特別企画、「皇帝の愛したガラス」

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 札幌の北海道立近代美術館(http://www.aurora-net.or.jp/art/dokinbi/)で特別企画「皇帝の愛したガラス:http://www.aurora-net.or.jp/art/dokinbi/exhi/special/11/hermitage.html」が開催されています。

 ロシア・国立エルミタージュ美術館(http://hermitagemusic-japan.org/museum.php)所蔵の2,000点を超えるガラス・コレクションから、ルネサンス期に花開いたヴェネツィアのガラス、ボヘミア、イギリス、スペイン、18世紀以降にロシア皇帝室ガラス工場で製造されたインテリア等、189点の特別展示です。サブタイトルには「ヨーロッパからロシアへ、ガラスの美500年」とあります。

道立近代美術館入り口で

道立近代美術館入り口で

  ロシア・サンクトペテルブルクには、私は1994年でしたか、モスクワから夜行列車で訪問しました。朝早くの「ロシアンティー」が忘れられませんね。ネヴァ川の畔にある旧「冬の宮殿」エルミタージュ美術館は、建物自体、及びロマノフ王朝エカテリーナ二世のコレクション等、その壮麗さに感動しました。ソビエト連邦崩壊後間もなくで、まだまだ混乱していた時期ですが、ロマノフ王朝の底力とでも言うのか、重厚な揺るぎない芸術・文化の地盤を感じた気がします。その時の写真も探してみて、ここに掲載出来ればと思います。

66回目の6・23

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 今年は66回目の沖縄「慰霊の日」です(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=4402)。

 1年を経ても日米安保条約に基づく沖縄基地問題は、転換を迎えてはいません。

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=8525

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=4575

 「歴史から学ぶ」、今こそ実践したいですね。

この世代の幸せのために!

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 相変わらずの政治の無策・不毛、立法府としての国会の使命を自ら放棄する議員たち、従来型の無自覚なマスメディア、ただ権力・権益にこびる多くの研究者たち、しかしながら、このような現実をただ憤り、或いは傍観している市民ばかりでは無いことを私は知っています。 

<6月22日追記> 秋山財団で、市民活動助成・ネットワーク形成事業助成の選考委員を担って頂いている帯広の湯浅優子さんからメールがあり、5月の緊急シンポジウム報告も記載されています(http://www.slowfood-friends.org/

 4月5日のこの欄(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=8079)で引用したように、「すべては『子ども』の為に」をあらためて感じている昨今で、勿論ここで言う「子ども」は、自分の子ども・孫のみならず、世代の象徴としての意味合いです。

2050年、42歳のこの子たちのために

2050年、42歳のこの子たち

今、生まれた命のために

19日朝に生まれた「いのち」

 ジッと見つめる無垢な眼差し、3・11の晩、仕事場から数時間も都内を歩き続けた妊婦から今、この世に生まれた命の叫びに思いを馳せながら、この子たちの世代に、多大な国の負債、放射線汚染物質をつけ回さない努力、それは戦後日本を生きた我々の世代の責任なのだと思います。「個人の尊厳」、「自由」と言っていたものはただの安っぽい「私生活主義」だったのではないか、そば打ちと旅行三昧の定年後の生活で本当にいいのか、1960年代後半・70年代に主張したメッセージを今どう考えるのか、与えられ恵まれた環境をただ消費してきた世代!等、若い世代からの厳しい問いかけに応えなければなりません。

 先日テレビ出演していた、「地雷廃絶日本キャンペーン:http://www.jcbl-ngo.org/」の運営委員でもある中央大学の目加田説子(もとこ)教授が、今回の原発事故を「放射能公害」とズバリ指摘していました。「水俣」と酷似する構図から、私たちは事故検証、責任追及、被災者救済、今後の方向転換等、多大な犠牲から学んだ解決策をできるだけ迅速に提起する必要があります。今、その立場にいる、いないにかかわらず、自分にできることを自分のフィールドで実践し続ける、あらためてそう心に決めています。

 大変月並みな表現なのですが、、「すべては『子ども』の為に」なのでしょうね!!

激動の時代を拓く人間力を!

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 新渡戸・南原賞(http://www.akiyama-foundation.org/nitobe/)の第二回受賞者、湊晶子(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=7346)先生は、東京女子大学(http://office.twcu.ac.jp/info/index.html)の学長を2002年から2010年までの8年間お務めになりました。

 この度、「これからの日本を、また世界を担ってくださる若い皆さまの心に届いてほしいと願いつつ、心をこめて作成しました。たとえどのような苦境の中にありましても、希望をもって人生の途上を前進してほしいと願ってやみません」と、緊急私費出版されました。「卒業したあなたへ、入学したあなたへ、激動の時代を拓く人間力を!」です。

 新渡戸稲造先生について、これまでこの欄には何回も書いてきました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%96%B0%E6%B8%A1%E6%88%B8%E7%A8%B2%E9%80%A0)が、湊先生のこの著書の中で、随所に新渡戸稲造先生の言葉が引用されています。 

* 「日本人に最も欠けているものはPersonality(人格)の観念であり、PersonalityのないところにはResponsibility(責任)は生じない」

* 「知ること(to know)」よりも「実行すること(to do)」、「実行すること」よりも「存在すること(to be)」が重要である

* リベラル・アーツ教育について:「内観外望」の中で、「学問の第一の目的は人の心をリベラライズ(自由)するということ、エマンシペイト(解放)することである」

 

 添えられた湊先生からのお手紙には、「・・・・・・第一線を退いた私にも何かできないかと思いを巡らしていた時に、8年間の学長時代に、卒業式・入学式で語ったメッセージを小冊子にして、これからの日本を背負って下さる若い方々に届けたいという思いが湧きあがってきました。被災地の復興のために用いて頂きたく私費出版致しました。全て被災地の復興のために捧げさせて頂く所存です。一日も早い復興を祈りつつ、心をこめて作成致しました。・・・・・・・」、そして最後に、「新渡戸先生のご功績を世に広める責任があると思っています。」と結ばれていました。

大盛況!東京六華(りっか)同窓会

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  「東京六華同窓会:http://www.tokyorikka.jp/」の年次総会・懇親会が、500名以上の出席で今年も九段下で開催されました。昨年は、山崎葵さん、横田滋さんも出席されました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=4447)。HPには、会員登録数約1600名、「首都圏を中心に本州各地と北海道、及び外国に在住する同窓生等の親睦を深め友好の和を拡げることを目的として運営・維持されています。明治38年創立以来、長い歴史を誇り、平成17年には100周年を迎えました」と記載されています。

 この会は、「六華同窓会:http://www.rikka.net/」(近藤龍夫会長、私が幹事長、事務局は札幌南高)内の組織ですが、上記地域に在住する同窓生等が年会費を納める会費制によって運営・維持されています。「両者は互いに密接に連携・協力しあって同窓会活動を進めております」とも書かれています。

札幌一中出身の大先輩の皆さま、誇り高く校歌を唄う!

