愛生舘の「こころ」 (30)

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 四街道市教育委員会から松本順、川口家繋がりでご紹介をして頂いた四街道市下志津新田の『近藤家』、代々守ってこられた古民家を訪問し、7代目の近藤貴子さんから深いお話を長時間伺うことができました。デジタル情報が少ないので、大変濃密なパンフレットをここに掲載して報告に代えさせて頂きます。

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 松本順の揮毫はこちら、戊辰戦争・会津での戦いで旧幕府軍野戦病院で治療にあたった立場として、新選組ほか旧幕府側に対する世間の不当な評価への嘆きと痛烈な批判。。

 今回は、裏の里山、土蔵ギャラリーは時間がなくゆっくり見学できなかったので、再度時間を見つけて訪問することをお約束して帰りました、まさに「宝の山」といった感じの『邸宅美術館』でした。栃木県益子町の『ワグナー・ナンドール財団』に通じるコンセプトと受け止めました。

* 『(公財)ワグナー・ナンドール記念財団』ーー> 秋山孝二の部屋 (akiyama-foundation.org)

近藤家@四街道(下)

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 千葉県四街道市の近藤家には古民家の他にも敷地内建物に歴史的資料が大切に保管されています。ミヒャエル・クーデンホーフ=カレルギーと近藤家との深い関係も大変貴重でした。

* ミヒャエル・クーデンホーフ=カレルギーーー>https://enartsu.co.jp/artist/michael-coudenhove-kalergi/

 ミヒャエル・クーデンホーフ=カレルギーは、クーデンホーフ=カレルギー伯爵家の方で、オーストリアの画家。日本研究者ゲオルフ・クーデンホーフ=カレルギーのご子息。「欧州統合の父」リヒャルト・クーデンホーフ=カレルギーは、ミヒャエルの伯父にあたります。ミヒャエルの父方祖母クーデンホーフ=カレルギー・光子は日本人( 1874年7月24日 - 1941年8月27日)旧名:青山 みつ(あおやま みつ)、オーストリア=ハンガリー帝国の貴族ハインリヒ・クーデンホーフ=カレルギー伯爵の妻、欧州統合の母としても有名ですね。

 近藤家のご親族は、代々ミヒャエル・クーデンホーフ=カレルギーと親しく、絵画にも幾つか残されています。オーストリア・ハンガリー帝国として私が理事長を務める「ワグナー・ナンドール記念財団(Wagner Nándor Foundation (wagnernandor.jp)」に繋がるご縁、『邸宅美術館』としての共通点を発見しました、同時に、オーストリアとハンガリーの不思議な出会いでした。

 ハプスブルク家伝統工芸・プチポワン作家の久家道子(https://atelier-kuge.co.jp/さんコーナーです。作品と写真はミヒャエル・クーデンホーフ氏との対談の様子。

 下の写真、右端は近藤よしえさんの兄・青木昌軍医、佐倉5連隊でレイテ島で26歳でご逝去(昭和20年7月1日)

 近藤家とのご縁は秋山財団『愛生館文庫』を通じてでしたが、四街道の場を訪問して、もう一つの『ワグナー・ナンドール記念財団』とも繋がり歴史の面白さに感動した一日でした。

 今回、途中寄ったJR千葉駅の変貌ぶりには驚きましたね、モノレール駅とJR駅が合体し、エキナカのお店もたくさんできて活気があふれていました。思えば私がこの駅界隈を歩いていたのははるか50年以上も前ですから。この写真は敢えて人通りの少ない場所のもの、他のエリアは人で溢れていました、念のために。

近藤家@四街道(上)

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 秋山財団の『愛生館文庫 - 秋山記念生命科学振興財団 (akiyama-foundation.org)では、デジタルコンテンツ作成で取材に行った先で新たな発見が生まれてきています、歴史の中の人々の繋がりには何か運命的な出会いを感じる昨今です。

