演劇シーズン 2014 冬

Posted by 秋山孝二
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 札幌演劇シーズン 2014 冬(http://s-e-season.com/」もいよいよ終盤を迎えています。これまでにいろいろこの欄に書き留めてきました。

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%BC%94%E5%8A%87%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%B3

「西線11条のアリア(http://s-e-season.com/program/nishisen/index.html)」

会場受付で

会場受付で

■キャスト
木村洋次 佐藤健一 弦巻啓太 宮田圭子 林千賀子 山本菜穂 高子未来
川崎勇人(劇団東京乾電池) 彦素由幸(札幌ハムプロジェクト)
上田文雄(札幌市長) ※上田市長のご出演は2月15日(土)14:00開演の回となりました。

■スタッフ
照明プラン:熊倉英記(株式会社ステージアンサンブル)
照明オペレーター:矢口友理(株式会社ステージアンサンブル)
音響プラン:百瀬俊介(shusa) 舞台スタッフ:札幌座員
宣伝写真:高橋克己
制作:笠島麻衣、横山勝俊
ディレクター:斎藤 歩
プロデューサー:平田修二
 

開場前にはすでに長い列ができて、特に子供連れのご家族、中・高校生ほか、若いお客さんがこれまでの演劇公演に比べて多かったような気がします、嬉しいことですね。

教育文化会館小ホール、開場前からのお客さんの列

教育文化会館小ホール、開場前からのお客さんの列

 この公演、札幌ではこれまでシアターZooでしたが、今回は教育文化会館小ホール(http://www.kyobun.org/)です。当日配布のパンフに私も寄稿しています。

~~~~~~~~~~~ 配布パンフより

札幌で生まれ、18歳まで中央区南1西5で育った私にとって、「市電」は札幌の原風景です。4歳から高校卒業までの毎日、通学は定期券で、特に、「西線:ニッセン」の響きは、藻岩山麓の四季の景色とともに、いつでも心地よさを醸し出します。

20113月、札幌座(前TPS)が初めて「レパートリーシアター」と銘打って、1ヶ月のロングラン公演を行いました。「アンダンテ・カンタービレ」、「西線11条のアリア」、「秋のソナチネ」のオリジナル三作品上演。途中、11日に大震災があり、継続を危ぶまれましたが、「今回の三作品は、いずれも生きることの意味、死とどう向き合うかを描いたものであり、今、多くの方に観ていただきたい」との見識と勇気ある判断で、予定通り公演を続け大盛況でした。

日本全国では、演劇公演はじめ、殆どのイベントがキャンセルになり、札幌でも同様の傾向が見られました。そんな中この企画により、こういった状況であるがゆえに、芸術・文化の価値を再発見した気がします。足を運んだ動機として、「毎日、悲惨な光景のテレビ映像で気が滅入ってしまったので・・・」とおっしゃる方も多かったのです。

もう一つ、シアターZOOがこの年に10周年を迎えました。ロングラン千秋楽お祝いとともに、10周年のお祝いの会も同時に開催されました。札幌にこのような場としての「劇場」がうまれ、演劇人が演劇の仕事に専念できるように、まずはロングラン公演を形にしてみましょうと。そして、「演劇シーズン冬・夏」へと発展し、11月の登竜門としての「札幌劇場祭TGR」を含めて、これまで多くの方々のご尽力で、札幌・北海道に演劇の種がまかれ、芽が出て、今、「産業」としての基盤が創られつつある手応えを感じています。

生命、安全、衣食住の確保、さらにもうひとつ私たちが望むものは、芸術文化に触れる時間です、生きる意味を問い、時空を超えて限りある時間を共有する、私たちの大切な営みです。

札幌座として新しい体制でスタートし、次々とチャレンジが続きます。昨年11月の札幌劇場祭(TGR)参加作品「ロッスム万能ロボット会社」は、すがの公が原作をベースに新ジャンルに挑み、多くの客演を迎えて、それぞれの役者がこの舞台で可能性と新たなイメージに体当たり、私はTGRでもトップレベルの公演だったと信じています。

オレゴン・シェークスピア・フェスティバル(OSF)を越える「創造都市・さっぽろ」の中核として、今、演劇の存在感が着実に増している、そんな実感です。

~~~~~~~~~~~~~ コピー おわり

 

今回の公演はこれまでより広い舞台、目線もいつもよりも下からの観劇となりました。猛吹雪の迫力は今回が一番、雪の量も随分増したのでしょうね、ご飯の炊ける香りは広い分だけ拡散したかなと、少々残念ではありました。「死」に向き合う重たいテーマですが、これまでの公演の中で最も突き抜けた明るさというか、後味の良さを感じました、何が違うのでしょうか、後日ゆっくり聞いてみたいなと思います。

演劇シーズンは札幌市内で演劇のすそ野を広げる目的が第一、子供連れ、小・中・高校生の若いお客さまが多いのは本当に嬉しいし、きっと喜んで帰られたと思っています。

 

今回、サイト「ゲキカン(http://s-e-season.com/gekikan/nishisen.html」の劇評は実に新鮮で面白いです、多くの方々にアクセスして頂きたいですね。

品川正治さんが問いかけたもの

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 「グリーン九条の会(http://green9zyo.blogspot.jp/」主催の第7回例会「品川正治さんが問いかけたもの―品川正治さんを語り継ぐが開催されました。私も世話人の一人であり、後半のパネルディスカッションのコーディネーターを務めました。

