寺島塾 2015春 in 奈良(2)

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 経営塾に先立って、昨年に続いて奈良市内を散策する時間もありました。

 丁度この時期、興福寺中金堂では、2018年度の完成を目指す再建現場の様子を見学できました(http://www.asahi.com/articles/ASH424D55H42POMB00G.html)。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 朝日新聞記事より

 奈良・興福寺の「特別公開2015」(朝日新聞社主催)が6日、開幕した。2018年の落慶を目指している中枢の仏堂、中金堂(ちゅうこんどう)の再建現場が公開されている、19日まで。

 中金堂は奈良時代に建立されたが、戦災や火災で7回焼失。1717年に焼けた後は仮のお堂でしのいできたが、寺の悲願である300年ぶりの本格復興に向けて再建が進んでいる。東西約37メートル、南北約23メートル、高さ約21メートル。奈良では東大寺大仏殿に次ぐ巨大な木造建築になる。完成後は見上げることになる組み物や屋根瓦などを間近に見られる、最初で最後の機会となりそうだ。

~~~~~~~~~~~ 引用 おわり

* http://www.kohfukuji.com/

猿沢の池から五重塔を臨む

猿沢の池から五重塔を臨む

 中金堂では再建現場の公開中、貴重な機会となり、まさに「匠の技」でした。原材料の太い支柱はアフリカ・カメルーン産、屋根を葺いている木材はカナダ産と係の方から伺いました。

鬼瓦ほか最上階を間近に

鬼瓦ほか最上階を間近に

一つ下の階は、一つ前工程です

一つ下の階は、一つ前工程です

槍鉋(やりかんな)の実演も:削るほどに木の香りも素晴らしい!

槍鉋(やりかんな)の実演も:削るほどに木の香りも素晴らしい!

寺島塾 2015春 in 奈良(1)

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 寺島実郎戦略経営塾(http://www.terashima-bunko.com/terashimabunko-juku/strategic-management.html)、第Ⅳ期今回5回目は、奈良・東大寺(http://www.todaiji.or.jp/)での開催でした。

 まずは、東大寺大仏殿特別拝観、続いて平岡昇修先生(東大寺執事長・大仏殿院主)、寺島実郎氏の講演。示唆に富むお話、新たな気づきも多々あり、大変意味深いひと時でした。

東大寺大仏殿

東大寺大仏殿

大仏殿

大仏殿

南大門

東大寺南大門

東大寺南大門

東大寺南大門

 このシリーズ、一昨年の京都・高台寺(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=15178)、昨年の奈良・薬師寺(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%A5%88%E8%89%AF%E3%81%A7%E5%AD%A6%E3%81%B6)に続いての第三弾でした!

愛生舘サロン 4月例会

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 愛生舘サロン(http://aiseikan.net/salon)4月例会は「利き酒会」でした。講師は「唎酒師(http://www.ssi-w.com/?page_id=19」の資格を持つ公認会計士の中村泰道先生。資料に基づきながら日本酒のカテゴリー名称とその由来等、大変興味深いお話でした。

* 愛生舘サロン http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=16586

利き酒師・中村先生

利き酒師・中村泰道先生

同じ銘柄でも違いが

同じ銘柄でも違いが

 当日の内容はこちらにもコンパクトにまとまっています:

http://www.nomooo.jp/blog/?p=7287

 日本酒の奥行きの深さを、あらためて学び直した感じです、ね。

打ち破る、変える力って?

