戦後日本の体制、そして世代の責任

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 以前、『戦後史の正体』について、或は昨年のグリーン九条の会「講演会」についての記載でも書きましたが、沖縄から見えてくる「戦後日本の体制」について、今回のこの本もまさに目からウロコです。そして、私たちの「世代の責任」も再確認します。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=14211

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=21437

本の表紙

本の表紙

目次から

目次から「沖縄の基地」、「福島の原発事故」、「安保村」

 私たちが生きてきた「戦後」なる時代、私はどうやら大きな勘違いをしていたようです。「食」、「エネルギー」、「基地」等、みな同じ構図とも言えます。「論評」よりも「記録」、それに基づいて能動的に「記録すること」、「残すこと」、「伝えること」の大切さを痛感します。

 そして「私たちの世代の責任」も強く感じますね、以下、寺島実郎さんの「世界1月号2015・特別寄稿」より抜粋です:

 人間は環境の子であり、生きた時代に制約される。団塊の世代が、戦後なる時代によって刷り込まれた限界を自覚するにせよ、後代に残してはならない課題を心して直視すべきである。「シルバー・デモクラシー」時代が迫る。人口の四割が高齢者という超高齢化社会では有権者人口の五割、「老人は投票に行く」という傾向を踏まえれば現実に投票に行く人の六割を高齢者が占めることになる。「老人の老人による老人のための政治」になりかねない。

 戦後民主主義が与えられた民主主義であるにせよ、また民主主義が「悪平等」を助長して煩瑣で時間がかかる仕組みであるにせよ、我々は国家主義の誘惑に引き込まれてはならない。「戦争を知らない子供たち」ではあるが、戦争を意識の奥に置き、戦前と戦後をつなぐ時代を生きてきた団塊の世代は、「国家」の名における犯罪を拒否する責任を有す。民主主義の価値を尊ぶからこそ、代議制民主主義を鍛える意思を持つべきで、「代議者の数の削減(議員定数削減)」「議員の任期制限」などによって代議制を通じたリーダーの育成と意思決定の高度化を図らねばならない。

 改めて、戦後日本に光の部分があったとすれば、一つは、冷戦期の「社会主義」からの体制転換の圧力の下に、「分配の公正」を真剣に論ずる資本主義を模索したことであり、空虚なマネーゲームを抑制し「産業と技術」を志向する経済社会を目指したことであろう。さらにもう一つは、日本近代史の省察に立って「開かれた国際主義」に真摯に生きたことであり、大国意識に立つ「国威発揚のための国際貢献」を「積極的平和主義」と言い換える浅薄なものではなかったはずだ。

