教育の中にそれがあるべきなんだろうけど、学校で学ぶことと暮らしは乖離したまま。カンタンにめざすものに手が届くようにはなっていない…。うーーん…。それは、私はたまたまエネルギーやってて実感しているけど、エネルギーだけじゃなくて、多分あらゆる分野で。・・・・・・・

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ コピー おわり

 私も宮本さんと同じようなことを感じていました。札幌でのシンポジウムでコーディネーターをされた松浦正浩先生(東京大学 准教授)は、「合意形成論」がご専門です。昨今の原子力発電、特定機密法に始まる今年の安保法制議論等の社会・政治問題で、私自身、この「合意形成」プロセスの欠如を痛感しているので、先生のご専門には興味を抱いています。今回はコーディネーターのお立場だったので、松浦先生ご自身の発言は限られていましたが、以下の国会における参考人陳述の発言は素晴らしいです。

* https://www.youtube.com/watch?v=iquX1evXdDk

 今回の運営スタッフは、皆さん大変有能な方々ばかりで、それぞれ持ち場持ち場でご尽力を頂きました。気持よく仕事が出来る、そんな雰囲気がいいですね、皆さん、ありがとうございます!

素晴らしいスタッフの皆さま

素晴らしいスタッフの皆さま

 初めてのケイタリングで少々緊張されていた「鶴雅ビュッフェダイニング札幌(http://www.tsuruga-buffet.com/)」の皆さん、大西希支配人、高橋料理長ほか多くのスタッフのお陰で皆さん大満足でした。希さんのお父様の大西雅之さんは、秋山財団の理事でもあり、私の高校の5年後輩になります。今回、チームによる料理の盛り付け、テーブルへ配膳のプロセスも具に拝見していて、プロフェッショナルの拘りと凄みも見せて貰い感激でした、ありがとうございます!

鶴雅ダイニングの料理と盛り付け

鶴雅ダイニングの料理と盛り付け

 トヨタ財団遠山敦子理事長ともゆっくりお話しができました。トルコ大使、文部科学大臣、文部科学省職員時代のお話、私の教員時代とは少し時期は異なってはいますが、校内暴力等、日本の教育政策と現場のお話にも花が咲きました。オリンピック組織委員会評議員等、超多忙の中、札幌までお越し頂きありがとうございました。

トヨタ財団遠山理事長と

トヨタ財団遠山理事長と

 シンポジウム最後で私のご挨拶、3日間の感想を兼ねて、以下のような趣旨でした。

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 秋山財団では、特にこの5年間、研究助成でのアウトリーチ、ネットワーク形成事業助成でのコラボレーションを受領者の方々に期待し、それへの協力も行ってきました。点が線に、そして面に繋がって、「生命地域(バイオ・リージョン)」としての北海道の発展に寄与したいとの理念からです。

 日本は「技術立国」と言われて今日まできています、確かに自動車産業ではトヨタ自動車さまの先駆的テクノロジー等、世界に誇れるものも多いのでしょうが、今回の再生可能エネルギー分野では、むしろアジアに学ぶ技術ばかり、「技術」というよりも「生きる力・知恵」と言うべきなのでしょう、簡単に技術を輸入するのではなく、それぞれの地域にある資源、見合った方法から編み出す努力を惜しんではなりません、この数日のWSでそんな認識を持ちました。課題を認識することは今後の展望を切り拓くことに繋がります。ワークショップ、シンポジウムを通じて、多くの「確信」と「気づき」、そして「希望」を持ちました。

 今回の企画、トヨタ財団さまが北海道の地で企画して頂いたことに感謝するとともに、「よいお話を聞いた」で済ますことなく、それぞれの立ち位置から、北海道、日本における「再生可能エネルギー」の実践に取り組んでいくことをお約束して、それが「3.11」以降を生きる我々の使命であることを確認して、締めのご挨拶とさせて頂きます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

この企画に関わられたすべての皆さまに、心から感謝申し上げます、ありがとうございます!!

再生エネ国際シンポ・WS(3)

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 3日目は、札幌に移動してのシンポジウムです。

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[プログラム]

* 開会挨拶    トヨタ財団 遠山敦子理事長
* 来賓挨拶    北海道 山谷吉宏副知事

* 基調講演
「アジアの再生可能エネルギー」  石原 慶一氏(京都大学教授)
「北海道の再生可能エネルギーと地域活性化の展望」  吉田 文和氏(北海道大学 名誉教授)

* 「芦別・夕張再生可能エネルギープロジェクト視察&ワークショップ報告」 李秀澈氏(名城大学経済学部教授)

* 事例報告&パネルディスカッション「北海道及びアジアの地域と再エネの未来」
パネリスト:
① チャチャワン・チャイチャナ氏(タイ:チェンマイ大学)
「再生可能エネルギーによる地域での企業の取り組み」
② ファイサル・ラハディアン氏(インドネシア:小水力発電協会)
「地域ベース小水力発電プロジェクトの取り組み」
③ 高橋祐二氏(下川町 森林総合産業推進課 バイオマス産業戦略室長)
「下川町における森林バイオマスエネルギーの取り組み」
④鈴木 亨氏(NPO法人北海道グリーンファンド 理事長)
「北海道における市民風車の取組み」
コーディネーター:
松浦正浩氏(東京大学 准教授)

* 閉会挨拶:秋山記念生命科学振興財団 秋山孝二理事長
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北海道・山谷副知事のご挨拶

北海道・山谷吉宏副知事のご挨拶

インドネシア、タイ

インドネシア、タイからの報告ほか

下川町、グリーンファンド・スズキさん

木質バイオマス、風力発電の事例報告

私は締めのご挨拶

私は締めのご挨拶

参加の高校生たちと

参加の高校生たちと

 パネルディスカッションの質疑応答で、女子高校生から、「アジアの国では、再生可能エネルギーを自分たちの技術で開発できるのに、日本では装置を輸入に頼っているのは何故ですか?」という発言があり、その核心をついた質問に会場がどよめいて大いに沸いていました。

