『虹と雪、慟哭のカッコウ』(中)

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 初日開演前は、私を含めた観客も何となく緊張していました。

開演直前の舞台

開演直前の舞台

 山木将平くんのギター生演奏で始まる舞台、個性豊かなキャスティングで、それぞれの役者の見せ場があり、さらに時代背景が1972年冬季オリンピック開催直前の札幌と設定されているので、当時の臨場感が素晴らしい!

 カッコウは札幌市の鳥、豊平川東橋下の「サムライ部落」、二風谷の「アイヌ部落」、満州と、それぞれ生まれた場所を喪失した状況から人間性を回復する闘いを挑む入院中の男達、1972(昭和47)年1月24日、グアム島の南部タロフォフォのジャングルで発見された残留日本兵・横井正一さん、女子フィギャースケートのジャネット・リン選手、1973年に札幌で行われたロボトミー手術、そして、ギタリストの山木将平の生演奏、そんな話題を織り交ぜた物語へと見事に変身しています。「虹と雪のバラード」も懐かしい思い出の曲ですね。

<以下、舞台写真は高橋克己さん撮影>

 初日公演は大盛況で終了しました。後から楽屋で出演者たちに聞くと、初日はやはり緊張したとか。いずれにせよ、新型コロナウイルス感染で世の中が動揺する中、しっかりと公演を終えて、まずは一安心でした。ただ、その後も感染患者が増えてくる中、公演を継続できるかどうか、一回一回の公演毎に、主催者としてこれが最後かもしれないという緊迫した気持で毎公演を見つめていました。

『虹と雪、慟哭のカッコウ』(上)

Posted by 秋山孝二
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 「All Sapporo Professional Actors Selection vol.1『虹と雪、慟哭のカッコウ~SAPPORO’72』」公演が、札幌のクリエイティブスタジオ(https://www.sapporo-community-plaza.jp/event.php?num=732)で開催されました。

 ご存知の方も多いと思いますが、この公演のモデルとなるカッコーの巣の上で』は、1975年のアメリカ映画です。 原作はケン・キージーが1962年に発表した同名のベストセラー小説。精神異常を装って刑務所での強制労働を逃れた男が、患者の人間性までを統制しようとする病院から自由を勝ちとろうと試みる物語です。 1976年のアカデミー作品賞、 アカデミー主演男優賞(ジャック・ニコルソン)、アカデミー主演女優賞(ルイーズ・フレッチャー)、アカデミー脚色賞、アカデミー監督賞(ミロス・フォアマン)の主要5部門を総なめにして話題になりました。

 今回、1972年の冬季オリンピック開催決定に沸く札幌のある精神療養病棟を舞台に、実力派俳優たちが人間の尊厳と自由を描く演劇作品を熱演しました。カッコウは札幌市の鳥、豊平川東橋下の「サムライ部落」、二風谷の「アイヌ部落」、満州と、それぞれ生まれた場所を喪失した状況から人間性を回復する闘いを挑む入院中の男達、1973年に札幌で行われたロボトミー手術、そして、ギタリストの山木将平の生演奏、そんな話題を織り交ぜた物語へと見事に変身しています。ドラマツルグの斎藤歩、脚本・演出の納谷真大ほか、キャストも個性を存分に発揮して見応えがありました。

* 虹と雪のバラードーー> https://www.youtube.com/watch?v=cPwnaq9PQF0

衝撃のチラシ!

衝撃のチラシ!

出演
斎藤歩(札幌座)
納谷真大(イレブンナイン)
水津聡(富良野GROUP)
小橋亜樹(クリエイティブオフィスキュー)
東李苑(クリエイティブオフィスキュー)
島太星(クリエイティブオフィスキュー)
山木将平
西田薫(札幌座)
礒貝圭子(札幌座)
熊木志保(札幌座)
小林エレキ(yhs)
川崎勇人(東京乾電池)
山田マサル(パインソー)
竹原圭一(RED KING CRAB)
梅原たくと(イレブンナイン)

<この公演について> HPより~~~~~~~~~~~~~~~
 「All Sapporo Professional Actors Selection」とは
 北海道の内外で活躍するプロフェッショナルな俳優を作品ごとに選抜し、これまで札幌ではなかなか実現のできなかったエンターテイメント性があり芸術的価値も高い演劇作品を創造し道民・市民にお届けする、札幌の演劇の新しい挑戦です。道外・海外から北海道を訪れた観光客の皆さんにも札幌の地場演劇を北海道観光のオプションの一つとして提案するアートツーリズムの試みでもあります。劇団やユニットの枠を超えて、道内・道外からも俳優や専門スタッフを札幌に招き、札幌文化芸術劇場hitaruの協力も得て、札幌市民交流プラザ・クリエイティブスタジオで公演します。 TGR札幌劇場祭や札幌演劇シーズンなどで活況を呈している札幌の地場演劇を支え続けるプロフェッショナルな俳優たちが、大人の観客の皆さんを満足させる舞台芸術をお届けします。シリーズ第一作は、精神療養病棟を舞台にした映画「カッコーの巣の上で」に着想を得て、人間の尊厳を問うオリジナルドラマをイレブンナインの納谷真大が書き下ろします。ロボトミー手術が実際に行われていた1970年代前半の札幌を舞台に、冬季オリンピック開催直前の急速な開発と新たな社会システムが構築されようとしている街の狭間で、そこに収まりきらない人間たち、命を賭して自由を渇望する姿を、札幌座の斎藤歩を主演に迎え、豪華キャストとギタリスト・山木将平の生演奏で描きます。

<演出家からのメッセージ>

「ここは俺やアンタがいるべき場所じゃない」
「そう思わねぇか?…なあ…一緒に行かねえか?」

1971年5月、札幌のシンボルである鳥「カッコウ」の初鳴きが聞かれ
翌年開催される冬季オリンピックを控えた街は様変わりしていた。
刑務所での懲役を免れるために精神病を装い入所してきた金子タケシは
療養所の非人間的なルールに悉く反抗する。
アイヌの貝沢チカラら様々な患者たちは当初
森川婦長らの「脳みそをちょん切る手術」を恐れていたが
金子と時間を過ごすうちに、彼の行動に共感し始め…。

オリンピックで街は生まれ変わろうとしている。
人間は生まれ変われるのか・・・人間の尊厳とは?

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たくさんの応援のフラワーデザインも

たくさんの応援のフラワーデザインも

 折からの新型コロナウイルス感染予防で受け付けもマスクで対応、会場入り口には諸注意メッセージ、HPにもご注意をアップして。

受付対応の姿!!

受付対応の姿!!

 (公財)北海道演劇財団HPより~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

新型コロナウイルスへの対応について

投稿日:2020年02月20日


 新型コロナウイルスの札幌での市中感染の発生に伴い、北海道演劇財団としては、2月20日に初日を迎えるAll Sapporo Professional Actors Selection Vol.1「虹と雪、慟哭のカッコウ」の上演にあたり、以下のような対応を行うことといたします。

 会場であるクリエイティブスタジオは小劇場であり、閉鎖的な空間ですが、現在新型コロナウイルスへの感染は飛沫感染、接触感染のみであるとの見解があり、2月20日現在、スタッフ・キャストの中に発熱・倦怠感・せきなど、感染が疑われる症状を持つ者もなく、今回の上演にあたってはスタッフ・俳優一同、細心の注意を払いながら、公演を開始したいと考えております。3月1日までの公演期間中に関係者に感染の疑いが発生した場合、公演中止などの措置をとる可能性も含め、今後、最新の情報が入り次第、臨機応変に適切な対応をしてゆくこととします。

 ご来場のお客様には、感染予防・拡散防止の趣旨をご理解の上、以下の点にご協力をお願いいたします。

〇発熱・咳・全身痛などの症状が継続してある方は、観劇をお控えくださいますようお願いいたします。
〇既に前売り券をご購入のお客様には払い戻しの対応もいたしますので、ご連絡ください。
〇劇場内の換気、消毒などには万全を期しております。観客の皆様も、うがい、手洗いなど、可能な限りのご協力をお願いいたします。
〇急な咳・くしゃみなどの症状が現れた場合、周囲のお客様にご配慮いただき、マスクの着用やハンカチ、着衣で覆うなどの対応をお願いいたします。
〇受付スタッフ・場内整理スタッフはマスクを着用させていただきます。
〇受付時、せきなどの症状が見受けられるお客様には、お声掛けをさせて頂き、体温を測定させていただき、問題がないようであれば、連絡先をお聞きしてからご入場いただく場合もあることをご理解ください。

 私たちは安全で快適な劇場空間を用意し、お客様をお待ちしております。何かお気づきの点がありましたら、遠慮なくスタッフにお申し付けください。

2020年2月20日
公益財団法人 北海道演劇財団
芸術監督 斎藤 歩

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 入念な予防告知をして、そして初日はたくさんのお客様が1時間前から列をなして開場をお待ちしていました。

ロビーいっぱい

ロビーいっぱい

 2020年2月20日、演技する側も観る側も、若干の緊張した様子でしたが、初日は大盛況で幕を開けました!

