新渡戸稲造没後80年記念フォーラム

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北海道大学・遠友学舎で

北海道大学・遠友学舎で

 今年は新渡戸稲造没後80年の記念すべき年です。先日、北海道大学・遠友学舎で(http://www.hokudai.ac.jp/introduction/campus/en-yu/秋山財団が共催のフォーラムが開催されました。札幌農学校、遠友夜学校、北海道大学を結ぶ新渡戸稲造の人材育成の理念を、折からの北海道大学祭の中、ひと時参加者の皆さんと共有しました。(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=16716

樋野 興夫 先生(順天堂大学医学部教授、秋山財団:新渡戸・南原基金運営委員)

「 が ん 哲 学 ( 外 来 )の 源 流」 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=16542

山本 玉樹 先生(遠友学舎クラーク講座代表)

「 人 類 の 宝 ・ 憲 法 九 条 と 宮 澤 ・ レ ー ン 事 件 」

樋野興夫先生
樋野興夫先生

山本玉樹先生

山本玉樹先生

 外は素晴らしい青空、そこに飛行船が静かに浮かんでいました。

空には飛行船

空には飛行船

固定価格買い取り制度の「こころ」は

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 「一般社団法人北海道再生可能エネルギー振興機構:http://www.reoh.org/」は、昨年9月の勉強会を経て(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=14169)、12月3日に設立されましたが、先日、「再生可能エネルギーの導入拡大に向けた政策支援の成果と課題、今後について」と題して、お二人のお話う伺う機会がありました。これまで最前線で関わってきた方々のお話は、実に理解が容易で、昨年7月から導入された「固定価格買い取り制度:http://www.gov-online.go.jp/useful/article/201110/4.html」の狙いほかを再確認できた場でした。

 お二人とも、再生可能エネルギー導入に対して、地域の金融機能の関わりの重要性を強調していたのが印象的でした、私も以前から、同じことをフォーラム毎に語ってきたつもりです。これまで、どうしても中央官庁の「補助金」の下で行われた事業がほとんどなので、事業検証ほかの情報等、地域金融機関の融資・投資の事前評価ノウハウの蓄積が貧弱です。もう一つは、この導入が「地域活性化」への起爆剤的役割として期待できることですね、「エネルギーを使う側」に立つ視座の獲得、これは「革命」に近いのではありませんか。

 当日の講演、まずは環境経済政策・エネルギー政策の第一人者、京都大学教授・植田和弘(http://www.econ.kyoto-u.ac.jp/~ueta/jp/)先生です。こちらは昨年の記者会見の様子です(http://www.youtube.com/watch?v=hK9O4T8-gFA)。

京都大学・植田和弘教授

京都大学・植田和弘教授

* 「電力供給源」としてだけの「再生可能エネルギー」の議論は、「再エネ」の過小評価――>総合的政策が重要

* エネルギーにおける「熱」の価値

* 環境経済学の立場からは、「生産・消費」は「廃棄物をどうするか」が無い議論は法律違反である――>「廃棄制約」

―――CO2問題と全く同様に、これは世界的課題

* 「再エネ」は地域と親和的、地域住民との関わりを大切にして、地域でどう上手に使うかが重要

* 北海道の金融機関に「再エネ担当」が設置されること

 お二人目は、固定価格買い取り制度導入にご尽力された、資源エネルギー庁(http://www.enecho.meti.go.jp/)新エネルギー対策・村上敬亮課長です。

資源エネルギー庁 村上敬亮課長

資源エネルギー庁 村上敬亮課長

* 「送電線と規制緩和」、「固定価格買い取り制度」は、車の両輪

* 発送電分離と再エネは直接関係はない

* 北海道にとって最も重要なのは、広域連携としての「北本連携」の強化

* 地産地消は忘れた方がいいのではないか、地域の中で物を廻すのではなく、お金を廻すことを考えよう!

* エネルギーを自分の問題として考えるために、「固定価格買い取り制度」の活用を

* 農家が農業以外で収入を得るチャンス――>「農産物」と「エネルギー」を生産する業態へ

 いずれのお話も、最前線で活躍されている方々なので、とにかく分かりやすいし、最初の全体図、構造・枠組み的お話が貴重でしたね、マスメディアはどうして、この一番重要な最初のスライド部分をしっかり報道しないのか、何か意図的に分かりにくくしている(?)、そんな勘繰りまでしたくなる程、既存の新聞・テレビ・ラジオのニュース・解説は理解しにくいです。恐らく、報道する側の人々が分かっていないのでしょう。

 これから地域で地道に実践される多様な再生可能エネルギー生産の取り組み、いよいよ日本でも本格的に始まって来そうです、北海道の「ポテンシャル」を「オブビアス」に、今、地域力が問われています!

ジョン・リース在札幌米国総領事

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ジョン・リース在札幌米国総領事が3年間の任期を終えて、この度バクダッドに転勤となります。先日、北海道日米協会と北海道マサチューセッツ協会との共催で、「Comeback again パーティー」が100人を越える参加者で賑やかに行われました。

リース総領事のトロンボーンとダンディフォー

リース総領事のトロンボーンとダンディフォー

札幌交響楽団コンサートマスター・大平さんも駆けつけてくれました

札幌交響楽団コンサートマスター・大平まゆみさんも駆けつけてくれました

 札幌交響楽団(http://www.sso.or.jp/)のコンサートマスター・大平まゆみさ(http://www.monoglobe.jp/blog/mayumi_ohira/)んも駆けつけて演奏して頂きました。北海道日米協会の伊藤義郎会長のご挨拶、乾杯の音頭は北海道マサチューセッツ協会副会長である私でした。

 ステージでは、皆さん、大熱演のひと時でした。

北海道日米協会・伊藤義郎会長

 リース総領事と言えば、「草の根交流」がピッタリの札幌でのご活躍でしたね。2011年11月の札幌「母子像ふるさと」の除幕式にも、隣人・同じ町内会の一員としてご参加頂きました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=10890)。

 新しい任地でのご活躍を心から祈念申し上げます!

