「じゃぱどら ! 地区大会」、後半!

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 「じゃぱどら ! 地区大会」後半の作・泉鏡花(http://www4.city.kanazawa.lg.jp/11020/bungaku/writers/izumi/izumiJ.html)、演出・清水友陽(http://water33-39.com/top.htm)、WATER33-39(http://water33-39.com/)「天守物語」も、良かったです。清水友陽さんは、「じゃぱどら!!」プロデューサーでも活躍しています。この作品は、1995年に坂東玉三郎監督・主演、宮澤りえ共演で映画化されているそうです。

天守物語

天守物語

 始まってすぐから、流れるような日本語の「美しさ」を感じます。やり取りと言葉に艶があるというのか、耳に馴染むというか、そんな受け止めをしました。

舞台の奥の存在感

舞台奥の存在感

 配布のしおりには、「・・・・好き勝手やるのなら、断然オリジナルの戯曲を上演するべきだと考えます。優れた日本の戯曲と向き合ったときに、ひとつひとつをどう解釈して、現代にどのように浮き立たせるか。そこに挑戦することこそ『じゃぱどら!!』のおもしろさだと思うのです。・・・・」と。その意気込みは十分観客に伝わってきました。

 終わった後、隣に座っていた若いお二人の女性が、「泣いちゃった」と言っていました。役者がそれぞれの個性をわきまえているというのか、セリフと演技が分かりやすく、特に、姫川図書之介役の赤坂嘉謙さんが良かったのでは。全員が作品と真摯に向き合っている、そんな姿勢を感じましたよ。

 

 そい言えば、先日、コンカリーニョで展開された「北海道舞台塾:シアターラボ(http://haf.jp/~butaijyuku/stage.html)」で感じたのですが、地元で活躍する脚本家・演出家のイトウワカナ、山田マサル、谷口健太郎の各氏、アフタートークでそれぞれのドラマドクターと興味深い対談でした。ただ、観客の前で、ドラマドクターとのやり取りだったので多少の遠慮もあったのか、予想以上に控え目でシャイなのには少々驚きました、限られた時間でのメッセージが少ない気がしたのです、作家は「むき出し」での方が分かりやすい、と。「装い」だったとすればかえってホッとするのですが、素顔だとすると、もっともっと自分を主張・表現しても良いのでは?と思ったのですが。これからを期待できる若手であるが故に、要望することも大きくなってしまいます。

 いずれにせよ、このところの新しい企画・試みの数々、札幌・北海道の「演劇磁場」の強まりは楽しみです!