再生エネ国際シンポ・WS(2)

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 二日目は、朝、札幌からバスで芦別、夕張に向けてフィールドワークです。芦別では今年2月にエネチェン研究会でお世話になった芦別市役所・さんと長野さんに、再度、資料館、木質バイオボイラーのご説明をお願いしました。昼食時には今野宏芦別市長もご挨拶に駆けつけて頂きました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=22492

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=22501

 次に夕張ではマチの再生、小水力発電の実例、そして各国の取組みを話題に濃密なワークショップでした。

芦別・市長もご挨拶

芦別・今野宏市長もご挨拶

夕張でのワークショップ

廃校音楽室での夕張でのワークショップ

体育館活用の雪氷冷熱

廃校体育館活用の雪氷冷熱

雪氷貯蔵庫

雪氷貯蔵庫

廃坑湧き水活用の小水力発電

翌朝早朝には廃坑湧き水活用の小水力発電

再生エネ国際シンポ・WS(1)

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 (公財)トヨタ財団(https://www.toyotafound.or.jp/)と北海道で活動する秋山財団ほかとの共催で、「地域のための再生可能エネルギー国際シンポジウム&ワークショップ」が開催されました。3年掛けての企画により、東南アジア諸国の政策担当者と国内の有識者40名が集い、芦別、夕張の現地で木質バイオ・小水力発電施設を見学し、ワークショップを数回行い、札幌での150人の参加によるシンポジウムも大盛況でした。

 トヨタ財団企画担当者の青尾謙さんからは終了後、早速ご挨拶がFacebookで届きました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ メールのコピー

 北海道で行われた国際ワークショップ&シンポジウム「地域のための再生可能エネルギー:日本とアジアから考える」

* http://www.reoh.org/news/20151004SympoBroshure
——————————————————-
 国際助成グループの青尾です。10月2日より5日まで、北海道で「地域のための再生可能エネルギー:日本とアジアから考える」を開催しました。

 日本とアジア6か国からの研究者・実践者約40名が集い、芦別市・夕張市での現場視察とワークショップ、北海道大学での公開シンポジウム(秋山記念生命科学振興財団様、北海道再生可能エネルギー振興機構様、北海道大学持続可能な低炭素社会づくりプロジェクト様との共催、北海道、札幌市ご後援、参加者約150名)と盛りだくさんな4日間でした。

北海道再生可能エネルギー振興機構http://www.reoh.org/

北海道大学持続可能な低炭素社会づくりプロジェクト(http://sustain.oia.hokudai.ac.jp/carbon/jp/)

* エネルギーチェンジ100ネットワーク(http://enechan100.blogspot.jp/)

 互いのおかれた自然環境や制度、社会状況の違いにも関わらず、多くの点を共有し広く発信できたこと、またアジアにまたがるピア:ネットワークができたことはとても貴重なことと感じました。共催団体の皆さまはじめ、今回の企画にご協力・ご参加いただいた多くの方々に、深く御礼を申し上げます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ コピーおわり

 2日の初日は、ウエルカムパーティを秋山財団事務所で開催し、初対面の方々ともまずは懇親を深めました。

ウェルカムパーティを秋山財団事務所で

ウェルカムパーティを秋山財団事務所で

懇談の終わりには外国からご参加の方々の自己紹介も

懇談の終わりには外国からご参加の方々の自己紹介も

 今回は、秋山財団では鶴雅グループの赤レンガテラスさんの初めてのケータリングでした、支配人の大西希さんもご挨拶に来ていただき、行き届いたサービス、食事は参加者の皆さんから大好評でした。

* 鶴雅グループ http://www.tsurugagroup.com/

寺島経営戦略塾、ほか

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 「寺島戦略経営塾(http://www.terashima-bunko.com/terashimabunko-juku/strategic-management.html」の第5期が始まりました。この所、東京以外でも広島、三重、と拡がりを見せて、益々切磋琢磨されています。

 一方、「BS11」での「現代ビジネス講座~世界を知る力(http://www.bs11.jp/news/3506/」も毎回新しい気づきを与えてくれます。一般の新聞、テレビ等のマスメディアでは断片的な報道に留まり、大きな潮流とか時代認識には役に立ちません、それどころか誤った現状認識が多々見られ、とても時代を読む術としては間に合いませんね。歴史を深掘りをして今の考える、そんなスタンスが魅力です。

BS11番組から

BS11番組から

BS11番組から

BS11番組から

 戦略塾会場の東京・九段の「寺島文庫」には、興味深い資料がたくさんあります。100年前のパナマ運河開通を祝うサンフランシスコ博覧会のポスターです。

サンフランシスコ展示会ポスター

サンフランシスコ展示会ポスター

「サンフランシスコ展示会 1915」ポスター

「サンフランシスコ展示会 1915」ポスター

祝、北大薬学部創立60周年!

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 北海道大学薬学部創立60周年及び総合研究棟新営・管理研究棟改修完成記念の式典・講演会・祝賀会」にお招き頂き、出席致しました。北大薬学部と私の伯父・故秋山康之進と喜代、(株)秋山愛生舘、秋山財団との深い関係も再確認する貴重な場でした。

* 記念プログラム――> http://www.hokudai.ac.jp/home2015/program/program10_01.html

薬学大学院正門

生命科学院正門

新設なった学生実習施設

新設なった学生実習施設

 この日の為に作成されたDVDでは、医学部薬学科創設から今に至る歴史を、米光先生ほかが丁寧に語っていらっしゃって、その中で、秋山康之進夫妻、秋山愛生舘との浅からぬ関係を繰り返しお話をされていて、大変恐縮致しました。

祝賀会開始前の控室で放映されたDVD:秋山との関係も随所に

祝賀会開始前の控室で放映されたDVD:秋山との関係も随所に

 金岡祐一先生も、遠方の富山からご出席になり、祝賀会前後、お話をすることが出来ました。3年前の経済同友会全国会議が富山で開催された時に、夕食をご馳走になったことも私の挨拶の中で披露致しました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=12594

金岡祐一先生も富山からお元気な姿で!

