公開対談「メディアと政治、市民」

Posted by 秋山孝二
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 ジャーナリスト・作家の外岡秀俊さんと法政大学法学部教授の山口二郎さんの公開対談、お盆でお休みの人も多いかと思いましたが、当日は会場満席の160名が集まり、関心の高さを示しました。外岡秀俊さんは、私の小・中・高の三年後輩、山口二郎さんはメディアアンビシャス代表世話人。主催は、メディアアンビシャス(http://media-am.org/)、日本ジャーナリスト会議北海道(http://jcj-daily.seesaa.net/)、さっぽろ自由学校「遊」(http://sapporoyu.org/)で、会の冒頭、私はメディアアンビシャス世話人の一人としてご挨拶をしました。

* 外岡秀俊 (http://www.asahi.com/topics/word/%E5%A4%96%E5%B2%A1%E7%A7%80%E4%BF%8A.html

* 山口二郎 (http://www.yamaguchijiro.com/

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 私なりの問題意識は、最近の関心事と共に以下の通りで、事前に主催者にもお伝えしておきました。

1)昨年のブリグジット、トランプ現象で最近よく目にする「post-truth(ポスト真実)」、「post-truth-politics」時代において、従来のマスメディアと新たなソーシャルメディアの関係性は?

2)「post-truth(ポスト真実)」の時代、市民はどう真贋、真実を見極めたらよいのか?

3)議会制民主主義が機能しない時、市民の政治参加のオルタナティブは何か?

4)市民として今の政治に「嘆き」「憤り」を越える行動として何が期待されるか?

post-truth(ポスト真実)~「客観的事実(真実)より感情的な訴えが勝る感情化社会の到来」を示す言葉>

* http://www.bbc.com/japanese/38009790

* http://kyodo-pr.co.jp/pr-souken/column/2017/02/08/118/

お二人の公開対談!

お二人の公開対談!

 1時間15分の濃密な意見交換とその後のフロアーからの質問に対するやり取りも興味深かったです。

* 民主主義はいかに壊れるか

* 取材する記者たちのパソコンを必死に打つ姿に、『新自由主義』は文化にまで影響を及ぼしているのではないか

* 本来の記者の取材とは

* 市民による国会前抗議行動・全国各地のデモが確実に現政権に影響を与えていること

* 週刊誌を含めた昨今のマスメディアの報道の変化、潮目が変わってきている

* 議会での対峙が期待できないアメリカの「大統領制」の下、メディアの使命感は日本とは比較にならない程強い

* 新しい時代におけるSNSの影響

等、メディアと政治、そして市民の立ち位置、立ち振る舞い、お二人のお話は尽きることなく続きました。

 対談終了後の懇親会にも30名以上の方が引き続き参加し、現在の政治とメディアに危機感を募らせながらも、新しい時代の到来を感じさせるお盆の夕べとなりました。