「あの日」生まれた君たちへ

Posted by 秋山孝二
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 「君の椅子プロジェクト(http://www.asahikawa-u.ac.jp/page/kiminoisu_project.html)」の趣旨に賛同して、これまで孫が生まれると椅子を注文しており、先日3人目の「彩由美の椅子」が1歳の誕生日前に届きました。

1歳の誕生日前に届いた「君の椅子」の前で

1歳の誕生日前に届いた「君の椅子」の前で

「彩由美の椅子」です!

「彩由美の椅子」です!

 2年前にもこの欄で書きました、(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=10862)。

 「君の椅子」プロジェクト代表の磯田憲一さんは、HPで次のように語っています。

~~~~~~~経済性や利便性だけでなく、地域社会の優しく、柔らかなネットワークを少しでも取り戻していきたい、そのためにひとりひとりがそれぞれに小さな取組みを重ねていく、そんな思いを込めて私達は「君の椅子」プロジェクトを立ち上げ、その一歩を踏み出しました。北海道という地域の持つ財産とその潜在力を活かして、「新しい生命」、「新しい市民」の誕生を暖かく見つめ支え合う地域コミュニティ、その再生の火を灯す役割を担いたい、それが私達” 君の椅子プロジェクト”の願いです。~~~~~

 2011年3月11日を経て、「希望の『君の椅子』プロジェクト:http://www.asahikawa-u.ac.jp/page/kibounokiminoisu_2011.htmlも立ち上がりました。3月11日に私たちは多くの命を亡くしましたが、その日、あの東北地方で104の新しい「いのち」が生まれたのです。お名前を確認できた98人の子供たちのもとへ、98脚の「希望の『君の椅子』が届きました。受け取った方々がそれぞれの手記を寄せられて一冊の本になっています。

「君の椅子」プロジェクトに寄せられた手記

「君の椅子」プロジェクトに寄せられた手記

 「被災地に寄り添う」、「3・11を忘れない」、そんな言葉がメディアで上滑る中、自分たちのフィールドから豊かな発想によってメッセージを発信し活動を続ける、本当に素晴らしいことですね。ただ「椅子を買い求める」消費行動ではなく、「思いを寄せる」運動への参加と言えましょうか。

 磯田憲一さん、旭川の木工デザイナー他、プロジェクトを支える皆さんに心からエールを送ります。