『INAZOサミット』、再び札幌で!

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 「一般社団法人 新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会(http://nitobe-enyu.org/」が声掛けをして始めた『INAZOサミット』、初回は札幌で開催し、順次、花巻、十和田、盛岡と続いて、今年再び札幌で『第五回INAZOサミット』を開きました。この5年間の活動の進化を表現できたと自負しています。

* これまでの『INAZOサミット』記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=INAZO%E3%82%B5%E3%83%9F%E3%83%83%E3%83%88

写真の説明はありません。

当日早くからの準備

当日早くからの準備

 受付の皆さんも早くからご苦労さま!

 第一回に続いて今回も実行委員会委員長は宮澤洋子さんでした。

 今回の司会は鶴羽佳子さん、私の千葉大学教育学部の後輩になります。

* https://ameblo.jp/tsuruhayoshiko/

司会の鶴羽さん

司会の鶴羽佳子さん

 冒頭はこの会の趣旨と活動報告を松井博和理事長から。

 続いては私から『INAZOサミット』のこれまでの経緯をご説明しました。

 今回は、若い世代の参加・発表も多く、2030年、2050年に向けての力強いメッセージが。

 そして北海道大学からはSDGsに関して岩渕和則教授からの深いお話も。

* https://sdgs.hokudai.ac.jp/

 今回の趣旨、「SDGsの実装化に向けての事例1」として、水野雅弘さんからは実装化プロジェクトの興味深いプレゼン。

SDGsが生み出す未来のビジネス(できるビジネス)

 「SDGsの実装化に向けての事例2」として、地元企業の取り組みは(株)テックサプライ(https://www.tec-supply.jp/)の幡優子社長。サーキュラーエコノミーの実装化実現に向けてのこの間の活動、今後の展望について熱弁でした。

 サプライズ演奏は、第一回でもオープニングで登場して頂いた杉田知子さんのバイオリン、『You raise me up』は心に染み入りました。

* 『You raise me up』ーー> https://www.youtube.com/watch?v=qe6AXBu9DzA

 各テーブルでの意見交換・交流の時間もたっぷり。老いも若きも、多様な所属の皆さまとなかなか貴重な時間となりました。

 途中でどうしてもお帰りになった方もいらっしゃいましたが、最後は記念撮影、皆さん実にいい笑顔でした。

『新渡戸連続講座』、私も語る!

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 新渡戸連続講座の今年度最終回は私の『INAZOサミット』のこの間の報告でした、本来は先月の予定でしたがコロナ禍が収まらない中、ひと月延期しての開催となりました。

* これまでの「連続講座」関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%96%B0%E6%B8%A1%E6%88%B8%E9%80%A3%E7%B6%9A%E8%AC%9B%E5%BA%A7

 私としても久しぶりの振り返りで、パソコンに収納されている数多くの資料・写真を取り出しながらずいぶん走り続けたなと、独り自分を誉めていました。スライドは初回の札幌でのサミットの前の準備から第二回の花巻、第三回の十和田、そして一年延期となった第四回盛岡と積み重ねて。

 事前準備として、スイス・ジュネーブ、カナダ・バンクーバー、ヴィクトリアにも足を運んだり。

 第一回目としては、縁のある土地・団体の方々にそれぞれの新渡戸稲造先生との関係性を語って頂きました。

 今年2022年は第五回を11月に札幌で再び開催することにしています。今回は私たちの活動も大きく飛躍しているので、一味違ったポスト・コロナの集まりにしようと今検討を進めています、乞うご期待!!!

秋の花巻 2021

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 盛岡に行ったついでに、今回も花巻に足を延ばしました。以前訪れた時に閉館していた宮澤賢治記念館(https://www.city.hanamaki.iwate.jp/miyazawakenji/kinenkan/index.html)、イーハトーブ館(https://www.kanko-hanamaki.ne.jp/spot/article.php?p=132)、豊富な空間を活用して独特の雰囲気を醸し出しています。

* これまでの花巻関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E8%8A%B1%E5%B7%BB

企画展のポスターのアーカイブスと宮沢賢治の年表も。

第3回INAZOサミット @ 十和田 (上)

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 今年で3回目を迎える『INAZOサミット』、今回は青森県十和田市で二日間、以下のプログラムで開催されました。

< これまでの『INAZOサミット』の記事 >

* 第一回 2017年札幌

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=32030

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=32056

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=32087

* 第二回 2018年花巻

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=34196

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=34198

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=34200

『第三回INAZOサミットin 十和田』プログラム ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

【 27日 】 (参加者は約170名)

開会宣言 大会長 中野 英喜 氏(「幻の穴堰」オーナー)

来賓挨拶 十和田市長 小山田 久 氏

実行委員長 小笠原 カオル 氏(NPO法人十和田歴史文化研究会理事長)

< 第一部 > 基調講演 松沢 幸一 氏(明治屋代表取締役社長)

テーマ  /  稲造博士の思いを会社経営に生かす」

***昼食***

< 第二部 > 発表の部  (13:05~15:45)

① 北海道地区(北海道)秋山 孝二 氏(新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会代表理事)

テーマ「6年間の活動を踏まえた札幌市への提案」

② 東北地区(青森県) 北川 博美 氏(むつ市/ 元東通小学校長)

テーマ「新渡戸の人々と川内町」

③ 関東地区(東京都)高橋 和の助 氏(井荻みんなの学校主宰)

テーマ「子育てにも使える武士道」

④ 関西地区(岐阜県)酒井 美香 氏(バイオグラフィー研究家)

テーマ「私の中に生きる新渡戸稲造」

⑤ 関東地区(東京都)谷口 稔 氏(恵泉女学園特任教授)

テーマ「台湾糖業政策にの植民地政策」

⑥ 開催地区(十和田市) 伊藤 一允 氏(青森県文化財保護境界常任理事)

テーマ「稲造博士の源。傳と十次郎」

⑦ 特別参加  清川 繁人 氏(青森大学薬学部教授)

テーマ「南部と津軽ー江戸期における忍びの暗躍?」忍者クラブの学生3名 忍術披露

< 第三部 > トーク  (16:00~18:00)

テーマ / 平和主義者・教育者・国際人稲造博士の思い出を、明日へ

~パネリスト~

青山 淳平 氏(ノンフィクション作家、映画『松山捕虜収容所外伝?ソローキンの見た桜』の原作者ほか)

高橋 裕子 氏(津田塾大学学長、アメリカ史学会運営委員会代表、ジェンダー史学会常任理事ほか)

藤井 茂 氏(新渡戸基金理事長、『新渡戸稲造事典』共著者ほか)

~コーディネーター~

神 重則 氏(みちのく銀行参与)

◎地元愛媛県出身の青山淳平氏の調べた「松山事件」の真相、高橋裕子学長の新渡戸の津田梅子の女子教育への協力

< 第四部 > 懇親会  (18:30?20:00)

【 28日 】 歴史作家・青山淳平氏ほか地元歴史研究者の方々からの説明を受けながらの幕末南部藩の文化歴史探訪の旅

大型バス1台 50名参加

三本木開拓と稲生川、穴堰見学、野辺地の藩境塚、野辺地戊辰戦争跡、北前船、砲台跡ほか。

(野辺地の観光目玉の一つ、博物館北前船に乗船。陸奥湾の海の青さと高さ30メートルもある帆船・北前船(正式名称:復元北前型弁才船「みちのく丸」)が紺碧の空に映える姿に古の人々の勇ましさと哀愁

16時に東北新幹線七戸十和田駅で解散

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 前日26日は、世話人ほかご登壇の方々が集まっての前夜祭、それぞれの立ち位置とメッセージが大変興味深かったですね。

濃いお話の数々!