ファイターズ、大谷翔平くん

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 北海道日本ハムファイターズの大谷翔平くんは、「二刀流に挑む」で今、話題沸騰していますが、行けるところまで頑張って欲しいですね。プロ野球界のOB・解説者は概ね、「早くどちらかに専念しろ」的意見が多いようですが、私はどうも違和感があります。専念しても大した実績を残さなかった連中が、「中途半端になる」とか、「チームのほかのメンバーに迷惑を掛ける」とか、ピントハズレのコメントばかり、まるで成功しては困るかのような印象です、果敢にチャレンジする若者を嫉妬するような、情けない先輩たちと感じるのは私だけではないでしょう。小さな器にはたくさんの料理は盛り付けられません、チャレンジって所詮こんなものですよ、多くの人々の不安の中を果敢にやり通す、周りも不安なら不安と言えばいいのに、意味ありげに批判するからみっともないなと思います。

 私はシーズン前のキャンプ時から、球団がこの大谷の二刀流実現に向けて本気で一丸となっている姿勢にも拍手を送りたいですね、そして、それを成績が悪い中実践し続ける栗山監督、受け入れて協力している選手諸君も応援したいです。思い出します、日本ハムファイターズが北海道に来て、新庄剛志が入団し、当初は大丈夫かと思いましたが、新しい企画、派手なパフォーマンスで遠慮がちな北海道民の心をグッと引き寄せました、まさにプロフェッショナル、功労者ですね(http://www.youtube.com/watch?v=fksfP4QiUH0)。ヒルマン監督も、白井コーチも、みんなみんな素晴らしい人物でした、ファイターズが今日あるのは、皆さんのお陰です、若手選手がよく育っていますし、ダルビッシュもメジャーリーグで大変な存在感です。

 新人大谷へのレベルの低いコメントに辟易していると、全く対照的な事例として、私は、先月盛岡で、ジョン・V・ルース駐日米国大使(http://japanese.japan.usembassy.gov/index.html)が、経済同友会全国フォーラムの基調講演で「日本経済の未来を支える3つの鍵」と題して熱く語られ、日本の若者への期待感がにじみ出ていたのを思い出します(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=16803)。

  彼は、2011.3.11以降、「TOMODACHI イニシアティブ:http://usjapantomodachi.org/ja/」で、全国各地の高校生・大学生との熱心な対話、及び米国への短期留学した若者たちとの多くの交流で、日本の若い世代への無限の可能性を強く感じたようです。3つの日本の経営者へのメッセージでした。

(1)企業家精神を呼び覚ませ

(2)女性に投資し、より多くの機会を与える

(3)日本の若者の物の見方を変え、国際的視野で考えられるようにする

 これは女性、若者へのメッセージではありません、会場に集まった1000人の、これまで日本を支えてきた経営者たちへの鋭い問題提起と受け止めるべきです。私には、「あなた方が彼らの邪魔になっている!!」と聞こえてきましたが、当日夜の交流会、翌日の各分科会議長総括での雰囲気からは、ほとんどの方々が相変わらずのおめでたい姿、これでは日本の閉塞感に風穴は期待できません。「目を覚ませ!」、或は「もう退けよ!」ですかね。

 先日、現役バリバリの若手経営者たちの勉強会、愛生舘サロン:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=16586」例会で、私がちょっとそんな話をしたところ、ある元気のいい経営者が言いました、「秋山さん、昔は地域にはおっかないオヤジがいて、突っ尖がった若者がいたら本当に潰されたりしたけれど、今はそんな器の年寄さえ居なくなりましたよ」と。なるほど、「かさぶた」ほどの存在でもないか、面白いですね。

 もう賞味期限の過ぎた、立ちはだかる壁にもならない経営者たちを、何の遠慮もなくドカドカと踏み越えて先に進む若い世代、今、こんな構図を夢見ています!

新渡戸稲造 in 十和田(三本木原)

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 今回、時間をつくって、青森県十和田市の「十和田市立新渡戸記念館(http://www.towada.or.jp/nitobe/)」にも足を運び、現在の館長・新渡戸常憲さん(http://www.towada.or.jp/nitobe/message/index.html)、お父様で顧問の新渡戸明さん、学芸員の角田美恵子さんからも貴重なお話を伺うことができました。
十和田市立新渡戸記念館・太素塚

十和田市立新渡戸記念館・太素塚

記念館HPより 引用~~~~~~~~~~~~~~~~~~

新渡戸文庫から十和田市立新渡戸記念館へ

 私設・「新渡戸文庫」設立の主目的は、稲造博士や三本木原開拓に関する資料の「保管」であったが、その後、より一層三本木原開拓の偉業を顕彰し後世に伝えるため、新渡戸文庫を取り壊し、十和田市が新渡戸家の協力により太素塚境内に新たに建設、昭和40年3月「十和田市立新渡戸記念館」として開館した。十和田市立新渡戸記念館は、新渡戸傳(つとう)翁を始め、嫡子・十次郎、嫡孫・七郎の三代にわたる三本木原開拓と十次郎の三男であり、国際親善に大きな足跡を残した新渡戸稲造博士の業績を、それらの関係資料の調査、収集、保存、展示を通して顕彰していく事を目的としている。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~引用 おわり

新渡戸常憲館長(右)と

新渡戸常憲館長(右)と

  この施設の史料の所有者は新渡戸家、運営主体は、「太素顕彰会」です。この会のはじまりは太素・新渡戸傳(つとう)の没後、明治時代につくられた「太素講」にあります。講長は町長、市長など歴代首長が務め、新渡戸傳と十次郎の偉業の顕彰を目的として、「太素祭」の主催を中心に活動していましたが、その後大正14年に私設・「新渡戸文庫」が建設されると、文庫内に納められた新渡戸稲造博士の遺品などの保存も規約に加えられ、昭和39年の「新渡戸記念館」建設を機会に、現在の「太素顕彰会」と名称をあらため、太素塚と記念館の管理、運営を行うようになりました。さらに平成18年度からは「太素顕彰会」が市の指定管理者として記念館の管理運営を行うことになり、平成19年度には市商工会議所会頭を会長とする新体制へ移行しました。

学芸員の角田さん

学芸員の角田美恵子さん

 角田さんの説明にもありましたが、ここの多彩な活動は、これから始めようとする私たち札幌の活動に大変参考になります。子供たちを対象とした「新渡戸塾」ほか、ボランティア組織「Kyosokyodo(共創郷土)」のダイナミックな展開ほか、2012年に、“稲生川開削と三本木原開拓の志を活かし、共創郷土の伝統を未来に”という意志のもとに連携する「太素の水」保全と活用連合協議会の地域活動(https://sites.google.com/site/towadamirai/home)が、公益社団法人日本ユネスコ協会連盟の「プロジェクト未来遺産:http://www.unesco.or.jp/mirai/」に登録されました。

  一方、地域開発・まちづくりの歴史の視点からは、三本木原の開拓の歴史が素晴らしいモデルです。当時としては大変斬新で、まちの中央の「大通り」は堂々たる直線道路で軸を成し、稲作の命の水をこの地に引く「稲生川:灌漑用水路」は、今の時期水深3メートル程で水田に貴重な水を供給しています。秋から冬にかけては底が見えるとか。この水路はトンネル掘削技術をも駆使し、まさに「いのちの水」を象徴しています。

今も流れる「稲生川」、灌漑用水路なので秋から夏は底がみえるとか

今も流れる「稲生川」、灌漑用水路として

  このまちづくりの「歴史・文化」が、現代アートの大変ユニークな美術館につながっているような気がします。正直に言って、行く前の予想を大幅に越えた感動を覚えました、世界各国の芸術家全ての作品の突出したコンセプトとこれを維持・管理している三本木のマチの人々の「力」にです。

街中の現代美術館

まち中の現代美術館

  「温故知新」をコンパクトに目の当たりにしたここでの時間は、これからの市民活動の「力」を得た気がします。今生きる「場」を、「自分たちで守り、伝え、創る」、その気概が歴史の中にしっかりDNAとして一人一人の市民に埋め込まれている、こんな感動なのでしょう。

 貴重な訪問となりました、三本木原の皆さま、ありがとうございます!

