今年スタートした「札幌演劇シーズン、2012冬:http://s-e-season.com/about-ses/」は、
* 劇団イナダ組(http://www.inadagumi.net/)の「このくらいのLangit:http://s-e-season.com/season/2012/winter/inadagumi/」
* 劇団TPS(http://www.h-paf.ne.jp/)の「亀、もしくは・・・・。:http://s-e-season.com/season/2012/winter/tps/」
でした。それぞれ2週間、トータルで1カ月間のロングランで成功裡に終了しました。
完売が相次いできたTPSの「亀、もしくは…。」は、千秋楽日の25日(土)午前11時に追加公演を行ったほどです。通常、追加公演は最終公演の後ですよね、今回は最終公演後に、演劇関係者による「札幌演劇シーズン2012冬」のパーティー(招待制)が予定されているため、最終公演前の午前中の追加公演となりました、終盤に食事の場面もあるこの芝居、わずか3時間程の間に2回も食べきらなければならない役者も大変ですね。先日、2回目の観劇でしたが、何回観てもいいです、特に最後の「みーんなで一緒に、亀になりましょうよ!」というセリフが、ハンガリー・ブダペストでも良かったけれど、札幌でも印象的でした。
この企画は、「演劇による創造都市札幌実現プロジェクト:http://s-e-season.com/about-project/」の一環で、今年度は「冬」のみでしたが、4月以降の新しい年度では「夏」と「冬」の年2回企画となります。
劇作家・脚本家・演出家・役者・照明・設備・音響・デザイン・広告宣伝等、100人の演劇人が活躍する街を目指して、これからも幅広い多様な活動が続きます。演劇におけるプロフェッショナルですよ、民間劇団や民間劇場が生き生きと切磋琢磨する「札幌スタイル」です。
今年、初めての試みに、本州からいらっしゃったお客さまもいたりで、これまで北海道の芝居には足を運んでいなかった方々も多く、演劇鑑賞の幅を拡げる効果はあったかな、と。今後継続することにより、札幌・北海道で演劇関係の方々が集う場が形成されてくると、面白い展開になってきます。いずれそんな札幌の街を見るために、「皆で一緒に、亀になりましょう」か?
と、ここまで書いた所で、訃報が入りました。TPSチーフディレクターの斎藤歩さんのお父様がお亡くなりになったとのこと。猛烈社員で信念を貫いた営業活動を続け、51歳で脳出血の後、24年間の闘病・リハビリ生活、それを支え続けた妻の紀子さま、そしてつい先日27日未明にご逝去でした。山登りを好み、病床では油絵ほか芸術面でも多趣味で、たくさんの作品を残されていたそうです。
昨晩のお通夜では、棺の上に、愛用のピッケルが置かれていました。歩さんの公演を見届けるように、打ち上げパーティ直後に息を引き取られました。心よりご冥福をお祈り致します。