2009年6月6日、札幌での「グリーン九条の会第2回例会」での講演

2009年6月6日、札幌での「グリーン九条の会第2回例会」での講演(DVD記録より)~当日会場で上映

<基調講演>

品川正治『戦後歴程』(岩波書店)が問いかけるもの~~~~小森陽一さん 九条の会(http://www.9-jo.jp/)事務局長/東京大学大学院教授

<パネルディスカッション>

「我々のこれまでとこれから」 品川正治さんを偲んで

パネリスト  小森陽一さん

植田英隆さん 株式会社りんゆう観光(http://www.rinyu.co.jp/) 代表取締役

高崎裕子さん 弁護士(http://www.law-takasaki.com/profile.html#takasaki_y

コーディネーター  秋山孝二  認定NPO法人北海道市民環境ネットワーク(http://www.kitanet.org/)理事長

基調講演:「九条の会」小森陽一事務局長

基調講演:「九条の会」小森陽一事務局長

パネルディスカッション

パネルディスカッション:パネリストの植田社長、小森さん、高崎さん

<論点の概要>

* 「状況は創り出すもの」~~「激動の時代」ではなく、まさに「激突の時代」である

* 経済を「人間の眼」でみる、人間中心の経済運営

* リーマンショック翌日のAIG救済から読み解く金融資本の姿と立ち位置

* アメリカの価値観と日本の価値観は全く異なること~~外交、経済で基本的認識とすべき

* 日本のマスメディア~「怒りの拡散」の歴史、60年安保闘争時の「7社共同宣言」etc から現在まで

* 1970年代前半の選択の誤りをしっかり総括し、これからに活かす努力が重要

~~~~~~~~~~~~~

 第二部は質疑応答と懇談の場でした。井上一郎さんも益々意気軒昂、乾杯のご挨拶と音頭を取って頂きました。

懇親会で乾杯のご挨拶:井上一郎さん
懇親会で乾杯のご挨拶:井上一郎さん

 
 小森陽一さんは言いました、1970年代前半の日本の選択の誤りをしっかり総括して、私たちは品川正治さんの理念・実践を憲法九条の視点からどう受け継ぎ、担うのか、それがこれからの展望を拓く要であると。私自身が品川正治さんから少しでも引き受けようと思っていることについては、後日、まとめて書き留めるつもりです、濃密なこの日のフォーラムでした。

年初に講演二つ 2014

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 興味深い講演が続けて二つ札幌で開かれました。

 一つは、寺島実郎さんの講演と山口二郎さんとの対談。「リベラル再生」に向けたやり取りは的を射たものでした。2年前に設立された「『市民が主役』の政治をつくろう!北海道フォーラム(http://www.jichiro-hokkaido.gr.jp/2012/10/post_1487.html)」が主催。

 寺島実郎さんは、現在の状況を 1)プチナショナリズム症候群、2)株が上がってめでたい症候群、と評し、マネーゲーム批判を含めて、近代に正面から向き合った本来の「リベラル」の意味、根源的問いといった姿勢に言及しました。民主主義の価値を戦い取っていない日本、デモクラシーをパスしてしまったこれまでの日本を総括して、社会的ストレスが掛かった時にすぐに国権主義、国家主義に取り込まれてしまう民の脆弱性を鋭く指摘しました。

「リベラル再生の道筋」、700人の満席の聴衆

「リベラル再生の道筋」、700人の満席の聴衆

 もう一つは、北海道経済同友会・新年例会として、(公社)経済同友会の副代表幹事のお一人、御立尚氏さんの「変化の時代」です。20世紀、21世紀、今後のマクロに睨んだ世界の変化について、例えば、一つの災害・事件・事故がグローバルに影響を与える時代のリスクマネジメント等への視座を示しました。日ごろ、目の前の課題解決に追われている企業経営者にとって、時間軸を長期に見据えて目線を遠くに運んでくれる内容でした。

 この日、羽田空港悪天候で飛行機の出発が遅れ、さらに着陸後、新千歳空港から札幌市内までの高速道路が猛吹雪で閉鎖、講演自体も約1時間少々遅れて始まりましたが、その間、北海道経済同友会の横内龍三代表幹事が時間を繋ぐ熱弁で普段聞けないご自身のお考えを述べられ、逆に貴重なひと時となりました。予定の大幅変更でしたが、殆ど退席される方もなく、悪天候の中集中した空間でした。

「変化の時代」、北海道経済同友会・新年例会で

「変化の時代」、北海道経済同友会・新年例会で

「名誉ある!」認定証

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 順天堂大学の樋野興夫先生は、全国で「がん哲学外来(http://www.tobebook.net/blog/」を提唱して、「偉大なるお節介症候群」認定にも大変熱心です。「友の会(http://www.tobebook.net/blog/archives/728)」も設立されています。

 札幌にも昨年8月、「がん哲学外来」がオープンしました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=17691)。先日、私に名誉ある(?)「認定証」が届きました、額に入れて部屋の目立つ場所に掲示しようと思っています。

立派な「認定証」を頂きました!

立派な「認定証」を頂きました!

 ところで、「偉大なるお節介症候群」って何かご存知でしょうか?

「偉大なるお節介症候群」の診断基準の3ヶ条

(1)暇げな風貌

(2)偉大なるお節介

(3)速効性と英断

モットーは

(1)Sense of proportion

(2)Sense of humor

(3)Sense of tumor

秋山財団のアウトリーチ活動

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 秋山財団の「アウトリーチ活動」について、つい先日これまでの活動をHP上に掲載しました。

* http://www.akiyama-foundation.org/news/765.html

 思い出してみると、2011年3月11日直後に、私はこの欄でマスメディアと「専門家」について下記のように書き留めており、それ以来ずっと持ち続けている問題意識です。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=7922

 特に以下の部分は、その後の展開の中でも変わらず意識を集中していく必要があると思っています。

===========2011.3.20のブログより

 私たち秋山財団では、昨年から「研究助成」の要項に、「アウトリーチ活動」を義務付ける一文を入れ始めました。秋山財団の研究助成を申請する必須要件としての「アウトリーチ活動」です。それ程大げさなものを考えている訳ではありません。ごく普通の子どもたち、市民が、研究者たちが日常使っている専門用語から何を連想するか、どんな心理状態となるか等を、大学教授も若い研究者も、その初期から学びながら研究活動を行うべきだと思います。

 私は数日前の<大地震、今、感じること(1)>で次のように書きました。~~~~~~~~~~

 丁度、今、早朝テレビのワイドショーで、原発の専門家という方が、「すぐに1986年のチェルノブイリ事故と今回の事故を一緒にする人たちがいるが、全く違います!」と、あたかも心配する市民の無知を叱責するような言い方でしゃべっています。

 でも、そうではありませんね。理屈とか理論ではなくて、直接会って知った人々の顔と現実が最も説得力があるのであり、そこから連想する「不安」を払拭できない専門家の理屈こそ、「ニセモノ」と言うものでしょう。歴史的事実、或いは目の前に起きている現実に直面して、社会にしっかりした「安心」を提供できない「専門的知識」とは、一体どんな意味を持つのでしょうか。今こそ、「専門家」としてのこれまでの活動が問われているのです。

~~~~~~~~~~~

 ヨーロッパの方々にとって、「原発事故」は、チェルノブイリ事故なのですよ、研究者がどんなに「それとは違う」と主張しても、そういった認識にある人々への説得力ある説明が前堤だと理解すべきです。タコつぼ的研究、独善的研究に問題提起を与えてくれるのは、子供たち、市民たちの素朴な疑問なのではありませんか。それは自身の研究への余計な労力ではなく、大いに役に立つ価値あるメッセージだと確信します。

============= ブログからのコピー おわり

 従来の自然科学の「専門家」が、切迫した命の課題にどう立ち向かえるのか、先日の「メディア・アンビシャス映像部門大賞」を受賞した「海の放射能に立ち向かった日本人~ビキニ事件と俊鶻丸」(NHK)でも、あの時代の科学者と比較して現代の劣化を感じるのは、私だけではないと思います。当時の水産庁長官が外務省局長宛に顧問団の結成と調査船派遣を通告しているのです。見識、矜持、勇気とか、そんな人間としての資質が問われているのだと思います。この番組は、昨年9月に放映されましたが、大好評でリクエストが多く、今週末7日(金)深夜に再々放送が予定されています(http://www.nhk.or.jp/shizuoka/bikini60/blog/index.html