 そして戦後日本の忘れ物としての最大の課題は「米国との関係の再設計」だ。それは「独立国に長期にわたり外国の軍隊が駐留し続けるのは不自然」という世界史の常識に還ることだ。この意思を失った国を世界では「独立国」とはいわない。

~~~~~~~~~~~~~~~ 抜粋 おわり

 右とか左とかではなく、ギリギリのその時々の選択で戦後日本を支えてきた勢力が劣化し、創り上げてきた価値が破壊されていく過程を観ているような現在、せめて次世代には廃墟となる前に建て直して受け渡す努力をしなけらばならない、それが今を生きる私たち世代の使命であり、責任だと確信します、たとえどんな犠牲を払ってもですね、この「戦後」を生きてきた私たちは。

ブラボー!中島みゆき 劇場版

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 中島みゆき「縁会 2012~3(http://www.enkai-movie.jp/)劇場版」は素晴らしかったですね。「劇場版」と銘打っては第5弾となるそうです。ライブの映画版は所詮映画だろ、となめていましたが、ライブよりもむしろ集中できるし、何せバックのミュージシャンたちがアップで映ったり、横のコーラスにもフォーカスされたり、客席からでは見られない映像が多く、舞台全体はライブよりもトータルの作品としての価値は高い気がします。

 20曲の音楽はイントロから最後までじっくり聴けるし、音も空間いっぱいに拡がって迫力満点、人気の秘密が分かりますね。追加の上映も各地で決まっているとのニュースも見ました。私は、「倒木の敗者復活戦(https://www.youtube.com/watch?v=nWjQuS9HgKI」が素晴らしかった!

緑会 2012~3

縁会 2012~3

 今さらですが、彼女の唄には「力」がある、昨年12月にここに書いた「世情」もいいですね(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=21983)。

メディアアンビシャス大賞 表彰式!

Posted by 秋山孝二
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 メディアの優れた番組・記事を市民が勝手に讃える活動、「メディアアンビシャス(http://media-am.org/」が今年も「大賞」ほかを選出し、先月表彰式を開催しました、私は世話人の一人としてお手伝いをしています。

 今年の開催案内には、以下のような認識で参加を呼び掛けています。

 「昨今、民主主義を支える柱の一つであるはずのメディアが、あらゆる意味で危機の最中にあると痛感しています。1つ1つの事例研究だけでも膨大な論文の山ができそうですが、几帳面な検証・議論も不十分に時は流れています。そんな中でも、果敢に取材をする方々、それを勇気を持って番組・記事にする方々に、市民目線から拍手を送り賞状を贈呈する、これが私たちの活動です。年に一回の授賞式、賞状を手渡すだけでなく、受賞者の皆さんからの報告、参加者との質疑も企画し、エールを送り、メディアの現況をめぐって論議を深める場を目指しています。多くの方のご参加をお待ちしています」。

< 審査結果と経過 >

【活字部門】

☆メディアアンビシャス大賞

「戦後70年へ『北海道と戦争』」(8月~現在) 北海道新聞取材班

☆メディア賞

「戦後70年に向けて いま靖国から」(6月~7月) 毎日新聞記者伊藤智永さん

☆アンビシャス賞

「政府事故調の『吉田調書』入手」(5月) 朝日新聞

☆入選(2件)

「『秘密法』を考える」(1月~現在) 北海道新聞取材班

「元朝日新聞記者と北星学園脅迫事件のその後」(雑誌「創」2015年1・2月号)   北海道新聞編集委員徃住(とこすみ)嘉文さん

[選考経過]会員より推薦のあった15本の記事のそれぞれ一部をホームページに掲載。最終審査では推薦者の説明の後、投票・審議を経て各賞を決定した。大賞の「戦後70年へ『北海道と戦争』」は人びとの埋もれた戦争の事実を追う根気よい取材が「戦争の記憶、残虐さを掘りおこしている」と評価された。なお、アンビシャス賞の「政府事故調の『吉田調書』」については掲載社が取り消しているが、「政府が隠ぺいしようとした調書の内容を明らかにするきっかけになり、読者の知る権利に応えることになった」と評価を集め、受賞となった。

【映像部門】

☆メディアアンビシャス大賞

「揺れる原発海峡~27万都市函館の反乱」(5月) 北海道文化放送(UHB)制作放送

☆メディア賞

「陽炎 えん罪被害の闇」(7月) 北日本放送(KNB)制作-札幌テレビ

☆アンビシャス賞

「本当は学びたい~貧困と向き合う学習支援の現場から~」(6月) NHK教育

☆入選(3件)

「裂かれる海~辺野古動き出した基地建設」(12月) 琉球朝日放送制作-北海道テレビ

「和解~広島・中国人強制連行問題の軌跡」(1月) RCC中国放送-北海道放送

「神秘の球体マリモ~北海道阿寒湖の奇跡」(8月) NHK

[選考経過]推薦候補は14件。12月末の1次審査の後、1月の集中上映を経て、投票・審議した。大賞の「揺れる原発海峡~」は支持の多くを集めて選ばれた。「東京の路上で『大間原発を知っていますか?』とインタビューしたり、オンカロと幌延の地層の違いに触れるなど、函館から出発しながらトータルな視点で構成しているところが印象的。しかも、反原発といえる番組が、視聴者に比較的に見てもらえる土曜日午後に放送されたことにも興味がわく」などの推薦理由に共感が寄せられた。入選は3件が同点だった。

【活字部門】 大賞ほか

【活字部門】 大賞ほか

【映像部門】 大賞

【映像部門】 大賞

 東京からもわざわざお二人の方がお越し頂き、取材の様子、番組制作の苦労等について、率直にお話を聴くことができました。時代と真摯に向き合い、先入観念の間違い、新しい世代の価値観の違いほか、ハッと気が付くような現場からのご報告に、参加者一同集中したひと時でした。

 その後の場所を移しての交流会には、これまで最高数のご出席者で、遅くまで大盛り上がり、この企画を継続する意味を再認識した次第です。メディアの最前線で日々奮闘される皆さんとの時間、これからも引き続き大切にしたいですね。詳細の報告は、メディアアンビシャスHPにアップされます、ご出席の皆さん、お疲れ様でした。

* メディアアンビシャス(http://media-am.org/

エネチェン研究会 in 芦別(3 最終)

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 芦別には郷土に根差した芸術家もたくさんいらっしゃるようです。スターライトホテルのロビーには、画家の石川剛(http://www4.ocn.ne.jp/~canadian/tenant/goh.html)さんの絵画が展示されていました。町の風景を360度、確かな記録としても貴重なのでしょう。

【石川 剛 プロフィール】

昭和20年生まれ芦別市在住芦美会会長

  • ル・サロン入選
  • 西ドイツ国際美術展グランプリ
  • イギリス選択展グランプリ
  • 全国各地の有名百貨店にて個展開催(60数回)
  • 現在“芸術の郷しんじょう”にもアトリエを構え創作・展示中

芦別の画家 石川剛 「ぐるり芦別」

芦別の画家 石川剛 「ぐるり芦別」

芦別市内を眺望して

芦別市内を眺望して

 昼食は道の駅で「ガタタンラーメン(http://www.kitaiti.com/michinoeki/kankoucenter/」。

HP より~~~~~~~~~~~~~~~

ガタタン(含多湯)ラーメン・・・とは??
かつて炭鉱で活気づいた芦別市の伝統的なスープ料理です。 「10種類以上の具が入った、とろみがついた塩味の中華風スープ」 で、中国北東部の家庭料理が由来といわれています。戦後、満州から帰ってきた人が、中華料理店を開店しメニューに載せたのが始まりで、 中国での漢字「含多湯」を日本語に読み替えたといわれています。 それは、当時のヤマの男たちに「親しまれた一品」でした。 現在、芦別名物としてちょっと有名になっちゃいました!

~~~~~~~~~~~~~~~~~

ガタタンラーメン

ガタタンラーメン

 私は、映画「野のなななのか」の関係でも実行委員会メンバーと一つのセリフで特別な思いが芦別にあります。現地の実行副委員長の石川睦子社長は、長い間「一の薬局」として地域の医療・健康を支えて来られました。私自身、医薬品卸「秋山愛生舘」時代から今も長いお付き合いを頂き、今回もご多忙の中この研究会にもご参加して下さいました。「医薬品業界から消えた秋山孝二が、今どんな活動をしているか、観察に来た!」と自己紹介でも暖かいお言葉でした、ありがとうございます。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=19951

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=20684

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=21908

 今回の現地見学、研究会の様子が、翌日の新聞に記事となりました。主催が「認定NPO法人 北海道市民環境ネットワーク」となっていますが、もう一つの団体「北海道エネルギーチェンジ 100ネットワーク(http://www.enechan100.com/」も一緒に今回の企画を行っています、つい先日の「エネチェン・カフェ(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=22342)」の主催団体です。

北海道新聞空知版に掲載

北海道新聞空知版に掲載

 研究会終了後、ある芦別ご出身で当日参加された方からメールを頂きました: ~~~~~~~~~~~~~~~~

 私の世代には、長谷山さんも発言されていましたが、芦別で新しいエネルギーについての研究会が催された事には感慨深いものがあります。昨夜は、夢の中に、幼き日の炭鉱の風景(立坑、ズリ山、馬そり、炭住街)、小学校の先生、友人たち、営林署・貯木場で働く大人たち、父母の姿が、何度も出て来ました。

 ふるさとを想うとき、エネルギーに翻弄されたという言葉で、総括はしたくありません。“切り捨てられた”町では有りますが、そこに暮らした私たちの思い出があり、また子供心にも、不条理と闘う逞しい労働者たちが確かに居た時代で有ったとも思います。

 地域にある特性を活かしてゆくと言う意味では、空知ではクリーン・コークス・テクノロジー等の導入と、父たちが植樹した木が本格的に活用されて欲しいなと思います。国の進める地方創成には、地域に暮らす人間の“情”という視点が欠けています。

 懐かしい思い出と共に学ぶ事の出来た研究会でした。本当に有難う御座いました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 引用 おわり

 芦別ご出身の皆さんは、北海道・日本全域、そして世界でご活躍であり、その心のよりどころは、まさに今・将来の「芦別」にあるに違いありません。今回の研究会で私は、そこで生まれて育った皆さま、今暮らす方々から大きな新しい再生可能な「エネルギー」を頂きました、心から感謝申し上げます。この研究会は、3月の浜中での第6回へと続きます。