札幌一中出身の大先輩の皆さま、誇り高く校歌を唄う!

  毎年お元気な札幌一中の同窓生です。誇り高い一中校歌を唄う姿から、私たちも元気をもらいます。今年はとりわけ、「一中校歌指導」もあり、参加者全員で唄いました。私は高校1年生の時、音楽を選択していたので、当時の先生からこの校歌と応援歌を教えてもらい、今もはっきり覚えています、面白いですね歌というのも。

 今年のテーマは「なまら贅沢!六華のとき―再会・感動・誇り―」で、特集1)仮装卒業式の40年史、特集2)卒業アルバムの今昔、それぞれから垣間見る時代が面白かったですね。そして最後は、今年10月の札幌での「六華同窓会」幹事当番期、南36期の皆さんの登場でした。

札幌の六華同窓会・幹事当番期(南36期)の福沢委員長ほか

札幌の六華同窓会・幹事当番期(南36期)の福沢委員長ほか

 老若男女、一つの学校の歴史で絆を確認する、故郷のノスタルジアを越えた素晴らしい「場」の創出でした!!!

 歌といえば、つい先日観た「アメイジング・グレイス:http://www.amazing-movie.jp/」も良かったです。議会制民主主義の国の200年前の姿、それでも今の日本より「真摯に課題に向き合う議会」でもありますね。実話に基づいた素晴らしい作品で、この曲をまた違った感慨をもって聴くことができそうです。

エネルギーシフトで New Japan!

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 首相官邸において、「これからの自然エネルギーへの大シフトを目指して」の公開会議(http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg4972.html)が開催されました。一堂に集まって総理との懇談会、率直な意見と提言を行い、「これから、どう自然エネルギーを普及させていけばよいか」について、積極的な意見交換でした。新たな試みとして、この会議の模様はインターネットを通じて動画中継を行い、ツイッターでの質問を受けることにより、テーマに関心あるすべての国民とメディアがリアルタイムで参加できる「オープン懇談会」となりました。5万人以上の方々がライブで視聴し、8万人の方々がその後もアクセスが続いているようです。参加有識者(五十音順)は、次の方々でした。

 ・ 枝廣淳子 環境ジャーナリスト(資料:http://t.co/lXzfn7Y
 ・ 岡田武史 元サッカー日本代表監督
 ・ 小林武史 ap bank代表理事
 ・ 坂本龍一 ミュージシャン(ビデオメッセージによる参加)
 ・ 孫 正義 ソフトバンク社長(資料:http://minnade-ganbaro.jp/res/presentation/2011/0422.pdf

[司会]藤沢久美 シンクタンク・ソフィアバンク副代表

 

 その前日、「6・11 New Japan!」、全世界100か所・100万人以上でこの日開催されて、10数ヶ国、60を越える地域からの中継も行われました。インディペンデントメディアにより、全編で10時間を越える録画です、新しい世代による新しい表現ですね。この企画のテーマソングにもなりましたが、齊藤和義さんの唄もいいです!(http://www.youtube.com/watch?v=b01yohRgfyc&feature=related

1/4 http://www.ustream.tv/recorded/15299170
2/4 http://www.ustream.tv/recorded/15303240
3/4 http://www.ustream.tv/recorded/15306642
4/4 http://www.ustream.tv/recorded/15309276

  翌日の全国の新聞やニュースなど報道で、この2万人の新宿アルタ前のデモなどがほとんど報道されなかったのも、また日本の現実のようです。朝日新聞、北海道新聞には、デモの様子など中心に大きくはないですが掲載されていましたが。この番組の出演者(一部・VTR含)は次の方々です: 岩上安身、前田真理、斉藤和義、池田香代子、森ゆうこ、保坂展人、木野龍逸、日隅一雄、孫崎 亨、武田邦彦、広瀬 隆、岩井俊二、藤波 心、小林武史、湯川礼子、河野太郎、松田美由紀、石井麻木、飯田哲也、キャンルジュン、一青窈 、マエキタミヤコ、福島瑞穂、おしどり夫婦、小出裕章

 一方海外向けにも発信されています(http://www.youtube.com/uniontube55?gl=JP&hl=ja)。

 

 このところ都内の地下鉄駅改札では、こんな電光掲示板も見かけます、先日の東京駅丸の内口でも同じものでしょうかね。

地下鉄駅改札口で

地下鉄駅改札口で

 来月からの節電体制に向けて、企業系もいろいろな工夫を始めています。15%が国の要請目標ですが、かなりの企業はそれを上回る目標を掲げて知恵を出していますね。これまで2回の石油危機を乗り越えた日本企業は、その後、飛躍的に国際競争力をつけました。今回もこれをきっかけに力をつけて貰いたいですね、簡単に「どうしたらいいか苦慮している」などとは言って貰いたくないですね。首相官邸で岡田元監督がおっしゃっていましたが、日本人の現場レベルの高い把握能力、折り合いをつけての迅速な解決能力等の国民性レベルを考えると、必ず乗り越えて新たな競争力を獲得すると思います!

