「『雅の世界 in 札幌』~ワークショップ・東儀秀樹」が札幌で開催、「ワークショップ」って書いてあるので、どんなスタイルかと思いながら会場に足を運ぶと、まずはロビーに「狩衣(かりぎぬ)」、「笙(しょう)」、「篳篥(ひちりき)」、「龍笛(りゅうてき)」の三管が展示されていました。
* 東儀秀樹さんのHP――> http://www.togihideki.net/
* オフィシャルブログ――> http://ameblo.jp/togihideki/
* 「雅楽」の説明は宮内庁のHPから――>http://www.kunaicho.go.jp/culture/gagaku/gagaku.html
オープニングは狩衣姿で登場、笙による「越天楽(http://www.youtube.com/watch?v=kx1uw4n575M)」を演奏、フロアーからの入場でした。舞台に上がり第一部は「雅楽」の概論講義(?)、雅楽の雅楽たる所以から、楽器の成り立ちほか、基礎知識・背景と言えるもので、分かりやすかったですね。
以下はWikkipediaからの引用です~~~~~~~~~~~
三管については次のような説明がなされる。
この3つの管楽器をあわせて「三管」と呼ぶ。
合奏時の主な役割は、主旋律を篳篥が担当する。篳篥は音程が不安定な楽器で、同じ指のポジションで長2度くらいの差は唇の締め方で変わる。演奏者は、本来の音程より少し下から探るように演奏を始めるため、その独特な雰囲気が醸しだされる。また、その特徴を生かして、「塩梅(あんばい)」といわれる、いわゆるこぶしのような装飾的な演奏法が行われる。
龍笛は篳篥が出ない音をカバーしたりして、旋律をより豊かにする。
笙は独特の神々しい音色で楽曲を引き締める役割もあるが、篳篥や龍笛の演奏者にとっては、息継ぎのタイミングを示したり、テンポを決めたりといった役割もある。笙は日本の音楽の中ではめずらしく和声(ハーモニー)を醸成する楽器である。基本的には6つの音(左手の親指、人差し指、中指、薬指と右手の親指と人差し指を使用)から構成され、4度と5度音程を組み合わせた20世紀以降の西欧音楽に使用されるような複雑なものであるが、調律法が平均律ではないので不協和音というより、むしろ澄んだ音色に聞こえる。クロード・ドビュッシーの和音は笙の影響がみられるという説もある。
~~~~~~~~~~ 引用 おわり
話の途中では、今回はワークショップなのでこのようなお話が最後まで続くのだろうかと、少々不安になるくらいの内容の濃いトーク。ユーラシアを西へ西へと伝わってきた「雅楽」の歴史、極東の日本で進化して今の姿になったとか。
休憩をはさんで第二部は演奏が続き、ハナミズキ(http://www.youtube.com/watch?v=-0X5ZNKCAQo)、Jupiter(https://www.youtube.com/watch?v=K7rob0JVlfE)ほか、最後はアメイジング・グレイス(http://sp-m.mu-mo.net/album/23063/)でした。当日は演奏がありませんでしたが、こちらもいいですね、「Imagine(http://www.youtube.com/watch?v=psrbhXeUWzE)
今年10月には全国ツアー(http://www.togifurusawacoba.jp/)も企画されて、札幌は10月9日です。
普段は、神事で触れる程度の私ですが、雅楽の故事来歴、楽器の音の意味等を再確認して聴くと、また一層広大な宇宙をイメージするような新しい世界を感じるから不思議です。