椅子を巡る物語 @ 札幌!

Posted by 秋山孝二
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 札幌の風倒木から製材、制作した『札幌の木 北海道の椅子展』が催されています。「点」で活動する木工家・デザイナーが、札幌で製材を始めた樵(きこり)という異なる「点」と繋がることで生まれる椅子。北海道、札幌だからできる新たなモノづくりの在り方を探ります。そんな趣旨での今回の展示会、コンパクトな空間に、風倒木にまつわるたくさんの人々の『物語』がびっしりと詰まっていて、ひと時、不思議な気持ちになりました。

* これまでの風倒木関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E9%A2%A8%E5%80%92%E6%9C%A8

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『札幌の木 北海道の椅子展』

出展:
中村 昇
高橋 三太郎
KANTO(石津 真一)
THREEK(宮島 弘之、仲上 博明、後藤 はづき)
kochia(荒木 孝文)
enao(遠藤 さとし)
YU UCHIDA(内田 悠)
621(植木 祐介、祐川 諭、藤原 誠)

樵:
outwoods(足立 成亮)

写真:
山内 麻由美(outwoods)

主催:
Sapporo Association of Woodworkers(SAW)

共催:
GALLERY創(http://sou.agson.jp/)、公益財団法人北海道文化財団

後援:
北海道

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写真は山内 麻由美(outwoods)さん

風倒木からの椅子!

風倒木からの椅子!

 そして、6月末の札幌南高学校林では、「100年の森」視察グループが熱心に現場にいらっしゃいました。札幌市での『都市型林業モデル』の構築、こらからが楽しみです!

昼食時の意見交換

昼食時の意見交換

 作業道づくりの最先端では、自然と一体の作業が続きます。

最先端での視察!

最先端での視察!

 展示会会場で、高橋三太郎さんともお話をしましたが、昨今の建築設計の現場では、設計コンセプトの具現化において全てを取り仕切る設計士の力量が弱まって、椅子のデザイナーの出る局面がほとんどなくなっているとのこと。若い椅子のデザイナー・製作者たちにもたくさんの「場」を創ってあげたいとお話をされていました。三太郎さんは『札幌コンサートホールKITARA(https://www.kitara-sapporo.or.jp/』の椅子の製作者、道南の木材を使っての一連の椅子によるあの空間は、丸ごと「北海道」を醸し出しています。

学校林修復・復興作業シリーズ(3)

Posted by 秋山孝二
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 札南高学校林は昨年9月の台風と地震により大きな被害を受けましたが、ほぼ1年の懸命な復旧作業を経て、作業道完了と風倒木等の材の確認を行うべく、所有者の札南高学校林財団(私は理事長)の実務部隊と作業チームで現地に赴きました。

< 台風被害の復旧作業 2018 >

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=34376

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=34408

最初の材集荷場

最初の材集荷場

 材は丸太とチップ用とに区別して積み上げられ、近々販売される予定です。通常の間伐材と違って、自然災害による皆伐に近い材の搬出量はかなり多く、当初の見積もりよりも多めとなりました。

丸太として販売予定

丸太として販売予定材1

販売予定材2

販売予定材2

 昨年、被害直後から見るとかなり整えられた感はありますが、以前の風景とは一変して見通しのよい景色となりました。

被害により景色が一変したエリア

被害により景色が一変したエリア

途中、このエリアの地層も調査

途中、このエリアの地層も調査

 作業道は実測すると646メートル。当初予定より若干長めです。

完成した作業道の実測

完成した作業道の実測

別の被害エリア

別の被害エリア

別の材集荷場

別の販売材集荷場

検証確認完了!

検証確認完了!

 今回の復旧作業確認・検収、昨年の災害からほぼ10か月、よくここまで復旧したとあらためて現場作業に当たった神内・足立のお二人と、企画活動委員会メンバーを中心とする延べ70人の皆さまに、心から感謝したいですね、ありがとうございます。

 100年を見据えて森のお守りをする、自然の猛威に驚くとともにレジリエンスの姿勢でこれからも柔軟に対応していきたいものです、たくさんの学びを得ました。

学校林 春の散策会 2019

Posted by 秋山孝二
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 恒例の札南高学校林(http://www.rikka-forest.jp/)の春の散策会が開催されました。この数年、この企画の人気がどんどん高まり、今年も170人を越える参加者で大盛況でした、他に希望者もたくさんいらっしゃったようですがお断りするといった状況だったとか。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E6%9E%97%E6%95%A3%E7%AD%96%E4%BC%9A

有明小学校校庭で

有明小学校校庭で

記念碑の前で

記念碑の前で

エゾエノキのポイントで活動の詳細説明も

エゾエノキのポイントで活動の詳細説明も

 今年は、私は途中一人抜けて、昨年秋の台風・地震の甚大な被害箇所に足を運び、足立さんたちの復旧作業を見てきました。あらためて強風による倒木被害の酷さを感じると同時に、かなり片付いてきている様子に、少し明るさも見えてきました。