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 ここ数年、いくつかの集まりに出席していて、つくづく日本の組織の新陳代謝への疑問を感じます、急にどうしたと思われるかもしれませんが、例えば、会合とか式典での冒頭あいさつ、ひどいものが多いのですよ、お年寄りの繰り返しと延々と続く挨拶、不適切な言葉・フレーズの使用、それ以上にそういった人の役回りを変えられない組織の硬直性とでも言うのでしょうか、呆れる場面に出くわすと、思わず日本の今の社会、古い体制とか仕組みを打ち破る力、変える力はどこに存在して、或はどう育成していくか、暗澹たる気持になるのです。ワンフレーズでは「新陳代謝を促す装置の欠如」でしょうか。

 国際会議でこうなってくると、「日本の恥」と感じてしまうのは言い過ぎでしょうか。ただひたすら、不適切な言葉・内容を上手に通訳してくれ、敢えて訳さないでと祈るばかりの状態となります。

 人前で話をするというのは、メッセージの伝達であり、コミュニケーションの原点です。特に多くの聴衆への挨拶・演説は、誰にでも与えられる場ではなく、ことさらに吟味された言葉・内容でなければならないはずです。その貴重な機会で、意味のないどころか酷いものであれば、それこそ会自体を台無しにする犯罪性を帯びるものです。

 昨年のある大きな会合、会長職の年配の方が全体会議、昼食交流会時、懇親パーティで連日のご挨拶でした。まずは全てに同じ方に挨拶を割り振る運営側のセンスの無さが指摘されますが、どなたが原稿を書かれたのか、或は全く関与していないのか、全てが長すぎて気持よくそれ以降の次第が進行できなく、そもそも話の内容がゼロに近い(少なくとも私にとっては)のです。芝居でもそうですが、冒頭の「ツカミ」は大変重要で、会議のかなりの雰囲気を形作ります、形式的な時間潰しではないのです。

 また、今年のあるフォーラムでは、恐らく事務局が会長の冒頭の話が長くなると予想して原稿を渡してありました。それを読み終えて、私は今日は短く終わると思いきや、「さて、」と始まって延々とそこから15分、曖昧な語尾でどうでもよい持論を展開し始めたのです。こうなるともうただ「忍」の一字で時の過ぎるのを待つしかないですね。やがてご本人は、何事もなかったように「簡単措辞ですが」と言い放って降壇しました。

 考えてみると、お話の内容以前に、人事的に組織を代表する方がもう賞味期限が切れている場合が多いのかもしれません。その組織を代表するのですから、これまでにはもちろん輝かしい実績と足跡を残されていることに疑いはないのですが、人間は必ず衰えるものですし、ご本人の名誉の為にも、ピーク時に拍手喝采の中で舞台から降りて頂く「仕組み」を組織は持っている必要があると思います、本来は「任期」というのがそれなのでしょうが、機能していません。「勲章」の授与等は、昔はその機能を果たしていたのでしょうが、今では、それを受け取ってもなお現役職位に留まり続ける方が多くて困ります、高齢化の弊害ですね。とにかく、組織の長の若返りを急がないと、特に国際会議等での日本のステイタスは低落するばかりです。若い世代にもっともっとチャンスを与えていかなくては、です。

 この点、外国は実に躍動的です。登壇される方々のお話はコンパクトな中にメッセージを詰め込んだ小気味よい内容が多いような気がします。まずは圧倒的に短くせいぜい3分程度でしょうか、挨拶される方の持論の展開ではなく、それ以降に続く会合の趣旨等と関連するものが多いですね。言葉が吟味されてなおかつユーモアに満ちて、会に臨む姿勢の違いを感じます。

 日本のガラパゴス化は、組織形成にも顕著なのでしょうか。

 一方で、これまでの話でよく吟味されているなと思った事例は以下の通りです、日本語の簡素な美しさを感じます:

* 宮内庁HPより~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

平成27年 新年

  昨年は大雪や大雨,さらに御嶽山の噴火による災害で多くの人命が失われ,家族や住む家をなくした人々の気持ちを察しています。また,東日本大震災からは4度目の冬になり,放射能汚染により,かつて住んだ土地に戻れずにいる人々や仮設住宅で厳しい冬を過ごす人々もいまだ多いことも案じられます。昨今の状況を思う時,それぞれの地域で人々が防災に関心を寄せ,地域を守っていくことが,いかに重要かということを感じています。

  本年は終戦から70年という節目の年に当たります。多くの人々が亡くなった戦争でした。各戦場で亡くなった人々,広島,長崎の原爆,東京を始めとする各都市の爆撃などにより亡くなった人々の数は誠に多いものでした。この機会に,満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び,今後の日本のあり方を考えていくことが,今,極めて大切なことだと思っています。

  この1年が,我が国の人々,そして世界の人々にとり,幸せな年となることを心より祈ります。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

* 2015年4月 パラオ訪問時の晩餐会での天皇陛下ご挨拶から~~~~~~~~~~

  ミクロネシア地域は第一次世界大戦後、国際連盟の下で、日本の委任統治領になりました。パラオには、南洋庁が設置され、多くの日本人が移住してきました。移住した日本人はパラオの人々と交流を深め、協力して地域の発展に力を尽くしたと聞いております。クニオ・ナカムラ元大統領はじめ、今日貴国で活躍しておられる方々に日本語の名を持つ方が多いことも、長く深い交流の歴史を思い起こさせるものであり、私どもに親しみを感じさせます。


  しかしながら、先の戦争においては、貴国を含むこの地域において日米の熾烈(しれつ)な戦闘が行われ、多くの人命が失われました。日本軍は貴国民に、安全な場所への疎開を勧める等、貴国民の安全に配慮したと言われておりますが、空襲や食糧難、疫病による犠牲者が生じたのは痛ましいことでした。ここパラオの地において、私どもは先の戦争で亡くなったすべての人々を追悼し、その遺族の歩んできた苦難の道をしのびたいと思います。

  また、私どもは、この機会に、この地域の人々が、厳しい戦禍を体験したにもかかわらず、戦後に慰霊碑や墓地の管理、清掃、遺骨の収集などに尽力されたことに対して心から謝意を表します。

・・・・・・・・・・・・・
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

* 沖縄県知事選挙の菅原文太 https://www.youtube.com/watch?v=8PFTMiaHXAc

エネチェン、大きな記事に!

