アイヌ文化とこれからの北海道

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 経済同友会の「札仙広福・四極円卓会議」が、今年は4巡目のスタートで第13回、北海道経済同友会のホストで開催されました。今年のテーマは「地方における成長線戦略」、特別講演は、札幌大学副学長・本田優子先生による「アイヌ文化とこれからの北海道」でした。私も個人会員の「ウレシパクラブ」を立ち上げて、今、アイヌ文化の伝承と啓発等でグローバルに大活躍です。

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=4680

経済同友会・「札仙広福」会議で本田優子先生のご講演

経済同友会・「札仙広福」会議で本田優子先生のご講演

 講演の冒頭に、今、全国で上映中の映画「許されざる者:http://wwws.warnerbros.co.jp/yurusarezaru/index.htmlについてのエピソードを語られ、大変興味深く聴きました。このリメイクのお話を、今回の監督・李相日さんから最初に本田先生が聞いていろいろアドバイスを行い、アイヌの方々はじめ、北海道のプロの役者さんたちも多数好演しています。映画のエンドロールには、「北海道演劇財団」、「前田一歩園財団」の名も銘記されていました。

 主演の渡辺謙さんについては、今年7月にこの欄に書きました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=17215)。アイヌ語のアドバイスで、渡辺謙さんと本田優子先生は、至近距離の時間を共有したようです、このお話はまた別の機会にゆっくり伺いたいものです!?

北海道の役者さんたちも大勢出演!

北海道の役者さんたちも大勢出演!

 仙台、広島、福岡、北海道の各経済同友会の代表の方々が、それぞれ地域の成長戦略を発表しました。各地の特色を活かした活動は、日本経済を支える一翼としての力を感じましたね。特に、「六次産業化」という表現よりも、「商農工連携」の方が現実的ではないかというご意見、すなわち、流通・生産のプロが「農」を支える発想の重要性を一様に語っていましたね。しかしながら、これには経済産業省、農林水産省が批判的とか。

 コラボレーションの時代において、地域課題の解決は、超党派的であり、総合的であり、従来の枠組みを越える「特区」的発想からしか活路を拓けない、そんな意を強くしました。

「バラトン」と聞いて

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 環境系の市民活動をされている皆さんには、すでにお馴染みの「バラトングループ(http://vimeo.com/51860396」は、この間、地球規模の環境問題への数多くの提言があり、時代を先取りしながらグローバルなオピニオンリーダーとしての存在です。私は当初、それがハンガリーのバラトン湖だとは知らずにいましたが、ワグナー・ナンドール財団(http://www3.ocn.ne.jp/~wagner/TOP.html)の関係でハンガリーをたびたび訪問しているうちに、「あっ、あのバラトン湖畔に集まるグループか」と気がついたのです。

メンバーはこちら(http://www.balatongroup.org/who-we-are/)

<これまでのこの欄への私の記載です>

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=7722

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=10357

 日本からは枝廣淳子さんが2002年からただ一人参加していて、今年で12回目とのこと。今年は第32回、世界から60人ほどが集っています。JFS(http://www.japanfs.org/ja/)通信によると:

~~~~今年のテーマは「テクノロジー」。休み時間や食事中に、旧知のメンバーからも新しいメンバーからも聞かれるのは、「フクシマの現状と見通し」「日本のエネルギー政策の今後」です。いかに世界の人々の関心がいかに高いかを(国内の方が低い……)を感じます。と同時に、国内でもそうですからしかたないのかもしれませんが、情報が世界に届いていないのだなあと……。今朝、テクノロジーに関する発表が始まるまえの小グループの議論で、「フクシマの事故を考えても、人は複雑で先進的な技術のほうに向かう傾向がある一方で、もっとシンプルでわかりやすく、レジリエンスの高い技術もある」という問題提起から、「だれが技術を評価し、だれが選ぶのか」も大事な議論のポイントだ、という話になりました。

 だれが技術を評価し、だれが選ぶのでしょうか?技術革新が便益とともにリスクを大きくする(原発のように)可能性がある場合など、「もっともっと(技術の進歩を)」に歯止めをかけるべきときがあるとしたら、その歯止めはだれがどのようにかけることができるのでしょうか?

 今朝の発表でも、遺伝子組み換え技術、温暖化に対するジオエンジニアリング(成層圏にエアロゾルを散布して太陽光を反射し、地球への入射を減らすといった、気候システムに対する大規模・意図的な工学的介入)といった技術が例として取り上げられていましたが、その結果を不特定多数の人が被る技術(原発もそうですね)についての評価や選択・決定はだれがどのように行うべきなのでしょうか。

~~~~~~~~~~~ 引用 おわり

 2011年3月の原発事故直後もそうでしたが、私自身とほぼ同じ思いを上手に表現してくれて、「レジリエンス」な思考の枝廣淳子さんの活躍は、環境系課題解決の方向性を示してくれます。最近、東京でのワークショップ等にもあまり参加できないのが残念ですが、北海道の地で引き続き活動は続けていますので、どうか宜しくお願いします、ね。

< 参照 >
* 枝廣淳子の環境メールニュース http://www.es-inc.jp

* 「幸せ経済社会研究所」~幸せと経済と社会との関係を見つめ直す  http://www.ishes.org/

* 「私の森.jp」~森と暮らしと思いをつなぐ  http://watashinomori.jp/

* 「変える」メソッドを経営へ  http://www.change-agent.jp/

* 「システム思考」に関する情報を提供  http://groups.yahoo.co.jp/group/systems_thinking_byCA/

* 日本から世界へ情報発信 ジャパン・フォー・サステナビリティ  http://www.japanfs.org/index_j.html

「2020東京五輪」に思う

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 すっかり秋の風情になった札幌ですが、皆さまは如何お過ごしでしょうか。一年に一度の「贈呈式」を終えて、つかの間ホッとしていたら、昨日、素晴らしい虹を久しぶりに目の当たりにしました、上空を見上げたのは何か月振りでしょうか、嬉しかったです。

財団事務所窓から、大きな虹がくっきり

財団事務所窓から、大きな虹がくっきり

 さて、少し時間が経ちましたが、2020年のオリンピックが東京開催で先日決まりました(http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE98601J20130907)。そんなつもりはなかったのですが、何とも日本人、早朝のライブで決まった瞬間を見ていました。時間が経って、ニュース等で、東京チームの最終プレゼンの様子も分かってきました。最も違和感のあったのは、多くの方と同様に、安倍晋三首相の「状況はコントロールされている」とか、「汚染水は原発港湾内に完全に封じ込められている」とかの場面です。広告代理店の仕事なのでしょうね、政治家の「どうだ!」と言わんばかりの振り付けは、アスリート達の爽やかさに比べて、美しくはないです。奇しくも「内閣広報室」のこの掲載記事、練習風景まで広報するのは悪乗り以外の何物でもありません(http://www.youtube.com/watch?v=SbHwxrnsHKg)。

