久しぶりの空白 図らずも

Posted by 秋山孝二
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 突然、人の骨格図の登場でお騒がせします。実は、私、2月26日昼過ぎに、札幌市円山公園入口付近で転倒し、左下肢の脛骨と腓骨を骨折しました。これまで何十年、十分注意して歩いてはいたのですが、先日の場所はロードヒーティング歩道との境で、氷の大きな段差となっていて、一瞬でスライディング状態。先が積雪でしたらそのまま滑ったのでしょうが、乾いたブロックに靴の底が引っ掛かった状態で、骨に過重が掛かりました。

 すぐにそばを通っていた外国人女性観光客の二人が、「Are you OK ?」と声を掛けてくれましたが、私は大丈夫と言ったものの、左足先はピクとも動きません。やっと立ち上がって自分で救急車を呼びました。しばらくして到着し、状況を説明し近くの整形外科病院に救急で運ばれ、検査の結果、二本の骨の骨折と分かり、入院し、手術を終えました。

体の骨組と骨のはたらき

ボルトが4本

ボルトが4本

 骨折当日も会合が二つ、それ以降も日程がかなり詰まっていたので、それぞれの担当者の方にキャンセル、リスケジュールの調整、東京方面の出張の宿泊キャンセル、飛行機便のキャンセル・変更等、入院後も一連の作業に忙殺されていました。この間、北海道の天気は爆弾低気圧で大荒れ、病室の窓から見る景色も真っ白で心配が続きました。

 多くの方からお見舞いのメールを頂き、誠に恐縮ですが、入院生活は35年ほど前に、道北出張中に具合が悪くなり、急遽札幌に戻って検査したところ、腹膜炎の一歩手前で、緊急に手術して10日間入院して以来です。今回、手術の部位は違いますが、術前、術中、術後のケアが、この間の医療の進歩を示すかのように素晴らしく、いわゆる「痛み」を感じる場面が殆どありません。技術の進歩だけでなく、医療を担う方々のレベルというか、説明も十分ですし、それぞれの専門スタッフとの連携も素晴らしい、率直に今日までの入院で感じているところです。

 若い時は、病院の消灯時刻が早くて退屈していましたが、今はむしろ少し早目に暗くして睡眠に入るような感じです。もう一つ、インターネット環境の充実は、どこに居ても連絡・報告等ができるし、昔ほど隔離された環境でもないのかなと思います。

 一方、言われるままに動く「管理下の」生活は久しぶりで、これは「急ぎ過ぎのお前の生き方、少しゆっくりしろ!」というどなたかのご指示かなとも思ったりしています。オリンピック選手でもなく、いつまでに回復してすぐにトレーニングという状況ではありませんが、貴重な時間を有効に使ってまた出直したいと思います。年齢の割に、やはり多くのことを引き受け過ぎていた、そんな気もします。一つだけ嬉しかったこと、昨日、主治医の山崎生久男先生が回診に来た時、「秋山さん、上半身に比べて下半身・足の骨は年齢の割にかなりゴツイね」と。私は「ゴツイ」を勝手に「がっしりしている」と解釈してしばし気を良くしていましたが・・・・。

 皆さん、退院までもうしばらく待って頂けますか、また再会できることを楽しみにしています。