濃いお話の数々!

今回の中野英喜実行委員長

今回サミットの中野英喜実行委員長

パネリストの高橋裕子津田塾大学学長

パネリストの高橋裕子津田塾大学学長

 2年前の札幌での最初のサミットを思い出しました。

「第三回 INAZOサミット」ほか

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 盛岡の(一財)新渡戸基金(http://www.nitobe.com/)から機関紙「太平洋の橋」が送られてきました。その第一面は、今年で第3回目となる「INAZOサミット」、10月に青森市・十和田市で開催となりました。

< これまでのサミットの記事 第一回は2017年札幌、第二回は2018年花巻 >

* 第一回 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%88%9D%E3%82%81%E3%81%A6%E3%81%AE%E3%80%8CINAZO%E3%82%B5%E3%83%9F%E3%83%83%E3

* 第二回 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E7%AC%AC%E4%BA%8C%E5%9B%9EINAZO%E3%82%B5%E3%83%9F%E3%83%83%E3%83%88

第3回INAZOサミット!

第3回INAZOサミット!

 裏表紙には、私たち「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会」の活動の紹介も掲載されています。

札幌での活動報告も

札幌での活動報告も

 以下が、私が送った原稿です。

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(一財)新渡戸基金

一般社団法人 新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会

代表理事 秋山孝二

 私どもの会は、新渡戸稲造博士生誕150年を記念して、2012(平成24)年12月に札幌遠友夜学校跡地近くで行われた講演会を契機に設立されました。 市民を中心とした幅広い方々が集い、この跡地の北東部(現在は新渡戸稲造記念公園内)に、今年、2019(平成31)年に、「札幌遠友夜学校記念館(仮称)」建設を目指して活動をしています。この間、多数の応援者から1,600万円のご寄付が集まっていますが、目標金額にはまだまだ遠い金額で、今年は開校125周年の節目の年なので、正念場と意を決めて、更なる募金と建設に向けて活動している昨今です。

 新渡戸稲造博士と札幌との縁、それは「二度 の札幌暮らし」と言えるでしょう。最初は1877(明治10)年から1882(明治15)年まで札幌農学校第二期生として、その後に開拓使御用掛勧業課(2年)に勤務、二度目は1891(明治24)年から1897(明治30)年、アメリカ・ドイツ留学を経て、札幌農学校教授として妻となったメリー・エルキントンと共に札幌で生活しました。

 札幌遠友夜学校の歴史を簡単に振り返ると、北海道庁から1916(大正5)年に「私立学校」の認可、1923(大正12)年に「財団法人」の認可を受けて運営にあたり、この法人格は閉校後も継続していました。1962 (昭和37)年に、札幌市が勤労青少年ホームの建設地を探していた折、当時の理事会が次の三つを条件として土地を札幌市に無償譲渡し、同時にこの財団法人を解散したのです。三つの条件とは、(1)土地は新渡戸博士の考えの具体的表現だった遠友夜学校の跡であることを表示し、その目的に添った利用をしていくこと。(2)敷地内にできるだけ空き地を設け、近所の遊び場にすること。出来るならその一隅に夜学校記念碑を建てること。(3)新しく出来る勤労青少年ホームに一室を設け、札幌と新渡戸博士との関係を語る史料を展示しその精神を伝えること(『さっぽろ文庫18 遠友夜学校』28頁)、でした。

 私たちがなぜ、この札幌遠友夜学校記念館に注力するのか、それはこの学校が1894(明治27)年から1944(昭和19)年まで、明治・大正・昭和の50年間、民間で続けた教育ボランティアだからです。私たちが活動を始めてから、この札幌遠友夜学校跡地は札幌市により、2014(平成26)年12月に「新渡戸稲造記念公園」として造成されました。そしてこの公園の銘板、2つの格言板(メモリアルウォール)、ブロンズ像の銘板の設置に関して、文章表現等について私たちの知見を生かして、市担当部署と意見交換・助言をしてきました。201612月には、一角の記念館用地との境界の鉄パイプが撤去され、歩道沿いの敷地に花壇用スペースが造成、さらに20174月、5か国語の解説文・写真の掲示板も設置され整備が進みました。

 今後はこの土地に刻む歴史的意義として、(1)地域住民が集い、語らい、議論し、学び、啓発し合える「場」、(2)国際交流を促す活動の「場」、(3) liberal arts (リベラルアーツ)の「原点」として、今ふうに言えば、「プラットフォーム」を創り上げたいと思っています。

 今年の課題は、何といっても建設寄付金のファンドレイジングに尽きるので、札幌市・市教委への提案、大口先の団体・企業への依頼、幅広い市民と新しい取り組みとしてINAZOSDGsプロジェクト等で、目標達成を目指します。

 皆さま方の引き続きのご支援をよろしくお願い致します。

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 今年の10月、また楽しみです!

新渡戸命日祭 2018 (下)

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 命日祭翌朝は盛岡から新花巻駅へ、先月の「INAZOサミット」に続いての花巻訪問です。

駅ロビーの天井が幻想的

駅ロビーの天井が幻想的

 数年ぶりに花巻新渡戸稲造記念館、隣の新渡戸家屋敷跡。

花巻新渡戸記念館

花巻新渡戸記念館

新渡戸家住居跡

新渡戸家屋敷跡

隣の新渡戸家住居跡地には佐藤昌介顕彰碑

隣には佐藤昌介顕彰碑
 昼食は、前日教えて頂いた「台温泉(http://www.daionsen-iwate.com/」にあるお蕎麦屋さん「そば房 かみや(http://www.sobabou-kamiya.com/」へ。透き通るそばとそばがきも絶品でした。

台温泉のお蕎麦屋さん

台温泉のお蕎麦屋「かみや」へ

お蕎麦はもちろん、そばがきも素晴らしい!

お蕎麦はもちろん、そばがきも素晴らしい!

 午後からは宮沢賢治記念館、胡四王山には賢治が残した設計図を元に再現された南斜花壇と日時計花壇、記念館は丁度閉鎖中でしたが、高低差のある不思議な空間でした。

イーハトーブ公園

イーハトーブ公園

イーハトーブ公園

山頂にある注文の多い料理店?

