盛岡に行ったついでに、今回も花巻に足を延ばしました。以前訪れた時に閉館していた宮澤賢治記念館(https://www.city.hanamaki.iwate.jp/miyazawakenji/kinenkan/index.html)、イーハトーブ館(https://www.kanko-hanamaki.ne.jp/spot/article.php?p=132)、豊富な空間を活用して独特の雰囲気を醸し出しています。
* これまでの花巻関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E8%8A%B1%E5%B7%BB
企画展のポスターのアーカイブスと宮沢賢治の年表も。
今年も岩手県盛岡市で『新渡戸命日祭』が開催されました。更に今年は昨年延期になった『第4回稲造サミット』を兼ねての開催と銘打っていたので一層期待して行きました。
* これまでの「命日祭」記事――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%96%B0%E6%B8%A1%E6%88%B8%E5%91%BD%E6%97%A5%E7%A5%AD
メインプログラムは対談です、『新渡戸稲造と津田梅子』と題して、津田塾大学の髙橋裕子学長、新渡戸基金の藤井茂理事長のご登壇。津田梅子の父・津田仙、留学した5人の女性の詳細と梅子の2回目の渡米等、一昨年より一層深掘りしたお話は大変興味深いものでした。
* 2019年十和田でのサミットーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E7%AC%AC3%E5%9B%9EINAZO%E3%82%B5%E3%83%9F%E3%83%83%E3%83%88+%40+%E5%8D%81%E5%
会場では十和田の奈良哲紀さんとの再会も。
更に毎年お世話になっている岩手めんこいテレビの工藤哲人さん、それと北海道からの遠藤大輔くんも。
盛岡駅では先人の功績を称える展示。
今回の盛岡での集まり、率直に言って「稲造サミット」を冠するには極めて不満で失望しました。サミットは幅広い方々のネットワーク形成が第一の目的、しかしながら今回は例年の「命日祭」の設えで、サミットのサミットたる所以をどこにも感じませんでした。このままではまた従来の「おらが稲造」の集まりに立ち戻ってしまう危惧を抱きました、来年に向けて再度企画を練り直しての別の場所での開催を望みたいです、できれば東京、もし誰も手を挙げる人がいなければ再び札幌での開催でも宜しいのではと帰り道に考えていました。
寺島実郎さんが主宰する『戦略経営塾』を受講して12年、この間の世界情勢の大きな変化の中、その羅針盤として私が最も信頼している視座は、今、益々その価値を発揮しているような気がしています。日々のメディアをいくら追いかけてみても毎日の天気予報を観ているようで、そこからは温暖化の危機とかは何も見えてきません。
この月一の番組『世界を知る力(https://www.terashima-bunko.com/terashima/book-info/447-sekaiwoshiru.html)』は、youtubeにアップされて世界各地から200万回以上のアクセスを記録しています。
寺島さんの基本的スタンスは、まずは正しい現状認識から。国際社会の中で衰退、劣化する日本の国力を正しく認識するところからしか21世紀の日本の復活を展望することはできません。
そんな現状認識を踏まえて、大きな構想力で進路を見出す試み。
例えば、秋山財団も参画しているこの「医療・防災産業の基盤産業化」プロジェクトは、その実装化の一例です。
繰り返しになりますが、大きく変わる世界情勢の荒波の中で、羅針盤としての寺島実郎さんのこのシリーズ、益々価値を生み出してくる気がしています。
* 寺島実郎さん関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%AF%BA%E5%B3%B6%E5%AE%9F%E9%83%8E
高校の六華(りっか)同窓会、今年はリモートとソーシャルディスタンシングを配慮した会場参加のハイブリッドで2年ぶりに開催されました。また、昨年の学校創立125周年記念講演も、1年遅れとはなりましたが総会後の懇親会の代替えとして豊富な内容で実行されました。
* これまでの関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%85%AD%E8%8F%AF%E5%90%8C%E7%AA%93%E4%BC%9A
まずは今年の六華同窓会総会で大西雅之会長のご挨拶、素晴らしい内容のあるお話でした。
続いては例年の懇親会の代わりに学校創立125周年記念講演会です、本来は昨年開催予定でしたがコロナ禍で今年になりました。