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 「エネルギーチェンジ100ネットワーク(http://enechan100.blogspot.jp/」は、北海道における再生可能エネルギーへのシフトを提唱し、全道各地で活動を展開しています。先日、北海道新聞夕刊に大きく、提言を含めて取り上げられました。

 この北海道の条例はこちら:――> http://bit.ly/1F5Qan3

北海道新聞4月6日夕刊に掲載

北海道新聞4月6日夕刊に掲載

 今月の統一地方選挙を前に、知事候補、市長候補、各議員候補の皆さんに、提言書を提出しています。これを織り込んでの政策を提示、演説等をしている候補者もいらっしゃいます。

 以前に提案したエネルギーチェンジの「ロードマップ」の「英語版」も、先日出来上がりました。(http://enechan100.blogspot.jp/2015/04/a-roadmap-to-100-renewable-energy-of.html

 再生可能エネルギーの宝庫として、北海道の成長戦略の軸としてもエネルギー創造を位置付けたいものです。

「あのころ」で新聞掲載

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 若者の就活シリーズのページに記事になりました。自分のこれまでの経験を振り返る良い機会でしたね。土曜日、翌日の日曜日、お会いする方々から「出ていましたね」と言われました。その後の感想も私はお聞きしたいのですが、ね。

 今回、私が言いたかったことは、よくアスリートたちの「決して諦めてはいけない、強く思えば必ず成し遂げられる!」みたいなメッセージを目にするけれど、若者の人生において一番大切なのは、その結果よりも現実に真摯に向き合っていた自分を肯定できるかどうか、それが財産になるのでは、なのです。人生は勝ち負けではなく、納得性なのではないかと、今、私は思っています。

http://dd.hokkaido-np.co.jp/lifestyle/jobhunting/anokoro/2-0025260.html

2015年4月4日(土)北海道新聞朝刊

2015年4月4日(土)北海道新聞朝刊

 7年前のこのブログのスタート時にも教諭時代を振り返って書いています:

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=27

バイオディーゼル燃料の今は!

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 先月16日、「(株)エコERC:http://www.ecoerc.com/の為廣正彦社長からご案内があって、「バイオディーゼル燃料利用促進セミナー」に出席しました。今、全国で様々な実践が盛んです。

 以前、アースカフェで十勝を訪問した時に見学もしました: http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=13373

 その後、エネチェン研究会でも: http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=15991

 「小岩井農場(http://www.koiwai.co.jp/」で有名な小岩井農牧株式会社の地域社会を支え合うしみとして、人づくりとして、地域環境づくりとしての省エネ、創エネ、環境教育jは、大変参考になりました。産学官民の連携、地域社会を構成するメンバーを総動員しての取り組みです。さらに2011・3・11から学んだこととして、地域エネルギー、地域ネットワークの重要性を強調されていました。

講演1 岩手の取り組み

講演1 岩手の取り組み

さん

野澤日出夫さん

 「BDF」の登録商標をもつ「株式会社BDF(http://bdf.sakura.ne.jp/bdf.html」は、技術的な側面からのアプローチでした。

講演2

講演2

 最後の札幌市の取り組みは、「さっぽろスリムネット(http://www.slim-net.org/」です、10年前に設立したごみ減量実践の活動です。

 
市民・事業者・行政が一体となって、ごみ減量活動を推進していくための枠組みとして、平成17年3月にごみ減量実践活動ネットワーク(以下、「スリムネット」という。)を設立いたしました。
スリムネットは、自主性とパートナーシップを基本とし循環型社会への転換を図るため、市民の日常生活や企業の事業活動におけるごみの発生抑制、排出抑制、再利用、リサイクル等のごみ減量につながる具体的な活動を展開することを目的としています。

第6回六華交流会、大盛り上がり!

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 先月開催された「六華交流会」、第6回目のメインイベントは山木将平くん(南58期)のミニライブでした。「愛生舘サロン」の後ろのウオールには、同窓生の寄せ書きと本人のサインも。私も「全国、世界で活躍を!」と書きました!

山木将平ミニライブ @ 愛生舘サロン

山木将平ミニライブ @ 愛生舘サロン

それぞれのフィールドのプロたちと

それぞれのフィールドのプロたちと

皆で記念写真!

皆で記念写真!

