「まちエネ大学プレ」、スタート!

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 「まちエネ大学:http://www.greenpower.ws/machiene_unv」が、全国5か所でスタートしますが、そのプレ企画が先日、東京についで札幌で開催になりました。ここまで御尽力頂いた「グリーンTV(http://www.japangreen.tv/」の水野雅弘社長、萩谷衛厚さん、ありがとうございます。札幌スクールでは、「きたネット(http://www.kitanet.org/index.html」も共催です、常務理事の宮本尚さんにも感謝致します。

グリーンTV・水野社長

グリーンTV・水野雅弘社長(中央)、裏方でご活躍の萩谷衛厚さん(右)

 今回の進行は、「(有)ドリームコーチ・ドットコム(http://www.d-coach.com/」代表取締役の吉田典生さん、「勝屋久事務所(http://www.independents.jp/data/supporter/2013/07/post-18.html)」プロフェッショナルコネクターの勝屋久さんです。冒頭から毒気に当てられて(?)参加者はしばし沈黙だったかも。徐々にこのシリーズの意図することを感じ始めて、何とも和やかなコミュニケーションの場となって行きました、楽しみです!

お二人のキャラクターも

吉田典生さん、勝屋久さんのキャラクターも存分に

 さらに登場したのが、「変人(失礼!)・中央官僚」・経産省資源エネルギー庁の村上敬亮課長です、とにかくユニークが歩いているようなキャラクター、これまでの「お役人」のイメージを一新です、よく今日ここまで霞が関を生きてきたと、エネルギーを頂きました。

 「まちエネ大学」の目的は、「ネットワークづくり」であること、それは新たなコミュニティづくりであり、「ちゃんとつながってもらいたい」とも。

村上課長

プログラムにあった映画「Pawer to the people(http://unitedpeople.jp/p2p/)」 も勇気を貰いましたね、とにかく皆さんの笑顔が素晴らしい。ドイツの自立した市民力を強く感じました。「電力コスト」を日々の暮らしでしっかり意識しなければならない時代になっていくこと、「エネルギー革命」と「情報革命」が社会を変えていくきっかけになっていくこと」等、キーワードがたくさんありました。
今回は「プレ企画」で、来月からいよいよ「まちエネ大学」が札幌での開始します。「担い手」として手を挙げる、挙げようとしている方々にたくさん集まって頂きたいものです。
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第1回 まちエネ大学さっぽろ講座 (開催概要:http://www.greenpower.ws/localschools/hokkaido_scinfo

・日時:2013年11月20日(水)14:00~16:30

・会場:北洋銀行 本部 7F会議室 ・定員:30名程度

・参加料無料、テキスト代(第1回~第4回分)3,000円(税込)

(講座内容) 再エネビジネスを通じて持続可能な地域をつくる、再エネビジネスのパイオニアに出会う! 再エネの最新動向を知り、全国各地で再エネ事業を立ち上げたリーダーの体験談を聞きながら、事業計画を作り始めます。

(ゲスト講師) 村上敬亮 資源エネルギー庁新エネルギー対策課長 1990年通産省入省。2009年7月より地球環境対策室長として地球温暖化問題の国際交渉に従事。2011年9月より現職として日本の再エネ政策を担当。

鈴木 亨 NPO 北海道グリーンファンド 理事長 自治体職員、生協職員などを経て、同法人に事務局長として参画。2001年、日本初の市民出資による風力発電所「はまかぜちゃん」(北海道浜頓別町)を実現させた。これまでに、北海道、青森、秋田などで合計16基の風力発電を運営。

(地域ファシリテーター)※第三回まで地域のファシリテーターが担当。 加藤知愛 株式会社イディアリズ 代表取締役 北海道教育大学大学院修了。北海道大学国際広報メディア・観光学院広報ジャーナリズム専攻博士課程在籍。研究テーマは「公共合意形成」「社会的企業」等。地域コミュニティ形成を実践する株式会社 イディアリズを2012年設立し現在に至る。

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英語上達の医療現場を

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 異業種交流会で長年お世話になっているコチェフ・アレキサンダーさん、(株)オレンジバード(https://ja-jp.facebook.com/orangebirdinc)の代表取締役ですが、医療機関の経営者の勉強会「木朝会」例会でお話をして頂きました、テーマは、「英語上達で医療の現場が変わる!~付加価値型医療サービスの実現に向けて~」。

 木朝会については、これまで何回かこの欄に書いています。

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%9C%A8%E6%9C%9D%E4%BC%9A

 今年7月、北海道大学で学生に対して「ビジネスの分野での英語」について私もお話をする機会がありました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=17167)。サービスにおける「言葉」の持つ重要性、あらためて考えてみる価値はあります。

コチェフ・アレキサンダーさん

コチェフ・アレキサンダーさん

英語上達の価値を

英語上達の価値を

 今、巷では「医療ツーリズム」が人気です、札幌圏の優れた医療機関サービスを、外国の方々へも提供できる環境づくり、とりわけまずは英語を皮切りとした納得のいくコミュニケーションによる信頼形成は大切ですね。今回のお話は、大変説得力があり、参加した医療機関の理事長(医師)の皆さんにも、貴重な場となりました、コチェフさん、ありがとうございました!