旧正月、「春節」 in 中国

Posted by 秋山孝二
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 北京在住の日本人、私のもう20年以上の友人から昨日メールが届きました。本人の承諾なしでここに一部をコピーします。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~メールの一部コピー

 中国は、今日から旧正月で、北京市内は渋滞もなく、空気も「比較的」綺麗です。昨晩は、知人の中国人に招かれて、知人の家族と一緒に大晦日を過ごしました。中国では、31日の24時前に餃子をつくって、24時になったら餃子を食べる習慣があります。「年越そば」ではなく「年越餃子」ですね。1年でも最も寒い旧暦の12月8日に酢に漬けたニンニクが丁度大晦日に緑色になるように出来ていて、その酢漬けの緑色のニンニクと餃子を一緒に食べて、1年の健康を祈願します。

 旧正月の1週間前から食べる物や食べ方が伝統的に決まっていまして、元旦の今日はご主人の家族と一緒に食事、正月2日目は奥さんの家族と一緒に食事をするようです。そのために、北京に住んでいる人でも旧正月になったら、30時間以上列車の中で立ったままで絶対に帰省します。最近は、若い人達はこの機会に海外旅行へ行く人も増えていますが、それでも大晦日と元旦だけは親類の目もあるので実家にいるようです。

 アジアでは、気候も旧暦に合っているような気がします。旧正月のことを中国では「春節」と言いますが、冬と春を分けるという意味ですので、実際、春節を過ぎると春の陽気になります。やはり、アジア人の生活習慣、精神構造には旧暦が合っているような気がします。日本がアジアで孤立しつつあり、米国に後ろ盾を懇願している姿は、まさに、太陰暦(東アジア)からの逃避「脱亜」と太陽暦への憧れ「入欧」の象徴のような気がしましす。日本が太陰暦に戻ったら、アジア諸国と共有できるものがもっと見えてくるような気がします。

 昨晩、中国の知人から、年末の料理を食べながら、日本のことを色々と聞かれました。そこには靖国参拝も尖閣問題もありません。歴史認識がない日本の政治屋が右翼の支援者の顔色を伺いながら靖国を参し、その後で世界には通用しない「言い訳」を繰り返している姿が虚しく思えた大晦日の夜でした。・・・・・・・

年越餃子

年越餃子

緑色ニンニク

「緑色ニンニク」、ニンニクピクルスでしょうかね

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~メールコピー おわり

 この友人が言う「世界には通用しない『言い訳』」、安倍首相のダボス会議(末尾*参照)、NHK籾井会長の就任談話での発言(http://www.asahi.com/articles/ASG1T5J3XG1TUCVL005.html?ref=reca)等、立場のある者のその後に通用しない「言い訳」が続き、海外で地道に草の根の信頼を築いている多くの日本人の努力を踏みにじる、センスの悪さを越えた犯罪です、まさにみっともない、恥を知れ!ですね。

 
 以下に鋭いコメントが掲載されています。

* http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2014/01/post-621_1.php

・・・・・・「第一次大戦で甚大な被害を受けたヨーロッパのど真ん中」で、特に「その大戦を繰り返さないために国際連盟を設置したスイスという国」で、しかもその「国際連盟の常任理事国でありながら自身が脱退することで連盟を事実上潰して再度の世界大戦を戦うことになった」日本の、その「戦前の歴史の名誉回復」に熱心な首相が、「第一次大戦の100周年」というセンシティブな時期にこうした発言をするというのは、日本を「再度孤立化へ」向かわせる自爆行為だと言ってもおかしくないと思います。・・・・・

 
 昨晩の札幌、まだまだこれから冬本番です。

昨晩の札幌、さらに降り積もる雪、雪・・・

昨晩の札幌、さらに降り積もる雪、雪・・・

北海道日米協会新年例会2014

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 北海道日米協会の新年特別午餐会は、「NEW YEAR CONCERT」です。

 フルート&ギター、ソプラノ&ピアノと盛りだくさん、素晴らしい演奏と歌のひと時でした。

フルート 立花 雅和 さん

ギター  薮田 健吾 さん

ソプラノ 浅原 富希子 さん

ピアノ  森吉 亮江 さん

 途中、「AMERICA THE BEAUTIFUL(http://www.geocities.jp/eden_o1/top.htm)」、「ふるさと(http://www.youtube.com/watch?v=PiUJV3qz5oU)」を参加者皆さんで大合唱でした。

フルートとギターのコラボレーション、尺八とお琴の音色!

フルートとギターのコラボレーション、尺八とお琴の音色!

「Amerika the Beutiful」を皆で

「America the Beautiful」を伊藤会長、ラッツリフ校長、ディール領事も

ソプラノ独唱

ソプラノ独唱

 今年9月には日米協会・米日協会合同の国際会議が札幌で開催予定です。ケネディ駐日アメリカ大使もいらっしゃる計画もあり、ホスト役としての北海道日米協会も忙しくなりそうです。

「北海道倶楽部」、新たな出発!

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 東京に本拠を置く「公益社団法人 北海道倶楽部(http://www.hokkaido-c.or.jp/」は、新渡戸稲造先生も深く関与して永い歴史を誇りますが、先日、新年交礼会が行われました。今年から「公益社団法人」としてリスタートです。

「公益社団法人」としての新たなスタート

「公益社団法人」としての新たなスタート

松田昌士会長のご挨拶

松田昌士会長のご挨拶

 「北海道倶楽部」は、昭和2年に新渡戸稲造ら北海道に縁を持つ首都圏在住者を中心に、北海道の開発と発展を目的として「任意団体」で設立されました。昭和41年に「社団法人」化、今年、「公益社団法人」化して、今日的テーマとして、北方領土返還、ふるさと納税等の推進、及び北海道新幹線早期実現の3大運動を柱として、北海道及び道内市町村の健全な発展を推進することを目的としています。会員数は現在600名、先日の新年交礼会には200名程の方々がご参加でした。

 今月この欄に記載した昨年の北方領土返還フォーラム(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=17954)もこの活動の一環でした。

 東京に居て「北海道」を想う、熱き心を感じます!

秋山財団、さぁ行こう!