 ただ、別の見方をすると、汚染水問題をはじめとする東電原発事故収拾に国が責任をもつことが、これで国際的な公約になったとも言えるのか、と。東京で建設工事がいっせいに始まった影響で、原発事故現場、及び被災地で働こうという人が集まらないという事態にならないよう、国が責任を持つことを世界に約束しました。東日本大震災の大地震や津波、そして原発事故を、オリンピック招致に利用したのではないことを、これからの長い活動の積み重ねで明らかにする責務が、安倍晋三首相には生じたのです。

 1964年の東京五輪、私は中学2年生、学校のテレビで見ていた気がします。高度成長期のシンボルの世界的イベント、2020年のそれは、56年後という連続性ではなく、21世紀の「サステイナブル」時代として、新しい都市と地方の関係性の象徴として、そしてグローバル社会の中の新しい日本としてのシンボルになって欲しいですね。

 いろいろこの間検索しながら、5年前に札幌でもお会いした池田香代子(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=88)さんのブログに出会い、ほぼ似たようなご指摘に共感しました。

< 池田香代子さんのブログ >

* http://blog.livedoor.jp/ikedakayoko/archives/51958705.html

* http://blog.livedoor.jp/ikedakayoko/archives/51958915.html

秋山財団贈呈式 2013 (後)

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 引き続いては会場を移しての贈呈式。「秋山財団賞」、「新渡戸・南原賞」、「研究助成」、「ネットワーク形成事業助成」の選考経過報告、授賞式、そして締めくくりは、今年度の「秋山財団賞」受賞・若菜勇先生による記念講演、「マリモはなぜ阿寒湖で丸くなるのかー総合科学的なアプローチによるその生態史の解明」でした。後日、秋山財団(http://www.akiyama-foundation.org/)HPで録画を掲載致します。

 今年度の受賞・受領者はこちら ――> http://www.akiyama-foundation.org/news/470.html

 記念講演では、自然界の多様なファクター、微妙な調和での生成過程を知り、阿寒湖はじめ自然環境の奥深さを知るとともに、地道な研究をこの間継続されてきた若菜先生のご努力に、感動するとともに、心から敬意を表します。

 研究の詳細はこちら――>http://www.marimo-web.org/qa.html

 世界自然遺産登録に向けてこれからも一層ご尽力されるのでしょう、私たちも微力ですが北海道民として協力・応援致します!

例年よりかなり多い手前の来賓者席

例年よりかなり多い手前の来賓者席

ネットワーク形成事業助成の湯浅優子選考委員長の経過報告

ネットワーク形成事業助成の湯浅優子選考委員長の経過報告

 その後、交流会、例年の5割増しの参加者で盛り上がりました、有難いですね。研究者の代表の方々、高校生チームも登壇しての率直な表現の数々、ここには書ききれない感動的なものばかりで、終了後の今もその余韻に浸っている私です。

受領者からのメッセージ3題に登壇した高校生たちも

受領者からのメッセージ三題に登壇した高校生たちも

 贈呈式での冒頭の私のご挨拶から、最後の部分を引用します。~~~~~~~~~

・・・・・・・・終わりに、ご参加の大学関係者、研究機関、そして受領者の皆さんにお願いが御座います。私たち財団関係者は、あの研究はどうなったかな?プロジェクトの方は元気に活動を続けていらっしゃるかな?と、いつも気に掛けております。受領者の皆様には、この贈呈式にご出席頂き、会場にお集まりの他の受領者、財団を永きに亘り支え続けて下さっている役員、選考委員、一般市民、とりわけあとに続く若い研究者や次の世代を担う若者たちに、研究の苦労や喜び、日々の活動の様子などを語って頂きたいのです。贈呈式は式典ではなく、そんな交流の場と受け止めて頂きたい、それが財団運営に携わる私たちからの唯一のお願いです。ステージは、秋山財団がご用意致します。お互いに心寄り添うパートナーとして、共に歩み続けて参りましょう。

今年度の受領者の皆様。日々の研究、活動に追われて過去を振り返る時間など無くなる事もあるかと思いますが、皆様の助成金の中には27年間、秋山財団に寄せられた沢山の方々からの志と篤い想いが込められている事も忘れないで頂きたいと思います。