金岡祐一先生も富山からお元気な姿で!

鏡割りには米光先生も

鏡割りには米光宰(おさむ)先生も

 祝賀会冒頭の来賓4名の挨拶として私もご指名を頂き、以下のようなお話をして祝意と感謝を述べました。

 私の来賓としてのご挨拶 ~~~~~~~~~~~~~~~~~
 

私の伯父、三代目秋山康之進は、「北大医学部薬学科設置期成会 副会長」として、ささやかながら尽力致しました。

 設置後は、伯母の秋山喜代とともに、「秋山奨学金」事業立ち上げ、15年間継続しました。毎年4・5名の学生に奨学金を支給し、毎月、南1条西5丁目の自宅に夕食に招待し、勉学、研究のお話を目を細めて本当に嬉しそうに聞いていたのを私は今でも忘れることができません。

 その後、(株)秋山愛生舘100周年を前にして、奨学金よりももう少し幅広く「研究」を応援できる仕組みを検討するようにとの指示が秋山喜代からあり、1985年頃に「財団」設立の準備に入った次第です。

 まずは、財団運営の先輩、エーザイ(株)社長、当時の研究開発本部長・内藤晴夫さんを筑波に訪問し、そこで「秋山さんなら、やはり、伴義雄先生に相談するのが一番でしょう」とアドバイスを頂き、当時習志野の東邦大学薬学部教授だった伴先生のところに数回お邪魔しました。

 伴先生は研究室で、いろいろなお話をしましたが、結局、壁に貼ってあったポスターを指さしながら、「21世紀は、『ライフサイエンス(生命科学)だろう』とおっしゃって、その概念を丁寧にご説明下さいました。正直、私には何か雲を掴むようなお話ではありましたが、今、29年を経て、少しその趣旨が分かりかけてきたような気がしています。

 1987年1月に「秋山記念生命科学振興財団」を設立し、伴先生には最初の理事にもご就任頂き、初代の選考委員長として金岡祐一先生には、現在の秋山財団の選考プロセスの基盤を創って頂きました。さらに、上田亨先生、米光宰(おさむ)先生、大塚栄子先生、野村靖幸先生、森美和子先生と、歴代の薬学部の諸先生のご指導により、秋山財団は大きく飛躍することができました、心から感謝申し上げます。

 秋山財団にとって、北大薬学部は「生みの親」であり「育ての親」でもあります。本日の創立60周年は私ども秋山財団関係者にとっても、心からお喜び申し上げるものでございます。今後さらに一層のご発展を祈念してお祝いのご挨拶と致します、ありがとうございます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 挨拶コピー おわり

 北海道の薬学の歴史に関わった秋山の足跡、私が出席して見聞きしたことを、家に帰って仏壇に向かって報告を致しました。

「夷酋列像」展示から

Posted by 秋山孝二
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 北海道立博物館(http://www.hm.pref.hokkaido.lg.jp/)で開催中の、「夷酋列像(いしゅうれつぞう)」展示(http://event.hokkaido-np.co.jp/ishuretsuzo/)を観に行きました。

  松前藩家老をつとめた画人、蠣崎波響(かきざきはきょう)が寛政2年(1790)に描いた「夷酋列像」は、時の天皇や、諸藩の大名たちの称賛を受け、多くの模写を生みました。蠣崎波響筆のブザンソン美術考古博物館所蔵本と国内各地の諸本が、はじめて一堂に会しているとのこと。

エントランス正面

エントランス正面

 今年春に開催された浮世絵師の展示(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=23547)に比べて、説明版の文字が小さく、目がかなり疲れた感じですね。それと、アイヌ側の視点からは、この企画をどう認識するのかと少々思いめぐらせながら家路に着くと、Facebokでは早速、結城幸司さんが以下のように書き記していました、そして他の方のコメントも。