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 公益財団法人 秋山記念生命科学振興財団(http://www.akiyama-foundation.org/の評議員会ほかが開催され、以前から出席率は大変高かったのですが、今回、評議員は全員出席でした。今年は新たに「プログラム・デザイナー」として、若き女性が二人事務局に加わり、28年目の事業に向けて「さぁ、行こう!」といった感じの雰囲気でした。

 私は秋山財団の設立以来この間、約30年の関わりがありますが、当初から理事会、評議員会、選考委員会での議論は格調高く、特に設立時の理事会での議論は、財団活動、生命科学の理念・哲学等について、それぞれの専門的立場からの鋭い所見が披露されていました。

 先日の会議でも、出席者の皆さんは穏やかで抑制の効いたお言葉ではありますが、研ぎ澄まされた剣のような切れ味鋭いコメントのやり取りでしたね。例えば、「生命科学」と「自然科学」、どちらの概念がより広義なのか、言い換えると、「自然科学」の一部として生命科学があるのか、或は、「生命科学」の中に自然科学、社会科学、人文科学、すべての従来の科学が包含される、そんなやり取りです。

 また、これまでの「アウトリーチ」という言葉も、研究者が社会にアウトリーチする(?)どこか上から目線の印象であり、そうではなく双方向性のコミュニケーションをベースとした秋山財団が目指す「アウトリーチ」を明確に世の中に発信する必要があるのではないか、と。静寂な深い森の中の熱い議論のやり取り、ひと時、インテリジェンスの深淵を覗いた気がしました。時代とともに言葉の概念も変わってくることは共有しながら、会議での格調高い議論は、終わってもその余韻が素晴らしい、一級の作品を見終えた感動を覚えたのは私だけではないと思います。

 ところで、何故ここでこの写真なのか、それは知る人ぞ知る、です!

秋山財団の会議終了後に、ありがとうございます!

秋山財団の会議終了後に、ありがとうございます!

 今年からは新しい事務局二人を含めて、私自身、若い世代への「継承モード」となりそうです、ワクワク感を大切に、民の担う公共の矜持を胸に、頑張ってみようと思います、頼みますよ!

熱く語る、サープリン総領事

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 異業種交流で永く続く「北を語る会」の第95回が開催されました。これまでにもこの欄でご紹介しています。

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%8C%97%E3%82%92%E8%AA%9E%E3%82%8B%E4%BC%9A

 今回は、今年に離任予定のサープリン在札幌ロシア総領事のスピーチがメインプログラムでした、情熱と愛情に満ちた素晴らしいメッセージを受けとめました。私たち北海道民への辛口メッセージとしては、「冬を『凌(しの)ぐ』ではなく、『楽しむ』発想が大切ではないでしょうか」、と。一昨年の札幌市南区定山渓での「環日本海経済同友会フォーラム」を含めて、たくさんの場でアドバイスとエールを伝えて頂きました。

今年、離任予定のサープリン在札幌ロシア総領事

今年、離任予定のサープリン在札幌ロシア総領事

奥さまのタチアナさんも、日本への造詣は深いです!

奥さまのタチアナさんも、日本への造詣は深いです!

 3年前、この会が札幌のロシア総領事館で開催された時(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=8364)に、中川さんが熱唱しましたが、今回はダンディ・フォー(http://mizuciao.blog.so-net.ne.jp/2010-12-21)が歌うロシア民謡「鶴」が素晴らしかったですね。

最後は参加者全員でロシア民謡の大合唱!

最後は参加者全員でロシア民謡の大合唱!

 今月年頭にもこの欄に書きましたが(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=17954)、今年はロシアと日本との友好・経済関係では大きな期待ができそうです、楽しみです。

THANKS JUMBO !

Posted by 秋山孝二
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 私が初めてジャンボジェット機に乗ったのは、今から40年以上前(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=4431)の1971年12月、パンナムかJALのサンフランシスコからの便でしたが、機内の広さに驚きました。ANAは1979年からの就航だったようですね。

 記録によると、日本航空は1970年4月に747-100型機を就航させ、2006年10月までは-100の発展型747-100B/SUD(アッパーデッキ延長型を運用していました。また、原型ともいえる747-100B(全3機)も運航していましたが、これは2006年初頭までに退役。-100Bは短距離機として-200Bと並行生産されたもので、世界でも日本航空とサウジアラビア航空しか発注していないそうです。日本航空の-100Bは後続機のSRの増備機で、このうちの数機が貨物型に改修されたようです。

 この世界、この間の技術革新は目覚ましいものがあり、燃費、安全性、居住性等、次々と新しい機種の登場と老朽化により、いよいよ今年の3月末で退役です。

 先日、羽田空港のANAラウンジロビーにも、「TAHNKS JUMBO!(http://www.ana.co.jp/thanks_jumbo/」キャンペーンの案内が出ていました。

ANAラウンジロビーで

ANAラウンジロビーで

 これまで私にとって、特に札幌ー東京間の移動が多かったので、実によくこの飛行機を利用してきました。いつも前方通路側でしたが、数年前のアフリカ行きの時は、機内満席、最後方座席で12時間、赤道を横切る揺れっ放しの苦行も。全てが懐かしい思い出となりました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=3680)。

 札幌ー東京間の距離でジャンボジェット機のような大型機種を導入している路線も他に例がないですよね。これからは利便性、経済性から言っても、中型機時代の到来のようです。

 あと2か月少々、何回かの出張ですが、味わって乗らなければジャンボジェットに失礼かと思っています。

「経営組織論」、いよいよ終わりに

Posted by 秋山孝二
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 札幌学院大学(http://www.sgu.ac.jp/)で今年度後期に一コマ、「経営組織論」を講義してきましたが、あと一回で15回の最終を迎えます。

 「客員教授」の立場を頂き、これまでも学生を前にお話をして参りました。今年の登録166名の学生たちは、就職戦線の厳しさも相俟ってか、初回から集中力を持続してなかなかの反応でした。これまでの講義についてはこの欄でも記載しています。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=1155

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=2439

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=4052

私は、5年前の札幌学院大学の記念論文集に、「組織と経営者の責任:093sgue8a898e5bfb5e8ab96e69687efbc88final」を寄稿しました。その終りの部分に、次のように若い世代への期待を込めて書いたのを思い出しました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~論文からの引用

若い経営者への期待

企業・組織にとって継続的な人材の新規採用は大変重要である。と同時に、社会にとって、若い世代の経営者は宝物に違いない。新しい価値の導入は新しい担い手によって成し遂げられ、経営におけるイノベーションの原動力を、これらの人材に求めるのである。

新しい人材は、人的資源の補充という数の意味以上に、当該集団の「価値の革新・移転」を早期に促す意味が本来的に大きい。しかしながら、日本の伝統的経営だった「終身雇用」はごく限られた人材にだけの適用となり、昨今の見識のない経営者は、グローバル競争の中で本来の価値をかなぐり捨てて、当面の利益追求に終始し、貴重な財産を放棄して、人的資源を単なる人件費の削減の手法に落としめてしまった。