冒頭には125周年記念事業実行委員会の村木宏彰委員長のご挨拶。
講演会は南66期!私の遥か47歳年下の森唯菜さんの司会で始まりました。
前半は南24期・MITメディアラボ副所長石井裕さんのボストンからのリモートでのご講演。最先端のテクノロジー研究のお話は高校時代の感動された詩から始まり、ロマンに満ちたお話でした。「造山力」、強烈な印象でした!これからの科学はもはや理系・文系とかの枠組みを超えた世界での研究であることを痛感しました。六華同窓会の大西雅之会長と石井裕先生は南24期で同期。
続いては南23期大野東北大学・寶金北海道大学総長の同期対談。それぞれのご自身の高校時代、さらには石井先生がアメリカで研究されていた90年代と日本の医療現場で手術等で仕事に忙殺されていた時期との比較等、大変率直で興味深かったですね。
今回、東京からお越しになった東京六華同窓会の片山昌彦会長(23期)と両総長二人は同期。
講演会終了後は来年の幹事当番期(南37期)への同窓会旗の引継ぎです。
この日の締めのご挨拶を同窓会副会長の私(南19期)も登壇しました、優秀な良き後輩たちの活躍に私自身元気を頂いた夜でした。
今年の『富士通フォーラム』、初日基調講演は豪華メンバーで大変興奮するお話でした。サステナブルな未来の実現に向けた富士通の取り組みを時田隆仁社長が語り、イノベーション他、チャレンジに対しての貴重な提言の数々でした。
トーマス・ヘンドリク・イルヴェス 氏
エストニア前大統領(2006年〜2016年)
大統領在職中はエストニアをデジタル社会へと導くトランスフォーメーション推進に尽力。その結果、現在、同国の公共サービスの99%がオンラインで利用できるまでになっています。2011年〜2012年にはeHealthに関するEUタスクフォースの議長を務め、現在は、世界経済フォーラムが設置するグローバルフューチャーカウンシルのテーマ別委員会であるブロックチェーン技術委員会の共同議長を務めていらっしゃいます。国家の最高責任者がこのDXに対する見識、素晴らしいですね。
時田 隆仁富士通株式会社
代表取締役社長
キャシー松井 氏
ゴールドマン・サックス証券会社元日本副会⻑
チーフ日本株ストラテジスト
キャシー松井さんは、女性の労働市場参画促進を提唱して「ウーマノミクス」という言葉を発案したことで知られています。
* https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%8E%E3%83%9F%E3%82%AF%
これまでにここで何回か記事を書いていますーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%82%B7%E3%83%BC%E6%9D%BE%E4%BA%95
ESG(環境・社会・ガバナンス)投資を盛り込んだ経営戦略策定を熱心に提唱するビジネスエグゼクティブです。
リチャード・ブランソン 氏
ヴァージン・グループ創業者
世界で最も象徴的なビジネスリーダーの一人、人々をエンパワーすること、困難な目標を達成すること、そして宇宙に行くという大胆な偉業を成し遂げました。
一つ前のこの欄の記事、札幌農学校のイノベイティブな理念と重なる部分があり、感動致しました。
快調に回を積み重ねている「新渡戸連続講座」の今回は、『札幌農学校と起業家精神』と題して小樽商科大学ビジネススクール(https://obs.otaru-uc.ac.jp/)教授・農学博士の瀬戸篤先生のお話、札幌農学校スピリットが実は起業家の育成に大きな影響を与えていることに言及されました。これまで札幌農学校関連において起業との関係性で今回ほど示唆に富む解説をされたのは私にとっては初めてでした。
* これまでの関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%96%B0%E6%B8%A1%E6%88%B8%E9%80%A3%E7%B6%9A%E8%AC%9B%E5%BA%A7
冒頭に瀬戸篤先生を紹介される出村克彦先生。
札幌農学校スピリットとは『イノベーションを実現する起業家精神』!!!クラーク博士と米人教師陣の情熱込めた毎日の指導の様子も資料を基に説明されました。
農学と起業との共通点、土を耕し、種を撒き、水をやり育て、刈り取る!、そして現在の北海道大学農学部の責務にも言及されました。
続いてはシュンペーターの理論『新結合』の概念をわかりやすくご説明されました。ハーバード大学に行かれる前には日本の東京商科大学(現一ツ橋大学)教授に内定していたとのことでした。
昨今、「イノベーション」を単に「技術革新」とだけ矮小化する論調が多い中、「新結合」を5つの視点から深い洞察を知ることができました。「札幌農学校」のビジネスからの視点で貴重なお話を聴くことが出来て大変勉強になりました、瀬戸篤先生、ありがとうございました!!!