 彼の「アイヌ文化に壁ができあがってゆくのは好きじゃない。民衆の記憶であり、ともにある歴史でなくてはならない」に共感します。

結城幸司

知識は誰のもんだろね

マオリを連れて

北海道博物館に行ったら

研究者や学生は無料で

中に入れてもらえたが

わたしと島田あけみさんは

お金を取られた

ケチくさくて言うんじゃない

ここに飾られてる

知識は学者たちが得たもの

今の学者は違うが

かつては墓を暴いたり

だまして搾取したり

権威をそこから得た人もいただろうに

返すつもりや感謝もなく

今だ研究者のみの世界にしているかのようだ

話題のイシュウレツゼウだって

上っ面の美しさより

蛎崎波響の技術より

この絵の時代背景や出来事が大切であり

それが後の北海道を変えて行く

出来事だったはず

小さく扱い闇においたまま

取扱い注意の私が行くと

へんによそよそしくなるのも

嫌なんだよなぁ

私は今の流れにゃ媚びない

タッグを組んで

力など得たいとも思わない

ならば笑われてもバイトしまくる

入場券は二人で

たかが2000円なんだが

その重みよりも

選ばれたものしか乗れない

elevatorのように

アイヌ文化に壁ができあがってゆくのは

好きじゃない

民衆の記憶であり

ともにある歴史でなくてはならない

イシュウレツゼウが物語っているものは

複雑である

偶然にもノカマップに行き

若きアイヌたちの

引き裂かれた希望をその姿を慰霊した

吹きまくる風と雨に思いがやって来て

涙が止まらず

車を止めた

日本人のほとんどがその物語を知らない

毎日本気で何万という人が

未来を思い抗議をしても

耳を塞いでしまう国である

小飼の流れを作り

そのあめ玉で黙らせたつもりなんだろか

国民の落胆をよそに

ゴルフにいそしむ坊っちゃんが

歴史を変えちまう国だ

帰れないふるさとを作り出し

国内難民を作った原発を動かしたがる国だ

北の歴史なんぞ

鼻にも引っかけないだろう

せめても

アイヌと名のるものあらば

その展示会には、入れてやって欲しいもんだ

研究者は優遇されるなんて

おかしな事実

形を整え 魂を入れずなら

見た目美しい文化は生まれて来るが

ほんものなんか疑問になるな

まっ間違ってるのが俺ならば

抗議は受け止めるけどさ

苦しみを越え、耐えてきた世代が

非暴力で向かえた今の時代ならば

尚更に忘れたくないね

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ある方のコメント:

――12人の紹介は切り取ってあるが、クナシリメナシの戦いへの言及やロシアとの外交を展開する幕府への視点、場所経営の非道さは特別展には持ち込まれていない。あくまでブザンソン本の美術的展示になっていた。常設展示にはその辺りもあるのでしたが。

――描かれなかった人々こそメナシの蜂起の主役でした。展示の企画段階からより多くのアイヌ民族の参加が必要ですよね。オックスフォード大学のピットリバース博物館では先住民族との協業による展示資料の調査や特別展が頻繁におこなわれています。

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 道立博物館に向かう散策道横には、懐かしい記念碑が設置されていました。北海道と米国マサチューセッツ州との姉妹提携の記念ですね、マ州マイケル・デュカキス知事と北海道の横路孝弘知事の名です。

懐かしい記念碑も

懐かしい記念碑も

SDGsとCOP21の意味するもの

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 環境系企業・団体が集う枝廣淳子さんの「第36回企業・団体パートナー限定フォーラム」、今回は23名の参加者で密度の濃い意見交換でした。日本を代表する大手企業、地域で地道に活動する企業他と一緒に、秋山財団の環境分野での学びの場です。

* 「企業・団体パートナー」メンバーはこちら――> http://www.es-inc.jp/network/partner_list.html

今回のテーマは、今年12月にパリで開催される「COP21に向けて-企業の大転換」でした。

 「SDGs」をはじめ、重要なトピックが目白押しの今年、未来を見据えて正しい選択ができるように、世界の流れをみつつ、企業・組織は何を考え、行動していくべきかを考え、自身の方向性を見出す試み。ゲストには、大和総研の河口真理子さん、「SDGs、COP21の意味するもの~顕在化するESGリスク~」と題し、ご講演いただきました。

 SDGs、COP21だけでなく、ESG、自然資本など幅広く、かつ大変わかりやすくお話でした。このような総括的な概念をきっちり頭に入れてから、個別議論を始めることの大切さを感じます。そして、この会はそれに留まらず、それぞれ参加者の組織の中での課題解決へのヒントを得るワークを主眼にしています。先日の数回の意見交換の機会もよかったですね。

 以下、河口真理子さんのお話から冒頭部分だけ紹介します。

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1.包括的な開発目標:Sustainable Development Goals(SDGs

国連総会(9/25-27日)にて採択予定。
ミレニアム開発目標(MDGs:2015年ターゲットの7つの社会開発目標)の後継アジェンダ。
持続可能な開発の3側面(経済、社会、環境)を統合し、途上国+先進国を対象とした包括的な目標設定(2030年をターゲットとした17の目標設定)

MDGs=途上国の社会的側面(貧困撲滅、ジェンダーの平等など)中心 vs

SDGs “Transforming Our World: The 2030 Agenda for Sustainable Development

途上国+先進国 を対象にしたMDGsの社会的側面

環境側面(持続可能なエネルギー、気候変動、海洋資源保全、陸系生態系の保護など)

+ 経済側面(持続可能な経済成長、ディーセントワーク レジリエントなインフラ、イノベーション

統合(不平等の是正、持続可能な都市 持続可能な生産消費形態

MDGより包括的、統合的、複合的で、現在のグローバル経済・社会システムの変革を求める

出所) CSOネットワークウェブサイト http://www.csonj.org/mdgsnews/owg-sdgs-japanese-translation より大和総研作成

 特に、統合された目標から、途上国の貧困や資源開発問題、教育、水不足などの個別の問題をそれぞれ解決するというスタンスではなく、社会経済の仕組みそのものを変革しなければ、持続可能ではない、という危機感からと社会デザインの発想。

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 基調講演の後のワークでは、実際のSDGsの17の目標をみながら考えたり、社内・組織を変える事例を共有する時間を持ちました。

* SDGsについて(IGES) http://www.iges.or.jp/jp/sdgs/sdgs.html

* ESGについて http://www.dir.co.jp/research/report/esg/

 河口真理子さんの近著 『ソーシャルファイナンスの教科書――「社会」のために「あなたのお金」が働くということ(http://amzn.to/1OC6yMS)』にもありますが、「お金が働く」、「お金に働いてもらう」という表現は面白い、従来のように「資金運用」ではなくて、ですね。

 10月2日からのトヨタ財団さんとのコラボ企画「地域の再生可能エネルギー(http://www.akiyama-foundation.org/news/1405.html」をステップに、秋山財団における「環境」をテーマ」とした支援事業も発展させていきたいものです。

母、叔母の誕生日祝い!

Posted by 秋山孝二
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 札幌在住の母(92歳)、栃木県益子町在住の叔母(85歳)は、一日違いの誕生日です、先日、札幌で一緒に誕生日祝いをしました。元気な二人を見ていると、こちらが力を貰います。母は今もコーラス、ダンス、ゴルフを、叔母は、益子のワグナー・ナンドール・アートギャラリー(http://wagnernandor.com/indexj.htm)」のオーナーとして年に数回、ハンガリーほかの海外に一人で旅行をしています。

9月22日はワグナー・ちよの誕生日祝!

