3・11から9年目

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 2011年3月11日の東日本大震災から早9年が経ちましたが、今年の特集では、NHK総合テレビの原発関連企画が印象的でした。

* https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20200315

ずっと追いかけている山崎記者

ずっと追いかけている山崎記者

 東京電力福島第一原子力発電所で起きた史上最悪レベルの原発事故を、独自に検証してきたメルトダウンシリーズです。今回は311までの数年間、関係者の間で、津波対策についてどのような議論が行われていたのかを取材し、事故に至る道のりを検証していました。1000ページを超える国や電力会社の内部文書を入手、さらにおよそ100人の関係者を取材しています。東京電力を中心に電力会社の間で、国の「長期評価」をめぐって行われていた会合で、「巨大津波への備え」について各社が交わしていた生々しいやりとりが明らかになり、さらに、当時新たな知見が次々と出ていた過去の巨大津波「貞観津波」についても、規制当局の保安院、研究機関、電力会社、地元自治体などの間で行われていた詳細なやりとりも見えてきました。事故前に具体的な津波対策を実施することはできなかったのか?原発の安全審査に関わっていた中心的人物などのインタビューを交え、9年たって見えてきた新事実を描き出していました。

津波の予測

巨大津波の予測はしていた

津波の予測メルトダウンの可能性予測

 NHKのアーカイブスの厚みというか、継続的取材を続けてた山崎記者に拍手ですね。第二次世界大戦の日本の軍部に通じる隠ぺい体質に、あらためて日本の脆弱さを痛感します。今の新型コロナウイルス感染に対処する政府等の姿勢にも同じ匂いを感じる昨今です。

映画『子どもたちをよろしく』

Posted by 秋山孝二
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 東京出張中に、時間が空いたので渋谷に足を延ばし、映画『子どもたちをよろしく(http://kodomoyoroshiku.com/』を観てきました、衝撃的でした。丁度、Facebookでもお友達の企画・統括プロデューサーの寺脇研さんとジャーナリストの永田浩三さんのトーク企画もあり、さらに現在の子どもたちの状況を深堀りできましたが、想像を越える深刻な現実、観終わっての帰り道は気が重かったですね。

それぞれに闇を抱える子どもたち

 文部科学省で長らく日本の子どもたちの実態と向き合ってきた企画・統括プロデューサーの寺脇研さん企画には前川喜平さんが協力し、映画という形に仕上げたのは監督の隅田靖さん。