道をつけながら風倒木の処理も

道をつけながら風倒木の処理も

完全復旧にはまだ数年かかるようで

完全復旧にはまだ数年かかるようで

 「100年の計」と簡単に言葉では語れますが、今年108年目を迎えるこの学校林、植樹、育樹をしながら、今回のような自然の猛威の前にはその後片付けも活動になってくる、自然相手の活動の難しさ、楽しさを感じる日ともなりました。次の世代につなげる私たちの活動を目の当たりにした瞬間でもありました。

学校林修復・復興作業シリーズ(2)

Posted by 秋山孝二
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 〈復旧プラン概要〉にあるように、ボランティアベースで大人数でできる作業はまずは以下の二つです。

1.林道開通=H30年度積雪(12月初旬)までに完了

2.風倒木処理=H30年度間伐時期(10月~12月中旬)までに完了

 先日の作業では、早朝からはチェーンソー2台、後に一台加わって3台で風倒木を切断、枝を切り、人海戦術で作業道脇にそれらを排除、レーキで整理清掃でした。風倒木の処理は、林業の中でも危険を伴い、この日も切断時に跳ね上がる木も多く、なかなか緊張感のある作業です。とにかく、今後の重機・搬送車投入の道筋をつける意味でも、雪が降る前にはこれらの作業をまずは終わらせておきたいとの思いで頑張りました。

 変わり果てた山の光景に気持は沈みがちでしたが、黙々と作業を続けて、当初予定した以上の修復はできた第3回目、バイクチームを含めた皆さんのご尽力に本当に心から感謝です。

学校林修復・復興作業シリーズ(1)

Posted by 秋山孝二
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 ついこの夏、作業をしたばかりの札南高学校林が、9月5日未明の台風21号と6日未明の北海道胆振東部地震により、大きな被害を受けました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=34150

 直後から作業道チームが山に入り被災調査を行った結果、かなりのエリアに倒木・地割れ等が見つかり、当面の作業道の復旧作業と中期的な復興計画を策定して新たな活動を始めています。今回から、「学校林修復・復興作業シリーズ」として、記録を書き留めることにしました。どれくらいの期間続くか分かりませんが、現実と真摯に向き合い学校林の保全に努めたいものです。

* 札南学校林ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E6%9E%97

 学校林復旧作業第3回目、10月6日朝6時から開始、雨が降る前の15時まで続きました。私は早朝グループに参加、朝5時15分には家を出て清田区白旗山入口の集合場所に向かいました。力強いバイクチームを含めて20名を越える方々が集まり、作業手順を確認して学校林に入り、黙々と作業道修復にあたりました。これも歴史の一コマと後輩たちは語り継いでくれるでしょう!

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【作業チームのスレッドから】

2018年9月5日未明の台風、翌9月6日未明の胆振東部地震の影響で、学校林も少なからず影響を受けました。

学校林内の状況や復旧作業の進捗、
必要な情報等はこちらでやりとりいたしましょう。

まずは画像の被害状況MAPをご覧ください。

〈復旧プラン概要〉
1.林道開通=H30年度積雪(12月初旬)までに完了。
※大人数でできる作業有

2.風倒木処理=H30年度間伐時期(10月~12月中旬)までに完了。
※大人数でできる作業有

3.林道・森林作業道の補修・復旧=H30~31年度(10~12月/来5月~7月)の期間で完了
※林業チームによる

4.被害の大きな箇所の復旧=H30~31年度(10~12月/来5月~7月)の期間で「ある程度は」完了させたい。長期的な作業も必要か。
※大変な危険が伴う作業のため、林業チームが施工、復旧作業コアメンバーに立ち合いと記録を御願いしたい

以上(2018.9.18.足立)

コメント欄にて詳細等後々UPします

被災状況概略図

被災状況概略図

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 繰り返しになりますが、多くの作業道を塞ぐ倒木を目の当たりにすると、しばし呆然。でも、中島みゆきではないけれど、「倒木の敗者復活戦」で頑張ろうと前を向いています、いい歌、心にしみる、東北、札南学校林の敗者復活戦ですね。

https://pv755.com/toboku-no-haisha-fukkatsu-sen

 私は、会社時代の防災用で手元に置いてあったヘルメットを学校林仕様に文字代え、こんな使い途で学生時代以来(?)数十年ぶりに被ることになるとは思いもよりませんでした?!

会社の防災用を学校林修復用に!

会社の防災用を学校林修復用に!

 私は骨折した足は万全ではないのですが、黙ってみている訳にもいかず、できる限りの作業は自分なりに続けました。

私も作業で

私も作業で