9月22日はワグナー・ちよ(左)の誕生日祝!

9月23日は母・寿美と叔母・ちよの誕生祝!ケーキの上には年齢の数字!

9月23日は母・寿美と叔母・ちよの誕生祝!ケーキの上には年齢の数字!

お祝いに対しての返礼「合唱」!

お祝いへの返礼「合唱」、左・叔母のちよ、右・母の寿美!

 お返しに歌を披露してくれました、その歌は福山雅治の「ひまわり(https://www.youtube.com/watch?v=le-oxm6dzxo)」、映画「サウンド・オブ・ミュージック」から「エーデルワイス(https://www.youtube.com/watch?v=EhkXJn8EOug)」でした。

 いつまでもお元気で!!

福島映像祭 2015

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 「福島映像祭 2015(http://fukushimavoice.net/fes」が、東京・ポレポレ東中野で開催されました。このイベントは、福島原発事故にまつわる、あらゆる映像を集めて上映する映像祭で、今年で3年目を迎えます。

 映画、テレビ番組、そして一般市民による日々の記録まで、多様な映像を通して事故以降の福島の姿、そして「福島の今」を映し出すことが狙いです。 映像祭としては画期的な取組みとして、国内外のテレビ番組も劇場で上映し、事故直後から現在まで、あの日、あのとき、何が起こっていたのかを多角的な視点から浮き彫りにすることを目指します。

 私は最終日の最後のプログラムとなったトークセッション「いま、福島第一原発で何がおきているのか」にやっと参加できました。東京電力福島第一原発内の最新映像を見ながら、東京新聞社会部の片山夏子記者にお話を伺い、その後、白石草さんとの対談でした。4年半が経ったいま、原発事故の原点に戻り、原発内で続く”収束作業”の厳しい現状を知ると同時に、それを支える原発作業員ひとりひとりの人となり、人生が表れるエピソードが印象的でした。

東京新聞社会部・片山夏子さん

東京新聞社会部・片山夏子さん

 片山記者が、継続的に定点観測の如く取材する姿勢は大変感動を与えるし、それを後押しする東京新聞の懐の深さを強く感じます。新聞記事が、几帳面な当事者との信頼関係に基づく関係性から書き上げられることを、再確認しました。現場の声を真摯に受け止めて、苦闘する現場の様子を果敢に社会に提示する、まさにジャーナリズムの原点でしょうね、私にとっては、時間を割いて足を運んだ甲斐がありました。

片山夏子さん、白石草さん、これからも頑張って下さいね!!!

ISEP 15周年記念シンポジウム

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 「環境エネルギー政策研究所(ISEP) http://www.isep.or.jp/」の設立15周年記念シンポジウムが、300名近い参加者が集い、国会議事堂横の憲政記念館(http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_annai.nsf/html/statics/kensei/kensei.htm)で開催されました。

 冒頭、飯田哲也所長は、「コミュニティパワーという『実践デモクラシー(Associative Democracy)』の動きが高まってきている」と語っていました。

 シンポジウム詳細は、以下のサイトからご覧頂けます。

* http://www.isep.or.jp/event/7973

* https://www.youtube.com/playlist?list=PLv02WxhVEWP989NY1meZ57UvvpOozgxI2

所長の飯田哲也さん:経過報告

所長の飯田哲也さん:経過報告

 続いての第2部は、3.11後の日本の『エネルギー×デモクラシー』を巡る鼎談」「環境エネルギー大転換期に立つ世界と3.11後の日本」という2つのテーマで議論が行われました。

その前半は、

<コーディネーター>

佐々木寛教授(新潟国際情報大学、政治学)

<パネラー>

小林正弥教授(千葉大学、公共哲学)、平川秀幸教授(大阪大学、科学技術社会論)、宮台真司教授(首都大学東京、社会学)

司会の

第2部「日本の『エネルギー×デモクラシー

後半は

<コーディネーター>

石井徹氏(朝日新聞編集委員)

<パネラー>

明日香壽川教授(東北大学)、大野輝之氏(公益財団法人自然エネルギー財団常務理事)、古賀茂明氏(古賀茂明政策ラボ代表)、佐藤彌右衛門氏(会津電力株式会社代表取締役社長・一般社団法人全国ご当地エネルギー協会代表理事)、平田仁子氏(認定NPO法人気候ネットワーク理事)

第三部

第三部

古賀さん、ほか

古賀さん、ほか

 第3部では、「未来を担う若手のしゃべり場」と題して、自然エネルギー界で活躍する若手が語り合いました。

<コーディネーター>

古屋将太氏(ISEP研究員)

<パネラー>

相川高信氏(三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 環境・エネルギー部主任研究員、ISEPパートナー)、小峯充史氏(株式会社エコロミ代表取締役、ISEPパートナー)、鈴木美沙(東京外国語大学4年、ISEPインターン)、増田紗和子氏(地域エネルギー開発株式会社、ISEPインターン卒業生)、分山達也氏(株式会社自然エネルギー・ローカル・エンジニアリング代表取締役社長、公益財団法人自然エネルギー財団上級研究員、ISEPインターン卒業生)

 閉会の挨拶ではサプライズ、金子勝教授(慶應義塾大学)、河合弘之氏(ISEP監事、さくら共同法律事務所所長、弁護士)が、それぞれ熱弁を奮いました。

映画監督(?)

