新渡戸連続講座 11月 2021

Posted by 秋山孝二
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 今年の『新渡戸連続講座』も順調に開催されています。

 今月の講師は鍋島孝子先生(北大大学院メディア・コミュニケーション研究院教授)、演題は「国際社会とアフリカに繋がる:国際連盟での新渡戸稲造の外交哲学を踏まえて」でした、座長は有賀早苗先生(運営委員)。参加者は28名(道民カレッジ生12名、一般16名)。

 鍋島先生の明朗でエネルギッシュな語り口で、なぜアフリカと関わるようになったか、アフリカ農民生活の現地調査、ヨーロッパのアフリカ植民の仕方(部族を細かく分断して統治)が現在にまで紛争を起こさせている等、新渡戸の曖昧な植民地論、新渡戸の台湾での製糖政策、中国のアフリカ政策の特徴など、沢山の現代の問題について言及され、質疑応答も活発でした。

 盛岡市の「新渡戸稲造会」理事の石杜有慎もこの「連続講座」にぜひ参加したいとフェリーで駆けつけて、「考える会」の何人かとも親しい交流のひとときを持ち、喜んで翌日に帰られました。