新型コロナウイルス感染症(1)

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 「新型コロナウイルス感染症」のニュースで、このところ私自身、医療関係者、感染者ではないのですが、様々な分野での対応に追われてすっかりブログが遅れてしまいました。これから何回になるか分かりませんが、これ関連の記事を連載で追いかけてみます。

 今回はその第一回目、そもそもの私なりのこのニュースとの関りスタートを振り返りながら書き留めます。

 2019新型コロナウイルスは、一本鎖プラス鎖RNAウイルスで、コロナウイルスの一種。SARS関連コロナウイルスに分類されて、 人に対して病原性があり、急性呼吸器疾患を引き起こすようです。2020年2月現在、中国武漢市での肺炎の流行をはじめ、世界各地で感染が拡大しています。

 私にとっては最初は、中国武漢市の都市封鎖とクルーズ船「ダイアモンド・プリンセス号(https://www.princesscruises.jp/ships/diamond-princess/)」の船内での感染ニュースだったと記憶していますが、それ以降、日々刻々新たな感染が報道され、日本でも、北海道でも、どんどん拡がっている状況で現在に至っています。

 ダイヤモンド・プリンセス号は、イギリスP&O社が所有し、アメリカに本拠地を置くカーニバル・コーポレーションの傘下、プリンセス・クルーズに所属している外航クルーズ客船、三菱重工業長崎造船所で建造されたものです。主に夏季はアジア、冬季はオーストラリアでクルージングを続けていたようです。三菱重工業長崎造船所と言えば、あの戦艦武蔵が建造された場所ですね。

https://www.princesscruises.jp/ships/diamond-princess/360tour/

 先日、「サステナブルデザイン2020」が横浜で開催された時に、羽田空港から横浜駅行きの高速バス車窓から、横浜港大黒ふ頭に停泊・隔離していたこの船を観ました、まさに大きなビルが横付けされている風景でした。

サステナブルデザイン2020 横浜

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=38028

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=38056

 私にとってクルーズ船の旅と言えばこちらです。「小樽から日本海へ」、「特集 HAWAII」です、ともに実に思いで深い旅行でした。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%B0%8F%E6%A8%BD%E6%B8%AF%E3%81%8B%E3%82%89%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%B5%B7%E3%81%B8

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E7%89%B9%E9%9B%86+HAWAII+2017+

 何だかすっかりコロナウイルス症の話題から離れてしまいましたが、まずはスタートとしてお許しください。

サステナブル・ブランド 2020 横浜(下)

Posted by 秋山孝二
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 オープニングは、「Z世代」のシンボリックな存在なのでしょうね、伊達敬信さん。「ジェネレーションZ、Z世代」は、アメリカ合衆国などにおいて概ね1990年代中盤以降に生まれた世代のことだそうです。カナダ統計局の場合には1993年生まれ以降を、アメリカ心理学会の場合には1997年生まれ以降を指すなど、定義は厳密に決められているわけではないようですが。

* Z世代ーー> https://www.spinno.com/blog/archives/4488

伊達雅信さん

伊達雅信さん

Z世代!
Z世代!

 映像で世界を駆け巡る慶応大学の小西遊馬さんのプレゼン、圧倒的な映像の説得力でした。

小西遊馬さん

小西遊馬さん

 資生堂の魚谷雅彦さん。

魚谷雅彦社長

魚谷雅彦社長

多様性

 多様性
続いては、ベネッセコーポレーションの安達保社長。

ベネッセの安達保社長

ベネッセの安達保社長

 イノベーションをどう生み出すかのパネルディスカッション。

社会課題解決のパネル

社会課題解決のパネル

 フィリップモリスの井上哲副社長

 昼食を取りながらのセッション。

 午後は木材関連のパネルディスカッション。

 とにかく盛りだくさんのプログラム、新しい時代の到来を痛感しました。

 帰り道の横浜駅から羽田空港のバスからは、横浜大黒ふ頭に停泊する「ダイアモンド・プリンス」号が見えました、折からの新型コロナウイルスで連日大きく報道されていました。

 一刻も早い解決を見たいものですね。

サステナブル・ブランド 2020 横浜(上)

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 「サステナブル・ブランド 2020」が今年は横浜で開催され、2日間で延べ3,300名を越える方々、昨年の1.5倍が来場したようです。

< 昨年の様子 >

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=35454

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=35480

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=35403

 オープニングも含めて、「Z世代」を語った若い方々の存在感がとても大きくなり、新しい流れの始まりを象徴しているように感じました。

 折からの新型コロナウイルス肺炎まん延の兆しの中で、開催自体を心配しましたが、昼食を含めて様々な所に予防とサステナブルデザインらしい配慮がなされて、イベント運営サイドの学びの場ともなりました。私は都合により一日目しか参加できませんでしたが、当日の様子はHPからも詳細に知ることができます。

サステナブル・ブランドジャパン(https://www.sustainablebrands.jp/

協賛企業も多数!

協賛企業も多数!

オープニング直前

オープニング直前

主催者ご挨拶

主催者ご挨拶

 今回の新型コロナウイルス肺炎のようなパンデミックに発展しそうな状況も、グローバル化した世界においては、私たちがこれから度々立ち向かわなくてはならない大きなリスクの1つであり、皮肉にもこれにどう立ち向かうのか、サステナブルな社会実現のためには必要であることも学んだ場となりました。

演劇シーズン冬 2020 終了!

Posted by 秋山孝二
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 『札幌演劇シーズン冬 2020(http://s-e-season.com/program/』が、終了しました。後半は、新型コロナウイルス肺炎の影響で、開催継続も危ぶまれる中、最後まで公演を続けることができてまずは安堵でした。

 今回は4演目、まずは「きっとろんどん(https://kittolondon.jimdofree.com/」の『発行体(http://s-e-season.com/program/hakkoutai/index.html』です。若手ユニットで観劇前は少々不安でしたが、昨年公演の「コントラスト」が面白く期待も大きかったので、楽しみでした。展開が分かりやすく、対象観客は私よりはるかに若い世代なのでしょうが、私にも付いていける展開で面白かったですね。

* 昨年の観劇ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=36774

 続いては、名古屋からの「空宙空地(http://www.coochuhcoochi.com/」、演目は『轟音、つぶやくよう うたう、うたう彼女は(http://s-e-season.com/program/gouon/index.html』。先日のキックオフイベントにも名古屋からわざわざ駆けつけてくれたユニット。速い舞台展開であっという間の時間でした。

* キックオフイベントーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=37711

 三番手は、「クラアク芸術堂https://www.clark-artcompany.com/」の『汚姉妹−呪われた少女−(http://s-e-season.com/program/oshimai/index.html』。率直に言って、どうも独りよがりの芝居で、疲労感がいっぱい、この「演劇シーズン」企画は、北海道の演劇ファンのすそ野の拡大が大きな目的であり、もう少し、その辺の趣旨を選考委員会も劇団の方々も理解して頂きたいと思いましたね。このままでは、ごく限定されたマニアックなファンの集まりに終始するような危惧を抱くのは、私だけではないと思います。幅広い演劇ファンの声に耳を傾けて今後の活かして頂きたいものです。

 そして、つい昨日千秋楽の「劇団イナダ組(http://www.inada-gumi.com/」の『カメヤ演芸場物語(http://s-e-season.com/program/kameya/index.html』。この前段公演の『亀谷ミュージック劇場(http://www.concarino.or.jp/2016/05/22/inadagumi_kameya/)』も観劇していて、昭和の雰囲気が滲み出る作品でした、特に山村素絵さんの存在感が素晴らしい!