 その一つ、四街道市の『近藤家近藤家住宅主屋ほか/千葉県 (chiba.lg.jp))』をご紹介します。四街道市下志津新田地区の中央部に位置、江戸末期に武州多摩郡から犢橋村(こてはしむら、現在の千葉市)に移り、さらにこの地に移り住んだとされている旧名主、旧千代田町長宅です。

 門には近藤登之助の表札、六代目登之助の名前は、江戸時代に浜松、気賀、金指の関所を守る旗本・近藤氏が代々襲名し、それにあやかっていたそうです。五代目貴義の弟・文内岱(ぶんないたかし)も気賀に縁があったとか。三代目・四代目の時代から、その旗本の子孫が千葉で「江戸屋」という呉服屋を営み、道路や医学校建設、銀行設立を支援し、親交があったため、浜松を訪ねて十四代用治氏とも現在歴史交流を続けているそうです。

門には近藤登之助の表札

門には近藤登之助の表札

 一歩入ると、広大な敷地の庭が広がり、奥には林の景観も。

 敷地内の隣には古民家に似合った賃貸のアパートも。

 主屋にはそれぞれ趣のある部屋が幾つもあり、由緒ある展示物が所狭しと並んでいました。とても一回の訪問では理解できないので、またお伺いすることをお約束しました。

 その中で、近藤家は川口家、松本家とも姻戚関係にあり、松本順(良順)揮ごうの掛け軸が目に留まりました、二行書です。幕末から明治に掛けての世の中の世情に対する彼の思いを表しています、新選組の近藤勇ほか旧幕臣たちへの思いを馳せてでしょうか。

* 川口家ーー> 秋山孝二の部屋 (akiyama-foundation.org)

* 松本順ーー> 秋山孝二の部屋 (akiyama-foundation.org)

さらに敷地の隣には、また貴重な歴史史料の展示もありました、(下)につづく。

新渡戸連続講座 2月 最終 2024

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 今年度の「新渡戸連続講座」、先日は最終回として、北海道大学名誉教授・小笠原正明先生のお話『南部の侍:佐藤昌介と新渡戸稲造の生き方』でした。

* これまでの「連続講座」関連記事ーー> 秋山孝二の部屋 (akiyama-foundation.org)

 盛岡藩の藩校『作人館 - 作人館の概要 - わかりやすく解説 Weblio辞書』に集った少年たち、佐藤昌介、原敬、栃内元吉、田中舘愛橘、新渡戸稲造、後に明治期に大活躍する人材を輩出しています。さらに盛岡の『求我舎(きゅうがしゃ)とは? 意味や使い方 - コトバンク (kotobank.jp)』では自由民権運動を担った人材の輩出も。その底流には、キリスト教によって活性化された地生えの武士道といえる思想があったようです。

 今年度最後の講座には多くの方々が出席されていました。

館山 2月 2024

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 千葉県館山市は、房総半島の南の端、私のもう一つの小さな家がここにはあります、もう30年近くなりますでしょうか。昨今では東京出張の折に、ホテル代が急騰していることもあり東京駅からの高速バスで約1時間40分、宿泊に使っていて、翌日朝には館山から羽田空港行きで札幌に帰ることも多いです。

* これまでの館山関連記事ーー> 山孝二の部屋 (akiyama-foundation.org)

 館山駅前ロータリーには菜の花も満開で、タクシー乗り場前には新たな花球形!!

 今回は久しぶりにJR館山駅海側の『南房総・館山 たてやま旬鮨 海の花│公式ホームページ (uminohana.com))』で地魚寿司、菜の花のお浸し、クジラのたれを食べる時間もあったり。

地魚寿司と菜の花お浸し酢味噌和え!

地魚寿司と菜の花お浸し酢味噌和え!