映画監督(?)・河合弘之さん

 この記念シンポジウムは、実に多彩な語り手たちがそれぞれ専門の視点からこの間の総括、今の状況に言及し、大変有意義な時間となりました。さらに、会場の憲政記念館は、国会議事堂のすぐ隣です。始まる前に近くを歩くと大勢の警察官の集団も目に入りましたが、折からの安保法制に反対する「SEALDs(http://www.sealds.com/)」を先頭にしたデモも始まっていて、街頭演説、笛・ドラムの音、シュプレヒコール等も鳴り続け、終始、緊張感に包まれていました。

 課題は山積ですが、確実に新しい時代の到来と新しい時代の担い手の台頭を実感しました。

「グローバル」に生きるということ

Posted by 秋山孝二
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 東京六本木の国際文化会館(http://www.i-house.or.jp/では、「新渡戸国際塾(https://www.i-house.or.jp/programs/activities/nitobejuku/)」と銘打ったプログラムで多くの若い世代の育成で成果を挙げています。

 ご存知のように、「アイ・ハウス」のニックネームでも親しまれているこの場は、戦後の日米交流の源流とも言える歴史(http://www.i-house.or.jp/history/index.html)を刻んでいます。松本重治、岩崎小彌太ほか、新渡戸稲造とも縁が深いですね。

 このプログラムの趣旨は以下の通りです:~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

新渡戸国際塾とは

2030年の世界を考える―世界のために何ができるか

 本塾では、「国際性」と「リーダーシップ」という大きなテーマのもと、講師陣の豊かで先駆的な生き方や専門性から、多様な考え方と視点を学びます。異なる分野から集まる志高い仲間との切磋琢磨を通じ、よりよい社会や未来のために、今後どのような生き方をしていくべきかを考える場、きっかけ、そして材料を提供します。

 第八期新渡戸国際塾では、年間を通して、多彩な講師と共に「2030年の世界を考える―世界のために何ができるか」について考えます。塾生同士の議論やプレゼンテーション、国内外で活躍する同世代との対話の場を設けるなど、多様な背景をもつ人々との交流を深め、知的格闘する機会を創出します。そして塾生一人ひとりが、自分たちが今後取り組むべき問題について、多面的かつ多角的に議論する場を設けます。

 こうした研さんを通じ、広い視野と公益の精神をもってさまざまな問題の理解と解決にあたるために必要な「知力」、「実践力」と「応用力」を養います。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 先日、私は今期の「新渡戸国際塾」、公開講座(https://www.i-house.or.jp/programs/nitobejuku20150905/)に参加しました。講師はIHI顧問の昼間祐治さんでした。昼間さなんとは「寺島経営戦略塾(http://www.terashima-bunko.com/terashimabunko-juku/strategic-management.html)」でも一緒に学んでいます。

昼間さんのご講演

昼間祐治さんのご講演

 昼間さんは、IHI代表取締役副社長から現在は顧問、ロシア、アメリカで豊富なビジネス経験をお持ちで、この講座でも「グローバル人材とは?」という問いかけに対して、結局は「日本人として、よき社会人たれ!」と端的に指摘されました。アカデミックセクターの方々とは違い、実に分かりやすく説得力のあるお話でした。

秋山財団贈呈式 2015

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 秋山財団(http://www.akiyama-foundation.org/)の「贈呈式 2015」を開催しました。今年の特別講演は昭和史の第一人者・保阪正康さん、270人の聴衆で熱心にお聴き頂きました。

* http://www.akiyama-foundation.org/news/1362.html

 これまで保阪正康さんについては、このブログで何回も書いてきました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E4%BF%9D%E9%98%AA%E6%AD%A3%E5%BA%B7%E3%81%95%E3%82%93

特別講演 保阪正康さん

特別講演 保阪正康さんと座長の渡辺大助さん

昭和史

昭和史の第一人者

 特別講演に引き続き、今年度の贈呈式を行い、これまで最高の来賓の皆さまのご出席でした。冒頭の私のご挨拶です。

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 本日は、多数のご来賓のご臨席を賜り、またお手伝いに株式会社スズケン様より社員の皆様に駆けつけて頂き、当財団「2015年度贈呈式」を開催出来ますことは、大変光栄に存じ感謝申し上げます。

 秋山財団は1987(昭和62)年1月に設立以来、本年29年目を迎えました。お陰様でこの間、総額約87,000万円、1,247件の助成を行う事が出来ました。本日お集まり頂きました皆様をはじめ、これまで当財団に寄せられましたご指導・ご支援に対しまして、改めて心からの御礼を申し上げます。

 本年度の事業は、「選考委員会」におきまして厳正且つ公正な審議を経て、合計43名の受賞者・受領者に決まりました。詳細につきましては、このあと、各選考委員長よりご報告申し上げます。昨今、「公募・選考」というと、2020年東京五輪開催を巡って混乱が続いています。秋山財団は設立以来今日まで、「選考委員会」の透明性を最も大切にしており、それゆえ、理事会・評議員会でもその選考決定を尊重して、今日まで順調に事業を推進して参りました。

 本来ですとここで秋山財団の事業報告・近況報告などを申し上げるべきですが、保阪正康さんのお話しを伺い、今年は「戦後70年」の節目の年、秋山財団の理事長としての立ち位置、決意をお伝えしたいと思います。

 昨年この席で、私は195431日、アメリカが太平洋ビキニ環礁で強行した水爆実験と、その調査・検証に立ち向かった日本の22名の若き科学者についてお話し致しました。2013年(2年前)9月に放送されたNHKETV特集「海の放射能に立ち向かった日本人~ビキニ事件と俊鶻丸(しゅんこつまる)~」をご記憶の方も多いかと思います。

 更に今年は、尊敬する企業経営者の故・品川正治さん(2013829日享年89歳で死去。経済同友会・終身幹事 元日本火災海上保険社長)のお言葉をご紹介致します。「戦争を起こすのは人間、しかしそれを許さないで、止めることができるのも人間ではないか。天災ではない、なぜそれに気がつかなかったのか」、と。

