2010年も残すところあと1ヶ月少々ですが、皆さまにとっては今年はどんな年でしたか?今までこの欄では、「予告」はしたことがなかったのですが、今回だけは是非多くの方々にご出席して頂きたく、来月開催フォーラムのご案内を致します。
12月18日(土)、江別市の酪農学園大学(http://www.rakuno.ac.jp/)黒澤記念講堂で、「チャリティーフォーラム:旭山動物園から考える“命”」と題して、旭山動物園(http://www5.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/)園長で、酪農学園大学OBでもある坂東元さんによる講演です(http://yaplog.jp/kataribeyarera/)。
コアとなって準備を進めているのは、酪農学園大学の学生を中心とした「語り部屋☆レラ」という集まりで、私も、応援する「オジサングループ」の一員として数回参加していますが、これまで定期的に講演会・交流会を開催して様々な課題に真摯に取り組んでいます(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=1204)。決して怪しい(?)団体ではありません、私が保証いたします(かえって怪しい?!)。
坂東園長のお話を、今年の7月に私は間近でお聞きし、本当に素晴らしかったです。動物のお話と言うよりも、生きもの全ての「いのちの哲学」で感動致しました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=4855)。今回は旭山動物園のお話から、さらに「ボルネオへの恩返しプロジェクト」にも及んで語って頂けるようです。「ボルネオ保全トラスト・ジャパン(BCTジャパン):http://www.bctj.jp/」と連携しての取り組みです。
この準備にあたって、地元江別市内をはじめ案内・協賛等の活動で歩きながら、学生たちはすでに多くのことを学んでいるようです。話もまだ聞かないうちに何を学ぶのか?といえば、それはお会いした方々の反応が様々で、貴重な代えがたい体験だからですよ。「イベント」へのお誘いだけでなく、今回は「チャリティーフォーラム」ですから、幾らかの寄付金とかを前提にしています。その為には開催主体の信頼性、確かに寄付したお金がその目的に使われるかの実証性ほか、事前の説明要件は山ほどあります。断る理由は掃いて捨てるほどある訳ですから、ある意味では当然ですね。
日本というのは不思議な国で、例えば「赤い羽根共同募金:http://www.akaihane.or.jp/」とか、「緑の羽根募金:http://www.green.or.jp/bokin/」等で、「使途を証明して」とか、「無駄に使うことなく有効に使っているの?」と質問をする方は、私以外はあまりいないでしょう。でも私は思うのですよ、従来型の寄付システムは推進する組織が重すぎる、言い換えれば、本部経費・処理経費がかかり過ぎている、時には関わる人々を養う為といった本末転倒と思われる場合もあるような気がします。国際的ボランティア組織のロータリークラブ(http://www.rotary.or.jp/)には、私は12年間入会していました。ライオンズクラブ(http://www.lionsclubs.org/JA/index.php)も含めて、同様の課題を抱えていると思います。そもそも「国際的」である意味は何なのか、本部を支える費用が適切か、と。もっとシンプルに、もっと軽やかに、同じ或いはそれ以上の効果・満足度が得られる活動があるのでは?
草の根の身近な地域からの自発的・自立的活動こそ、今の時代、「新しい公共」としての「民の力」だと信じています。今、世界各地にNGO・NPO・ソーシャルビジネス企業が出現して、目に見える成果もあげているのも事実です。今回のような地域の草の根ボランティア企画を発案する若い世代、それを支える地域の市民・企業・学校等が一体となって、新しい時代を切り拓いていきたいものです。このような企画をする意欲的な学生達を、さぞ大学の皆さま方は誇りに思っていらっしゃるでしょうね。是非、12月18日、ご参集して下さい!!!