 これまで六華同窓会の若い世代の交流を目的とした「六華交流会」について、書いてきました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=17854

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=21219

 東京の東京六華同窓会の「六華サロン」はこちらです:

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=16472

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=18127

 皆さん各所属での現役、稼ぎ頭ばかり、始まる前から交流が密で会を重ねる度に盛り上がりを見せていて嬉しいですね。

雪が融けてみれば・・・

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 今日から4月、今年の札幌の雪解けは早いですね。3年前の同じ時期はこんな感じ: http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=12436

 この時期は、たくさんの方々の異動の報も目にします。場所を代え、職を変え、部署を代え、それぞれの新しい挑戦が成功裡に推移することを祈念致します。私自身は、昨年からさらに引き受けた二つの組織の長を含めて、各団体の課題解決に年度の変りも意識しない程、忙しく立ち回っています、数年前までに「下山の哲学」を書いた頃とは、自ら招いたとはいえ、大いに違った状況です。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E4%B8%8B%E5%B1%B1%E3%81%AE

 そんな日々、久しぶりに我が家の庭を見てみると、地面に奇怪な黄色の物体を目にしました、これは何だかお分かりでしょうか?

我が家の庭に新種?

我が家の庭に新種の植物?

 昨年秋の「ハロウィーン(http://park12.wakwak.com/~tomotomo/halloween/halloween.html)」で活躍した「食べられないカボチャ(パンプキン)」です。使用後に、我が家に用済みで捨てていった男がいて、一冬雪の下で過ごした結果の姿です。

 「パンプキン」と言えば、4年前のドイツ・ハノーバーでの展示会を思い出します、そう、あの「ホッカイドウ・パンプキン」です、すごく高級なブランドでした!

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=10448

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=10624

 時は確実に過ぎていく、新しい出会いを求めてと前向きに受けとめたいですね、それぞれの素晴らしい旅立ちを祝します、「マッサン」ではありませんが、「人生」はアドベンチャー!

エネルギーチェンジ研究会 in 浜中(4:最終)

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 今回の研究会開催に先立ち、25日の道知事選の告示前日に、北海道における再生可能エネルギーについて、「北海道再生可能エネルギー振興機構」と「北海道エネルギーチェンジ100ネットワーク」が共同提案を発表し、それぞれのHPにも掲載しました。最終部分だけ引用します、北海道の21世紀的な「成長戦略」だと確信します、エネルギーの消費者から、生産者をも兼ねる立ち位置へ、ですね。

 共同提案より引用~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

  北海道は今後、人口減少が予想され、かつ1次産業をめぐる状況が厳しさを増していくなかで、北海道の再エネと省エネのポテンシャルを活かすことは、地域経済を活性化する有効な手段です。原子力のリスク、気候変動のリスクを減らしながら、21世紀の展望を切り開くためのエネルギーは、道民の意志と行動の結集によって生み出すことができると確信し、この提案を提出いたします。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 引用 おわり

* 「北海道再生可能エネルギー振興機構」のHP (http://www.reoh.org/news/20150325kyoudouteiann)

* 「北海道エネルギーチェンジ100ネットワーク」のHP (http://enechan100.blogspot.jp/2015/03/2015325.html

 研究会翌日の早朝、宿泊施設の周辺、湿原の遊歩道を歩くと、鹿の群れ、白鳥の飛翔、野鳥の鳴き声、波の音、どれをとっても私にとっては「非日常」、抜けるような透明感に心も洗われました。

霧多布湿原ナショナルトラスト事務所

霧多布湿原ナショナルトラスト事務所

朝日の湿原・遊歩道

朝日の湿原・遊歩道

太平洋の波しぶき

太平洋の波しぶき

朝日を浴びて

朝日を浴びて

主催者一行:「ペンション ポーチ」横にて

主催者一行:宿泊先の「ペンション ポーチ」横にて

* ペンション ポーチ http://www6.ocn.ne.jp/~porch/

エネルギーチェンジ研究会 in 浜中(3)

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 浜中町農業協同組合訪問の後、エネルギーチェンジ100ネットワーク(http://enechan100.blogspot.jp/が3年前から続けている「市民のエネルギーチェンジ研究会」の第6回目を、今回、霧多布湿原ナショナルトラスト(http://www.kiritappu.or.jp/の多大なご尽力により、「霧多布湿原センター(http://kiritappu.mond.jp/center/」で開催しました。これまでは、札幌、帯広、別海、遠軽、芦別でしたが、今回も予想を上回る参加者と内容の濃い講演者により、多くの収穫がありました。

 これまで掲載はこちら――>

第一回札幌 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=15906

第二回帯広 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=15991

第四回遠軽 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=18488

第五回芦別 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=22492http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=22501

 夜は交流会でさらに深いお話の数々、大変楽しく、印象深いやり取りで大いに盛り上がりました。そして地元の方のお迎えはこちらのタクシーでした、「ルパン三世・モンキーパンチ(http://www.hamanaka-lupin.com/」!

