「2025年の病院のあり方」提言!

Posted by 秋山孝二
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 毎月、第三木曜日の早朝に、民間病院の理事長・院長が集まる勉強会「木朝会http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%9C%A8%E6%9C%9D%E4%BC%9A」、今月は特別夜間例会として先日開催されました。テーマは、「2025年の日本を想定した病院のあり方に関する報告書:http://www.ajha.or.jp/voice/pdf/arikata/2011_arikata.pdf」について、全日本病院協会(全日病:http://www.ajha.or.jp/)常任理事で、禎心会(http://www.teishinkai.jp/)理事長・徳田禎久先生のご報告でした。

全日病常務理事・徳田禎久先生

全日病常務理事・徳田禎久先生

  この札幌の勉強会から、現在の全日病会長・西澤寛俊先生、常任理事・徳田禎久先生が大活躍されています。更にさかのぼると、診療報酬を議論する最も重要な機関、中央社会保険医療協議会(中医協:http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000008ffd.html)の委員として、竹内實先生が7年半も奮闘されて、現在は西澤先生が委員として活動されています。この木朝会は20数年前の設立時、竹内先生と私でアイディアを出し合い、札幌パークホテルを会場として始まり、メンバーはかなり変わりましたが今も続いています。先日の夜間例会には、竹内・西澤先生も講師の徳田先生とともにご出席でした。今、思い出してみても、日本の医療制度への積極的提言活動に燃えた素晴らしい日々でした。間違いなく、北海道の医療経営者が政策をリードしてきました、「地域一般病床」はじめ、政策に盛り込まれた項目もこの間かなりに及んでいます。

 詳細は省きますが、今回の報告書は、昨年4月に西澤会長から次のような指示があったそうです、「高齢社会がピークに達する2025年の日本における医療介護提供のあり方を検討し報告すること」と。そして、既刊の報告者や直近の医療情勢にとらわれず、1)社会構造の変化や経済の将来見通し等も踏まえた現実的な対応<現実的シナリオ>、2)これまで追求してきた理想的な医療介護提供のあり方を再検討<理想的シナリオ>です。

 先日、徳田先生もお話されていました、政治の混迷、暗い経済見通し等の中で、将来予測することは大変難しい時期ではありましたが、「医療基本法」制定に向けた整備作業、「産業としての医療」等に対して、果敢に提言しようとする姿勢は、ささやかながら共に議論してきた者として「誇り」に感じています。

 思い起こせば、今でこそ定着した「介護保険」も、導入に向けた事前議論・実験的試み等、かなりの活動がこの北海道をフィールドに、医療関係者の献身的な努力でなされたことも、私たちはしっかり記憶に留めて置くことが大切です。これまで培った医療提供体制基盤を、過疎化とか少子高齢化と言って、簡単に統合したり廃止したりするのは、あまりに知恵がないですね。

 今、北海道の将来を担う人々を支える「健康・医療」を、しっかり議論し実践していきたいものです、せっかく素晴らしい先生方がいらっしゃるのですから。