 脚本・監督の隅田靖は本作についての思いを以下のようにコメントしています、HPより~~~~~~~~~

 オリンピック、カジノ、万博…世の中が浮足立つなかで、子どもを巡る事件が、毎日のように報じられる。しかし、子どもたちの世界に目が向けられることは少ない。いじめに苦しみ、そのために死を選んでしまう少年、性的虐待を受け自らを「汚れた存在」と思い込んでしまい風俗産業に身を沈める少女、そんな彼らに、われわれ大人は手を差し伸べることができるのか。いや、アルコール依存、ギャンブル依存、対人依存、同調圧力など、大人社会にはびこる闇こそが問題の源なのではないのか。その問いかけを、観客の皆さんに投げかけたい――。それがこの映画を作った一番の狙いだ。映画の中の子どもたちは、悩み、苦しみ、他人を追い詰め、自分を追い詰めていく。子どもたちの心の中の闇を振り絞るような叫び!この叫びがあなたの胸に届くだろうか。

~~~~~~~~~~~~~~

寺脇研さんと永田浩二さんの対談

寺脇研さんと永田浩三さんのアフタートーク

さらに最後には監督も登壇

さらに最後には隅田靖監督も登壇

 ぼくたちの叫びが聞こえますか」というメッセージに、子どもたちが今抱えている闇の正体は一体何だろうかと私自身に迫ります。

新型コロナウイルス感染症(3)

Posted by 秋山孝二
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 ヨーロッパでは大変な広がりになり、WHOは「パンデミック」宣言を発しましたが、その後、各国のリーダーはそれぞれ国民に向けてのメッセージを発信しています。

 その中で、特に印象的なのはドイツのメルケル首相の格調高い内容ですね、こういった時に一人の人間としての品格と見識が滲み出てくるものです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~引用(これまでで最長の引用)

親愛なる国民の皆さん。
現在、コロナウィルスは私たちの生活を著しく変えています。日常生活、公的生活、社会的な人との関わりの真価が問われるという、これまでにない事態に発展しています。

何百万人もの人が職場に行けず、子供たちは学校や保育施設に行けない状況です。劇場、映画館、店などは閉鎖されていますが、最も辛いことは、これまで当たり前に会っていた人に会えなくなってしまったことでしょう。このような状況に置かれれば、誰もがこの先どうなるのか、多くの疑問と不安を抱えてしまうのは当然のことです。このような状況の中、今日、首相である私と連邦政府のすべての同僚たちが導き出したことをお話ししたいと思います。

オープンな民主主義国家でありますから、私たちの下した政治的決定は透明性を持ち、詳しく説明されなければなりません。決定の理由を明瞭に解説し、話し合うことで実践可能となります。すべての国民の皆さんが、この課題を自分の任務として理解されたならば、この課題は達成される、私はそう確信しています。

ですから、申し上げます。事態は深刻です。どうかこの状況を理解してください。東西ドイツ統一以来、いいえ、第二次世界大戦以来、我が国においてこれほどまでに一致団結を要する挑戦はなかったのです。

連邦政府と州が伝染病の中ですべての人を守り、経済的、社会的、文化的な損失を出来る限り抑えるために何をするべきか、そのためになぜあなた方を必要としているのか、そしてひとりひとりに何が出来るのかを説明したいと思います。

伝染病について私がこれから申し上げることは、ロベルト・コッホ研究所のエキスパート、その他の学者、ウィルス学者からなる連邦政府協議会からの情報です。世界中が全力で研究していますが、まだコロナウィルスの治療薬もワクチンも発見されていません。

発見されるまでの間に出来ることがひとつだけあります。それは私たちの行動に関わってきます。つまり、ウィルス感染の拡大の速度を落とし、その何カ月もの間に研究者が薬品とワクチンを発見できるよう、時間稼ぎをするのです。もちろん、その間に感染し発病した患者は出来る限り手厚く看護されなければなりません。

ドイツには優れた医療制度があり、世界でもトップクラスです。しかし、短期間に多くの重症患者が運び込まれた場合、病院には大きな負担がかかります。それは統計上の単なる抽象的な数字ではなく、父または祖父、母または祖母、パートナーであり、彼らは人間です。そして、私たちはすべての人の命に価値があることを知るコミュニティで生活しているのです。

まずこの場を借りて、医師、そして看護施設、病院などで働くすべての方にお礼を申し上げます。あなた方は最前線で戦っています。この感染の深刻な経過を最初に見ています。毎日、新しい感染者に奉仕し、人々のためにそこにいてくれるのです。あなた方の仕事は素晴らしいことであり、心から感謝します。

さて、ドイツでのウィルス感染拡大を遅らせるために何をするべきか。そのために極めて重要なのは、私たちは公的な生活を中止することなのです。もちろん、理性と将来を見据えた判断を持って国家が機能し続けるよう、供給は引き続き確保され、可能な限り多くの経済活動が維持できるようにします。

しかし、人々を危険にさらしかねない全てのこと、個人的のみならず、社会全体を害するであろうことを今、制限する必要があります。私たちは出来る限り、感染のリスクを回避しなければなりません。

すでに現在、大変な制限を強いられていることは承知しています。イベントは無くなり、見本市、コンサートは中止、学校も大学も保育施設も閉鎖、公園で遊ぶことさえ出来ません。州と国の合意によるこれらの閉鎖は厳しいものであり、私たちの生活と民主的な自己理解を阻むことも承知しています。こういった制限は、この国にはこれまであり得ないことでした。

旅行や移動の自由を苦労して勝ち取った私のような人間にとって(注※メルケル首相は東独出身)、そのような制限は絶対に必要な場合にのみ正当化されます。民主主義国家においては、そういった制限は簡単に行われるべきではなく、一時的なものでなくてはなりません。今現在、人命を救うため、これは避けられないことなのです。

そのため、今週初めから国境管理を一層強化し、最も重要な近隣諸国の一部に対する入国制限を施行しています。

経済面、特に大企業、中小企業、商店、レストラン、フリーランサーにとっては現在すでに大変厳しい状況です。今後数週間は、さらに厳しい状況になるでしょう。しかし、経済的影響を緩和させるため、そして何よりも皆さんの職場が確保されるよう、連邦政府は出来る限りのことをしていきます。企業と従業員がこの困難な試練を乗り越えるために必要なものを支援していきます。

そして安心していただきたいのは、食糧の供給については心配無用であり、スーパーの棚が一日で空になったとしてもすぐに補充される、ということです。スーパーに向かっている方々に言いたいのです。家にストックがあること、物が足りていることは確かに安心です。しかし、節度を守ってください。買い溜めは不要で無意味であり、全く不健全です。

また、普段、感謝の言葉を述べることのなかった人々に対しても、この場を借りてお礼を申し上げます。スーパーのレジを打つ方々、スーパーの棚に商品を補充される方々は、この時期、大変なお仕事を担われています。私たち国民のためにお店を開けていてくださって、ありがとうございます。

さて、現在急を要すること、それはウィルスの急速な拡散を防ぐために私たちが効果的な手段を使わない限り、政府の措置は意味を持たなくなるということです。私たち自身、誰もがこのウィルスに感染する可能性があるのですから、すべての人が協力しなければなりません。まず、今日、何が起こっているかを真剣に受け止めましょう。パニックになる必要はありませんが、軽んじてもいけません。すべての人の努力が必要なのです。

この伝染病が私たちに教えてくれていることがあります。それは私たちがどれほど脆弱であるか、どれほど他者の思いやりある行動に依存しているかということ、それと同時に、私たちが協力し合うことでいかにお互いを守り、強めることができるか、ということです。

ウィルスの拡散を受け入れてはなりません。それを封じる手段があります。お互いの距離を保ちましょう。ウィルス学者は明確にアドバイスしています。握手をしてはいけません。丁寧に頻繁に手を洗い、人と少なくとも1,5メートルの距離を置き、出来るだけお年寄りとのコンタクトを避けましょう。お年寄りは特にリスクが高いからです。

この要求が難しいことであることは承知しています。こういった困難な時期にこそ、人にそばにいてもらいたいものですし、物理的な近接、触れ合いこそが癒しとなるものです。残念ながら、現時点ではそれは逆効果を生みます。誰もが距離を置くことが大変重要であることを自覚しなくてはなりません。

善意のある訪問、不必要な旅行、これらはすべて感染を意味し、行ってはならないのです。専門家が「お年寄りは孫に会ってはいけない」と言うのには、こういった明白な理由があるからです。

人と会うことを避ける方は、毎日たくさんの病人の看護をしている病院の負担を軽減させているのです。これが私たちが人命を救う方法なのです。確かに難しい状況の人もいます。世話をしている人、慰めの言葉や未来への希望が必要な人をひとりにはさせたくはありません。私たちは家族として、あるいは社会の一員として、お互いに支えあう他の方法を見つけましょう。

ウィルスが及ぼす社会的影響に逆らうクリエイティブな方法はたくさんあります。祖父母が寂しくないように、ポッドキャストに録音する孫もいます。愛情と友情を示す方法を見つける必要があります。Skype、電話、メール、そして手紙を書くという方法もあります。郵便は配達されていますから。自分で買い物に行けない近所のお年寄りを助けているという素晴らしい助け合いの話も耳にします。この社会は人を孤独にさせない様々な手段がたくさんある、私はそう確信しています。

申し上げたいのは、今後適用されるべき規則を遵守していただきたい、ということです。政府は常に現状を調査し、必要であれば修正をしていきます。現在は動的な情勢でありますから、いかなる時も臨機応変に他の機関と対応できるよう、高い意識を保つ必要があります。そして説明もしていきます。

ですから、私からのお願いです。どうか私たちからの公式発表以外の噂を信じないでください。発表は多くの言語にも訳されます。

私たちは民主国家にいます。強制されることなく、知識を共有し、協力しあって生活しています。これは歴史的な課題であり、協力なしでは達成できません。

私たちがこの危機を克服できることは間違いありません。しかし、いったいどれほどの犠牲者となるのでしょう?どれだけの愛する人々を失うことになるのでしょう?それは大部分が今後の私たちにかかってきています。今、断固として対応しなければなりません。現在の制限を受け入れ、お互いに助け合いましょう。

状況は深刻で未解決ですが、お互いが規律を遵守し、実行することで状況は変わっていくでしょう。

このような状況は初めてですが、私たちは心から理性を持って行動することで人命が助けられることを示さなければなりません。例外なしに、一人一人が私たちすべてに関わってくるのです。

ご自愛ください。そしてあなたの愛する人を守ってください。ありがとうございます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 確固たる歴史認識に基づいて、ご自身の東ドイツでの生活から獲得してきた民主主義の体験的事実、国民への団結を促す文脈は、鍛えられて真摯に人生を生きてきたメルケル首相の底力とでも言えるものなのでしょうね。我が国の安倍首相をはじめとする政治家は到底及ばない人間としての品格の違いを痛感しました。

新型コロナウイルス感染症(2)

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 2月に日本でも連日トップニュースで報じられている新型コロナウイルス感染関連は、今現在も日本国内だけでなくさらに世界的にも大きな広がりを見せていて、目が離せないですね。

 私の母の体調診察のために、少し前ですが近所の病院外来に付き添って行きましたが、そこの外来待合ロビーの壁の様子、院内感染と医療崩壊が最大のリスクなのでしょうね。

近くの病院ロビーの掲示

近くの病院ロビーの掲示

 枝廣淳子さんのブログには示唆に富むご意見も・

* https://www.es-inc.jp/insight/2020/ist_id010258?fbclid=IwAR1b-cRo5mOxlOohJSQ6I4sKkXnbL_IoGVjVlIwgwaQQ0pGgVaAdku1sr-0

 状況が刻々と変化するので、コメントも難しいですが、事実だけは忘れないように記載していきたいと思います。

世界的には拡大傾向

世界的には拡大傾向

 「正しく恐れる」、これに尽きるのでしょうね。そして、今現在は完全防止というよりも、長期戦でこの新型コロナウイルス感染とどう付き合うか、日常生活を続けながら予防策と共に暮らす、そんなスタンスかなと、私自身は考えています。何か巷の様子、メディアの報道等は、3・11後の状況に酷似している気がします。

館山駅 100周年 !

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 東京駅から高速バスで約2時間、東京湾アクアラインを通って千葉県館山市に向かいました。途中、バスの窓からは薄暮に富士山のシルエットも素晴らしく。

左手に富士山のシルエット!

左手に富士山のシルエット!

 館山駅バスターミナルに到着後、JR館山駅構内を通り抜ける時、「館山駅100年」ロゴが目に入ってきました。大正8年の開業から数えて、昨年、令和元年5月24日(金)に開業100周年を迎えたJR館山駅。乗客の皆さん、そして地域の皆さんに感謝を込めて、昨年11月9日(土)午前10時から記念イベント「館山駅開業100周年Festa.」が開催されたようですね。

* http://bosotown.com/archives/38919

記念ロゴ

記念ロゴ

東京 3月 2020、演劇公演ほか

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 3月、東京の今、空港・モノレール・バスターミナル等は閑散としています。

羽田空港から浜松町のモノレール!

羽田空港から浜松町のモノレール!

 東京駅八重洲バスターミナルもいつもの3割程度の人の流れでしょうか、それでも空港よりはまだ人がいる感じも。

東京駅八重洲バスターミナル

東京駅八重洲バスターミナル

 そんな状況下でも演劇小劇場「こまばアゴラ劇場(http://www.komaba-agora.com/」は公演を続けて満員のお客さまです。平田オリザさんのポリシーが隅々まで浸透している、そんな感じで嬉しかったですね。

* こまばアゴラ劇場芸術総監督・平田オリザの声明 (2020年2月20日)

http://www.komaba-agora.com/2020/02/10541

 観劇演目はこちら:

弟兄

克服できない嫌〜な体験から生まれてしまった話。
2017年のゆうめい代表作となってしまった話。
演出:池田 亮

~~~~~~~~~~~~~~~~~ HPより

ゆうめい(https://www.yu-mei.com/about

 舞台作品・美術・映像を制作する団体として2015年に設立。

自身の体験や周囲の人々からの「自分のことを話したい」という声を出発点として、生々しくも多種多様に変化していく環境と可能性を描き、その後、表現によってどのように現実が変化したかを「発表する」までを行う。