ルパン三世 モンキーパンチ

ルパン三世 モンキーパンチ

エネルギーチェンジ研究会 in 浜中(2)

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 まずは、浜中町農業協同組合(http://www.ja-hamanaka.or.jp/modules/top0/を訪問して、石橋榮紀組合長(http://www.ja-hamanaka.or.jp/modules/content05/index.php?id=5#1)から酪農家の太陽光発電システム、ハーゲンダッツジャパンとの取り組みについてお話を伺いました、石橋組合長とは1月の北大に続いてお会いできました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=22307)。

 栄農課の試験室環境は大学研究室並の設備と機能でした。

生乳の残留物質検査

生乳の残留物質検査・トレーサビリティ

シャーレの中で培養試験

シャーレの中で培養試験

 そして、クリーンな牛乳はクリーンな環境から作られる、使うエネルギーもクリーンエネルギーです。各酪農家は太陽光発電システム、売電もやって地域としての「メガソーラー」です、「浜中町」のブランディングですね!

基本的には各酪農家ごとの太陽光発電装置

基本的には各酪農家ごとの太陽光発電装置

 一番の課題は送電線への接続部分です。

電力会社との熾烈な交渉の末、実現しました!

電力会社との熾烈な交渉の末、実現しました!

 もう一つ大切なポイントは、糞尿からのバイオガスは発電よりもまずは「熱エネルギー」として活用することが効率性からも有効とのこと、エネルギー資源と得られるエネルギーとを睨んでの優れた現場感覚ですね、特に北海道の場合、「熱」を電気以外のどのエネルギーから調達するかが、今後の省エネルギー時代のポイントであることを再確認しました。

エネルギーチェンジ研究会 in 浜中(1)

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 まずは写真だけで報告します!

浜中農業協同組合

浜中町農業協同組合

自給の太陽光パネル

自給の太陽光パネル

課題は明確ですね!

課題は明確ですね!

明峯哲夫さんを偲ぶ会

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 昨年9月にお亡くなりになった明峯哲夫さん(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=21346)を偲ぶ会が、東京・立教大学一号館で催されました。

 ご逝去直後のご子息・牧夫さんの追悼文です:https://sites.google.com/site/norabocom/fuwo-cainde

会場:立教大学
会場:立教大学

集会では100名近くの方がご参加で、明峯哲夫さんの幅広いこれまでのご活躍を、それぞれのフィールドで追悼されました。

  以下は、私に届いた当時のメールから、2009年3月14日、微生物応用研究所大仁研究農場(静岡県伊豆の国市)で行われた第2回新規参入促進検討会議・相談担当者研修会(NPO有機農業技術会議主催)で報告したものを基に、書き下ろした文章からの抜粋です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 農業は農業である

 何百年、何千年と永続的に続く農業は、世界の歴史の中でもそれ程多くない。永続性のある農業はいずれも森林や草地と不可分な関係にある。例えば、(亜)熱帯モンスーン地域の伝統的焼畑耕作は、森林と農地とを輪換させるものだ。アジアに卓越する水田農業は、その地力を上流域の森林資源に依存している。日本の伝統的な畑作農業も、落葉性の二次林(里山)から堆肥源の供給を受ける。また西欧の混合農業は、草地と反芻動物の組み合わせで地力を保持している。農業は作物を植えるだけでは成り立たない。同時に森林や草地を育成しなければならない。植物(作物)は植物(樹や草)の力により育つ。これは農業の基本原理の一つである。

  20世紀の石油文明。地域の森は燃料革命と農業近代化の下、無用の長物として放置された。土は石油製品で蹂躙され、命を育む力を失った。森林と土の再生は、現代社会で最も緊急を要する課題だ。その森林と土の再生は、農の再生なしにありえない。地域社会で、そして人間のくらしで、農の営みがその根幹に位置すべきことの社会的合意をどう形成していくのか。

 真っ当な農業を真っ当にやりつづける人間がいれば、やがて社会は変わる。少数者の力を侮ることはできない。真っ当な農業とはただの農業。そう農業とは農業なのである。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 引用おわり

時代を駆け抜けた明峯哲夫さん

時代を駆け抜けた明峯哲夫さん

進行役 さん
進行役・飯塚里恵子さん

進行役 さん

進行役・小口広太さん
奥様・明峯淳子さん

奥様・明峯惇子(あつこ)さん

 「『自然保護』から『自然奪還』へ」、「庭を耕す」、「植物の環境応答能力+微生物の土壌形成が農業技術を創り出す」、「低投入の中で生きる力が活性化する」等、心に残る言葉がたくさんあります。「いのち」と誠実に、真正面から向かった私の恩師です。私は、明峯哲夫さんのご専門の植物学分野ばかりでなく、思想・哲学分野でも、「いのち」の考え方等、数々の示唆を与えて頂きました。そして、秋山財団へも理念的に大きな影響を与えました。「自分の中の規律を守り続けた男性」、発言者のお言葉でした。

 最後に「東京日記」から引用します。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
2011年411日号 「天国はいらない、故郷を与えよ」

「種(たね)を蒔くな、収穫するな、食べるな、出荷するな、・・・そこに住むな」。これらは「故郷」に生きる人々への「国家」による迫害である。「国家」の武器は「数値」だ。大気、土、水、海、農産物、魚介類、飲用水などなどの汚染・・・。○○シーベルト、××ベクレムという数値が踊る度に、「故郷」に生きる人々は惑い、追いつめられていく。「原発」はこうして「故郷」を破壊した。科学の粋を集め、権力の限りを尽くしその「原発」を作ったのは、他ならぬ「国家」だ。

首都・東京。光溢れるこの都は人々を魅了する「天国」か。「天国」は「原発」により支えられている。「原発」の喪失は「天国」から光を奪った。今「天国」は深い闇の中に沈む。

「故郷」を追われた人々はどこへ向かうのか。「天国」を失った人々はどこへ彷徨(さまよ)い出るのか。人々の安住の地はいずこか。

「天国はいらない、故郷を与えよ」(セルゲイ・エセーニン)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~引用おわり

「マッサン」のニッカ余市蒸溜所

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 NHK総合テレビの「マッサン(http://www.nhk.or.jp/massan/」は、いよいよ最終を迎えています。先日、電車で余市町に行き、「ニッカウヰスキー(株)北海道工場余市蒸留所(http://www.nikka.com/distilleries/yoichi/」を見学しました、JR線の土砂崩れで不通だった銭函・朝里間も回復した初日だったので、見学者でいっぱい、雪の白、レンガ・樽の茶、空の青、澄んだ空気の中、素晴らしい時間でした!