10月の藻岩山、山麓で

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 10月の札幌は、心のふるさととしての「藻岩山&山麓」でしょうね。これまでにもこの欄に、「藻岩山」関連を書いています(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E8%97%BB%E5%B2%A9%E5%B1%B1)。

 今年の秋は、北斜面のロープウェイとケーブルカーを乗り継いで頂上へ、大勢の人で賑わっていました。空気は澄んでいて、北の暑寒別連峰もしっかり視界に入っていました、やはり懐かしいですね、この札幌のマチは。

都心のすぐ近くにこんな山道が

都心のすぐ近くにこんな山道が

藻岩山山頂から市内中心部を望む

藻岩山山頂から市内中心部、暑寒別方面を望む

山麓の伏見稲荷もにぎわい

山麓の伏見稲荷もにぎわい

これぞ寄付!、最新ニュースから

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 先日ご紹介したOSF(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=18021のお二人、Mr.Bill RauchとMs.Cynthia Riderの連名で、下記メールが届きました、すごいですね!!

~~~~~~~~~~~メール コピー

We are thrilled to announce today an extraordinarily generous gift of $3 million from the Paul G. Allen Family Foundation. This gift supports the renaming of the Elizabethan Stage/Allen Pavilion to the Allen Elizabethan Theatre.

For over 50 years, the Allen family has had a deep commitment to the Oregon Shakespeare Festival. We are profoundly grateful for their support and thrilled that the Allen Elizabethan Theatre will honor the family’s long history with OSF.

< 日本語 訳 >

“今日1011日、ポール・アレン氏、及びアレン家族財団より300ドルの寄付を受け取りました。同時に「エリザベス野外劇場」が、今後、「アレン・エリザベス劇場」と改名されます。 これまで50年以上に及びOSFをサポートしてきたポール・アレン氏とその家族財団への感謝を表すための野外劇場の改名となります”

Paul G. Allenは マイクロソフト社の共同創業者、http://www.pgafoundations.com/

* Mr.Bill Rauchは、OSF芸術部門の最高責任者

* Ms.Cynthia Riderは、OSF経営最高責任者

~~~~~~~~~~~~~メール コピー おわり

エリザベス野外劇場(1190席)

寄付により名称が変わる「エリザベス野外劇場(1190席)」

これまでにも多額の寄付が寄せられています!

これまでにも多額の寄付が寄せられています!

北のサカナの声を聴こう!

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 認定NPO法人北海道市民環境ネットワーク(通称「きたネット」)(http://www.kitanet.org/index.html)のフォーラム、昨年は設立10周年の記念の年でした(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=14951)が、今年も開催しました、第11回目です。

 今年のテーマは、「北のサカナの声を聴こう。」で、河川の生物多様性について、日本では北海道だけに生息する森のサカナ・オショロコマに焦点を当てて、地球温暖化の意見交換となりました、大変興味深い一日でした。近いうちに、こちらに録画を掲載します――>http://kitanettv.blogspot.jp/2013/12/2013abc.html

案内ポスター・チラシ

案内ポスター・チラシ

プログラムの紹介から~~~~~~~~引用

2013年7月1日、北海道では、全国に先駆けて「北海道生物の多様性の保全等に関する条例」が施行されました。きたネットのネットワークには、生物多様性を守るために活動する団体が多数参加しています。今年の「きたネット」フォーラムは、北海道の渓流にすむ魚、オショロコマに焦点をあて、川の生態系保全を考えます。また、各地の会員の森と川の取り組みや、フィッシュソン実施提案などの分科会を行います。

基調講演
「河川の生物多様性‐森のサカナ・オショロコマと地球温暖化」
世界分布の南限にあたる本道のオショロコマは、地球温暖化の影響を世界で一番早く被る地域個体群です。森と川をつなぐ使者をめぐって、川の生態系保全にどう向き合うべきか考えます。
コーディネート・司会・進行 長谷川雅広氏(オフィス・マルマ):http://malma.jp/

■基調講演 河口洋一氏  (徳島大学工学部准教授http://www.tokushima-u.ac.jp/

■パネルディスカッション

パネリスト
河口洋一氏 (徳島大学工学部准教授:http://www.tokushima-u.ac.jp/
山口ちえ氏 (NPO法人ねおす「大雪山自然学校」):http://blog.goo.ne.jp/daisetsu_2005/
河原 淳氏 (NPO法人えんの森):http://least-shrew.jp/enmori/

この図に尽きる!地球温暖化と川の生物多様性

この図に尽きる!地球温暖化と川の生物多様性

徳島大学・河口先生

徳島大学・河口先生

オショロコマの専門家・長谷川さん

オショロコマの専門家・長谷川さん

 午後の3つの分科会もそれぞれ大変興味深かったです。「川のサカナ」ではなく、「森のサカナ」のゆえんがよく理解できました。川魚にとって、その餌の50%以上が陸上昆虫他の生物とか、生態系の絶妙なバランスに息をのむ感じでした。

「六華サロン」、丸5年を迎え!

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 高校の同窓会は札幌ばかりでなく、東京では「東京六華同窓会:http://www.tokyorikka.jp/」として札幌よりも長い歴史を誇っていますが、その中で満5年を迎える「六華サロン:http://www.tokyorikka.jp/rikkasalon/rikkasalon.html」は、若い現役世代が中心となって、毎月熱く語る場となっています。先日、たまたま日程が東京滞在中だったので、遅れてでしたが参加しました。狭い事務所に30人以上が詰め掛けて、会の後の懇親会も含めて、世代を越えた語り場となりました。ここまで引っ張ってきた八谷さんのご尽力に感謝します。

狭い事務所に30人を越える参加者が!

狭い事務所に30人を越える参加者が!

