北を語る会・移動例会(後)

Posted by 秋山孝二
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  一日目の余韻に浸りながら、二日目の最初は観光地の中の観光スポット・富良野「風のガーデン:http://www.princehotels.co.jp/newfurano/facility/garden/」、昔のゴルフ場には2回程行ったことがありましたが、途中から天を横に走る激しい雷だったのを覚えています。今では「ガーデンブーム」の先駆けとして人気沸騰ですね。昼食は美瑛町「ファームズ千代田:http://www.f-chiyoda.com/index.htm」でした。

 午後一番は、美瑛町「新星館:http://www.hokkai-bin.com/journal/k-05-sinseikan.html」、ここの大島館長は、東大阪にあるお好み焼き屋「伊古奈:http://www.lococom.jp/article/A27/28/227/30467/96124/L/」のオーナーです。東大阪のお店の近くには、司馬遼太郎記念館(http://www.shibazaidan.or.jp/)もあります。

砦の上の「明新館」

美瑛軟石の石垣・「新星館」

  とにかく、周辺の雰囲気とは大きく異なった「砦」のような美瑛軟石による石垣の上、大島館長にお聞きすると少しの表土を取り除くとこのような岩がごろごろしている土地柄とのことでした。館内には須田剋太(http://www.osaka-art.jp/genbi/suda/about_suda.html)の力のある絵画・書、島岡達三(http://www.koumi-town.jp/museum/exhibition/shimaoka.htm)の作品が集められていて、強いメッセージを感じました。

熱烈館長

熱烈:大島館長・須田剋太を語る

  続いては、上富良野町「後藤純男美術館:http://www.gotosumiomuseum.com/index.html」です。日本画の大家、北海道の風景もたくさん書かれています。オホーツクの流氷、十勝岳連峰等の作品は大変な迫力で釘付けになりました。「白色」とひとくくりにしても、多彩な種類で表現されていて、作品からは厳寒の張り詰めた緊張感が伝わってきます。絵具の原材料が違うのだと、長時間熱心にご案内して頂いた館長から伺いました。

「後藤純男」美術館・玄関

「後藤純男」美術館・玄関

  夜は白金温泉のホテルで、旭川からお越し頂いた旭山動物園(http://www5.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/)園長・坂東元さんのご講演でした。「伝えるのはいのちの輝き」と題してのお話は、前任の小菅正夫園長(高校の2年先輩:http://www.asahiyama-movie.jp/interview_encyo.html)とは一味違うキャラクターで、「野生のいのち」と真摯に向き合ってきた体験がにじみ出ていて、本当に感動しました。「行動展示」よりも「営み展示」の方がより的確な表現である、「入場者数」を最優先で追い求めると動物が単なる「道具」となってしまう、動物園の目的はいらっしゃった人々の満足度向上であるべき等、的を射たメッセージの数々でした。知床が世界遺産に指定されて5周年記念イベントの帰り、大変お疲れの所を来て頂き心から感謝でした。

旭山動物園・坂東園長の熱弁

旭山動物園・坂東園長の熱弁

  翌朝は、前日に続いて再度、「十勝岳望岳台:http://www.ekinavi-net.jp/railway/jr-furano/biei/bogakudai.html」からの眺望にチャレンジしました。頂上付近は流れる雲で覆われていましたが、周辺の雰囲気も十分伝わってきて、圧倒的な自然の景観を目の当たりにして、何か深々とお辞儀をしたくなる気持でした。

 連日の超一流の場・講演者・演奏者から、本物の「いのち」、「文化」が発する輝きとエネルギーをたっぷり浴びて、大変贅沢な旅となりました、皆さん、ありがとうございます!

北を語る会・移動例会(前)

Posted by 秋山孝二
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 ユニークな異業種交流の「北を語る会」・20周年記念移動例会が、総勢40数名・二泊三日で富良野・美瑛・白金温泉・旭川を巡る旅になり、密度の濃い企画の数々は、感動につぐ感動で息つくヒマもありませんでした。北海道は素晴らしい、惚れ直しですよ! 

 まず1日目は、今春オープンした富良野「カンパーナ六花亭(http://www.rokkatei.co.jp/facilities/campana.html)」です。ブドウ畑を育成中で、数年後には素晴らしい場となるのでしょう。ここからの眺望も、坂本直行・相原求一郎作品ギャラリーも、お洒落でセンスが抜群でした。ここでの昼食後は、富良野市内に同様に春開設した「フラノマルシェ:http://www.furano.ne.jp/marche/」です。連休の初日でもあり、沢山の人で賑わっていました。

六花亭ブドウ園より

カンパーナ六花亭・ブドウ園より十勝岳を望む

   次はお馴染みの「富良野演劇工場:http://www.furano.ne.jp/engeki/engekiopen16.htm」です。今上演中の富良野グループ(http://www.furanogroup.jp/)「歸國」を観ました。面白い設定だとは思うのですが、少々無理があるのかな、とも。場面・場面は現代への批判的メッセージも良く分かりますが、「英霊」が今を語る違和感というか、しゃべり過ぎというか、もっと「霊的」であって欲しかった(?)、シナリオとして後半部の刺された息子の登場は冗漫な気がしました。私にとっては昨年の「屋根:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=584」の方がはるかに胸に迫りましたが。かなり期待していただけに残念でした。

富良野グループ演劇ポスター

富良野グループ演劇ポスター

  そして1日目の宿泊場所、「ハイランドふらの:http://highland-furano.jp/」です。ラベンダー畑が香りも上品で見事でした。

富良野高原ホテル・ラベンダー畑

ハイランドふらの・ラベンダー畑

 夜も盛りだくさん、まずは「風と啄木鳥(きつつき)」のギター・尺八のコラボ演奏、ギターは富良野市内でスナック「啄木鳥」を開業している小林庸さん、尺八は山中詔市さんです。「北の国からのテーマ:http://www.youtube.com/watch?v=hsSAnsrQvLk」に始まり北島演歌まで、素晴らしいハーモニーでしたね。特に尺八の音色は多彩で色っぽかったです。

 そして「富良野メセナ協会:http://d.hatena.ne.jp/nobuko945/archive」代表・篠田信子さんのご講演でした。(社)企業メセナ協議会(http://www.mecenat.or.jp/)とも連携した活動をされています。篠田さんは、日本で初めてのNPO法人「富良野演劇工房:http://www.furano.ne.jp/engeki/」の初代理事長で、富良野の演劇を永年地域で支えてきた第一人者です。(財)北海道演劇財団(http://www.h-paf.ne.jp/)でも設立以来、大変お世話になっています。

 「文化を手法にまちの活性化を願う」、その草分けとして市民活動をリードし、地域の方々を信頼してすそ野をいつも広く展開して、「演劇のまち・富良野」、「文化の香るまち・富良野」、「50年後の子供たちに宝を残したい」と語りかける彼女の一言ひと言に説得力がありました。行政へのアプローチもポイントをつかんでブレず、怒らず、男はその点ダメですね、女性の「しなやかな強さ」を受け止めました。

 「FURANO」を満喫した一日となりました。