祝!「NORPAC」25周年

Posted by 秋山孝二
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 (社)北太平洋地域研究センター(NORPAC http://www.norpac.or.jp/)は、1984年に「フレッチャー法律・外交大学院大学分校等誘致促進協議会」を母体として発足し、1986年に「社団法人フレッチャー北海道プログラムセンター」に発展的に改組・法人化した後、1991年に現センター名に改称しました。

 発足以来、北太平洋地域の中心に位置する北海道を拠点として、北太平洋を取り巻く各国(アメリカ、カナダ、ロシア、中国、モンゴル、朝鮮民主主義人民共和国、韓国、日本の8カ国)の研究機関と協力し、この地域が直面する諸問題を多角的にとりあげ、学術的な調査研究活動を実施するとともに、それに関連する国際会議・フォーラム・セミナーなどを開催しています。また、この地域の安定と発展を持続させていくためには、国際的な感覚と専門知識を有する人材の育成が不可欠であるという認識のもと、人材交流や人材育成のためのプログラムを積極的に推進してきました。


  私もこの団体の理事を永年つとめてきましたが、先日、設立25周年の記念講演会・祝賀会が開催されました。講演会は、この会に当初からご尽力された木村汎先生により、「ロシア双頭政権の対日戦略~鳩山政権への提言」と題して行われました。

木村汎先生の講演

木村汎先生の講演

 日本とロシアの交渉スタイルの違い、歴史認識の違い等を踏まえて、性急にではなく、根気強く粘り強い交渉をする構えの重要性等、幾つかの示唆に富むお話でした。

 その後の25周年式典・懇親会では、これまで特にご功労のあった松江専務理事他へ感謝状の贈呈がありました。思い起こせば、この「北海道フレッチャースクール」の絡みで、ハーバード大学のスーザン・ファー教授ともお近づき頂き、その後のネットワークも拡がりました。折からの公益法人改革もあり、今後は(社)北方圏センターhttp://www.nrc.or.jp/への事業統合で一層の発展をする旨も、先日発表されました。北海道の国際学術交流も、新たな時代への展開となってきたことを実感致します。

 これまで培ったネットワークを大きな財産として、「東アジアの中の日本」の価値を、創り上げていきたいものですね。