この間のコロナ禍、国民に自粛ばかりを求める国の無策は目を覆うばかりですが、その兆候はすでにこの数十年の政策の誤りにあると思います。
先日の『NHKスペシャル 新型コロナ用病床が増えない背景 なぜ危機は繰り返されるのか~検証“医療先進国”~ | パンデミック 激動の世界(11)(https://www.nhk.or.jp/covid19-shogen/theme/theme6/451385.html)』では、大越健介さんがその辺の歴史的変遷と課題を的確に取材されていました。
番組の要点
・保健所を地元の“専門能力をもつ人材”で支援する新制度・IHEAT
<参考>
https://www.youtube.com/watch?v=boYEHRbDsuA
今現在、コロナ病床に充てられているのはわずか4%。
北海道庁にも数年出向されていた中村秀一さんも率直なコメントをされていました。彼が札幌勤務時代、お子様が私の子供たちと同じ小学校に通う環境、学校の運動会で一緒に父親の競技に参加したのを懐かしく思い出します。
歴史的には、感染症対策は公衆衛生の要だったにもかかわらず、20世紀後半に「感染症は克服した」みたいな誤った認識から地域で機能していた「保健所」の縮小政策、医療政策に起因する数々の課題が浮き彫りになってきてると思われます。これからも必ずやってくる新たなパンデミック、今回の新型コロナ対策の誤謬から多くのことを学ばなければ感染された方々、お亡くなりになった方々に申し訳ない気持ちになります。