 最終日は盛岡市内で新渡戸ゆかりの場所を散策、途中寄り道で美術館の特別展示も。

盛岡県立美術館の特別展示

先人記念館の特別展示

先人記念館の特別展示

盛岡城本丸近くでの遺跡発掘現場

盛岡城本丸近くでの遺跡発掘現場

新渡戸稲造博士の生誕地

新渡戸稲造博士の生誕地

 今回もまた、実り多い盛岡・花巻訪問でした。

新渡戸命日祭 2018 (上)

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 今年も10月15日、「新渡戸稲造博士命日祭」が盛岡で開催されました。これまでの記事は以下の通り。

* 2015年 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=24837

* 2017年 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=31793

 昨年10月に内川前理事長がご逝去され、藤井茂常務理事が新しい理事長にご就任されています。また、新渡戸稲造博士のお孫さんの加藤武子さんもお亡くなりになり、訃報が相次いで時の流れも感じざるを得ませんでした。

(一財)新渡戸基金 藤井茂理事長

(一財)新渡戸基金 藤井茂理事長

 今年の記念講演は、(株)明治屋(http://www.meidi-ya.co.jp/index.html)の代表取締役社長、松沢幸一さまのお話、「新渡戸稲造の心を経営に活かす~信頼されるリーダーを目指して~」でした。サッカー選手でもあった松沢社長、新渡戸稲造博士の理念を活かした経営者のスタンスとして全く賛同できるお話に感動致しました。北海道大学農学部ご卒業後、キリンビールで技術畑を歩み社長までお務めになり、今のポジションにいらっしゃいます。

* https://president.jp/search/author/%E6%9D%BE%E6%B2%A2%20%E5%B9%B8%E4%B8%80

特別講演 松沢社長

特別講演 松沢社長

明治屋 松沢社長のご講演

明治屋 松沢社長のご講演

 その後の懇談会では、新渡戸稲造博士にちなんだ詩「永遠の青年」の朗読、IBC岩手放送アナウンサーの浅見智さん、歌の作曲者、太田代政男さんの熱唱ほか、多彩なひと時でした。懇談会の席で私にもお時間を頂き、「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会(http://nitobe-enyu.org/」代表理事として、活動報告の概略と記念館建設の寄付依頼をしました。

朗読

詩「永遠の青年」朗読

素晴らしい歌声

素晴らしい歌声

太田代さんは花巻東高校歌の作曲者

太田代さんは花巻東高校歌の作曲者

 終了後は場所を変え、松沢社長を囲んでさらに懇親を深めました。

祝賀会後の二次会で

祝賀会後の二次会で

 この日はまだまだ続きます、私を含めて3名でお寿司屋さんに行き、岩手のお米と納豆の納豆巻と日本酒、その後少し離れて、話題になった「盛岡地カクテルINAZO」の創作者、葛(くず)勇樹さんのバーへ。

* http://www.bartender.or.jp/tohoku/iwate/morioka/detail.php?id=2997

INAZOカクテル

INAZOカクテル

創作者のバーテンダーさん&INAZOカクテル

創作者のバーテンダー葛勇樹さん & カクテルINAZO

 宿泊のホテルに着いて気が付けば日付が変わっていました。新渡戸稲造博士満載の一日、たくさんの思い出を持ち帰りました。翌日は、先月に続き花巻にも足を運び、フォローアップの土地を散策です。

第二回INAZOサミット(下)

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 大友啓史監督(http://keishiotomo.com/)は、『龍馬伝』ほかの作品でも有名ですが、翌日、今回の実行委員会で中心的に活躍した工藤哲人さんがFacebookに書いています。

主な映画作品:『ハゲタカ(https://movie.walkerplus.com/mv38071/)』、『るろうに剣心(https://movie.walkerplus.com/mv48497/)』

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~工藤さんのFacebookから

 今朝の岩手日報13面の文化欄にINAZOサミットの記事が掲載されています、ありがとうございます。文化に貢献したイベントという評価ですね。うれしいです。大友監督は、龍馬より稲造についてより熱く語り始めています。

 龍馬も稲造も経済的にプラスの仕事をしたのも共通点ですし、国際的な偉人として小学校の道徳の副読本にもこの2人が登場してます。思いを遂げられずに亡くなったところも似てるかな。稲造さんの方が長生きした分、いろんなことをやれたので功績がぼやけてます。

 記事にはないですがトークショーでは、剣心と稲造の比較論を監督が真面目に語ってます。あすのプライムニュースで特集します。お楽しみに。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 『武士道』に対して、今後は『平民道』についても興味があるともおっしゃっていました。

龍馬と稲造

龍馬と稲造

 札幌からの私たち「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会(http://nitobe-enyu.org/)』は、三上節子さんが今年もブースで記念館建設寄付のご案内他を致しました。トークショウの中で、ふじポンが舞台を降りてきてご紹介してくれました。

札幌からのブースで

札幌からのブースで

 最後には、プレゼンを終えた私も含めて、全員が登壇し、来年の第三回に繋げる宣言もされました。

最後は登壇者全員で

最後は登壇者全員で

 後片付けを終えて、花巻市内、その後盛岡に移動しての懇親会と、余韻を楽しむひと時でした。工藤哲人さんは「BUSHIDO」T-シャツで最後まで熱く新渡戸を語っていました。

懇親会で岩手めんこいテレビの工藤哲人さん

懇親会で岩手めんこいテレビの工藤哲人さん

 翌日、私は朝早くに盛岡を経ち仙台経由で札幌に帰りましたが、やはり岩手山と北上川は盛岡のシンボルですね。来月15日は、新渡戸稲造「命日祭」で、私はまた盛岡を訪問する予定です。今回、花巻、盛岡ともに新渡戸稲造記念館等を見学する時間がなかったので、来月はじっくり時間を掛けて向き合ってこようと思っています。

翌朝は快晴の盛岡

翌朝は快晴の盛岡

第二回INAZOサミット(中)

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 さて、花巻東高を経て、少し早めに会場準備の手伝いと思って「JAいわて花巻総合営農指導拠点センター(https://www.jahanamaki.or.jp/index.html)」に行ったところ、実行委員会メンバーがすでに汗をかいて机・椅子を並べていました。

会場には机・椅子も並べられ

会場には机・椅子も並べられ

 今年のプログラムも内容満載です、司会は岩手めんこいテレビの工藤哲人さんと岩手のアイドル・ふじポンです。

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【 特別上映 】

「映画監督・大友啓史と旅する新渡戸稲造の青春~ドイツ留学と武士道~」

https://www.youtube.com/watch?v=gsPPkOaeQgU

【 オープニング 】

岩手高校国際交流部 2年 大下剛夫  1年 浅沼宙

http://www.iwate-jh.ed.jp/

「目指せ、Inazo!真の国際人!我ら、世界の架け橋とならん!!」

【 第一部 基調講演 】

大友啓史 映画監督

「映画製作から見た『武士道』の魅力と可能性」

【 第二部 トークショウ 】

「新渡戸稲造が世界に架けた橋を渡ろう!」

映画監督 大友啓史

(一財)新渡戸基金 理事長 藤井茂

http://www.nitobe.com/

コーディネーター 岩手めんこいテレビ 工藤哲人  岩手のアイドル ふじポン

http://www.menkoi-tv.co.jp/top.html

http://blog.fujipon.info/

【 第三部 活動報告 】

新渡戸文化高等学校 教諭 片岡鉄平

https://www.nitobebunka.ed.jp/high/

(一社)新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会 代表理事 秋山孝二

http://nitobe-enyu.org/

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第二回INAZOサミット(上)

Posted by 秋山孝二
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 昨年11月、札幌で初めて開催した「INAZO サミット(http://nitobe-enyu.org/summit_movie/」は、今年、花巻で第二回が開催となり、昨年から繋がって、言い出しっぺの私としては大変嬉しかったです。

当日ポスター

当日ポスター

< 昨年の様子 >

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=32030

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=32056

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=32087

 この10年来、盛岡訪問はかなりの回数になっていますが、花巻市内はあまり行く機会がなく、今回、午後1時からの開始に先立って、JR花巻駅から歩いて会場までの道すがら、札幌から参加の遠藤大輔クンと一緒に、街中の壁画、神社、そして花巻東高校を散策しました。

 駅の坂を下りて、まずは「未来都市銀河地球鉄道壁画(https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1022876-d8262101-Reviews-Future_City_Galaxy_Earth_Railway_Mural-Hanamaki_Iwate_Prefecture_Tohoku.html」。

日中の壁画

日中の壁画

 たまたまその日の夜、駅に向かうタクシーから見た夜の壁面はかなり幻想的でした!