 今晩、今回のシーズン企画の反省会が実行委員会、参加劇団関係者が集まり開催されます。どんな感想をそれぞれの方々が持たれたのか、大変興味深いですね。

演劇創造プロジェクト セミナー

Posted by 秋山孝二
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 「演劇創造都市札幌プロジェクト(https://ess-project.com/」という活動があり、私はそこの副代表を引き受けています。札幌演劇シーズンの協賛金を集めたり、演劇シーズンを主催する実行委員会の一員でもあり、年に3回程度のセミナートークを開催したり、札幌市の文化部の皆さんと、今後の札幌の演劇の在り方について意見交換もしています。

演劇創造都市札幌プロジェクトメンバー
(2017.11.29)

代  表 蔵 隆司 (宮越屋珈琲パリアッチ店主)
副  代  表 秋山 孝二(公益財団法人秋山記念生命科学振興財団 理事長)
平田 修二(公益財団法人北海道演劇財団 顧問)
代表幹事 閔 鎭京(北海道教育大学岩見沢校 准教授)
監  事 右谷 誠
事務局長 斎藤 歩(公益財団法人北海道演劇財団 専務理事・芸術監督)
幹  事 飯塚 優子(札幌演劇シーズン実行委員会 事務局長)
尾崎 要(株式会社アクトコール 代表取締役社長)
斎藤 ちず(NPO法人コンカリーニョ 理事長)
林 亮一(株式会社トップシーン札幌 常務取締役)
三上 敦(株式会社ノヴェロ 制作部 プランナー)
藤村 智子(札幌劇場連絡会 会長)
小島 達子(株式会社tatt 代表取締役社長)
団体会員 HBC 北海道放送株式会社
HTB 北海道テレビ放送株式会社
TVh 株式会社テレビ北海道
秋山不動産有限会社
株式会社ノヴェロ
札幌駅前通まちづくり株式会社
札幌駅総合開発株式会社
北洋銀行
北海道銀行
株式会社クリエイティブオフィスキュー
シアターキノ
個人会員 木村 典子[事務局](公益財団法人北海道演劇財団 プロデューサー)
桑原和彦

 そのプロジェクトが今年3回目のセミナートークを開催しました。今回お招きしたのは沖縄で数々の演劇フェスティバル「りっかりっか*フェス(https://riccariccafesta.com/」を立ち上げ、成功させている演劇プロデューサーの下山久さんです。「沖縄のフェスティバルの経験と、沖縄から見た札幌の演劇」と題して、沖縄での取り組みをご紹介され、札幌での取り組みの参考にさせて頂きました。

斎藤歩さんのコメントから引用~~~~~~~~~~~~~~
 今年度の第一回目は、2019年7月30日に、札幌で今注目を集めているNoMapsというイベントの実行委員会の事務局長の廣瀬岳史さんをお招きし、私と廣瀬さんとで、演劇とメディアとのリンクについてのクロストークを開催し、多くのお客様をお招きすることができました。10月3日には、演出家の平田オリザさんをお招きし、芸術×国際×観光×大学=?というタイトルで、地域における演劇の産業化の事例をたくさん紹介していただきました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~引用 おわり

当日チラシ

当日チラシ

HPからの引用~~~~~~~~~~~~~~~

劇場は命薬
(ヌチグスイ)

 ヌチグスイとは、沖縄方言で「命の薬」「長寿の薬」という意味です。クスイはクスリでもただの薬ではない。心の薬、心の栄養剤のことです。感動的な舞台を観たあとなど、「あぁ、今日はヌチグスイしたさぁ!」と声に出します。

 フェスティバルでの豊かな芸術体験が、みなさまのヌチグスイになることを信じて、りっかりっか*フェスタは質の高い舞台作品を届け続けます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~

りっか、りっか、フェスティバル

フェスティバルの概要説明

久さん

下山久さん

講演から幾つか:

* 「りっか」は沖縄方言で「行こう!」の意味

* アジアの中で、ファミリーを意識したフェスティバル企画、ゼロ歳から大人まで

* フェスティバルの「見える化」

* オブジェクティブシアター

* 国際共同制作による作品が多数上演

* EUでは乳幼児向け作品に5年間の補助金制度

* 豊かな感性は「生きる力」

* 運営でインターン85名(応募は300名)

* 参考として、アヴィニヨンフェスティバル(40余の招待作品+1,000余のoff作品)、エジンバラフェスティバル(40余の招待作品+3,000のフリンジ作品)

* 日本の演劇は言葉が多いが、「言葉の時代」ではなくなるのではーー>「ノンバーバルな時代」、表現の仕方の変化

* オーディエンスを間違わないように:自己満足ではなく社会性を持つべき!

平田修二さんとのトーク

平田修二さんとのトーク

 説明の後は、平田修二さんとのトークと参加者との質疑応答、いずれもそれぞれでフィールドで活動している同士、大変内容の濃いやり取りでした。

助成財団セミナー 2020(下)

Posted by 秋山孝二
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 基調講演での私のプレゼンは、概略以下の通りです。

 当日スライドからの抜粋~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

< 助成財団が必要とするアウトリーチ活動を目指して >

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3.「愛生館」の理念

庶民への眼差し

愛生済民

アジア・世界の体力向上

「愛生館」事業~担い手は幕末・維新を生きた人々

〇松本順先生の全国的な健康増進事業

~司馬遼太郎の歴史小説胡蝶の夢

〇愛生館三十六方製剤 > 衛生思想の普及

〇愛生館北海道支部 から 秋山愛生舘 へ

2019.10.1 愛生館文庫開設 http://www.akiyama-foundation.org/news/3854.html

* 参考ーー「愛生舘のこころ」シリーズ http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%84%9B%E7%94%9F%E8%88%98%E3%81%AE%E3%80%8C%E3%81%93%E3%81%93%E3%82%8D%E3%80%8D

ーーーーーーーーーーーーーーー

5. 今、注力している活動

8期中期5ヶ年計画(20172021年度)より抜粋~

3)アウトリーチ活動を通じて

* 研究者地域の担い手とのコラボレーション企画学びの場(プラットホーム)の構築

次世代の育成・教育プログラム創設すると共に、地域社会変革モデルを積極的に提唱し、幅広い道民の合意形成を実現する。

ーーーーーーーーーーーーーーー

ネットワーキング!

~閉じた活動を外に開くこと   助成財団センター山岡理事長

受領者 & 秋山財団

大切にしていることは、人の繋がり(歴史・信頼)

プラットホームして持続可能な関係性構築

~~研究者、活動主体へのリスペクト!

~~財団のポジショニングの変更!

研究助成のアウトリーチ活動

〇 市民活動助成のコラボレーション

研究市民活動の相互交流

ーーーーーーーーーーーーーーーー

6今、思うこと

理念の具現化~未来像・2011から~

http://www.akiyama-foundation.org/vision

1)若い世代への助成

2生命科学のさらなる深化 ~全体知~

3)新しい時代の人と自然の調和

歴史のバトンを受け取り、そして、次に渡す!

ーーーーーーーーーーーーーーー

Ⅱ.30年目の決意2016

~ 秋山財団の原点 愛生済民

<立ち位置>

①地域: 「中央からの自立・自律性

②民間: 「官からの独立性、札幌農学校!

③生命科学: 「既成の学術領域」から解放 される“命・いのち”をテーマに

SDG、全体知、つながり

~生命地域(バイオリージョン):北海道~

ーーーーーーーーーーーーーーー

1)本来の「第三セクター」の立ち位置は?

