札幌を舞台に繰り広げられる「演劇シーズン 2017冬(http://s-e-season.com/)」が先月28日から始まっています。HPの各公演は勿論ですが、その中で観劇された方々の感想「ゲキカン(http://s-e-season.com/gekikan/index.html)」も飛びぬけて面白いです!
先日はキックオフとして「スペシャル(SP)トーク」が開催されて大いに盛り上がりました、1980年代から90年代前半の北海道の演劇事情です。
鈴井貴之(https://www.office-cue.com/profile_media/profile.php)、増澤ノゾム(http://www.staff-up.net/staff_point/10.html)、斎藤歩(http://gree.jp/saito_ayumu)の三人、80年代後半から90年代前半にかけて札幌の小劇場シーンをリードしていました。札幌で小劇場が熱く盛り上がっていた時代、鈴井さんは「OOPARTS」を、増澤さんは「P-PROJECT」を、斎藤さんは「札幌ロマンチカシアター魴ぼう舎」を率い、人気を分け合っていたようです。当時を知るファンほか、若いこれから演劇を目指す方々ほか多様な観客が数多く集まっていました。
私にとっての演劇、今思い出すのは、1969年2月に大学入試で上京した時、渋谷で天井桟敷がオープン直前、渋谷駅の近くを遠くから何か少々いかがわしい(失礼!)その場を通りの向かいから眺めていた、そんな感じでした。合格発表後は千葉県市川市のアパートに引っ越したので、寺山修二の世界とはご無沙汰していましたが、この所札幌では、「実験演劇集団風食異人街(http://www.geocities.jp/ijingai/)」の芝居を観る機会が多く、40数年を経てあの雰囲気に浸る昨今です、あの時代を追いかけて追いついた感じ、幸せです。
また、今回のシーズンは、スタート前からチケットの完売状況が続き、このシーズン企画も幅広く市民に定着してきた手応えを感じます。冬は特に雪まつりシーズンと同時期開催となるので、今年も2演目、札幌座は昨年に続き5か国語、千年王國は2か国語が外国語字幕で札幌を訪れる外国人のお客様にも楽しんで頂けるように進化してきました。
まだまだ課題は多いですが、幅広いお客様に劇場に足を運んで頂く努力が、やっとこの5年少しで実ってきたきがします・(公財)北海道演劇財団の理事長としても大変嬉しいことであり、これまでの関係者の皆さまに心から感謝します。今現在、まだ4演目の観劇が可能です、是非、皆さまも足を運んでみて下さい!