「福島映像祭 2015(http://fukushimavoice.net/fes)」が、東京・ポレポレ東中野で開催されました。このイベントは、福島原発事故にまつわる、あらゆる映像を集めて上映する映像祭で、今年で3年目を迎えます。
映画、テレビ番組、そして一般市民による日々の記録まで、多様な映像を通して事故以降の福島の姿、そして「福島の今」を映し出すことが狙いです。 映像祭としては画期的な取組みとして、国内外のテレビ番組も劇場で上映し、事故直後から現在まで、あの日、あのとき、何が起こっていたのかを多角的な視点から浮き彫りにすることを目指します。
私は最終日の最後のプログラムとなったトークセッション「いま、福島第一原発で何がおきているのか」にやっと参加できました。東京電力福島第一原発内の最新映像を見ながら、東京新聞社会部の片山夏子記者にお話を伺い、その後、白石草さんとの対談でした。4年半が経ったいま、原発事故の原点に戻り、原発内で続く”収束作業”の厳しい現状を知ると同時に、それを支える原発作業員ひとりひとりの人となり、人生が表れるエピソードが印象的でした。
片山記者が、継続的に定点観測の如く取材する姿勢は大変感動を与えるし、それを後押しする東京新聞の懐の深さを強く感じます。新聞記事が、几帳面な当事者との信頼関係に基づく関係性から書き上げられることを、再確認しました。現場の声を真摯に受け止めて、苦闘する現場の様子を果敢に社会に提示する、まさにジャーナリズムの原点でしょうね、私にとっては、時間を割いて足を運んだ甲斐がありました。
片山夏子さん、白石草さん、これからも頑張って下さいね!!!