3) 財団法人経営を学ぶ場の必要性

①他財団とのパートナーシップ構築

②「基本財産」に込める出捐者の意志の継承

(例) 愛生館文庫 <時代に合った翻訳>(https://www.akiyama-foundation.org/news/3854.html

4)秋山財団「第8期5カ年計画20172021年度)の視座

①助成金は「投資」 → 「託資」

②対応する → 提起する

* 主体は研究者、市民活動実践者

リーダーシップ よりも

パートナーシップ

フォロワーシップ

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秋山記念生命科学振興財団
アウトリーチ等の活動事例

たくさんの事例を写真入りで報告

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 抜粋 おわり

 その後のプログラムでは、アメリカでの事例ほか、日本の大手財団の様々なアウトリーチ活動の取り組みがご紹介されました。さらにそれに続いて、私を含めた登壇者がステージに着席して、フロアーからの質問にもお答えする時間も。私にもたくさんご質問が来ていて、その場では十分にお答出来ていなかったので、札幌に戻ってお一人ひとりにご返事を送信するつもりです、ただ、もう10日も経っているのに、まだ実行はできていませんが・・・。

 いずれにせよ、私にとっても大変貴重なひと時、特に質疑応答での私のかなり突っ込んだ、過激な(?)「民が担う公共」へのコメントは好評だったようで嬉しかったです、「出過ぎる杭は打たれない!」でしょうかね。このような機会を与えて頂いた山岡理事長、田中専務理事に感謝致します、ありがとうございます。

助成財団セミナー 2020(上)

Posted by 秋山孝二
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 (公財)助成財団センター(http://www.jfc.or.jp/)主催のセミナーが開催され、私は今年、基調講演を行いました。これまでにもこのプログラムでは2回ほど登壇しています。

< これまでの関連記事 >

* 2011年 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=7478

* 2016年 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=25679

* 2018年 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=32481

 今年は、折からの新型コロナウイルス肺炎の流行もあり、参加者の机の上にはマスクのご用意もありました。

当日プログラム

当日プログラム

200名近くの参加者か

主催者含めて200名近くの参加者

 昨日届いた『公益法人協会(http://www.kohokyo.or.jp/index.html)メール通信 No.242(2020.02.14)』でも紹介されていました。

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◎助成財団における「アウトリーチ活動」を考える―2019年度 助成財団フォーラムより

(公財)助成財団センター 専務理事 田中 皓

 (公財)助成財団センターが毎年実施している「助成財団フォーラム」。2019年度は、去る2月7日(金)に東京・大手町ファーストスクエア カンファレンスにおいて助成財団関係者を中心に約150名が参加して開催されました。2019年度のキーワードは「アウトリーチ活動」。助成財団にとっての「アウトリーチ活動」とは? あまり聞きなれない言葉ですが、英和辞典等での「out-reach」は「手を伸ばすこと、手を貸すこと—-」云々とあります。助成財団にとって具体的には「ただ待つのではなく、自ら積極的に社会に出ていく」、すなわち「現場に出かけてニーズを探索し、そのニーズに見合った適切で効果的な助成を行い、その成果を現場に還元すること」と言えます。

 このアウトリーチ活動は、助成財団が行っている公益活動を社会に広く理解してもらい、その成果を広く社会に定着してもらうことに大きな効果があります。活動を十分に理解されていない助成財団にとっては、財団が自ら社会との関係性をプロデュースし構築していくために欠くことのできない活動でもあります。

 フォーラムでは、山岡理事長の開会挨拶で、助成財団はアウトリーチ活動を通して助成事業を生き生きと楽しく実践出来ることになるとその重要性を強調されました。内閣府公益認定等委員会の米澤事務局長はご来賓挨拶の中で、日ごろの公益活動に加えて、アウトリーチ活動を通して助成というものを広く社会に理解してもらうことの重要さに言及されました。

 第1部の基調講演で、日ごろからアウトリーチ活動に率先して取り組まれている札幌の秋山記念生命科学振興財団の秋山理事長は、アウトリーチ活動の原点として財団を取り巻く関係者の「ネットワーキング」と「コラボレーション」の重要性に触れられ、助成金受給者や多くの関係者、地域社会を巻き込む活動に対する財団の果たす役割は重要であるとして多くの事例を紹介されました。米国の助成財団に勤務され、直接アウトリーチ活動に携わられてきた笹川平和財団の茶野常務理事からは、米国におけるコミュニティ財団のアウトリーチ活動事例等が紹介され、その取組みの重要性を強調されました。

 第2部では、7つの助成財団からそれぞれの財団で独自に展開されているアウトリーチ活動についての事例が紹介されました。いずれの事例も財団が自ら外に出向き、多種多様なアウトリーチ活動を通して社会との関係を能動的に構築している事例であり、助成事業をベースに更に広がる助成財団の活動の可能性を感じ取ることが出来ました。現在、制度改革10年が経過した区切りの中で、財務3基準の見直しをはじめとしたより良い制度への改正を求めて提言を行っていますが、一方では新制度におけるいくつかの不祥事を踏まえ、公益法人のガバナンスの更なる強化の声が高まってきています。

 内閣府には「公益法人のガバナンスの更なる強化等に関する有識者会議」が設けられ、強化に向けた多岐にわたる検討が進められているようですが、その一つにガバナンス・コードの制定等の動きもあるようです。

 公益法人は、社会を広く巻き込んだ積極的なアウトリーチ活動に組織的にしっかり取り組むことが、その法人のガバナンス強化にも大きく寄与することから、特に助成財団は存在意義や信頼性を高めるために、制度や法律以前に何よりも社会との関係性を強化するアウトリーチ活動を意識した助成活動を実現していくことが先決であり、ますます重要になっていくことを改めて考えさせられたフォーラムでした。

*なお、本フォーラムの様子については今後助成財団センターのホームページに動画をアップする予定です。

■■(公法協NEWS)――――――――――――――――――――――――――――――■■

 登壇者の事前打ち合わせ、日本の助成財団のそうそうたるメンバーとの意見交換は私にとっても大変貴重な学びの場となりました。

素晴らしい皆さん

素晴らしい皆さん

内閣府の事務局長ほかも

内閣府の認定等委員会事務局長ほかも

もう一人の基調講演者 笹川財団の茶野順子常務理事

もう一人の基調講演者 笹川平和財団の茶野順子常務理事

 自分の写真が無いのが残念ですが、第三部の質疑応答にはたくさんのご質問が私の下に届きました、嬉しかったですね。その一つ一つにはその場ではお答えできなかったので、後日、個別にメールでお答を届けました。

 フォーラム終了後の交流会でも、ここに書ききれない程のたくさんの出会いがありました。本当に素晴らしい一日でした、感謝ですね。

参加者も多く

参加者も多く

 終了後は、東京駅から高速バスでアクアラインを抜けて千葉県館山市へ。今年初めて館山の家に宿泊しましたが、近所はまだまだ昨年の台風15号・19号の爪痕が残っていました。新しい一軒家もポツポツ出現している一方、ブルーシートのままの古いお家、或いは更地になっている場所もあり、まだまだ普及は進んでいない様子ですね。恐らく、お年寄りがこれからどう暮らすのか、迷っているのではないでしょうか。

ブルーシートのまま

ブルーシートのまま

六華同窓会 新年交流会 2020

Posted by 秋山孝二
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 今年も六華同窓会の新年会が開催されました、まだ、5年目ですが、どんどん交流が盛んになってきて楽しみですね。

* これまでの記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=35236

 冒頭は、昨年10月に新しく会長に就任された南24期の大西雅之さんのご挨拶、いよいよ同窓会も私(南19期)の後輩が会長の時代に入ってきました。

今年度からの新しい大西雅之会長

今年度からの新しい大西雅之会長

 毎年の『大人の六華ゼミ』、今年は精神科医の上村恵一先生です、頼もしき後輩。『人生会議(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_02783.html』についても詳細のご説明があり、皆さん真剣に聴いていました。

上村恵一先生

上村恵一先生

 物議を醸しだしたポスター、炎上のお話も。

* https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191225/k10012227761000.html