リンクの参考に:http://www.towada.or.jp/nitobe/links/index.html

新渡戸稲造 in 盛岡

Posted by 秋山孝二
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 今回(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=16803)、盛岡を訪問したもう一つの目的は、新渡戸稲造関連の施設訪問と関係者との面談でした。まずは、盛岡市内の(財)新渡戸基金(http://www.nitobe.com/main.htmです。新渡戸稲造の生誕地にほど近い場所に本拠を構え、数多くの出版活動(http://www.nitobe.com/04.htm)で実績を挙げ、昨年の新渡戸生誕150年記念でも多彩なイベントを開催しています。

北上川と岩手山
北上川と岩手山

  理事長の内川頴一郎さん、事務局長の藤井茂さんとお会いし、藤井さんには市内の新渡戸稲造ゆかりの場所を解説付きで案内して頂きました。

財団法人 新渡戸基金の藤井茂事務局長

財団法人 新渡戸基金の藤井茂事務局長

新渡戸稲造生誕の地

新渡戸稲造生誕の地

新渡戸家菩提寺の久昌寺

新渡戸家菩提寺の久昌寺

城跡の石垣

城跡の石垣

 藤井さんは昨年、2冊の著書を執筆されています。

* 「新渡戸稲造 75話」 http://www.nitobe.com/inazo75.pdf

* 「続 新渡戸稲造 75話」 http://www.nitobe.com/inazo-zoku75.pdf

 南部藩主と新渡戸家の関係ほか、新渡戸稲造が生まれ育った地が発信し続けるメッセージは、100年以上の時代を越えて私達の胸に響いてきます。「語り続けることの価値」、藤井さんの豊富なお話に耳を傾けながら、これまでで最も新渡戸稲造に近づいた、そんな気がしました。藤井茂さん、お体を大切にされてご活躍下さい、この度は本当にありがとうございました!

2013全国フォーラム in 盛岡

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 全国44経済同友会共催「第26回全国経済同友会セミナー」が、今年は岩手県盛岡市で1000名の登録で開催されました、今年のテーマは、「われ世界のかけ橋とならん~復興から始まる新生日本~」。これまでここでも何回か紹介しています。昨年の富山では、私は「エネルギー環境分科会」でパネラーを務めました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=12630)。

 オープニングは平泉「毛越寺の延年」の舞でした(http://www.motsuji.or.jp/)。

オープニングの舞

オープニングの舞

 アメリカ合衆国のジョン・V・ルース駐日大使(http://japanese.japan.usembassy.gov/index.html)が、経済同友会全国フォーラムで「日本経済の未来を支える3つの鍵」と題して基調講演をされました。当初、「TOMODACHI イニシアティブ:http://usjapantomodachi.org/ja/」と案内されていたので、震災直後の米軍支援の宣伝かと私はかなりの先入観を持っていましたが、全く違った当日のお話は心を揺さぶるルース大使の「生の声」で大変感動しました。「演説の力」とでも言うのでしょうか、気合いも十分、プライベートな話も織り交ぜて、離任間近の思いもあったのでしょう、とにかく素晴らしい講演でした、終了後も拍手が鳴りやまず、日本に対する熱い眼差しを参加者が受け取りました。

基調講演で熱く語るルース駐日米国大使

基調講演で熱く語るルース駐日米国大使

 例年通り4つの分科会、北海道からは第二分科会に小磯修二先生がご登壇されました。アカデミックセクターに身を置きながら、起業家育成にもご尽力されてきたこの間のご活躍に基づいた説得力のある提言の数々でした。

第二分科会でパネラーの小磯修二先生

第二分科会でパネラーの小磯修二先生

 二日目は、各分科会議長からの報告と長谷川代表幹事の総括。毎年感じますが、この議長報告が最も従来型というか、イノベイティブでないのですね。特に「我が国のエネルギー政策を考える」分科会議長の九州旅客鉄道(株)会長・石原進氏の報告は、プロパガンダに満ちたひどい内容でした、内容が云々というよりも「フェアでない」という基本的なレベルで残念でした。

二日目の各分科会議長報告、中央は長谷川代表幹事

二日目の各分科会議長報告、中央は長谷川代表幹事

地元紙・岩手日報の翌日紙面

地元紙・岩手日報の翌日紙面

「きたネット」2013年次総会が終了

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 「認定NPO法人北海道市民環境ネットワーク(通称:きたネット):http://www.kitanet.org/についてはこれまでたくさん書いてきました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%81%8D%E3%81%9F%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88)。

 今月は2013年総会が開催されました。毎年「同日プログラム」として、その年の旬の活動をご紹介しています、今年の二つも大変興味深かったですね。

 まずは「尻別川の未来を考えるオビラメの会:http://obirame.fan.coocan.jp/」の平田剛士さんで、尻別川にイトウを復活させる30年計画の活動です。ただ戻るだけでなく、生態系の回復を検証し、当初の会の設立目的が達成したのを見極めて会を「解散する」ことを、設立時に決めての活動です、「出口戦略」をしっかり位置付けています。

「オビラメの会」、平田剛士さん

「オビラメの会」、平田剛士さん

尻別川イトウ復活物語

尻別川イトウ復活物語

 二つ目は「北海道エコビレッジ推進プロジェクト:http://ecovillage.greenwebs.net/代表の坂本純科さんです、秋山財団の選考委員でもあります。ヨーロッパに多様なモデルがあり、坂本さんの実体験も取りこんでの北海道らしい活動に期待したいですね。

エコビレッジ推進プロジェクト:坂本純科さん

北海道エコビレッジ推進プロジェクト:坂本純科さん

余市エコビレッジ構想

余市エコビレッジ構想

 

 続いて、「きたネット」のフラッグ事業「ラブアースプロジェクト:http://www.love-earth-hokkaido.jp/love-earth/」を長年けん引してきた川口弘高副理事長の活動報告、会員からのヒアリングを通して、現在の課題を明らかにした宮本尚常務理事の報告と続きました。

「きたネット」副理事長の川口弘高さん

「きたネット」副理事長の川口弘高さん

きたネット常務理事、宮本尚さん

「きたネット」常務理事、宮本尚さん

 環境活動の「中間支援団体」として今年で11年目を迎えましたが、今回の役員改選で、私自身は理事長3期目の最終任期です。「第三期5ヶ年計画」の折り返しの年、当日も簡単にこれまでの進捗を総括しました、理事メンバーのほとんどが非常勤で、どうしても宮本常務理事ほか事務局の2人に仕事が集中し、それに見合った報酬等の向上もままなりません。セブンイレブン記念財団さんには絶大なご支援を設立初から頂いていて、さらにこの11年間にも企業、団体、個人からもたくさんの応援に感謝していますが、やはり一番の課題は事業遂行に対しての慢性的資金不足でしょうか。

 「思いをお金に変える」、更なる活動の発展を遂げるには、その辺のシステム・ノウハウ・仕組みが必須です。

雪の手稲山、ほか

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北24条線から西方向、手稲山にはまだかなりの雪!

