第11期 寺島リレー塾 最終講

Posted by 秋山孝二
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 第11期寺島文庫リレー塾は、最終講を終えました、今回もタイムリーな寺島実郎さんの話題満載で大変興味深い内容でした。

* これまでのリレー塾記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%83%AA%E3%83%AC%E3%83%BC%E5%A1%BE

 まずは、毎年年初に寺島実郎さんが紹介されているイギリスの経済誌の話題。2017年に奇妙なことが起こりました。画面左が原本の表紙、右の寺島さんが手に持っているのが翻訳されてきた日本版の表紙(日経BP社発行)、原本右上の黄色いロゴ「Planet Trump」の文字が消えています、実は表紙だけでなく本文の中の「アベノミクス」への痛烈な批判記事数十ページが日本版には全て削除されていたのですね。恐らく原本とは異なっているゆえの小細工かと推察されます。この年以降、日本語に翻訳されたものは出版されていません。こういった情報操作が安倍政権下では日常的に行われていたのです、テレビ番組のコメンテイターに対しても特定人物をウオッチ(監視)し続けて、番組途中でもメールで発言への批判を送信していたというのです。

 そんな話はさておき、今の世界を覆う資本主義の行き詰まり、それを資本主義の本来の「産業資本主義」に戻す必要性を語っていました。もちろん、ただ戻るというのではなく、イノベーションの次に新しい産業を興すという意味ですが。格差の時代、中間層の喪失は、主体だと思っていた人々が実は「デジタル・プロレタリアート」(主役と錯覚した奴隷)に成り下がっている現実を指摘されていました。

 日本の貧困化、昨今の女性蔑視発言にも見られるような多様性容認の遅れ、まさに目を覆いたくなる日本の現実を直視するところからしか新しい時代は見えてこないのでしょうね。

謹賀新年 2021 !

Posted by 秋山孝二
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 新年明けましておめでとうございます!札幌は−12℃の元日の朝、テレビでは富士山からの初日の出を中継していました。

今年もテレビ朝日の羽鳥さんモーニングショーから

今年もテレビ朝日の羽鳥さんモーニングショーから

 年末ぎりぎりに一般配信に以下がアップされ、「本編映像」の35分過ぎから私も少し登場!!!

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SAPPORO TOUR with English !
* 札幌演劇シーズンのYouTubeチャンネル
からご覧になれます。
また、以下のURLをクリックすると、直接ご覧いただけます。
* ツアー本編映像(75分) https://youtu.be/aKZPEqa3o5M
* 北大編パフォーマンス部分映像 https://youtu.be/pdqwkWucqTI
* 道庁赤れんが庁舎でのパフォーマンス部分映像 https://youtu.be/5TaMAlJyzMM
* 豊平館でのパフォーマンス部分映像 https://youtu.be/QD2Buz9Gsgc
 次は12月の寺島文庫リレー塾、講師は法政大学の田中優子総長で江戸時代研究の第一人者ですが、そこから考察する現代の認識は鋭く切り込むお話でした。