 表現と発表をし続けることによって生まれる他者との共鳴と反発を繰り返し、現実に新たな視線や変化を見つけることを目指している。

~~~~~~~~~~~~~~~~~

さすがに演劇のメッカ

さすがに演劇のメッカ

 殆どの美術館も閉館、六本木のミッドタウンもひっそりでしたが、大変興味深い展示を見つけました。

* TOKYO MIDTOWN AWARD(https://www.tokyo-midtown.com/jp/award/result/

興味深いミッドタウン賞

興味深いミッドタウン賞

 新型コロナウイルス感染による自粛処置は、一体いつまで続けるのでしょうね、今のステージは、どう長期的に付き合っていくかしかないような気がしていますが。

愛生舘の「こころ」 (22)

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 昨年10月にオープンした『愛生館文庫』、これまで訪問者がコンスタントにいらっしゃっていますが、その中で思いっきり昔を振り返る「愛生館文庫の集い」、今回は2回目として神正義さんのお話です。

* 初回の様子ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=37374

その生い立ちから

その生い立ちから

聴く方も真剣!

聴く方も真剣!

 お話が終了後は、財団事務所2階に上がってさらに意見交換、生い立ちの語りが長く、なかなか入社後の局面にならずイライラしていた方もいたり、楽しいひと時でした。

2階でさらに懇親を

2階でさらに懇親を

 終わった後も片づけを一生懸命、世代の違いか皿洗い等台所にも自然に入っての後始末も完璧でした。

スーツ姿で洗い物!

スーツ姿で洗い物!

 第三回目は5月の予定となりました、またまた楽しみです!

『虹と雪、慟哭のカッコウ』(下)

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 今回のこの公演、予定では2020年2月20日(木)~ 3月1日(日)でした。

新型コロナウイルス感染予防策を入念に立てて、

2/20(木) 19:00
2/21(金) 19:00
2/22(土) 14:00
18:00
2/23(日) 14:00

2/24(月) 19:00

と6公演を積み重ねていましたが、2月24日公演終了後に、石井館長、伊藤部長ほかと意見交換をして、以下の対応強化策を示して、引き続き公演を継続することを決めました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

新型コロナウイルスへの対応強化について

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、札幌市内でも各種イベントの延期や中止が発表となっておりますが、私共、北海道演劇財団が札幌文化芸術劇場hitaru(札幌市芸術文化財団)との共催で公演をしておりますAll Sapporo Professional Actors Selection Vol.1「虹と雪、慟哭のカッコウ」は、現段階では公演を継続することといたします。

 220日に発表した声明文にあるように、これまでも、お客さまへの咳エチケットへのご協力の周知、スタッフ・キャストの手洗い・うがいの徹底、すべての座席やお客様の手が触れる可能性のある場所の除菌消毒、劇場内の換気の徹底で、安心してご観劇いただける劇場環境を整えてまいりましたが、本日より、劇場内でのお客さまへの手指消毒のお願いや、開演前に出演者らによる「せきエチケット」や「正しい手洗い」などについての周知活動も行い、感染拡大防止のための周知活動も開始することといたしました。

 今後、さらに状況が変化した場合、公演を中止する可能性も含め、最新の情報が入り次第、臨機応変に適切な対応をすることとします。

 既に前売り券をお買い求めで、観劇を断念なさるお客様には、払い戻しの手続きを行っております。33()までにお電話(011-520-0710:北海道演劇財団)でお問い合わせくだされば、払い戻しの手続きを取らせていただきます。

 ご来場のお客様には、感染予防・拡散防止の趣旨をご理解の上、以下の点に、重ねてご協力をお願いいたします。

〇発熱・咳・全身痛などの症状が継続してある方は、観劇をお控えくださいますよう、くれぐれもお願いいたします。

〇既に前売り券をご購入のお客様には33()までにご連絡を頂ければ、払い戻しの対応もいたしますので、ご連絡ください。(☎ 011-520-0710

〇劇場内の換気、消毒などには万全を期しております。観客の皆様も、うがい、手洗いなど、可能な限りのご協力をお願いいたします。

224日の公演より、ご来場のお客様すべての皆様に、ご入場の際、手指の消毒をお願いすることとします。何卒、ご理解の上、ご協力ください。

〇急な咳・くしゃみなどの症状が現れた場合、周囲のお客様にご配慮いただき、マスクの着用やハンカチ、着衣で覆うなどの対応をお願いいたします。

〇受付スタッフ・場内整理スタッフはマスクを着用させていただきます。

〇受付時、せきなどの症状が見受けられるお客様には、お声掛けをさせて頂き、体温を測定させていただき、問題がないようであれば、連絡先をお聞きしてからご入場いただく場合もあることをご理解ください。

 私たちは安全で快適な劇場空間を用意し、お客様をお待ちしております。

 何かお気づきの点がありましたら、遠慮なくスタッフにお申し付けください。

2020224

公益財団法人 北海道演劇財団

芸術監督 斎藤歩

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

開始直前の手洗い他ご案内も

開始直前の手洗い他ご案内も

28日公演が最終に

28日公演が最終に

2/25(火) 14:00/19:00

2/26(水) 休演日
2/27(木) 14:00
2/28(金) 19:00

 2月28日19時公演を観劇した一人の若手精神科医の感想が以下の通りです。

・・・昨日はどうも。見れて良かったです。深い感想はなかなか書き切れませんが、あそこまでわかりやすい「非人道的」な治療はいまでこそ確かに「非人道的」として理解され、なくなりましたが、全体として精神科の病棟で生まれやすいあの「構造」は、今もなお変わりないと感じます。だから劇中の各登場人物の葛藤は、日々僕も抱くもの。ラストまで迫るものがありました、素敵でした、素晴らしかったです。あとまったく個人的に、山木氏のギターきいて、高校時代が懐かしくなりました。・・・・

 そして28日公演終了後に、石井館長ほか関係者と再度意見交換して、周辺環境の悪化に伴い、以後三回の公演を中止することを決めました、まさに苦渋の選択ですね。決定後、出演者・関係者全員が舞台に集合して、私も財団理事長として同席し、芸術監督の斎藤歩から中止の決定とその経緯を皆さんに説明しました。これまで10公演を終えて、日に日に作品の評価も高まり、このような状況の中、予約のキャンセルは若干有ったものの公演毎に当日券はかなりの枚数に上っていましたので、胸の張り裂けるような気持でした。

素晴らしいカンパニー!

素晴らしいカンパニー!

 私は主催者団体の理事長として、以下のメッセージを演劇財団関係者にご報告しました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

北海道演劇財団

理事、監事、評議員の皆さま

<公演三回中止のお知らせとその経緯>

 2月20日から札幌市民交流プラザ3Fクリエイティブスタジオで公演を続けていた、All Sapporo Professional Actors Selection Vol.1「虹と雪、慟哭のカッコウ」ですが、2月28日の公演(19時)を終えた段階で、共催する札幌文化芸術劇場hitaru(札幌市芸術文化財団)石井館長とも協議した結果、残る2月29日、3月1日の公演3回を中止することと致しました。

 これまで斎藤歩、木村典子が「公演前告知」、「2月24日対応強化連絡」と、予防等についてできる限りの努力をして参りました。

* 公演初日前告知 http://www.h-paf.ne.jp/200220geijutukantokuseimei/

* 2月24日対応強化告知 http://www.h-paf.ne.jp/200224geijutukantokuseimei/

 この間、札幌文化芸術劇場hitaruの石井館長、伊藤舞台技術部長ほか関係者の方々と連日意見交換をしながら、劇場内の殺菌や徹底した清浄、マスクの着用、今日までの公演の継続にご尽力して頂いたスタッフの皆様のご協力のお陰で、28日まで何とか公演を続けることができました。また、24日以降では、対応強化として、入場前に全てのお客さまの手のアルコール消毒を徹底し、公演冒頭にセットのナースステーションから「予防の手洗いの詳細手順説明」も行い、拍手も頂いたりしました。日ごとに新型コロナウイルスのまん延気配でしたが、予約キャンセルは若干あったものの、公演の評判は高く、当日券枚数も伸びてきていました。そんな状況の中、28日夕方の鈴木知事による「週末外出自粛要請」発表があり、公演終了後に、斎藤歩、納谷真大、木村典子と私で石井館長に面談を求めて意見交換をし、以降の三公演中止を決めました。すぐに中止告知をHP他、SNSでも行い、さらに個別に観劇予定のお客さまには各自中止連絡を行いました。29日、3月1日もお越しになる方々への対応、2日以降は払い戻し他の手続きについて関係者とさらに詰めた議論をする予定です。

 昨年末から稽古を重ねたきた斎藤歩、納谷真大ほかユニット関係者の忸怩たる思いは察するに余りあるものですが、この貴重な経験を次の公演に活かすようにと、石井館長からも励ましの言葉を頂いています。

 以上がこの間の中止に至った概略経過で、3月予定の理事会、さらに詳細をご説明する予定です。取り急ぎのご報告でまとまりませんが、どうかご理解のほどをよろしくお願い致します。

(公財)北海道演劇財団 理事長 秋山孝二

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 その後、芸術監督の斎藤歩からは以下のような報告も届きました。