クジラのたれ

クジラのたれ

 この50年以上、私はたくさんの思い出の詰まったこの地に来ていますが、空き地が増えて駅前の灯りも消えて少し寂しさは感じますが、海の幸あり山の幸ありで、豊かでしたたかな地方都市の姿も見る思いです。駅前の『中パン(館山 中村屋 (nakapan.co.jp))』、那古船形の寿司『茂八(千葉県 南房総 茂八寿司 公式ホームページ (mohachi.com)』、鰻の『新松(六代目・新松 | 江戸の香り老舗の味 (fc2.com)』、今も健在で嬉しいです。

2月の札幌 2024

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 2月の札幌は、雪まつり期間中に大雪となり、普段広い車道は車線が狭まり大渋滞、歩道も除雪の後は雪山が連なって大変です。

 円山公園、北海道神宮界隈では、真っ白な新雪にアジアからの観光客とみられる方々が大喜び、思い思いに雪像を作って残していました。私のように永らく札幌に住んでいる人間からは珍しくもない光景ですが、何よりの観光資源なんでしょうね。

 雪まつりが4年ぶりにフル再開した今年でしたが、終わって間もなくは最高気温が10℃を越える暖気が襲来、あっという間に雪も融けて、今度は路のあちらこちらに水たまりです。日差しも相まって3月下旬の風景でしたね、やはり温暖化の影響でしょうか。

斎藤歩、受賞祝賀パーティー!!

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 (公財)北海道演劇財団の斎藤歩理事長が昨年『札幌芸術賞』を受賞したことは私のブログでもご紹介しましたが、昨日は私も含めた有志が世話人となって「祝う会」を開催し、120名を越える参加者で大いに盛り上がりました。会場にはテレビ局のカメラが3台も入り、今後何らかの番組企画があるようで楽しみです。

* 秋山孝二の部屋 » Blog Archive » 祝、歩さん、札幌芸術賞受賞!! (akiyama-foundation.org)

 冒頭の祝辞として私がご挨拶をしました。普段は舞台に上がっている方々ばかりを前に挨拶するのもなかなかの緊張感、それでも私なりのメッセージを短い言葉に詰めたつもりです。

~~~~~~~~~~

1)「偲ぶ会」ではなく「祝う会」ですよ、いや、「お祝いライブ・ディナーショー」というべき今日の参加者の顔ぶれ!

2)この数年のコロナ禍 (公財)北海道演劇財団理事長としての斎藤歩の業績 

~~~~「不要不急ではなく『インフラ』だ!」の信念で公演を続けた演劇人としての矜持

~~~~先だって作成の「コロナ禍における演劇公演ガイドライン」ー>全国のスタンダードに

3)沢則行さんとの直近の公演『カフカ経由シスカ行き』で「まるで閉店セールだ」

~~~~~真に受けるな:稲毛の潮干狩り、ある団体の理事長の「オレの遺言を聞け!」

4)是非、作品を『困ったがんサバイバー!』―今はその取材中なのではないか?!

5)「『札幌芸術賞』を受賞した斎藤歩がすごい」ではなく、斎藤歩が受賞したから『札幌芸術賞』が益々輝く、私はそう思う。

 斎藤歩さんからは最後にご参加の皆さんの紹介と感謝のお言葉。

 俳優の柄本明さんほか多くの方々からビデオメッセージも!

俳優の柄本明さんもお祝いメッセージa

俳優の柄本明さんもお祝いメッセージ

 お祝いのアトラクション、まずはあしり座の人形浄瑠璃『三番叟』、素晴らしいパフォーマンスでした。

 続いては歌・廣田直美さんとギター・山木将平さん、『見上げてごらん夜空の星を』、斎藤歩も一緒に!

 祝辞はチェリストの土田英順さん、斎藤歩作の芝居にも演奏だけでなく役者としても大活躍でした。

 本当に多くの関係者・クリエーターの方々、昔懐かしいお顔もたくさん、素晴らしい雰囲気の会は大いに盛り上がりました。それにしても斎藤歩のこれまでの功績は実に大なるものがあることをあらためて実感した2時間少々でした。

 斎藤歩、おめでとう!!!!