 「サロン」の会の後の懇親会で、30代・40代の現役世代と話をしましたが、このようないわゆる「異業種交流」の大切さをあらためて感じましたね。これまで同窓会というと、自分の仕事とか政治の立場を持ち込まないようにみたいな、暗黙の受け継いできた雰囲気を感じていたのですが、昨今はむしろ、若手世代を中心に積極的に仕事の立ち位置から意見交換する「異業種交流」への期待が強いようです。

 先日も多くの方々が、経営者でも、中間管理者でも、いわゆるサラリーマンでも、日常の職場では率直な悩みを語る雰囲気ではなく、むしろ普段離れている「同窓生」という、ある意味で説明のいらない緩い場が、「ちょうどいい距離」の関係性として重宝な場となっているのかも知れません、面白いですね。言い方を代えると、どんな職場も昔より窮屈になっている、時間的にも余裕を失くしているのでしょうか。

  札幌でもこのサロンをモデルに、若い世代が集まる「六華交流会」が昨年から立ち上がりました。

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=17854

 今回のサロンのテーマは「相続」、高齢化社会では高齢者自身にスポットライトが当たる傾向がありますが、それらの人生を結局は最後に看取る、引き受ける世代の不安・悩みも、また立ちはだかる大きな課題なのでしょう。参加された現役世代の目の輝きと明るさが、私にとっては大変な希望でした、ありがとうございます。

「新渡戸」、東京銀座・教文館で

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 東京銀座の教文館ビル(http://www.kyobunkwan.co.jp/)3階で、「没後80年記念展:新渡戸稲造を知っていますか―世界が尊敬した真の国際人(http://www.kyobunkwan.co.jp/blog/archives/4430」が始まりました、今月31日まで開催中です。昨日は、開会第一号の訪問者としてじっくり見学しました、私なりのこだわりだったもので・・・・。

没後80年記念展示、「新渡戸稲造を知っていますか?」

没後80年記念展、「新渡戸稲造を知っていますか?」

入口で新渡戸先生もお出迎え!

入口で新渡戸先生もお出迎え!

コンパクトにまとまった新渡戸稲造先生のご業績展&ビデオ放映

コンパクトにまとまった新渡戸稲造先生のご業績展&ビデオ放映

 今年3月、私たち有志は、札幌で「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会」を立ち上げて、札幌市中央区南4条東4丁目の「遠友夜学校」跡地に予定される公園の一隅に、「記念館」建設等を実現しようとする動きを進めています。6月には記念フォーラムも開催しました。

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=17103

この様子はU-streamでもご覧頂けます(http://bit.ly/1cy4MZ5)。

 今回のこの記念展示会ですが、主催及び協力を見て、あらためて新渡戸稲造の果たした人材育成、地域開発における業績の幅広さと重さを感じました、「北海道大学」も名前を連ねたいところでしたね、北海道を代表して。

<主催> 教文館

<協力> 学校法人恵泉女学園、学校法人新渡戸文化学園、学校法人普連土学園、学校法人拓殖大学、学校法人東京女子大学、盛岡市先人記念館、花巻新渡戸記念館、十和田市立新渡戸記念館、NPO法人今井館教友会、日本基督教団銀座教会、実業之日本社、岩手めんこいテレビ、財団法人新渡戸基金 (順不同)

 日本の軍国主義化が顕著になり、新渡戸稲造が事務次長として大活躍した国際連盟をも脱退して戦争への道に突き進む時代、「BUSHIDO」を著して日本を世界に真摯に紹介し、日本の国際社会での存在感を示した信念と勇気、今こそ、私たちは立ち止まって彼の業績から深く学びたいものです。

 今月22日、【新渡戸稲造没後80年『新渡戸稲造事典』刊行記念講演会】が開催されます。

「ユーモアの人、悲しみの人、新渡戸稲造」   講師:佐藤全弘氏(大阪市立大学名誉教授)

日時:2013年10月22日(火) 15:00~16:30 会場:教文館 9F ウェンライトホール

 そして同日午後6時からは出版記念祝賀会があり、私も発起人の一人に名前を連ねています。今一度、新渡戸稲造の業績を振り返り、札幌の地が「遠友夜学校」の50年の実践の場であったことを再度確認するひと時としたいと思っています。

公開討論会、パネラーとして

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 北海学園大学開発研究所(http://hgu.jp/laboratory/laboratory06_01/)とNPO法人自治体政策研究所(http://www16.plala.or.jp/koukyou-seisaku/)の主催による「公開討論会 政治不信・議会不信の解消方策を考える」に、パネラーの一人として参加しました。いつものように、自分が登壇する時は撮影チャンスが限定されていて、少々説得力の無いもので申し訳ありません。この討論会の模様は、後日、インターネット上にアップされるので、ここにも掲載致します。――>https://www.youtube.com/watch?v=WXwDmhuCecQ

公開討論会開始前

公開討論会開始前

パネラー席

パネラー席

 この会の趣旨は、「 議会不信は投票率の低下に現れており、投票率の低下は民主政治が危殆に瀕している兆候である。代表権限逸脱を制御する自治基本条例を制度・政策・理論の観点から多角的に討論し民主政治の蘇生方策を考察する」です。

以下、討論会趣意書からの引用です~~~~~~~~~~

< 論 点 >
・議会不信の現状認識
・なぜ、その状態が続いているのであろうか。
・自治基本条例は何のために制定するのか
・自由民主党の「ちょっと待った-自治基本条例」
・自治体の権限はどこまでか
・市民の政治参加の方策

開催趣意      北海学園大学開発研究所 小坂直人(所長)
論点提起      自治体政策研究所 渡辺克生(副理事長)

討 論
・ 自治体首長    高橋正夫 (本別町長)
・ 自治体議員   宮下裕美子(月形町議員)
・ 市 民       秋山孝二(北海道市民環境ネットワーク理事長)
・ 北海道自治体学会 大坂敏文 (事務局長)
・ 北海学園大学   内田和浩  (教授)
・ 司 会      森 啓   (開発研究所特別研究員)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  引用おわり