日本のレベルの高い労働者に依拠して創り上げてきたこれまでの実績を、何と心得ているのだろうか。再度原点に戻って、経営者は、イノベーションの最も有効な手段として、時代のセンス、将来を読み取る新鮮な感性を期待して、定期的新規採用を行い、同時に自らのポストの明け渡しを含めて、若い世代の台頭、世代交代を積極的に促すべきである。激動の今、過去の経験・実績が必ずしも役に立たない時代は、冷静に考えるとまさに絶好の機会に違いない。

7  結びにかえて

第二次世界大戦終了後、日本は直後の混乱を乗り越えて、30年を越える高度成長期を謳歌した。その後バブル経済が崩壊し、暫く調整期が続き、ようやく新しい方向性の兆しが見えてきた時、今度は国際金融恐慌の嵐で、今大きな試練に立っている。

確かに100年に一度の事態なのかもしれないが、私は本来の経済構造への回帰の過程と受け止めたい。この数年間、世界経済の異常な伸長を警告していた識者は何人も居たし、身近で尊敬する経営者も繰り返し指摘していた。

経営者の最も重要でかつ究極の役割は人材の育成である。長期的視点に立った教育プログラムは、理念に裏打ちされていなければならず、職域階層毎、世代毎との縦軸横軸で、同時に次世代の経営者の育成プログラムも構築する事が大切である。高度成長期には次々と育ってきた人材が、競争力に富んだ技術を継承してきた。座学としての教育プログラムばかりではなく、日本の労働力としてのレベルの高さに自信を持って、現場に思い切って権限を委譲し、機会を与えて育成していく事(OJT)が今必要なのではないのか。一般的に言って、これまでの日本企業の競争力は、経営者の優秀性というより、この現場の優れた人材に依るところが大きかったはずである。

更に自らへの戒めとして、私はこのような時代に、持ち続けている問題意識がある。それは日本の組織におけるリーダーの「責任の取り方」、「責任の取らせ方」だ。戦争責任、不祥事の責任、みな明確ではなく、当事者は言い逃れに終始し、責任を論じる「装置」が不明確、或いは不在で、そしてそれを裁く司法も明解ではない。ほとぼりがさめると何食わぬ顔でまた表舞台に登場する一方で、本来は責任を負うべき立場にない者が、その身代わりの如く責任を取らされている事例もあるのではないか。誰に責任があり、誰が一体責任を取るべきか、この曖昧さを容認してしまう日本社会を私は危惧する。次世代の育成の為にも、現役世代が理屈の通る見本を示してこそ、明るい未来を描く事ができるのだと思う。

折りしもアメリカでは現在、公的資金注入を受けた大手保険会社が、その後、多額の役員賞与を支払っている事案が議会で問題視されている。このような現実を目の当たりにすると、「アメリカ型」経営・倫理に対する違和感を強く持つ。私は、社会の価値観、企業経営の価値観等を通して、この数十年に粗末にしてきた「日本型経営モデル」の再評価を、企業のCSR、そして新しい起業の中で見出したいし、実労働人口が減少していく中で、若年層の価値増大への道も切り拓きたいと思っている。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~引用 おわり

大学内の掲示板に、活躍する卒業生・学生が紹介されていました、ソチオリンピックでの活躍を期待したいですね!

カーリングでの活躍を!

カーリング、アイスホッケー、リュージュでの活躍を!

選考中、メディア・アンビシャス大賞は?

Posted by 秋山孝二
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 優れた番組・報道を勝手に誉めようと活動している「メディア・アンビシャス(http://media-am.org/」が、毎年「活字系・映像系の大賞」を選考して授賞式も開催しています。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=7303

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=15609

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=15670

 今年も年始からメンバー他市民が集って第二次選考中ですが、優れた作品が多くて、「選ぶ」などというのが僭越な気がしてきます。

~~~~~~~~~~~~~

<第二次選考> 場所:愛生舘ビル6階愛生舘サロン(南1西5)
1月12日(日)
10:00~10:50 「核のゴミはどこへ ~検証・使用済み核燃料」(NHK)
10:50~11:20 「死の棘~じん肺と戦い続ける医師」(静岡放送)
11:30~12:30 「海の放射能に立ち向かった日本人~ビキニ事件と俊鶻丸」(NHK)
13:30~14:50 「僕は忘れない~瀬戸内ハンセン病療養所の島」(NHK)
14:50~15:20 「ルル・ランどこに帰ろうか~タンチョウ相次ぐ衝突死」(STV)
15:30~16:25 「チェルノブイリから福島へ~未来への答案」(日テレ)
16:25~16:55 「今そこにある詐欺」(HTB) 6回分を収録
1月13日(月・祝)
10:00~10:55 「お願い強く抱きしめて~若年性認知症の妻と生きた日」(HBC)
10:55~11:25 「消せない放射能~65年後の警鐘」(STV)
11:35~12:35 「ありがとう!チィ先生~カンボジアの子供たちに夢と笑顔を」(HTB)
13:30~14:55 「原発と原爆~日本の原子力とアメリカの影」(テレビ朝日)
上映終了
15:00~   19日に向けての絞り込み
*映像部門
*活字部門
*活字部門について
12月15日の第1次選考では記事14本のエントリーでした。協議の中で、いくつかのテーマが話題になり、すでに追加エントリーがありました。これらの記事はコピーして、参加者に配布しました。
【今後の日程】
■最終審査会は1月19日(日) 愛生舘ビル6階愛生舘サロン。時間は午後1時から
当日はノミネートの中から2作品を上映し、映像と活字の両部門の賞を投票確定します。
■表彰式は2月26日(水)午後7時 愛生舘ビル6階愛生舘サロン
~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

マスメディアの姿勢を批判するのは簡単ですが、社会においてのメディア機能は今のような時代には特に重要であることは疑いのないことです。報道各社の中で、真実を地道に掘り起こす活動、テーマを基に時間を掛けて取材しての番組制作等、ジャーナリストとして奮闘している多くの方々の応援に少しでもなるのであれば、メディア・アンビシャスの活動も社会的意義を感じることができます。今年の選考結果が楽しみです!

夜、「母子像・ふるさと」周辺 in 2014

Posted by 秋山孝二
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 FBではすでにアップしましたが、札幌市中央区の円山公園(http://www.sapporo-park.or.jp/maruyama/)北東角、「母子像・ふるさと」広場を夜通ってみると、昼間に子供たちが作った動物の雪像がまるで活きているようで可愛かったですね。ブロンズの母子像と雪像の動物たちが、見事なコラボレーションでした、動物たちの目・鼻は松ぼっくり、口は木の枝です。

 雪の上にはたくさんの足跡、そりすべりの跡、昼の賑わいを感じて心がポッと温まります。冬ごもりではなく、冬こそ人が集まる空間、まさに「北国の醍醐味」です、ね。

「母子像・ふるさと」と一緒に雪像群が

「母子像・ふるさと」と一緒に雪像群が

「八重の桜」、余韻覚めやらず

Posted by 秋山孝二
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 昨年のNHK大河ドラマ「八重の桜(http://www9.nhk.or.jp/yaenosakura/」は、私にとってこれまでで最も印象に残った番組でした。年始に総集編として2日間に渡り放映されて、録画でじっくり見ました、幾つか見逃していた回があったことも知りましたし、年が明けて、余韻覚めやらずですね。

 何といっても私にとって、戊辰戦争が、「愛生舘」の生みの親、松本順と密接な関係があるからです。ドラマの一場面でも繰り広げられた藩校「日新館」での負傷兵たちの看護、あの場で院長として指揮を執っていたのが、長崎でオランダ医学の一環で野戦病院医療を学んだ松本順その人だったからです、恐らく八重さんとともに活動していたものと、ドラマでは名前は出てきませんでしたが、私にはその姿がくっきり見えました。

 松本順と愛生舘との関係は、これまでたくさんこの欄で書いてきました。

< 松本順 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%9D%BE%E6%9C%AC%E9%A0%86

 同時に、一昨年、3・11以降の初めての福島訪問の際に、会津若松市で一泊して、若松城、日新館ほかをゆっくり見学したことも記憶に新しかったからです。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=12677

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=12692

 その時のブログにもあるように、ドラマを見ながら自分のその時の想いに確信を得ました。

