昨年秋発売の「安部官邸 VS. NHK(https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163909578)」(文芸春秋)がベストセラーになっていますが、その著者の相澤冬樹さんを招いた道内で初めての講演会が開催されました。『森友事件報道を巡る、迫真に満ちた取材実態、それをつぶそうとするNHK内の動き-』がテーマでした。
著書『安部官邸VS.NHK』(文芸春秋)~~~~~~~~~~~
はじめに
第1章森友報道は「忖度」で始まった
第2章一転して大報道合戦~小学校認可の行方~
第3章クロ現製作ですったもんだ~けんかの末に仲間に~
第4章注目を集めた籠池理事長夫妻の人物像
第5章国有地問題から補助金詐欺へ~焦点を移す検察の捜査~
第6章背任の実態に迫る特ダネに報道局長激怒
第7章籠池前理事長逮捕の舞台裏
第8章取材体制変更で担当を外された私
第9章森友事件追及弁護団(仮称・阪口弁護団)の活躍
第10章 近畿財務局職員の自殺が残した謎
第11章「口裏合わせ」の特ダネに圧力再び~プロの記者はこうして取材する~
第12章 強者記者列伝~5本の指に入る記者+と、もう一人の優れもの記者~
第13章 個性豊かな検事たちとの愉快なやり取り
第14章 急転直下の検察捜査、財務省は全員不起訴 ~そして私は記者を外された~
終章 NHKから大阪日日新聞へ~森友事件の取材は続く~
あとがき
作品紹介より・・・・・
著者は「森友事件」の発覚当初から事件を追い続けたNHK大阪放送局の司法担当キャップだった。次々に特ダネをつかむも、書いた原稿は「安倍官邸とのつながり」を薄めるように書き換えられていく。NHKでも検察でも東京vs.大阪のせめぎ合いが続く中、ついに著者は記者職からの異動を命じられた。記者であり続けるために職を辞した著者が、事件の核心、取材の裏側、そして歪められる報道の現在を赤裸々に明かす、渾身のノンフィクション。
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相澤冬樹さん
当日の講演チラシから引用です~~~~~~~~~~~~~~~~~
< 森友問題とNHK報道 >
相澤冬樹さんに聞く「驚きの真相」
相澤冬樹 : 元NHK大阪報道部記者・現大阪日日新聞論説員
森友学園の籠池泰典前理事長ら事件のキーマンの懐に飛び込み、信頼を得た。「記者の仕事を続けるため、森友事件の取材を続けるため、私はNHKを辞めて大阪日日新聞に移った」という。現在も大阪で取材を続け、コラムなども執筆。
「わたしや妻が関係していたら総理も議員も辞める」と国会で発言していませんでしたか?安倍政権を揺るがす『森友学園疑獄』…その真実は?あいまいのまま忘れ去られようとしていませんか?われわれの税金はいったいなぜ、どのように使われたのか?その後は?
相澤記者はNHK在職中に、近畿財務局が国有地売却の前に森友学園側から出せる金額の上限額を聞き出していたことなどをスクープした。森友問題発生以来、記者として一貫して前線で取材をし続けた。そのベテラン記者がなぜ、NHKを辞めなければならなかったのか?これはジャーナリズムの危機ではないでしょうか?「森友学園事件」を追い続けた相澤記者をむかえて、いったい何があったのかお話をうかがいます。
主催:市民自治を創る会ほか
協賛:メディア・アンビシャス(http://media-am.org/)
後援:日本ジャーナリスト会議北海道支部
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当日会場は開始30分以上前から長蛇の列、私もかなり早く到着しましたがすでに会場内着席は難しい状態。しばし待って何とか立ち見での入室が叶い、貴重なお話を聴くことができました、主催者予想をはるかに上回る300人で大盛況でした。この問題を忘れるどころか、ますます火がついて燃え盛っていく様相でした!
外の廊下でも多くの聴衆が
報道への信頼を取り戻したい、あるべき報道の在り方は?質疑応答も活発で、今、メディアを取り巻く状況の緊迫感が伝わってきたひと時でした。