100年の時を越えて、北の生命と共に歩んで来た秋山愛生舘の歴史とDNAを受け継いだ財団の助成事業です。生命と向き合い、道民のいのちと共に、自然と共生する生命科学の進化の為に貢献し続ける事をお誓い申し上げます。

~~~~~~~~~ 引用 おわり

 「2011.3.11」以降の時代を生きている私たち、生きているいのちの果たすべき役割、担うべき活動、そんな根源的な問いかけに応えるひと時になりました。民間財団として、自主・自立を基本に、民が担う公共の一翼として、理念を高く掲げてこれからも一歩一歩前に進んで行きたいものです。ここまでご支援、ご指導頂いた皆さま、ありがとうございます!

秋山財団贈呈式 2013 (前)

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 今年の秋山財団(http://www.akiyama-foundation.org/)贈呈式は、設立27年目、新しい四半世紀を迎えて、これまでと大きく変えてプログラムを充実しました。まず、前半は、「受領者からのメッセージ」、続いて「特別講演会」でした(http://www.akiyama-foundation.org/wp-content/uploads/2013/09/feba1ddba554f8b13aeec3dd0f310c06.pdf)。

 詳細は、後日、秋山財団HPに録画で掲載されますので、そちらをご覧いただきたいと思います。

新企画:受領者からのメッセージ 4題

新企画:「受領者からのメッセージ」 四題

 この企画に、8題の応募がありましたが、今年は4つでスタート、冒頭から三題は今年の「ネットワーク形成事業助成“いのちをつなぐ”プロジェクト」の受領者で、皆さん高校生でした。最後は昨年の「研究助成」受領の札医大・丸山玲緒先生でした。

 それぞれに思いを込めた素晴らしいプレゼンで、「いのち」のつながりについて、研究・活動の今後が楽しみです。

 続いての特別講演は、旭川市旭山動物園(http://www5.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/)の園長・坂東元さんでした。テーマは、「いのちをつなぐ 未来のために~伝えるのは 命の輝き~」。1時間半を越える時間、野生動物たちの誕生、成長、死の話を通して、今一度、私たちヒトの生き方を見つめ直すひと時となりました。

 坂東さんは、「ボルネオ保全トラストジャパン(http://www.bctj.jp/」の理事にもご就任されて活躍されています。

特別講演:旭山動物園園長・坂東元さん、座長は酪農学園理事長・麻田信二さん

特別講演:旭山動物園園長・坂東元さん、座長は酪農学園理事長・麻田信二さん

野生動物と真摯に向き合う体験からの素晴らしいお話

野生動物と真摯に向き合う体験からの素晴らしいお話

 日々、野生動物を通して「いのち」と向き合っている坂東園長のお言葉は、今の人間社会への多くの提言を含んでいましたね。オランウータンの子育ての過程、「いのち」を預かっている動物園であるが故に、動物たちの「死」をはっきり伝えるという信念、「無学、論に屈せず」、そして、「伝えるのはいのちの輝き」である、と。

 本質を突いた数多くのメッセージ、昨年からのラブコールでお話をお願いした私たちも、今後の活動に多くの示唆を受けました、ありがとうございました!

こちらも、「祝、世界遺産」?

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 先月、世界遺産登録になった富士山について、千葉県館山市のお店をご紹介しました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=17580)が、こちらは、東京からのお客さまのお土産でした。

「富士山限定焼」って何かよく分かりませんが・・・

「富士山限定焼」って何かよく分かりませんが・・・

四季折々、美しい富士山の姿

四季折々、美しい富士山の姿

 商魂たくましいというのか、「世界遺産」登録がすぐに「商品」になる、これ程分かりやすい事例はありませんね。

六華交流会 2013 in Sapporo

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 六華同窓会(http://www.rikka.net/)についてはこれまでこのブログに何回も書いてきました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%85%AD%E8%8F%AF%E5%90%8C%E7%AA%93%E4%BC%9A)が、先日、第3回目となる「六華交流会」が大盛会で終了しました。とにかく、若い世代のパワーに圧倒されっ放し!

 今回のメインスピーカーは、加藤英里(南51期)さんです、ビールを飲みながら舌も滑らか、素晴らしいプレゼンでした!

<プロフィール>
1983年札幌生まれ、札幌在住。北海道大学教育学部卒業後、㈱リクルート北海道じゃらん入社。入社後一貫して地域振興業務を担当。得意分野は「食」で、南富良野町の「南富良野エゾカツカレー」や秩父別町の「ちっぷべつ緑のナポリタン」などの新・ご当地グルメ立ち上げサポートの他、2008年に札幌市で始まった「さっぽろオータムフェスト」立ち上げにも関わる。新・ご当地グルメの全国組織「食による観光まちづくり推進協議会(通称:S-1パートナーズ)」の活動にも携っている。

第3回のメインスピーチ:南51期 加藤英里さん

メインスピーチ:南51期 加藤英里さん(佐藤元治さん写す)

 今年度の六華同窓会幹事当番期・南38期の皆さんも、佐々木寿誉実行委員長ほかそろってのご挨拶、11月2日の総会・懇親会が楽しみです。

今年度幹事当番期・南38期佐々木寿誉委員長ほか

今年度幹事当番期・南38期佐々木寿誉委員長ほか

 短い時間でしたが、これまで以上の濃い交流があちこちでいっぱい。そして最後は「締めの乾杯」、南56期五十嵐千紘さんのご挨拶と乾杯がすごかった!この若さでどこで学んだのか、彼女が働く某大通公園沿いの会社・高堂理社長のご指導なのでしょうか、「一中扇子」を片手に素晴らしい締めの乾杯でした、まさに「脱帽!!!」

堂々たる締めの乾杯:南56期五十嵐千紘さん

堂々たる締めの乾杯:南56期五十嵐千紘さん

 恐るべき「後輩たち」、頼もしき「後輩たち」、南19期の私はすっかり「年長組」でした、お疲れさま!!

日本国憲法と吉里吉里国

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 「憲法を考える講演会」が先月開催されました。

1) 特別報告 「坂本龍馬のデモクラシー」  朝日新聞社函館支局長 上村隆さん

2) 講演 「憲法と吉里吉里国」 東京大学教授(日本近代文学)、「九条の会」事務局長 小森陽一 さん

* 吉里吉里国 (きりきりこく)は、1981年8月、井上ひさしがコメと憲法に危機感をもって書いた小説『吉里吉里人(きりきりじん):http://www.amazon.co.jp/%E5%90%89%E9%87%8C%E5%90%89%E9%87%8C%E4%BA%BA-%E4%B8%8A%E5%B7%BB-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E4%BA%95%E4%B8%8A-%E3%81%B2%E3%81%95%E3%81%97/dp/4101168164』(新潮社、文庫にも収録)に登場する架空の国。ある日、東北地方の一寒村(物語上では宮城県と岩手県の県境付近にある吉里吉里村、人口は約4200人)が、突如独立宣言して誕生する国家。

* 「九条の会(http://www.9-jo.jp/」についてはこれまで何か掲載してきました。

―― http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=8888

―― http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=9308

―― http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=13758

―― http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=14584

「九条の会」事務局長・小森陽一さんの講演

「九条の会」事務局長・小森陽一さんの講演

 小森さんのご講演は:

* 今、なぜ『吉里吉里人』か――>1981年8月に刊行されて以来、新自由主義路線への英・日・米の転換を順を追って検証

* 日本国憲法を戦後の中でのとらえ直し

* 草の根運動で改憲の動きを押し返す活動

ほか、歴史の転換点としての「今」の重要性を、分りやすく、説得力のあるお話でした。

品川正治さん、逝く

Posted by 秋山孝二
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 今朝(9月6日)の新聞記事で、(公社)経済同友会・終身幹事の品川正治さんが8月29日にお亡くなりになったことを知りました(http://www.asahi.com/obituaries/update/0905/TKY201309050414.html)。

<ご略歴> 1984年に日本火災海上保険の社長に就任。(社)経済同友会の副代表幹事や専務理事を歴任し、速水優、牛尾治朗両代表幹事を支え、退任後も終身幹事として財界活動を続けました。戦時中、中国に出征した経験を踏まえて憲法改正に反対し、9条を守る大切さを訴え続けました。

 私がこのブログを2008年10月に始めて以来、何回か品川さんの言葉を掲載して参りました、私の尊敬する経営者です。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=70

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=1351

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=1813

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=12331

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=12630