北24条線から西方向、手稲山にはまだかなりの雪!

 寒い日が続く札幌の5月、大通公園では「ライラックまつり」も始まっていますが、今年はまだまだつぼみのようです(http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/468201.html )。

 今週月曜日、札幌市議会総務委員会で、「『札幌遠友夜学校』跡地の一隅を、記念館(仮称)建設ほかの場として使用を求める陳情」の審査が行われ、委員の議員、理事者(市役所)の皆さんにご説明をしました、傍聴席には30名の方々も足を運んで頂き感謝です、札幌の南4東4「札幌遠友夜学校」跡地が放つメッセージを再発見し、幅広い市民に新渡戸稲造とメリー夫妻の「こころざし」の価値を共有財産としたい旨を語ったつもりです。各会派の委員から応援する発言が相次ぎ、今後開催予定のワークショップへの参加等、前向きな答弁も理事者側からあり、まずは第一歩を踏み出した気がしています。

開会前、札幌市議会総務委員会・会場
開会前、札幌市議会総務委員会・会場

<陳情の全文>  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

平成25年4月15日
札幌市議会議長 様

(件名)
「札幌遠友夜学校」跡地の一隅を、記念館(仮称)建設ほかの場として
使用を求める陳情

札幌市中央区南4条東3丁目19番地 洋装の山﨑 方
「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会」
会長  秋山 孝二  印
電話番号 ○○○○

(要旨)
札幌市中央区南4条東4丁目、「札幌遠友夜学校」跡地について、公園として整備する際に、将来的にその一隅を地域住民の学びと交流の場、新渡戸稲造夫妻の功績を顕彰する場、及び札幌遠友夜学校記念館(仮称)の建設の場のほか、札幌の歴史をたどる場として貸与などにより使用できるようにして下さい。

(理由)
1.この場所は、日本が世界に誇る国際人・新渡戸稲造とメリー夫人の、子供たちへの深い愛情から生まれた50年間、すなわち1894(明治27)年から1944(昭和19)年の札幌遠友夜学校活動の実践の地であり、札幌市民は二人の「志」を形として永く受け継いでいく責務があります。
2.「札幌遠友夜学校」跡地が発するメッセージは、年齢・性別・職業等による分け隔てなく、地域住民が集い、語らい、議論し、学び合う場の提供です。広場を公園として整備するにとどまらず、多様な「交流の場」としての活用が大切です。
3.この場所には、札幌農学校(のち北大)の教師たちと600人以上に及ぶ学生たちが新渡戸稲造の志に共鳴し、夜間しか学べない子弟に無償で教育の機会を与えたというボランティア精神の原点があります。それを「見える形」で末長く市民の心の拠り所とすべきです。
4.札幌遠友夜学校は北海道庁から1916(大正5)年に「私立学校」の認可を、続いて1923(大正12)年に「財団法人」の認可を受けて運営にあたります。この法人格は閉校後も継続していましたが、1962 (昭和37)年に、札幌市が勤労青少年ホームの建設地を探していた折、当時の理事会が次の3つを条件として1967(昭和42)年に土地を札幌市に無償譲渡し、同時にこの財団法人を解散しました。
(1) 土地は新渡戸博士の考えの具体的表現だった遠友夜学校の跡であることを表示し、その目的に添った利用をして行くこと。
(2) 敷地内にできるだけ空き地を設け、近所の遊び場にすること。できるならその一隅に夜学校記念碑を建てること。
(3) 新しく出来る勤労青少年ホームに一室を設け、札幌と新渡戸博士との関係を語る資料を展示しその精神を伝えること。
(『さっぽろ文庫18 遠友夜学校』28頁)

私たちは、この3つの条件を尊重していくことが、札幌市民の将来にとって意義深いものと考えます。

これまで私たちは、地元連合町内会の方から個別には賛同を得ておりますが、3月28日午後6時から開催された連合町内会役員会において、今回の趣旨を説明しました。その折に連合町内会会長からは、「公園と言いましても、例えば、新渡戸稲造や遠友夜学校の記念碑、銘版を設置した公園も考えられますし、防災等の若干の地元施設も設置できるのではないかと思いますので、今後想定される地域とのワークショップ等の場でも検討される機会があるでしょう」とのご発言も頂きました。連合町内会とは今後も協議を続けて、施設の維持管理等の体制についても信頼関係を構築して参ります。

以上を申し上げ、今、新しくこの場から、歴史を受け継いでいく計画にすべく上記の陳情を致します。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「終焉の美学」!

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 真夜中にふと目が覚めてテレビをつけてみると、興味深い番組に巡り合うことがあります。先日のNHKプレミアム「終焉の美学」は、まさにそんな内容でしたね、再放送だったようですが、何か今日の繁栄の中で、経営者の「矜持(きょうじ)」を垣間見た気がします。

~~~~~~~~~~~番組案内より

<テーマ>

「モノの終わり」。そこにはドラマがある。そして、美学がある。モノの終わり方、終わらせ方にスポットを当て、その知られざる舞台裏を探る。今回は「乗り物」の終わり。

<内容>

高度経済成長期以降、サラリーマンを大量輸送するためにひたすら走り続けた「通勤電車」の終わりに迫る。紹介する解体工場は、鉄道マニアの聖地でもあった! 次々に解体され、最後は車体ごと、ある装置に…はたしてどうなるのか? 鉄道マニアのお目当ての部品とは…!? さらに、世界が注目する自動車解体技術も紹介! まさに終わりは始まり、驚異のリサイクル率99%。それを可能にしたのが、特製の解体マシンによる神業だ!

~~~~~~~~~~~~~

高度成長期の象徴?

高度成長期の象徴?

分別90%の日本の技術

分別90%の日本の技術

自動車の解体、まさに芸術的技術!

自動車の解体、まさに芸術的技術!

手でつかみ、足で挟んでタイヤを分別

手でつかみ、足で挟んでタイヤを分別

住宅地に近接の工場が可能

住宅地に近接の工場が可能

 日本経済が第二次世界大戦後、高度成長期を経る中で繁栄を享受し、バブルを経験して停滞期に突入して20年以上、「看取りの経済」とも言える分野で高度な技術開発に挑戦し続けてる経営者の言葉は奥が深いです。このような番組をテレビで見ることができる、まさに「捨てたもの」ではありませんね!!