 ビール園も同じですが、工場で試飲するとどうしてああも美味しいのでしょうか。瓶からよりもはるかに香しいスモーキーフレーバー、2種類のウヰスキーとアップルワインは、ストレート、ロック、どうやって飲んでも素晴らしい香りと味でした。

 ガイドさんの解説の中、一号貯蔵庫での「エンジェル・シェア」は印象的でした。

~~~~~~~~~~~~~~~ HPより

 創立時に建てられた第1号貯蔵庫のある場所は、当時は余市川の中洲でした。
床は土のままで適度な湿度が保てるよう、また、外壁は石づくりで夏でも冷気が保てるように設計されています。樽の中の原酒は木目を通して呼吸し、少しずつ熟成が進みます。それと共に蒸発が進みます。20年で約1/2ほど蒸発しますが、このことを「エンジェル シェア」天使の分け前と一般的に言われております。※ご見学用に開放している為、1号貯蔵庫のみ空樽を置いています。ウイスキーの原酒が増えるごとに、貯蔵庫の数も増え、現在、26棟でウイスキーが熟成を重ね、開封される時を待っています。

~~~~~~~~~~~~~~~ 引用 おわり

 昨年、ニッカウヰスキーは創業80周年の節目を迎えました(http://www.nikka.com/80th/)。夢を実現する竹鶴政孝さんのストーリーは、まさに日本のウイスキーの歴史ですね。

工場内メイン道路

工場内メイン道路

マッサンの部屋

マッサンの部屋

RITA ハウス

RITA ハウス

博物館内で

博物館内で

一号貯蔵庫に静かに眠るウイスキー樽

一号貯蔵庫に静かに眠るウイスキー樽

 札幌から余市まで、JR線は今でこそ高架部分が多くなり、蒸気機関車から電車に代わっていますが、海岸線沿いの素晴らしい景観が続きます。そして、サッポロ、銭函、朝里、小樽、塩谷、余市と、流行歌の中にも登場する地名のオンパレードです。昔、夏の海水浴とか祝津水族館に行った時、トンネルごとに窓を閉めて機関車の煙が入らないようにした時代が懐かしいです。

 NHK総合テレビの朝ドラ、私はこれまではあまり魅かれてはいませんでしたが、一つ前の「花子とアン」は見ていました、役者では特に吉田綱太郎さんの嘉納伝助が好きでした(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=20968)。そして今回の「マッサン」では、堤真一さんの鴨居の大将が魅力的でした、「やってみなはれ!」、男を感じるカッコよさですよね!

震災復興シンポジウム 2015 in 盛岡

Posted by 秋山孝二
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 今年の「3・11全国経済同友会震災追悼シンポ」は盛岡で開催されました。岩手県立不来方(こずかた)高校音楽部の「ふるさとの山に向ひて」、「星めぐりの歌」、「時代」、は素晴らしい天使の声、そして参加者全員と手に手つないで「ふるさと」の大合唱は、心に染み入りました、まさに追悼の歌声でしたね。終了後、参加された全国の経営者の多くが、「感動した」、「涙が込み上げてきた」とおっしゃっていました。

不来方高校合唱部

不来方高校合唱部

* 「ふるさとの山に向ひて(https://www.youtube.com/watch?v=yDcKmgrbgjU

* 「星めぐりの歌(https://www.youtube.com/watch?v=w_SeZysa_Ss

* 「時代(https://www.youtube.com/watch?v=vCeNH_vQjfY

 今年も私は第一分科会に出席しました。昨年の様子はこちら――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=19311

第一分科会:今年も福島原発事故のその後に注目

第一分科会:今年も福島原発事故のその後に注目

希望を求めて

希望を求めて

 政府、各省庁、電力会社幹部の無責任には憤りを感じますが、今年も現場を預かる方々の使命感はヒシヒシと伝わってきました。毎年毎年、困難な状況の中でも自分の立ち位置で最大限の努力をしている姿を受けとめ、メディアではいろいろ批判がある中、まだ日本は捨てたものではない、そんな気がしてきます。

 あの高校生たちの歌声を聴いて、或はあの場にいた経営者の方々がご自身の故郷の山に向かって、相変わらず「原発再稼働」を思考停止の如く叫び続けるとすれば、その感性に人間か否かを問いたいものです。そして、感性無き経営者が、今の日本の経済界を率いているそのことが、日本国にとって最大の「リスク」であることに間違いありません、担い手を代えないと日本の将来はない!