『カプチル』、ナッツリターン事件

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 NHK総合テレビの「アナザーストーリー『韓国 ナッツリターン事件の衝撃』」、事件に関わった人々のそれぞれの人生を追う企画、今回は「カブチル」に行きつく深い内容。社会的経済的に地位の高い人が横暴な振る舞いをする「カプチル」という構造的な問題を炙り出し、さらにその後、韓国独特の階級社会に闘いを挑む人々の物語でした。

* 韓国 ナッツリターン事件の衝撃 - アナザーストーリーズ 運命の分岐点 - NHK

 この『大韓航空ナッツ・リターン - Wikipedia』事件は、当日大きく報道されてはいましたが、企業のオーナー家の横暴としか受け止めていなかった私ですが、今回、その背景の深掘り取材を観て、韓国社会の底流にある価値観、そして日本にも似たような深層意識を呼び起こしました、昨今の『モンスター○○!』です。

* カプチル 意味 - 検索 (bing.com)

* 「ナッツ姫」事件から8年、パワハラ告発が相次ぐ韓国 「カプチル」撲滅の道は遠い:朝日新聞GLOBE+ (asahi.com)

 その被害にあったチーフパーサーのパク・チャンジンさんは、その後の社内・職場での酷い扱いにもかかわらず、多くの市民の拍手に後押しされて敢然とこの悪に立ち向かい、社会運動としての潮流を創り出しました。

“ナッツ姫”への賠償請求は棄却されたが…「ナッツリターン事件」の被害者が一部勝訴 - ライブドアニュース

 大韓航空の副社長はもちろんですが、その妹も数年後に同じような事件を起こし、懲りないオーナー家として社会を騒がせています。韓国社会の話として片づけるのではなく、日本の各セクターにおける『いじめ構造』、『パワハラ・セクハラ』、『クレーマーの蔓延』等に立ち向かう勇気が我々にあるのかどうか、今問われているような気がします。

『バタフライエフェクト』(24)

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 しばらく間が空いてしまいましたが、NHK総合テレビの映像の世紀シリーズ『バタフライエフェクト』は、引き続き歴史の中の人物の連鎖に焦点を当てて、その関連性を見事にあぶりだしていますが、ここでは以前の番組と最近のをご紹介します。

* これまでの記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%83%90%E3%82%BF%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%

 一つは昨年放映された『大東亜共栄圏の3年8か月』。太平洋戦争において日本は、欧米の植民地支配からアジアを解放するというスローガン「大東亜共栄圏」を掲げて、東南アジアの人々は当初は日本軍を救世主と歓迎しました。その実情は、日本精神が強要され、日本に協力する指導者を育成するために現地の秀才たちは「南方特別留学生」として日本へ送り込まれました。そして戦後、再び経済進出して来た日本に、元留学生たちは向かい合うことに。大東亜共栄圏は今のアジアに何を残したのか、残さなかったのか、戦後を生きてきた私にとっても新たな気づきとなりました。

 もう一つは最近放映の『塩の行進 ガンジーの志を継ぐ者たち』です。この番組に登場する人々は、私自身の人生とも同時代に並走していた方々、その原点にマハトマ・ガンジーの志があったことをあらためて知りました。

 この回では、音楽も重要なメッセージでしたね。

* ボブ・ディラン 『Only a Pawn in Their Game(Bing 動画

* クリス・クリストファーソン 『They Killed Him(https://www.google.com/search?q=%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83

 マーティン・ルーサー・キング・ジュニア(キング牧師)、ワシントン大行進での有名な演説『I have a dream』

 若きボブ・ディランもそこで歌っていたのですね。

 暗殺されたメンフィスのロレイン・モーテルの306号室前のバルコニー、かなり前でしたが私は訪問する機会がありました。

 ガンジーの志はアジアのリーダーにも大きな影響を与えました。フィリピンのベニグノ・アキノ氏とその後継者のコラソン・アキノ氏。

 ミャンマーのアウン・サン・スーチー氏。

 バタフライエフェクトとして繋がりで見ると、一人ひとりの功績は必ず次の歴史の礎になっていると確信します。私自身の活動も、ほんの歴史の一コマを生きているに過ぎないとは思いますが、必ずやその足跡は次の世代が引き継いでくれると信じたいものです、素晴らしい番組でした。