ポロクル発表会

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 (株)ドーコン(http://www.docon.jp/)は、ポロクル事業推進するために、「株式会社ドーコンモビリティデザイン:http://dmd.docon.jp/」を今年4月1日設立しました。以下、HPからの引用です。

■株式会社ドーコンモビリティデザインの会社概要
商     号 株式会社ドーコンモビリティデザイン
英 語 表 記 Docon Mobility Design Co.,Ltd.   略称 DMD(ディ・エム・ディ)
本社所在地 札幌市厚別区厚別中央1条5丁目4番1号 Docon新札幌ビル
設     立 平成23年4月1日
資  本  金 3千万円(㈱ドーコンの100%出資)
代  表  者 代表取締役社長 安江 哲
事 業 概 要 自転車に関する共同利用サービスの企画、調査、運営、販売、賃貸
※本サービスの概要は(http://porocle.jp/)をご参照ください。
 ■社名の由来
 モビリティとは移動性(=移動のしやすさ)のことです。モビリティデザインとは、移動のしやすさや移動そのものをデザインするといった意味を持っています。株式会社ドーコンモビリティデザインは、都市や地域における移動のしやすさを追求し、豊かな人間環境の創造に貢献したいと考えています。
 先日、事業の発表会と会社設立感謝会が盛大に開催されました。

挨拶する安江社長

挨拶する安江社長

  昨年にはこれに先立つ社会実験(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=4348)、フォーラム(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=5132)も開催されました。

 札幌市は先月、自転車利用総合計画(http://www.city.sapporo.jp/sogokotsu/shisaku/jitennsya/jitensya-keikaku.html)を策定しました。私もこのパブリックコメントに投稿しましたが(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=7999)、残念ながら相変わらずの「役所的仕分け」で細切りにされて、私が訴求した「総合的」な理念の指摘には回答が無かったですね、彼らは「お答えしました」というのでしょうが。

 新しい交通手段としての自転車利用、札幌市は比較優位性が十分あることは間違いありません、ここで活用しないでどこでするんだ、大いに期待したいです!!

久しぶりに、Sade

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 「セイド」ではなくて「シャーデー」!

 先日東京行きのANA機内放送を聴いていたら、懐かしいボーカルに巡り合いました、「シャーデー:http://www.sade.com/gb/home/」です。もう17年くらい前でしょうか、アメリカ・ボストンのローガン空港かどこかで買ったCDを思い出しました。当時ラジオから流れる不思議な音に魅せられて、ボストンの現地法人のスタッフに尋ねたら、「Sadeと書いて『シャーデー(後ろにアクセント)』と読むの!」と言われたのを記憶しています。正確にはユニット名だそうですね、ボーカルの彼女の名前はSade Aduで、ナイジェリア出身だそうです。

 家に戻って探したら、ありました、「The best of Sade」というアルバム名(1994年ロンドンでの収録)。この画像は比較的最近のもののようですが、「Your Love is King:http://www.youtube.com/watch?v=bQWlg3Vx6xU&feature=related」が印象的でしたね。アルバムには無かったのですが、こちらも素晴らしい!「No Ordinary Lovehttp://www.youtube.com/watch?v=82xhLFh0Ygg&feature=related」。デビュー当時の写真と今と殆ど変らないですから不思議です、年齢不詳というか。

 因みに、先日の機内での曲は新曲で、「Still in love with youhttp://en.musicplayon.com/play?v=456512&Sade__Still_In_Love_With_You_2011__English__Lyrics__lyrics_Ringtone」でした。曲の雰囲気としては夜10時以降と言った感じで、落ち着きます。

ネットワーク形成のときめき!

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 秋山財団の 昨年「ネットワーク形成」報告会:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=4024」、「社会貢献活動助成報告会:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=4242」に続いて、先日「2011年度ネットワーク形成事業助成報告会」を開催しました。

 

 今回の2010年度に取り組んだプロジェクトの報告は、3年間の活動の蓄積が感じられて、さらに今後につながる素晴らしい成果も期待できて、感動しました。応援する側にとっても、単年度支援よりも、やはり複数年助成を充実するべきとの確信を得ました。             

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プロジェクト1「健康自給率向上の実技市民講座」 報告者:月刊誌「しゃりばり編集長」 大沼芳徳さん(http://www.akiyama-foundation.org/network/tema01.html

プロジェクト2「十勝農業イノベーションフォーラム十勝の大地が地球を守る~農地土壌への炭素蓄積による地球温暖化防止と地力増進~  報告者:㈱リープス 代表取締役  鈴木善人さん(http://www.akiyama-foundation.org/network/tema04.html

The Earth Cafe Project

The Earth Cafe Project

 プロジェクト3「民間企業と生産者による継続可能な特産品ブランド化計画- 3年かけて作り上げるビジネスモデル -   報告者:㈱北のお魚net 代表取締役  山口真佐美さん(http://www.akiyama-foundation.org/network/tema03.html

プロジェクト4「持続可能な地域社会形成に向けての新たな公的事業活動システムのあり方についての調査研究事業  報告者:釧路公立大学 地域経済センター長  小磯修二さん(http://www.akiyama-foundation.org/network/tema02.html

 

プロジェクト5「日本列島の原生的森林において、伐採・環境攪乱が森林生態系及び生物多様性に及ぼす影響評価  報告者:CONFE JAPAN  事務局長  市川守弘さん(http://www.akiyama-foundation.org/network/tema05.html

 

プロジェクト6「世界先住民族ネットワークAINU」

 報告者:世界先住民族ネットワークAINU  事務局長  秋辺日出男さん(http://www.akiyama-foundation.org/network/tema06.html

シルエットで失礼、秋辺日出男さん

シルエットで失礼、秋辺日出男さん

  報告終了後には、当日出席した秋山財団の理事・評議員・選考委員の方々と報告者の皆さまで、意見交換会を行いました。今回集まった「ネットワーク形成」を推進してきた方々相互も今後ネットワーク形成をしよう、との提案もあり、大変実りの多いひと時でした。

出席者による意見交換も

出席者による意見交換も

 企業活動でも市民活動でも、目的とともにそれを実現する「組み立て」が必要ですよね。実現するための中期計画であり、短期実行計画であり、スタートした以降は、差異分析を含めた「PDCAサイクルPlan->Do->Check->Action」なのだと思います。「思いつき」・「ひらめき」から「組み立て」へと、活動の進化を促す3年間助成の手応えを感じています。

  つい先ほど、アメリカの「Council on Foundationshttp://www.cof.org/」から、ネットワーキングをテーマとした会議のご案内状も届きました(http://www.cof.org/events/conferences/2011fall/preconference.cfm?eb=fc06082011#network)、グローバルにも「ネットワーク形成」がキーワードのようです!