法政大学田中学長の講演より

法政大学田中学長の講演より

 更にNHKテレビの『逆転人生』、ラグビー全日本チームのメンタルコーチ・荒木香織さんのお話、素晴らしかったですね。

~~~~~~~~~~~~番組HPより

 日本代表が、劇的な逆転トライで南アフリカに勝利した2015年のラグビーW杯。当時の選手や監督が「功労者」と感謝するのが、スポーツ心理学者の荒木香織さん。荒木さんはメンタルコーチとして代表チームを支え、選手たちの心を鍛えあげた。実は荒木さんには、かつて大一番で失敗し、緊張との向き合い方に悩まされた過去があった。スポーツ史に残る逆転劇に秘められた、人生の逆転劇を紹介。大舞台に強くなりたい方、必見です!

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『逆転人生』メンタルコーチの言葉より

『逆転人生』メンタルコーチの言葉より

 そしてもう一つ、年末に、1961年製作『ナヴァロンの要塞(https://movie.walkerplus.com/mv6619/』を観ました、昔は最後の巨大な大砲が爆破されるシーンしか覚えていなかったのですが、先日はそこに至るたくさんの会話の中に、実に味わい深い意味合いを見出して、当時はそんなやり取りの深さも受け止めることなく観ていたことが分かり、歳を経て昔の映画を再度楽しめる幸せを感じた次第です。

 元旦の朝日新聞のこの記事、米津玄師は只者ではないですね、実に深いお話に合点がいきました。

 今年一年、また気持を新たに前を向いて進みたいものです、皆さま、よろしくお願い致します!!!!

寺島文庫リレー塾 第4回 2020

Posted by 秋山孝二
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 東京の九段下にある「寺島文庫ビル(https://www.terashima-bunko.com/」には、一階にカフェがあります。Wi-Fi環境も整い、今回は近くのホテルで早朝講演会があり、終了後に午後からの寺島実郎戦略経営塾の間、昼食を取り、3時間程、ここで配信動画再生と仕事をさせて貰いました。

 『寺島文庫リレー塾(https://www.terashima-bunko.com/bunko-project/relay.html』の今期(第11期)も始まっていて、ここ文庫で第4回録画をゆっくり観ました。今回は、藤原帰一先生、相変わらずの冷静な分析と現状認識、日本国内でのメディア報道とは少し違った角度と認識が新鮮でした。特にトランプが大統領選挙に敗れても、共和党内、アメリカ国民の中でのトランプ的勢力は残り、アメリカの分断は容易には解決しないだろうとの看立ても。

 バイデン政権は上院の共和党過半数の状況で、かなりの妥協をせざるを得ない展開を予想されていました。

 新政権の対中国戦略は注目ですが、その中での日本の立ち位置も、これまでのアメリカ一辺倒では難しい展開になるのは容易に想像できます。今現在、日本の貿易相手国は、いわゆる「グレーターチャイナ」で50%を超えているのですから。

 日々のマスメディアからは得られない貴重な知見収集の場として、このリレー塾は貴重です。

* これまでの寺島文庫リレー塾の記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%AF%BA%E5%B3%B6%E6%96%87%E5%BA%AB%E3%83%AA%E3%83%AC%E3%83%BC%E5%A1%BE

第10期寺島文庫リレー塾 最終講

Posted by 秋山孝二
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 第10期目の『寺島文庫リレー塾(https://www.terashima-bunko.com/bunko-project/relay.html』が、先日、寺島実郎さんの最終講で終了しました。年頭のお話として大変参考になりました、激動の時期の羅針盤ですね。今期、全10回の皆勤者は28名、10年間皆勤者は1名いらっしゃいました、講師がいずれも素晴らしいのですが、聴く側もすごく熱心な方々が多いですね。

< 最終講から >

* 激動の今、日本の針路において大切なことは『全体知』! SNS等で分断され断片的『知』の時代に

* ロンドンの『エコノミスト誌』は、イギリス(欧州)からの目線として重要、2020年は『カギ握る米大統領選~グローバル、スローダウン』、なぜか今年から日経BPが日本版を出さなくなった!

* 20年後は、アジアのGDPは日本の10倍から15倍へ:今の日本にその危機感がない

* 日本では株価に一喜一憂、実体経済と金融経済のギャップに鈍感

* 日本ではメディアも「株価」と「為替」だけ、極めて危険な状態–>進行する「中間層」の没落、一握りの高額所得者層のみの所得増