・・・・2月29日にも、劇場に全員が集まり片づけをして、3月1日に予定通りバラシをして打ち上げをしようとしていたのですが、2月29日の段階で、hitaru の伊藤さんが、技術スタッフ全員を招集してくださっていて、劇場スタッフ総出でバラシをやってくれて、2時間ほどでバラシが終了してしまい、それならもう…と、29日の段階で、シアターZOOの稽古場で、打ち上げをやってしまおうということになり、お酒や食べ物を持ち寄って、稽古場で夜2時まで、盛大に打ち上げを行い、解散しました。

 そして昨日3月1日昨日も、上演予定時間に劇場の受付に立ちご来場くださったお客さまへの説明の用意をしていました。hitaru の丸田さん、技術部長の伊藤さんも立ち会ってくださいましたが告知が行き届いていたようで、一人もお客様はいらっしゃいませんでした。・・・・・・

斎藤歩のブログ――> http://sapporoza.blog.fc2.com/blog-entry-136.html

バラシを終えて

バラシを終えて

 伊藤部長、丸田さんには、本当に連日及び最後の最後まで大変お世話になりました、心から感謝申し上げます。

 私が関係する今回の演劇公演も千秋楽前に三公演残して中止せざるを得ない苦渋の選択でした。個々の事情による判断が一番重要で、上から言う話ではありません、続ける社会的使命があると確信しているからです、そんな風に考えていると、劇作家・演出家の野田秀樹さん(64)は1日、政府が新型コロナウイルス感染対策として文化イベントの自粛を要請したことに対し、「一演劇人として劇場公演の継続を望む」との意見書を公式ホームページで発表されました。平田オリザさんも賛同の意を示しています。政府の要請を受け、野田さんが芸術監督を務める東京都立の東京芸術劇場など国公立劇場の主催事業や、松竹主催の歌舞伎、宝塚歌劇団、劇団四季といった民間大手のほとんどが3月前半までの公演中止を決めている最中にです。

 今回の一連の対応中、野田秀樹さんのメッセージが心に響きました。

* https://www.nodamap.com/site/news/424?fbclid=IwAR01L6bz-IjukmthgyYG2WUHQyNxtFBnBS2fi9Jk919sEuUJzhPQCouKCU4

 公演を巡っての一連の判断を今振り返ってみて、私は民間財団理事長として北海道演劇財団が目指す「公益としての『演劇』振興」と真摯に向き合った数週間だったと感じています。「自粛」「自粛」の同調圧力の中、「今」、「ここ札幌」で公演を続ける責任みたいなものをギリギリまで追求してきたことに、私自身は誇りを持っているつもりです。もう克服したと思っていた感染症との闘い、芸術・文化の価値とどう折り合いをつけていくのか、少し時間を経て再度深く考えてみたいと思った次第です。

『虹と雪、慟哭のカッコウ』(中)

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 初日開演前は、私を含めた観客も何となく緊張していました。

開演直前の舞台

開演直前の舞台

 山木将平くんのギター生演奏で始まる舞台、個性豊かなキャスティングで、それぞれの役者の見せ場があり、さらに時代背景が1972年冬季オリンピック開催直前の札幌と設定されているので、当時の臨場感が素晴らしい!

 カッコウは札幌市の鳥、豊平川東橋下の「サムライ部落」、二風谷の「アイヌ部落」、満州と、それぞれ生まれた場所を喪失した状況から人間性を回復する闘いを挑む入院中の男達、1972(昭和47)年1月24日、グアム島の南部タロフォフォのジャングルで発見された残留日本兵・横井正一さん、女子フィギャースケートのジャネット・リン選手、1973年に札幌で行われたロボトミー手術、そして、ギタリストの山木将平の生演奏、そんな話題を織り交ぜた物語へと見事に変身しています。「虹と雪のバラード」も懐かしい思い出の曲ですね。

<以下、舞台写真は高橋克己さん撮影>

 初日公演は大盛況で終了しました。後から楽屋で出演者たちに聞くと、初日はやはり緊張したとか。いずれにせよ、新型コロナウイルス感染で世の中が動揺する中、しっかりと公演を終えて、まずは一安心でした。ただ、その後も感染患者が増えてくる中、公演を継続できるかどうか、一回一回の公演毎に、主催者としてこれが最後かもしれないという緊迫した気持で毎公演を見つめていました。

『虹と雪、慟哭のカッコウ』(上)

Posted by 秋山孝二
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 「All Sapporo Professional Actors Selection vol.1『虹と雪、慟哭のカッコウ~SAPPORO’72』」公演が、札幌のクリエイティブスタジオ(https://www.sapporo-community-plaza.jp/event.php?num=732)で開催されました。

 ご存知の方も多いと思いますが、この公演のモデルとなるカッコーの巣の上で』は、1975年のアメリカ映画です。 原作はケン・キージーが1962年に発表した同名のベストセラー小説。精神異常を装って刑務所での強制労働を逃れた男が、患者の人間性までを統制しようとする病院から自由を勝ちとろうと試みる物語です。 1976年のアカデミー作品賞、 アカデミー主演男優賞(ジャック・ニコルソン)、アカデミー主演女優賞(ルイーズ・フレッチャー)、アカデミー脚色賞、アカデミー監督賞(ミロス・フォアマン)の主要5部門を総なめにして話題になりました。

 今回、1972年の冬季オリンピック開催決定に沸く札幌のある精神療養病棟を舞台に、実力派俳優たちが人間の尊厳と自由を描く演劇作品を熱演しました。カッコウは札幌市の鳥、豊平川東橋下の「サムライ部落」、二風谷の「アイヌ部落」、満州と、それぞれ生まれた場所を喪失した状況から人間性を回復する闘いを挑む入院中の男達、1973年に札幌で行われたロボトミー手術、そして、ギタリストの山木将平の生演奏、そんな話題を織り交ぜた物語へと見事に変身しています。ドラマツルグの斎藤歩、脚本・演出の納谷真大ほか、キャストも個性を存分に発揮して見応えがありました。

* 虹と雪のバラードーー> https://www.youtube.com/watch?v=cPwnaq9PQF0

衝撃のチラシ!

衝撃のチラシ!

出演
斎藤歩(札幌座)
納谷真大(イレブンナイン)
水津聡(富良野GROUP)
小橋亜樹(クリエイティブオフィスキュー)
東李苑(クリエイティブオフィスキュー)
島太星(クリエイティブオフィスキュー)
山木将平
西田薫(札幌座)
礒貝圭子(札幌座)
熊木志保(札幌座)
小林エレキ(yhs)
川崎勇人(東京乾電池)
山田マサル(パインソー)
竹原圭一(RED KING CRAB)
梅原たくと(イレブンナイン)

<この公演について> HPより~~~~~~~~~~~~~~~
 「All Sapporo Professional Actors Selection」とは
 北海道の内外で活躍するプロフェッショナルな俳優を作品ごとに選抜し、これまで札幌ではなかなか実現のできなかったエンターテイメント性があり芸術的価値も高い演劇作品を創造し道民・市民にお届けする、札幌の演劇の新しい挑戦です。道外・海外から北海道を訪れた観光客の皆さんにも札幌の地場演劇を北海道観光のオプションの一つとして提案するアートツーリズムの試みでもあります。劇団やユニットの枠を超えて、道内・道外からも俳優や専門スタッフを札幌に招き、札幌文化芸術劇場hitaruの協力も得て、札幌市民交流プラザ・クリエイティブスタジオで公演します。 TGR札幌劇場祭や札幌演劇シーズンなどで活況を呈している札幌の地場演劇を支え続けるプロフェッショナルな俳優たちが、大人の観客の皆さんを満足させる舞台芸術をお届けします。シリーズ第一作は、精神療養病棟を舞台にした映画「カッコーの巣の上で」に着想を得て、人間の尊厳を問うオリジナルドラマをイレブンナインの納谷真大が書き下ろします。ロボトミー手術が実際に行われていた1970年代前半の札幌を舞台に、冬季オリンピック開催直前の急速な開発と新たな社会システムが構築されようとしている街の狭間で、そこに収まりきらない人間たち、命を賭して自由を渇望する姿を、札幌座の斎藤歩を主演に迎え、豪華キャストとギタリスト・山木将平の生演奏で描きます。

<演出家からのメッセージ>

「ここは俺やアンタがいるべき場所じゃない」
「そう思わねぇか?…なあ…一緒に行かねえか?」

1971年5月、札幌のシンボルである鳥「カッコウ」の初鳴きが聞かれ
翌年開催される冬季オリンピックを控えた街は様変わりしていた。
刑務所での懲役を免れるために精神病を装い入所してきた金子タケシは
療養所の非人間的なルールに悉く反抗する。
アイヌの貝沢チカラら様々な患者たちは当初
森川婦長らの「脳みそをちょん切る手術」を恐れていたが
金子と時間を過ごすうちに、彼の行動に共感し始め…。

オリンピックで街は生まれ変わろうとしている。
人間は生まれ変われるのか・・・人間の尊厳とは?

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たくさんの応援のフラワーデザインも

たくさんの応援のフラワーデザインも

 折からの新型コロナウイルス感染予防で受け付けもマスクで対応、会場入り口には諸注意メッセージ、HPにもご注意をアップして。

受付対応の姿!!

受付対応の姿!!

 (公財)北海道演劇財団HPより~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

新型コロナウイルスへの対応について

投稿日:2020年02月20日


 新型コロナウイルスの札幌での市中感染の発生に伴い、北海道演劇財団としては、2月20日に初日を迎えるAll Sapporo Professional Actors Selection Vol.1「虹と雪、慟哭のカッコウ」の上演にあたり、以下のような対応を行うことといたします。

 会場であるクリエイティブスタジオは小劇場であり、閉鎖的な空間ですが、現在新型コロナウイルスへの感染は飛沫感染、接触感染のみであるとの見解があり、2月20日現在、スタッフ・キャストの中に発熱・倦怠感・せきなど、感染が疑われる症状を持つ者もなく、今回の上演にあたってはスタッフ・俳優一同、細心の注意を払いながら、公演を開始したいと考えております。3月1日までの公演期間中に関係者に感染の疑いが発生した場合、公演中止などの措置をとる可能性も含め、今後、最新の情報が入り次第、臨機応変に適切な対応をしてゆくこととします。

 ご来場のお客様には、感染予防・拡散防止の趣旨をご理解の上、以下の点にご協力をお願いいたします。

〇発熱・咳・全身痛などの症状が継続してある方は、観劇をお控えくださいますようお願いいたします。