 続いては昨年10月の総会・懇親会を無事終了した今年度の幹事当番期の皆さんの御礼ご挨拶、一段と同期の繋がりは強くなったようで良かったです。

今年度幹事当番期

今年度幹事当番期

 そして来年度の当番期も活動を始めているようです。

次年度幹事当番期

次年度幹事当番期

 私は副会長の一人ですが、会長が南24期、副会長がそれぞれ南22期、25期二人となった今、そろそろ後輩に譲る時がきていることを感じています。若いと思っていても、時はどんどん過ぎていきますね。

締めのご挨拶は林美香子副会長

締めのご挨拶は林美香子副会長

 何はともあれ、10年くらい前は財政的に危機的な状況だった同窓会も、優秀な後輩たちに恵まれて一緒に大改革を成し遂げて、今、やっと本来的に「楽しめる同窓会」になってきてこの上なく嬉しいです。

映画『リチャード・ジュエル』

Posted by 秋山孝二
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 映画『リチャード・ジュエル(http://wwws.warnerbros.co.jp/richard-jewelljp/index.html』を観ました。『アメリカン・スナイパー』『ハドソン川の奇跡』など、近年実話ベースの名作を数多く手掛けてきたクリント・イーストウッドの監督第40作目の作品です。

 1996年のアトランタ五輪で起きた爆破テロを題材にした実録ドラマ、容疑者とされた爆弾の第一発見者と真実を求める弁護士の闘い。俳優・監督としてさまざまな作品を世に送り出してきたクリント・イーストウッド。『スリー・ビルボード』などのサム・ロックウェル、『アバウト・シュミット』などのキャシー・ベイツ、『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』などのポール・ウォルター・ハウザーに加えて、オリヴィア・ワイルド、ジョン・ハムらが出演しています。

* 『スリー・ビルボード』ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=33851

~~~~~~~~~~HP より

 1996年、アトランタで開催されたオリンピックで爆破テロ事件が発生。警備員のリチャード・ジュエル(ポール・ウォルター・ハウザー)が爆弾の入ったバッグを発見したことで、多くの人々の命が救われ、一躍時のヒーローへ。しかし、FBIは爆弾の第一発見者だということを理由に彼を容疑者として逮捕します。リチャードを担当する弁護士のワトソン・ブライアント(サム・ロックウェル)が捜査に異議を唱える中、地元新聞女性記者のキャシー・スクラッグス(オリヴィア・ワイルド)の記事をきっかけに容疑の報道は熱を帯びていきます。

~~~~~~~~~~

 人の良いリチャードが追い込まれていく様子を見事な表情の変化で表現しています。母親の社会への切なる訴え、最終場面、リチャードがFBI捜査官の聴取で率直に語る場面、転職後の見違えるような自信に満ちた姿等、細部にもこだわってみせるクリント・イーストウッド監督の手腕にあらためて感動した作品でした。ただ実際のリチャードは、その後、40歳代半ばで亡くなったとのコメントもありました。

 先日の映画『家族を想う時(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=37793)』でも同様ですが、主人公が巨大な力によってどんどん追い詰められていく様子が、今の格差の時代の息苦しさ、今回の映画はさらに、FBIという捜査権力とマスメディア権力の不条理をあぶり出していました。今年は早々から見応えのある映画に出会えて幸せです。

Zooサロン新年 2020

Posted by 秋山孝二
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 (公財)北海道演劇財団(http://www.h-paf.ne.jp/tatt inc(https://tatt.jp/が企画制作する「All Sapporo Professional Actors Selection vol.1『虹と雪、慟哭のカッコウ ~SAPPORO’72(https://www.sapporo-community-plaza.jp/event.php?num=732)』」公演を前に、先日のZooサロンでは脚本・演出、出演者の皆さんを囲んでのひと時、大変楽しかったです。