 続いては「花巻神社(八幡寺跡)https://www.hanamaki-jinja.com/

八幡寺跡

八幡寺跡

 その後は、釜石線、東北本線の陸橋を渡り、会場から300メートル離れた「花巻東高校(http://www.hanamakihigashi-h.jp/」です。私は県立だと思っていたら、私立高校なんですね。「花巻市学園都市構想」の一環で、昭和57年に谷村学院高等学校と富士短期大学附属花巻高等学校(前身は花巻商業高等学校)が全国でも稀な私学同士の統合が行われたそうです。HPでは、「本校の教育方針の基本は、建学の精神である『感謝・報恩・奉仕・勤勉・進取』を生かした心豊かな情操を持ち、礼儀を重んじる品格ある人材の育成にある」と謳われています。

 隣地の市民野球場と一体化の、広大な敷地の中に堂々たるたたずまいは素晴らしいです。すれ違った野球部の生徒たちと言葉を交わし、大谷翔平クンを彷彿させる礼儀正しさにさらに感動した次第です。

岩手から日本一!

ネット裏観客席も整備

バックネット裏観客席も整備

 この観客席には、「ビデオ・カメラ撮影はご遠慮ください」の注意書きも、さすがですね。野球場の隣には道路を挟んで雨天練習場、サッカー場等も整備されていました。

 しばしの時間、小雨の中でしたが、人材育成の背景を垣間見た気持で、有意義なひと時に感謝でした。

初めての「INAZOサミット」!(中)

Posted by 秋山孝二
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 寺島実郎さんの基調講演に続いては、新渡戸稲造に縁(ゆかり)のある各地で活動されている方々の報告です。まさに、「友あり、遠方より来たる」です。

報告概略――> http://enyumirai.main.jp/2017/11/28/%E3%80%8C%E7%AC%AC%E4%B8%80%E5%9B%9Einazo%E3%82%B5%E3%

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【  活動報告 】

1. ブリティッシュコロンビア大学(UBCNITOBE GARDEN http://botanicalgarden.ubc.ca/visit/nitobe-memorial-garden/

キュレーター 杉山 龍 氏Nitobe Memorial Garden 新渡戸記念庭園~太平洋の架け橋~』

2.(公財)国際文化会館 新渡戸国際塾 https://www.i-house.or.jp/programs/activities/nitobejuku/

常勤理事 丸山 勇 氏 『新渡戸国際塾のご紹介』

3. 創価大学創価教育研究所 https://www.soka.ac.jp/edu/

創価大学大学院博士後期課程 岩木 勇作 氏 『新渡戸稲造と牧口常三郎』

4. 花巻新渡戸記念館 https://www.city.hanamaki.iwate.jp/bunkasports/505/507/p004141.html

学芸員 中島 明子 氏 『拓く、繋ぎつづけて、稲造へ』(オリジナルDVD

休 憩 (10分)

5. (一財)新渡戸基金 http://www.nitobe.com/

理事長 藤井 茂 氏 『新渡戸稲造の生誕の地から皆さんへ』

6. ()岩手めんこいテレビ http://www.menkoi-tv.co.jp/top.html

プロデューサー 工藤 哲人 氏 『稲造関係の海外取材、テレビ番組製作を通して』

7. 十和田 新渡戸記念館 http://www.nitobe.jp/

館長 新渡戸 常憲 氏 『新渡戸記念館(十和田)

8.  NPO法人十和田歴史文化研究会 https://www.npo-homepage.go.jp/npoportal/detail/002000507

語り 小笠原 良子 氏 紙芝居『幻のふしぎなトンネル〜木枯らしに吹かれて』

9. 平成遠友夜学校 http://enyuyagakkou.web.fc2.com/top.htm

代表 北海道大学名誉教授 藤田 正一 氏 『札幌遠友夜学校に通底する精神』

10. 学校法人 北星学園 http://houjin.hokusei.ac.jp/

理事長 大山 綱夫 氏 『新渡戸稲造と北星学園—平和教育の源流—』

11. 北海道大学 新渡戸カレッジ https://nitobe-college.academic.hokudai.ac.jp/

学生 山瀬 和葉 氏、遠藤 和可奈 氏『北海道大学新渡戸カレッジについて』

12.(一社)新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会 http://nitobe-enyu.org/

副会長 高橋 大作 氏 『遠友学校と私たちの活動』

【 展示のみ 】

Naomi Darling, AIA, LEED, AP BD+C  https://www.fivecolleges.edu/

Five College Assistant Professor of Sustainable Architecture(Hampshire College/Mt.Holyoke College/University of Massachusetts,Amherst)

ハバフォード大学 https://www.haverford.edu/

鈴木貴美子 (東アジア言語文化学部日本語プログラム所属 日本語講師)

「ハバフォード大学の日本語クラス-新渡戸稲造・遠友夜学校を授業に」

【  御礼のご挨拶 】

(一社)新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会  代表理事 秋山 孝二

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最後は参加者全員で記念写真。

参加者全員で

参加者全員で

 進行も予定通りで、参加者の皆さんはそれぞれにお話が続きましたが、次の隣の部屋の懇親会へと移りました。カナダ・バンクーバーからお越しの杉山龍(りょう)さんを囲んで、懇親会受付係の皆さんとも記念に。

カナダ・バンクーバーからの杉山龍(りょう)さんを囲んで

 岩手めんこいテレビでは早速報道も。(http://www.fnn-news.com/localtime/iwate/detail.html?id=FNNL00057081

新渡戸の足跡 @ カナダ(4)

Posted by 秋山孝二
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 キャンパス内をかなり歩き回ると、今回の目的の2番目、ブリティッシュコロンビア大学(UBC)の「NITOBE MEMORIAL GARDEN(http://botanicalgarden.ubc.ca/visit/nitobe-memorial-garden/」の訪問と庭園管理責任者・学芸主任のRyo Sugiyama(杉山龍:すぎやまりょう)さんとの約束の時刻が近づきました。

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RYO SUGIYAMA
Nitobe Memorial Garden Curator
UBC Botanical Garden and Centre for Plant Research
THE UNIVERSITY OF BRITISH COLUMBIA

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<新渡戸紀念公園の生い立ち>  :「紀念」は「記念」よりもより一層顕彰の意を込めたこだわり

 新渡戸稲造は、国際的に活躍した教育学者、外交官であり、1933(昭和8)年2月、日本が国際連盟脱退を通告したその年の秋、カナダのバンフで開かれた太平洋問題調査会の第5回会議に日本代表団団長として、カナダを訪問しました。会議終了後、当時、国際港のあった西海岸ヴィクトリアで倒れ、市内のロイヤル・ジュビリー病院に入院し、10月15日、治療の甲斐なく息を引き取りました。後に、友人たちにより石灯籠を中心としたささやかな庭園が造られました。

