話題の映画、「ハンナ・アーレント(http://www.cetera.co.jp/h_arendt/)」を年末ギリギリにシアター・キノ(http://theaterkino.net/)で観ました。前評判通りの奥行きのある映画でしたね、できればもう一回観ようと思っています。
4年前に、アウシュビッツを訪問した時、現地の日本人公式ガイドの中谷さんがおっしゃっていた言葉を思い出します。
* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=1457
* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=1485
中谷さんの著書からの引用です *******
実際にアウシュビッツを訪れてみると、たぶんここで何も考えない人はいないと思う。しかし、ここで起こった出来事を、ある国のある時期の話なんだと、僕を含めてみんな少しは思ってしまっているだろう。
ヒトラーがユダヤ人を迫害しようと考えたのは、歴史の中で急に現れた狂気的な発想というわけではない。ヒトラーがそれまでの人生の中で学んできたことの集大成で、そのような発想に至ったのだ。これは、それまでのヨーロッパの人々のユダヤ人に対する考え方というものとは絶対切り離すことはできないと思う。
個人が持つちょっとした差別的な思いが、一気に突き進んでしまうと、こんな悲惨な歴史を作り出してしまうことになるのだ。そのことを意識して、個人それぞれが自分の中のそのような思いについて、もう一度振り返っておくということが、非常に大切なことだと感じた。
最後に、アウシュビッツに行く前に見るべき映画を書いておきます。「シンドラーのリスト」、「夜と霧」、「ライフ イズ ビューティフル」。特に「夜と霧」はアウシュビッツで撮影された映画です。映画というよりもドキュメンタリーみたいなものですが、DVDも発売されていますので、ぜひ行く前に見てください。
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恐らく最後の観るべき映画の中に、この「ハンナ・アーレント」が新たに加わることでしょうね、きっと。
一方、年明け恒例の「箱根駅伝(http://www.ntv.co.jp/hakone/index.html)」、今年も2日間飽きることなく見ていました。首位争いは勿論目を離せなかったのですが、今年は青山学院大学の7区を激走した小椋裕介君に注目でした。恐らく唯一の北海道出身者だったのではありませんか、素晴らしい走りでしたね。まだ2年生ですから、進化の著しい青山学院大学の中核として来年以降も楽しみです。