http://www.sapporoza.com/program-index/?program_id=1823

~~~~~~~~~~~関係HPより 引用

 「All Sapporo Professional Actors Selection」とは
 北海道の内外で活躍するプロフェッショナルな俳優を作品ごとに選抜し、これまで札幌ではなかなか実現のできなかったエンターテイメント性があり芸術的価値も高い演劇作品を創造し道民・市民にお届けする、札幌の演劇の新しい挑戦です。道外・海外から北海道を訪れた観光客の皆さんにも札幌の地場演劇を北海道観光のオプションの一つとして提案するアートツーリズムの試みでもあります。

 劇団やユニットの枠を超えて、道内・道外からも俳優や専門スタッフを札幌に招き、札幌文化芸術劇場hitaruの協力も得て、札幌市民交流プラザ・クリエイティブスタジオで公演します。TGR札幌劇場祭や札幌演劇シーズンなどで活況を呈している札幌の地場演劇を支え続けるプロフェッショナルな俳優たちが、大人の観客の皆さんを満足させる舞台芸術をお届けします。

 シリーズ第一作は、精神療養病棟を舞台にした映画「カッコーの巣の上で」に着想を得て、人間の尊厳を問うオリジナルドラマをイレブンナインの納谷真大が書き下ろします。ロボトミー手術が実際に行われていた1970年代前半の札幌を舞台に、冬季オリンピック開催直前の急速な開発と新たな社会システムが構築されようとしている街の狭間で、そこに収まりきらない人間たち、命を賭して自由を渇望する姿を、札幌座の斎藤歩を主演に迎え、豪華キャストとギタリスト・山木将平の生演奏で描きます。

 オリンピックで街は生まれ変わろうとしている。
 人間は生まれ変われるのか・・・人間の尊厳とは?

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 引用 おわり

 サロンの会では、ドラマトゥルグの斎藤歩さん、作・演出の納谷真大さん、音楽でギタリストの山木将平さんほか出演の皆さまをお迎えしてのトークでした。冒頭にサロンの会の有田英宗会長のご挨拶。

サロンの会会長ご挨拶

サロンの会・有田英宗会長のご挨拶

 出演のお一人、西田薫さんのお話も。

 富良野からは水津聡(富良野GROUP)さんも駆けつけてくれました。

 山木将平さん、生のギターで、そして今回演劇初舞台となりそうです

キャスト

斎藤歩(札幌座)
納谷真大(イレブンナイン)
水津聡(富良野GROUP)
小橋亜樹(クリエイティブオフィスキュー)
東李苑(クリエイティブオフィスキュー)
島太星(クリエイティブオフィスキュー)
山木将平
西田薫(札幌座)
礒貝圭子(札幌座)
熊木志保(札幌座)
小林エレキ(yhs)
川崎勇人(東京乾電池)
山田マサル(パインソー)
竹原圭一(RED KING CRAB)
梅原たくと(イレブンナイン)

スタッフ

演出助手:後藤七瀬(イレブンナイン)
舞台監督:高橋詳幸(アクトコール(株))
舞台美術デザイン:高村由紀子(フリー)
舞台製作:アクトコール(株)
作曲:山本将平
照明プラン:広瀬利勝(フリー)
照明オペレーター:阪井駿太郎(オーテック)
衣装デザイン:岡本嚇子(アトリエスピカ)
音響オペレーター:奥山奈々(Pylon Inc.)
字幕オペレーター:富岡尊廣(NPO法人札幌座くらぶ)
宣伝美術:若林瑞沙(studio COPAIN)
制作:富岡尊廣、澤田未来(イレブンナイン)
プロデューサー:木村典子(札幌座)、小島達子(tatt)

 一昨年12月のこけら落とし公演『ゴドーを待ちながら』に続く創作演劇、今回も大変楽しみで、すでに3回の観劇予約をしています。今回チケット料金もこれまでより少し高く設定されて、札幌の演劇界に新しい時代の到来を予感させます!

* 2018年12月公演の記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=35036

札南高19期 新年同期会 2020

Posted by 秋山孝二
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 2020年初めての高校同期会を札幌で開催しました、昨年は卒業50周年の記念同期会でした。

* 昨年末の東京での同期会の様子――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=37529

元気な顔、顔

元気な顔、顔

 昨年の50周年記念同期会の様子はこちらーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=37214

昨年10月の高校卒業50周年同期会(札幌で)

 もうすぐ発行される「六華だより」には、同期を代表して宮浦君の文章が掲載されます、懐かしい当時の様子が表現されています。「恐らく皆が何らかの形で持ち続けてきた『納得のいかなかった高校時代』(同期秋山孝二君六華同窓会副会長~六華同窓会誌1995年より)」と、私の文章も引用されています。

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「南19期からのたより」

 我々南19期生は昭和41(1966)に入学し、昭和44年(1969年)に卒業した。主に昭和2526年生まれの世代である。我々の前の3年間は毎年270万に及ぶ子供が生まれ、後に堺屋太一が「団塊の世代」と名付けた戦後ベビーブームの時期である。南19期生が入学した時の先輩たちは1学年20クラスであった。先輩たちのパワーは強く、我々の歩む人生の彼処(かしこ)で目標となり、時には壁となった。

 令和元年は我々南19期生が卒業から50年を迎える年になった。令和初の六華総会終了後、南19期生は札幌第一ホテルに集まった。出席者は70(女性15名、道外から20)であった(写真①)

 我々南19期生は1999年に卒業30周年記念同期会(写真②)2011年に卒業40周年記念同期会(写真③)を持った。会場は南19期の須賀秀郎君の経営する登別滝乃家である。40周年の時は30周年の倍以上の65名の参加を得た。また30周年の時は母校への贈り物として、現校舎の新築に合わせて母校の玄関ドーム下に案内板を寄贈した(写真④)40周年の記念同期会は母校の百周年記念会館が集合場所であった。我々が2学年から入ることができた新校舎(1965年竣工)は跡形もなくなっていた。そこから滝乃家別館玉の湯へ一泊二日のバスツアーであった。入学時から数えて43年目の出会いは改めて人の縁を思わせるものだった。同期の井上隆君が卒業アルバムを余すところなくDVDに編集し、皆でそれを見ながらの語らいとなった。そのインパクトは大きく、皆を40年前にタイムスリップさせた。心が躍った。恐らく皆が何らかの形で持ち続けてきた「納得のいかなかった高校時代」(同期秋山孝二君六華同窓会副会長~六華同窓会誌1995年より)や「蟠り(わだかまり)」(同期小山内繁樹君~六華同窓会誌1995年より)を和らげたように思う。

 我々南19期生が卒業後集まり始めたのは、1994年の六華同窓会当番期からであった。それぞれの思い出の中の世界は意外と狭く、まさに「見知らぬ者同志」だったが、同じ空間、同じ時間を共有した事実は話を広げ、高校3年間の思いを徐々に深いものとした。

 入学時は、突然のごとく定員が前年の半分500人に減少し、学区は小学区制から大学区制に広がった。旧制中学校時代の木造校舎は古く天井が高く寒かった。新校舎の生徒玄関から入り、バラックづくりのごとき渡り廊下の冬は雪が舞う「シベリア街道」を抜け、教室に入った。卒業時は大学紛争が頂点に達し、東大と東京教育大の入試が中止となった。そのような年に映画「男はつらいよ」第一作も封切られた。

 このような思い出を再び南19期生の多くに共有させたのが、当番幹事期の集まりであった。当番幹事の集まりは、人の縁を結ぶ仕かけのようだった。

 井上隆君が作成した卒業アルバムのDVDは、卒業50周年記念同窓会においても放映された。我々は50年前に戻り、近況を語り、思い出を話した。熱気を帯びた同期会は、二次会、三次会とつながった。

 卒業アルバムを置いてある母校の百周年記念館の展示室は我々をタイムスリップさせる。生徒会誌の「みなみ」14(191学年の時)を開くと、特集は「南高を考える」として、「伝統と自由主義」が主なテーマであった。「みなみ」15号(192学年の時)の特集は「高校生の世界」であり、研究1は「歪められた認識と民主主義を育てる生徒会」、研究2は「教育と政治」であった。大きく時代が変わって行くことを敏感に感じ取っていた我々南19期生にはそのような時代があり、卒業50年を経て、一つの歴史を持ったように思う。

 六華の同窓の皆様に深く感謝し、生徒会誌「みなみ」15号に掲載のゲーテの「勇気」という詩で、「南19期からのたより」本文を終わりとしたい。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ついでに30周年、40周年の記念同期会の様子も写真で観ることができました、10年は一昔とは言うけれど、確実に歳をとっていく我が世代の様子が見事に表れています、怖いくらいに。

卒業30周年記念で

 先日の同期会で、一応、19期の代表となっている私の冒頭ご挨拶、「10年後までとは言わないけど、今年一年は元気でいたいね!」でした、もうすぐ皆さん70歳ですから?!

演劇二題 年始2020

Posted by 秋山孝二
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 今年も年始から演劇鑑賞は盛んです。まずは、劇団ゴジゲン(http://www.5-jigen.com/)の『ポポリンピック(https://spice.eplus.jp/articles/257713』。松居大悟が主宰する劇団が、2019年12月から2020年2月にかけて新作『ポポリンピック』を上演して大変人気を博しています。本公演では8年ぶりの客演に劇団献身の木村圭介を迎え、ゴジゲン史上最多となる福岡、東京、札幌、京都の4都市を巡る新作ツアーが行われています。

作・演出
松居大悟
アイコン出演
目次立樹 奥村徹也 東迎昂史郎 松居大悟
本折最強さとし 善雄善雄 木村圭介
(劇団献身)

あらすじ
2020年、ここでオリンピック・パラリンピックが行われる。
プレイヤーとして生きていて、機会は今回しかないだろう。
だけど彼は出られない。
選ばれる資格すらなかった。
多様性と調和。多様性と調和?
どこにも居場所なんてないならば―――