独房の半世紀

Posted by 秋山孝二
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 「約束~名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯(http://www.yakusoku-nabari.jp/)」の一般公開前夜祭がシアター・キノで開催され、上映後にプロデューサーの阿武野勝彦さんを交えてのパネルディスカッションも盛況でした。

中代達矢、樹木希林ほか

中代達矢、樹木希林、山本太郎ほか

 「名張毒ぶどう酒事件:http://www.maroon.dti.ne.jp/knight999/nabari.htm」をご存知のかたはどれほどいらっしゃいますでしょうか。

プロデューサーの阿武野勝彦さん

プロデューサーの阿武野勝彦さん

上映後、5人のパネラーで

上映後、5人のパネラーで

 プロデューサーの阿武野さんが制作の経過ほか苦労したお話、地元テレビのディレクター4名が、それぞれのお立場から多彩な意見を述べられました。いつものテーマですが、「テレビ」と「映画」の境界みたいなやり取り、テーマの設定と同時に、メディアの特徴も時代とともに大きく変化してきているようです。

 映画の内容について、若手弁護士の方々の正義感は分かるのですが、事件についての裁判官の判断とは別に、どこか「善悪」を単純化し過ぎている、少し誤解を覚悟の表現では、もし自分が裁判官だったら、もし自分が村人の一員だったらと思うと、彼らを「悪」、「不正義」とも言い切れない自分がいる、そんな思いです。以前、アウシュビッツを訪問した時に、ナチスの強制収容所の所長・ヘスの側に身を置く自分を感じ、恐ろしくなったことを想い出したのです、中国訪問時も同じでした、ごく普通の人間たちが残忍な行為に至る現実みたいなものです。

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%83%E3%83%84

 「独房の半世紀」、日本の司法の歴史、事件の真実ほか、重たいテーマを投げかけています。

祝、札幌保健医療大学の開学!

Posted by 秋山孝二
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 この4月から開学となった「学校法人 吉田学園 札幌保健医療大学:http://www.sapporo-hokeniryou-u.ac.jp/」の記念祝賀会が400名近い参加者で開催されました、着席のこれだけ大勢のお祝いの席は久しぶりですね。

400人近い参加者で盛大に

400人近い参加者で盛大に

 式典冒頭で、長唄「雛鶴三番叟」の公演、久しぶりの長唄、心にしみわたりました、まさにおめでたい席にぴったりのオープニングです。続いて吉田松雄理事長の開学に至る経過を含めたご挨拶。思えば、昨年11月2日の文部科学省の「不認可」通知、驚きましたね。私たちは「驚いた」でしたが、当事者の皆様はまさに青天の霹靂でしたでしょうね、施設・人員他、事前に行政窓口とのやり取りで全てを完了していたものが、田中真紀子大臣のまさに思い付き的「不認可」判断によって覆る、組織を担ったことがないでは済まされない、政治不信の極みでした。

 その後の吉田理事長のメディア対応は、実に立派でした。何も臆することなく、正論を正面から堂々と述べる姿に、もう20年以上も前からお人柄と信念を存じ上げる私としても、大きな拍手を送っていました。

ご挨拶する吉田松雄理事長

ご挨拶する吉田松雄理事長

オープニングは長唄「雛鶴三番叟」

オープニングは長唄「雛鶴三番叟」、大勢のお客さまで会場横の舞台が遠いです!

 続いての祝辞が、5名。感謝状贈呈、60名が舞台に上がっての「鏡割り」、祝杯をあげるまでに何と1時間半が過ぎていました、ここでも久しぶりの「本格的祝賀会(?!)」でした。食事の前半で2時間が過ぎ、私の座っていたテーブルでも退席する方もちらほら。

 席までご挨拶にいらっしゃった吉田理事長から、「今日だけの名刺」を頂きました。「これまでの専門学校の実績が今日の大学の開学を支えています」と、しっかりここまでの歴史を受け止めていらっしゃって、さすが20代にしてお父様の死去によって引き継いだ事業の重みを認識されておられました。

 「学校法人 吉田学園」のますますのご繁栄をお祈りするとともに、北海道における保健・医療分野の担い手育成の成果を、大いに期待したいと思います、おめでとうございます!!!

ご案内!6月7日の「新渡戸フォーラム」

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新 渡 戸 稲 造 没後80年記念フォーラム>

主催:遠友学舎クラーク講座 共催:公益財団法人 秋山記念生命科学振興財団

日時  6 月 7 日 (金)

受付開始  1330

講演会・交流会  1400 1830

北海道大学遠友学舎

札幌市北区北18条西7丁目北海道大学構内

地下鉄南北線「北18条駅」下車,徒歩10分 (駐車場はございません。)

( 定 員 100名 )

<プログラム>

第一部 講 演 会 : 14:0 0 ~ 17:0 0

* 樋野 興夫 先生 (順天堂大学医学部教授、新渡戸・南原基金運営委員)

「 がん哲学(外来 )の源流 」

* 山本 玉樹 先生 (遠友学舎クラーク講座代表)

「 人類の宝・憲法九条と宮澤・レーン事件 」

第二部 交 流 会 : 17:0 0 18 30

< お申込み >

FAX、またはメールで「お名前」、「ご住所」、「お電話番号」をご記入のうえ、お申し込みください。

■FAX 011-612-3380

■メール office@akiyama-foundation.org

お問合せ先 公益財団法人 秋山記念生命科学振興財団(電話 011-612-3771)

サクラまだ、五月の札幌

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 新聞・テレビ等マスメディアでは、3月4月のサクラ開花が華やかに報道されていましたが、我が札幌では今年はゴールデンウィークを過ぎた今、「未だ開花せず」です。

 昨日は激しい雨の中、神宮境内を横切って円山公園を通っていくと、何と何とこの天気にもかかわらずたくさんのグループが傘を差しながらの「お花見?」でした、いや、もう何だってイイ、待ちきれない、ですね。

雨の円山公園

雨の円山公園、小川も増水

さらに円山公園ゲートボール場横で

さらに円山公園ゲートボール場横で

  若い学生風のグループが多かったのですが、木炭ほか、予定していたのでしょうね、火をおこしてジンギスカンにビール、公園入り口では急性アルコール中毒でしょうか、介抱されてタクシーに乗り込む人たちも。外国の観光客がこの光景を見たら、何をしているのかと新鮮な驚き(?)かも知れませんね。

 一方大通公園では、雪も融けていよいよ本格的な春、いつもでしたらサクラは終り、来週は「ライラックまつり」という時期ですが、こちらもやはりまだまだの感じです。西1丁目のテレビ塔は札幌市の「原点:0条0丁目」です、ただ今お色直し中。市役所での用事を終えて外に出て眺めると、何か「服をまとった別の装い」といった風情で面白かったです。

大通公園のテレビ塔

大通公園のテレビ塔

 3月下旬(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=16260)は、今年は雪が融けるのかと思うくらいに雪が残っていたのですが、雪の去り際は実に見事!まるで自分の出番をわきまえているかのようにサッと消えていきました。今年の北国・札幌の春は、いつもにも増して初夏と一緒の到来なのでしょう、これはこれでまた楽しみです!