NHKスペシャル『中国共産党一党支配の宿命(https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/episode/te/39MQ7PY58R/)』、昨今中国の台頭にまつわる様々なコメントを目にしますが、私自身も20世紀後半から21世紀の今日まで、「文化大革命」、「改革開放」、「経済特区」、「天安門事件」と並走して生きてきました。ここでは中国共産党の権力闘争の凄まじさを間近で(渦中で)体験してきた毛沢東の元秘書・李鋭を軸に、「一体何のための党なのか」を問い続けた彼の70年を越えて書き綴った日記は大変興味深い内容でした。
* 番組内容はこちらーー> https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/blog/bl/pneAjJR3gn/bp/pYRrPN0paY/
人生で20年以上も投獄された体験を踏まえて歴代の自国指導者の軌跡を記録し続けた歴史の生き証人、記録し残すことの重要性、あらためて痛感しました。
コロナ禍の中で、「いのち」を問う番組が心に沁みました。
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NHK教育テレビ
こころの時代~宗教・人生~「コロナの時代に“いのち”を問う」
ホスピス財団理事長 柏木哲夫
https://www.nhk.jp/p/ts/X83KJR6973/episode/te/W58P5XWR6Q/
公式サイトから
新型コロナウイルスが猛威を振るう中、医療現場では感染リスクのため誰の看取りも許されずに最期を迎える“孤独な死”が頻発している。日本のホスピス医療の第一人者である柏木哲夫さんはこの現状に対し「延命や生命維持といった“生命”だけを重視して、患者や家族の感情や価値観などを含む“いのち”を置き去りにしてはならない」と話す。最前線の医療現場の取り組みと共に、今、私たちがみつめるべき”いのち”とは何か考える。
印象的な言葉として
* 「生命」と「いのち」の違い!
* 「魂」の平安
* 「いのち」を見つめる医療
* 死んでいく力
* 「ユーモア」の力
* にもかかわらず笑う
今シーズンの大谷翔平の活躍は感動の連続でしたが、先日、『NHKweb特集』でアメリカ総局記者の山本脩太さんが取材した素晴らしい幾つかのコメントが紹介されていたのでそこからマッドン監督のコメントをそのまま引用します。
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2021年10月8日 14時58分大リーグ
大リーグで今シーズン、話題の中心であり続けた大谷翔平選手(27)。
ピッチャーとして9勝、156奪三振、バッターとしてホームラン46本、26盗塁のすさまじい記録を残し、現代野球では例のない投打の二刀流を1年間やり遂げた。史上初めてオールスターゲームに投打の両部門で選出され、ホームラン競争にも初出場。先発登板した試合では160キロを投げ、最初の打席で先制ホームランを打つ。ホームラン王争いトップでマウンドに立ち、2位の選手相手に投げる。
マンガでもお目にかからないようなそんな活躍を、いちばん近くで見ていたエンジェルスのチームメートたちはどのように感じていたのか。大谷選手の歴史に残る1年の衝撃を彼らのことばで描いてみた。
(アメリカ総局記者 山本脩太)
「私はルールが好きではない。権力を持つ人間が制限を設けて他人の偉業を妨げることが多いが、私はルールではなく誠実さが必要だと常々思っている。その点、彼は誠実で謙虚な人間だ。うそを言わないし、発言には責任を持つ。私は今シーズン、(通訳の)一平と毎晩メールしていたが、『あすはだめです』と言ってきたことは1度もなかった。いつも『準備万端です、いけます』と答えが返ってきた。そして次の日球場に来ると、彼はいつも元気いっぱいだった。彼はことし『ルールがない』というルールを作った。これは私が作ったのではない。彼自身が作ったものだ。そして彼は、二刀流を疑っていた人たちが間違っていたことを証明して見せた」