〇既に前売り券をご購入のお客様には払い戻しの対応もいたしますので、ご連絡ください。
〇劇場内の換気、消毒などには万全を期しております。観客の皆様も、うがい、手洗いなど、可能な限りのご協力をお願いいたします。
〇急な咳・くしゃみなどの症状が現れた場合、周囲のお客様にご配慮いただき、マスクの着用やハンカチ、着衣で覆うなどの対応をお願いいたします。
〇受付スタッフ・場内整理スタッフはマスクを着用させていただきます。
〇受付時、せきなどの症状が見受けられるお客様には、お声掛けをさせて頂き、体温を測定させていただき、問題がないようであれば、連絡先をお聞きしてからご入場いただく場合もあることをご理解ください。

 私たちは安全で快適な劇場空間を用意し、お客様をお待ちしております。何かお気づきの点がありましたら、遠慮なくスタッフにお申し付けください。

2020年2月20日
公益財団法人 北海道演劇財団
芸術監督 斎藤 歩

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 入念な予防告知をして、そして初日はたくさんのお客様が1時間前から列をなして開場をお待ちしていました。

ロビーいっぱい

ロビーいっぱい

 2020年2月20日、演技する側も観る側も、若干の緊張した様子でしたが、初日は大盛況で幕を開けました!

新型コロナウイルス感染症(1)

Posted by 秋山孝二
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 「新型コロナウイルス感染症」のニュースで、このところ私自身、医療関係者、感染者ではないのですが、様々な分野での対応に追われてすっかりブログが遅れてしまいました。これから何回になるか分かりませんが、これ関連の記事を連載で追いかけてみます。

 今回はその第一回目、そもそもの私なりのこのニュースとの関りスタートを振り返りながら書き留めます。

 2019新型コロナウイルスは、一本鎖プラス鎖RNAウイルスで、コロナウイルスの一種。SARS関連コロナウイルスに分類されて、 人に対して病原性があり、急性呼吸器疾患を引き起こすようです。2020年2月現在、中国武漢市での肺炎の流行をはじめ、世界各地で感染が拡大しています。

 私にとっては最初は、中国武漢市の都市封鎖とクルーズ船「ダイアモンド・プリンセス号(https://www.princesscruises.jp/ships/diamond-princess/)」の船内での感染ニュースだったと記憶していますが、それ以降、日々刻々新たな感染が報道され、日本でも、北海道でも、どんどん拡がっている状況で現在に至っています。

 ダイヤモンド・プリンセス号は、イギリスP&O社が所有し、アメリカに本拠地を置くカーニバル・コーポレーションの傘下、プリンセス・クルーズに所属している外航クルーズ客船、三菱重工業長崎造船所で建造されたものです。主に夏季はアジア、冬季はオーストラリアでクルージングを続けていたようです。三菱重工業長崎造船所と言えば、あの戦艦武蔵が建造された場所ですね。

https://www.princesscruises.jp/ships/diamond-princess/360tour/

 先日、「サステナブルデザイン2020」が横浜で開催された時に、羽田空港から横浜駅行きの高速バス車窓から、横浜港大黒ふ頭に停泊・隔離していたこの船を観ました、まさに大きなビルが横付けされている風景でした。

サステナブルデザイン2020 横浜

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=38028

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=38056

 私にとってクルーズ船の旅と言えばこちらです。「小樽から日本海へ」、「特集 HAWAII」です、ともに実に思いで深い旅行でした。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%B0%8F%E6%A8%BD%E6%B8%AF%E3%81%8B%E3%82%89%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%B5%B7%E3%81%B8

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E7%89%B9%E9%9B%86+HAWAII+2017+

 何だかすっかりコロナウイルス症の話題から離れてしまいましたが、まずはスタートとしてお許しください。

サステナブル・ブランド 2020 横浜(下)

Posted by 秋山孝二
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 オープニングは、「Z世代」のシンボリックな存在なのでしょうね、伊達敬信さん。「ジェネレーションZ、Z世代」は、アメリカ合衆国などにおいて概ね1990年代中盤以降に生まれた世代のことだそうです。カナダ統計局の場合には1993年生まれ以降を、アメリカ心理学会の場合には1997年生まれ以降を指すなど、定義は厳密に決められているわけではないようですが。

* Z世代ーー> https://www.spinno.com/blog/archives/4488

伊達雅信さん

伊達雅信さん

Z世代!
Z世代!

 映像で世界を駆け巡る慶応大学の小西遊馬さんのプレゼン、圧倒的な映像の説得力でした。

小西遊馬さん

小西遊馬さん

 資生堂の魚谷雅彦さん。

魚谷雅彦社長

魚谷雅彦社長

多様性

 多様性
続いては、ベネッセコーポレーションの安達保社長。

ベネッセの安達保社長

ベネッセの安達保社長

 イノベーションをどう生み出すかのパネルディスカッション。

社会課題解決のパネル

社会課題解決のパネル

 フィリップモリスの井上哲副社長

 昼食を取りながらのセッション。

 午後は木材関連のパネルディスカッション。

 とにかく盛りだくさんのプログラム、新しい時代の到来を痛感しました。

 帰り道の横浜駅から羽田空港のバスからは、横浜大黒ふ頭に停泊する「ダイアモンド・プリンス」号が見えました、折からの新型コロナウイルスで連日大きく報道されていました。

 一刻も早い解決を見たいものですね。

サステナブル・ブランド 2020 横浜(上)

Posted by 秋山孝二
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 「サステナブル・ブランド 2020」が今年は横浜で開催され、2日間で延べ3,300名を越える方々、昨年の1.5倍が来場したようです。

< 昨年の様子 >

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=35454

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=35480

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=35403

 オープニングも含めて、「Z世代」を語った若い方々の存在感がとても大きくなり、新しい流れの始まりを象徴しているように感じました。

 折からの新型コロナウイルス肺炎まん延の兆しの中で、開催自体を心配しましたが、昼食を含めて様々な所に予防とサステナブルデザインらしい配慮がなされて、イベント運営サイドの学びの場ともなりました。私は都合により一日目しか参加できませんでしたが、当日の様子はHPからも詳細に知ることができます。

サステナブル・ブランドジャパン(https://www.sustainablebrands.jp/

協賛企業も多数!

協賛企業も多数!

オープニング直前

オープニング直前

主催者ご挨拶

主催者ご挨拶

 今回の新型コロナウイルス肺炎のようなパンデミックに発展しそうな状況も、グローバル化した世界においては、私たちがこれから度々立ち向かわなくてはならない大きなリスクの1つであり、皮肉にもこれにどう立ち向かうのか、サステナブルな社会実現のためには必要であることも学んだ場となりました。

演劇シーズン冬 2020 終了!

Posted by 秋山孝二
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 『札幌演劇シーズン冬 2020(http://s-e-season.com/program/』が、終了しました。後半は、新型コロナウイルス肺炎の影響で、開催継続も危ぶまれる中、最後まで公演を続けることができてまずは安堵でした。

 今回は4演目、まずは「きっとろんどん(https://kittolondon.jimdofree.com/」の『発行体(http://s-e-season.com/program/hakkoutai/index.html』です。若手ユニットで観劇前は少々不安でしたが、昨年公演の「コントラスト」が面白く期待も大きかったので、楽しみでした。展開が分かりやすく、対象観客は私よりはるかに若い世代なのでしょうが、私にも付いていける展開で面白かったですね。

* 昨年の観劇ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=36774

 続いては、名古屋からの「空宙空地(http://www.coochuhcoochi.com/」、演目は『轟音、つぶやくよう うたう、うたう彼女は(http://s-e-season.com/program/gouon/index.html』。先日のキックオフイベントにも名古屋からわざわざ駆けつけてくれたユニット。速い舞台展開であっという間の時間でした。

* キックオフイベントーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=37711

 三番手は、「クラアク芸術堂https://www.clark-artcompany.com/」の『汚姉妹−呪われた少女−(http://s-e-season.com/program/oshimai/index.html』。率直に言って、どうも独りよがりの芝居で、疲労感がいっぱい、この「演劇シーズン」企画は、北海道の演劇ファンのすそ野の拡大が大きな目的であり、もう少し、その辺の趣旨を選考委員会も劇団の方々も理解して頂きたいと思いましたね。このままでは、ごく限定されたマニアックなファンの集まりに終始するような危惧を抱くのは、私だけではないと思います。幅広い演劇ファンの声に耳を傾けて今後の活かして頂きたいものです。

