ドナルド・トランプが大統領に就任して、これまでの私自身のアメリカ像が音を立てて崩れていくのを感じ、憤りを越えて悲しくなってきます。昨今のイラン侵攻でも彼が発するこれほど品の無いメッセージの連続は、アメリカ大統領という立場としては信じられない無教養・見識の無さ、それを止めることが出来ない今のアメリカの政権と議会は驚くほどの無力を露呈していて言葉もありません。勝手に自ら攻撃を仕掛けて、勝手に停戦の条件を提示する、厚顔無恥も甚だしい、間尺に合いません。
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1970年代初頭、私は19歳の時に、横浜からアメリカの貨客船でハワイ経由サンフランシスコに行ったことは以前に何回も書いています。その後、グレイハウンドバスでアメリカ南部を除いて3か月間、カナダを含めて北アメリカ大陸を往復しました。当時日本は、「エコノミックアニマル」と揶揄されながらもカメラ、ラジオ等の製品を輸出して大いにアメリカで人気を得ていた時期で、やがてバブル期を迎えることになります。私は戦後教育を受けた最初の世代、テレビでも「パパは何でも知っている」、「アイ・ラブ・ルーシー」、「マイク・ネルソン」等、アメリカの日々の暮らしの豊かさとゆとりに大いに憧れていたものです。そして、実際にアメリカ本土に到着してそれぞれの町をバスで走り、滞在して、数多くのアメリカ人と親しく話をしながら、ベトナム戦争中にもかかわらず、食を筆頭とした豊かさと明るさを感じていました。
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その後の私の人生でも出会ったアメリカ人は、皆さんリベラルな思想で私の当初のイメージを更に豊かにしてくれました。そして今も、その中の数人はSNSを通じて友人であり、それぞれ人生の紆余曲折はありながらも変わらぬ関係を続けています。
ところが、トランプが表舞台に登場してから、私の友人たちを通じてイメージしていたアメリカのエスタブリッシュメントと比べて、トランプを取り巻く連中の人相の悪いことと言ったら表現のやり様がない程です、どいつもこいつも!思えば1980年代に医薬品関連でニューヨークを訪問した時に、例のトランプタワーの前を通り過ぎましたが、金色のキンキラキンの成金っぽいビルに、私は強い嫌悪感を抱いたことを今も忘れることはありません。当時、不動産業のドナルド・トランプの企業が倒産したというニュースも聞いていました。その当人がアメリカの大統領に、それも二度もということに先ずは驚いて、続いてアメリカの民主主義への失望になりました。このような人物を政治の世界で支持する一群がいて大統領に祭り上げるというアメリカ社会にですね。
同時に、私は日本の政権、メディアの姿勢にも失望するのです。先月の高市首相のアメリカ訪問時の品の無い、気持ち悪い程のはしゃぎぶりは一国の指導者としての品位に欠ける姿であり、昨今のマスメディア報道はアメリカからの情報に基づくニュースが多く不愉快です。
こんなアメリカは一体いつまで続くのでしょうか、そしてトランプ後のアメリカはきっちり修復できるのかどうか、連日のイラン報道を否が応でも目にしながら、毎日憂鬱な気分で過ごしています。ただ、以前からの私のアメリカの友人・知人たちとの信頼関係は、揺るぐことなく双方で続ける確信はありますが、いつか振り返る時がきたら、私はここに何と書くのか、今の私には見当が付きません。