* 第6回エネチェン研究会――> http://enechan100.blogspot.jp/2015/02/326vol6-in.html

エネチェン研究会 in 芦別(2)

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 午後からは座学と意見交換、これがまた濃密でした。出席者はそれぞれのフィールドの実践者ばかり、話題から事例を比較したり、さらに補足したり、午前中の現地見学を踏まえての議論は前向きで心地よかったですね、オフレコのお話も多々ありましたし・・・・。満足度の高い場となりました。

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13:00~15:30 エネルギーチェンジ研究会
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(会場:星のふる里100年記念館:http://www.city.ashibetsu.hokkaido.jp/syokokanko/kankou/kankou/hoshinohurusato_kinenkan.html

座長 秋山 孝二
認定NPO 法人北海道市民環境ネットワーク理事長
北海道エネルギーチェンジ100ネットワーク委員

【プログラム 2】講演「地域の木質バイオマスをどう利用するか」
講師 山形 定 さん
NPO法人北海道新エネルギー普及促進協会( NEPA)理事長
北海道エネルギーチェンジ 100ネッワーク委員

【プログラム 3】自然エネルギー活用事例紹介
* 芦別市「木質バイオマスの有効活用」 長野 周史さん 芦別市役所 総務部 政策推進課

* 薪・ペレットストーブ・小水力発電 ふらの環境エネルギー株式会社(仮称)準備室の活動 家次 敬介 さん 有限会社三素(富良野市)

【プログラム 4】
ディスカッション~私たちのエネルギーを変える

それぞれのフィールドで実践する方々と

それぞれのフィールドで実践する方々と

ペレットストーブの専門家 家次社長

ペレットストーブの専門家 家次社長

 平田さんの報告から引用:~~~~~~~~~~~~~~~~

 燃料の流れの下流(ホテルでのボイラー燃料の需要)から遡って中流(チップ生産量)、さらに上流(山地からの材搬出量)の規模を割り出し、全体デザインを描いていったのが、芦別市さんの手法ですが、午後の意見交換では、もりネットの山本牧さん(旭川)から、上流(林業者)から絵を描く場合もあります、と事例紹介があり、非常に興味深かったです。牧さんのトコは「丸太ボイラ」だそうです。いずれにせよ、需給バランスをすべて把握してから始めないとうまく持続できないだろうことは、よく分かりました。大手による大規模な木質バイオマス発電所にはそれが欠けているのでしょう、きっと。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 木質バイオマスだけでなく、再生可能エネルギーの場合は、供給と需要をマネジメントする人・機能が極めて重要なのでしょうね、そうしないとエネルギーと製紙業との原材料争奪戦で価格高騰となり、輸入材依存といった本末転倒も危惧されます。基本的には需給がマネジメント可能な域内とか、小規模分散型を軸に考えるべきなのでしょう。別の言い方をすると、エネルギーと環境という視点からは、メガプロジェクトは環境負荷が大き過ぎるのでしょうね。

 それと「バイオマス発電」は、如何なものかという意見も殆どでした。発電した電気で熱を得るとしたら、電気を作る過程で捨てる「熱」が多すぎるのですね、いわゆる効率性の点からみて、これも本末転倒です。木質バイオマスは「チップ」でも「ペレット」でも、第一義的には「熱」利用が最優先だとの共通理解を得ました。

 意見交換終了後は、オプショナルツアーとして100年記念館・長谷山館長が直々に館内展示のご案内をしてくれました。芦別の「炭都」の歴史、映画のマチの歩みほか、貴重なお話の数々は大変興味深かったです。

100年記念館・長谷山館長

100年記念館・長谷山館長の熱心なご説明

エネチェン研究会 in 芦別(1)

Posted by 秋山孝二
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 「市民のエネルギーチェンジ研究会」の目的は、「エネルギーを選ぶ、エネルギーをつくる、市民の意志を見せる、地域と人をつなぐ。市民のエネチェン作戦会議」です。北海道のエネルギーチェンジについて、産学官民、ネッワークと市民をつなぎ、情報や新しい技術などを学び合い、地域での取組みを知り、知恵を出し合って、省エネ推進と自然エネルギー活用に向かっていく市民を応援する場、地域で自然エネルギー推進の活動をする産官学民の新しいつながりを生み出す場です。

 第5回は「炭都」芦別で開催、地元芦別市役所のご協力ほか、いろいろなつながりの方々にご参加頂き、濃密な意見交換・事例発表の場となりました(http://enechan100.blogspot.jp/2014/12/221vol5-in.html)。

第5回目は芦別で:木質バイオマスを中心に

第5回目は芦別で:木質バイオマスを中心に

 抜けるような青空の下、午前中は、現地・施設見学会でした。

【プログラム 1】現地見学会
案内 長野周史さん、佐々木さん
芦別市役所 総務部 政策推進課
見学先 芦別温泉スターライトホテル
チップボイラー、熱供給施設群
芦別木質バイオマス開発協同組合チップ製造場

(昼食)道の駅にて 各自 私は芦別名物「ガタタンラーメン」でした、美味しかったですね。

近隣からの木材を貯蔵

近隣からの木材を貯蔵・乾燥

 材木をチップに破砕するヤードは広大で、「新規雇用創出」のお二人のお話も伺いました。夏場と冬場の需要差が大きく通年運営が課題で、硬質・乾燥型の「ペレット」とは違って木をただ破砕しただけの「チップ」はコストは低いが長期保存には向かないそうです。

木材からチップへ

木材からチップへ

チップはトラックでボイラー施設へ貯蔵

チップはトラックでボイラー施設へ貯蔵

二基のボイラーと一基のパックアップ重油ボイラー

二基のボイラーと一基のパックアップ重油ボイラー

芦別市役所長野さん:木質バイオボイラーの熱心なご説明

芦別市役所長野さん:木質バイオボイラーの熱心なご説明
 エネチェンネットワーク会員の「たきかわ環境フォーラム(http://ecoup.la.coocan.jp/)」、平田剛士さんの詳細報告です:
https://www.facebook.com/groups/386579514750838/

コープ未来(あした)の森づくり!