~~~~~~~~以前の掲載からの一部コピー

 一方札幌では、財団法人国際開発センターhttp://www.idcj.or.jp/top/aboutus_f.htm 会長、経済同友会終身幹事の品川正治さんの講演会が開催され、こちらも大変熱心な聴衆でいっぱいでした。ご自分の中国最前線での戦闘体験から、戦後を生きる人間として、「二度と戦争を起こさない国にすること」を信念とされて活動されています。

 昨年のリーマン・ブラザーズの破綻、年末・年始の日比谷公園の派遣村についての前向きなご意見も印象的でした。最後に、「日本型資本主義の模索」について、困難な道ではあるけれど、暫くの間どう耐えていくかを真剣に考えれば、必ず確立できるはずとの信念も語られました。

 私達へのメッセージは、「自分が主権者であること」を自覚して、選挙の一票の重みの再認識。そして今、「アメリカと日本は違う」ということにより、世界史を変える好機であり、それを決められるのは「主権者としての権利行使」以外あり得ないこと、子供・孫の世代の為にも、と力強くお話を結ばれました。

 背筋の伸びた姿勢で2時間淡々とお話になるその姿に、品川さんのこれまでの生き方を見る思いでした。そして何よりも、経済界には殊のほか同じ志を持つ経営者が多い事も知り、経営者の立場から、国際社会における日本の主張の方向性を見つけた気がしました。奥様も札幌市立高女(現在の札幌東高)ご卒業とのことで、札幌との少なからずのご縁も感じた次第です。

~~~~~~~~~ コピー おわり

 最後に、追悼の意として私のブログ(2008.11.10)をここに掲載して、品川正治さんのご冥福を心からお祈り申し上げます(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=70)。

~~~~~~~~~~~

「平和」に対して、経営者はもっと積極的に活動をすべきなのではないか

「 ・・・・私は財界に身を置いている人間です。しかし、財界で仕事をする場合に、平和憲法をもっている日本の経済はどうあるべきかが、ずうっと私の基本問題だったわけです。何を無視しても成長を追う、それはやってはいけないことです。「経済は人間に従属するものだ。そうあらねばならないんだ」。そういう考えでずうっと続けてきたわけです。
・・・国家が起こした戦争、そのなかで国民がどう生きていくべきかをわれわれはずうっとたずねていたのですが、「戦争を起こすのも人間、しかしそれを許さないで、止めることができるのも人間ではないか。天災ではない。なぜそれに気がつかなかったのか」。 それが、私が戦争で得た基本的な姿勢です。

これはその後、政治や経済、外交、そういうものを見る目に関しても私の基本的な座標軸になっております。「市場が決める」「市場にまかせれば大丈夫だ」とか、私は経済においてもそういう考え方はとれません。人間がやる経済ではないか。誰が誰のためにしているのかを見分けられないで、いったいそれで経済人なのか。それが私の経済を見る目でもあるわけです。・・・・」

以前、私(秋山)が上場会社の経営者であった時に、率直に言って「平和」とか、「戦争反対」とかについて、かなり政治的色彩と直結しているという思い込みから、言葉を濁していました。市民運動の方々からは、企業経営者は「利益追求しか考えていない」と言われ、それにも違和感を感じていて、大変微妙な立ち位置を実感し、公の場ではある意味で私にとっては「触れない話題」の一つだったのです。

今、私はふるさとに再度軸足を据えて考えていますと、平和であるが故に出来ること、平和でなければ育ちえない命の存在を認識致します。平和な社会、すなわち命の健康・地球の健康な状態だと思います。経済を支える企業経営者は、社会への貢献と同時に、平和な状態の創造、それが「持続可能な企業」としての、最低限の仕事のような気がしています。

~~~~~~~~~~~

講演後の懇親会で

講演後の懇親会で

「弥々」 by 毬谷友子

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 毬谷友子(http://www.mariyatomoko.com/さんの一人芝居「弥々」の公演、アフタートークは魅力的でした。この作品の作者、劇作家・矢代静一さんは、お父さまで、お母さまは女優の山本和子さんです。

毬谷友子一人芝居のチラシ

毬谷友子一人芝居のチラシ

いとしい、いとしい、おひと

いとしい、いとしい、おひと

HPから~~~~~~~~~~~~~

まりやともこ○東京生まれ。1985年宝塚歌劇団を退団後、舞台を中心に活動。1987年RSC( ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー)エイドリアン・ノーブルに師事。以来、野田秀樹(『贋作・ 桜の森の満開の下』『野田版・真夏の夜の夢』他)蜷川幸雄(『天保12年のシェイクスピア』『雨の夏30人のジュリエットが還ってきた』他)ロベール・ルパージュ(『マクベス』『テンペスト』他)坂東玉三郎、串田和美 等にその感性を認められ、絶大な信頼を得ている。また、オペラアリアからエディット・ピアフまで、幅広いジャンルを歌う音域には定評があり、変幻自在に変わる声はヨーヨー・マから「YOUR VOICE IS MUSIC」と賛辞を得た。父でもある矢代静一・作/毬谷友子・主演・演出の一人芝居『弥々』では、16歳~72歳までの波乱に満ちた女の一生を演じ、数々の賞を受賞。ニューヨーク、リトアニアでも好評を博す。また、矢代の代表作でもある戯曲『宮城野』を映画化、主演。昨年から、映像の仕事も再開。最近の舞台出演作に、寺山修司作『上海異人娼館』など。

~~~~~~~~~~~~~~~ 引用 おわり

 16歳の少女から72歳の老女までを、観衆の注視の中を一人で演じ分ける姿は、実に素晴らしいですね。良寛が弥々のことを詠んだ漢詩が舞台を引き締めていて、可愛くもあり、哀れでもあり、20年前の初演から絶賛された公演は、日々違った感動を与えながら、「生きる」メッセージを発し続ける、毬谷友子さんと一緒に生きてきたファンの気持が理解できます。歌手の加藤登紀子さんのライブでも、同じような雰囲気を感じます(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=6264)。

 毬谷友子さんの歌もいいですね(http://www.youtube.com/watch?v=4_fS1ipyu1o)。

第一回「がん哲学外来」 in 札幌

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 以前から企画されていたメディカル・カフェ、「新渡戸稲造さっぽろがん哲学外来」の初回が、先月開催され、20名が参加されました。これからは、こちらのブログ(http://blog.goo.ne.jp/iwanatrout2)で紹介されますので、乞うご期待!

