風が吹いた?いや地殻変動でしょう

Posted by 秋山孝二
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 昨日の選挙結果が、昨晩から今朝までメディア各局と今朝の朝刊で報道され続けています。同じ新聞かと見間違う程同じ見出しでした。

今朝の朝刊1面

今朝の朝刊1面

私は今回の選挙に至るまでの数年の状況を具に総括すると、この結果による政権交代は一時の「風」ではなく、「地殻変動」であることをしっかり認識する必要があると思うのです。一連の報道から候補者本人の当選・落選の弁、側近たちの結果分析、各局の番組での司会者のコメント聞いていて、「まだそんな認識かよ」と時代を見る目の無さに愕然とする場面も多々ありました。歴史的転換点を見逃してはなりません。

自民党の年老いた候補者の多くは、「得体の知れない有権者の雰囲気に負けた」、「4年前の逆パターン」、メディアに登場している良く分かってないコメンテイター達は、「小沢チルドレン?」とか「風が吹いた」とかのこれまでの月並みな表現に終始していました。「胎動」を「得体の知れない」などと受け止めている候補者の姿に民衆との大きなズレを感じますし、新しい時代認識なしに、従来型の構図で今回の評価をしようとする、或いはするしか出来ないメディアの貧困を痛感します。

市民は小泉政権以降の「政権もてあそび」に対して怒り、憤っているのですよ。保守・革新を問わず超党派として、日本の形づくり・将来に対する不誠実な責任与党の姿勢にです。これは明らかに4年前の「郵政選挙」とは全く違う市民のメンタリティーです。ある議員は負けて「振り子の揺り戻し」と表現していましたが、そんな認識レベルの人間がこの間4年間も議員だったことが日本の恥というものです。私は数年前の教育基本法の改定のプロセスで、もう愛想が尽きました。見識のなさを通り越して「不真面目」としか言いようがありませんでした。

長崎2区の新人候補の福田さんが、当選後のコメントで「これからも皆さんとともに生きていきます」と話されていました。肝炎訴訟の原告代表の一人としてこれまで活動した方の「生きていく」という言葉に、並み外れた言葉の重みを感じました。

これから3か月・100日が新政権の勝負ですね。全員覚悟を決めて事を担って頂きたいし、あらゆる抵抗勢力を突き抜けて、新しい時代の指針を示す国策の実施を期待したいです。特にメディアの方々の姿勢も、その新しい時代を追いかけるフットワークを持って貰いたいと思います。今朝の各テレビ局の報道を見ていても、そのお目出度さに呆れます。次に変わらなければならないのはメディアでしょうね、Media,Change !

9月8日にメディア・アンビシャスの緊急シンポジウムを開催致します。「政権選択選挙とメディア」というテーマです。

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