教文の「文楽セミナー」、素晴らしい!

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 札幌市教育文化会館(http://www.kyobun.org/)の企画、「教文古典芸能シリーズ」第一弾、「文楽セミナー」は大変面白かったですね。教文小ホールが早々と満席になり、盛りだくさんの内容に皆さん大満足の表情でした。

「教文古典芸能シリーズ」の一つ「文楽セミナー」

「教文古典芸能シリーズ」の一つ「文楽セミナー」

 とにかくプログラムが懇切丁寧と言いますか、河内厚郎(http://www.bunka-produce.jp/)さんの「ご講演」、人形浄瑠璃文楽座(http://www.bunrakuza.com/)による「三業(太夫・三味線・人形)の解説と体験ワークショップ」、「伊達娘恋緋鹿子(だてむすめこいのひがのこ)」より「火の見櫓の段」のスポット公演と、実にステップを踏んで分かりやすく解説し、見せて、魅せた、プログラムで、満足度の本当に高いひと時でした。

 「文楽座」のHPにあるように、「情を語る」の神髄を行く当日の講師の皆さまの情熱を受けとめ、これまで断片的だった「文楽」の認識が、自分の中で一つのカテゴリーに拡がった感じです。大阪市の橋下市長のバッシングがバネになっている(?)のかも知れません。

 今年度前半の札幌教育文化会館のラインアップは以下の通りです、6月も7月も足を運びます!

<文楽セミナー>
「分かればきっと面白い 文楽の世界」
5月4日(土・祝)14:00開演 札幌市教育文化会館 小ホール
<能楽レクチャー>
 「初めて触れる能の世界」
6月25日(火)19:00開演 札幌市教育文化会館 小ホール
<能楽公演>
 京都創生座「謡う宝生、舞う金剛」
6月26日(水)18:30開演 札幌市教育文化会館 大ホール
<バイリンガル狂言>
7月10日(水)19:00開演 札幌市教育文化会館 大ホール

2回目は「能楽公演・レクチャー」、3回目は「バイリンガル狂言」

2回目は「能楽公演・レクチャー」、3回目は「バイリンガル狂言」

 この企画のように、本格的公演の前に、演目の内容の説明ではなく、「文楽」、「能」の因ってきたる歴史、背景等の前解説があると、本公演鑑賞の事前準備になり、公演を何倍も楽しめるような気がします。先日の文楽セミナーでも竹本相子大夫さんがおっしゃっていましたように、海外公演での反応が良く、評判も高いと言うのも理解できますね、表現の仕方に国境はないのでしょう。

 いずれにせよ、大変素晴らしい内容でした、札幌の子供たちが幼い頃にこのようなプログラムと出会える機会を創ること、是非、関係者の方々にお願い致します、重ねてこの「教文古典芸能シリーズ」を企画された皆さまに、心から感謝申し上げます、6月、7月も楽しみにしています!

メディカル・カフェ in Sapporo

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 「がん哲学」を伝える順天堂大学医学部・樋野興夫(http://www.tobebook.net/blog/archives/category/medical-cafe)先生による「新渡戸稲造没後80周年記念:メディカル・カフェ」が札幌で開催されました。

  オープニングは「しの笛」の「早春賦:http://www.youtube.com/watch?v=BlhV3BwDgvI」ほかの演奏でした。

「篠笛」演奏のオープニング

「篠笛」演奏のオープニング

 続いては樋野興夫先生のご講演です。こちらは万座温泉でのご講演(http://www.youtube.com/watch?v=3dCGKi4a7X4)。

順天堂大学教授・樋野興夫先生

順天堂大学教授・樋野興夫先生

 いつも含蓄のあるフレーズの数々:

* 天寿を全うしてがんで死ぬ、「天寿がん」

* ベッドサイド朗読の必要性

* 「会話」ではない「対話」

* 「支える」ではなく「寄り添う」ことが大切

* 新渡戸稲造の大書「学問ヨリ実行」の「ヨリ」は、「than」ではなく「from」の意

* 「もしかしたらこの時のためなのかもしれない」と思える時:使命感

 

 最後は(株)サッポロプロパティ(http://www.sapporo-property.com/company/)の佐藤武彦社長の謝辞です。

たk締めのご挨拶・佐藤社長

締めのご挨拶・佐藤武彦社長

 全国で20か所を越える地域での「がん哲学外来」、「メディカル・カフェ」、がんを取り巻く人の輪は、医療機関というよりも町なかの「カフェ」で語り合える、そんな雰囲気が大切なのでしょうね。

連休は映画でした!

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 今年のゴールデン・ウィーク、札幌は連日の低温、曇り空、冷たい雨。暦通りの私は、例年と何も変わりありません。外に出る時間が減った分、室内が多少増えた程度でしょうか、話題の映画2作、スティーブン・スピルバーグ監督「リンカーン:http://www.foxmovies.jp/lincoln-movie/」、ダスティン・ホフマン監督「カルテット!人生のオペラハウス:http://quartet.gaga.ne.jp/は面白かったですね。「カルテット」は彼の初めての監督映画とかで、館内は満席でした。

 「リンカーン」HPから引用~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 アメリカ映画界を代表する巨匠スティーブン・スピルバーグは、伝説化されたリンカーンの実像に迫る作品の製作を12年に渡って温め続け、魂の震えるような感動をもたらす、サスペンスにみちたドラマを構築した。ピュリッツァー賞作家ドリス・カーンズ・グッドウィンの同名ノンフィクションをもとに『ミュンヘン』のトニー・クシュナーが手がけた脚本を得て、最期に至るドラマチックな4か月間を映像にくっきりと紡ぎだす。
 人が自由であるための道を拓く法律、米国憲法修正第十三条を議会で通過させて、悲惨な南北戦争という内戦をどのようなかたちで終結させるか―若者を死地に送る痛みに苛まれながらも、人間の自由を確立しなければならない。心で葛藤を繰り返しながらふたつの命題を実現するために、リンカーンは知恵と勇気、不屈の闘志を駆使する。リンカーンの理想を貫くためにさまざまな策も厭わない現実主義者的な一面、これまであまり伝えられなかった妻や子供との葛藤などが、ぐいぐいと惹きこむようなスピルバーグの語り口で浮き彫りにされていく。そこには自らの信念にしたがって、孤立や誤解を恐れずに戦いぬいたひとりの男のドラマが香り立つ。感動的な人間ドラマであると同時に、汲めど尽きせぬ面白さに彩られた、スピルバーグの傑作がここに誕生した!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~引用 おわり