 さて、研究者の皆様は、「学徒出陣」についてご存知でしょうか。19431021日、東京の明治神宮外苑競技場(「新国立競技場」建設予定地)で大規模な出陣学徒壮行会が雨の中挙行され、約2万5千人の学生が小銃を肩に行進しました。敗戦の時まで、動員された学徒兵の総数は13万人に及んだと推定されていますが、70年の時を経た今も、正確な出陣学徒数・戦没者数の実態は明らかではありません。学徒兵は主に文科系学生と農学部の一部(農学科、農業経済学科など)から徴兵されましたが、その他の理科系学生は徴兵が猶予され、陸・海軍の研究所などに勤労動員されたそうです。

 1943年(同年)1128日、北海道帝国大学においても出陣壮行式が挙行されました。ここから何名出陣したのか、戦没者数も、またこの歴史がどのように継承されているかについても私の手元に資料はありません。

 一方、小樽商科大学では、毎年8月15日に校内にある戦没者記念塔(学生・教員347名の名前が刻まれた墓石が納められている)の前で慰霊祭が行われています。

 近い過去に、日本の国を支えるはずの若い人材が、戦争遂行のために「投入」されていった歴史を忘れてはならないと思います。

 さて、秋山財団の助成事業は、「競争的資金」と位置付ける文部科学省の科研費とは一線を画し、とりわけ若き世代の育成の役割を担い続けたいと考えています。それは、一貫して貧困・疾病に苦しむ道民に寄り添い、微力ながら医薬品を通じて支えてきた秋山愛生舘の理念を継承する財団の姿と信じるからです。

本日ご出席の大学関係者、研究機関、そして受領者の皆さんに申し上げます。

 米国第35代大統領、合衆国史上最も若くして選ばれ、最初の20世紀生まれのジョン・F・ケネディの就任演説に、有名な一節があります。「米国誕生と共に灯されたたいまつは、新世代のアメリカ人に引き継がれた。世界の長い歴史の中で、自由が最大の危機にさらされているときに、その自由を守る役割を与えられた世代はごく少ない。私はその責任から尻込はしない、それを歓迎する。われわれがこの努力にかけるエネルギー、信念、そして献身は、わが国とわが国に奉仕する者すべてを照らし、その炎の輝きは世界を真に照らし出すことができるのである」と。

 私たち財団関係者は、北海道の研究者やプロジェクトの皆さんに夢を託しています。助成金には、29年間、秋山財団に寄せられた沢山の大切な志と篤い想い、期待が込められている事を忘れないで頂きたい、そして、今ほど、科学者の「勇気」が問われている時代はないのではありませんか。

 100年の時を越えて、北の生命と共に歩んで来た秋山愛生舘の歴史とDNAを受け継いだ財団です。生命と向き合い、道民のいのちと共にある科学、自然と共生する生命科学の進化の為に、貢献し続ける事をお誓い申し上げるとともに、本日ご列席の皆様には日頃のご支援、ご厚誼に感謝し、引き続きなお一層のご厚情を賜りますようにお願い申し上げて、私の挨拶と致します。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 挨拶 おわり

 詳細の報告は、後日、秋山財団HPに掲載されますのでご覧ください。ご参加頂いた皆さま方に心から御礼申し上げます。

エネチェンフォーラム 2015

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 「エネルギーチェンジ100ネットワーク(http://enechan100.blogspot.jp/」主催のフォーラムが開催されて、100名を越える参加者で盛会でした。私自身、環境アセスメントについての新しい情報を得ることができました。

 少しですが、当日ご参加の吉田文和先生がこちらに報告しています。http://webronza.asahi.com/science/articles/2015090400005.html

 今後録画もHPにアップされるそうです。後日以下に掲載します。

 報告書はこちらです:――> https://enechan100.wordpress.com/

エネチェン100ネットワーク代表の宮本尚さん

エネチェン100ネットワーク代表の宮本尚さん

全体のコーディネーター さん

全体のコーディネーター長谷川理さん

後半はアセスに関して

後半はアセスに関して

 ともするとこれまで、風力発電系と自然保護系の方々は出会い頭のぶつかり合いでしたが、今回のフォーラムは、それぞれの視点、これからの地方の自立とエネルギー転換、生物多様性の保全、生態系保持等について、現場の雰囲気から「環境アセスメント」を通じて議論の場を形成する企画が功を奏したと実感しました、聴衆も幅広く、市民、環境活動、企業とですね。

 どういう場を設定して議論するか、その重要性を痛感した土曜日の午後でした。

水素社会視察@北海道経済同友会

Posted by 秋山孝二
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 北海道経済同友会(http://www.doyukai.or.jp/)の環境問題委員会は、17名の委員の参加で東京・川崎に水素視察に行きました。初めての試み、大変内容の濃い訪問、ヒアリング、質疑応答で、今後の北海道での展開・提言に大きな収穫でした。

 まずは、水素社会をリードする「岩谷産業(株)(http://www.iwatani.co.jp/jpn/」の本社を訪問。「水素社会の実現に向けたイワタニの取組み」をご紹介して頂きました。水素社会の市場性、各地の取組み等、会社自身の説明にとどまらず、概要を理解できるお話の数々は大変参考になりました、さすがにトップメーカーは全体を把握されています。水素の製造、輸送、貯蔵における優位性は、昔は爆発する危険な気体の印象もありましたが、今では環境との共存としてもかなり期待される存在となっています。

岩谷産業本社で

岩谷産業本社で

 その後は、トヨタ燃料電池車(FCV)「MIRAI(http://toyota.jp/mirai/」に乗って移動し、東京芝公園にある「水素ステーション」見学です。「MIRAI」のショールームも併設されていて試乗会も毎週一回行われています。乗ってみると静かで従来の車と全く違和感はありませんが、水素社会の中での位置づけとしては、車だけでの活用ではもったいなく、蓄電装置として家庭、社会での機能が差別的優位性なのでしょうね、ここでもトップメーカーの力を感じます。