「九条の会」講演会、日比谷公会堂で

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 「未来世代にのこすもの、私たちは何を『決意』したか」をテーマとして、今年も「九条の会:http://www.9-jo.jp/」講演会が東京・日比谷公会堂で2000名を越える参加者で開催されました。一昨年のこの会にも出席しました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=1351)。

日比谷公会堂正面玄関上

日比谷公会堂正面玄関上

 哲学者の鶴見俊輔さん、作家の澤地久枝さん、憲法学者の奥平康弘さん、作家の大江健三郎さんの4名がそれぞれ30分程度お話をされました。いずれも大変含蓄のある内容で、終了後に振り返ってみても胸に刻まれています。

澤地久枝さんの講演

澤地久枝さんの講演

 澤地さんは、「地震列島の上で営む日本人の生活である。今、『運命共同体』の船に乗り合わせて、『世直し』、言い換えれば『革命!』、この国の姿を根本から変える方向へ舵を切るべく、原点とも言えるものが日本国憲法だと思う。戦争放棄の第九条と、生存権にかかわる第二十五条に力をもたせ、それを砦として世の中を変えてゆきたい。私たちが、原発から漏れだす放射線を制御する技術を持ち合わせていないことが明らかになった今、まず、全原発廃止の方向を目指す意思表示から。小田実は、『一人から始める』と書いたそう、しかし、『一人』ではない」、「『独立した個人の人格』こそが価値である」、と満場の聴衆に熱く語り掛けました。

大江健三郎さんの講演

大江健三郎さんの講演

 4番目にお話をされた大江さんは、「井上ひさしさんが、この会ではいつもトリをつとめてユーモアあふれるお話でした」と振り返り、やはり自分にはその役回りは荷が重いとも。「Articulate(アーティキュレイト):明瞭に話す」という言葉を引用して、はっきりモノを言って抵抗する姿勢を大切にしたいと、冒頭におっしゃっていました。

~~~日本国憲法の前文~~~~~~~~~~~

 日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
 日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
 われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
 日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。

~~~~~~~~~~~~~

 前文に2回表現されている「決意した」に、特別の価値を見出したいと。加藤周一、小田実、井上ひさしが相次いで亡くなり、呼びかけた人の数は少なくなるけれど、7500を越える各地の「九条の会」は、それぞれの活動によって勢いを大きくしています。北海道でも、グリーン九条の会(http://green9zyo.blogspot.com/)等多くのユニットで活動しています。

 井上ひさしさんの同級の憲法学者・樋口陽一(http://www10.ocn.ne.jp/~sak/higuchi-chosho.html)さんを紹介しながら、「立法事実:立法を必要とする情況」という言葉を引用し、戦争における「加害体験」としての憲法制定事実を思い起こすことの大切さも強調しました。1)とりわけ中国・朝鮮に対して、2)日本軍が国民に対して、3)軍幹部が兵士に対して、の加害体験です。そして、今こそ「決意し」て、再出発の意志を固めよう!と結びました。

 最後に事務局長の小森陽一さんが、「九条の会は今年の11月19日で7年を迎えます。ヒロシマ、ナガサキ、第五福竜丸、そしてフクシマへと続く日本から世界への核廃絶の発信を、これからも一層強固に進めていきましょう!」との呼びかけと御礼の言葉で、今年は終了しました。

 会場出口で、大江さん、澤地さん、小森さんにご挨拶も出来ました、演者の一つ一つの言葉の深い意味を反すうしながら、日比谷公園をあとに、3・11以降、また新たな出発です!!

カカフカカ & SWEET SOUL

Posted by 秋山孝二
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 少し前になりましたが、札幌市西区琴似の コンカリーニョ(http://www.concarino.or.jp/)で行われた、「『劇をつくるということ』プロジェクト第2期 発表公演ー『カカフカカ~私たちはいつもハイかイイエの波の中を生きている~http://gekiws.blog11.fc2.com/』」、このタイトル、何なのか?と少々戸惑いましたが、「可か、不可か」と言うことで、理解できました。私が観た公演では、桟敷席が出て通路まで埋まるほどのお客様でした、若い世代が多かったような気がします、嬉しいですね!

若い人たちで超満員!

若い人たちで超満員!

終演後も舞台には、椅子のオブジェ?

終演後も舞台には、椅子のオブジェ?

  これからの演劇を担う若い方々の熱演で、観客も含めて空間全体の熱気が充満していたような気がします、楽しみですね。

 一方、シアターZoo(http://www.h-paf.ne.jp/ogist/index.html)では、弦巻楽団(http://tgakudan.blog98.fc2.com/)の「Sweet Soul」、ストーリーは怖いのですが、推理小説のようでしたね。ポイント・伏線のセリフとか場面が盛り込まれていて、「アッ、そーか!」みたいな面白さを感じました、引き続き楽しみです。

 「舞台の力」、「ほとばしるエネルギー」というのでしょうか、以前にも似たようなことを書きました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=7983)、「3・11」以降続く何となく鬱陶しい気持の中、脳の違う部位が刺激されてリフレッシュできるのは幸せです。

映画「Inside Job」ほか

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 還暦を迎えて一番嬉しいのは、いつでも映画を1000円で観られることと以前にも書きましたが、それを実感する昨今です。

 まずは、ホラー映画より恐ろしい(?)、まさにそんな映画「インサイド・ジョブhttp://www.insidejob.jp/ 」です。3年前、投資銀行のリーマン・ブラザーズの倒産に始まった損失総額20兆ドル(!!)の世界的な金融破綻は、どのようにして起きたのか、それを徹底的に追ったドキュメンタリー映画で、「世界不況の知られざる真実」のサブタイトルもついています。今、金融機関で働く全ての方々には観て貰いたいですね。

 今年の第83回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞(http://www.cinematoday.jp/page/A0002814)を受賞した作品で、今となっては、「金融破綻」と「東電福島原発事故」が同じような構造であり、間違いなく「人災」であることを確信します。「規制緩和」を通して、こんな構図を押し進めたのが80年代からの米国政権、レーガン、クリントン、ブッシュ、そしてオバマも、政党は違っても同じ構図で成り立っています。3大統領の下で金融政策を決めてきたグリーンスパンに始り、緩和政策を支えた政・財・官・学界の結託によって引き起こされた破綻だったと指摘したのが、このドキュメンタリーの重要なポイントです。

 「Inside Job:インサイド・ジョブ」の意味は、内部の良く事情を知った者が手引した犯行という意味。つまり、この金融危機は金融に関わる内部の者(インサイド)が犯した犯罪である、という認識であり、その証拠に誰も逮捕も起訴もされていません。映画の取材を拒否した当事者たちも多くいましたが、画面いっぱいに出て来る方々は皆、少し前までしかるべき責任ある立場に居た方、或いは現在も現役でいる方々ばかりです、何とも鬱陶しい息苦しさでした。