スティーブン・スピルバーグ監督「リンカーン」

スティーブン・スピルバーグ監督「リンカーン」

 これまでの「戦い抜いた大統領」というイメージを越えた「悩める父親・夫」像もリアルで、時代を生きた男として描き出されていました、いろいろな視座からの感動があるでしょうね、議会での多数派工作、言葉がまさに剣としてぶつかり合う議場でのやり取り、政治の神髄を覗いた気がします。映画的には、会話のやり取りで字幕を追うのに少々の疲労感も。

 アメリカ議会での言葉を介しての対決に比べて、何とも未熟な我が国の政治、国民の大義を呈しての「説得」といったプロセスをかなぐり捨てて、手練手管の眼先の対応に終始する政治家の姿は醜悪です。民度を象徴する選ばれし議員の見識、日本の政治は、国民の声を代議することなく、あたかも白紙委任されたような傲慢さにあふれており、憤りを感じます、今こそ本当に「政治の質」が問われているのでしょう。

 

 一方、「カルテット」は、出演するベテラン俳優の妙、あるいは物語のテーマが自分にもぴったりだったのでしょうか、音楽、セリフと会話のやり取り、間合い、すべてが心地よい、久しぶりの「気持のいい映画!」でした。時々ピリッとする決めセリフにハッとさせられたり、終演後にアクセスした周辺情報も実に豊富です。 

「カルテット!人生のオペラハウス」 HPから引用~~~~~~~~~~~~~~

 作品の舞台は、英国の田園地方にある引退した音楽家たちが暮らす老人ホーム「ビーチャム・ハウス」。かつてカルテット仲間だった3人、テノールのレジー(トム・コートネイ)、メゾソプラノのシシー(ポーリーン・コリンズ)、バリトンのウィルフ(ビリー・コノリー)はここで、穏やかな余生を送っていた。そこへカルテット仲間の最後の1人、オペラの名プリマドンナとして活躍したソプラノ歌手ジーン(マギー・スミス)が新たな入居者としてやって来る。・・・・・・・・

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 引用 おわり

 ダスティン・ホフマンが来日した時の記者会見の様子(http://www.nikkei.co.jp/category/offtime/eiga/news/article.aspx?id=MMGEzv000010042013)。

ダスティン・ホフマン監督「カルテット」、彼の初めての監督映画

ダスティン・ホフマン監督「カルテット」、彼の初めての監督映画

  会見から彼の発言: 本作の見どころの一つである音楽。ダスティン・ホフマン監督はこれまで出演してきた映画で印象に残っている音楽を聞かれると、「『卒業:http://www.youtube.com/watch?v=lcMzg_bpD7k』のサイモン&ガーファンクルの音楽から始まって、『真夜中のカーボーイ』、『クレイマー、クレイマー:http://www.youtube.com/watch?v=RwA_PvUZ_2Y』のヴィヴァルディも素晴らしかった。僕はもともとピアニストになりたかったけれど、そこまでの才能がなかったから2番目の志望だった俳優になったんです」と答えた。

 俳優でも監督でも、どの音楽もダスティン・ホフマンの魅力とともに忘れ難いものばかりですね。「年を取っても気分はセクシー!」、そんな自分で居たいものです!

「愛生舘サロン」、いよいよオープン !

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 「会員制・愛生舘サロン:https://www.facebook.com/groups/267478016651745/が5月7日からオープンします、場所は札幌市中央区南1条西5丁目8番地、愛生舘ビル(http://aiseikan.net/)6階です。

 この空間について、これまで多くの方々といろいろ検討を重ねてきました。新渡戸稲造先生ではありませんが、「学問より実行!」ですね、この場合の「より」は、英語の「than」ではなくて「from」です。

入口扉の控え目なサイン「愛生舘サロン」
入口扉の控え目なサイン「愛生舘サロン」
交流ロビー
交流ロビー
会議スペース:10人、18人程度は同時に、30人位まではフォーラム形式で
会議スペース:10人、18人程度は同時に、30人位まではフォーラム形式で

 人それぞれ、この「場」についていろいろな表現をされるでしょう、「会員制」としてこの「場」をこれから創造していく、「人のつながり」により価値を創り上げていく「担い手」、活動を引き受ける側に自分の身を置く方、言い換えると「ぶら下がるタイプでは無い方」を歓迎致します。会規約、申し込み等については、インターネットからよろしくお願いします。

 以下には、「愛生舘サロン」の趣意書を掲載します、意のある方、是非ご一緒に旅に出ましょう!~~~~~~~~

愛生舘サロン 設立趣意書

 アイヌの人たちが住んでいた蝦夷(えぞ)地は、明治21869)年に「北海道」と改称され、開拓使が置かれて、「札幌本府」の建設が始まったのが札幌の誕生の第一歩です。このときの判官、島義勇(しまよしたけ)は、円山の丘からはるか東方を見渡し、街づくりの構想を練ったといわれています。

 その後、明治81875)年、最初の屯田兵が入植し、先人たちは遠大な札幌建設計画に基づいて、鉄道を敷き、産業を興して、現在の原形となる市街地が形成されて、道都・札幌を築きました。大正111922)年の市制施行により「札幌区」が「札幌市」となり、近隣町村との度重なる合併・編入によって市域・人口が急速に拡大し、昭和451970)年には人口が100万人を突破、2年後の昭和471972)年に政令指定都市へ移行しています。同年の札幌冬季オリンピックの開催を機に、地下鉄などの新たな都市インフラの整備が進むなど飛躍な成長を遂げ、人口190万人を有する大都市へと発展しました。

 このように急速な発展をしてきた札幌市ですが、人々の価値観やライフスタイルが多様化し、これまで増加の一途をたどってきた人口が平成272015)年をピークに初めて減少に転じることが見込まれる中で、従来の「量的な成長」から「質的な成長」をより重視する時期を迎えています。

 愛生舘ビルは、札幌の歴史のまさに原点・「本府」に位置し、今もこのまちの町内会は、「本府連合町内会」として開拓当時の意志、「本府の心」を受け継いでいます。

 愛生舘ビルは、明治241891)年創業の医薬品卸業・株式会社秋山愛生舘の本社があった場所です。すでに120年を越えた歴史を刻み、この街の変遷をじっと見つめ続けてきました。愛生舘ビル周辺の南1条電車通り界隈は、昔は自転車、原付バイク、トラックが頻繁に出入りする、まさに商業の拠点でした。昭和30年代には、玉木塗料店、片山文房具店、そして、今も続く中山商店ほか、大勢の人が暮らし、小売店が連なる商業の拠点、人が集うにぎやかな街並みでした。