* 『ナショナリズム』、戦前はアジアをにらんでいたが、今は、「ニッポン、チャチャチャ」の世界

* 国外では: 「米中」二極の視点で『新冷戦』、以前は「日米中」だったはず。日本の立ち位置の衰退(主体性、発信メッセージ)、従来の日本は『非核=平和主義』でこれは令和の日本の基本スタンスのはず!

* 「米ソ」時代は「資本主義 vs 社会主義」で体制選択の理念性あり。「米中」時代は、自国だけの利害対立で、ともに外交では失敗している現状

* 米国の失敗:中東政策で存在感の喪失、イラン、イスラエルへの深入り、大国の横暴

* 中国の失敗:香港問題、華人・華僑の失望(習近平への個人崇拝)、大国の横暴

* < 令和の日本 >

**21世紀のメガトレンドは:

1.アジアダイナミズム:対アジア、対米関係の再設計 日本の歴史は、「国際主義」 vs「 アジア主義」、人流の8割、物流の7割はアジアとの関係性

2.デジタルトランスフォーメーション:データを握る「プラットホーマーズ」、データリズム時代に乗り遅れ、AI時代に人間は「課題設定力=考える力=全体知」の必要性、光と影(ディファクト化とブラックボックス化)

3.ジェロントロジー(高齢化社会工学):高齢者、女性の参画プラットフォーム

**課題は:

1.脱「工業生産力モデル」:「エネルギー」と「食」の基盤整備、自給率の向上、技術力による「食」「農」の再建は防災力強化にもつながる

2. 脱「国家神道」: 対アジアに対して極めて危険、「神社神道」は地域社会のコアメンバーとして理解するとしても

「寺島文庫リレー塾2011」、終了

Posted by 秋山孝二
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 寺島文庫(http://www.terashima-bunko.jp/about.html)主催の第2回リレー塾(http://www.terashima-bunko.com/bunko-project/relay.html)計6回が、先日、終了しました、毎回200名を越える参加者で大盛況でした。

10数人いらっしゃいました

1期・2期の皆勤賞は、10数人いらっしゃいました

 数年前に、札幌医科大学でもリレー塾が開催されました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=7141)が、今回の東京でのシリーズは、「日本創生への視座」と題して、現在の日本・世界の課題に対して思索を続ける論客ばかり、日頃テレビ等のメディアでは聞かれない突っ込んだ言及で興味深かったですね。私にとっては、寺島実郎さんは勿論ですが、西部邁(http://www.hatugenshajuku.net/)さんの「危機における『実存的保守』の構え」が印象的でした。もう20年近く前になりますか、「発言者塾」を札幌で開催して、私も続けて参加していました。昨年11月は一層分かりやすいお話でした、その一部から~~~~~~~

* 3・11で被災した85歳のおばあさん3人の言葉:「こんなこと、あの戦争に比べれば何のことはありません」、「娘・孫、みな死んだ、こんなことならいっそ死んだ方がよかった」、「生き残った一本の梅の若木、残り5・6年、これを育てることが私の人生の役割です」

* 生きるための「よすが」、「基準」みたいなもの、それが「実存の姿」

* 死へ向かって人間はどう生きるか、廃墟の中から浮かび上がる「基準」は実にシンプル

* 1930年代、ヨーロッパは危機の中で徹底的に考え抜いて、「実存哲学」は生まれた

* 「tradition」は、「伝統」と訳されてきているが、本来は「trade:トゥレディーノ」で「運ぶ」という意味、意訳して「運ばれ来たれしもの」となる――習慣の中にある平衡感覚を保とうとする概念:「保守」~綱を渡る時の「バランシングバー(棒)」

* 昨今の議論では、左翼はこの「伝統」を「拘束衣」と思いこみ、右翼は「岩盤」と誤解している、山の尾根を歩く、或いは綱を渡るがごとき緊張感に満ちた歴史から生まれた概念である

* 近代主義:「自由」・「平等」の二分割

* 18世紀・近代保守思想の祖:エドモンド・バーク

* 「維新」の本来の意味:孔子の「天命――変わらぬもの」、「維」は、「房」の意で、糸が縦横にしっかりしている状態

* 「revolution:革命」の「革」は、皮を剥ぐから派生して「変える」の意、「命」は「天命」で変わらぬものの意、すなわち、「革命の本来的意味は、「不変なものを守るために今のものを変える」である~~現在は、この「変わらぬもの」の議論が無いではないか!

* 「危機管理」という言葉は、言語矛盾!

* IT革命は「将来を確率的に予測する」(?):条件が変わらないことを大前提として、言い換えれば、昨日・今日の変化を将来としてしまう「近視眼的」な発想。欲望・技術・制度等、そんなことはあり得ない

