セブン-イレブン記念財団(http://www.7midori.org/)と全国環境ボランティアリーダー会が主催した「生物多様性―国際シンポジウム」は、ドイツからの講師のお二人、ゲルハルト・エプラー氏(NABUヘッセン州支部代表)とライナー・ミヒャエルスキー氏 (NABUラインラントファルツ州支部広報担当官)の基調講演で始まりました。
* NABU(https://www.nabu.de/)
総合司会は、九州環境サポートセンターの宮原美智子さんです、昨年12月に熊本でお世話になりました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=18678)。
◎講師プロフィール
ゲルハルト・エプラー氏 Gerhard Eppler
NABU(ドイツ自然保護連盟)ヘッセン州支部 支部代表
本職は環境評議員、生物学者。自然保護センター所長、NABUヘッセン州支部代表はボランティア(名誉職)
ライナー・ミヒャエルスキー氏 Rainer Michalski
NABU(ドイツ自然保護連盟)ラインランドファルツ州支部 広報担当官
ラインランドファルツ州のラインヘッセン地域の広報官
続いてのパネルディスカッションのパネラー、お一人は北海道の「認定NPO 法人霧多布湿原ナショナルトラスト(http://www.kiritappu.or.jp/)」・伊藤俊和事務局長、簡潔明瞭で素晴らしく洗練されたプレゼンテーションでした。特に印象的だった以下のポイント
* 行政の「調査」は何年もかかり、現状ではその暇はない。まずは「残すこと」、“生態系”を残すこと、そして手段としての「ナショナルトラスト」。
* 見て残す、使って残す、いわゆる「ワイズ・ユーズ」==自然、人の生活、ともに「残す」
* 「ここが好きだ」という人たちが集まった、「反対する」人たちを集めた訳でない
もうお一人は、NPO法人海辺つくり研究会(http://homepage2.nifty.com/umibeken/)・木村尚事務局長です。
それぞれの方のお話は、極めてオーソドックスで、「なるほど、やっぱり」という共感ばかりでした。「生物多様性戦略と広報力」のサブタイトルが付いているだけあって、メディアとの付き合い方等も、ドイツも日本も一緒の印象を持ちましたね。
ドイツのお二人がおっしゃっていた二つのことが心に残りました。
* その活動の為に何かをしたいという人たちを集めること
* 活動の「顔」となる方の「人格」が重要
2008年のG8洞爺湖サミットの時も感じましたが、広報活動において、日本のNGO・NPOはどこか辛抱強さに欠ける部分があるのかなと思います。
* G8洞爺湖サミット時の市民活動はこちら――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=54