さあ、彼の物語を始めよう。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ボウリングというマイナーな競技を扱って、前半は今一乗り切れないテンポの私でしたが、後半に入って「劇団ゴジゲン」テイストというのがこういうものかと観ることができました。アフタートークも面白かったですね。ただ、世代が違うのか、最終の反対運動のスタイルなど、率直に言って少々違和感があった個所も事実です、これからに期待したいですね!

 二つ目は、「演劇シーズン2020 冬(http://s-e-season.com/」のトップバッター、劇団きっとろんどん(https://kittolondon.jimdofree.com/の『発行体(http://s-e-season.com/program/hakkoutai/』です。

20200125_kittolondonflyer

■キャスト

井上悠介/久保章太/山科連太郎/リンノスケ (以上、きっとろんどん)
泉香奈子(パインソー)/五十嵐穂(札幌FEDE)
大森弥子(Takako Classical Ballet)/木山正大(RKC/札幌FEDE)
たねだもとき(有限会社ピーナッツバタークリエイト)/塚本奈緒美(札幌FEDE)
能登英輔(yhs)/長谷川健太(劇団しろちゃん)

■映像出演

小島達子(ELEVEN NINES)/小林エレキ(yhs) /山田マサル(パインソー)

■スタッフ

映像:あらきひろき(BONJIN/minomushi_films) アートディレクター:むらかみなお
宣伝美術:リンノスケ 制作:加納絵里香、兼平瞳、中澤千智

199X年、人々が空飛ぶ発光体を追い求めたオカルトブームの片隅で、彼らは女の子に夢中になっていた。
転校生の七瀬さんは目がくらむほどに眩しくて、UFOなんかより魅力的。
だから誘った肝だめしの夜、校舎の西に光るなにかが目撃された。
自ら光を発する物体。それを人は、発光体と呼ぶ。
笑ってドキドキしてたら世界滅亡!“SF風サイコ・コメディ”を謳う人気作!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

* 昨年9月公演の様子ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=36774

冒頭の小島達子(ELEVEN NINES)、小林エレキ(yhs)、山田マサル(パインソー)の三人の映像から面白そうみたいな雰囲気が狭い劇場内に充満していました。事前のパンフでテーマは知っていて、何だか若い劇団の良く分からない芝居かなと思っていたのですが、ストーリーもセリフも実に丁寧で、狭い劇場「BLOCH(http://bloch-web.net/)」を客席の裏まで存分に使った演出等、大変楽しい時間となりました。連日満席の大盛況で、今後の彼らの活躍が楽しみです!

 演劇シーズンは2月も続き、今年も札幌の演劇界は大いに躍動しそうで期待できます!

ドキュメンタリー番組 鑑賞会ほか

Posted by 秋山孝二
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 先月は、元北海道副知事の磯田憲一さんに絡む会合が続きました。磯田憲一さんは、道庁時代に「時のアセスメント」や「北海道文化振興条例」など、次代へつなぐ数々の施策を実現しました。さらに、北海道のキャッチコピー「試される大地」の決定に携わり、狂牛病発生時には対策本部長として日本標準ともなった「全頭検査」への道筋をつけ、退任後は、「君の椅子プロジェクト」を筆頭にまちづくりや文化、芸術、教育、農業など、幅広い視点から北の未来を見つめ続けてきています。

* 『君の椅子プロジェクト』ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%90%9B%E3%81%AE%E6%A4%85%E5%AD%90

 まずは、昨年12月から始まって先月末の第三回目で終了した「ドキュメンタリー番組鑑賞会」です。

 毎回30名ほどの方々が熱心にご参加されて、ドキュメンタリー番組を鑑賞し、終了後に意見交換もしました。皆さん、家で観るのと違って集中しているし、あらためての番組の新鮮な感想を語り合っていました。

第三回目(最終回)

 終了後の懇談会でもそれぞれのキャリアからの面白いお話が満載でした。

様々なご感想!

様々なご感想!

 最終回が終了して数日後、今度は磯田憲一さん新著出版記念会。新著は『遥かなる希望の島~You Raise Me Up 「試される大地へのラブレター(https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784906740406』。

当日プログラム

当日プログラム

お三人からのご挨拶

お三人からのご挨拶

お二人目

豊田喜久夫さん

道庁OB合唱団

道庁OB合唱団

 いまだに続く道庁OB合唱団、磯田さんがお声を掛けて創立した同好会!

磯田さんご挨拶

磯田憲一さんご挨拶

時のアセスメントーー> http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ss/sks/toki/tokiindex.htm

三町長

『君の椅子プロジェクト』三町長のご挨拶

締めのご挨拶

締めのご挨拶・旭川大学山内学長

 磯田憲一さんの道庁時代の実績、「時のアセスメント」、「北海道文化振興条例」、北海道のキャッチコピー「試される大地」、狂牛病発生時には対策本部長として日本標準ともなった「全頭検査」への道筋。さらに退任後の「君の椅子プロジェクト」、今も続く活動の基盤づくりへの貢献は計り知れないです。

 そういった象徴なのでしょうね、先日の出版を祝う会でも、行政、文化芸術、経済界ほか、幅広い分野からのご参加があり、大いに盛り上がりました、磯田人気は衰えず!!!、ですね。

* 北海道文化振興条例ーー> http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/bns/jourei.htm

* 試される大地ーー> https://pucchi.net/hokkaido/closeup/logo.php

祝 卒寿 大鵬薬品 小林幸雄さん!

Posted by 秋山孝二
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 私が医薬品卸業の(株)秋山愛生舘、(株)スズケン時代に大変お世話になった大鵬薬品(株)(https://www.taiho.co.jp/初代社長・小林幸雄さんの「卒寿のお祝いの会」が、札幌で開催されました。出身者・現役社員の会に私もお招きを受けて、ご挨拶の機会のお心遣いも頂きました。

小林さんと私

小林さんと私

 大鵬薬品(株)は、1963昭和38)年6月、大塚グループと日本主要卸業者49社の出資により設立されましたが、それに先立ってスタート時の大手株主卸3社の一社が(株)秋山愛生舘で、以来、小林社長からは特段のご厚情を注いで頂いていました。

 開発系の医薬ベンチャーとして知られており、「フトラフール」、「ユーエフティ」、「ティーエスワン」などの医家向けの抗がん剤においてトップシェアを誇っています。このほか、一般向けの「チオビタドリンク」や「ソルマック」などのヘルスケア分野での製造・販売も行っています。

 セロハンテープで知られるニチバンの要請により資本参加し経営を立て直し、現在法人で筆頭株主です。また、1974年に経営破綻した近江兄弟社の再建を成功させるなど、小林社長の人情味ある経営手腕は高く評価されています。先日の祝う会でも、その時々の逸話等、今だから話せる秘話の数々が大変興味深かったです。その底に流れる小林社長の温かいお人柄を感じ取り、大鵬薬品と私の思い出は心温まる素晴らしい記憶としてしまっておくことができました。

 同時に、当日集まったOBの方々、現役時代に札幌支店長だった林三郎さん、全国の出身者の集いの代表で退職後もご活躍、特に永年磨き上げたゴルフでは、今やアマチュア選手権の全国優勝を狙う腕前で、今も研鑽を続けているとのこと、当時からのことに向き合う真摯な姿には少しも変わりはありませんでした。

元札幌支店長の林一郎さんと

元札幌支店長の林三郎さんと

 集う会の中盤で、私もご挨拶の機会を与えられました。私が入社した1979(昭和54)年当時、毎月の全道所長会議では、毎回大鵬薬品、SKF,シェル科学の所長の皆さんも一員として参加されていたこと、私が医薬品卸業界を退職後も、札幌にお越しの折にお声を掛けて頂きお食事をご一緒したり、そのお心配りに感激したこと等、率直な私の小林幸雄社長との思いでと御礼を述べたつもりです。

 その後の小林幸雄特別相談役のご挨拶では、医薬品卸会社への出資依頼に対していち早く賛同の意を示した当時の(株)秋山愛生舘の秋山康之進社長のお話ほか、舌鋒鋭く語るお姿は現役社長当時と全く変わらない迫力に感動して耳を傾けていました。

ご挨拶も変わらぬ迫力!

ご挨拶も変わらぬ迫力!

 昨今、日本の経営は様変わりして、短期の利益を追求して経営者のみがその報酬を貪る風潮、労働者の非正規化等、人を育てるなどというミッションをかなぐり捨てている姿を目の当たりにしていると、小林幸雄さんのような経営理念をお持ちの経営者は一層輝きを放っているように感じます。

 どうか、これからも末永くお元気で、ご活躍を願うばかりです、お会いできて嬉しかったです、ありがとうございます!!

北海道経済同友会 新年例会 2020

Posted by 秋山孝二
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 北海道経済同友会の2020年新年例会が開催されました。今年トップの講演は、(株)セコマ(https://secoma.co.jp/)の丸谷智保社長、「セコマ流~地域と共に歩むサスティナブルな経営~」でした。

<これまでの丸谷社長の記事>

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=10146

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=34145

丸谷社長のお話

丸谷社長のお話

 以前のブログにも書き、重複しますが再度掲載します。