 <ふるさとの山に向ひて>    作詞:石川啄木   作曲:新井満

 ふるさとの山に 山に向ひて
 言ふことなし ふるさとの
 山は あ~ ありがたきかな

 やはらかに柳 柳あをめる
 北上の 岸辺目に見ゆ
 う~ 泣けとごとくに

 かにかくに 渋民村は
 恋し 恋し 恋しかり
 おもひでの おもひでの山
 おもひでの川

 ふるさとの訛 訛なつかし
 停車場の 人ごみの
 中に あ~ そを聴きにゆく

 かにかくに 渋民村は
 恋し 恋し 恋しかり
 おもひでの おもひでの山
 おもひでの川

 ふるさとの山に 山に向ひて
 言ふことなし ふるさとの
 山は あ~ ありがたきかな
 ありがたきかな

Live in the lib 2015

Posted by 秋山孝二
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 私の出身高校で企画された札幌での「六華ワールドトーク~“Live in lib”シリーズ」第2回は、南35期・志済聡子さんです。一昨年の東京六華同窓会(http://www.tokyorikka.jp/)で、「ワールドフォーラム」第一回がスタート(https://www.youtube.com/watch?v=uCPKnW-p5Xw)、その関連イベントとして札幌で始まりました。札幌南高・林副校長、図書館司書・成田康子さんの多大なご支援で実現しています。

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【テーマ】 世界は仕事で変わる 仕事で世界を変える

講師 志済聡子さんの略歴(職歴)

1986年 北海道大学法学部法律学科卒業

1986年 日本アイ・ビー・エム株式会社入社

2008年 IBM Corporation (アメリカ)へ出向

2009年 日本アイ・ビー・エム株式会社執行役員に就任

2014年 北海道大学「新渡戸カレッジ」フェロー

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日本アイ・ビー・エム執行役員の志済さん

日本アイ・ビー・エム執行役員の志済聡子さん

学校図書館で在校生に対して

学校図書館で在校生に対して

講演後は活発な質疑応答も

講演後は活発な質疑応答も

 現役高校生に対して、20年後に後悔しないために、二つのアドバイス。

1) グローバル化がもっともっと加速することを前提で自分の将来を考えること

2) グローバル化が進む世界で生きてゆくための素養を身につけること

 今回のイベント会場でお世話になっている札南高図書館司書・成田康子さんは、全国的にも図書館運営で大変著名な方です。著書「みんなでつくろう学校図書館(http://www.iwanami.co.jp/hensyu/jr/toku/1201/500703.html」は、本当に興味深い内容満載です。

 講演後の質疑応答も活発でした。次々に手が挙がって、志済さんの対応も簡潔明瞭、予定時間を過ぎてもなお続いて質問攻めでした。世界で活躍する先輩たちの話を直接聞いて、現役高校生も大いに刺激を受けたでしょうね、今後の一層の飛躍が楽しみです!

