国際金融の新たな潮流!

Posted by 秋山孝二
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 今年の『スイス・日本経済フォーラム2021』、ご案内があったのでリモートで参加しました。

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スイス・日本経済フォーラム2021

「資本の力で、持続可能性の実現を その方法と実践」

【 プログラム 】

冒頭挨拶:

  • アンドレアス・バオム 駐日スイス大使
  • アンドレ・ツィメルマン 在日スイス商工会議所(SCCIJ)会頭

基調講演:

  • パトリック・オディエ ロンバー・オディエ・グループ、シニア・マネージング・パートナースイス・サステナブル・ファイナンス会長

パネル1効果的な枠組みの形成: 何を目指し、どう歩むか?

  • シュテファン・フリュッキガー スイス連邦 国際金融庁、副長官
  • 池田賢志 金融庁、チーフ・サステナブルファイナンス・オフィサー
  • 白井さゆり 慶應義塾大学、総合政策学部教授
  • 司会:ジョナス・プルヴァ 在日スイス大使館、広報・文化部長

パネル2事業成長と財務収益の実現: ESGは、その道筋たりうるのか?

  • ベルトラン・ガコン Impaakt, 共同創設者兼CEO
  • ズヘール・カーン UBPインベストメンツ株式会社、シニア・ポートフォリオ・マネージャー米国公認証券アナリスト(CFA
  • 村上由美子 MPower Partners 、ゼネラル・パートナー
  • 泰俊 五常・アンド・カンパニー株式会社、創業者・代表取締役
  • 司会:シーマ・バヤット ロンバー・オディエ信託株式会社、代表取締役 日本 プライベート・バンキング部門 統括責任者

終わりに:

  • 高津尚志 IMD北東アジア代表


りの

 世界が壊滅的な気候変動のリスクに直面する中、日本ではまだまだ議論も低調ですが、スイスなどの先進国は、かつてない決意で脱炭素化や環境保護に取り組んでいます。両国とも、2050年までに二酸化炭素排出量をゼロにするという目標を掲げていますが、その達成には、資本・資金を適切な対象に導く「サステナブル・ファイナンス」の役割が鍵を握っています。日本国内の金融機関ではこの辺りの認識が大きく遅れていると私は日頃感じています。


 企業にとって、環境・社会・ガバナンス(ESG)の諸問題に関する「機会」と「リスク」双方を適切に管理することは、不可欠かつ喫緊の課題であり、変化する規制の枠組みをどう解釈するか。すべての人々の持続可能な生活を支えるという新たなビジョンを、どのような具体論に落とし込むか。この変革を促すには、どのような手段や技術を利用できるか。ESGをどう活用すれば、ビジネス・エクセレンスと財政的リターンの推進に繋がるのか。今年のフォーラムではまさにこの「サステナブル・ファイナンス(持続可能な金融)」に関して密度濃い議論でした。