日本人は何を考えてきたのか?

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comment: 1

 NHK教育テレビ「日本人は何を考えてきたのか:http://www.nhk.or.jp/nihonjin/about/index.html」、NHKのHPには:~~~~~~未曾有の震災、原発事故、そして混迷する政治・経済…いま、私たちは文明史の転換に立たされています。日本はどこへゆくのか。時代の座標軸を求めて、思想や哲学を求める声が高まっています。日本が近代文明を目指して開国してから150年。この間、人々は時代と向き合い、何を考えてきたのでしょうか。思想の巨人たちの苦闘の中に、今を読み解く手がかりはないのか。このシリーズは国際的な新しい視点で2年がかりで日本人の近代の思索の営みを描いていきます。~~~~~とあります。

 第4回「非戦と平等を求めて~堺利彦と幸徳秋水:http://www.nhk.or.jp/nihonjin/schedule/0129.html」は、見応えがありました。歴史学者・クリスチーヌ・レヴィ(フランス・ボルドー第三大学教授:http://peces.blog27.fc2.com/blog-entry-455.html)さん、山泉進(明治大学教授:http://www.meiji.ac.jp/hogaku/teacher/yamaizumi.htm)さんのコメント、特にレヴィ教授のお話は実に興味深かったです。国家と国民、自立した存在としての国民、国家権力とその責任の取り方、取らせ方等、3・11以降の今、まさに問い直されるべき日本社会だと思います。

<参考サイト>

* 「堺利彦顕彰会:http://www12.ocn.ne.jp/~sayaka/turuta_hayama_sakai/sakai.html

* 「幸徳秋水を顕彰する会:http://www.shuusui.com/

 2年前に高知県四万十市を訪れた時、四万十中村で幸徳秋水のお墓をお参りしました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=3916)。冤罪(えんざい)のまさに始まり、日清・日露戦争を経た当時の時代背景をあらためて認識しました、「歴史に学ぶ」とは言え、歴史の検証というのも奥深いですね。記録の壁を穿ち、厚い扉をこじ開けて真実を究明する、そんな飽くなき姿勢が必須です。

 今後、7月「大正編:http://www.nhk.or.jp/nihonjin/schedule/index.html」も楽しみです。~~~~~~~~~~~~

第5回 東と西をつなぐ ~内村鑑三・新渡戸稲造~

第6回 大正デモクラシーと中国・朝鮮 ~吉野作造・石橋湛山~

第7回 貧困に取り組む ~河上肇と経済学者たち~

第8回 常民の日本を探る ~柳田民俗学とその継承者~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~