『カプチル』、ナッツリターン事件

Posted by 秋山孝二
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 NHK総合テレビの「アナザーストーリー『韓国 ナッツリターン事件の衝撃』」、事件に関わった人々のそれぞれの人生を追う企画、今回は「カブチル」に行きつく深い内容。社会的経済的に地位の高い人が横暴な振る舞いをする「カプチル」という構造的な問題を炙り出し、さらにその後、韓国独特の階級社会に闘いを挑む人々の物語でした。

* 韓国 ナッツリターン事件の衝撃 - アナザーストーリーズ 運命の分岐点 - NHK

 この『大韓航空ナッツ・リターン - Wikipedia』事件は、当日大きく報道されてはいましたが、企業のオーナー家の横暴としか受け止めていなかった私ですが、今回、その背景の深掘り取材を観て、韓国社会の底流にある価値観、そして日本にも似たような深層意識を呼び起こしました、昨今の『モンスター○○!』です。

* カプチル 意味 - 検索 (bing.com)

* 「ナッツ姫」事件から8年、パワハラ告発が相次ぐ韓国 「カプチル」撲滅の道は遠い:朝日新聞GLOBE+ (asahi.com)

 その被害にあったチーフパーサーのパク・チャンジンさんは、その後の社内・職場での酷い扱いにもかかわらず、多くの市民の拍手に後押しされて敢然とこの悪に立ち向かい、社会運動としての潮流を創り出しました。

“ナッツ姫”への賠償請求は棄却されたが…「ナッツリターン事件」の被害者が一部勝訴 - ライブドアニュース

 大韓航空の副社長はもちろんですが、その妹も数年後に同じような事件を起こし、懲りないオーナー家として社会を騒がせています。韓国社会の話として片づけるのではなく、日本の各セクターにおける『いじめ構造』、『パワハラ・セクハラ』、『クレーマーの蔓延』等に立ち向かう勇気が我々にあるのかどうか、今問われているような気がします。