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 彼は、30年程前、北海道拓殖銀行光星支店にいらっしゃって、当時私が(株)秋山愛生舘の経理部長だった時の担当者でした、素晴らしく優秀でしたね。何回か一緒に食事をしたりして、十勝の池田町町長だったお父様が、「十勝ワイン:http://www.tokachi-wine.com/」を育てあげた過程をお伺いしたりしました。その後、ニューヨーク支店勤務の時は、9・11で崩壊したあの「ワールドトレードセンター」の高層レストランで、当時の確か後藤支店長と3人でお食事をご馳走になったのを覚えています。その他、たくさんの想い出も尽きません。彼の誠実な人柄、堂々たるビジネススタイル、久しぶりにお会いしても全く変わっていなくて、嬉しかったです。頑張って下さい、丸谷社長!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 今回のご講演は、経済同友会会員を意識してか、かなり「サプライチェーン」を意識したコラボ戦略によるサービス価値向上に重点が置かれて、1時間少々があっという間に過ぎました。原材料の生産・調達から食品製造、物流・卸、小売までをつなぐ【セコマサプライチェーン(https://secoma.co.jp/aboutus/index.html)】を活かし、皆様に価値ある商品をお手ごろな価格でお届けすることをお約束するというスローガンの詳細なご説明でした。

 さらに、地元産品をグローバルに販売する展開も積極的に行っています。地域と世界をつなぐ事業は、分野は違うとは言え、私たちの財団活動にも通じるキーワードがたくさんありました。

* https://secoma.co.jp/release/index.html

会場入り口にはこんな広告も

会場入り口にはこんな広告も

映画『家族を想うとき』

Posted by 秋山孝二
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 ケン・ローチ監督の映画『家族を想うとき(https://longride.jp/kazoku/』は、心に響く作品でした。

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 イギリス、ニューカッスルに住むある家族の物語。父のリッキーはマイホーム購入の夢をかなえるために、フランチャイズの宅配ドライバーとして個人事業主で独立し、。母のアビーはパートタイムの介護福祉士として、時間外まで1日中働いています。家族を幸せにするはずの仕事が、家族との時間を奪っていき、高校生のセブと小学生の娘のライザ・ジェーンは寂しい想いを募らせてゆき、次々と好まない方向の出来事が、家族をどんどん不幸な暮らしに追い込んでいきます。

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 前回の、『わたしは、ダニエル・ブレイク(https://longride.jp/danielblake/』と同じように弱者の目線からのストーリー、現代社会の格差の構造を浮き彫りにしていました。何ともやりきれない、這い上がることの難しい今の状況を実に鬱陶しく、息苦しく、これでもかと迫ってくる展開。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=29566

 是枝裕和監督の映画『万引き家族(https://gaga.ne.jp/manbiki-kazoku/」にも通底する眼差しです。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=33555

「北を語る会」 最終の例会!

Posted by 秋山孝二
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 この30年間、異業種勉強会として続いた「北を語る会」、先日、最後の例会をもって終焉となりました。ここまで事務局長として立ち上げからずっとご尽力頂いた吉岡潤三さんに心から感謝申し上げます。

* 「北を語る会」関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%8C%97%E3%82%92%E8%AA%9E%E3%82%8B%E4%BC%9A

 最終回の講演者は、高校の先輩でもある(株)富士メガネ(http://www.fujimegane.co.jp/)の代表取締役・金井昭雄さんでした。海外難民視力支援活動を永らく実践し、数々の顕彰を受けられていて、先日はその一端をご披露して頂き、参加者の感動をよびました。

 講演、懇談の後に、横路孝弘元衆議院議長のご挨拶。

横路孝弘前衆議院議長のご挨拶

横路孝弘前衆議院議長のご挨拶

 続いて、これまでのご尽力に対して参加者から吉岡潤三社長に花束の贈呈です。

渡会代表と吉岡事務局長

渡会代表と吉岡事務局長

 最後の例会の最後の写真、これまでたくさんの思い出をありがとうございました。

 来月上旬に最後の会報が発刊予定で、そこに寄稿した私の文章は以下の通りです。

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北海道、深堀の思い出

 「北を語る会」の思い出は、北海道の深堀りとしてとても多彩で数も多いのですが、まずは25周年記念100回例会で、ノーベル化学賞受賞の北海道大学名誉教授・鈴木章先生のご講演です。北大工学部の新研究棟落成記念講演会にもお招き頂き、先生の「カップリング・メソッド」もお聴きしました。30周年記念例会は、横路孝弘元衆議院議長のリーダー論、期待の若きギタリスト・山木将平さんのライブ等、節目として忘れることができません。いずれも200名の参加で盛大に開催されました。

 次は、移動例会としての「歴史再発見ツアー」です。事前の緻密な企画のお陰で、限られた日程の中、北海道の歴史を深く学ぶことができました。北海道の「近代」の一断面を、各地で若い方が一生懸命に説明する姿には、こみ上げる感動でした。歴史ツーリズムは、まさに地域の歴史を紡ぎ出す今を生きる人間たちの努力の末に生まれるものなのでしょう、大変勉強になりました。今は亡きむのたけじは、「『すりかえる』権力と『すり抜ける』民衆、騙されないこと」、「歴史は一人から始まる、自分から始める、それは自分に誇りを持つこと」と言葉を残していますが、「ひとりひとり生きた」軌跡をリスペクトして、丁寧に拾い出す作業とでも言うのでしょうか。

 三つ目の思い出は、「演劇」に絡む観劇を含めた例会です。私は(公財)北海道演劇財団の理事長を務めているので、この間の数多くの例会で、観劇と関係者の講演を企画して頂いた吉岡潤三事務局長に心から感謝申し上げます。特に114回目はシアターZooで『フレップの花、咲く頃に』の観劇の後、隣の稽古場での懇親会。この公演は、敗戦直後の樺太に残留していた朝鮮人、日本人、ロシア人、樺太アイヌたちが、国家・民族の垣根を越えて一つのコミュニティを奇跡的に形成していた「混住」の時代、そこに国境はなく、ただ人と人とが生きるために向き合い共存した心の交流を描いた作品です。当時小学生だった吉岡潤三さん(北海道演劇財団理事)のお宅をモデルに、一緒に暮らすコミュニティを見事に表現していました。

 最後は、永らく在札幌ロシア総領事として日ロ親善にご尽力されたサープリンさんご夫妻です。公務員定年を迎えてご帰国が決まった時、札幌のロシア総領事館で送別パーティが行われ、150人以上の地元の方々がお集まりになって、これまでの感謝を伝え、「『近くて遠い国』から本当の意味で『近くて近い国』にしていきましょう!」とのメッセージでした。国家レベルではいろいろ言われる昨今の国際情勢、グローバルな時代こそ地域間連携による新たな関係の構築を期待したいところですし、必ずや実現できると思います。私たち北海道民への辛口メッセージとしては、「冬を『凌(しの)ぐ』ではなく、『楽しむ』発想が大切ではないでしょうか」、と数年前の札幌市南区定山渓での「環日本海経済同友会フォーラム」を含めて、たくさんの場でアドバイスとエールを伝えて頂きました。

 まだまだたくさんの思い出は書ききれませんが、「北を語る会」関係の皆さまにこれまでのご尽力に心から感謝申し上げます、ありがとうございます。

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祝 ハーバード大学プログラム 40周年!

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
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 先日東京で、「ハーバード大学日米関係プログラム(https://programs.wcfia.harvard.edu/us-japan)40周年記念レセプション」が開催され、同時にこれまで32年間所長だったスーザン・ファー先生からクリスティナ・デービス先生に所長が代わり、その披露宴ともなりました!デービス新所長は、「AKIYAMA AWARD(https://programs.wcfia.harvard.edu/us-japan/akiyama-award」の第一回受賞者です。パーティでもファー先生、デービス先生からそのご紹介もありました。

* Susan Pharrーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=Susan

デービス新所長のご挨拶

デービス新所長のご挨拶

 25年前にボストンで行われた受賞セレモニーでの記念撮影。一番右は今は亡きKevin Stewart、当時は現地子会社の責任者でした。

* Kevin Stewartーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=Kevin+Stewart

クリスティーナ・デービス先生の受賞時に

 前回ボストンを訪問時、受賞パーティで歴代受賞者もそろって記念撮影!

スーザン・ファー先生のご自宅で

スーザン・ファー先生のご自宅で

 先日のレセプションでは、開始前にお二人、事務局長の藤平先生ともお話ができました。レセプション途中で、スーザン・ファー先生も出席者の皆さまにご挨拶。そこで「AKIYAMA AWARD」のご紹介と、第一回目の受賞者がクリスティナ・デービス新所長だったこともご披露して頂きました、会場からは大きな拍手が沸き、私も大変嬉しかったですね。周辺の方から伺うと、Harvard大学のこの日米関係プログラムには多くの寄付依頼が寄せられているようですが、かなりはお断りしているそうです。そんな中で、本当にささやかな金額でも私たちのプログラムに対して信頼と関係性を重視して頂く姿勢に、私はアメリカのアカデミックセクターの懐の深さを感じています。先日は新旧両所長に、今後も引き続き私たちのプログラムを継続する旨をお伝えしました。

ファー先生のご挨拶

ファー先生のご挨拶