「日本の魅力:My Japan」ほか

Posted by 秋山孝二
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 最近の日本・日本人を巡る話題を二つ:

 先日、朝のNHKニュースで紹介されていた動画サイト「日本の魅力・My Japan:http://my-jpn.com/」が面白い。日本の学生を中心に25人の大学生スタッフで運営されていて、5ヶ国語に翻訳されてアップされています。

 特に、「CM部門予備審査通過作品50品一覧(http://my-jpn.com/vote/section.php?id=finalcm)」は、日本で育ち、暮らしている人々には「当たり前」の日常ですが、実は世界的に見れば「驚き」の光景なのでしょう。海外旅行をすると、外国の危なさ・不便さを痛感する昨今だったり、日本の若い世代の旅行者が、宿泊ホテルの条件として「ウォッシュレット」を挙げるとか、その辺の理由に、日本国内の行き過ぎた安全・便利さ・快適さがあるのかも・・・・。このサイトは素朴に日本の良さを、面白く分かりやすく映像と解説で表現しています。

 最近感じるのですが、日本の若者たちが昔より大変礼儀正しくなっているような気がします。劇場等での座席に着く時に、「この席、空いていますか」と殆どの若者が聞いてきます。道を歩いていてすれ違いざまにぶつかった時、「あっ、失礼」とかなりの若者が言います。豊かな日本で育った良さもあるのですよね。ただ、新千歳空港からのJR北海道で札幌に帰る時、進行方向が変わるにも関らず、あてがいぶちの座席に従順に座るその姿に、何かたまらないひ弱さも感じてしまいます。9月の中国旅行の後遺症ではありませんが、世界にのして活躍していくには、もっともっと野生が必要なのだとも思うのですが。

 もう一つは10日程前でしたか、10数年間ベトナムに住んでいた商社マンも含めた朝食会の席、久しぶりに日本に戻ってきての第一声、「いつから日本人はこんなに偉くなったのか!!」と、皮肉を込めての辛口コメントでした。アジア諸国への日本のODA(Official Development Assistance:政府開発援助)を現場で肌での感想でした。

 ODAはご承知の通り、政府や関係機関が、発展途上国の経済発展・福祉向上などを目的に提供する資金や技術援助のことです。外務省(http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/index.html)や国際協力事業団(JICA:http://www.jica.go.jp/oda/index.html)、国際協力銀行(JBIC:http://www.jbic.go.jp/ja/)などが実施し、日本は世界第1位のODA供与国でしたが、この所、減額となって順位を下げています。またその内容が国際協力・環境NGOからは、プロジェクトが現地の実状に合わず、住民や環境にプラスに働かない事例や、債務負担などの弊害が指摘されています。

 先日の永く商社マンで現地の方々と仕事をした経験でも、どうも日本の援助は、「教えてやる」、「授ける」と言った臭いが無くならず、「何様だと思っているのか!」と批判が多いようです。ペシャワール会中村医師(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=4289)のように「共に汗を流す」とか、「共に創る」というパートナーシップが欠如しているのでしょうね。地元住民の目線からの支援になり得ていない、本物ではない実体、多額の支援をしておきながら、「官」による、すなわち「税金」による海外援助は実にモッタイナイ現状です。民間に同じ金額を委託されれば、恐らく10倍くらいの効果を上げることは出来るでしょう。

 この傾向は、企業にも言えるようです。アジア・アフリカを市場と認識すれば、商品販売においては、自ずからそれぞれの地域のニーズに合った色・形・仕様でなければ受け入れられません。日本の商品は、欧米志向で、韓国・中国の企業に比べて、大胆に現地に合わせる努力が欠けているとの指摘があります。それも裏を返せば、「日本ではこれが常識」、「これ以下には質は落とせない」といった高上がりのスペック、思い上がりと受け取られる場面が多いようです。

 先日の朝食会でのお話を聞いていて、私は今年3月に行ったアフリカ旅行を思い出しました。「現地住民の目線に立って」ということが、どういう活動なのか、私は帯広畜産大学の先生達から教わった気がします。「自立の促進」、「地域文化・ライフスタイルの尊重」、なのでしょうか。現地でのそういった活動基盤は、自国・日本の文化・芸術への造詣の深さと敬意だと思います。