 このショールームでのプレゼン映像は、ナレーションを含めて憎いほどに地球に優しい等の原点回帰、従来の車の宣伝とは一線を画しての展開は見事ですね、「それでもトヨタは、ふみだしたいと思いました」とのフレーズも。

* http://toyota.jp/sp/fcv/h2guide/

トヨタ「Mirai」の後ろ部分、マフラー無で水滴落下口が

トヨタ「Mirai」の後ろ部分、マフラー無で水滴落下口が

芝公園の水素ステーション・バックヤード

芝公園の水素ステーション・バックヤード

 午後からは場所を川崎・臨海地区の「川崎マリエン(https://www.kawasakiport.or.jp/」に移して、川崎市の「水素戦略」、「リーディングプロジェクト」東芝の「H2One」等の取組みと施設見学でした。川崎市は歴史的に環技術の蓄積も多く、企業との連携での実績に裏付けられた取り組みが水素分野でも先駆的でした。

* http://diamond.jp/articles/-/71252

 それに応える企業の取組みとして、東芝の「水素エネルギー」は、「脱化石燃料・エネルギーセキュリティ確保につながる」と謳っての取組みです。

* http://www.toshiba.co.jp/newenergy/

川崎市マリオンで市責任者と東芝の皆さん

川崎市マリエンで市責任者(右お二人)と東芝(左三人)の皆さん

 コンテナ型「H2One」は、平時には地区電力供給、緊急時にこの地区300人を一週間賄える電力を供給し、他の大規模災害時は、コンテナで移動しての応援にも駆けつけ可能とのこと。阪神淡路大震災、東日本大震災から学ぶ企業姿勢が素晴らしいです、この日もデータ取得を続けていて、実践&実験的プロジェクトなのですね。

東芝コンテナ型「H2one」

東芝コンテナ型「H2One」

 今回の視察ツアーは、一泊二日の密度濃いものでした。普段、札幌でも会合は定期的に開催されていますが、なかなか皆さんお忙しい方ばかりなので、ゆっくりお話しとか交流する機会も少なかったのですが、今回は、前日夜に全員集合となり、品川の高層ビルレストランで盛り上がりました。札幌では考えられない懇親会後の写真です。

参加者の数人が欠けていますが・・・

参加者の数人が欠けていますが・・・

 北海道は製造業の工場集積は多少劣るかも知れませんが、再生可能エネルギーの宝庫として、それを補完する水素の蓄電、輸送の優位性は、今後大いに活用できると確信しました。環境に優しいバランスをしっかり考慮した水素供給に心掛けて、また一つ選択肢を広げたいものです。それにしても、産業のトップ企業の先駆性にあらためて感動致しました。

韓国劇団との交流 2015・夏

Posted by 秋山孝二
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 北海道演劇財団(http://www.h-paf.ne.jp/)は、今年も韓国の劇団との交流を行っています。今年は札幌市の一番新しい姉妹都市・大田(テジョン)を本拠とする「劇団テアトロゴドー」の熱演でした。

 札幌座は昨年、「亀、もしくは・・・。」で大田に招聘され公演を行いました。大田の劇場周辺には「亀、もしくは・・・。」の垂れ幕や旗が飾られて、とても暖かく歓迎して頂いたようです。

 そして、今年は大田から「劇団テアトロゴドー」がやってきました。2013年「第25回コチャン国際演劇祭」で大賞・演出賞を受賞した作品を札幌で観ることのできるチャンスでした。

扇谷記念スタジオ シアターZOOさんの写真

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シアターZOO企画公演【Re:Z】

劇団テアトロ・ゴドー
「ハイイェン~ベトナムから来た花嫁~」

【あらすじ】
 ベトナムから嫁いで数日のハイイェンは、新型インフルエンザ感染を疑われ、当局によって隔離されてしまいます。
何も知らない夫は、消えた妻を探し出そうと必死になりますが、誤解が誤解を生み、周囲の助けを得られません。

 捜索の末、警察が連れて来た女性は全くの別人でした。様々な策略に乗せられ、その女性と暮すことになった夫。
そこへ、ハイイェンが帰って来て…。

2013年「第25回居昌国際演劇祭」大賞・演出賞受賞作品。

※日本語字幕付き上演です。

【作】ハン・ユンソプ
【演出】パク・チャンジョ

【出演】シン・ヒョンジ、オ・ヒョンジュン、クォン・ヨングック、イ・ヒギュ、ペク・ジョンソン、ペク・ウンジュ

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終了後の交流会も盛り上がりました!

韓国劇団「テアトロゴドー」の皆さんと札幌座との交流会

韓国劇団「テアトロゴドー」の皆さんと札幌座との交流会

劇団代表ほかの幹部の皆さま

劇団代表ほかの幹部の皆さま

今回の海外公演にご尽力された演劇協会の役員の方々も

今回の海外公演にご尽力された演劇協会の役員の方々も

役者のお二人

役者のお二人

協会の方から頂いたお土産、大統領の晩餐会で使うものとか

協会の方から頂いたお土産、大統領の晩餐会で使うものとか

 韓国との草の根の演劇交流も、すっかり基盤が出来てきて拡がりと安定感を見せています。私も光州(クァンジュ)、ソウル他、同行ツアーでも劇団と一緒に訪問していますが、韓国の皆さまの熱烈歓迎ぶりは、昔の学生時代を思わせる徹底したものでした、どこか懐かしい熱い感じ。今、政治状況は必ずしも良好ではない両国の関係ですが、民間の積み重ねた交流は歴史となり、益々深く、広くなっていくことを実感しますね。

 これからももっともっと発展していきましょう!!