 この5月にもプレ企画がありました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=16542)。

 今回の司会は事務局代表・中里準治さん、、初回のゲストは丸山淳士先生でした。

司会の

司会の事務局代表・中里準治さん

第1回★「新渡戸稲造記念さっぽろ・がん哲学外来」 ★
2013年8月24日(土) 「愛生舘サロン」
テーマ:「がん」とはなんだろう
開設記念特別ゲスト;丸山 淳士 医師
(札幌医科大学卒業後、門別国保病院、斗南病院の勤務医を経て、1980年に札幌で、
「五輪橋産婦人科小児科病院」を開業。スポーツ、写真、音楽と幅広い趣味でも活躍中)

主催:「新渡戸稲造記念さっぽろ・がん哲学外来」………(顧問・樋野興夫順天堂大学教授)

HPからの引用 ~~~~~~~~~< 「気(波長)を合わせるところから」編 >

* 馬2頭が波長が合えば5馬力、合わないと0.5馬力とか共倒れになる

* 波長が合うかどうかが「愛」。がん哲学は「愛」。「愛」とは味方になること、波長を合わせること、同調すること

* 「愛する」と「可愛がる」とは違う。「可愛がる」ということは相手の意思を認めないことで専制君 主の支配観念

* 相手をコントロール出来れば「可愛い」、出来なければ「可愛くない」

* 自分の力と相手の力が合わさると力が3倍にも5倍にもなる、寄り添うことによる力

* 波長の合わないヤツが隣にいたらどんどん盛り下がる、夫婦も全く同じ、合わす気がないのかも。旦那が息を吐いたら一緒になって吐くのではなく、吸ってやるという妻の何と多いことか

* 認知症の患者さんと隣り合わせになった時に理解できないことはなく、心臓の鼓動、呼吸を合わせることはできるだろう

* 隣に座って呼吸を同調してあげると雑音が消える、心が通じてくる、これが気が合うということ

* がんの患者さんの隣で波長を合わせるだけで、力になる

~~~~~~~~~~~ 引用 おわり

 とにかく、愉快というか何というか、これからのシリーズが楽しみです。今、「がん哲学外来:http://www.gantetsugaku.org/index.html」は、全国に拡がりを見せています(http://www.gantetsugaku.org/branch_ganntutau.htm)。札幌からもメッセージを発信していきたいものです!

<連絡先>

新渡戸稲造記念 さっぽろがん哲学外来
〒060-0061 札幌市中央区南1西2 南1条Kビル7F (株)札幌プロパティ内
E-mail : jnakaz@agate.plala.or.jp
blog: http://blog.goo.ne.jp/iwanatrout2

航空発祥の地 in 所沢

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 8月は「戦争特集の月」と数回前のこの欄に書きました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=17629)。今年はなぜか「零戦」関連の話題が多いですね。

 先日は、埼玉県所沢にある「所沢航空発祥記念館(http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/tinyd1/index.php?id=1」を訪問しました、ニュース映像でも紹介されています(http://www.nikkei.com/video/?bclid=67379774001&bctid=584058891002&scrl=1)。映像で零戦の操縦席に座っているのが、金髪の男性というのは違和感がありますね、「今はお前たちの零戦ではない」と言わんばかり、ここはアメリカ人的には譲れないところなのでしょうか。

航空発祥の地:日本で最初の飛行場

航空発祥の地:日本で最初の飛行場がこの地に建設

特別展:堀越二郎の生涯

特別展:堀越二郎の生涯

展示されている「零戦」

展示されている現物の「零戦」

「零戦」操縦席の照準器からみる敵戦闘機

「零戦」操縦席の照準器からみる敵戦闘機

 見ているうちに、2010年6月に訪問した「大和ミュージアム:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=4585」を思い出しました。いずれも「日本の技術」に敢えて焦点を当てて、それを支えた技術者たちの紹介でした。

 一方、「零戦」といえば、映画「風たちぬ:http://kazetachinu.jp/」も話題沸騰ですね、先日の札幌でも若い方々を中心にかなりの観客でした。こちらも「戦争」をテーマにしたというよりも、技術者のロマンと愛情、流れる曲も含めて、「生きねば」をテーマに夢にあふれた作品でした。すでに580万人以上を動員し、ベネチア国際映画祭コンペティション部門にノミネートされました。声の出演者が重厚で、随所のキメ台詞が見事でした。

映画のHPから引用です~~~~~~~~~~~~~

この作品の題名「風立ちぬ」は堀辰雄の同名の小説に由来する。ポール・ヴァレリーの詩の一節を堀辰雄は“風立ちぬ、いざ生きめやも”と訳した。この映画は実在した堀越二郎と同時代に生きた文学者堀辰雄をごちゃまぜにして、ひとりの主人公“二郎”に仕立てている。後に神話と化したゼロ戦の誕生をたて糸に、青年技師二郎と美しい薄幸の少女菜穂子との出会い別れを横糸に、カプローニおじさんが時空を超えた彩どりをそえて、完全なフィクションとして1930年代の青春を描く、異色の作品である。

~~~~~~~~~~~~~~~引用 おわり

 映画では、こちらも今、話題です、「終戦のエンペラー:http://www.emperor-movie.jp/」。「風たちぬ」から比べると観客の平均年齢は少々高め。劇中に登場する関屋宮内庁次官は、この映画のプロデューサー・奈良橋陽子さんの祖父(関屋貞三郎/奈良橋の母方)にあたり、共同プロデューサーで息子の野村祐人さんの曾祖父にあたるそうですね。お父様(奈良橋一郎)も外交官で、奈良橋さんにも幼い頃から、「些細な行き違いからはじまる誤解や喧嘩、ひとりひとりがそれぞれ平和を願う立場を理解すれば、戦争はなくせる」とよく語られていたようです。そんなメッセージも込めての映画と受け止めました。ハリウッドの視点から「昭和天皇」を表現する方が、日本国内的タブーが少なくて新鮮ですね。

 アニメとフィクションは、ドキュメンタリーと違って歴史的事実を軸にはしていますが多彩なストーリーが組み込まれて、かえって奥深い作品になっていると思います。歴史研究者とかドキュメンタリー作家の方々も、「こういう解釈が出来るのか」と、新しい気づきがあったのではと感じます。「映画作品」としての面白さ、違った視点からの新鮮な物語、硬直しがちな歴史に何か揺さぶりとスパイスを与えてくれるようで面白かったです。