マッドン監督と大谷
「投げた翌日に体は痛いに決まっている。私だって、高校時代に投げた翌日は痛かった。ほかの先発ピッチャーに『投げた翌日に4打席立ってホームランを打って、盗塁して、一塁にいる時にツーベースが出たらホームまで走ってかえれるか』と聞けば、誰1人できるとは言えないだろう。できるとしても1回くらいだろう。それを彼はやってのける。タフさは本当にすごいが、何より彼はいつも笑顔だ。プレーする純粋な楽しさが、彼を疲れなくさせていた。野球は遊びだ。生きるか死ぬかの戦いだと思っている選手が多いが、そうではない。内なる楽しさや喜びがなければ気が重くなり、何かに押しつぶされてしまう。楽しむ力を甘く見てはいけない。彼は純粋にプレーを楽しみ、野球が遊びだということを正しく理解している。彼のようにプレーを楽しむ選手が増えてほしい」
東京駅八重洲口に建設中の超高層ビル、4月から更に上に伸びて完成の姿が見えてきました。
* 4月の様子ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=41196
先日、地震があったばかりで余震にも注意喚起がされている中、この上層階で仕事をする方々は毎日ストレスにはならないのでしょうかね、他人事ながら心配してしまいます。
一方、東京駅からの高速バスでいつものように千葉県館山市に行き空を見上げると、日没直後には三日月と宵の明星が澄み切った空の中にくっきりと見えていました。2年前に台風15号・19号で甚大な被害があった千葉県ですが、束の間、こんな空を見上げると心が洗われます。
月の右下に宵の明星(金星)が見えるでしょうか、肉眼ではひと際明るかったのですが・・・・。
全国各地、日一日と秋を迎えています、札幌では今月下旬にも初雪のたよりかも、ですね。
コロナ禍で昨年からなかなか開催できなかった様々な場の運動会、今年は少しずつ行われていて、公園からも軽快な音楽が聞こえてきます。
まずは障がいを持つ子たちの保育所では、室内で工夫を凝らした競技のオンパレード、パラリンピックを彷彿する多彩さですね。
一方、1歳の子も一生懸命にリズムを取ってのダンス!!!
子供たちばかりでなく、お父さんたちも大変だ、久しぶりの運動に翌日の身体に堪えなければと祈るばかりでした。お爺ちゃん、お婆ちゃんは親競技からも卒業、ただただ目を細めて見てるだけ!!
近くの公園での光景、街中の人の賑わい、コロナ禍も少しずつ出口が見えてきているのでしょうか、ウィズコロナの始まりだといいですね。
秋山財団では2年前の10月に、建物の一室に『愛生館文庫』を開設しました。この財団の由って来る所以を記録に残して、財団の名称にある「記念」の意味を多くの方々に理解して頂きたいという設立に関わった私の思いです。
* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=37374
資料整備もほぼ整い、今年からデジタルコンテンツを作成して資料館のバージョンアップを図る企画が進んでいます。先日はその第一号としての録画撮りを財団事務所と愛生館発祥の場所で行いました。
まずは秋山財団事務所一階ミニホールで。劇団『イレブンナイン(http://eleven9.jp/)』を主宰する俳優・脚本演出家の納谷真大(なやまさとも)さんを聞き手に、私がインタビューを受けました。
* 納谷真大さん、ほかーー> http://eleven9.jp/member/
翌日は愛生館北海道支部が1891(明治24)年に開設された札幌市中央区南一条西6丁目の発祥の地での録画撮り。
ナレーション、再現会話、資料等の映像を編集して、近いうちには第一号が世に生み出されると思います、乞うご期待!!!ですね!
