寺島文庫主催の第八期戦略経営塾、今年最初は日比谷公園内の「松本楼(http://www.matsumotoro.co.jp/)で開催でした。日比谷公園は、私にとっては1969年に始まるたくさんの思い出の場所です。
今回のプログラムは、桜田一洋さんのご講演でした。一昨年・昨年の秋山財団贈呈式でもご講演をお願いしました。
* 2017年 http://www.akiyama-foundation.org/news/2392.html
* 2018年 http://www.akiyama-foundation.org/news/3317.html
* 寺島実郎戦略経営塾――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%AF%BA%E5%B3%B6%E5%AE%9F%E9%83%8E%E6%88%A6%E7%95%A5%E7%B5%8C%E5%96%B6%E5%A1%BE
この松本楼は、中国革命の父・孫文と梅屋庄吉との深い関係でも有名です。1階ロビーの右手に展示してある燭台付きのアップライトピアノは、梅屋庄吉邸において孫文夫人である宋慶齢が弾いていたピアノで、国産のもっとも古いもののひとつです。
日比谷松本楼になじみ深いお客さまだった革命の志士・孫文、辛亥革命時に日本に亡命中で、松本楼の代表取締役会長夫人の祖父であり、現社長 小坂文乃の曾祖父にあたる梅屋庄吉に連れられて、革命運動のためにしばしばここを訪れていました。梅屋庄吉は、中国革命の父と称えられる孫文を一生をとおして、物心両面で支えました。松本楼の再建後に、「孫文夫人・宋慶齢ゆかりのピアノ」が店内に展示されることとなりました。
* 孫文と梅谷庄吉――> http://tabinaga.jp/sonbunumeya/index.html
桜田一洋さんのお話をこの歴史的な日比谷松本楼で聴いていると、歴史の一ページを刻んでいるような気になります。会場を離れる時、懐かしの日比谷公会堂の横を通ると、1969年当時の騒然とした思い出が体をよぎり、笛の音が聞こえてくるようでした。日比谷野外音楽堂とともに、一生忘れることのない私にとっての歴史的場所です。