 そして、つい昨日千秋楽の「劇団イナダ組(http://www.inada-gumi.com/」の『カメヤ演芸場物語(http://s-e-season.com/program/kameya/index.html』。この前段公演の『亀谷ミュージック劇場(http://www.concarino.or.jp/2016/05/22/inadagumi_kameya/)』も観劇していて、昭和の雰囲気が滲み出る作品でした、特に山村素絵さんの存在感が素晴らしい!

 今晩、今回のシーズン企画の反省会が実行委員会、参加劇団関係者が集まり開催されます。どんな感想をそれぞれの方々が持たれたのか、大変興味深いですね。

演劇創造プロジェクト セミナー

Posted by 秋山孝二
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 「演劇創造都市札幌プロジェクト(https://ess-project.com/」という活動があり、私はそこの副代表を引き受けています。札幌演劇シーズンの協賛金を集めたり、演劇シーズンを主催する実行委員会の一員でもあり、年に3回程度のセミナートークを開催したり、札幌市の文化部の皆さんと、今後の札幌の演劇の在り方について意見交換もしています。

演劇創造都市札幌プロジェクトメンバー
(2017.11.29)

代  表 蔵 隆司 (宮越屋珈琲パリアッチ店主)
副  代  表 秋山 孝二(公益財団法人秋山記念生命科学振興財団 理事長)
平田 修二(公益財団法人北海道演劇財団 顧問)
代表幹事 閔 鎭京(北海道教育大学岩見沢校 准教授)
監  事 右谷 誠
事務局長 斎藤 歩(公益財団法人北海道演劇財団 専務理事・芸術監督)
幹  事 飯塚 優子(札幌演劇シーズン実行委員会 事務局長)
尾崎 要(株式会社アクトコール 代表取締役社長)
斎藤 ちず(NPO法人コンカリーニョ 理事長)
林 亮一(株式会社トップシーン札幌 常務取締役)
三上 敦(株式会社ノヴェロ 制作部 プランナー)
藤村 智子(札幌劇場連絡会 会長)
小島 達子(株式会社tatt 代表取締役社長)
団体会員 HBC 北海道放送株式会社
HTB 北海道テレビ放送株式会社
TVh 株式会社テレビ北海道
秋山不動産有限会社
株式会社ノヴェロ
札幌駅前通まちづくり株式会社
札幌駅総合開発株式会社
北洋銀行
北海道銀行
株式会社クリエイティブオフィスキュー
シアターキノ
個人会員 木村 典子[事務局](公益財団法人北海道演劇財団 プロデューサー)
桑原和彦

 そのプロジェクトが今年3回目のセミナートークを開催しました。今回お招きしたのは沖縄で数々の演劇フェスティバル「りっかりっか*フェス(https://riccariccafesta.com/」を立ち上げ、成功させている演劇プロデューサーの下山久さんです。「沖縄のフェスティバルの経験と、沖縄から見た札幌の演劇」と題して、沖縄での取り組みをご紹介され、札幌での取り組みの参考にさせて頂きました。

斎藤歩さんのコメントから引用~~~~~~~~~~~~~~
 今年度の第一回目は、2019年7月30日に、札幌で今注目を集めているNoMapsというイベントの実行委員会の事務局長の廣瀬岳史さんをお招きし、私と廣瀬さんとで、演劇とメディアとのリンクについてのクロストークを開催し、多くのお客様をお招きすることができました。10月3日には、演出家の平田オリザさんをお招きし、芸術×国際×観光×大学=?というタイトルで、地域における演劇の産業化の事例をたくさん紹介していただきました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~引用 おわり

当日チラシ

当日チラシ

HPからの引用~~~~~~~~~~~~~~~

劇場は命薬
(ヌチグスイ)

 ヌチグスイとは、沖縄方言で「命の薬」「長寿の薬」という意味です。クスイはクスリでもただの薬ではない。心の薬、心の栄養剤のことです。感動的な舞台を観たあとなど、「あぁ、今日はヌチグスイしたさぁ!」と声に出します。

 フェスティバルでの豊かな芸術体験が、みなさまのヌチグスイになることを信じて、りっかりっか*フェスタは質の高い舞台作品を届け続けます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~

りっか、りっか、フェスティバル

フェスティバルの概要説明

久さん

下山久さん

講演から幾つか:

* 「りっか」は沖縄方言で「行こう!」の意味

* アジアの中で、ファミリーを意識したフェスティバル企画、ゼロ歳から大人まで

* フェスティバルの「見える化」

* オブジェクティブシアター

* 国際共同制作による作品が多数上演

* EUでは乳幼児向け作品に5年間の補助金制度

* 豊かな感性は「生きる力」

* 運営でインターン85名(応募は300名)

* 参考として、アヴィニヨンフェスティバル(40余の招待作品+1,000余のoff作品)、エジンバラフェスティバル(40余の招待作品+3,000のフリンジ作品)

* 日本の演劇は言葉が多いが、「言葉の時代」ではなくなるのではーー>「ノンバーバルな時代」、表現の仕方の変化

* オーディエンスを間違わないように:自己満足ではなく社会性を持つべき!

平田修二さんとのトーク

平田修二さんとのトーク

 説明の後は、平田修二さんとのトークと参加者との質疑応答、いずれもそれぞれでフィールドで活動している同士、大変内容の濃いやり取りでした。

助成財団セミナー 2020(下)

Posted by 秋山孝二
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 基調講演での私のプレゼンは、概略以下の通りです。

 当日スライドからの抜粋~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

< 助成財団が必要とするアウトリーチ活動を目指して >

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3.「愛生館」の理念

庶民への眼差し

愛生済民

アジア・世界の体力向上

「愛生館」事業~担い手は幕末・維新を生きた人々

〇松本順先生の全国的な健康増進事業

~司馬遼太郎の歴史小説胡蝶の夢

〇愛生館三十六方製剤 > 衛生思想の普及

〇愛生館北海道支部 から 秋山愛生舘 へ

2019.10.1 愛生館文庫開設 http://www.akiyama-foundation.org/news/3854.html

* 参考ーー「愛生舘のこころ」シリーズ http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%84%9B%E7%94%9F%E8%88%98%E3%81%AE%E3%80%8C%E3%81%93%E3%81%93%E3%82%8D%E3%80%8D

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5. 今、注力している活動

8期中期5ヶ年計画(20172021年度)より抜粋~

3)アウトリーチ活動を通じて

* 研究者地域の担い手とのコラボレーション企画学びの場(プラットホーム)の構築

次世代の育成・教育プログラム創設すると共に、地域社会変革モデルを積極的に提唱し、幅広い道民の合意形成を実現する。

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ネットワーキング!

~閉じた活動を外に開くこと   助成財団センター山岡理事長

受領者 & 秋山財団

大切にしていることは、人の繋がり(歴史・信頼)

プラットホームして持続可能な関係性構築

~~研究者、活動主体へのリスペクト!

~~財団のポジショニングの変更!

研究助成のアウトリーチ活動

〇 市民活動助成のコラボレーション

研究市民活動の相互交流

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6今、思うこと

理念の具現化~未来像・2011から~

http://www.akiyama-foundation.org/vision

1)若い世代への助成

2生命科学のさらなる深化 ~全体知~

3)新しい時代の人と自然の調和

歴史のバトンを受け取り、そして、次に渡す!

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Ⅱ.30年目の決意2016

~ 秋山財団の原点 愛生済民

<立ち位置>

①地域: 「中央からの自立・自律性

②民間: 「官からの独立性、札幌農学校!

③生命科学: 「既成の学術領域」から解放 される“命・いのち”をテーマに

SDG、全体知、つながり

~生命地域(バイオリージョン):北海道~

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1)本来の「第三セクター」の立ち位置は?

3) 財団法人経営を学ぶ場の必要性

①他財団とのパートナーシップ構築

②「基本財産」に込める出捐者の意志の継承

(例) 愛生館文庫 <時代に合った翻訳>(https://www.akiyama-foundation.org/news/3854.html

4)秋山財団「第8期5カ年計画20172021年度)の視座

①助成金は「投資」 → 「託資」

②対応する → 提起する

* 主体は研究者、市民活動実践者

リーダーシップ よりも

パートナーシップ

フォロワーシップ

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秋山記念生命科学振興財団
アウトリーチ等の活動事例

たくさんの事例を写真入りで報告

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 抜粋 おわり

 その後のプログラムでは、アメリカでの事例ほか、日本の大手財団の様々なアウトリーチ活動の取り組みがご紹介されました。さらにそれに続いて、私を含めた登壇者がステージに着席して、フロアーからの質問にもお答えする時間も。私にもたくさんご質問が来ていて、その場では十分にお答出来ていなかったので、札幌に戻ってお一人ひとりにご返事を送信するつもりです、ただ、もう10日も経っているのに、まだ実行はできていませんが・・・。