* 「モノづくり」には、必ず長期的イメージがあるはず

* 「テクネー」は「生きる知恵」の意、そこから派生したテクノロジー(技術)の言葉、戦後日本は「テクノマニアック:技術狂」、昨今の原子力議論は、技術に話を落とし込んでおいて最後は井戸端会議かよ!

* 人間が「生きる」ことは、「時代」を生きること、時間軸の中でイメージを組み立てることが大切である。定かでないものを、「変化」、「変化」と礼賛すべきでない、これが「実存のエッセンス

* 日本の伝統に立脚した「歴史的有機体――組織」が乗り越えられようとしている、すなわち、歴史の破壊である

* 日本的集団経営方法を如何に活かすかを考えるべき時

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~講演概略 おわり

 

 最終回に寺島実郎さんがおっしゃっていましたが、この20年間、社会科学的アプローチから指摘していた二つの視点、1)マネーゲーム批判、2)イラク戦争は間違った戦争については、今も変わっていないと。そして、昨今の日本の論評について、今必要なのは、政策科学的な「あるべき姿」を語り続ける「現状の変革者」ではないのかと、淡々と締めくくられました。

 私自身、今、テレビ・書籍で巷にあふれる表層感覚の教養主義、「時代の解説をして見せる人」ではなく、時代の課題に真摯に向き合い、提言を続ける人に、たまらない魅力を感じます。同時に、自分の頭で考え続けることを続けたいです、同じ時間・空間でお話を聴く価値、あらためて意義深いですね。

地球規模でみる日本の少子高齢化

Posted by 秋山孝二
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 寺島文庫リレー塾(http://www.terashima-bunko.jp/)第6回は、公益財団法人さわやか福祉財団(http://www.sawayakazaidan.or.jp/)理事長・堀田力(http://hotta.sawayakazaidan-blog.org/http://www.t-hotta.net/)さんでした。

 当日は冒頭に堀田さんの紹介を含めて、寺島実郎さんがご挨拶。大先輩に対して失礼とは思いますがと前置きして、「こんな清々しい方」、「まっとうな日本人」、「元検察庁幹部がどうしてこんなに優しいのか」と表現し、この講演が「真面目に考えなくては」と思うきっかけとしてあることに期待感を滲ませました。

 講演は最初からしばらくは、一連の特捜部の事件についてでした、「実家が火事になっている感じ」と今の心境を率直に。検事が本来の真実を探求する強い情熱・志を失っていく、組織の劣化、怠惰への傾斜が、原因ではないかと分析していました。本題のテーマについては、日本の「少子高齢化」は国内問題としては毎日のように目にしますが、地球規模でこれを問いなおした貴重なお話でした。以下、キーワードを幾つか。

* 19世紀は1800対の戦争があったが、「民主国」対「民主国」の戦争は一つも無かった。すなわち、国民は戦争が嫌い

* 産業革命――>長寿 ――>死なない ――>産児制限 ――>少子化 :他の国の領土を取る必要がなくなる

* 「少子化」、「孤族」は先進国の方向性としては、「当たり前

* 発展途上国は早く「少子化」へ――環境問題・エネルギー問題・食糧問題の解決に向かう

* 戦争をしない民主主義国の取り組むべき課題:連合体を構成して経済のクッションとなるべき――>世界連邦へ

* 「モノ」「知恵」は経済の基本であり、金融だけで経済は動くものではない

* 先進国の労働力の海外流出は「当たり前」、付加価値企業が雇用増にならないのも「当たり前

* これまでも正しい方向で発展してきたし、これからも間違いはないだろう――>人間の「本能的に生きる知恵」を信じている、地球は他生物との共存からみても20億人くらいが適正規模ではないか?

* 経済が右肩上がりの時代は、「稼ぎ」に応じた評価で「つながり」は希薄:モノが無い時代は「モノの豊かさ」が価値。満たされた社会でも「ブランドの違い」が価値のうちは、未だに「競争時代:一億総中流」。それが更に進むと成熟期、すなわち「心の時代:つながり、快適さ、協働の喜び」の価値増大

* 介護・教育はすべて「ヒト」相手の仕事で、「心の満足」が重要な分野。今後はサービス業として成長戦略を目指すべきで、新しい仕組みを創り出す努力をしなければならない

 

 日本で課題視されている「少子化」を、グローバルな視点から論旨を展開する姿が新鮮で、「当たり前」と現実を捉えて対処していこうとする冷静さを感じました。ヨーロッパ先進諸国も同じ傾向であり、ただそのスピードが日本の場合最も速い、それ故に先行モデルがないことが日本の難しさとも指摘されていました。日本の21世紀的「成長戦略」のヒントを見つけました。