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 「きたネットカフェ 」、今回は「コープさっぽろ」さんの「コープ未来の森づくり基金(http://www.coop-sapporo.or.jp/contents/view/id/82)」の取り組み紹介でした。当初の「植樹」から「育樹」へと活動も大きく進展してきています。

 これまでの「きたネットカフェ」の記載はこちら:

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=2038

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=14955

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=19486

コープさっぽろの取り組み

コープさっぽろの取り組み

2008年の洞爺湖サミットを契機に、その年の10月からの新しいロゴでは、「CO2削減」の意味も込めて下のような図柄になっています。

* こちらをご参考に:https://www.coop-sapporo.or.jp/data/files/csr/report/csr2009-04-05.pdf

新しいロゴでも「‐CO2」を盛り込む

新しいロゴでも「‐CO2」を盛り込む

稲垣さんと さん

稲垣一雄さんと前濱喜代美さん

鈴木さんと宮本さん

鈴木さんと宮本さん

 コープさっぽろさんの「食」、「エネルギー」を軸とした「環境」への取り組みは、組合員への還元・責任といった使命感に裏付けられた確かな活動でした。その土地の樹木が、どう生育しようとしているのか、印象に残り言葉の数々、素晴らしいひと時でした!

 今回の動画はこちら――> http://kitanettv.blogspot.jp/2015/02/2015csr.html

演劇シーズン冬 2015、終わる

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 「演劇シーズン冬 2015(http://s-e-season.com/」が終わりました。私も5演目全てを観劇し、2回足を運んだ公演もありましたが、回を重ねるごとに盛況になってきて、今後が本当に楽しみです。それぞれの演目に個性があり、人によって好き嫌いはあるでしょうが、「演劇シーズン」としてのプラットホームとしては、その「多様性」が私は一番の価値だと思います。個別の感想はHPを検索してご覧頂ければ嬉しいです。

 当初と比べて、まずは事前の広報・宣伝活動が、メディアの方々のご尽力で格段に露出が上がっています。先日用事で行った銀行のロビーにも、金融商品の棚に演劇シーズンのチラシが並んでいるではありませんか。新聞、ラジオ、テレビでの話題として、更に書店の棚にもポスター、チラシが貼られていました。

銀行ロビーにも

銀行ロビーにも

 「演劇シーズン」HPの中の「ゲキカン(http://s-e-season.com/gekikan/index.html」コーナーも興味深いですよ、今年からは「高校生バージョン・ゲキカンU18(http://s-e-season.com/gekikan_u18/index.html)」も掲載されて、これがまた実に新鮮!

 先日は関係者で「打ち上げ・反省会」が開催されましたが、ここでも細やかなお店のご配慮も頂き、最後まで感動でした。

反省会で

反省会で

こちらにも!

こちらにも!

 いろいろ反省点はありますが、ここまでの「場」を創るのにご尽力された皆様に、心からまずは感謝申し上げます。これからも多くの舞台関係者が活躍しやすい環境づくり、観る方々への幅広い広報・紹介、演劇で食べていける創造都市としての札幌、北海道にしていきたいものです。

雪まつり 2015、新しい試み

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 「ぽろ雪まつり(http://www.snowfes.com/」は、今年で66回目を迎えました。今年は途中の雨と気温上昇で、期間中に幾つかの雪像が安全のために取り壊しとなったようで少々残念でしたが、これも自然の中でのお祭り、長い間にはいろいろハプニングもありますね。

 今年新しいイベントの注目は、沢則行台本、岩河智子作曲雪の国のアリス(http://www.syaa.jp/sisetu/gekijou/yamabiko/schedule/pg560.html)です、人形劇で世界的に有名な沢則行さんの作・演出です。昼間はこれまでの「大雪像」ですが、夜になるとこれが劇場・舞台に変身します、素晴らしかったですね!

昼の5丁目雪の舞台

昼の5丁目雪の舞台

ライトアップも素晴らしい!

夜、ライトアップも素晴らしい!

背景の雪像:豊かな表現

背景の雪像:豊かな表現

フィナーレ

フィナーレ

 昨年10月に札幌市の北川憲治課長がお話をしていたことがこれだったのです。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=21541

 数年前からプロジェクションマッピングに続いて、今回は沢さん作・演出のリアルな地元の演目、これまでの「雪まつり」がさらにバージョンアップしました。

https://www.youtube.com/watch?v=4aCVdERkf1Q&feature=youtu.be

祝、マ州交流25周年!

Posted by 秋山孝二
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 北海道と米国・マサチューセッツ州とが姉妹都市提携をして、今年で25年を迎えます。先日、北海道が主催で「25周年記念セミナー」が道庁赤れんが庁舎(http://www.welcome.city.sapporo.jp/find/history/former_hokkaido_government_office/)で開催されました。私自身、マサチューセッツ州の想い出も多く、あらためて北海道との関係を振り返るよい機会でした。

 これまでのマサチューセッツ州についてのこの欄での記載:

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%83%9E%E3%82%B5%E3%83%81%E3%83%A

道庁赤レンガ会議室

道庁赤れんが庁舎会議室 風情があります!

在札幌アメリカ総領事館:ジョエレン・ゴーグ首席領事

在札幌アメリカ総領事館:ジョエレン・ゴーグ首席領事

北海道マサチューセッツ協会:中垣事務局長

北海道マサチューセッツ協会:中垣正史事務局長

詳細なご説明

詳細なご説明

 1990年2月7日、雪まつりの中で調印式が執り行われました。私は、当時の北海道庁の方からも依頼を受けて、開設準備のボストン市への現地法人を前倒しで立ち上げたことを覚えています。以来25年、いろいろなことがありました、一番は現地で当初から責任者だったケヴィン・スチュワートが亡くなった悲しみですね、いまだ、ポッカリ心に穴が開いた状態です。

 先日の中垣事務局長の「北海道開拓期のマサチューセッツ人脈について」のご講演は、大変興味深いものでした。下記の資料は4年前の資料ですが、実に多くの外国人の尽力によって北海道の基盤整備が行われています。

*  http://www5.ocn.ne.jp/~homas/20111130kiroku.pdf

創造都市・札幌の取り組み

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 「メディアアーツ都市国際シンポジウム(http://mediag.jp/news/cat3/post-21.html」が開催されました。サブタイトルに「ユネスコ創造都市ネットワークを活かしたまちづくり」とあるように、昨年の札幌における「国際芸術祭」を含めて、今後の可能性でもたくさんのヒントを得たような気がします。

開催趣旨:

