「メディア・アンビシャスhttp://media-am.org/」という任意団体が始動しました。
より良いと感じた番組や報道を応援し、それらが少しずつ増えていくこと、そのことがメディア状況の改善に少しでも役に立つ事を願って、活動を開始します。多面的な視点を持ち、志あるメディアと、携わる人たちを勝手に応援するもので、私も世話人の一人として関わります。23日に「設立の集い」がシアターキノhttp://theaterkino.net/で開催されました。
「光と影~光市母子殺害事件 弁護団の300日~」上映とシンポジウムでした。制作した東海テレビプロデューサーの阿武野勝彦さんのご講演とその後のパネルディスカッションでしたが、今年5月からの裁判員制度にも言及され、大変内容の濃いひと時でした。以下に印象に残る言葉を書き留めました。
*裁判員制度とメディアの関係は、大変重要になってくる。メディアの役割を徹底的に議論する必要性
*過剰な「忖度(そんたく):他人の気持ちを推し量ること」によりかたち作られる世論、それが異常なバッシングへ
*「分かりやすさ」と「単純さ」の違い、「パブリック・オピニオン」と「ポピュラー・センチメント」、世論と輿論、そして世間
*映画ドキュメンタリーの方がテレビドキュメンタリーより高級イメージ?
*刑罰に「仇討」概念を入れてはいけない
*「記者クラブ」の存在そのものが報道の「しばり」として機能――社会が持つ「横並び意識」
優れた番組や記事の表彰などを通して、質の高い報道を市民が支えようとするこの活動に、メディアリテラシーの大切さを思う多くの方々のご参加をお待ちしています。