~~~~~~~~~~~~~~ ブログからの引用

・・・・ 「ならぬことは ならぬものです」で結ばれる「什の掟」、日新館での教育は今の時代、一層価値があるメッセージですね。白虎隊と並んで紹介される場合が多いですが、私にとってはむしろ、松本良順と野戦病院院長の関係で記憶されています。戊辰戦争で幕府側の医師として、最後まで人々の治療にあたった彼は、戦いの後に捕われましたが、その後新政府にその類まれな近代医学の能力を高く評価され、近代医学の基礎を創り、初代の軍医総監として活躍しました。

・・・・ 近代日本への脱皮、その歴史は多くの命が失われる過程を経て、一歩一歩変わっていく時間の経過と理解すれば良いのでしょうか。日本人が、自分たちの「国」づくりを自分たちで必死に手に入れようとしていた真摯な姿を感じます。そんな歴史に対する「誠実さ」を、いつ日本人は失ってしまったのか、3・11の大震災、津波、原発事故による放射能汚染、この「機」を逃して復興しなければ、今、まさに社会の価値の方向転換をしなければ、あとは滅亡しかありません。

~~~~~~~~~~~~ 引用 おわり

 個々の俳優のインタビュー(http://www9.nhk.or.jp/yaenosakura/special/)でもたくさんの話題ですが、私としては特に、綾瀬はるか(八重)、西島秀俊(覚馬)、高島政宏(槇村)が興味深かったです。

 また、演出の加藤拓さんの言葉も含蓄があります、これまでの大河ドラマとはかなり違った視点であり、3・11以降の社会への問題提起とも受けとめます。このドラマで新政府を樹立した指導者たちが、日清・日露戦争を経て国際社会においてどんな日本国に誘導して行ったのか、その危険な芽がこのドラマからも読み取れるような気がするのです。まさに歴史に学べ、ですね。

~~~~~~~~~~~演出 加藤拓さんの言葉 HPからの引用

<他者の正義vs自分の正義>

今まで幕末物語といえば、新しい日本を目指すことにおける正義が描かれてきました。ところが今回は、その正義がある種の悲劇を生んでいきます。国を変えようとする正義を掲げるのが薩長ならば、奥羽越の人々にもまた、守らなければならない正義があったのです。

変えるための正義と守るための正義…他者の正義と自分の正義とのぶつかり合いによって、日本が分裂しかねない状態にまで追いこまれる。そのぶつかり合いをつぶさに描くのがこのドラマ前半の特徴です。そして、この衝突の最終局面が、最後まで抵抗を続けた会津藩において繰り広げられることになるのです。

それと同時に、僕らが9か月間の撮影で体感してきた未知の歴史が、今まさに既知の歴史に集約されようとしています。 “あの歴史の場面”がいよいよやってきた!この感覚の新鮮さが、つくり手としての僕らの気持ちを高揚させています。

<極限において放たれる八重の輝き>

撮影を前に、ここぞとばかりに綾瀬さんといろいろお話をしました。会津戦争という歴史の局面一瞬一瞬において、八重ならどう振る舞うか…と。

誤解を恐れずに言えば、この悲劇的な場面こそが、八重がいちばん輝きを放った瞬間です。極限の状況で放たれた八重の輝き、それがこの会津戦争を描くうえでの核になりました。女性でありながら銃をとり前線に立つことへの決意、少年兵を死地に赴かせることに反対しながらも、いざ共に戦うべき相手は老人兵や少年兵だったという皮肉。「自分が戦う以上はひとりも死なせない」という巨大な責任感と苦悩に襲われる八重の姿を、綾瀬さんが全力を投じて演じてくれました。