姉・せつの一周忌

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 昨年2月、母の旅立ちを見送るように逝った私の姉の一周忌を、ごく身内で生前の姿を偲びながら昼食をともに過ごしました、あらためて姉の存在の大きさを感じたひと時でした。

* 秋山孝二の部屋 » Blog Archive » 姉・せつが永眠 (akiyama-foundation.org)

* 秋山孝二の部屋 » Blog Archive » 姉・せつの納骨 (akiyama-foundation.org)

 姉の生まれた時の写真、小中高時代の写真、母を介護していた時の写真等、今となっては懐かしいものばかり、3人の娘と孫たちと、生前のたくさんの思い出話も聞くことができて、あらためて姉の人生をかみしめた時間でした。それにしても1年の時の速さに驚きます。一周忌は一つの区切り、今日からまた前を向いて私自身歩いて参ります。

札幌の農業 @ 新渡戸連続講座

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 新渡戸連続講座、今回は『札幌の農業』と題して、三部英二さんのお話でした。200万都市札幌はともすると消費都市と言われていますが、市内でも多様な農作物が作られていることをあらためて知りました。

* これまでの連続講座記事ーー> 秋山孝二の部屋 (akiyama-foundation.org)

* さっぽろの農業/札幌市 (city.sapporo.jp)

 最後は新渡戸稲造の『農業本論』から言葉を引用されて終わりました。

復興モデル、女川町!

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 先日の『モーニングショー|テレビ朝日 (tv-asahi.co.jp)』で紹介されていた災害復興の様子、宮城県女川町(女川町公式ホームページ (town.onagawa.miyagi.jp)の取り組みは大いに学ぶことがありました。2011・3・11の後に議会議員から町長にご就任された須田善明町長の解説、復興計画の担い手は基本的には20年後のまちづくりに責任を持てる30代・40代の方々が中心的で、それは60代の方々がそう提案してのことと。

 当時提起されていた画一的な「巨大防潮堤」設置ではなく、むしろ持続可能な町の価値としての「海が見える景観」を軸とした復興計画でした。

 今回の能登半島大地震においても、もちろん私たちもできるだけの応援はしますが、女川町のような実践を参考に、少しでも前を向いて立ち上がっていく地元の方々・活動に期待したいものです。

講演『樋口季一郎と北海道防衛』

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 樋口季一郎(https://www.nids.mod.go.jp/military_archives/siryo/siryo_13.html)のお孫さんの樋口隆一さんのご講演を拝聴し、ご挨拶もさせて頂きました。

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* 樋口 季一郎(ひぐち きいちろう、1888年明治21年〉8月20日 - 1970年昭和45年〉10月11日

 日本陸軍軍人。最終階級陸軍中将兵庫県淡路島出身。歩兵第41連隊長、第3師団参謀長ハルピン特務機関長、第9師団長等を経て、第5方面軍司令官兼北部軍管区司令官。

 第二次世界大戦前夜、ドイツによるユダヤ人迫害を逃れた避難民に満洲国通過を認め、「ヒグチ・ルート」と呼ばれた脱出路が有名。大戦中は麾下の部隊がアッツ島の戦い、ソ連対日参戦に対する抗戦(樺太の戦い、占守島の戦い等)を行った。

* https://intojapanwaraku.com/rock/culture-rock/159110/#toc-1

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 今回は、樋口中将と北海道防衛に焦点をあてたお話の数々、第5方面軍司令官兼北部軍管区司令官としてのアッツ島玉砕、キスカ島撤退作戦成功との関係で、一度お話を伺いたいと思っていましたので、大変貴重な時間、キスカに関連した私の父・秋山(旧姓野田)宏の話に関連してです。

* 「キスカ」関連記事ーー> 秋山孝二の部屋 (akiyama-foundation.org)

頑張って、能登半島!!

