『イベント資本主義』の迷走!

Posted by 秋山孝二
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 昨今の混迷する世界の状況で『資本主義』に関わる議論も、『産業資本主義』、『金融資本主義』、『デジタル資本主義』等、様々な論考を目にしています。その中でひと際目を引く「世界2021年6月号特集『イベント資本主義』」なる言葉、コロナ禍の東京オリ・パラ開催を巡って興味深い内容に注目でした。

『世界2021年6月号』ーー> https://www.iwanami.co.jp/book/b583100.html

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■特集1 イベント資本主義――その破局

 パンデミックのもと、迷走がつづく2020東京オリンピック。
責任者たちによる女性蔑視発言などのスキャンダルが続発するこのメガイベントは、招致の段階から疑惑と虚偽にまみれてきた。スポンサー企業やメディアの流す美しいイメージで糊塗されてきたが、限界に達した観がある。

 大規模なイベントの開催により、公的資金を集中的に投資して都市の再開発やインフラ整備を急速に進める手法――イベント資本主義は、気候変動やパンデミックによって、その虚構性が明るみに出てきた。

 いまこそ、イベントに依存するのではない都市のありかたを考えたい。
 あるべき都市の姿への私たちの想像力を取り戻すために、特集する。

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* 金融資本主義ーー> https://job.career-tasu.jp/finance/columns/pro008/010/

* デジタル資本主義ーー> https://www.dhbr.net/articles/-/5564

 IOCの存在、放映権を巡る利権、スポンサー企業とは言えそれを操る大手広告代理店、アスリートの輝きが色あせる程の利権が、コロナ禍の開催を強行する主催者、日本政府、次期開催の国々を通して炙り出される昨今の状況、私たちはただアスリートたちの頑張りに興奮して見過ごすことなく、この悪しき構造をしっかり目に焼き付けなくてはならないと思う昨今です。