近藤家@四街道(上)

Posted by 秋山孝二
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 秋山財団の『愛生館文庫 - 秋山記念生命科学振興財団 (akiyama-foundation.org)では、デジタルコンテンツ作成で取材に行った先で新たな発見が生まれてきています、歴史の中の人々の繋がりには何か運命的な出会いを感じる昨今です。

 その一つ、四街道市の『近藤家近藤家住宅主屋ほか/千葉県 (chiba.lg.jp))』をご紹介します。四街道市下志津新田地区の中央部に位置、江戸末期に武州多摩郡から犢橋村(こてはしむら、現在の千葉市)に移り、さらにこの地に移り住んだとされている旧名主、旧千代田町長宅です。

 門には近藤登之助の表札、六代目登之助の名前は、江戸時代に浜松、気賀、金指の関所を守る旗本・近藤氏が代々襲名し、それにあやかっていたそうです。五代目貴義の弟・文内岱(ぶんないたかし)も気賀に縁があったとか。三代目・四代目の時代から、その旗本の子孫が千葉で「江戸屋」という呉服屋を営み、道路や医学校建設、銀行設立を支援し、親交があったため、浜松を訪ねて十四代用治氏とも現在歴史交流を続けているそうです。

門には近藤登之助の表札

門には近藤登之助の表札

 一歩入ると、広大な敷地の庭が広がり、奥には林の景観も。

 敷地内の隣には古民家に似合った賃貸のアパートも。

 主屋にはそれぞれ趣のある部屋が幾つもあり、由緒ある展示物が所狭しと並んでいました。とても一回の訪問では理解できないので、またお伺いすることをお約束しました。

 その中で、近藤家は川口家、松本家とも姻戚関係にあり、松本順(良順)揮ごうの掛け軸が目に留まりました、二行書です。幕末から明治に掛けての世の中の世情に対する彼の思いを表しています、新選組の近藤勇ほか旧幕臣たちへの思いを馳せてでしょうか。

* 川口家ーー> 秋山孝二の部屋 (akiyama-foundation.org)

* 松本順ーー> 秋山孝二の部屋 (akiyama-foundation.org)

さらに敷地の隣には、また貴重な歴史史料の展示もありました、(下)につづく。