城が文字どおり崩れ落ちる瞬間まで、存分に戦い、存分に生き抜いた会津の人々。彼らがどう戦い、何を失い、何を得たのか…。八重はもちろんのこと、その家族や仲間、容保、家臣団…それぞれの正義をかけた戦いにご注目ください。

~~~~~~~~~~~ 引用 おわり
 

 このドラマに関わったすべての方々のメッセージに比べて、メディア界の貧困さも終わってみての評価から見て取れます、ただただ「視聴率」に拘っているだけの姿です。「視聴率」?、ドラマを観続けた私のような一視聴者には何の関係もないですよ、その作品テーマ、演出、俳優に興味があるのであって、他の人がどれほどライブで観ていたか、そんなことはドラマの評価のごくごく一部に過ぎないではありませんか。今の時代にこういった素晴らしい番組を作成したNHKに感謝するだけです。

 まるで昨今の「経済成長」論議で、株価上昇だけが経済の指標であるかのごとく語るメディアと同じレベルの貧困さです、社会の薄っぺらさとも言えましょうか、学びましょうよ、歴史から。 

 いずれにせよ、新しい国の方向性を創ることは、まさに価値観の「戦い」であり、「呻吟(しんぎん)」であり、ナチの暴虐を越えたヨーロッパ思想界のような過程を抜きには生まれることはないのかもしれないと、年始のまとまった時間にしばし黙想しました。

年末・年始、さまざま

Posted by 秋山孝二
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 話題の映画、「ハンナ・アーレント(http://www.cetera.co.jp/h_arendt/」を年末ギリギリにシアター・キノ(http://theaterkino.net/)で観ました。前評判通りの奥行きのある映画でしたね、できればもう一回観ようと思っています。

シアター・キノで上映中

シアター・キノで上映中

 4年前に、アウシュビッツを訪問した時、現地の日本人公式ガイドの中谷さんがおっしゃっていた言葉を思い出します。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=1457

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=1485

中谷さんの著書からの引用です *******

 実際にアウシュビッツを訪れてみると、たぶんここで何も考えない人はいないと思う。しかし、ここで起こった出来事を、ある国のある時期の話なんだと、僕を含めてみんな少しは思ってしまっているだろう。
ヒトラーがユダヤ人を迫害しようと考えたのは、歴史の中で急に現れた狂気的な発想というわけではない。ヒトラーがそれまでの人生の中で学んできたことの集大成で、そのような発想に至ったのだ。これは、それまでのヨーロッパの人々のユダヤ人に対する考え方というものとは絶対切り離すことはできないと思う。
 個人が持つちょっとした差別的な思いが、一気に突き進んでしまうと、こんな悲惨な歴史を作り出してしまうことになるのだ。そのことを意識して、個人それぞれが自分の中のそのような思いについて、もう一度振り返っておくということが、非常に大切なことだと感じた。

 最後に、アウシュビッツに行く前に見るべき映画を書いておきます。「シンドラーのリスト」、「夜と霧」、「ライフ イズ ビューティフル」。特に「夜と霧」はアウシュビッツで撮影された映画です。映画というよりもドキュメンタリーみたいなものですが、DVDも発売されていますので、ぜひ行く前に見てください。

****************************** 引用おわり

 恐らく最後の観るべき映画の中に、この「ハンナ・アーレント」が新たに加わることでしょうね、きっと。

 一方、年明け恒例の「箱根駅伝(http://www.ntv.co.jp/hakone/index.html」、今年も2日間飽きることなく見ていました。首位争いは勿論目を離せなかったのですが、今年は青山学院大学の7区を激走した小椋裕介君に注目でした。恐らく唯一の北海道出身者だったのではありませんか、素晴らしい走りでしたね。まだ2年生ですから、進化の著しい青山学院大学の中核として来年以降も楽しみです。

箱根駅伝復路で頑張る青山学院大学・小椋君(札幌山の手高校卒)

箱根駅伝復路で頑張る青山学院大学・小椋裕介君(札幌山の手高校卒)

北方領土問題の視点

Posted by 秋山孝二
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 昨年9月に(社)北海道倶楽部(http://www.hokkaido-c.or.jp/から「北方領土問題の視点(http://www.hokkaido-c.or.jp/kaiin/kaiin/kaiho/201310-1kaiho.pdf」と題してのシンポジウムのご案内があり、衆議院第一議員会館に足を運びました。

 北海道とはとりわけ深い関係のある北方領土問題は、サハリン州との関係を含めて、まさに日本の外交力が試されている場と言えます。そして、外交交渉はすなわち国内の政治基盤が大前提ということも明確です。

北方領土問題

北方領土問題

左:荒井總衆議院議員、右:松田昌士JR東日本顧問

左:荒井總衆議院議員、右:松田昌士JR東日本顧問

 松田昌士さんは、鉄道を軸とした永年の経験から、ロシアを知らな過ぎる日本の各セクターの指導者たちについて問題を提起しながら、排除の論理を捨て、交流の中から「超党派で」領土問題を考える視座を提起しました。例えば、ウラル西のヨーロッパロシアと、ウラル東のアジアロシア1200部族からなる多様で広大なロシアであること、アジアロシアは日本への期待が強く、私たちと一緒のプロジェクトに前向きである現実、そんな中で、命がけで解決しようとする人が日本国内に極めて少なく、今まさに政治家の出番である、そう主張されていました。そしてこの問題解決こそが、戦後処理の最終局面ではないか、と。

 荒井總議員は、私の高校の4年先輩です。官僚、外交官、地方自治体幹部の経験から、外交は結局は個人の信頼関係と多様なレベルでのパイプが重要と指摘されていました。考えてみると、これまでの数多くの戦争も、クラウゼヴィッツの戦争論によるまでもなく、外交の行き詰まりの結果と検証される場合が多く、時の政府だけに任せている限り、「国家の面子」みたいな国民の意思とは異なった視点から展開していく危険性があります。

 ビジネスでも全く同様ですが、二国間の交渉事も、結局は信頼できる「誰か」の存在が必要なのだと思いますね。昨今の日本の政治には、そんな「誰か」が見当たらない、排除してしまった、気がします。経済界にも、国の将来を視野に入れた諸外国要人との付き合いをしてきた方々が激減しているのだと思います。今の経団連をはじめ、財界を代表すると言われる方の国際社会の見識の低さには、一経済人として「恥ずかしく」なるばかりです。これが戦後から驚異的復興を実現した日本国を支えてきた経営者たちの行く末か、とですね。

 でも、失望ばかりしてはいられません。現在の在札ロシア総領館のワシリー・サープリン総領事は、数回に渡り現在のロシアの「シベリア開発計画」について言及し、同時に北海道とロシアの長い歴史的つながりについても深い洞察をお持ちでした。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=8364

~~~~~~~~~~~~ 私のブログからの引用

 サープリンさんのお話は、17世紀からカムチャツカ・サハリンに交易目的でロシア人は来ていた歴史に始まり、「赤蝦夷」と呼ばれた「赤」は、コサックの赤い服からそう呼ばれたこと、その後しばしばカムチャツカ知事の交易状を携えて北海道に寄港している事実等でした。ラクスマン、ゴローニンも函館を訪問しています。1855年下田条約締結により、長崎・下田・函館にロシア領事館が開設され、函館の初代ロシア領事はゴシュケヴィッチでした(http://orthodox-hakodate.jp/history)。函館港は不凍港として重宝がられ、軍艦・商船が来航して、北海道の国際交流は、ロシアとの歴史が最も古いのでしょう、少なくともアメリカとではないようです。