 いずれにせよ、私にとっても大変貴重なひと時、特に質疑応答での私のかなり突っ込んだ、過激な(?)「民が担う公共」へのコメントは好評だったようで嬉しかったです、「出過ぎる杭は打たれない!」でしょうかね。このような機会を与えて頂いた山岡理事長、田中専務理事に感謝致します、ありがとうございます。

助成財団セミナー 2020(上)

Posted by 秋山孝二
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 (公財)助成財団センター(http://www.jfc.or.jp/)主催のセミナーが開催され、私は今年、基調講演を行いました。これまでにもこのプログラムでは2回ほど登壇しています。

< これまでの関連記事 >

* 2011年 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=7478

* 2016年 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=25679

* 2018年 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=32481

 今年は、折からの新型コロナウイルス肺炎の流行もあり、参加者の机の上にはマスクのご用意もありました。

当日プログラム

当日プログラム

200名近くの参加者か

主催者含めて200名近くの参加者

 昨日届いた『公益法人協会(http://www.kohokyo.or.jp/index.html)メール通信 No.242(2020.02.14)』でも紹介されていました。

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◎助成財団における「アウトリーチ活動」を考える―2019年度 助成財団フォーラムより

(公財)助成財団センター 専務理事 田中 皓

 (公財)助成財団センターが毎年実施している「助成財団フォーラム」。2019年度は、去る2月7日(金)に東京・大手町ファーストスクエア カンファレンスにおいて助成財団関係者を中心に約150名が参加して開催されました。2019年度のキーワードは「アウトリーチ活動」。助成財団にとっての「アウトリーチ活動」とは? あまり聞きなれない言葉ですが、英和辞典等での「out-reach」は「手を伸ばすこと、手を貸すこと—-」云々とあります。助成財団にとって具体的には「ただ待つのではなく、自ら積極的に社会に出ていく」、すなわち「現場に出かけてニーズを探索し、そのニーズに見合った適切で効果的な助成を行い、その成果を現場に還元すること」と言えます。

 このアウトリーチ活動は、助成財団が行っている公益活動を社会に広く理解してもらい、その成果を広く社会に定着してもらうことに大きな効果があります。活動を十分に理解されていない助成財団にとっては、財団が自ら社会との関係性をプロデュースし構築していくために欠くことのできない活動でもあります。

 フォーラムでは、山岡理事長の開会挨拶で、助成財団はアウトリーチ活動を通して助成事業を生き生きと楽しく実践出来ることになるとその重要性を強調されました。内閣府公益認定等委員会の米澤事務局長はご来賓挨拶の中で、日ごろの公益活動に加えて、アウトリーチ活動を通して助成というものを広く社会に理解してもらうことの重要さに言及されました。

 第1部の基調講演で、日ごろからアウトリーチ活動に率先して取り組まれている札幌の秋山記念生命科学振興財団の秋山理事長は、アウトリーチ活動の原点として財団を取り巻く関係者の「ネットワーキング」と「コラボレーション」の重要性に触れられ、助成金受給者や多くの関係者、地域社会を巻き込む活動に対する財団の果たす役割は重要であるとして多くの事例を紹介されました。米国の助成財団に勤務され、直接アウトリーチ活動に携わられてきた笹川平和財団の茶野常務理事からは、米国におけるコミュニティ財団のアウトリーチ活動事例等が紹介され、その取組みの重要性を強調されました。

 第2部では、7つの助成財団からそれぞれの財団で独自に展開されているアウトリーチ活動についての事例が紹介されました。いずれの事例も財団が自ら外に出向き、多種多様なアウトリーチ活動を通して社会との関係を能動的に構築している事例であり、助成事業をベースに更に広がる助成財団の活動の可能性を感じ取ることが出来ました。現在、制度改革10年が経過した区切りの中で、財務3基準の見直しをはじめとしたより良い制度への改正を求めて提言を行っていますが、一方では新制度におけるいくつかの不祥事を踏まえ、公益法人のガバナンスの更なる強化の声が高まってきています。

 内閣府には「公益法人のガバナンスの更なる強化等に関する有識者会議」が設けられ、強化に向けた多岐にわたる検討が進められているようですが、その一つにガバナンス・コードの制定等の動きもあるようです。

 公益法人は、社会を広く巻き込んだ積極的なアウトリーチ活動に組織的にしっかり取り組むことが、その法人のガバナンス強化にも大きく寄与することから、特に助成財団は存在意義や信頼性を高めるために、制度や法律以前に何よりも社会との関係性を強化するアウトリーチ活動を意識した助成活動を実現していくことが先決であり、ますます重要になっていくことを改めて考えさせられたフォーラムでした。

*なお、本フォーラムの様子については今後助成財団センターのホームページに動画をアップする予定です。

■■(公法協NEWS)――――――――――――――――――――――――――――――■■

 登壇者の事前打ち合わせ、日本の助成財団のそうそうたるメンバーとの意見交換は私にとっても大変貴重な学びの場となりました。

素晴らしい皆さん

素晴らしい皆さん

内閣府の事務局長ほかも

内閣府の認定等委員会事務局長ほかも

もう一人の基調講演者 笹川財団の茶野順子常務理事

もう一人の基調講演者 笹川平和財団の茶野順子常務理事

 自分の写真が無いのが残念ですが、第三部の質疑応答にはたくさんのご質問が私の下に届きました、嬉しかったですね。その一つ一つにはその場ではお答えできなかったので、後日、個別にメールでお答を届けました。

 フォーラム終了後の交流会でも、ここに書ききれない程のたくさんの出会いがありました。本当に素晴らしい一日でした、感謝ですね。

参加者も多く

参加者も多く

 終了後は、東京駅から高速バスでアクアラインを抜けて千葉県館山市へ。今年初めて館山の家に宿泊しましたが、近所はまだまだ昨年の台風15号・19号の爪痕が残っていました。新しい一軒家もポツポツ出現している一方、ブルーシートのままの古いお家、或いは更地になっている場所もあり、まだまだ普及は進んでいない様子ですね。恐らく、お年寄りがこれからどう暮らすのか、迷っているのではないでしょうか。

ブルーシートのまま

ブルーシートのまま

六華同窓会 新年交流会 2020

Posted by 秋山孝二
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 今年も六華同窓会の新年会が開催されました、まだ、5年目ですが、どんどん交流が盛んになってきて楽しみですね。

* これまでの記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=35236

 冒頭は、昨年10月に新しく会長に就任された南24期の大西雅之さんのご挨拶、いよいよ同窓会も私(南19期)の後輩が会長の時代に入ってきました。

今年度からの新しい大西雅之会長

今年度からの新しい大西雅之会長

 毎年の『大人の六華ゼミ』、今年は精神科医の上村恵一先生です、頼もしき後輩。『人生会議(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_02783.html』についても詳細のご説明があり、皆さん真剣に聴いていました。

上村恵一先生

上村恵一先生

 物議を醸しだしたポスター、炎上のお話も。

* https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191225/k10012227761000.html

 続いては昨年10月の総会・懇親会を無事終了した今年度の幹事当番期の皆さんの御礼ご挨拶、一段と同期の繋がりは強くなったようで良かったです。

今年度幹事当番期

今年度幹事当番期

 そして来年度の当番期も活動を始めているようです。

次年度幹事当番期

次年度幹事当番期

 私は副会長の一人ですが、会長が南24期、副会長がそれぞれ南22期、25期二人となった今、そろそろ後輩に譲る時がきていることを感じています。若いと思っていても、時はどんどん過ぎていきますね。

締めのご挨拶は林美香子副会長

締めのご挨拶は林美香子副会長

 何はともあれ、10年くらい前は財政的に危機的な状況だった同窓会も、優秀な後輩たちに恵まれて一緒に大改革を成し遂げて、今、やっと本来的に「楽しめる同窓会」になってきてこの上なく嬉しいです。

映画『リチャード・ジュエル』

Posted by 秋山孝二
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 映画『リチャード・ジュエル(http://wwws.warnerbros.co.jp/richard-jewelljp/index.html』を観ました。『アメリカン・スナイパー』『ハドソン川の奇跡』など、近年実話ベースの名作を数多く手掛けてきたクリント・イーストウッドの監督第40作目の作品です。

 1996年のアトランタ五輪で起きた爆破テロを題材にした実録ドラマ、容疑者とされた爆弾の第一発見者と真実を求める弁護士の闘い。俳優・監督としてさまざまな作品を世に送り出してきたクリント・イーストウッド。『スリー・ビルボード』などのサム・ロックウェル、『アバウト・シュミット』などのキャシー・ベイツ、『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』などのポール・ウォルター・ハウザーに加えて、オリヴィア・ワイルド、ジョン・ハムらが出演しています。

* 『スリー・ビルボード』ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=33851