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 今年の元旦に地震災害のあった能登半島の各市町村の皆さん、1か月近く経ってもまだまだ復旧・復興の目途はたっていない様子ですが、現地の方々はそんな中でもたくましく前を向いてこれまでの日常を取り戻し頑張っているようで、私達が逆に勇気づけられる気がしています。

 今朝のモーニングショーで紹介されていた「宗玄酒造(宗玄酒造株式会社 公式サイト /Sogen Official Web Site (sougen-shuzou.com)」の八木隆夫社長の絞り出すようなお言葉に感動しました。

 マスメディアは、「悲嘆にくれる被災者」と言った先入観での報道がこの種の災害時は目立ちますが、実際の現場では気落ちしながらも必死で前を向いて頑張っている方々がいらっしゃることを私たちはもっと知るべきですよね。そういえば、発災直後の介護施設の女性責任者が、テレビ局記者の寒いし大変ですねとの問いかけに対して、笑顔で落ち着いた言葉で「私たちはこの場を離れることはございません、入居者も職員も変わらずこの状況の中でこれまでの日常を続けていくつもりです。」と語っていました、現場を預かる責任のあるお立場の方の至言です。

 それにしても国・市町村役場の対応の遅さ、今更ながらにこれまでの災害から何を学んできたのか、学んでこなかったのか、目を覆うばかりの惨状です。私ど秋山財団が永らく応援してきた根本昌宏先生たちのプロジェクトは、まさに今回のような「厳冬期の災害」に向けた備えだったのですが。

* 秋山孝二の部屋 (akiyama-foundation.org)

札幌に5月、『北八劇場』オープン!

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 札幌駅北口から直結する新たな舞台『北八劇場:一般財団法人 田中記念劇場財団 | (tmtf.jp)』がいよいよ今年5月にオープンします。先日は、芸術監督の納谷真大さんがニュースでインタビューを受けていました。

* これまでの関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%8C%97%E5%85%AB%E5%8A%87%E5%A0%B4

 この劇場の杮(こけら)落しは『あっちこっち佐藤さん』、5月上旬公演予定です。

* ご参考にーー> SASARU Hokkaido | 札幌駅直結の小劇場「北八劇場」が誕生!演劇界隈の新しい歴史スタート!2024年春始動

睦月、早朝の首都圏で 2024

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 2024年早々、千葉県館山市の家を訪問すべく、出張の合間を縫って東京駅八重洲南口からの高速バスで日帰りしました。朝6時前にも関わらず、すでに観光客ほか東京駅には人々の往来も多く、アフターコロナ禍の首都圏は賑わいを取り戻している感があります。

* これまでの「東京駅」関連記事ーー> 秋山孝二の部屋 (akiyama-foundation.org)

 八重洲南口の切符売り場は、午前6時のオープン前からすでに人影もちらほら。

 東京駅から館山までの約1時間40分のバス乗車中、東京湾の向こうには富士山もくっきりと見えたり、1月は特に空気も澄み切っていてきれいですね。

 今回の出張、前日には外資系金融機関のミニセミナーがあり、その後の懇親会を終えていつものホテルに向かう途中、今年も東京タワーは健在、これからも何回も見るだろう景色でした。

* これまでの「東京タワー」関連記事ーー> 秋山孝二の部屋 (akiyama-foundation.org)

 今年の年始は能登半島地震、飛行機事故等、波乱の幕開けでしたが、どうか1年間平穏な毎日となることを祈りたいですね。

ごみステーション当番 2024

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 今年は年明け1月、私の住宅地域の町内会「ごみステーション」の当番が回ってきています。当番数の関係で毎年一か月ずつの当番月がずれるシステム、今回は真冬となり、ごみ箱自体の整理清掃よりも周辺の雪かきは覚悟をしていました。