 私は「市民」の立場からの発言を求められていましたが、自由度が高く心地よかったですね。高橋町長、宮下議員、大坂事務局長、内田先生、それぞれのご発言を壇上でお聴きしていて大変興味深かったです。今のお立場で真正面から課題に向かっている様子、これを実感できたことが、私にとって最大の収穫でした。また、自治基本条例については、これまで報道程度の認識でしたが、森啓先生からいろいろお話を伺い、「市民自治」を勝ち取るというのもかなりのエネルギーと見識が必要だと感じました。条例を策定しても、形骸化していては意味がない、「市民自治」のこころの部分を高く掲げて「実を取らねば」と強く思いました。

 住民投票の是非の議論も面白かったですね。議会の果たす役割との関係性等、直接民主主義と間接民主主義との兼ね合い、私にとっても永年の課題解決のテーマでしたから。

米国オレゴン州ポートランドで

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 米国オレゴン州ポートランド(http://www.plans.jp/shashinshu/nishikaigan/062.html)は札幌の姉妹都市の一つで、その交流は最も古く、来年で55周年を迎えます。1980年代、私は札幌市の板垣武市長・国際部から経済交流推進の要請もあり、随分頻繁に足を運びました。このブログを始めた頃にも、私自身の大切な視座として書き留めました。

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=150

 先日、アッシュランドのOSF視察の後、久しぶりに訪問しましたが、この30年間の変貌ぶりに驚きました、特にダウンタウンの再開発にですね。80年代は古い建物が「放置されていた」ような気がするのですが、今回はリノベーションで賑わいを取り戻していました。この間、「エコロジーなまちづくり」としても世界的に有名になっていますし、80年代の私たちの活動は、「IBEC札幌:International Business Excange Committee」を設立して、ポートランド州立大学(PSU:http://www.pdx.edu/)、ルイス&クラーク大学(http://www.lclark.edu/)と「インターンシップ・プログラム」を構築したこと、日系人会の呼びかけに応じて、アクティブリタイアメントホームの「いこい荘テラス:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=3882」設立へ寄附を行ったこと等、昨日のことのように思い出しました。また、札幌市の国際交流と言えば、元国際部長・杉岡昭子さんを忘れてはなりません。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=2436

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=1244

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=323

 今回の目的は、「地域と演劇・劇場」です。昔、兵器倉庫だった建物をリノベーションして、今は大小二つの劇場に変貌した場を訪問し、これを運営する方から説明・案内をしてもらいました。

兵器倉庫をリノベーションした劇場エントランスホール

兵器倉庫をリノベーションした劇場エントランスホール

屋根を支える支柱も鋼鉄製に見せた木製、エコロジーな雨水活用のダクトも

屋根を支える支柱も鋼鉄製に見せた木製、エコロジーな雨水活用のダクトも

地下には小劇場と公共展示スペースも

地下には小劇場と公共展示スペースも

 約1時間半の施設ツアーの中で、「エコロジー」という言葉を何回も耳にしました、「環境に優しい建物・設備」は最高位のコンセプトで、それを誇りにしている表情が見て取れました。

 来年の55周年記念では、いろいろな記念行事が企画されるのでしょうが、是非、この機会に札幌の演劇とオレゴンの演劇との新たな交流と歴史が始まるように、私も微力ながら努力したいものです。それが、見てきた者の責任というものでしょう。

「OSF 2013」 in アッシュランド(後)

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 アッシュランドは2万人程の小さな町(http://www.ashland.or.us/)、ただ、まち全体が「テーマパーク」のような芸術・文化の雰囲気でいっぱいです。「OSF」を支えるアカデミックセクター、地元商工会議所、市民団体等、そのすそ野は広く、多彩です。

 芸術・文化分野で多彩な人材を輩出する「南オレゴン大学(http://www.sou.edu/」は、アシュランドに本拠地を置くリベラル・アーツ・カレッジで、「Council of Public Liberal Arts Colleges」 の加盟大学です。学生数5500名ほどで比較的小さな大学、35の専攻を備え、学生は少人数制講義で演劇の専門的講座も行っています。

南オレゴン大学 入口

南オレゴン大学 入口

まちの大通りのバナー

まちの大通りのバナー

建物の塀にもアートが

建物の塀にもアートが

古い教会はチャレンジな舞台としてリノベーション

古い教会はチャレンジングな舞台として

中はリノベーションでキャバレー仕様へと

中はリノベーションでキャバレー仕様へと

 今回、このフェスティバルを担う方々からは、大変貴重なお話を伺うことができました。例えば、「OSF」が目指すのは、「Destination Theater」であること。開かれたフェスティバルであり、芝居はもちろんオーディションを経ての公演、実行委員会の責任者も全米から3年間契約で公募し特に任期はないとのこと。「OSF」だけが魅力的であるのではなく、レストラン、ショップ、ワイナリー、学校等、コミュニティ全体にとって「よい体験」であるべきとの理念を持っていること。一気に今日の形態になったのではなく、野外劇場からスタートし、インドア劇場の大、小の建設、規模の拡大に伴って研修プログラム・アウトリーチプログラムの充実、顧客に対する戦略的掘り起こし策も懐が深いです。チケット戦略、広報等、劇場に足を運んで頂けるようにとの緻密な働きかけは、実績を積み重ねてきた「歴史」を感じます。

 今後の「創造都市札幌」構想に大変貴重なお話ばかり、気温は低く青空も最後の日だけでしたが、現場感覚から得るものが多い訪問でした。

「OSF 2013」 in アッシュランド(前)