 次は、「ショージとタカオ:http://shojitakao.com/」、布川事件(http://www.fureai.or.jp/~takuo/fukawajiken/)の二人を追いかけたドキュメンタリー映画です。井手洋子さんが監督・撮影、二人の29年間の刑務所生活の後、仮釈放から14年間二人を追いかけて撮影し、2008年に東京高裁が二人の裁判やり直しを支持したのを機に、2年間で映画に仕上げたのが作品の経緯です。

 とにかく信じられないくらい前向きな二人で、何ともコミカルですから不思議です。とは言っても、こんな感想を持てるのも、現在、結末が分かっている私の気楽さゆえのことかもしれません。折々の場面で登場する方々の語りが、また実に味わいが深いです。判決が出る前の率直な「怖さ」の吐露とかです、勿論無実は信じているのですが、新しい「判決」を背負って、家族とともに生きざるを得ない状態にとか、重たいですね。この間ずっと関わった弁護士の方による、淡々と「冤罪」裁判の難しさの振り返りも強く印象に残ります。この布川事件、つい5月24日に、水戸地裁土浦支部で「再審無罪判決」が言い渡されました。足利事件(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=7775)とともに、日本社会における「冤罪」の問題提起です。

 最後は、「マイ・バック・ページhttp://mbp-movie.com/」、時代はまさに、私の学生時代とぴったりダブります。原作者・川本三郎さんも著名ですが、1976年生まれの監督・山下敦弘さんも若手のホープです。若いにもかかわらず、間合いを十分に取った会話のやり取り、ラストに象徴的に撮り続ける映像からのメッセージ等、素晴らしいです。この時代、全く体験していない方々にとっても、時代を生きた人々からメッセージを感じとれるのか、と少し嬉しくなりました。

 映画の前半、東京・日比谷野外音楽堂での集会シーン、あの集会の場に、当時大学生だった私は居たのです。山本義隆氏がカーキ色のジャンバー・ヘルメット姿で壇上に突然登場し演説を始めた時の様子を、上空のヘリコプターの音とともに鮮明に覚えています。時代の空気として「ホンモノ」、「ニセモノ」へのこだわり、観念的思考、何とも不安な人生の一時期ほか、今思い出しても胸が痛みます。ベトナム戦争反対、三里塚空港建設阻止等、内外ともに騒然とした時代ですが、学生の感性は今の学生よりはるかに鋭敏で、「社会問題」が身近で真正面から向き合っていたと思います。

 「人の優しさ」は、自らの装いを恥じる気持と相まって、一層心に染み入ります。私にとっても、三里塚空港建設現場での集会後、京成電車で成田駅から同方向ゆえに一緒に帰った学生の優しさは忘れられず、京成八幡駅近くの小さなお店の中華丼、朝から何も口にしてなかったので、酢をいっぱいかけて食べた時は、思わず疲れとともに涙が出て来ました。人を欺く行為に憤りを感じつつも、自分自身は他人を平気で裏切る危うさ、そんな揺れ動く10代最後の時期だったような気がします。

 この数日間、メディアでは「内閣不信任案」を巡って大騒ぎが続きます。私の所に届くメールにも、「いい加減にしてくれ!」みたいな内容が殆どです。誰とかどの政党とかではなく、戦後政治を担ってきた人材の貧困さ、「政治」総体への憤りでしょうかね。原発事故による放射能は出続けており、復興どころか復旧さえもままならない日本、私は深海で次の時代に向けた営みを粛々と続ける、そんな心境です、勿論、今を諦めた訳ではありませんが!

<6月4日追記> 昨日この欄で、「この布川事件、つい5月24日に、水戸地裁土浦支部で『再審無罪判決』が言い渡されました」と書きましたが、今朝の新聞記事によると、「水戸地検は3日、控訴を断念する方針を固め、東京高検に伝えた」とあります。予想は出来ましたが、どうして6日の最終決定前にこのような形でメディアに届くのでしょうかね?

「元禄地震」の津波は?

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 日本における地震・津波の歴史をあらためてひも解くと、かなりの頻度で過去に起きていることが分かります。千葉県館山市(http://www.city.tateyama.chiba.jp/)の北条海岸にも、「元禄地震:http://www.pref.chiba.lg.jp/bousai/bousaishi/genroku.html」による津波想定高の表示を見つけました。恐らく海岸から数百メートル奥まで被災したと思われます。海上自衛隊館山航空隊(ヘリコプター基地:http://www.mod.go.jp/msdf/tateyama/item/kitirekisi/kitienkaku.htm)と隣の島を結ぶ地盤は、関東大震災時に4メートルの隆起でつながったとも、記録に残っています。身近な所に、地震の跡を見ることが出来ます。

千葉県館山市鏡ヶ浦海岸から西方を臨む

千葉県館山市鏡ヶ浦海岸から西方を臨む:左の看板は元禄地震の津波高の表示

 高速館山道を通ってアクアラインの少し手前、木更津郊外の水田が、日没後素晴らしい光景でした。3・11前の宮城県仙台平野も、こんな景色だったのでしょうね。

日没直後の木更津周辺の田んぼ

日没直後の木更津周辺の田んぼ

 今月の札幌では、ライラック祭が終り、YOSAKOIソーラン祭(http://www.yosakoi-soran.jp/)、北海道神宮例大祭(さっぽろ祭:http://www.hokkaidojingu.or.jp/festival/index.html)と、お祭りが続きます。街なかに多くの人々が集い・舞い・笑う、そんな当たり前の幸せをしっかり噛みしめたい季節です。

北海道日米協会の総会で

Posted by 秋山孝二
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 北海道日米協会(http://www.plaza-sapporo.or.jp/citizen/meikan/060.html)の年次総会が、パフォーマンス・午餐とともに開催されました。私は以前から会員ではありましたが、この10年くらいはほぼ休眠状態でした。昨年から伊藤義郎会長体制の下、理事に就任して、これからは少し時間を割いて尽力しようと思っています。

伊藤義郎会長のご挨拶

前方に揃う役員・来賓:伊藤義郎会長のご挨拶

  総会に引き続いて、北海道インターナショナルスクール(http://www.his.ac.jp/)の生徒たちによる歌と踊りで、「サバナ・サバ」ほか、元気溢れるパフォーマンスでした、スワヒリ語で「少しずつ」を意味するそうです。6月4日には西区ちえりあホールで、「グリオーアフリカの語りべー」が予定されています、今、アフリカは熱いようですね!