 札幌市は、雪まつり大雪像でのプロジェクションマッピングなど、先端的アートの活用の実績が認められて、平成25年11月に、ユネスコ創造都市ネットワークのメディアアーツ分野への加盟が認められました。
 このたび同じメディアアーツ分野に加盟するアンギャン・レ・バン市(フランス)の関係者や札幌市の創造都市関係者などをお迎えし、国際シンポジウムを開催します。
 パリ近郊のアンギャン・レ・バン市は、音楽、ダンス、ITなどのジャンルを融合した表現を発信する施設として評価が高い「アートセンター」を中心に、フランス最大級のデジタルアートフェスティバルを開催するなど、メディアアーツを活用したまちの活性化に取組んでいます。
 アンギャン・レ・バン市の取組みやメディアアーツ都市の世界の動向に関する講演に加えて、関係者による討論により、ユネスコ創造都市ネットワークを活かしたまちづくりの可能性を明らかにします。

世界の登録された創造都市

世界の登録された創造都市

市長

アンギャン・レ・バン市のフィリップ・スール市長

ディレクター

市アートセンターのドミニク・ロランディレクター

先生

国際芸術祭実行委員会副会長・武邑光裕先生

後半のパネルディスカッション

後半の札幌上田文雄市長を含めてのパネルディスカッション

創造都市

創造都市

 アートセンターのディレクター、ドミニク・ロラン氏が、「創造都市とは、阻害するものから市民を解放する、そのステージづくり」と、明快に提起されました。「経済」か「芸術・文化」かの二者択一ではなく、芸術・文化が経済発展を促進する、そんな時代が今到来していることを確信したフォーラムでした。

 札幌も、地に着いた創造都市を目指して幅広い人材による成長を遂げていきたいものです、これからのサッポロ、楽しみですね!

「エネチェン・カフェ」、スタート!

Posted by 秋山孝二
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 「エネルギーチェンジ100ネットワーク(http://enechan100.blogspot.jp/」は、「エネチェン・プロジェクト(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=9327」から発展した活動で、昨年からスタートしています。今年からは「エネチェン・カフェ」を定期的に開催して、再生可能エネルギーと環境についての様々な実践と知恵を学び合います。まずは第一回が先月行われました。

 これまでやってきた「エネチェン研究会(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%B3%E7%A0%94%E7%A9%B6%E4%BC%9A」も、この活動とコラボして続けて参ります。

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< メニュー >

●エネチェン100って何をする団体?

…北海道エネルギーチェンジ100ネットワーク 代表 宮本尚

●金子先生、再エネと自然環境は共存できるの?

…酪農学園大学環境共生学類 金子正美教授

●山形先生 北海道の森はエネルギーになるの? ペレットストーブや薪ストーブ、ボイラーとかっ て、実際どうなの?

…NPO法人北海道新エネルギー普及促進協会 山形定理事長

●私たちペレット・ストーブ使ってます。

(ペレットストーブ・ユーザー)

●TALK TALK TIME!!

のんびりお茶をのみながら、エネチェンの話をしましょう!

主催 北海道エネルギーチェンジ100ネットワーク(http://enechan100.blogspot.jp/

共同主催 NPO省エネ工房(http://ecolab.webcrow.jp/

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

南1条西2丁目池内ビル4階カフェ

南1条西2丁目池内ビル4階カフェ

http://enechan-cafe.jimdo.com/

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~HPから

 エネチェン・カフェとは

 エネチェン・カフェは、北海道のエネルギーチェンジ100ネットワークの地産地消エネルギーの最大限の活用、自然エネルギーアイランドへのシフトをめざす趣旨のもとで、のんびりお茶をしながら、参加者でエネチェンの情報や知恵の交換をする場です。「知恵を出し合う場」「実践を応援しあう場」としてご利用ください。
 その時その時、お題を設定してゲストの方にお話いただいたり、参加者の事例発表をお願いしたり、いろいろ企画を考えていきたいと思っています。将来的には月1回の開催をめざしています。
「こんな方のお話を聞きたい」といったリクエストもお待ちしています。みなさまどうぞよろしくお願いいたします。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 引用おわり

逆光の麗人!!!

逆光の麗人・この活動の代表!!!

木材の香りもいっぱい

木材の香りもいっぱい

六華サロン、久しぶりの参加

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 高校の在東京同窓会「東京六華同窓会(http://www.tokyorikka.jp/」では、永年「六華サロン(http://www.tokyorikka.jp/rikkasalon/rikkasalon.html」として、若い世代がそれぞれの現場で活躍する同窓生の話を聞く機会を続けています。先月、九段下で久しぶりに私も参加しました。

以前の記載はこちら――>http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%85%AD%E8%8F%AF%E3%82%B5%E3%83%AD%E3%83%B3

 今回は第71回目、私よりも21歳年下の齋藤智範さんのお話、「登山初心者がチラ見する岩と沢の世界」でした。「アルピニスト」の本来の意味に始まり、沢登りについて、私の知らないことが多く新鮮なひと時でしたね。

岩と沢登

岩と沢の世界

南40期齋藤くん

南40期齋藤智範くん

スライドに映る姿は・・・・

スライドに映る姿は・・・・

 九段下の同窓会事務所は、靖国神社のすぐそばにあります。日中は何回か訪れたことがありますが、夜の参道は初めて。ライトアップで映し出される鳥居と正門は極めて幻想的ですね。

夜の靖国神社参道

夜の靖国神社参道

町内会での防災研修会

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 秋山財団事務所がある札幌市中央区宮の森地区の連合町内会で、この度防災研修会が開催され、そのプログラムの一つ、秋山財団の「ネットワーク形成事業(http://www.akiyama-foundation.org/history/history_08」で応援した根本昌宏さんが講師として発表の機会がありました。

* 冬期被災対応ネットワーク形成事業(http://www.toukihisaitaiou.jp/

宮の森・大倉山連合町内会で防災研修

宮の森・大倉山連合町内会で防災研修

 この事業の目的は次の通りです:~~~~~~~~~~~

 「北海道には冬と対峙する昔からの知恵が数多く存在しています。これらの知識を掘り起こし、蓄積をしながら、最新の技術との融合を目指します。

 古くから生活は三原則「衣・食・住」とされています。しかし災害時はそれらに加え「情(情報)」「情(心)」を加えた五原則が不可欠であることを本ネットワークでは提言いたします。

 五原則を均一に網羅し、最低限必要な備えを提示し、最低限必要な知識を考案し、最低限必要なネットワークを構築します。これらを総括した「いきる力・いきぬく力」を、机上シミュレーションではなく、演習・実践によって培い会得し、多種多様な災害に対応する能力を見出すことが本ネットワークの目的です。」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 もう一つの講演は、同じ町内で私も「宮の森の環境を守る会」でお友達のみかみめぐるさん、「みみをすますプロジェクト(http://mimisuma-sapporo.com/)」でした。