 ここのキーワードは、「大通公園」、「狸小路」、「駅前通り」、「南門通り」、「ススキノ」、「4丁目交差点」、「三吉神社」、「北海道神宮・頓宮」、「雪まつり」、「市電」・・・・、それぞれに歴史・文化の香り高いものばかりです。

 「愛生舘サロン」はここに集う人々の時間的、空間的な「つながり」を世代や立場を超えて共有する空間であり、場所の歴史が育んだ文化と経済を融和し、新しい価値観を創造して世界に向けて発信する拠点として賛同者を募り、ここに設立いたします。

平成24812

愛生舘サロン 設立準備会

発起人代表 秋山 孝二

発起人:秋山 基、岩井 尚人、柏尾 哲哉、 小出 友矢、 鈴木 善人

エドウィン・ダン記念館に学ぶ

Posted by 秋山孝二
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 「エドウェイン・ダン記念館:http://www.city.sapporo.jp/keikaku/keikan/rekiken/buildings/building45.html」は、札幌市南区真駒内にあり、1880(明治13)年にエドウィン・ダンによって北海道開拓使の「牧牛場の事務所」として建てられました。1946(昭和21)年に進駐軍に接収されるまでの70年間、北海道の酪農畜産の原点であり、先日その顕彰活動を学びに足を運び、管理運営に当たられているお二人から2時間を越えるお話を伺いました。

素晴らしく美しい建物外観

素晴らしく美しい建物外観

天井の高い部屋に貴重な展示品の数々

天井の高い部屋に貴重な展示品の数々

記念公園内の「エドウェイン・ダンの像」、台座には功績を讃えるレリーフも

公園内の「エドウェイン・ダンの像」、台座に功績を讃えるレリーフも  

 

 今回訪問した私たち5名は、「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会」のメンバーです。昨年来、札幌市中央区南4条東4丁目の「札幌遠友夜学校跡地」の活用について、歴史をしっかり顕彰・記念する場とすることを提案しています(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=16214)。

 今回の目的は、もちろん記念館の展示を観てエドウェイン・ダンの功績を再確認することですが、もう一つ、現在ここの管理・運営を実際になっている「エドウィン・ダンの会」の方々に、これまでの経過とご苦労話、そして今後の展望をお聞きすることでした。会員の田口圭一さん(後列中央)、そして運営委員(学芸員)の園家廣子さん(前列中央)の丁寧なご説明に心から感謝致します。

支える方々と私たちのグループ

支える方々と私たちのグループ

 移設して今の場所に至り、10年前に改修工事を施して今日に至る経過をお聴きして、これまでの札幌市における「芸術・文化の継承」の問題点と今後の課題解決の貴重なヒントを得た気がします。場所が美術館、資料館、公園ほかどこであろうと、そこが放つメッセージ・史料に責任をもって、郷土の歴史・風土・芸術・文化を統括して所管する部署の必要性です。そして、適切に予算の裏付けを持たせること、これは21世紀の都市としての必須要件のような気がします。

 マチを創る基本は、マチの歴史をしっかり掘り起こし、引き受けて、伝えていく、昨年ハンガリーのマチでそれに気がつきました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=14622)。

 札幌には日本の中で特異な歴史と場が点在していて潜在的価値には大いに恵まれています、それらをどう「つなげるか」なのだと思いますね、今、まさに維持管理・運営を含めた担い手としての「市民力」が問われているのでしょう。

よみがえる江田島教育

Posted by 秋山孝二
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 井上正美さん(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=11026)の新著、「企業経営におけるMSの真実」は、戦前の最後のエリート教育・「海軍兵学校の教育」を基礎に、戦後の企業経営の現場で活躍された著者の貴重な記述です。伝統的に日本社会の根幹にあった哲学の再評価と受け止めることもできます。

 戦後の高度成長を担った時代のリーダーたちは、これらのエリート教育を受けた方々だったのであり、それに比べて現在の20年を越える日本経済の体たらくを直視すると、私はこの閉塞した期間の経営者たちの見識に大いなる疑問をいだき、近代の歴史観欠如ほか、「戦後教育の限界」みたいなものを感じる昨今です。

井上正美さんの第二冊目の新著

井上正美さんの第二冊目の新著、戦前・戦後をつなぐ日本の「技術論」

  「海軍兵学校」については、これまでいろいろ書き留めてきました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%B5%B7%E8%BB%8D%E5%85%B5%E5%AD%A6%E6%A0%A1)。

 この著書では、見開き2ページで完結する記述になっていて、学生にとっても大変読みやすい配慮を感じます。また、各章の冒頭には、「起」、「承」、「転」がまとめられて、その「結」がメインでその後に記載されている構成です。そして井上正美さんのメッセージは、最後144ページの最後の6行にまとめられています。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

・・・。我が国の戦後史は「対米従属」と「自主路線」対立の70年であったが、筆者が拘わる「我が国のISO導入事象」は、小さくはあるがその縮図とみるのは大げさであろうか。畏友・大木浩は、巻頭言の推薦文の中で、「我々世代は国家の盛衰を重く視る傾向が強い」と述べている。企業が持つ自前の管理の仕組みが、国際規格からあらぬ影響を受けて信頼を失っては、企業百年の大計に支障をきたすのではないかと心配になる。マネジメントシステムも自主路線へ早急に復帰することを願いながら筆を擱く。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 と、ここまで書いた所で、私は昨今の「憲法改訂」論議を思い出します。私は決して今の日本国憲法を変えて「自主憲法(?)制定」などという立場ではありません。全く逆の「憲法擁護」論を支持します。憲法論議においては、今の憲法を強引に変えようとする勢力こそ「対米従属」なのですから。終戦直後、今の日本国憲法を制定してからすぐに、アメリカは講和条約調印の1951年以来、一貫して憲法改悪の圧力をかけ続けてきたのが、まさに戦後の日本の歴史です。軍事力でも核問題でも、アメリカはその自国の財政への圧迫を避けるために日本に肩代わりさせる意図は明確で、その環境整備のための「憲法改悪」です。この件については、また別の日にしっかり書いてみたいと思います。

 要するに、戦争責任とは別に、今の日本社会には健全なエリート教育が必要な気がするのです。敗戦まで長い間機能していた日本社会のリーダー養成システムが解体し、戦後は装置として、日本的な伝統・文化・技術等の全否定からスタートしたのではありませんか。そして、本来のエリートたちを戦争で多く失い、戦後のリーダーたちはごく一部の優れた人々を除き劣化していた、高度成長期を支えたのはまさに井上さん達のような若手世代だったのではないでしょうか。

 昨今の企業の現状を見るにつけて、私は新自由主義的な「人的資源の軽視」を強く感じるとともに、今こそ大切なのは、この著書にある日本的マネジメントシステムの再評価であり、人を育てる資本主義なのだと思います。