* 太平洋問題調査会 https://mainichi.jp/articles/20160331/dde/014/010/003000c

* 第5回バンフ会議(1933年 8月14日から26日まで開催され、米・日・中・英・豪・ニュージーランド・加・比に加え仏・蘭・蘭領東インド(現インドネシア)が新たに正式参加し11地域となりました。テーマは「太平洋地域に於ける経済上の軋轢とその統制」

 その後、この庭園は第二次世界大戦中に荒廃しましたが、1958年に新渡戸博士を紀念し、博士の「われ太平洋の橋とならん」の志に因んだ庭園の整備が、ブリティッシュコロンビア大学庭園委員会によって決定されました。設計施工にあたったのは、日本国外で多くの日本庭園を手掛けていた当時千葉大学園芸学部造園学科の教授だった森歓之助でした。森は設計だけでなく、1年間以上にわたり現地に滞在して施工にも従事しました。そして、この庭園は、1960年に急逝した森が設計した最後の作品となりました。

 その際に施工に携わった現地日系ガーデナーたちは、完成後も10年以上にわたりこの庭園の維持管理に尽力し、1992年に枡野俊明により改修されて今日に至っています。庭園の面積は約1ha、直角三角形状の敷地で、池を中心とした池泉回遊式庭園ですが、中央の池を太平洋に見立て、入り口側から見て右側に日本、左側に北米大陸の樹木を植栽し、一本の橋を架けて新渡戸稲造の「太平洋の橋」を表現しています。

  • メインの道路からの入口
メインの道路からの入口

門の上にある木製看板

門の上にある木製看板「紀」の文字には特段の思いが!

「CHIBA UNIVERCITY」の文字が焼き付く!

CHIBA UNIVERSITY」の文字が目に飛び込む!

  因みに、UBCの庭園設計者は千葉大園芸学部ご出身の森歓之助先生、先日お会いした杉山龍さんも千葉大学園芸学部ご卒業で、奥様も。大学と今の仕事に就いているのは関係はないとおっしゃっていましたが、実は私も千葉大学で学部は教育学部、妻も同じです、大学にはあまり興味はなかったのですが、何かご縁を感じるとともに、ほんの少し誇らしく思いました。

庭園管理・学芸主任のRyo Sugiyamaさん

庭園管理・学芸主任のRyo Sugiyamaさん

 こちらでの新渡戸稲造の紹介です――> http://botanicalgarden.ubc.ca/visit/nitobe-memorial-garden/inazo-nitobe/

 この公園のテーマは、何といっても「日本と北米大陸との融合」でしょうか、樹種でもそれを表現しています。日本から運んだモミジ、サクラ、ショウブ等、60年以上を経てしっかり根付いていました。

日本(池畔)と北米大陸(その奥)のハーモニー・融合

日本(池畔)と北米大陸(その奥)のハーモニー・融合

 「願はくは、われ、太平洋の橋とならん」

「大平洋に掛ける橋」をモチーフに

「大平洋に掛ける橋」をモチーフに

橋の右側がモミジほかで日本をイメージ

橋の右側がモミジほかで日本をイメージ

橋の左側は地元の樹種で北米大陸をイメージ

橋の左側は地元の樹種で北米大陸をイメージ

少し違った角度から

少し違った角度から

 ブリティッシュコロンビア州とコケの相性は良いと、庭の管理責任者・杉山龍さんのお話。

素晴らしい緑色!

素晴らしい緑色!

 杉山さんの説明によると、新渡戸は最期の時、看護婦さんに最後の望みはと促されて、「軽井沢のせせらぎの音を聞きたい」とおっしゃったといいます。そこで、ジュビリー病院の担当看護婦さんが、ホースで水の音を聞かせてあげたとか。その逸話を基に、公園に滝による水の音とせせらぎを創り出したとのことです。それと、近くのショウブ(菖蒲)は、UBCのこの庭園に明治神宮から持ってきたもので、日本の心をイメージしているとか。一つ庭園と言っても、なかなかその因ってきたる所以の深さに感動します。

滝から落ちるこだわりの水の音

滝から落ちるこだわりの水の音

明治神宮からの菖蒲、庭園メインテナンスも大変です

明治神宮からの菖蒲、庭園メインテナンスも大変です、東京農大からのインターン生

息をのむ美しさ

息をのむ美しさ

 日本からのサクラ、樹齢80年を越えるタキニオイ(http://www7b.biglobe.ne.jp/~cerasus/cera-tn/c-takinioi.html)です。

森先生が持ってきたサクラ「タキニオイ」樹齢80年

森先生が持ってきたサクラ「タキニオイ」樹齢80年

 「Nitobe」は「ナィトーブ」と発音するようですね、こちらでは。新渡戸稲造の遺志と生涯を丁寧に表現した素晴らしい日本庭園です。これを、UBCが整備を決めたこと、メインテナンスを継続していることに、さらに感動します。新渡戸が生きた時代は、彼の意志とは必ずしも違った方向に進みましたが、今を生きる日本人たちは、まさに「スーツを着たサムライ」としてしっかり永く語り続け、理念を継承していかなければならない、そんな「使命」を感じました。

 一通り熱い説明が終わった後、近くのキャンパス内の「Koerner’s PUB(http://koerners.ca/)」で、ビールを飲みながら昼食をご一緒し、さらにお話をお聞きしました。今、この公園のさらなる整備計画も進行中とのことです。新渡戸稲造の足跡をより深く、広く紹介できるような多くの縁ある方々とのコラボレーションが必要だと痛感しましたね。そんな意味もあり、今年11月25日に札幌で開催予定している第一回 INAZOサミット」にもお誘いしました、可能性はかなりあるようですので楽しみです!

このビールのコップ、何かの瓶です!

このビールのコップ、何かの瓶です!

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INAZOサミット 開催趣意書

 新渡戸稲造は、明治から昭和初期にかけて青年や学生に深い人格的感化を与えた教育者・国際人でしたが、今、混とんとする21世紀を生きる私たちにも、その業績から学ぶ事柄が数多くあると思います。日本国内ばかりでなく、広く海外でも多くの地域で幅広い活動を行い、今もその功績は髙く評価されて語り継がれています。

 「INAZOサミット」 開催の目的は、新渡戸稲造とメリー夫人、及び新渡戸家の業績を再確認して顕彰し、縁の地のネットワーク形成を促し、個々の活動の相乗効果を発信する試みです。この数年、日本各地で関わりのある方々との意見交換に基づき、今回、それらを地域の繋がりで「見える化」し、さらに新たな気づきを得る場を「INAZOサミット」として、縁のある土地の持ち回りで開催することと致しました。

 動植物に生命の継承があり、地域社会に歴史の継承があり、人の成育プロセスに精神の継承があります。体験を積み上げ、視座を拡大しながら時代にかかわることは容易ではありませんが、道は険しくとも志を同じくする友人とあるべき方向を見つめて活動していきたいと決意しています。

 「INAZOサミット」の企画が、自由な環境の中で、参加される方々が互いに開かれて創発しあう場になることを期待し、そうしたことを大切にしながら未来の地域・世界を切り拓く活動として、多くの方々と共に歩むきっかけとなることを希望しています。

世話人 (2017.4.2現在)

一般財団法人 新渡戸基金 専務理事 藤井茂

一般社団法人 新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会 代表理事 秋山孝二

参加が見込まれる方々

~新渡戸稲造縁の地、団体~

【都市】盛岡、花巻、十和田、札幌、東京、カナダ・バンクーバー、ビクトリア、スイス・ジュネーブ、台湾

【団体】(一財)新渡戸基金、盛岡市先人記念館、花巻新渡戸記念館、十和田市の新渡戸記念館、札幌遠友夜学校関係(遠友夜間中学、平成遠友夜学校、等)

【学校】北海道大学、東京女子大学、拓殖大学、ボン大学、ハレ大学、新渡戸文化学園、普連土学園、北星学園、恵泉女学園、津田塾大学、東京大学、京都大学、同志社大学、麗澤大学(廣池学園)、創価大学、ブリティッシュ・コロンビア大学、ビクトリア大学、スワスモア大学、ハバフォード大学、ジョンズ・ホプキンス大学、国連大学

【その他】新渡戸稲造記念中野総合病院

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遠友みらい塾 設立1周年!