HPより~~~~~~~~~~~~~~~~

 2011年3月11日に東北地方を襲った大地震や大津波は多くの尊いいのちを奪いました。
そして福島原発の大事故が起き、放射能汚染によるいのちの危険や健康被害の危機にさらされた方達は広範囲に及びそれは今も続いています。

 この大災害や原発事故によって多くの方達が避難生活を余儀なくされ、特に放射能汚染から逃れるために沢山のこどもがお母さんに手を引かれながら全国各地に避難して暮らしています。
避難生活にあるこども、被災地に留まって暮らすこどもなど、置かれている状況はそれぞれに違いますが、放射能汚染によってこどもたち本来の落ち着いた生活が奪われてしまったことは明白で、これはおとなたち社会全体の責任です。

みみをすますプロジェクトは、2011年に起きた大災害と大事故を契機に被災者支援活動をはじめた者たちが、手をつなぎ合わせて誕生させたプロジェクトです。わたくしたちは未来あるこどもたちの今を大切にしながら、いのちの鼓動に耳を澄ませ、放射能からいのちを守り育てたいと思います。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 引用 おわり

「みみをすますプロジェクト」の報告

「みみをすますプロジェクト」の報告

みかみみぐるさん

みかみめぐるさん

 数年前から、秋山財団では「アウトリーチ活動」に注力をしています。研究者にもそれを限りなく望み、市民活動の担い手の方々にも情報発信の場を提供すべく努力を続けています。今回もそんな流れから、「ネットワーク形成事業」の成果の発信の場として、まさに足元での活動となりました、参加者の満足度も高く嬉しかったですね。今後は北国のみならず、全国モデル、モンゴル・ロシア等世界に、この北海道防災モデルを発進していきたいと思っています。

応援する一員として秋山財団も参加

応援する一員として秋山財団も参加

 秋山財団のアウトリーチ活動の様子はこちらから――> http://www.akiyama-foundation.org/news/1158.html

吉田文和先生、退職講演ほか

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 吉田文和先生の最終講義が北海道大学で200名の参加で開催されました。当日のプログラムは以下の通りです:

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
[プログラム]
【退職講演】
北海道大学大学院経済学研究科 特任教授 吉田 文和

【パネルディスカッション】
* パネリスト

札幌市 市長 上田 文雄 氏

浜中町農業協同組合 組合長 石橋 榮紀 氏

寿都町産業振興課 参事 森本 昌和 氏

北海道大学大学院経済学研究科 特任教授 吉田 文和

* コーディネーター

一般社団法人北海道再生可能エネルギー振興機構理事長 鈴木 亨

講師プロフィール

北海道大学大学院経済学研究科 特任教授 吉田 文和
京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。専門は環境経済学、産業技術論。
2007 年より北海道大学サステナビリティ・ウィーク実施、低炭素社会づくり教育プロジェクト実施に尽力。

浜中町農業協同組合長 石橋 榮紀 氏
1990 年に浜中町農協の組合長に就任。酪農技術センターや研修牧場の開設など数々の新事業の仕掛け人。また、農業分野において国内初の大規模な太陽光発電システムを導入。

寿都町産業振興課参事 森本 昌和 氏
2009年から現職。寿都町は人口約4千人。1998年に自治体として全国初の発電事業に取り組む。現在11基(16,580kW)の風力発電設備が稼働しており、売電の余剰金における水道料の値下げにて住民への還元を行っている。

札幌市長 上田 文雄氏
2003 年6 月に札幌市長就任。2014 年10 月に「札幌市エネルギービジョン」策定。また、策定したビジョンを踏まえて、2014年度中に「さっぽろエネルギー未来構想」を策定予定。

[主催] 北海道大学大学院経済学研究科
[共催] 一般社団法人北海道再生可能エネルギー振興機構
[協力] 認定NPO 法人北海道市民環境ネットワーク、
北海道エネルギーチェンジ100 ネットワーク

シンポジウムはトヨタ財団国際助成プログラムの助成の一環で開催されます

☆詳しくはこちらをご覧ください↓
URL:http://www.reoh.org/news/20150123-symposium

当日の吉田文和先生のご講演録画はこちらです。

* http://www.reoh.org/news/150123kirokukoukai

吉田文和先生の最終講義

吉田文和先生の最終講義

第二部パネルディスカッション、上田文雄札幌市長と石橋組合長

第二部パネルディスカッション、上田文雄札幌市長と石橋組合長

森本参事と吉田文和先生

森本参事と吉田文和先生

 吉田文和先生のお話は、エネルギーと環境の視点から、さらに、内村鑑三の「デンマルク国の話」を引用しての地域再生プロジェクトの視座からのご提言があり、大変貴重で示唆に富むものでした。

 また、各パネリストのお話は、それぞれのフィールドでの実践に裏打ちされて大変説得力があり、私は特に、石橋組合長のビジネスマインドに共鳴致しました。3年前に別海でのフォーラムでもお話を伺い、感銘を受けました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=11933)。「農業協同組合」が金融機関の視点から新しい事業に融資する姿勢は、これからの農協のイノベーションモデルとしても大変優れていると思います。そのためには、ハーゲンダッツへの生乳納入という出口戦略を固めて、さらに再生可能エネルギー等の活用で環境に優しい地域を付加価値として地域のブランディングを重ねていく手法は、見事としか言いようがありません。今回、交流会を含めて石橋組合長とお話が出来て大変よい出会いでした。

 吉田文和先生については、これまで何回も記載しています。(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%90%89%E7%94%B0%E6%96%87%E5%92%8C

「北の高校生会議 2015」 発進!