インターネットサイトに『Choose Life Project(https://cl-p.jp/)』があり、様々なテーマで情報発信をしています。私は少し前からここのサポーターに登録してたくさん学んでいますが、先日の「学問と表現の自由を守る会主催・第1回ライブ&オンライン座談会」は、心が洗われるような素晴らしい内容でした。登壇者も納得のいく方々でしたが、「学問をする自由とは」ほかその発せられるメッセージの力強さに心が震えました。それぞれご専門の立場からの今回の「日本学術会議新委員任命拒否問題」を鋭く批判する姿勢、私は原発事故、コロナ禍等に関して従来の「専門家」への強い憤りを感じていたので、ここに登壇された方々の見識に、日本の希望を見出した思いです、特に若い温さんの率直なご発言は、私自身原点を見つめ直すような気持でした。
* 学問と表現の自由を守る会主催・第1回ライブ&オンライン座談会
https://cl-p.jp/2021/10/01/gakumon_hyogen_liberty/
出演】
<司会>
佐藤学(東京大学名誉教授)
<座談会登壇者>
加藤陽子(東京大学教授)
田中優子(法政大学元総長)
広渡清吾(日本学術会議元会長)
温又柔(小説家)
社会に激震が走って1年、今なお6人の任命拒否はそのまま、新しい政権においても何ら説明されず、大学への統制は強まり、忖度によって報道の自由も狭められ、息苦しい窒息状況が続いています。あれから1年、これからの社会における「自由」、「自分からの自由」について語りました。
* 昨年の私の記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=40025
任命拒否の当事者である加藤陽子先生のこの問題の一連の分析と考察、さすがに高校時代まで物理部所属の「リケジョ」の本領発揮、時系列と資料に基づく精緻なご発言には感動致しました。また、「既得権」としての「基本的人権:フンダメンタル・ヒューマンライツ」の意味付けほか、そもそものお話も新たな気付きを与えて頂きました。
田中優子先生の前法政大学総長として、菅を巡る法政大学卒に関わるコメントは笑いましたね。また、ご専門の江戸時代文化等からの今の日本社会・政治に関するピリッとした辛口コメントも素晴らしい。
広渡清吾先生は日本学術会議の元会長として、日本語の「忖度」の意味、ドイツ語では「先取りした服従」を深掘りして、また任命拒否の内閣としての法的根拠の脆弱性に言及し、説得力がありました、「内閣法」と「内閣設置法」の存在です、「波長を合わせる」政府の行為、総動員法的行動の危険性。「多様性」はそれぞれが「自立的」でなければ意味がないとも。「社会の水準を上げる」重要性。
* 広渡清吾先生の私の関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%BA%83%E6%B8%A1%E6%B8%85%E5%90%BE
温又柔さんは切れ味抜群の発言で大変感動しました、自分の言葉を獲得すること、それが自分から自由になること、自分の立場が不自由への加担になっていないか。詳細は最初に記載した動画でご覧ください。
* 『Choose Life Project』関連の私の記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=Choose+Life+Project
秋山財団は日頃から生命科学の広い領域の研究者の皆さまとお付き合いしていますので、今回のこの問題は看過できない忌々しき事態だと私は昨年から推移に注目しています。狭い意味の「学問の自由」という視点からだけでなく、広くこのところの安倍・菅政権のアカデミック・メディア・市民社会セクターへの異常なまでの介入に、引き続き緊張感をもって時代を見つめていかなくてはならないと思うのです、近代日本の歴史を検証するとその危険な状況は容易に理解できるはずです。結論として、最後に佐藤先生がおっしゃっていたように、一人一人、一団体一団体が、「それは変だ、おかしい!」と声を挙げることです!
札幌では、『メディア・アンビシャス』として市民が勝手に優れたメディアを選ぶ活動ですが、こちら『日本ジャーナリスト会議:jcj(http://www.jcj.sakura.ne.jp/)』はメディア関係者の方々がノミネート・選考する活動、先日私も大賞ほかの贈賞式にZOOMで参加しました。
* これまでの『メディア・アンビシャス』関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%93%E3%82%B
◆21年JCJ賞贈賞式・記念講演
冒頭の代表理事のご挨拶。
「私と沖縄」
講師:佐古忠彦さん(TBSテレビ報道局、映画監督)
TBSテレビ報道局で様々な取材の仕事を続けるかたわら、映画監督として沖縄を題材にしたドキュメンタリー映画を制作している佐古忠彦さん。「米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー」は数々の賞を受賞し、今また「生きろ 島田叡―戦中最後の沖縄県知事」を上映中です。なぜ沖縄をテーマに取り上げるのか、沖縄とのかかわりや映画の内容に触れていただきます。今のメディア状況、表現の自由の問題などに懸念が広がる中で、ジャーナリズム精神を発揮する佐古さんの取材と表現に注目します。
◆JCJ賞贈賞式
佐古さんの記念講演後に、JCJ賞の受賞者をご紹介します。受賞者スピーチがあります。
苦労話や工夫した点、読者・視聴者からの反響など、毎年、スピーチの中身が濃く、大いに刺激を受けます。
【JCJ大賞】2点
● キャンペーン連載『五色(いつついろ)のメビウス ともにはたらき ともにいきる』(信濃毎日新聞社)
● 平野雄吾『ルポ 入管―絶望の外国人収容施設』 ちくま新書
【JCJ賞】3点(順不同)
● 菅首相 学術会議人事介入スクープとキャンペーン(しんぶん赤旗)
● ETV特集「原発事故“最悪のシナリオ”~そのとき誰が命を懸けるのか~」(NHK)
● 映画「標的」 (監督・西嶋真司 製作・ドキュメントアジア)
【JCJ特別賞】1点
● 俵義文氏 日本の教科書と教育を守り続けた活動
今年の私たちの活動と比較しても大変興味深い選考結果でした。
* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=41139
酷いニュース番組が多い中でも、果敢に日々取材を試みて貴重なメッセージを市民に届けている多くの方々がいらっしゃる姿に、今後も大いに期待したいし、私たち自身も応援し続けたいものですね!