 それ以来、北海道はロシアの窓口となり、独自の交易を始めていました。今、ロシアは、2008年の経済危機を乗り越え、日本ともっと深く新しい交流の可能性を期待しているようです。LNG等のエネルギー、IT、科学技術、建設技術、農業(特にサハリンで)分野でですね。平和条約は難しくても、「北方四島を特別区で共同開発」といった具体的提案もありました。

~~~~~~~~~~~~ 引用 おわり

 私たちは、シベリア再開発の大プロジェクトばかりでなく、冷戦構造崩壊後のロシアについて「思考停止」状態のような気がします。「領土問題」は、シベリアを含めた経済分野での協調の視点から、新しい日露関係構築の先駆けとして、北海道こそ取り組むポジショニングにあると思います。その点が、同じ領土問題として語られる「尖閣諸島」、「竹島」との違いではないでしょうか。

 こんな思いでいたところ、年明けの北海道新聞(1月3日朝刊)で見開きでの記事が掲載されていました。

「動くか領土交渉」?

「動くか領土交渉」?

2014年、よき年に

Posted by 秋山孝二
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 皆さま、新年明けましておめでとうございます!

 札幌は年末からの雪で、私の初仕事は今年も「雪かき」で、北国を満喫しています、この喜び、楽しさを皆さんに的確にお伝えできないのが残念ですが(?!)。時間を掛けての作業は体にもよく、朝6時からの「財団理事長」の冬期の仕事は、地域にも、財団事務局、そして勿論本人にとっても「三方良し!」。これが出来なくなった時には、理事長職辞任の時だと自分で決めています。

 昨年夏過ぎから、この欄にアップしようと準備していたテーマが二つ、「『日米地位協定』について」、「北方領土問題の視点」です。しっかり考えての掲載と思っているうちに、日々の活動で忙しく、結局年を越してしまいました。正月のまとまった休日を使って、早いうちに仕上げたいと思っています、本当に難しい課題ではあります。

 正月早々、毎月の勉強会「サンプロ」のお仲間、瀧元誠樹先生から素晴らしい富士山の写真が添付されてきましたので、皆さんにもご紹介します。

* 瀧元先生:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=18511

 「天高く、すそ野は広く」、自分の活動もそうありたいものです、今年も宜しくお願い致します。

サンプロでの勉強仲間、瀧元先生の奥様のご実家から富士山

瀧元先生の奥様のご実家から富士山を望む

2013の年末、バタバタと

Posted by 秋山孝二
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 毎年恒例のFM三角山ラジオ(http://www.sankakuyama.co.jp/)、丸山哲秀先生の「先生人語8時間スペシャル」、今年も1時間お話することができました、1年間は本当にあっと言う間に過ぎていきます。言いたいことの半分くらいしかお話できませんでしたが、自分の振り返りとしても楽しいひと時でした。

JR琴似駅となりのFM三角山放送局で

JR琴似駅となりのFM三角山放送局で

 終わってJR琴似駅広場を歩いていると、丁度路線バスから降りてこられた上田文雄市長とバッタリお会いしてしばしお話、そして立ったままの年末ご挨拶となりました、不思議な出会いでした。

 翌日は、私が小学校5年から高校2年秋までチェロを習っていた上原与四郎先生の門下生のコンサート「北の大地に育ったチェリストたち~上原与四郎先生の傘寿を祝って~」です。私の一番下の息子も上原先生に小学校時代に習い、親子二代でお世話になりました。「傘寿のお祝い」でしたが、変わらずお元気な様子で生涯現役、素晴らしいですね。

 今年の12月は、先日のミッシャ・マイスキー演奏会(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=18615)とともに、チェロの音に魅了されました。

「北の大地に育ったチェリストたち」

「北の大地に育ったチェリストたち」

 そして、恒例の高校の同期会、今年は30名近くが集まりました、初参加の方もいらっしゃって賑わいました。

元気な皆さん、これからも続けましょ!

元気な皆さん、これからも続けましょ!

昨年末、私は書きました:~~~~~~~~~~ 引用始まり

もう一つの来年に向けての挑戦は、人材育成の原点、「新渡戸稲造・遠友夜学校」を札幌の教育の柱にしていく活動です。新渡戸稲造についてもここで何回も書きました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%96%B0%E6%B8%A1%E6%88%B8%E7%A8%B2%E9%80%A0)。今年は「生誕150年」でしたが、私自身は動きが取れませんでしたので、来年の「没後80年」には札幌のまちづくりとコラボレーションし、幅広い方々の参画を得て、「事業」を構築していくのが夢であり、正夢としたいですね。

・・・・・・・・・・・・

秋山財団も26周年を終えて、来年はさらに飛躍して参ります。これまでの資産を「つなぐ」をキーワードに、研究助成での「アウトリーチ活動」、活動助成での「ネットワーク形成」を主要テーマに、これからもイノベーションを継続して参ります。今年一年、多くの皆さまにご支援・ご指導頂き、心から感謝申し上げます、皆さま、どうかよいお年をお迎え下さい!

~~~~~~~~~~~~~ 引用 おわり

 この1年やれたこと、やり残したこと、いろいろありましたが、とにかく2013年は暮れていきますね。来年は、「札幌遠友夜学校創立120周年」の記念の年です、6月にイベントを企画すると同時に、南4東4の跡地の公園造成を市が約束していて、そして記念館設立に向けたデザイン公募と1億2千万円の寄附集めには私たちが奔走しなければなりません、また大変な年になりそうです!

このサイトをいつもお読みくださっていらっしゃる皆さま、どうか良いお年をお迎え下さい!

札幌市宮の森中学校での報告

Posted by 秋山孝二
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 今年の秋山財団ネットワーク形成事業で採択になった活動が、活発に展開されています。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=17872

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=17875

 その中の一つ、「高校生による被災地とのネットワーク形成」は今年1年目ですが、先月の札幌市中央区宮の森連合町内会での報告に続いて、メンバーの母校、中央区宮の森中学校(http://www.miyanomori-j.sapporo-c.ed.jp/)でも全校生徒を前に報告会を行いました。

プロジェクト名

高校生による被災地とのネットワーク形成

代表者

森山 正樹(モリヤマ  マサキ)  札幌市立白石中学校  教諭

概要

大震災から2年が経ったいま、高校生にできることは何かを見つめ直し、自分たちにできることを発信していく活動を行う。その中心メンバーは札幌市立宮の森中学校の卒業生を母体とする。

札幌市中央区宮の森中学校体育館で

体育館で全校生徒を前に

校長のお話

小路校長のお話

先生による冒頭のプロジェクトのご紹介

浜坂先生による冒頭のプロジェクトのご紹介

プレゼン最後は問題提起!

プレゼン最後は問題提起!

 私自身、公立高校の評議員をやっているので、学校教育の中で、年間カリキュラムを変更して全校生徒に対してこのような特別な授業設定の難しさは十分承知しています。それゆえに、今回のこの企画が、浜坂先生、小路校長はじめ教諭の皆さまのご協力とご尽力によって実現したことに、心からの御礼と感謝の気持でいっぱいです。

 冒頭の発表者メンバーの自己紹介も慣れたもの、体育館に集まった全校生徒たちの聴く態度、鋭い質問の数々、そして、最後の生徒会長のお礼の言葉等、出来過ぎの内容に何とも感動のひと時でした。そして、これからの向う2年間のネットワークの進化が楽しみになってきました。ネットワーク形成事業同志のコラボも視野に入れて、予想をはるかに超えるスケールとスピードの展開に、私たちが驚くほどです、無理なく自然な形で着実な活動を進めて貰いたいですね。