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 「北の高校生会議 2015(http://kitanokoukouseikaigi.jimdo.com/」が発足し、先月第一回の会議が開催されました。秋山財団もこの企画を応援し、本日、財団事務所に運営委員の3名が、悪天候の中、報告に来て頂きました。

 この会議の実行委員長はHPでこう語っています。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 僕たちの理念はとてもシンプルです。全道から集まった高校生たちで、今のこと、そして未来のことについて夜をともにして語り合える場所を作ることです。北方領土のことや、JR北海道などローカルな話題から、世界の貧困問題や、感染症の拡大について、本気で話し合います。そして、もちろん、全道各地からくるわけですから、北海道における地域活性に向けた取り組み、農業における問題などを幅広く2泊3日かけて、本気で語り合います。

 もちろん、志は高く、熱く、最高の冬休みになることは間違いありません。すべての人の意見を尊敬して、自分の意見や本音をシェアできる場所です。これは、ただのお泊り会ではありません。素晴らしい未来を望んでいる高校生が参加すべき最高の場所なのです。

 今まで、こういう機会に恵まれなかった人は、沢山いることでしょう。企画者である僕は、今年の夏休みまで、そういう機会にあまり、巡り会えませんでした。しかし、HSD(http://www.highschooldiplomats.org/contents/hsd.htmlという、高校生外交官として渡米する素晴らしいプログラムに会い、夢のような経験をさせて頂きました。そこで、今度は僕が学んだことを還元するために立ち上げました。このような経験をすることで、人と話し合うことが出来る様になります。本音がぶつけられるようになります。人を本気で尊敬することができるようになります。どうですか?こんな経験してみたくないですか?

 僕ら運営委員が本気で話し合える場所を用意しました。後は、あなたの飛び込む勇気、待っています。

~~~~~~~~~~~~~~~~~ HPからの引用 おわり

秋山財団での報告会

秋山財団での報告会

 私が想像していた以上に3日間の内容は濃密で、テーマも今の日本社会が抱える課題で、真摯に向き合う素晴らしい試みです。結論を出すことを目的とするよりも議論し考えることを目指して、まさに次のステージの「夜明けまで」の話合いが続いたようです。

* http://kitanokoukouseikaigi.jimdo.com/%E6%B4%BB%E5%8B%95%E5%86%85%E5%AE%B9/

 詳細はHP及び今後の報告書に譲るとして、「何のために大学へ行くのか」の基調講演に始まり、総合討論では、「地域活性」、「貧困」、「英語教育」、「3・11から学ぶ」、「障碍者とのコミュニケーションから考える」、「防災」等のテーマ、「夜ゼミ」での自由討議では、「安全保障」、「サブカルチャー」等、他に「高校生×新聞社企画」、「高校生×行政セッション」も実施され、幅広い方々と高校生が熱く語り合う場となったようで、報告を聞いていてもその多彩さと掘り下げの深さに感動しました。

 初めての会を終えて、今回参加した方々はOB・OB会としての「ひぐまの会」を形成し、次年度の担い手も現れて、今後も継続的に活動を進めるそうです、若い世代の真摯に身近な課題に向かう姿勢を今後も応援していきたいと気持を新たにしたひと時でした。

サザン、人質報道に思う

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 新年早々、「長渕剛、サザンへの期待!(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=22132」と題して、私は新しい年の新しい空気を吸い込んでスタートしましたが、その後、少し気分の悪い展開を目の当たりにしています。

 まずは、サザンの年末ライブを巡って、所属事務所がお詫び文を出す局面となりました(http://www.amuse.co.jp/saslive2014/)。私がサザンに期待したことは、彼のパフォーマンスに何か政治的、社会的メッセージを感じたからと言うよりも、ライブのステージで一年の振り返りを彼らなりの独特の表現で実に率直に聴衆に語り掛けた、そのミュージシャンとしての強いメッセージ性ゆえでした。文化勲章への冒涜だの反日だの、全く筋違いのバッシング等は、実に下劣な誹謗中傷だと思いますね、ミュージシャンに浴びせる言葉ではありません。サザンの批判的精神に依存して過大評価するのも違和感ですが、何でも反日・不敬というのも、知性のカケラも感じません、そういうお前らはどこに立ち位置があるのか、と。実に窮屈な世の中になっています。

 長渕が3・11の後、宮城の航空自衛隊基地で全国から集まった航空自衛隊員たちを激励したライブ(https://www.youtube.com/watch?v=EMtbGbGLQ2A)も、ミュージシャンとしてあの当時彼ができる最大限のパフォーマンスとして、私は高く評価しています。右でも左でもない、おもねるでも卑屈でもない、ステージに立つミュージシャンとして率直に表現しているその姿に感動するのです。

 それ対して今の日本社会というのはかなり壊れていますね。わずか数十名のヘイトスピーチたちを過大に報道するマスメディア、ソーシャルメディアも病んでいます。匿名性の中に身を潜めて、罵詈雑言のつぶやきとも言えない活字の羅列、いつから日本人はこんなに下劣になってしまったのか、そう思わざるを得ません。

 そんなこんなして1月を過ごしていると、今度は「イスラム国」による日本人・後藤健二さん人質事件です。今現在、まだ解放されてないので、ただただ無事の帰還を祈るばかりですが、この件のマスメディア、ソーシャルメディアの姿勢も醜悪です。新しいニュースがないのに、ただただ時間潰しの如くつないでいるような繰り返し報道、原発事故報道と同じように、状況を解説する「専門家」たち、時には「専門家もどき」もしたり顔で語っています。「あーぁ、また始まった」と感じる昨今です。

 国際社会の今の日本の立ち位置は、従来から言われている「巻き込まれる」状況ではなく、明確に「ターゲット」となっていることを認識しなければなりません。自国の首相が放つメッセージに一市民が外国で影響を受けるという時代、たとえ観光客で滞在しているとしても、「Japan」の名の下に事件・事故に遭遇するリスクを、私たちは覚悟しなければなりません。そんな時代を生きていることをです。

 こちらも今年の年頭に書き留めました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=22106)。敢えて繰り返してまた掲載します。