Posted by 秋山孝二
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 Oregon Shakespeare Festival:OSF(オレゴン・シェークスピア・フェスティバル)http://www.osfashland.org/とまちづくりをテーマに、北海道演劇財団(http://www.h-paf.ne.jp/)関係者による調査・研究のツアーに参加してきました。

 米国オレゴン州アッシュランドは、札幌の姉妹都市ポートランド市の南460キロ、サンフランシスコとのほぼ中間点にある人口2万人のこじんまりした町ですが、この「OSF」で世界的にも有名です。1935年にアンガス・ボウマーによって始まった最も古く大きなプロフェッショナル劇場でのフェスティバルで、全米、外国から、毎年40万人の人々が訪れます。

オレゴン・シェークスピア・フェスティバル 2013

オレゴン・シェークスピア・フェスティバル 2013 10演目(2月~11月)

中心部の劇場群

中心部の劇場群

商工会議所・スタッテリー専務理事(左)とOSF・ギブス理事(右)

商工会議所・スタッテリー専務理事(左)とOSF・ギブス理事(右)

 今回、私たちは今札幌で続けている芸術・文化都市創造の一環で、「演劇によるまちづくり」の基盤等について、現場感覚を磨くことと、継続的にこれらを支えて来ている方々にインタビューを試みて、札幌におけるヒントを得たいという目的でした。

 今、札幌では、毎年11月の「札幌劇場祭:TGR(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=6621」、「演劇シーズン夏・冬(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=17643)」等、これまでの多くの方々の努力により、市民の暮らしの中に演劇が定着し始めてきています。これをさらに発展・進化させて、プロフェッショナルな役者、演出家、照明、衣装等も含めた「産業」としての基盤を創り上げたいとの夢を持ちながら、アッシュランドの方々からのお話を聞きました、大変貴重なお話の数々、これらを活かして今後の札幌での活動に繋げたいものです。

メンバーと記念写真

メンバーと記念写真

【追記:10月4日】 地元メディアに掲載されました。
http://www.ashlandchamber.com/News.asp?NewsID=921

「新渡戸・南原賞」授賞式 2013(後)

Posted by 秋山孝二
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 「東京神田・学士会館(http://www.gakushikaikan.co.jp/」といえば、毎年祝賀会で使っているこの部屋、今年は丁度この授賞式の二日前に最終回を迎えたTBS人気番組「半沢直樹(http://www.tbs.co.jp/hanzawa_naoki/」の役員会の場所として使われました、驚異の42%越え視聴率、「倍返し」で大いに話題となりましたが、こちらは早速、「恩返しプラン」だそうです!

授賞式の二日前に最終回を迎えた「半沢直樹」のクライマックス舞台の場

授賞式の二日前に最終回を迎えた「半沢直樹」のクライマックス・土下座の場面(新聞左)

 折角なので、同じ場所で私も一枚撮りました、本当は土下座をしている香川照之さんの方が私向きではありますが・・・・。

堺さんの場所で、私も

堺雅人さんの場所で、私も

 もう一つ今年の話題は、角谷先生の「長靴」でした。岩手山村塾でのご活躍はじめ、いつもこの姿で活動に励まれています。

角谷晋次さんのトレードマーク、長靴!

角谷晋次さんのトレードマーク、長靴!

 いろいろ話題満載の今年の「新渡戸・南原賞」授賞式・祝賀会、10年目の節目を終えてこれからますます価値を創り出していきたいものと、終了後も関係者の方々と誓いを新たにした次第です。

「新渡戸・南原賞」授賞式 2013(前)

Posted by 秋山孝二
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 「新渡戸・南原賞」授賞式・祝賀会が、東京神田・学士会館で第10回目として開催されました。

 「新渡戸・南原賞」授賞式については、これまで何回も書いてきています(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%96%B0%E6%B8%A1%E6%88%B8%E3%83%BB%E5%8D%97%E5%8E%9F%E8%B3%9E)。

 今年の受賞者は角谷(かどや)晋次さんと坪内南さんです(http://www.akiyama-foundation.org/news/470.html)。坪内さんはこれまでの受賞者の中で最年少、10回目を迎えて、今までの新渡戸・南原研究をされてきた方々から、その精神をフィールドで実践されている方々へと大きく顕彰対象を代え、さらに今回受賞されたお二人は、ともに東日本大震災に関連する地域でのご活動ともなりました。

角谷先生(左)と坪内さん(右)

角谷晋次さん(左)と坪内南さん(右)

* 角谷晋次さん: 学校法人 盛岡キリスト教学園  理事長(http://www.gaccom.jp/kindergarten-721.html

* 坪内南さん: ビヨンドトゥモロー:一般財団法人 教育支援グローバル基金(http://beyond-tomorrow.org/ 理事・事務局長

「新渡戸・南原賞」運営委員会・草原委員長の開会ご挨拶

「新渡戸・南原賞」運営委員会・草原委員長の開会ご挨拶

角谷さんの業績を紹介する大津光男さん

角谷さんをご紹介する大津光男さん

坪内南さんをご紹介する橋本大二郎さん

坪内南さんをご紹介する橋本大二郎さん

 今年も、ご登壇頂いた皆さまの素晴らしいお話は、出席者の方々に多くの感動を与えるものになりました。東日本大震災と真摯に向き合って、若い世代の人材育成にご尽力されている様子を知り、まさに新渡戸稲造、南原繁の理念を具現化する活動であり、心から拍手を送りたいですね、これからの引き続きのご活躍を期待しています!

「とよひら・りんく」に期待!