インターナショナルスクールの生徒たちによるライブ

インターナショナルスクールの生徒たちによるライブ

 

 少し前に、「来月札幌で下記の講演会を予定しています」と、ご案内をしました。日米協会の会員でありながら、「さらば日米同盟」というタイトルの講演会を主催するには、少し説明がいるのかも知れませんね、何か矛盾すると思われる方もいらっしゃるでしょうが、日米関係は極めて重要であるがゆえのこのテーマでの開催です。沖縄はじめ駐留する米軍基地に象徴されるように、従来の安保条約下の軍事的な片肺同盟ではなく、本来の幅広い「日米同盟関係」を目指し、構築し直して進む選択が重要だと思います。

~~~~~グリーン九条の会 第4回講演会̶ 経済の視点から平和を考える~~~~~~~~̶
天木 直人 氏 「さらば 日米同盟~平和国家日本を目指す最強の自主防衛政策~」

と き:2011年6月25日(土)
開場13:30 開演14:00
ところ:りんゆうホール 札幌市東区北9条東2丁目りんゆう観光3F
TEL:011-742-4233
会 費:1,000円
主 催:グリーン九条の会
協 賛:(株)りんゆう観光

連絡先 グリーン九条の会
〒003-0831 札幌市白石区北郷1条7丁目5-8 白鳥方   green9zyonokai@gmail.com
お問い合わせ、参加申し込みは、郵送か、メールでお願いします

~~~~~~~~~~~~~~~

 最近の日米関係と言えば、大震災後の米軍海兵隊・海軍「トモダチ作戦:http://www.youtube.com/watch?v=zYErfIN4ELY&feature=relatedhttp://www.youtube.com/watch?v=Vj6gg5vMEHk&feature=related」でしょうか。放射能汚染の中、いち早い無人偵察・撮影機の映像に基づく救出作戦行動は、日本の自衛隊とともに光る活躍でした。ただ、だからと言って沖縄の米軍基地の必然性につなげるのはあまりに軽率・ナイーブだと感じますが。実は、1923(大正12)年9月1日の関東大震災(http://www.ads-network.co.jp/zatugaku/saigai-07.htm)でも、当時としては信じられないような米軍による災害支援があったそうです。当時は安保条約に基づく日米同盟など存在していなかった時代にもかかわらず、ですね。