 年末は雪が少なかった札幌で、このまま新しい年も過ぎてくれればと思ってはいましたが、そうはいかず、年始早々から本日までドカ雪、湿った雪、粉雪の毎日、深夜から早朝、日中と一日数回雪かきにステーションまで、ごみではなくプラスティックのスコップを持って奮闘しています。歩道、車道は除雪機・ブルトーザーが雪をはねていくのですが、ごみステーションのごみ箱周辺は逆に雪やまができてたりして、ごみ収集車の通路も開けたりでなかなか大変です。ただ、この地域ではそれぞれお住まいの方々が素晴らしく、ごみ出しのマナーは言うの及ばず、私が早朝に行くと既にどなたかが少し雪かきをやった形跡がしばしば。今朝も朝6時前に行くと、いつものご近所の男性が歩道の雪かき作業、朝のご挨拶ほか「当番大変ですね!とのお言葉もあり、私も「大当たりです!!」と笑いながら応えたり、朝からのやり取りに心が温まります。

 一方、私が生まれて18歳まで育った街なかでは、昔から住んでいる人は誰もおらず、今では大小テナントビル等が林立する地区になり、町内会会員の減少に歯止めが掛からず、単一町内会・連合町内会活動の継続に困難をきたしている現実があります。町内の三吉神社さんの年番、北海道神宮の年番等のお役目は、どこの街なかの町内会も苦労しているのです。何と言ったらいいのか、「地域活動の活性化」とか、まちづくりではよく聞く言葉ですが、過疎のちいきだけでなく都会の中でもビルのテナントさんにとっては、地域への貢献といった言葉はもう死語になったのかもしれませんね。

* 三吉神社の例祭関連記事ーー> 秋山孝二の部屋 (akiyama-foundation.org)

 比較的古くからの住宅地では高齢化、空き家問題が深刻になり、街なかでは町内会活動の担い手となる会員自体の減少だったり、それぞれ時代の変遷とともに地域の課題解決が迫られている気がします。

札幌の演劇、今とこれから!

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 『seek | 札幌で演劇に関わる人のためのサイト (sapporoseek.art)』主催の札幌で演劇に関わる各世代を繋ぐプロジェクト、そのシリーズの一環で先ずは今年1月5日に続いて([1/5・1/16開催]札幌演劇いまとこれから01 シンポジウム「札幌の演劇史」 | seek (sapporoseek.art))、今回の対談が企画されました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~HPより

札幌舞台芸術制作協議会(SEEK)について

 「演劇」という狭い世界の話ではありますが、「演劇が盛んな地方都市は?」と問われれば、日本で演劇に関わる多くの人が「札幌」と答えるに違いありません。これまで不断の努力で「札幌スタイル」とも呼べる⺠間主導の演劇創造環境づくりを実現してきた先輩方には感謝してもしきれません。

 これから先、この環境を守り、より良い状態で後の世代へ繋いでいくために、次の世代として手を取り合い、課題解決に取り組むべく新たな団体を立ち上げました。感染症の流行という予想しえなかった事態で打撃を受けているように、これから先も思いもよらない危機が訪れる可能性は否定できません。その時に柔軟に対応していけるように、日常的な情報交換と問題意識の共有ができるチームでありたいと考えています。

参加者(2023年8月現在)