 今年、2013年も8月が終わろうとしています。私にはまだ戦争、とりわけB・C級戦犯裁判を巡って調査・検証の宿題が残っています。引き続きイギリスの裁判記録を求めて、何とか扉を開けられる手立てを考えなければなりません・・・・・。

福島の「今」を行って

Posted by 秋山孝二
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 「2011.3.11」以降、私は被災地のごく一部ですが、時間を見つけては訪問しています。昨年は東京出張の折に、足を延ばして東北新幹線で郡山に、そこから会津若松方面に向かいました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=12699)。今年は3月に宮城県仙台市荒浜地区、名取市閖上地区(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=16071)、そして先日、郡山に行く用事があり、札幌から飛行機で直接福島空港へ、郡山、福島市、相馬、南相馬、飯館、二本松等、西部を通りながら放射線量測定もしてきました。

 測定した器械は昨年同様です。 「エステーエアカウンターS:http://www.st-c.co.jp/air-counter/」は、「ガンマ(γ)線だけの測定」で、以下の数値の単位は「μSv/h : マイクロシーベルト・パー・アワー」です。この器具では、「0.05」以下は、みな「0.05」での表示となります。今回「0.05」で表示された地点は、恐らくそれよりもさらに低い数値だと推測されますね。

 私たちが細心の注意を払わなければならないのは、「放射線量測定」といっても、何を測って、何を測っていないかを明確にすることであり、諸条件の違いで「放射線量」が意図的に誘導される危険を織り込まなければなりません、科学的に「諸条件を明確にして発表すること」の重要性ですね。大学時代に「物性物理学」専攻だった私、実験を繰り返してデータを収集・分析し、考察を経て卒業論文を書き上げた人間のこだわりでもあります。

 人体への影響を警告するためには、福島県の線量の高い区域では「α線」、「β線」も入れて測定するべきなのでしょう。「γ線」のみだと70μSv/hだけれど、「α線」と「β線」を足すと500μSv/h越えという例も福島ではあったとも聞きます。α核種とβ核種は離れれば安全とは言いますが、体内に取り込んだら離れられない、「内部被曝」として人体への危険性は消えません。より楽観視しやすい指標で発表・判断するのは科学的ではなく、誘導・プロパガンダです。

 「内部被曝」については、皆さんご存知の肥田舜太郎医師が広島原爆による被爆から、この間60年以上語り続けていました(http://www.uplink.co.jp/kakunokizu/)。今年2月発刊の新著「被爆と被曝:放射線に負けずに生きる」では、放射線障害研究の歴史の根深さを知ります、教育・研究分野でのこのテーマで、国際的責任を日本は果たさなければなりません。

 知人のMさんからFBで教えてもらいました、たとえば条件が違うとこんなに数値は変わってきます。――><福島県相馬市 道の駅のアスファルト表面> アスファルト表面に直に置くと数値が急激に上がるのは、「β線」によるもの。空間線量測定に「β線」は含まれていません。

https://www.youtube.com/watch?v=jCG527ruCgc&feature=youtube_gdata_player

福島市信夫山公園・護国神社

福島市信夫山公園・護国神社

二本松城城壁前

二本松城城壁前

南相馬海岸線南部から南を望む

南相馬海岸線から南を望む

 放射線の被曝に「安全値」というのは無いとは思いますが、国の基準でいわれている「1ミリシーベルト/年間」を今回測定した1時間当たりに換算すると下記の数値となります:

1mSv/y÷365÷24×10^3≒0.114μSv/h

今回の各ポイントの測定値(γ:ガンマ線だけ)です。測定器具は昨年のものと全く同じです。~~~~~~~~~~~~~~

福島空港・外           0.09

郡山市内・外           0.14

福島・信夫山公園        0.38

大波   (115号線沿い)   0.46

相馬市内             0.32

南相馬市内           0.43

飯館村(12号線沿い)       0.62 ~ 0.91

川俣町              0.36

二本松城跡            0.24

~~~~~~~~~~~~~ 昨年の測定値

福島県会津若松市の「鶴ヶ城」にも線量計が設置されています(http://www.aizukanko.com/news/index.cfm#wn97)。因みに、鶴ヶ城公園本丸内の放射線量、5月25日正午は、「0.12 μSv/h」 です。

単位 <μSv/h : マイクロシーベルト・パー・アワー>

郡山駅前・外         0.24

郡山駅・内            0.14

猪苗代                 0.08

会津若松市内          0.05

宇都宮駅・外           0.09

茨城空港・外           0.12

~~~~~~~~~~~~~~ 昨年の測定値 おわり

 さらに今、東京電力福島第一発電所事故現場では、汚染水が大量に海に漏れ出しています(http://www.youtube.com/watch?v=uEWO6FfUwJo)。海外メディア、研究者は、この海洋汚染を強く懸念していて、日本が国を挙げて対処しようとしていない現状に大変な危機感をつのらせています(http://rt.com/news/fukushima-apocalypse-fuel-removal-598/)。

 今回、ごくわずかの時間でしたが、「除染」作業をする人々、あちこちにあるブルーシートを被せた土地ほか、放射能汚染の続く現地に滞在して、この状況を医療機関でのエックス線照射、放射線管理区域と同一視する方々のセンスを疑います。環境に広く放出された、匂いも、色も無い、いわゆる五感では感知できない放射線、それが今も継続して漏洩している現状、このまま放置すれば日本国民の分断が続き、人心は一層混乱するでしょう。

 一方で、ただ危機感だけを募っていても、今現在そこに暮らしている方々もいます。その方々とどう寄り添えるのか、外の人間として考える責任もあります。私自身は、「飯館村放射能エコロジー研究会(http://iitate-sora.net/)」に注目していて、今年のフォーラムにも参加しました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=16313)。

 今の状態は、福島県を中心とした「広大な国土の喪失」です。日本政府の国際社会での責務完遂、今、東電には当事者能力無しの中で、任にある方々の本気の原発事故収束への全力投球、それしか国際社会から信頼を回復し、日本国を救う道はありません。

「鈴木大拙館」 in 金沢

Posted by 秋山孝二
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 鈴木大拙の記念館は、「鈴木大拙館(http://www.kanazawa-museum.jp/daisetz/」として、2011年7月に竣工しました。4年前に金沢を訪れた時(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=2518)は、生誕地に碑と胸像が置かれていただけだったので、先月、時間をかけてじっくり見学しました。「見学」というよりも「滞在」したという方が的確かもしれません。