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 木朝会9月例会は、21クラブと合同でとよひら・りんく(http://www.nishioka-hosp.jp/」の取り組みの報告でした。

西岡病院・五十嵐知文副院長

西岡病院・五十嵐知文副院長

地域包括ケアシステムの構築へ

地域包括ケアシステムの構築へ

 厚生労働省の補助金事業ですが、医療機関完結型から地域の取り組みへとこれからの発展・深化・進化を期待したくなりました。

< とよひら・りんく >  ~~~~~~~~~~~~

札幌市豊平区西岡・福住地区在宅医療連携拠点事業推進協議会(通称「とよひら・りんく」)は、平成23年6月、札幌市豊平区西岡・福住地区において、地域の医師、歯科医師、看護師、薬剤師、社会福祉士などの多職種協働による包括的かつ継続的な在宅医療の提供を目指すとともに、今後の在宅医療に関する政策立案や均てん化などに資することを目的に設立されました。

  • 多職種連携の課題に対する解決策の抽出
  • 在宅医療従事者の負担軽減の支援
  • 効率的な医療提供のための多職種連携
  • 在宅医療に関する地域住民への普及啓発
  • 在宅医療に従事する人材育成

協議会役員

会 長 中島 茂夫 (社会医療法人 恵和会 西岡病院 院長)
副会長 松本 修二 (松本内科クリニック 院長)
五十嵐 知文 (社会医療法人 恵和会 西岡病院 副院長)
寺本  信 (社会医療法人 恵和会 西岡水源池通りクリニック 院長)

 数年前に、この地域の札幌大学の先生から、「まちづくり」として地元商工会、住民、学校とともに、是非地域の医療機関の方々にも参加して頂きたいとの趣旨で、西岡病院ほかの経営に携わる恵和会理事長・西澤寛俊(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=16175)先生をご紹介したことがありました。都市型でも地方型でも、これからのまちづくりはセーフティネットとしてのインフラとして「医療機関ネットワーク」は欠かせない要件だと思いますね。

アイヌ文化とこれからの北海道

Posted by 秋山孝二
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 経済同友会の「札仙広福・四極円卓会議」が、今年は4巡目のスタートで第13回、北海道経済同友会のホストで開催されました。今年のテーマは「地方における成長線戦略」、特別講演は、札幌大学副学長・本田優子先生による「アイヌ文化とこれからの北海道」でした。私も個人会員の「ウレシパクラブ」を立ち上げて、今、アイヌ文化の伝承と啓発等でグローバルに大活躍です。

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=4680

経済同友会・「札仙広福」会議で本田優子先生のご講演

経済同友会・「札仙広福」会議で本田優子先生のご講演

 講演の冒頭に、今、全国で上映中の映画「許されざる者:http://wwws.warnerbros.co.jp/yurusarezaru/index.htmlについてのエピソードを語られ、大変興味深く聴きました。このリメイクのお話を、今回の監督・李相日さんから最初に本田先生が聞いていろいろアドバイスを行い、アイヌの方々はじめ、北海道のプロの役者さんたちも多数好演しています。映画のエンドロールには、「北海道演劇財団」、「前田一歩園財団」の名も銘記されていました。

 主演の渡辺謙さんについては、今年7月にこの欄に書きました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=17215)。アイヌ語のアドバイスで、渡辺謙さんと本田優子先生は、至近距離の時間を共有したようです、このお話はまた別の機会にゆっくり伺いたいものです!?

北海道の役者さんたちも大勢出演!

北海道の役者さんたちも大勢出演!

 仙台、広島、福岡、北海道の各経済同友会の代表の方々が、それぞれ地域の成長戦略を発表しました。各地の特色を活かした活動は、日本経済を支える一翼としての力を感じましたね。特に、「六次産業化」という表現よりも、「商農工連携」の方が現実的ではないかというご意見、すなわち、流通・生産のプロが「農」を支える発想の重要性を一様に語っていましたね。しかしながら、これには経済産業省、農林水産省が批判的とか。

 コラボレーションの時代において、地域課題の解決は、超党派的であり、総合的であり、従来の枠組みを越える「特区」的発想からしか活路を拓けない、そんな意を強くしました。

「バラトン」と聞いて

Posted by 秋山孝二
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 環境系の市民活動をされている皆さんには、すでにお馴染みの「バラトングループ(http://vimeo.com/51860396」は、この間、地球規模の環境問題への数多くの提言があり、時代を先取りしながらグローバルなオピニオンリーダーとしての存在です。私は当初、それがハンガリーのバラトン湖だとは知らずにいましたが、ワグナー・ナンドール財団(http://www3.ocn.ne.jp/~wagner/TOP.html)の関係でハンガリーをたびたび訪問しているうちに、「あっ、あのバラトン湖畔に集まるグループか」と気がついたのです。

メンバーはこちら(http://www.balatongroup.org/who-we-are/)