 プロパガンダに流されることなく、冷静に現状を捉えて、間違いない日本の歩むべき道を選択しなければなりません、今の政治情況そしてここしばらくは、内閣・国会ともに、それらを構成する連中の能力からいって、この重要な決断を委ねることは出来ません。自分たちの船は我々で漕いで行くしかないではありませんか、オールを放してはいけない時期なのだと私は思います、今、岐路に立っているのですから。昨年の映画「INVICTUShttp://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=3298」、中島みゆきの「宙船(そらふね)http://www.youtube.com/watch?v=vGVTiCg8DNI」ですよ。

~~~~その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ、おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールをまかせるな~~~~~

<訂正版>心に響く「ネパール民族音楽」

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 大変申し訳ありません、私の記憶に間違いがありました。修正して再度掲載致しました、関係の皆さまにお詫び申し上げます(6月6日)。

 秋山財団のネットワーク形成事業の一つ(http://www.akiyama-foundation.org/network/tema06.html)で今年3年目を迎える「 WIN-AINUhttp://www.win-ainu.com/」の年次総会が、札幌で開催され、この間の着実な発展も報告されました。特に昨年のCOP10では、名古屋で国際会議を主催したり、海外とのネットワーク形成も進んでいます。

 終了後の特別プログラムで、ネパールの基本的な国事情(http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/nepal/index.html)と民族音楽パフォーマンスがありました。多民族・多言語国家で、すぐにヒマラヤを想像しますが、実は低地から高地まで多彩な国土とのお話、固定概念だけの認識の貧困さを再確認しました。民族音楽の演奏では楽器、基本的なリズムのパターンの解説に始まり、次第にエキサイティングな演奏になる様子は、壮大な物語を聴くようで、実に素晴らしいひと時でした。

打楽器を体につけて

リズムの解説:打楽器・マーダルを体につけて

笛ほかとのアンサンブル

笛ほかとのアンサンブル

 写真の左はマーダル(太鼓)、右端はバンスリ(竹笛)、真ん中は今は鈴ですが、彼はハルモ二ウム(手風琴)も演奏します。音域の異なる数本の竹笛を取り替えて、まるで日本の尺八の音色で始まる懐かしい演奏は違和感なく体に入って、次は両面太鼓を二本お腹にくくりつけてのソロ演奏になって盛り上がり、クライマックスを迎えます。

 今回、ネパールから来日していらっしゃった演奏者3名を終了後に復習をしました。ネパール伝統芸能保護・発展寄与の目的で活動している『ネパールソンギートに親しむ会』というプライベートなボランティア団体が企画・運営している研修です。コーディネートされたのは、代表の岡本マルラ有子さんで、東京の和光大学で非常勤でネパール芸能の講義をされています。

<クリシュナ・グルンさん:右端>49歳。ネパール国立劇場音楽ディレクター及び常勤ミュージシャン。私財を投じて伝統音楽のリサーチと後継者育成に尽力しているネパール民族楽器「バンスリ(竹笛)」の有名な奏者。その温かで実直な性格がアーティスト仲間からの絶大な信頼を得ている。

<ゴビンダ・グルンさん:真ん中>42歳。銀行支配人をしているが、かねてより出身村の伝統芸能の継承に尽力しており、その村のグル(昨年100歳で逝去)から認められた一番弟子。村に伝わる伝統民族舞踊「ソラティ」の名手。他にも民謡などを作詞作曲したり、その民族の映画に出演したりと芸能をこよなく愛している。
 

<ブラ・カルカさん:左端>46歳。ネパール国立劇場ミュージックインストラクター及び常勤ミュージシャン)。ネパール民族伝統打楽器の代表「マーダル(小型の両面太鼓)」の名手。彼の手にかかると、マーダルがまるで生き物のように見えてくる。

 

 万国共通の打楽器の底力、木管の笛の心地良さ、とでも言うのでしょうか、さらにその国の歴史・民族構成・文化を知っていくと、音楽が音楽以上の芸術・文化となるような気がします。今年の「WIN-AINU」総会で、また一つ勉強になりました、感謝です!

皆さん元気!ケンユー会総会

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 (株)スズケン(http://www.suzuken.co.jp/)出身者の「ケンユー会」・愛生舘支部は、2年前に10周年を迎え、今年も総会・懇親会が90名の参加で、大きな盛り上がりを見せました。一昨年には記念フラッグも作成し(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=1120)、会社を卒業してなお、会社と共にイキイキ暮らしている多くの皆さまと接し、私自身、元気を貰いました。

 今年はOB4名のカラオケも初登場、そのうち松本公良さんは新会員とのことでしたが、在社中、秋山愛生舘90周年・100周年、毎年の出陣式余興で、玄人はだしの歌で盛り上げていました、先日は久しぶりの熱唱パフォーマンスに、往年の活躍を(?)蘇らせました。素晴らしい唄だったのですが、題名は忘れました、申し訳ありません。

相変わらず上手ですね、松本公良さん!

熱唱、相変わらず上手ですね、松本公良さん!

  もう一人、函館支店の倉庫・配送で活躍され、昨年上映された映画「海炭市叙景:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=6917」に、存在感抜群で出演していた萩原清さんも登壇しました。濃紺のオシャレなワイシャツ・黒ズボンにサングラス、どこから見ても「○○ザ」です!

どうみても「○○ザ」ですね、萩原清さん!

演劇でも活躍する萩原清さん!

 来賓で名古屋からお越しいただいた(株)スズケンの伊藤副社長のお話によると、3月の東日本大震災では、お得意先の医療機関に必死で医薬品をお届けし続ける一方、スズケンの東北エリアの物流センター、支店等でもかなりの被害が有ったようです。支店屋上に数日間避難したり、犠牲になった方もいらっしゃったと報告もありました。全国で営業展開し、医薬品の流通を通じて日々社会への責任を果たそうとするモラルの高さに感動しながらも、被災とは無縁ではいられない難しもあるのですね。先日のお話では、被災復旧への投資等も多額に上り、来年の年間配当は、これまでの一株62円から50円へと減配の予定とか。秋山財団運営には大きな打撃であり、来年度事業計画に織り込んで対応を考えなければなりません。

 今回の大震災、巡り巡ってどんなリスクとなって降りかかるかまだまだ予断を許しません、北海道経済の今後への大きな影響を考慮する必要もあり、気の抜けない数年間です。

桃の花がやっと!

Posted by 秋山孝二
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 我が家には、桃の木と柿の木があります。春・秋、北海道では珍しいそれぞれの木の恵みに、ひと時心が和みます(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=6454)。昨年の5月は気温が低かったですが、今年も同じような感じですね。つい1週間ほど前に、やっと庭の「桃の花」が咲きました。その年によって、しっかり見ることが出来たり、見逃したり、自分の時間の都合で実に勝手なものですが、植物は律儀です。秋には実をつけてほんのり桃の香りもしますが、いつも虫用です。

庭の桃の木にやっと花が咲きました!

庭の桃の木にやっと花が咲きました!

  北海道神宮のサクラはすでに終わって、ライラックの花がもうすぐですね。

 一方、先日は北海道庁の北門を通りました。これまで何回も行っているのですが、植物園側から歩く場合が少ないからでしょうか、「本日の発電量」などという電光表示板があるのを知りませんでした。

北海道庁北門横で

北海道庁北門横で

 3・11以降の日本社会では、節電の意識向上のためにも、「本日発電可能量」と「現在使用量」の数値も欲しいですね。そしてさらに、「放射線量」も。これからは身近な場でも、温度計・湿度計とともに、放射線量測定器も設置する必要があると思います。モニタリングを日常としなければ、自分たち、子ども達の身は守れないような、そんな気がします。

ONKALO、「地下深く、永遠(とわ)に」

Posted by 秋山孝二
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 つい一週間程前のこの欄にも書きました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=8054)が、NHK・BS放送で引き続き興味深い番組がありました、放射性廃棄物・最終処分施設「ONKALO」を描いた「地下深く、永遠(とわ)にhttp://skyalley.exblog.jp/15572451/」は、この建設中の施設を巡るドキュメンタリー作品でした。何とも不気味なホラー番組と思いたいのですが、今現在進行形の現実です。

 「ONKALO」とは一体どんな施設なのか、以下のサイトで分かります(http://www.youtube.com/watch?v=BN25RTYjjIg)、(http://www.jsce.or.jp/committee/rm/News/news8/Onkalo.pdf)。

 こちらは、東京で緊急特別上映中の映画「100,000年後の安全http://www.uplink.co.jp/100000/」、札幌ではシアター・キノ(http://theaterkino.net/)で、5月28日(土)から6月3日(金)で1日一回上映予定との案内も見ました。2010年 国際環境映画祭(パリ)グランプリ受賞ほか、幾つかの賞に輝いています。

 とにかく「怖い」映画です、み終わった後の気持の悪さは何なのでしょうね。「持続可能な循環型」とか「地球に優しい」と真逆な、世界に今、25万トンある放射性廃棄物の最終処分場としてフィンランドに位置し、100年後に密閉し、10万年後まで自己完結型で封印するというのです。そして、その間の最大の危険因子は「人類」であると、関係者は真面目な顔で語っています。さらに、「不確実性の下での運用」、質問に対して窮すると、「それは政府に聞いて下さい」と語ってはばからない姿、まるで今の日本国のようです。

 実は、北海道も無縁ではありません、今回の原発事故の最中、3月31日に報告書が発表になっています。~~~~~~~~

北海道・幌延町での深地層研究 新年度の計画まとまる 原発事故で注目も

2011.3.31 19:42 産経ニュース

 日本原子力研究開発機構が北海道幌延町で進めている深地層研究計画の平成23年度調査研究計画がまとまり、31日、北海道に概要が説明された。前日の30日には地元の幌延町への説明が行われている。

 この研究計画は、同機構が約20年かけて深地層の研究を実施しているもので、23年度は11年目に当たる。すでに深さ250メートルまで立て坑が掘られているが、新年度は350メートルまで掘削を進めるほか、坑道で低アルカリ性コンクリート材料を吹き付ける実験など、地下施設での調査研究も併せて行う。

 深地層研究の目的は、原子力発電の核燃料を再処理する際に出る高レベル放射能廃棄物の地層処分について研究開発すること。幌延町には研究施設があるだけで、実際の処分場はまだ候補地も見つかっていない。

 福島第一原発の事故で、改めて核燃料の処分の問題がクローズアップされているが、今のところ研究計画を特に急ぐことはないという。幌延深地層研究センターの宮本陽一所長は「今回の後処理をどうするか議論されるときには、処分を研究しているわれわれにも当然、役割が与えられるのではと思っている。まずは今より悪くならずに安定することを願っています」と話している。

独立行政法人 日本原子力開発機構http://www.jaea.go.jp/

幌延深地層研究センターhttp://www.jaea.go.jp/04/horonobe/