極めてシンプルな玄関アプローチ

極めてシンプルな玄関アプローチ

中庭の水:静寂

中庭の水と斜面緑地の一体感:静寂

 HPによると:~~~~~~~~~~

敷地の特長である小立野台地から続く斜面緑地を背景に、石垣や水景などによって金沢を象徴する景観を創造し、その中で鈴木大拙の世界を展開していくことを設計の基本方針としました。

建築は、「玄関棟」「展示棟」「思索空間棟」を回廊で結ぶとともに、「玄関の庭」「水鏡の庭」「露地の庭」によって構成されています。この3つの棟と3つの庭からなる空間を回遊することによって、来館者それぞれが鈴木大拙について知り、学び、そして考えることが意図されています。

~~~~~~~~~ 引用 おわり

 記念館のコンセプトが実に明確で、それが訪問者に理解しやすい構図になっています。広い空間の中で、単に展示を鑑賞する場というのではなく、来館者が鈴木大拙と出会い向き合うことにより、そこから得た感動や心の変化につなげたいと意図してしています。パンフレットにも、「展示空間で配置される書や写真、著作など鈴木大拙を真っ直ぐに伝える芯のある資料から大拙を『知る』ことに始まり、学習空間で鈴木大拙の心や思想を『学ぶ』ことを通し、さらに、思索空間で自ら『考える』ことに至る3つの行動を、施設計画と一体となって展開する構成としています。」とあります。

 彼の代表的な著書「禅と日本文化(http://kindai.bungaku1.com/showa01/zen.html)」については、この欄でも2009年3月に記載しています(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=709)。

 この記念館を企画・設計した方々の理念と見識、それを育ててきた古都・金沢の底力とでも言うのでしょうか、私自身、これからの展示・記念館建設の参考にしたいものと、帰り道に思いを巡らしました。

古文書講座 2013

Posted by 秋山孝二
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 今年で3回目の「古文書講座」は「愛生舘サロン」での開催でしたが、いよいよこのシリーズの最終回となりました。

 片桐一男先生には、一昨年の陸別訪問(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=9524http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=9531)、財団記念講演はじめ、「『愛生舘』のルーツ探訪」、「蘭学と北海道の歴史」等、この間、本当にお世話になっています。

 過年度分については、これまでにこの欄にも数回記載しています。

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=9504

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=10144

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=13990

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=15739

今年も満席の講座

今年も満席の講座

片桐一男先生のユニークな板書、今年は湿度が高く文字の乾きも遅かった!

片桐一男先生のユニークな板書、今年は湿度が高く文字の乾きも遅かった!

 一昨年、片桐先生から贈られた松本順先生の揮毫「発祥致福」、昨年額装しましたが、今年は文字、三ケ所の印文全ての解説文を贈呈して頂きました、印文の文字一字の解読に3年の月日を要したと。

解説文1ページ目、本文、印文の解読解説

解説文1ページ目、本文、印文の解読解説

解説文2ページ目、秋山財団の宝として

解説文2ページ目、秋山財団の宝として

 文字を通じての歴史の再発見、紙の奥に拡がる悠久の歴史の音・叫び、それに耳を傾けるひと時の集中した時間は、本当に「修行」のような体験でした。

札幌演劇シーズン 2013 夏、後半

Posted by 秋山孝二
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 「札幌演劇シーズンhttp://s-e-season.com/」、昨年の夏、冬、も活況を呈して、すっかり定着してきました。今年も後半に入って、連日盛り上がっています。

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%9C%AD%E5%B9%8C%E6%BC%94%E5%8A%87%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%B3

演劇シーズン 2013 夏、後半へ

札幌演劇シーズン 2013 夏、後半へ

イザナギとイザナミ

イザナキとイザナミ~古事記一幕~

 今日、今年のシーズン3作目の千年王國(http://sen-nen.org/)「イザナキとイザナミ~古事記一幕~」公演でした。

HP より~~~~~~~

世界のはじまり。まだ天と地がしっかり固まらず、くらげのように浮いていた頃。高天原にうまれたふたりの男神と女神「イザナキとイザナミ」このおふたりは一つの体に二つの心が一緒に住まう、ふたりでひとつのものでした。

お互いの顔をみるために体を二つに引き剥がしたおふたりは、次々と神々を生み、幸福な生活を始めます。しかし、火の神を生んだイザナミはその体を炎に焼かれ、二人の愛は悲劇へと黄泉の坂を転がり落ちていくのでした。

ひとつになる事を望みながらすれ違っていく、普遍的な男女の姿を描いた愛の神話。

~~~~~~~ 引用 おわり

 音楽とセリフと榮田佳子さんの舞いの魅力が見事なコラボレーション、テンポよく古事記の世界に誘われました。「国の始まり」、ものごとの始まりは、いつも神秘的でドラマチックです。

 このところ、劇団のサービス精神が旺盛で、アフタートーク、アフターパーティ、バックヤードツアー等、内容も豊富でお客さんも大喜びです、年を経るごとにサービス水準が上がってきますね。ただ芝居を観るだけでなく、役者との平場でのやり取り、監督・脚本家のお話ほか、楽しみ方に奥行きが出てきています、素晴らしいことです!!

公演後のイベントも盛りだくさん

公演後のイベントも盛りだくさん:写真は札幌座クラブ横山さん提供

 役者の方々はじめ担う側のご尽力に頭が下がります、私たち市民もただ「消費者」として観劇するだけでなく、演劇に関わる方々を少しでも支える姿勢を持ちたいものです、「わがマチの誇り」としてですね。残りの公演、皆さん頑張って!!