<これまでのこの欄への私の記載です>

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=7722

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=10357

 日本からは枝廣淳子さんが2002年からただ一人参加していて、今年で12回目とのこと。今年は第32回、世界から60人ほどが集っています。JFS(http://www.japanfs.org/ja/)通信によると:

~~~~今年のテーマは「テクノロジー」。休み時間や食事中に、旧知のメンバーからも新しいメンバーからも聞かれるのは、「フクシマの現状と見通し」「日本のエネルギー政策の今後」です。いかに世界の人々の関心がいかに高いかを(国内の方が低い……)を感じます。と同時に、国内でもそうですからしかたないのかもしれませんが、情報が世界に届いていないのだなあと……。今朝、テクノロジーに関する発表が始まるまえの小グループの議論で、「フクシマの事故を考えても、人は複雑で先進的な技術のほうに向かう傾向がある一方で、もっとシンプルでわかりやすく、レジリエンスの高い技術もある」という問題提起から、「だれが技術を評価し、だれが選ぶのか」も大事な議論のポイントだ、という話になりました。

 だれが技術を評価し、だれが選ぶのでしょうか?技術革新が便益とともにリスクを大きくする(原発のように)可能性がある場合など、「もっともっと(技術の進歩を)」に歯止めをかけるべきときがあるとしたら、その歯止めはだれがどのようにかけることができるのでしょうか?

 今朝の発表でも、遺伝子組み換え技術、温暖化に対するジオエンジニアリング(成層圏にエアロゾルを散布して太陽光を反射し、地球への入射を減らすといった、気候システムに対する大規模・意図的な工学的介入)といった技術が例として取り上げられていましたが、その結果を不特定多数の人が被る技術(原発もそうですね)についての評価や選択・決定はだれがどのように行うべきなのでしょうか。

~~~~~~~~~~~ 引用 おわり

 2011年3月の原発事故直後もそうでしたが、私自身とほぼ同じ思いを上手に表現してくれて、「レジリエンス」な思考の枝廣淳子さんの活躍は、環境系課題解決の方向性を示してくれます。最近、東京でのワークショップ等にもあまり参加できないのが残念ですが、北海道の地で引き続き活動は続けていますので、どうか宜しくお願いします、ね。

< 参照 >
* 枝廣淳子の環境メールニュース http://www.es-inc.jp

* 「幸せ経済社会研究所」~幸せと経済と社会との関係を見つめ直す  http://www.ishes.org/

* 「私の森.jp」~森と暮らしと思いをつなぐ  http://watashinomori.jp/

* 「変える」メソッドを経営へ  http://www.change-agent.jp/

* 「システム思考」に関する情報を提供  http://groups.yahoo.co.jp/group/systems_thinking_byCA/

* 日本から世界へ情報発信 ジャパン・フォー・サステナビリティ  http://www.japanfs.org/index_j.html

「2020東京五輪」に思う

Posted by 秋山孝二
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 すっかり秋の風情になった札幌ですが、皆さまは如何お過ごしでしょうか。一年に一度の「贈呈式」を終えて、つかの間ホッとしていたら、昨日、素晴らしい虹を久しぶりに目の当たりにしました、上空を見上げたのは何か月振りでしょうか、嬉しかったです。

財団事務所窓から、大きな虹がくっきり

財団事務所窓から、大きな虹がくっきり

 さて、少し時間が経ちましたが、2020年のオリンピックが東京開催で先日決まりました(http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE98601J20130907)。そんなつもりはなかったのですが、何とも日本人、早朝のライブで決まった瞬間を見ていました。時間が経って、ニュース等で、東京チームの最終プレゼンの様子も分かってきました。最も違和感のあったのは、多くの方と同様に、安倍晋三首相の「状況はコントロールされている」とか、「汚染水は原発港湾内に完全に封じ込められている」とかの場面です。広告代理店の仕事なのでしょうね、政治家の「どうだ!」と言わんばかりの振り付けは、アスリート達の爽やかさに比べて、美しくはないです。奇しくも「内閣広報室」のこの掲載記事、練習風景まで広報するのは悪乗り以外の何物でもありません(http://www.youtube.com/watch?v=SbHwxrnsHKg)。

 ただ、別の見方をすると、汚染水問題をはじめとする東電原発事故収拾に国が責任をもつことが、これで国際的な公約になったとも言えるのか、と。東京で建設工事がいっせいに始まった影響で、原発事故現場、及び被災地で働こうという人が集まらないという事態にならないよう、国が責任を持つことを世界に約束しました。東日本大震災の大地震や津波、そして原発事故を、オリンピック招致に利用したのではないことを、これからの長い活動の積み重ねで明らかにする責務が、安倍晋三首相には生じたのです。

 1964年の東京五輪、私は中学2年生、学校のテレビで見ていた気がします。高度成長期のシンボルの世界的イベント、2020年のそれは、56年後という連続性ではなく、21世紀の「サステイナブル」時代として、新しい都市と地方の関係性の象徴として、そしてグローバル社会の中の新しい日本としてのシンボルになって欲しいですね。

 いろいろこの間検索しながら、5年前に札幌でもお会いした池田香代子(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=88)さんのブログに出会い、ほぼ似たようなご指摘に共感しました。

< 池田香代子さんのブログ >

* http://blog.livedoor.jp/ikedakayoko/archives/51958705.html

* http://blog.livedoor.jp/ikedakayoko/archives/51958915.html

秋山財団贈呈式 2013 (後)

Posted by 秋山孝二
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 引き続いては会場を移しての贈呈式。「秋山財団賞」、「新渡戸・南原賞」、「研究助成」、「ネットワーク形成事業助成」の選考経過報告、授賞式、そして締めくくりは、今年度の「秋山財団賞」受賞・若菜勇先生による記念講演、「マリモはなぜ阿寒湖で丸くなるのかー総合科学的なアプローチによるその生態史の解明」でした。後日、秋山財団(http://www.akiyama-foundation.org/)HPで録画を掲載致します。

 今年度の受賞・受領者はこちら ――> http://www.akiyama-foundation.org/news/470.html

 記念講演では、自然界の多様なファクター、微妙な調和での生成過程を知り、阿寒湖はじめ自然環境の奥深さを知るとともに、地道な研究をこの間継続されてきた若菜先生のご努力に、感動するとともに、心から敬意を表します。

 研究の詳細はこちら――>http://www.marimo-web.org/qa.html

 世界自然遺産登録に向けてこれからも一層ご尽力されるのでしょう、私たちも微力ですが北海道民として協力・応援致します!