~~~~~~~~~~HP より

 1996年、アトランタで開催されたオリンピックで爆破テロ事件が発生。警備員のリチャード・ジュエル(ポール・ウォルター・ハウザー)が爆弾の入ったバッグを発見したことで、多くの人々の命が救われ、一躍時のヒーローへ。しかし、FBIは爆弾の第一発見者だということを理由に彼を容疑者として逮捕します。リチャードを担当する弁護士のワトソン・ブライアント(サム・ロックウェル)が捜査に異議を唱える中、地元新聞女性記者のキャシー・スクラッグス(オリヴィア・ワイルド)の記事をきっかけに容疑の報道は熱を帯びていきます。

~~~~~~~~~~

 人の良いリチャードが追い込まれていく様子を見事な表情の変化で表現しています。母親の社会への切なる訴え、最終場面、リチャードがFBI捜査官の聴取で率直に語る場面、転職後の見違えるような自信に満ちた姿等、細部にもこだわってみせるクリント・イーストウッド監督の手腕にあらためて感動した作品でした。ただ実際のリチャードは、その後、40歳代半ばで亡くなったとのコメントもありました。

 先日の映画『家族を想う時(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=37793)』でも同様ですが、主人公が巨大な力によってどんどん追い詰められていく様子が、今の格差の時代の息苦しさ、今回の映画はさらに、FBIという捜査権力とマスメディア権力の不条理をあぶり出していました。今年は早々から見応えのある映画に出会えて幸せです。

Zooサロン新年 2020

Posted by 秋山孝二
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 (公財)北海道演劇財団(http://www.h-paf.ne.jp/tatt inc(https://tatt.jp/が企画制作する「All Sapporo Professional Actors Selection vol.1『虹と雪、慟哭のカッコウ ~SAPPORO’72(https://www.sapporo-community-plaza.jp/event.php?num=732)』」公演を前に、先日のZooサロンでは脚本・演出、出演者の皆さんを囲んでのひと時、大変楽しかったです。


http://www.sapporoza.com/program-index/?program_id=1823

~~~~~~~~~~~関係HPより 引用

 「All Sapporo Professional Actors Selection」とは
 北海道の内外で活躍するプロフェッショナルな俳優を作品ごとに選抜し、これまで札幌ではなかなか実現のできなかったエンターテイメント性があり芸術的価値も高い演劇作品を創造し道民・市民にお届けする、札幌の演劇の新しい挑戦です。道外・海外から北海道を訪れた観光客の皆さんにも札幌の地場演劇を北海道観光のオプションの一つとして提案するアートツーリズムの試みでもあります。

 劇団やユニットの枠を超えて、道内・道外からも俳優や専門スタッフを札幌に招き、札幌文化芸術劇場hitaruの協力も得て、札幌市民交流プラザ・クリエイティブスタジオで公演します。TGR札幌劇場祭や札幌演劇シーズンなどで活況を呈している札幌の地場演劇を支え続けるプロフェッショナルな俳優たちが、大人の観客の皆さんを満足させる舞台芸術をお届けします。

 シリーズ第一作は、精神療養病棟を舞台にした映画「カッコーの巣の上で」に着想を得て、人間の尊厳を問うオリジナルドラマをイレブンナインの納谷真大が書き下ろします。ロボトミー手術が実際に行われていた1970年代前半の札幌を舞台に、冬季オリンピック開催直前の急速な開発と新たな社会システムが構築されようとしている街の狭間で、そこに収まりきらない人間たち、命を賭して自由を渇望する姿を、札幌座の斎藤歩を主演に迎え、豪華キャストとギタリスト・山木将平の生演奏で描きます。

 オリンピックで街は生まれ変わろうとしている。
 人間は生まれ変われるのか・・・人間の尊厳とは?

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 引用 おわり

 サロンの会では、ドラマトゥルグの斎藤歩さん、作・演出の納谷真大さん、音楽でギタリストの山木将平さんほか出演の皆さまをお迎えしてのトークでした。冒頭にサロンの会の有田英宗会長のご挨拶。

サロンの会会長ご挨拶

サロンの会・有田英宗会長のご挨拶

 出演のお一人、西田薫さんのお話も。

 富良野からは水津聡(富良野GROUP)さんも駆けつけてくれました。

 山木将平さん、生のギターで、そして今回演劇初舞台となりそうです

キャスト

斎藤歩(札幌座)
納谷真大(イレブンナイン)
水津聡(富良野GROUP)
小橋亜樹(クリエイティブオフィスキュー)
東李苑(クリエイティブオフィスキュー)
島太星(クリエイティブオフィスキュー)
山木将平
西田薫(札幌座)
礒貝圭子(札幌座)
熊木志保(札幌座)
小林エレキ(yhs)
川崎勇人(東京乾電池)
山田マサル(パインソー)
竹原圭一(RED KING CRAB)
梅原たくと(イレブンナイン)

スタッフ

演出助手:後藤七瀬(イレブンナイン)
舞台監督:高橋詳幸(アクトコール(株))
舞台美術デザイン:高村由紀子(フリー)
舞台製作:アクトコール(株)
作曲:山本将平
照明プラン:広瀬利勝(フリー)
照明オペレーター:阪井駿太郎(オーテック)
衣装デザイン:岡本嚇子(アトリエスピカ)
音響オペレーター:奥山奈々(Pylon Inc.)
字幕オペレーター:富岡尊廣(NPO法人札幌座くらぶ)
宣伝美術:若林瑞沙(studio COPAIN)
制作:富岡尊廣、澤田未来(イレブンナイン)
プロデューサー:木村典子(札幌座)、小島達子(tatt)

 一昨年12月のこけら落とし公演『ゴドーを待ちながら』に続く創作演劇、今回も大変楽しみで、すでに3回の観劇予約をしています。今回チケット料金もこれまでより少し高く設定されて、札幌の演劇界に新しい時代の到来を予感させます!

* 2018年12月公演の記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=35036