Posted by 秋山孝二
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 「遠友みらい塾(http://enyumirai.main.jp/」は設立一周年、先日、第7回例会を寺島実郎塾長を迎えて開催しました。

これまでの記載――>http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E9%81%A0%E5%8F%8B%E3%81%BF%E3%82%89%E3%81%84%E5%A1%BE

 塾長の寺島実郎さんからは、人工知能(AI)、宗教、「インテリジェンス」と「インフォメーション」の違い、17世紀オランダをはじめとする世界認識等の幅広いお話があり、先進各国が内向きになっている状況等、塾生との活発な質疑が行われました。引き続き塾生からは多くのプロジェクトの発表があり、私からは来年11月開催予定の「INAZOサミット」の概略、実行委員会立ち上げ等を説明しました。前回にもお話をした、ハードウエアとしての「記念館建設」プラン、ソフトウエアとしての「遠友みらい塾」、そしてネットワーキングとしての「INAZOサミット」と骨格を再度確認しました。スタートからほぼ1年を経過した「遠友みらい塾」ですが、2年目以降の活発な活動を予感させるものになりました、次回は2017年1月28日13時30分、同じ会場で開催予定です。

会場いっぱいの参加者

会場いっぱいの参加者 写真撮影:鹿野内 太一

一周年記念で寺島実郎塾長のお話

一周年記念で寺島実郎塾長のお話

 これまでの各種取り組みの報告と今後の活動への提案、ゆるいつながりで一年間やってきましたが、それぞれのフィールドがそれぞれの課題解決に向けて着実に動き始めています。最初は「SAPONISMO(http://sa-po.net/」。

「SAPPORONIZMO」プロジェクトの亀田さん

SAPONISMOプロジェクトの亀田敏美さん 写真撮影:鹿野内 太一

 続いて以前にもご紹介した「リサイクルプロジェクト(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=27841)」。

「デロリアンプロジェクト」の宮澤洋子さん

「デロリアンプロジェクト」の宮澤洋子さん 写真撮影:鹿野内 太一

 続いては「『農業本論』ほか読書会(http://enyumirai.main.jp/category/%E8%AA%AD%E6%9B%B8%E4%BC%9A/」。

「農業本論」ほかの読書会、三上節子さん 写真撮影:鹿野内 太一

「農業本論」ほかの読書会・三上節子さん 写真撮影:鹿野内 太一

 最後は、「日本自治ACADEMY(http://www.japan-a-academy.jp/aisatsu/index.html」の取り組み報告、前回も谷理事長に参加して頂きました、地域がアジア・世界と直接交流時代です。

自治体まちづくりプロジェクト   写真撮影:鹿野内 太一

日本自治ACADEMY・千葉正和さん 写真撮影:鹿野内 太一

 当日配布した「INAZOサミット」の概略は以下のようです。~~~~~~~~~~~~~~~~~

< INAZOサミット 企画概略>

目的 : 新渡戸稲造とメリー夫人、及び新渡戸家の業績を顕彰し、再確認してネットワーク形成を促し、個々の活動の相乗効果を発信する

開催: 毎年一回、ゆかりの地で持ち回り開催、第一回を201711月札幌で開催予定

企画 : 基本的には各地で特色を活かした参加型の企画、毎年「実行委員会」を設立してユニークな内容で実施。第一回の札幌での開催は、「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会」、「遠友みらい塾」が軸となって実行委員会を立ち上げてスタート。来年に向けてFBですでに「実行委員会(https://www.facebook.com/groups/994582350667325/)」ページ作成済み。

* ビデオメッセージを含めて参加が見込まれる方々 ~新渡戸稲造ゆかりの地、団体~

【都市】 盛岡、花巻、十和田、札幌、東京、カナダ・バンクーバー、スイス・ジュネーブ、台湾

【団体】 (一財)新渡戸基金、盛岡先人記念館、花巻新渡戸記念館、十和田市立新渡戸記念館、札幌遠友夜学校関係(遠友夜間中学、平成遠友夜学校、等)

【学校】 北海道大学、東京女子大学、拓殖大学、ボン大学、ハレ大学、新渡戸文化学園,普連土学園、北星学園、恵泉女学園、津田塾大学、東京大学、京都大学、同志社大学、麗澤大学(廣池学園)、創価大学、ブリティッシュ・コロンビア大学、スワスモア大学とハーバフォード大(この2つに新渡戸史料が多くある)、ジョンズ・ホプキンス大学、
国連大学

【その他】 新渡戸稲造記念中野総合病院

<参考>

北海道での足跡

―岩手県出身、北海道で学び、後にメリー夫人とともに二度目の札幌生活
―農政者として北海道の開拓事業と農業の発展に大きく貢献
―教育者として、特に女性、貧しい子供の人材育成に大きく貢献

―「遠友夜学校」設立により50年のボランティア教育活動の礎

新聞記事2015 ~按針サミット、バッジで応援 市民の会が製作 伊東~

伊東市で開かれる按針サミットを盛り上げようと発足した「按針サミットを応援する市民の会」(杉本総一郎会長)が20日までに記念のオリジナル缶バッジを製作し、同市のJAあいら伊豆8支店などで取り扱いを始めた。1口500円の事業協賛者に渡す。同市在住の彫刻家重岡建治さんのデザイン。

Naomiさん、来日!

Posted by 秋山孝二
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 「一般社団法人 新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会(http://nitobe-enyu.org/」の記念館建設プロジェクト、これまでにも報告をしていますが、Naomiさんが米国マサチューセッツ州から札幌にいらっしゃったので、久しぶりに意見交換をする時間をもちました。

* 2年前 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=19508

* 昨年 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=23348

Naomiさんを囲んで

Naomiさんを囲んで

 ファンドレイジング、建設までの間の公園内敷地の活用方法等、面白いアイディアも出てきてワクワク感いっぱいでした。また、後に盛岡、花巻、十和田の新渡戸関係の緒施設も視察されて、さらにイメージを膨らませたようです。盛岡の新渡戸基金・藤井茂常務理事には大変お世話になりました、心から感謝申し上げます。

『すべての日本人へ』、出版記念!