林業調査入門編 2015

Posted by 秋山孝二
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 「北海道札幌南高等学校林(http://www.rikka-forest.jp/」についてはこれまで数回書き留めました。

* 春の散策会(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=13035

* 100周年沿革誌(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=15600

* ファイアプレイスづくり(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=21539

 今回は、今、中心的に活動を担い始めている企画活動委員会メンバーと現役高校生の約30名の参加で、来年度の作業に向けた「林業調査・入門編」です。

カンジキをしっかり装着

私もカンジキをしっかり装着

表面ばかりでなく空間もよく見極めて

表面ばかりでなく空間もよく見極めて

線状間伐の事前マーキング作業

線状間伐の事前マーキング作業

お昼はみんなで火を囲み

お昼はみんなで火を囲み

 3月の穏やかな日差しの中で、湿った雪を踏み固めながらの行進、木々の選別・評価、上空の空間の様子、間伐する木の選択等、盛りだくさんのプログラムで充実した一日でした。森林モデルは時間軸をかなり長く設定しないと豊かにならないですね、森林を「材」から「財」にするためには待つ時間が大切かと。人間の生きる知恵が試される、そんな思いです。

 今年は雪が少な目と思っていましたが、現地はまだ1メートル以上の積雪、昨年秋にファイアプレイスづくりで気に吊るした小さな「鐘」も、手の届く高さに見つけました。今度は5月の散策会でまた来ることになりそうです。以前に比べると、同窓生の学校林への関心は、格段に高まってきている気がします、楽しみですね。

卒業式、それぞれの旅立ち

Posted by 秋山孝二
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 3月といっても日本列島は広いですね、北海道札幌市と栃木県益子町でも随分風景は異なっています。これからは日一日春が近づくのでしょう。

札幌市中央区の北海道神宮境内で

札幌市中央区の北海道神宮境内で

栃木県益子町のワグナー・ナンドール財団前庭・白梅

栃木県益子町のワグナー・ナンドール財団前庭・白梅

 3月と言えば卒業シーズン、役回りから公立高校の全日制、定時制、そして今年は通信制を含む私立高校の卒業式にも続けて出席する機会を得ました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=653

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=12046

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=19219

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=19522

 私が評議員を務める公立高校で、全日制は極めてシンプル、来賓挨拶、送辞、答辞は一切なく、卒業証書授与も名前を呼ぶことなく各クラス代表が一括して受け取ります。ただ、その後が思い思いのパフォーマンスでまるでライブ感覚で保護者、来賓、教職員もノリノリで拍手喝采です、「今年はあっさりね」とかの論評、「もっと遠慮しないでやればいいのに!」とかのリクエストも飛び出したりします。これは昔の「欺瞞的卒業式粉砕!」運動の歴史を引っさげていると言われています、私たちが卒業した1・2年後、学校側はとにかく出来るだけ簡素にして早く終了したい、そんな時代もあったとか。

 定時制の場合は、言ってみれば極めて「オーソドックス」ですね。卒業生が少ないこともあるのか、送辞、答辞、最後には「蛍の光(https://www.youtube.com/watch?v=zzcWPu7dxSw)」の斉唱です。特に今年の「蛍の光」は心に沁みました、NHK総合テレビの朝ドラ「マッサン(http://www.nhk.or.jp/massan/)」で、本来のスコットランド民謡の唄として繰り返し紹介されています。

* https://www.youtube.com/watch?v=VZ5IloX7OtE

 昨今の定時制に通う生徒たちの状況は、昔の働きながらというよりも、不登校等で学校に通えなかった子ほか、その理由も多様です。学校評議員として定時制授業を参観する機会が数回ありましたが、先生と生徒がまさに教室内で真剣勝負でした。入学時の子供っぽさが年を経るに従って落ち着いてきて、顔つき、態度まで変わってくるから毎日の教育の力はすごいですね。先生達のご努力も想像を越えるものがあると思われ、頭が下がります。

 私立高校の卒業式は、来賓の多さに驚きました。地域社会の代表の方はじめ、私のような者にまでご案内状を頂くのですから、普段から多くの関係者との繋がりを重視している姿勢がうかがわれます。こちらもどこか懐かしさを覚える「儀式」で、ひと時ノスタルジックな雰囲気に浸ることになりました。

 いずれの場合も、新しい「旅立ち」の子供たちを横から観ていると、本当に「巣立ち」という言葉がピッタリです。社会の荒波の中で、どうかめげずに生き抜いて貰いたいなと、祈りにも近い気持になりますね。

 何はともあれ、それぞれの子供たち、卒業おめでとう!!!

遠友再興塾で学ぶ

Posted by 秋山孝二
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 「遠友再興塾」についてはこれまで数回書きました。今回は昨年のフォーラムに続いて、第2回目の勉強会、講話の一つは、「遠友夜学校と母」と題して、私の中学校の恩師でもある高柳晃先生のお話でした。

<第2回 「遠友再興塾」勉強会>

1) ご講話 札幌市総務局行政部公文書館 榎本 洋介 様 テーマ 「開拓使時代の札幌の整備」

2) NHK収録の遠友夜学校のビデオ 放映

3) ご講話 高柳 様   テーマ 「遠友夜学校と母」

昨年の「再興塾フォーラム」についてはこちら:

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=20873

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=20891

遠友再興塾代表の山崎健作さん

遠友再興塾代表の山崎健作さん

お母さまが遠友夜学校を卒業された高柳晃先生

お母さまが遠友夜学校を卒業された高柳晃先生

 札幌のマチの歴史を、開拓使時代に遡って整備計画を辿ると、明治期の壮大な夢を感じ、今後の札幌の方向性も見えてくる気がします。と同時に、社会の教育制度に頼るばかりでなく、民間のボランティア活動のまさに草分けとして50年間続いた「札幌遠友夜学校」の実践を学びながら、当時の人々の人材育成への情熱もリアルなお話として受け止めることができます。

 「温故知新」、足元の歴史から学んだひと時でした。