以前から機会があればと思っていた「エコビレッジ余市(http://ecovillage.greenwebs.net/index.html)」を、やっと訪問することができました。代表の坂本純科さんは、秋山財団の選考委員をお引き受け頂いています。当初は長沼町でスタートし、当時、ワークショップに私も参加したことがあります。
* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=6215
エコビレッジは「住民が互いに支えあう仕組み」と「環境に負荷の少ない暮らし方」を求める人びとが意識的に創るコミュニティのことで、健康で幸せなライフスタイルを望む人びとの間で着目され、今や世界各地15,000ヶ所に広がっていると言われています。食料など自分たちの暮らしに必要なものをできるだけコミュニティ内および地域のネットワークで確保することは、持続可能なまちの創造につながり、安全な食やエネルギー、環境、孤独、老後や子育てに関する不安などを解決する場と期待されています。
<関連HP>
エコビレッジ国際会議Tokyo関連ニュースはこちら――> BeGood Cafe
EDE(エコビレッジ・デザイン・エデュケーション)関連はこちら――> 日本エコビレッジ推進プロジェクト
長沼町での試みから8年余り、余市に場を得て着実に進化を遂げていました。坂本純科さんの揺るぎなき信念とそれに共鳴する人々の賜物なのでしょう、遠く海外からの研修生も数多く訪れているとのお話でした。
丘の上はエゾエンゴサクの群落が満開のジュータン。
若いスタッフの方々も元気に活動中。純科さんとも意見交換をしましたが、農産物販売で収入基盤を作るというよりも、農作業体験と座学のプログラムを整備して、企業の社員研修等の教育研修事業での収入確保が一番適しているような気がするのです。各種の助成金も確保されていますが、自立プロジェクトに向けてのビジネスモデルの構築が当面の課題でしょう。今の時代、珍しいくらいに夢のあるプロジェクトなので、本当に今後の展開が楽しみです。お昼は街なかでのイタリアンレストラン、地元の美味しいワインを昼から飲みました。
帰り道、余市の「フゴッペ洞窟(http://www.tabirai.net/sightseeing/column/0000318.aspx)」を見学。はるか遠い昔、2000~1500年前の続縄文期にタイムスリップして、刻画・土器の特徴から何らかの宗教的儀礼の場だったようです、神秘的空間でしばし黙考でした。
さらに「忍路の環状列石(ストーンサークル)(http://hokkaido-lovepower.net/category2/entry25.html)」です。気が付かなければ通り過ぎるような静かな場所、でもどこか神聖な雰囲気を醸し出している不思議さでしたね。
出掛けるといつも思うのですが、「場所が放つオーラ」とでも言うのでしょうか、北海道の春、石狩湾を眺めながら余市・小樽に足を運んで、あらためて時代の空気を取り入れた気がします。