~~~~~~~~~~~~~~引用おわり

 「幌延:http://www.town.horonobe.hokkaido.jp/」と言うと、「まるごとミンチ」を思い浮かべます、我が家でも買いましたね。このセンター誘致によって廃牛となった酪農家の製品だったと思います。日本のこの間の高レベル核廃棄物処分場に関する説明は、こちらに詳細掲載されています、ONKALOとの比較も(http://asako.churaumi.me/fds/archives/date/2011/05)、フィンランドの地盤との違いに注目です。

 幌延にある「ゆめ地創館:http://www.jaea.go.jp/04/horonobe/prsite/index.html」のサイトを見ると、以前の浜岡原発の記念館とそっくりの雰囲気で(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=8116)、子どもたち、地元住民へのプロパガンダです。ここに至ってもなお「研究・実験」する意義がどこにあるのでしょうか、急には止まらない、止めたくない、いや、止めるにも長~い年月が掛るのでしたね。これからの研究者の存在意義は、まさに長い年月にわたる「処分場の最終処分」の研究でしょう。

 「核再処理工場」、「核最終処分場」、青森県六ケ所村(http://www.rokkasho.jp/)、そして幌延、引き続き眼を離せない言葉となりました。

追悼 庄司昭夫さん

Posted by 秋山孝二
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 (株)アレフ(http://www.aleph-inc.co.jp/)の代表取締役社長・庄司昭夫さんが、3月23日にお亡くなりになり、一昨日、お別れの会が札幌で開催され1000名を越える参列者でいっぱいでした。全国で300店舗展開するハンバーグのお店「びっくりドンキー」で有名ですが、生産現場からの垂直的事業展開のほか、環境への提言、ドラムスのミュージシャンとしても幅広くご活躍でした。

送る会で配布されたパンフレットより

送る会で配布されたパンフレットより

  地元では、これまでたくさんの経営者とお会いする中で、庄司社長ほど多彩な活動の場をお持ちの方を知りません。以前からフォーラム等では何回も同席しましたが、一番お人柄を知ったのは、今から8年くらい前に、新しく就任された札幌市の上田文雄市長に対するアドバイス集団「経済アドバイザー会議(SEF)」でご一緒した時でしょうか。2年間に8回程会合を開き、経営的視点から様々の提言を行いました、私はその事務局長として会議の議事録作成のためにテープ起こしをしたので、そこでの庄司社長の大変内容の濃いメッセージの数々と見識の高さを、忘れることができません。特に、「食―農」に対する哲学、日米関係への批判的考察、環境問題への提言等、とにかく幅広い分野に対する筋の通ったご発言は、確固たる信念に基づいていて、実に説得力がありました。

社内・社外での多彩な活躍

社内・社外での多彩な活躍

多くのメッセージ発信も

多くのメッセージ発信も

 これまでに多くのメッセージも発信されています。特に、2004年11月「さっぽろガイアミーティング」では、ハンガリー人で世界賢人会議「ブダペストクラブ:http://www.peaceproposal.com/jbudapestclub.html」主宰のアーヴィン・ラズロー氏、映画「ガイアシンフォニー:http://gaiasymphony.com/」監督・龍村仁氏をお迎えしてフォーラムを開催されました。

 ~~~すべての存在は繋がりあい、その相互関係を進化させることこそが環境問題など混とんとした現代を克服する鍵となり、そして我々人間もまた繋がりあう有機的な総体の一部として、宇宙の進化に影響を及ぼすことができるのだ~~~~

 哲学者であり、物理学者であり、ピアノ奏者として優れた活動を続けたアーヴィン・ラズロー博士、映画監督・龍村仁さん、そして庄司昭夫社長との鼎談は、この10年の中で私にとって際立って印象深いひと時でした。

 庄司社長は、食―農分野では、国際食糧戦略としての日本の農業のあり方に対して戦う姿勢を鮮明にして、「真に消費者の立場に立つ」ことを追求し、BSE問題に関連しても積極的提言を行いました。そして企業のあり方では、社会性のある組織としての企業、「何を目的として戦うのか、理念競争の時代」と断言し、「昨今のように、ものごとが大きく変化していく時期には理念が必要で、何に命を使うか、死んでもこれだけは絶対に譲れないと守るべき自らの『掟:おきて』を持っているかどうか、会社の『掟』、個人個人の『掟』を持っているかどうかが、厳しく問われているのです」、そう発言集にも記されています。「掟:おきて」という言葉に込められる庄司社長の哲学に心を打たれました。

 尊敬する経営者、思想家であった庄司昭夫さま、どうか安らかにお眠り下さい。

今年も、札幌三吉神社の例大祭

Posted by 秋山孝二
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 札幌市中央区南1条西8丁目の札幌三吉神社例大祭(http://north.ninpou.jp/miyoshi/miyoshi.htm)が、今年も開催されました。気温はやや低めでしたが、日曜日は天気にも恵まれて、祭祀の後、神社から札幌市内中心部を渡輿でした。

三吉神社境内で渡御準備

三吉神社境内で渡御準備

 6月の北海道神宮例大祭に先立ち、札幌のマチなかの風物詩で、すぐ近くで育った私も、幼い頃からの思い出がたくさんあります。そもそも札幌の三吉神社は、秋田県の「太平山三吉神社総本宮:http://www.miyoshi.or.jp/」の流れを継ぐ由緒ある神社です。HPには、「全国各地及びブラジル サンパウロの三吉神社並びに太平山講の総本宮」と紹介されていて、「霊峰太平山の山頂(標高1,171m)に奥宮、また秋田市広面赤沼に里宮が鎮座し、古来より≪勝利成功・事業繁栄≫ の守護神としてご崇敬を頂いております」と説明もあります。

 先日の例大祭には、秋田・総本宮の役員の方から新築改装のご報告、秋田の地元の方3名による三吉節(http://miyoshijinja.ftw.jp/rinnku.html)の奉納も披露されました。190万都市のど真ん中に、昔ながらの鎮守の杜があり、年一回のお祭りに多くの人が集う、これからも大切にしたいですね。今年は時間が無くゆっくり出来ませんでしたが、やかんで熱くなった日本酒が売れたでしょうね、一杯のお酒の量がそれぞれ大きく違うので、毎年楽しみ(?)です。