歴史と向き合う8月、2013

Posted by 秋山孝二
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 8月は毎年、「戦争特集」がマスメディアで多いですね。特に映像系では、以前放映されていての再放送もあったり、FBとかメーリングでそのご紹介もして頂いて、録画等でもあらためて見る機会が以前よりはるかに多くなって感謝です。民放の再放送は、その番組構成から難しい場合もありますが、インターネットで検索すると何とか行き当たる場合もあり、その気なら番組に出会う確率は高まっています。

 今年は特に、「原子力」とか「日本国憲法」に絡むドキュメンタリー番組に優れたものが多いような気がします、知らないことが如何に危険なことかと、60歳を越えた自分自身、歴史の再発見で恥じ入る気持も強いですね。

< 映像系番組から >

* 原発と原爆 日本の原子力とアメリカの影(1)

http://bit.ly/1cKsiGH

* 原発と原爆 日本の原子力とアメリカの影(2)

http://bit.ly/122hbTr

* テレビ朝日|ザ・スクープ

www.tv-asahi.co.jp

* NHK・ETV特集「焼け跡から生まれた憲法草案」(2007年)の再放送。終戦直後、日本人が構想したひとつの憲法草案、その誕生の舞台裏を描く。

http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/512c1ceb61c4ecd893852797cb39771a

< 私のブログからの再掲載 >

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=14211

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=12980

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=12906

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=11782

 いずれにせよ、「公文書」をはじめとした様々な「記録」は、たとえその時代に隠ぺいされても、後世の人間たちによって歴史を発掘する大きな手だてとなりますね、いや、唯一かもしれません。生き延びて伝えること、記録に残して伝えること、残された史料を検索・分析すること、私たちの世代は、もはや「戦争を知らない子供たち」と言っている場合ではありません、知ることはできるのですから。

花火 & フラメンコ in 館山 2013

Posted by 秋山孝二
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 毎年8月8日には、千葉県館山市(http://www.city.tateyama.chiba.jp/)で「花火大会」が開催されています。昨年の様子も書き留めました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=14007)。特に、海面から扇型に広がる「水中花火」の連発は圧巻です。

 週末に同じく開催される「全国大学フラメンコ・フェスティバル(https://www.city.tateyama.chiba.jp/syougaigaku/page100043.html)」の前夜祭的なイベントも共催で、浜辺には特設舞台も登場して一層盛り上がっていました。

鏡ケ浦に水中花火!

鏡ケ浦に水中花火

学生フラメンコ大会前夜祭の舞台とコラボ全国大学フラメンコ・フェスティバル前夜祭の舞台とコラボ

どこの誰だか知らないけれど、思わずシャッター!

どこの誰だか知らないけれど、思わずシャッター!

沖には今年も「電飾・にほん丸」!

沖には今年も「電飾・にほん丸」!

「祝! 世界遺産登録」 from 館山

Posted by 秋山孝二
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 千葉県館山市の「モンフルニエ(http://tabelog.com/chiba/A1207/A120704/12005073/」は、本格的フランスパンのお店として有名ですが、今の話題は、「館山市鏡ケ浦からみる世界遺産・富士山」のパンです。一日20食限定のメロンパン、夕日時、ピンクに映える姿をパンに焼きあげていました!

千葉県館山市のフランスパン屋さん「」

千葉県館山市のフランスパン屋さん「モンフルニエ」

限定メロンパン 「夕焼けの富士山」

限定一日20食メロンパン 「世界遺産・富士山」

まさにパイオニアでした!

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 今でこそ多くの日本選手がプロ野球の大リーグに挑戦していますが、何といっても野茂英雄(http://www.nomo-radiant.jp/がそのパイオニアでした。二度のノーヒットノーラン達成、控え目な立ち振る舞いは、まさに「日本人の中の日本人選手」でした。

http://wapc.mlb.com/play/?content_id=29585681&query=Hideo%2BNomo

http://wapc.mlb.com/play/?content_id=20111691&query=Hideo%2BNomo

 つい先日、新聞記事を目にして、あらためて当時の興奮がよみがえってきましたね。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~スポニチアネックス 記事より

野茂氏 ダルにエール「偉大な選手になって」

スポニチアネックス 8月12日(月)8時26分配信

ドジャースなどで123勝を挙げ、08年に現役を引退した野茂英雄氏(44)が10日(日本時間11日)、レンジャーズのダルビッシュにエールを送った。

自身の首振り人形が先着5万人に配布されたドジャースタジアムでのレイズ戦で始球式を務め、「楽しみに見ていますし、僕よりも彼の方がレベルが高い。毎年いい結果を出して、偉大な選手になってもらいたい」と期待を寄せた。

野茂氏は95年に近鉄からド軍へ移籍。日本選手の先駆者として、メジャー挑戦の扉を開いた。95年には新人王と236奪三振でタイトルを獲得。ダルビッシュは現在192奪三振で、自身の日本人最多記録を超える270三振ペースだが「野球は実力社会なので、仕方ないというより楽しみに見ている」と応援した。

始球式では98年以来の背番号16のユニホーム姿で登場し、旋風を巻き起こした「トルネード投法」も披露。高めの速球を投げ込むと、5万2619人から大歓声が上がった。04年9月12日のカージナルス戦以来、3254日ぶりの古巣マウンドに「もう一度選手としてやりたい感じ」と笑顔だった。

~~~~~~~~~~引用 おわり

~~~~~~~~~~ 日刊スポーツ 記事より

野茂氏トルネードで始球式「緊張」

日刊スポーツ 8月11日(日)6時29分配信

野茂氏トルネードで始球式「緊張」

ドジャース対レイズ戦を前にトルネード投法で始球式をする野茂氏(撮影・菅敏)

1995年からドジャースに在籍した野茂英雄氏(44)が10日(日本時間11日)、かつて数々の好投を披露したドジャースタジアムで始球式を行った。この日は先着5万人に同氏の首振り人形が配布された。

【関連記事】「個性的フォーム」野茂2位、岡島4位

野茂氏がドジャースタジアムを訪れるのは5年ぶりのこと。功績を称える映像がスクリーンに映し出された後、大歓声を浴びながら登場。背番号「16」のユニホームを着てマウンドの手前に立つと、一世を風靡(ふうび)したトルネード投法で、捕手役を務めた元チームメイトのエリック・キャロスが持つミットに速球を投げ込んだ。ボールはやや高めに浮き、ストライクとはいかなかったが、球場に集まったファンからスタンディングオベーションを受けた。

野茂氏は「今日は少し緊張しています。(どうしてかは)分からないです(笑い)。今振り返ってみても、球団のオマリーさん(当時オーナー)、ラソーダさん(当時監督)、球団のスタッフの助けがないと、多分僕は成績残せなかった気がします。こういう日を作ってもらえたのも、スタッフの人たちが、自分がやりやすいように、自分がパフォーマンスしやすいように、環境を作ってくれたおかげなので本当に感謝しています」と感慨深そうに話した。

~~~~~~~~~~~~~~~~~ 引用 おわり

 ダルビッシュがアメリカでデビューした時も、私は野茂英雄の姿を思い出しました。

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=12548

 私は、これからも「真のパイオニア・野茂英雄」を忘れはしません!