Posted by 秋山孝二
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 (一財)新渡戸基金(http://www.nitobe.com/)の常務理事・藤井茂さんと、元新渡戸文化学園中学高校校長の長本裕子(http://www.tokyobunka.ed.jp/school_guide/youkoso/koutyou.html)さんの共著、『すべての日本人へ~新渡戸稲造の至言』の出版祝賀会が、東京と盛岡で和やかに開催されました。昨年一年間にわたり盛岡タイムスに連載した《新渡戸稲造の至言》が、単行本として発行されたのです。東京の祝賀会で司会をされた柴崎由紀さんのブログでも紹介されています。

* http://inazo-nitobe.blogspot.jp/2016/05/blog-post_63.html

著書の表紙:新渡戸直筆のイラストも

著書の表紙:新渡戸直筆のイラストも

 開会直後は、賀川豊彦の詩「永遠の青年(http://kagawabooks.blog.shinobi.jp/%E8%A9%A9%E9%9B%86/)」の朗読。

冒頭の詩の朗読と司会者・柴崎由紀さん(左)

東京では冒頭に詩の朗読と司会者・柴崎由紀さん(左)

著者のお一人・藤井茂さん(右)と東京女子大学・小野祥子学長

著者のお一人・藤井茂さん(右)と東京女子大学・小野祥子学長

もう一人の著者・長本裕子先生

もう一人の著者・長本裕子先生

参加者で集合写真

参加者で集合写真

 さらに新渡戸基金の本拠地、盛岡でも祝賀会が開催されました。開会にあたり、「新渡戸稲造を讃える歌」を太田代政男さまの素晴らしい歌声で披露されました!

会の冒頭で素晴らしい歌声

スタートは素晴らしい歌声

 地元盛岡では、産学官の幅広いリーダーがお集まりになり、花巻、東京からも足を運ばれていらっしゃった方も多かったです。光栄にも、私は乾杯の音頭を言われて、新渡戸稲造ご夫妻によって設立された「札幌遠友夜学校」記念公園、記念館建設に向けた取り組みの現状を少しご紹介する機会にもなりました。

<札幌遠友夜学校記念館建設の取り組み>

* http://nitobe-enyu.org/

* http://enyumirai.main.jp/

 祝宴では、皆さん席を立ってあちこちで人の輪ができて、多くの方々と交流して楽しかったですね。それと会の後、お二人の著者を囲んでの少数の懇親会がまたまた大変盛り上がりました。私も普段はあまり撮ったことがなかったカメラのビデオモードだったり、自分の声がリラックスしていることに驚きました。やはり、私の体には、半分東北の血が流れているのでしょうね、八戸出身の父を思い出しながら、ふとそんな思いにも耽りました。

会終了後は、少人数での懇親会

会終了後は、少人数での懇親会

120周年記念フォーラム

Posted by 秋山孝二
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 「札幌遠友夜学校創立120周年記念フォーラム」が、「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会(http://nitobe-enyu.org/)」主催、札幌市・札幌市教育委員会の後援で開催されました。

 遠友夜学校に関連する記載は、これまでたくさんこの欄に書いています。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E9%81%A0%E5%8F%8B%E5%A4%9C%E5%AD%A6%E6%A0%A1

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<プログラム>

1.挨拶: 秋山孝二(一般社団法人 新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会会長)

. 来賓祝辞: 在札幌米国総領事館 首席領事ジョエレン・ゴーグ氏

メッセージ:(公財)新渡戸基金 理事長 内川頴一郎氏

3.経過報告: 高橋大作 (当会副会長)  これまでの活動と経緯

4.校歌紹介: 伊藤めぐ(歌手)、宮澤洋子(ピアニスト)

5.基調講演: 演題 「記念するには所をえらぶ

講師 佐藤全弘氏(大阪市立大学名誉教授 新渡戸稲造研究者、

『新渡戸稲造全集』23巻別巻2巻編集委員、共著『新渡戸稲造事典』ほか多数)

.奨励歌演奏: 伊藤めぐ(歌手)、宮澤洋子(ピアニスト)

主催:一般社団法人新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会 後援: 札幌市・札幌市教育委員会

<この企画は伊藤組100年記念基金からの助成を受けています>

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会場ホール前のロビーで

会場ホール前のロビーで

札幌遠友夜学校校歌の紹介:伊藤めぐさんと宮澤洋子さん(ピアノ)

札幌遠友夜学校校歌の紹介:伊藤めぐさんと宮澤洋子さん(ピアノ) 篠田江里子さん撮影

特別講演 大坂大学名誉教授・佐藤全弘先生

特別講演 大坂大学名誉教授・佐藤全弘先生

 佐藤全弘先生のご講演、「記念するには所をえらぶ」は、熱意にあふれ、大変興味深いものでした。特に、50年目に「閉校した」ことの積極的意味を解説されました。アメリカ人の篤志の資金で開校した学校で、アメリカ人を敵とした「軍事教練」を強制されることに対する理事会の強い反対の意思表示であった、と。これこそ私たちは真摯に受け止めなければならないとおっしゃいました。

<講演概要>

1) 新渡戸稲造を記念する場所: 多磨墓地、カナダ・ブリティッシュコロンビア大学、東北(盛岡、十和田、花巻)など多数

2) 遠友夜学校: その歴史的経緯ほか

3) 記念の諸形式: 国立東大寺博物館、法隆寺48体仏、アテネ・パルテノン神殿、興福寺国宝館etc

4) 結び: 遠友夜学校は記念に値する「教育遺産」、50年間続いて活動は日本で唯一つ、「学問より実行」の精神、等

「新渡戸」、東京銀座・教文館で

Posted by 秋山孝二
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 東京銀座の教文館ビル(http://www.kyobunkwan.co.jp/)3階で、「没後80年記念展:新渡戸稲造を知っていますか―世界が尊敬した真の国際人(http://www.kyobunkwan.co.jp/blog/archives/4430」が始まりました、今月31日まで開催中です。昨日は、開会第一号の訪問者としてじっくり見学しました、私なりのこだわりだったもので・・・・。

没後80年記念展示、「新渡戸稲造を知っていますか?」

没後80年記念展、「新渡戸稲造を知っていますか?」

入口で新渡戸先生もお出迎え!

入口で新渡戸先生もお出迎え!

コンパクトにまとまった新渡戸稲造先生のご業績展&ビデオ放映

コンパクトにまとまった新渡戸稲造先生のご業績展&ビデオ放映

 今年3月、私たち有志は、札幌で「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会」を立ち上げて、札幌市中央区南4条東4丁目の「遠友夜学校」跡地に予定される公園の一隅に、「記念館」建設等を実現しようとする動きを進めています。6月には記念フォーラムも開催しました。

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=17103

この様子はU-streamでもご覧頂けます(http://bit.ly/1cy4MZ5)。

 今回のこの記念展示会ですが、主催及び協力を見て、あらためて新渡戸稲造の果たした人材育成、地域開発における業績の幅広さと重さを感じました、「北海道大学」も名前を連ねたいところでしたね、北海道を代表して。

<主催> 教文館

<協力> 学校法人恵泉女学園、学校法人新渡戸文化学園、学校法人普連土学園、学校法人拓殖大学、学校法人東京女子大学、盛岡市先人記念館、花巻新渡戸記念館、十和田市立新渡戸記念館、NPO法人今井館教友会、日本基督教団銀座教会、実業之日本社、岩手めんこいテレビ、財団法人新渡戸基金 (順不同)

 日本の軍国主義化が顕著になり、新渡戸稲造が事務次長として大活躍した国際連盟をも脱退して戦争への道に突き進む時代、「BUSHIDO」を著して日本を世界に真摯に紹介し、日本の国際社会での存在感を示した信念と勇気、今こそ、私たちは立ち止まって彼の業績から深く学びたいものです。

 今月22日、【新渡戸稲造没後80年『新渡戸稲造事典』刊行記念講演会】が開催されます。

「ユーモアの人、悲しみの人、新渡戸稲造」   講師:佐藤全弘氏(大阪市立大学名誉教授)

日時:2013年10月22日(火) 15:00~16:30 会場:教文館 9F ウェンライトホール

 そして同日午後6時からは出版記念祝賀会があり、私も発起人の一人に名前を連ねています。今一度、新渡戸稲造の業績を振り返り、札幌の地が「遠友夜学校」の50年の実践の場であったことを再度確認するひと時としたいと思っています。

大谷翔平くんに拍手!

