明日に架ける橋、・・・

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 サイモン&ガーファンクル札幌公演が札幌ドームで開催されました。

ポール・サイモンとアート・ガーファンクルは現在ともに67歳で16年ぶりの日本公演、そして最後の来日公演になるだろうとの前評判でした。それ故かどうか、7月10日の東京ドームをはじめとして当初4会場すべてがドームで、計20万人を動員予定との主催者の発表、更に1回の追加公演が東京武道館で決まり、チケットも2万円と大幅にアップしても満席だったようです。

'73アルバム「青春の軌跡」

先日の札幌ドームも1万人以上の聴衆でしたでしょうか。席は後方でしたので実物は小さくしか見えませんでしたが、ドームの野球バージョン外野手センター位置の舞台から発せられる音とメッセージは、壮大な空間全体に拡がり、あっという間の2時間超でした。初めから終わりまで、そして30分程のアンコールの最後まで、自分のあの時代の心情と重なって素晴らしいステージでした。

特に終わりの「明日に架ける橋」は、これまでレコード・CDで聴いた中で本当に最高でした。家に戻って検索すると多くの方のブログでも今回のツアーライブの批評が掲載されていました。アート・ガーファアンクルの音域が狭まった、衰えていた等とも、やたらにマニアックな評もあり、どうしてそうこき下ろすのかと不快でもありました。確かに40年前とは変わっていはいましたが、その変わり様が私にはこれまでの最高だったと感じました。自分の時代とともに彼らも11歳から出会ってからの変遷を通じてあの日を迎えて、ともに同じ時間・空間を共有出来た、そんな感動でした。昔買ったS&Gのレコードアルバムを久しぶりに取り出して、これまた久しぶりのプレーヤーに電源を入れて懐かしく聴いていました。

http://www.youtube.com/watch?v=GYKJuDxYr3I&feature=related これは発売当初のライブからです。冒頭に「New song」と紹介しています。

先日のライブはこちらの方に近かったです。http://www.youtube.com/watch?v=Bv0gU197IKk&feature=related

Like a bridge over trouble water,I will lay me down !

 

ここまで書き留めた所で私の携帯に突然の訃報が飛び込んできました、私より7年も年下の後輩が急逝したと。

葬儀に参列してご友人の弔辞を聞き更に驚きました。彼も先日のS&Gのライブに行っていて、「明日に架ける橋」に感動していたというのです。つい数日前の同じライブで同じ歌に感動していた人間が今はもういない、何とも言えない喪失感にしばし呆然としています。

「明日に架ける橋」とS&Gが言っていたではないか、と叫びたい気持もある一方、数か月前に続けて彼に会いながら大した言葉も交わすことなく過ごしてしまった無念さもあります。心からご冥福をお祈り致します。