私の高校の遥か後輩で秋山財団でも応援していた高校生プロジェクト『BLOSSOM』のアルヴィン君が、今年4月に東京大学に合格して新たなステージで活躍を始めています。先日は久しぶりに財団事務所を訪問してくれて、今の状況等について相変わらずの前向きなお話に、財団事務局ともども元気を貰った気がします。
<高校生プロジェクト『BLOSSOM』関連記事>
* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=38277
* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=40653
* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=41137
楽しみですね、東京大学とアメリカ・ハーバード大学とのアジアプログラムで彼は今年1年そのプロジェクトの代表として活躍する場となっているようで、一層の飛躍を私たちも見守りたいと思います、新しい時代を拓く新しい世代の人材、素晴らしいです!!!!!!!!
NEC主催の「『地球と共生して未来を守る』脱炭素社会を目指して」、内容の濃いフォーラムでした。
* https://www.youtube.com/watch?v=WuCEsjZfPKQ
吉高 まり さん
国谷 裕子 さん
白石 一彦 さん
私の母・寿美(札幌)と叔母・ちよ(東京)は、それぞれ今年9月23日で98歳、22日で91歳の誕生日を迎えました。
<これまでの誕生日記事>
* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=24525
* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=25255
* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=34332
母は札幌市清田区の私の姉の家では、ひ孫たちが飾りでお祝いも!
そんな母からは逆に孫・ひ孫たちに感謝のプレゼント!
東京と栃木県益子町の二拠点居住の叔母・ちよさんは9月22日が誕生日、今年で91歳、このところは東京で過ごしていますが、先日はハンガリーから勲章を授与されました。
* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=42273
二人そろって今年のお誕生日を迎えられてまさに『選ばれし者たち!』、私自身も大変嬉しいです、これからも益々お元気でと祈っています!!
1980年に仙台の関兵精麦が「ホテルアルファ・サッポロ」として開業、2003年にオークラが事業を引き継ぎ新装オープンした「ホテルオークラ札幌」が、今月20日にこの地での40年の歴史に幕を閉じました。オープン当時は、「関兵グループがトマム進出!」のスクープ《道新Today》、飛ぶ鳥を落とす勢いでしたね。客室ばかりでなく、地下には真っ赤なフカフカのシートの映画館「三越劇場」、「プレイボーイクラブ」もあり、ボトルキープの草分けだったような気がします。中国料理「桃李(後の桃花林」、日本料理「杉ノ目」も懐かしいですね!
私が長年働いていた(株)秋山愛生舘が上場する前までの株主総会は毎年6月、ここの3階のボールルームで開催していました。この間、「本府連合町内会」の5丁目町内会のお仲間として何かと町内会活動にもご参加をして頂き、大変お世話になりました!!!東京に出張時に、よく冗談で向こうの方々にお話をしていました、「私が会長を務める町内会には、ホテルオークラさんとか札幌証券取引所さんが会員ですよ!」と、皆さんびっくりしていましたよ、その反応が毎回快感でした!!!
最終日には、そんな御礼の気持を伝えたくて一階ロビーを訪問して、黒服の方にこれまでの私と私の会社との歴史を振り返りながらしばしお話を致しました。土地売却が決まり、ホテルオークラは札幌の別の場所に移るようです、この場所は恐らく解体されるとのことでした!
近くの大通公園は東京五輪でのマラソン開催で選手・関係者の控室等の使用で暫く芝生が剥がされてプレハブ小屋が建っていましたが、今は修復されて養生中です。
まわるまわる時代は廻る、また一つ思い出の場所が無くなりました!