世界をみる眼ー21世紀初頭を超えてー

Posted by 秋山孝二
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  (財)日本総合研究所 http://www.nissoken.jp/rijicyou.htm 主催のフォーラムが開催されました。「『世界をみる眼』-21世紀初頭を越えてー」をテーマに、3人の方々の座談会、寺島さんの総括講演でした。

御厨 貴(みくりやたかし) http://www.mikuriya.rcast.u-tokyo.ac.jp/int/sp/index.html

伊東 乾(いとうけん) http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/%88%C9%93%8C%81@%8A%A3/list.html

寺島実郎(てらしまじつろう) http://www2.jfn.co.jp/tera/index.html (このサイトで8月末にこのフォーラム要旨が閲覧できるそうです)

3人の方々は、今進んでいる世界の構造改革を分かりやすくお話されていました。特に日本にとっては中国の台頭、アメリカとの関係・距離について、受身の議論ではなく主体的戦略をどう構築するか、具体的なコメントも多かったですね。以下印象に残ったフレーズを書き留めます。

*英語で「CHINA」というのは「グレーター・チャイナ:連結中国」の意味、世界6000万人の華僑をイメージ

*日本人の中国人観を「侮蔑」に変えたのは日清戦争での勝利以降。それ以前は「尊敬の念」を抱く歴史だった

*第二次世界大戦で日本は中国に負けたという意識が希薄、それ以降は見ないようにしていたのが現実

*現在および将来は、物流・人流とも中国抜きでは考えられない――>近代以来の中国に対する日本の立ち位置を変える時

*日中関係を変えることは日米関係を変えると同義

*現在は「明治10年代の動き」と酷似、「価値をいかに見立てていくか」、「メディアをどう育てていくか」が重要

*今必要なことは、「実体への回帰・復帰」と「バーチャリティーのより高度な活用」

*日本の見立ての価値は高い安心・安全の概念、クオリファイの価値

 

アメリカと中国とが戦略会議を行ったニュースが流れています。日本も「アメリカのポチ」からの脱却を図る必要がありますね。内向きの議論ばかりに終始している場合ではありません。国の政策とは別に、芸術・文化他の地域・市民レベルでの積極的交流も盛んになっているので、これからも注視していきたいと思っています。