2020年も今日から師走を迎えました、とにかく大変な1年でしたね。昨年の12月のこのブログの記事を読んでも、何か遠い昔のノスタルジーです、まさに「三密最後の年末」だったと言えます。
* 昨年12月の記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?m=201912
そんな今年、永年、研究助成を行っている秋山財団としても、絶対見過ごせない政治権力の不当な介入『日本学術会議任命拒否問題』は、しっかり検証し続けなければなりません。
先日、専修大学公開シンポジウム『日本学術会議任命拒否問題をめぐって』は、拒否された当事者の方もパネリストとして参加し、あらたな問題提起をされていました。
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【 シンポジウム 】
司会:白藤 博行 氏(専修大学法学部教授) https://researchmap.jp/read0052875
シンポジスト
晴山 一穂 氏(専修大学名誉教授) https://research-er.jp/researchers/view/576853
廣渡 清吾 氏(東京大学名誉教授、元学術会議会長) https://www.youtube.com/watch?v=O8vQGWyAUb4
佐藤 学 氏(東京大学名誉教授、元学術会議会員) http://manabusato.com/profile/
岡田 正則 氏(早稲田大学教授) https://okada-seminar.wixsite.com/index
小澤 隆一 氏(東京慈恵会医科大学教授) http://www.jikei.ac.jp/academic/course/36_ningen.html
【 論点 】
(1) 日本学術会議が公的機関として設置された歴史的使命
(2) その歴史的使命を果たす上で必要不可欠なこと
(3) 日本学術会議を構成する会員の人選の定められた手続き
(4) 3 の定められた手続きから考えられる任命拒否の問題性
(5) 憲法第 23 条から考えられる任命拒否の問題性
(6) 学問の自由が必要な理由
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広渡清吾先生も
* 広渡清吾先生関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=40028
広渡清吾先生の日本学術会議の歴史的使命に関するご発言から。
* 「学問の自由」の記載は、大日本帝国憲法(明治憲法)には記載なし
* 戦後の再出発として、「学問の自由」、「科学の政治からの独立」が基本
* 1949年設立会議は、戦時の「反省」から出発
* 1955年第6回会議で「戦争に加担しないという声明」
* 1955年ラッセルーアインシュタイン宣言の最終部分 『Your humanity !』
< 参考 >
* 専修大学学長 佐々木重人先生のお言葉ーー> https://www.senshu-u.ac.jp/news/nid00011864.html
それぞれのお立場からの今回の問題へのコメントに比べて、レベルの低い政治はまさに日本の劣化の元凶であることを再確認した時間です。