小室明子(ラボチ)
小島達子(株式会社tatt/ELEVEN NINES)
笠島麻衣(北八劇場/一般財団法人田中記念劇場財団事務局長)
佐久間泉真(弦巻楽団/札幌演劇情報サイトd-SAP 編集長)
鶴岡ゆりか(テアトロエクスプレス有限会社/演劇専用小劇場BLOCH)
清水友陽(公益財団法人北海道演劇財団芸術監督)
尾崎要(アクトコール株式会社)
太田真介(NPO法人コンカリーニョ)

~~~~~~~~~~~~~~

 劇場のロビーには札幌演劇シーズン (s-e-season.com)』の初回から今回までのパンフが展示されていました。それら全てを観てきた私にとっても感慨深いものがあります。

 そして劇場内では世代を越えたトークセッションも。演劇シーズンプログラムディレクターの斎藤歩さんとNPO法人コンカリーニョ/札幌演劇シーズン実行委員会事務局の太田真介さんの対談。これまでを振り返り、冷静な総括、そして今後の展望について、これまでの実績、課題を踏まえた興味深いやり取りでした。

それぞれの旅立ちから1年を経て

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 今年の年末年始は、「個人的には1年前に比べて穏やかな日々でしたが」と数日前には書きましたが、あらためて今振り返ると、1年前の年末・年明けは孫・母・姉の旅立ちが続きました。月日は確実に過ぎていき、それぞれの旅立ちを一周忌として法要を終えて区切りをつけ、姉を偲ぶ集まりも同時に身内で催しました。今、この世を生きている私たちは前を向いて歩みを進めることが最大の供養なのでしょうね。

 一昨年末は孫の智帆、4歳4日で逝きました。

* 秋山孝二の部屋 » Blog Archive » 4年4日の輝く人生! (akiyama-foundation.org)

 母は昨年1月20日、眠るように旅立ちました。

* 秋山孝二の部屋 » Blog Archive » 母、満99歳の大往生! (akiyama-foundation.org)

 そして、その母を自宅で介護し続けていた私の姉も、母の葬儀を入院先の病室でZOOMで観ながら安心するかのように、昨年2月6日に亡くなりました。

* 秋山孝二の部屋 » Blog Archive » 姉・せつが永眠 (akiyama-foundation.org)

 昨日は母の真言宗による法要の後に、別室で偲ぶ会を開いて、親族で在りし日のスライド・動画も上映しながら思い出を語り合うひと時となりました。

 姉の一周忌の集まりは来月の命日当日、清田の自宅で昼食を囲みながら語り合う予定です。

 右端奥ににギリギリ最年少の孫も写って?!!

ハーバード大学 新年会 2024 

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 東京の国際文化会館で開かれたハーバード大学ウェザーヘッド国際問題研究所日米関係プログラム(https://us-japan.wcfia.harvard.edu/の新年会に参加しました。

* これまでの関連記事ーー> 秋山孝二の部屋 (akiyama-foundation.org)

セミナーと交流会の間で

セミナーと交流会の間で

 現在のプログラムディレクターであるクリスティーナ・デイビス教授によると、コロナ禍で長らくリモートによる講義や発表となり、研究生たちの受け入れや交流が難しかったようですが、何とか昨年からは従来の形に戻ってきてるようです。3年ぶりの昨年は私は不参加でしたが、今年は久しぶりに出ることができました。

 この「Program on U.S.-Japan Relations(旧日米関係研究所)」の初代ディレクターは、東アジア研究で著名な故エズラ・ボーゲル名誉教授です。戦後の日本経済の高度経済成長を高く評価して1979年に書いた書籍「ジャパン・アズ・ナンバーワン」が、日本でも特に著名です。今回もエズラ・ボーゲル先生からバトンタッチを受けた2代目のディレクター、スーザン・ファー教授もご参加で、交流会でお話をすることができました。昨年ご主人を亡くされて気落ちされていましたが、お住まいは以前の場所で変わらずとか。

 以前にも書いていますが、1996年から『AKIYAMA AWARD』を設立して、博士課程の日本研究への助成を続けていて、昨年まで28回を重ねています。現在のクリスティーナ・デイビス所長は、その第一回目の受賞者で、私としても思い入れもひとしおです。

* AKIYAMA AWARDーー> https://us-japan.wcfia.harvard.edu/akiyama-award

 今回は、セミナー開始前に1時間ほどデービス所長と藤平事務局長と個別に面談する時間も取って頂き、近況報告と今後のこの賞の展開について意見交換ができてよかったです。1980年代に北海道・マサチューセッツ州の姉妹都市締結を機会に、スーザン・ファー先生とお会いして以来、継続した関係を維持してきた歴史に、私は何ともこみ上げる感動を抱きながら会場を後にしました。

六本木の国際文化会館の玄関を出ると六本木ヒルズがそびえ立ち、鳥居坂は何回来ても急な坂ですね。

鳥居坂

鳥居坂