例年よりかなり多い手前の来賓者席

例年よりかなり多い手前の来賓者席

ネットワーク形成事業助成の湯浅優子選考委員長の経過報告

ネットワーク形成事業助成の湯浅優子選考委員長の経過報告

 その後、交流会、例年の5割増しの参加者で盛り上がりました、有難いですね。研究者の代表の方々、高校生チームも登壇しての率直な表現の数々、ここには書ききれない感動的なものばかりで、終了後の今もその余韻に浸っている私です。

受領者からのメッセージ3題に登壇した高校生たちも

受領者からのメッセージ三題に登壇した高校生たちも

 贈呈式での冒頭の私のご挨拶から、最後の部分を引用します。~~~~~~~~~

・・・・・・・・終わりに、ご参加の大学関係者、研究機関、そして受領者の皆さんにお願いが御座います。私たち財団関係者は、あの研究はどうなったかな?プロジェクトの方は元気に活動を続けていらっしゃるかな?と、いつも気に掛けております。受領者の皆様には、この贈呈式にご出席頂き、会場にお集まりの他の受領者、財団を永きに亘り支え続けて下さっている役員、選考委員、一般市民、とりわけあとに続く若い研究者や次の世代を担う若者たちに、研究の苦労や喜び、日々の活動の様子などを語って頂きたいのです。贈呈式は式典ではなく、そんな交流の場と受け止めて頂きたい、それが財団運営に携わる私たちからの唯一のお願いです。ステージは、秋山財団がご用意致します。お互いに心寄り添うパートナーとして、共に歩み続けて参りましょう。

今年度の受領者の皆様。日々の研究、活動に追われて過去を振り返る時間など無くなる事もあるかと思いますが、皆様の助成金の中には27年間、秋山財団に寄せられた沢山の方々からの志と篤い想いが込められている事も忘れないで頂きたいと思います。

100年の時を越えて、北の生命と共に歩んで来た秋山愛生舘の歴史とDNAを受け継いだ財団の助成事業です。生命と向き合い、道民のいのちと共に、自然と共生する生命科学の進化の為に貢献し続ける事をお誓い申し上げます。

~~~~~~~~~ 引用 おわり

 「2011.3.11」以降の時代を生きている私たち、生きているいのちの果たすべき役割、担うべき活動、そんな根源的な問いかけに応えるひと時になりました。民間財団として、自主・自立を基本に、民が担う公共の一翼として、理念を高く掲げてこれからも一歩一歩前に進んで行きたいものです。ここまでご支援、ご指導頂いた皆さま、ありがとうございます!

秋山財団贈呈式 2013 (前)

Posted by 秋山孝二
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 今年の秋山財団(http://www.akiyama-foundation.org/)贈呈式は、設立27年目、新しい四半世紀を迎えて、これまでと大きく変えてプログラムを充実しました。まず、前半は、「受領者からのメッセージ」、続いて「特別講演会」でした(http://www.akiyama-foundation.org/wp-content/uploads/2013/09/feba1ddba554f8b13aeec3dd0f310c06.pdf)。

 詳細は、後日、秋山財団HPに録画で掲載されますので、そちらをご覧いただきたいと思います。

新企画:受領者からのメッセージ 4題

新企画:「受領者からのメッセージ」 四題

 この企画に、8題の応募がありましたが、今年は4つでスタート、冒頭から三題は今年の「ネットワーク形成事業助成“いのちをつなぐ”プロジェクト」の受領者で、皆さん高校生でした。最後は昨年の「研究助成」受領の札医大・丸山玲緒先生でした。

 それぞれに思いを込めた素晴らしいプレゼンで、「いのち」のつながりについて、研究・活動の今後が楽しみです。

 続いての特別講演は、旭川市旭山動物園(http://www5.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/)の園長・坂東元さんでした。テーマは、「いのちをつなぐ 未来のために~伝えるのは 命の輝き~」。1時間半を越える時間、野生動物たちの誕生、成長、死の話を通して、今一度、私たちヒトの生き方を見つめ直すひと時となりました。

 坂東さんは、「ボルネオ保全トラストジャパン(http://www.bctj.jp/」の理事にもご就任されて活躍されています。

特別講演:旭山動物園園長・坂東元さん、座長は酪農学園理事長・麻田信二さん

特別講演:旭山動物園園長・坂東元さん、座長は酪農学園理事長・麻田信二さん

野生動物と真摯に向き合う体験からの素晴らしいお話

野生動物と真摯に向き合う体験からの素晴らしいお話

 日々、野生動物を通して「いのち」と向き合っている坂東園長のお言葉は、今の人間社会への多くの提言を含んでいましたね。オランウータンの子育ての過程、「いのち」を預かっている動物園であるが故に、動物たちの「死」をはっきり伝えるという信念、「無学、論に屈せず」、そして、「伝えるのはいのちの輝き」である、と。

 本質を突いた数多くのメッセージ、昨年からのラブコールでお話をお願いした私たちも、今後の活動に多くの示唆を受けました、ありがとうございました!

こちらも、「祝、世界遺産」?

Posted by 秋山孝二
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 先月、世界遺産登録になった富士山について、千葉県館山市のお店をご紹介しました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=17580)が、こちらは、東京からのお客さまのお土産でした。

「富士山限定焼」って何かよく分かりませんが・・・

「富士山限定焼」って何かよく分かりませんが・・・

四季折々、美しい富士山の姿

四季折々、美しい富士山の姿

 商魂たくましいというのか、「世界遺産」登録がすぐに「商品」になる、これ程分かりやすい事例はありませんね。