~~~~~~~~~~~~~~内田樹さんのブログから引用

国破れて山河あり。

統治システムが瓦解しようと、経済恐慌が来ようと、通貨が暴落しようと、天変地異やパンデミックに襲われようと、「国破れて」も、山河さえ残っていれば、私たちは国を再興することができる。
私たちたちがいますべき最優先の仕事は「日本の山河」を守ることである。私が「山河」というときには指しているのは海洋や土壌や大気や森林や河川のような自然環境のことだけではない。日本の言語、学術、宗教、技芸、文学、芸能、商習慣、生活文化、さらに具体的には治安のよさや上下水道や交通や通信の安定的な運転やクラフトマンシップや接客サービスや・・・そういったものも含まれる。

~~~~~~~~~~~~~~~引用 おわり

彼が言う、「リプレイのためには、その上に立つべき『足場』が要る。その足場のことを私は『山河』と呼んでいるのである。せめて、『ゲームオーバー』の後にも、『リプレイ』できるだけのものを残しておきたい。」、まさに「足場」を残す作業を今、地道に、確かに行っていく時期である、全く同感ですね。

【1月31日に追加した部分】 私も全く同感です

http://www.doi-toshikuni.net/j/column/20150130.html

秋山愛生舘社長室、今も変わらず

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 医薬品卸業の(株)スズケン(http://www.suzuken.co.jp/)愛生舘営業部は、今年5月に桑園地区に引越し予定です。先日、本当に久しぶりに札幌市東区北6条東3丁目札幌卸センター内の営業部を訪問しました。前身の(株)秋山愛生舘本社は、中央区南1条西5丁目を1891(明治24)年から本拠としていましたが、1968(昭和43)年に、札幌市の「卸センター構想」のキーテナントの一つとして、こちらに移ってきました。以来47年、札幌駅北口の立地の変化による今回の移動、感慨深いものがあります。

 1998年4月に(株)秋山愛生舘と(株)スズケンが上場会社同士で合併して以来17年間、五代目社長の私が6年間社長室として使っていた部屋は、そのままの状態で今日まで存続し、隣の旧秋山喜代会長の部屋も、応接室として全く同じ状態で活用して頂いていました。もう随分前のことですが、何か昨日のようにたくさんの想い出が頭の中に浮かび、ここまでの歴史の尊重に心から感謝致します。

昔の私が居た社長室

私が居た社長室の机と応接セット(ヴィッツ社製です)

隣の応接室

隣の応接室

窓際の装飾品も当時のままでした。

 応接室入口右手のコーナーには、愛生舘の歴史のルーツ・大鏡も健在です。

応接室にある伝統の「愛生舘北海道支部」の大鏡

応接室にある伝統の「愛生舘北海道支部」の大鏡

 愛生舘シリーズは、随分ここに書き留めましたね:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%84%9B%E7%94%9F%E8%88%98%E3%81%AE%

 今、医薬品流通を巡る環境は、高齢化社会、慢性疾患の増加等の追い風にもかかわらず、医療機関のジェネリック医薬品へのシフト等で構造的に厳しさを増しています。医薬品の安全・安定供給に果たしてきたこれまでの役割を業界としてもっともっと世の中にアピールして、社会インフラとしての価値を高めて貰いたいものと、業界を離れて13年経ちますが変わらずに思っている私です、スズケンのご活躍を心から期待しています!

「北を語る会」、25周年100回例会!

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 「北を語る会・25周年100回例会」が200名の参加で盛大に開催されました。記念講演は、ノーベル化学賞受賞の北海道大学名誉教授・鈴木章先生でした。昨年は、北大工学部の新研究棟落成記念講演会にもお招き頂き、鈴木章先生の「カップリング・メソッド」をお聞きしました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=20265)。

 これまでの「北を語る会」の記載

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%8C%97%E3%82%92%E8%AA%9E%E3%82%8B%E4%BC%9A

当日のプログラム

当日のプログラム

 鈴木章先生は、講演後の質疑応答、懇親会と、この日最後までご出席になり、多くの参加者と親しく懇談しました。私も今回の例会に際して鈴木先生のつなぎ役として、渡会純会長、吉岡潤三幹事長のお心遣いでメインテーブルに座らせて頂きました。

渡会会長と鈴木章先生

渡会会長と鈴木章先生

 この記念すべき例会で、事前に私は懇親会の締めのご挨拶をするようにとのお話があり、開宴前は少々アルコールを自重してと思っていましたが、隣の横路由美子さんと話をするうちにいつもにも増して、赤・白ワイン、日本酒と飲んで顔は真っ赤になっていました。杉田知子さんのバイオリン演奏、ダンディ・フォーの素晴らしい歌声で興奮し、終盤は参加者全員での「知床旅情(https://www.youtube.com/watch?v=kTt4wjqgsdY)」の大合唱で会場は大盛り上がり。

 そして静けさが戻った中での私の締めのご挨拶と乾杯タイム。私は、鈴木章先生が北海道生まれの道産子で、北海道大学一筋での研究によりノーベル賞を受賞されたこと、そして秋山財団がその19年前に研究助成として同じ研究テーマを採択してご支援させて頂いたことを誇りに思うと、ご挨拶の中でお話を致しました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=6835)。さらにその日が私の誕生日だったので、言うまいと思っていたのですが、皆さんにお祝いして頂いているようで心から感謝致しますとも付け加え、たくさんの拍手を頂きました、渡会会長、吉岡幹事長ほか、皆さまありがとうございます。

 記憶に残る一日となりました。

「橋本久明賞 2015」 ほか

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 「公益財団法人 北海道演劇財団(http://www.h-paf.ne.jp/)」の付属劇団「札幌座」を応援する「札幌座クラブ」の例会・「シアターZOOサロン」が開催され、今回は第10回「橋本久明賞」と「【Re:Z】大賞」の発表・表彰式が行われました。

今年度受賞の高子さんと札幌座サロン有田代表

今年度受賞の札幌座劇団員・高子未来さんと札幌座クラブ・有田英宗代表:稽古場で

Reゼット賞韓国演劇を受け取る阿部さん

「【Re:Z】大賞」を受け取るシアターZooの阿部雅子さん

 さらに今回は特別ゲストとして、 「演劇シーズン 2015-冬(http://s-e-season.com/)」の5つの公演の一つ、「蟹と彼女と隣の日本人(http://www.h-paf.ne.jp/engeki/45_kani.html)」に客演する韓国からのお二人の役者の方もご参加されました。演劇シーズンの5演目は皆、再演ですが、この芝居も2月の公演がまた新しいチャレンジです。

韓国からの演劇人お二人も

韓国からの客演、チョン・ヨンジュン(劇団青羽)さんとチョ・アラ(フリー)さん

この芝居は:~~~~ HPより

日本語と韓国語が入り乱れる中華料理店で勃発する蟹の脱走劇
ススキノのはずれにある中華料理店でアルバイトの韓国人の若者が店番をしながらスープカレーを煮込んでいると、宅配便の荷物が届く。開けてみると、大きな活きたタラバガニ。しかし彼の不注意からタラバガニが逃げてしまう。日本人と韓国人の若者たちや、店主の中年日本人女性が大騒ぎをしているところへ、怪しげな韓国語を話す日本人の男が、茹でたてのタラバガニを持って現れた・・・。

~~~~~~~ 身近な場面の中、韓国の役者の方々の底力、やり取りの面白さが楽しみです。

 これまでの「演劇シーズンー冬」についてのコメントはこちら:

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=15837

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=9763