「きたネットカフェ」で、 「エネルギーチェンジプロジェクト(http://www.enechan100.com/blog/)・ロードマップ中間報告」会が、先日開催されました。 当日の様子はこちら「http://www.kitanet.org/index.html」で録画として見ることができます。
<司会・進行> 新保るみ子さん:ひまわりの種の会(http://himawari.her.jp/)代表理事
<中間報告:パネラー>
* 岩井 尚人 さん :一般社団法人 プロジェクトデザインセンター(http://prodec.jp/)専務理事
* ビアンカ・フェルスト さん :環境カウンセラー(http://www.env.go.jp/policy/counsel/list/detail.php?id=2002201004&p=110&od=&)
* 藤井 賢彦 さん :北海道大学大学院地球環境科学研究院准教授(http://www.ees.hokudai.ac.jp/carbon/mfujii/)
<報告> RSR2011 Energy voices of youth
* 草野 竹史 さん:環境NGO ezorock(http://www.ezorock.org/) 代表
RSR2011 Energy voices of youth:2011年のライジングサン・ロックフェスティバルでは、環境NGO ezorockが会場に、「エネチェンブース」を設置して10代~20代の方を中心としたみなさんと、「私とエネルギー」について語り合い、参加者はそれぞれのエネチェン宣言を書いた紙を手にして写真を撮りました。この若者たちの笑顔と決意の表情をスライドショ―で見たのです。
今回の中間報告会、私はこのプロジェクトの呼びかけ人なので辛口になりますが、全体を通して、私としては少々物足りない、甘ったるい内容に不満でした。中間報告にしても、もっともっと深掘りした議論であって欲しかったです。
岩井さんの報告で、まずは、「エネルギー・チェンジ」にも関わらず、「電力」に最初から絞り込み過ぎている気がします。現在「電力」というエネルギーで賄っている状況を他のエネルギーに代替できないのか、その次に初めて「電力」の議論だと思うのですが・・・・。最終報告に期待しましょう。
もう一つ、「原子力発電」に関しての立場が不明確です。環境系を基盤としてこの間活動してきた方々は、少なくとも「原子力発電」という技術の未熟さ、生態系における違和感等から、3・11以降の方向性はもっともっと毅然とした態度を明確にすべきだと思います。勿論、「原発推進 vs 原発反対」ありきの議論は硬直しますが、対立を避けることを気にし過ぎだと感じました。そもそも、原子力発電の可否を、この構図に仕上げていったのも、原子力推進プロパガンダの一環なのですから。このような姿勢では、今後の「提言」、「提案」も困難ではありませんか、ひと言で表現するならば、「覚悟」が足りません。
私は会の冒頭で、かなりのメッセージを込めて挨拶をしたつもりです。「3・11でお亡くなりになった多くの『いのち』、そして、今もなお日々の生活で苦しまれている方々の思いをしっかりと受け止めて、今回、このプロジェクトでは議論を進めて参りました」、と。最終報告に向けて、更なる議論と英知を積み重ねて、世の中に提起していきたいと思います。