Posted by 秋山孝二
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 プロ野球北海道日本ハムファイターズ(http://www.fighters.co.jp/)がドラフト1位指名した岩手・花巻東高の大谷翔平投手(18)が9日、岩手県奧州市内のホテルで記者会見し、日本ハム入りを正式に表明しました。当初は米大リーグ挑戦を明言していましたが、再三の交渉を経て翻意。国内でプロ生活のスタートを切ることになりました、メディアの大騒ぎ等で、18歳の一高校生にとっては大変な時間だったとは思いますが、落ち着いて真摯に日ハムの話に耳を傾けた姿勢に、心から拍手を送ります。

 記者会見では、「ファイターズの一員として、お世話になった地元の方にプレーする姿を見ていただき、恩返ししたい。子供たちが目指す選手になりたい」と新聞は報道しています(http://www.hokkaido-np.co.jp/news/fighters/425681.html)。テレビでも少し見ましたが、彼自身の言葉で表現している映像が爽やかでした。

 彼が大リーグを希望すると言っていた時に、私はFBでも「日本で実績をつけてからの挑戦で遅くないし、その方が本人にとってもベストの選択だ」とコメントしていたので、今回の彼の決断には、一日ハムファンとしてでなく、周囲の良識も感じて親世代の立場からも嬉しかったですね。

 それと、日ハム球団のきわめてオーソドックスな現行ドラフト制度下での選手指名、交渉姿勢に、さらに大きな拍手をしたいです。丁寧で誠実な交渉を繰り返し、指名した責任をしっかり果たした結果の翻意なのでしょうね。これに対して、星野仙一が批判しているようです(http://hochi.yomiuri.co.jp/baseball/npb/news/20121209-OHT1T00224.htm)、スポーツ報知の記事というのもアンタには言われたくない、ですよ。

 今、学校教育現場で「いじめ」が大きな課題になっていますが、今回の「翻意」に対して、学校及び本人に対して幾つかの批判メッセージが届いているとか。朝日系の「強行指名」という言葉も不適切です、大手メディアの寄ってたかっての球団、若者バッシングではありませんか。ゆがんだ今の日本社会ですね、「いじめ」は学校現場だけではなく、むしろ日本社会そのものに横たわるどす黒い風潮なのでしょう、これを子どもたちが真似してしまっているのだと思います。

 星野の言も理解できません、ドラフト制度の問題指摘はそれなりに分かりますが、日ハムも大谷翔平も、そのルールに従って誠実に、几帳面にことを進めたに過ぎません。昨年の菅野の「G以外はいかない」と言い張って、今年Gのみが指名することが問題であって、今年の大谷は何も批判される理由がありません。楽天で取れなかったことのただの腹いせとしか映りませんし、その姿は、オリンピックの試合で審判に文句を言っている星野監督の姿とダブってきます、そんな姿では選手は育ちません。

 栗山監督のあの教育者としての立ち振る舞いと表現は、彼がただ東京学芸大学の卒業であるだけでは説明できないでしょう。以前にも書きましたが、「人を育てる」ことを根本の所で、人生の目的にしているのではと、私は彼に哲学を感じて尊敬しています。言い方は大変失礼ですが、「ただのプロ野球選手ではない」、そんな思いですし、彼を監督に据えた北海道日本ハムファイターズの球団関係者に敬意を表します。http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=14871

 大谷翔平くんには、しっかり体を造って、日本で日ハムの一員として活躍し、いずれは世界に大きく羽ばたいて貰いたいですね、まさに「飛翔:北海道から世界一!」して欲しい、頑張って!

新渡戸・南原賞の再出発にあたって

Posted by 秋山孝二
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 昨年末に、講演で札幌にいらっしゃっていた順天堂大学の先生から、新渡戸・南原賞のお話を伺いました。5年間、新渡戸稲造、南原繁のお二人の偉大な教育者の軌跡を記念して、授賞事業を継続していたそうです。財政的事情から、今後の事業継続に懸念が出てきて、受け皿を模索中とのお話でした。

 一方秋山財団では、この間の努力により新たな財源が生み出されて、新規事業の検討を行っていました。テーマ性のある事業への支援、将来の新しい担い手を育成する事業等への応援を軸に構想を練っていた時だったので、この新渡戸・南原賞の件を伺って、トントン拍子に事が進み、来年度から秋山財団での事業とする事に致しました。

 私は、何か事を始める時に、「原点」を大切にしたいといつも思うのです。新渡戸稲造、南原繁という人物はどこに生まれ、どういった時代、どんな人生を生きた方なのか、まずお二人が眠る東京の多摩霊園に墓参に参りました。6月8日、この事業の代表者東京大学名誉教授の方、他2名とご一緒に、新渡戸稲造、内村鑑三、南原繁、矢内原忠雄の各墓前にお花を捧げ、各先生のご功績等を話合いながら、約2時間を掛けて回りました。途中、日本海軍の英雄、東郷平八郎、山本五十六の墓前にもお参り致しました。私の父、秋山宏(旧姓野田宏)は海軍兵学校66期卒で、キスカ撤退作戦、レイテ沖海戦で旗艦の通信長を務めましたが、2年前に90歳で亡くなりました。

 8月末に、その父の故郷青森県八戸市で「いとこの会」が開催されました。20名程の親戚が一堂に会し、在りし日の先祖をそれぞれに語り、絆を再認識しました。翌日に妻と二人で、盛岡市の先人記念館に紹介されている新渡戸稲造の資料、花巻市の新渡戸稲造記念館を訪問して、あらためて新渡戸稲造の多彩な功績の数々に圧倒されました。

 そして、先日10月23日、四国香川県東かがわ市三本松の南原繁の生誕地を訪問することが出来ました。今も現存する県立三本松高校の同窓会100周年会館内の記念展示を拝見して、今もなお地元でしっかり受け継いでいる南原繁の精神を目の当たりにして、その偉大さとそれを継承している帝國製薬社主の方をはじめとする地元の方々の活動に、強く感動しました。大坂峠からみる景観は、南原繁がしばしば思い出したふるさとの原点となっているとの事でした。

 私もこれまで数多くの国・都市を訪問しましたが、結局自分の心の中にある原風景は、ふるさと札幌の藻岩山であり、豊平川の水の流れであり、円山公園の空に向かう木々でした。

 どんな時代においても、変わらぬ立ち位置、ポジショニングは、すなわち変わらないミッション(使命)を意味している訳で、今年の故郷巡礼の旅は大変貴重なひとときとなりました。